ルルカが案内してくれたエリアは南の森だった。ここは誰でも通る虫モンスターが出現する森のエリアだが、こんな場所まで来て何かがあるとは到底思えないと心中で思っていたが、第1エリアの森の中を自分の庭のようにどんどん進んでいくルルカの小さな背中を追いかけるしかなかった。
「ルルカ、まだ掛かるか?」
「いえ、もうそろそろ・・・・・あ、あそこです!」
かれこれ俺達や少し距離を置いてついてくる野次馬プレイヤー達と3時間は歩いたがようやくたどり着いたタイミングで尋ねたみたいだ。足を停めたルルカが向ける視線の先に釣られ、俺達も森の空間に囲まれた不自然なほど一面茶色い土しかない光景を視界に入れた。
「あれ、ここって来たことある場所です」
「マジで? じゃああそこに何があるのかも知ってるのか?」
「いや、わからない。調べられる限り調べたが何か採取できるわけでもなかったから」
と、後ろから聞こえる会話に耳を傾けながら見つめていた彼女が土の前に立ち止まり俺に向かって告げた。
「ハーデス様、この土に飛びっきり栄養のある物を使ってください」
「種とかじゃないんだな?」
「はいそうです」
となるとこれしかないとインベントリから取り出した食寶の実に針で刺して中身に汁を迸らせた。これでどんな変化が訪れるのか見守る俺達の目の前で・・・・・急速に成長を遂げた巨大な花が咲いた
「おわっ、花が!」
「うーん、テレビで見たことある花だな。確か海外のなんだっけ・・・・・」
「あんな花が実在しているなんて怖いニャー」
「ていうか、こっちに向いてるよね」
「HPもしっかりとあるみたいだわ」
「この展開はもしかしなくてもだな・・・・・」
うん、レイドボス戦ですねー。自然な流れで臨戦態勢の構えに入る俺達に命名『メガレシア』は最初に取った行動は。両手に巨大な花の腕を俺達に鋭く伸ばしてきた。花弁や真ん中の口に突起物、鉤爪があるから捕食攻撃も可能そうだから戦力外の白雪を連れて来たのは不味かったか。それでも飛び上がった巨大化したミーニィの背中に乗っているから安全だろう。それ以外は各自散って攻撃を回避しているから問題ない。
「白銀さん、参考にどう戦えばいいかな!」
「死角がない360度の攻撃範囲が可能! さっきのように腕を伸ばして捕食攻撃してくる! 見た目はラフレシアって世界最大の花の植物だから臭いによるデバフ攻撃をしてくるかもしれない! あと食虫植物のように溶解液を持っていそうだから浴びるなよ!」
「あっ、そうだそうだラフレシアだった! 思い出した!」
「今更思い出してもしょうがないでしょうが!」
「うわっ! 本当に溶解液っぽいのを吐いたニャー!!」
「本体の方はまだ動かないみたいだな。じゃあ、先に動き回っている両腕の花を攻撃でいいか白銀さん」
「うんや、攻撃してもダメージを受けないと思う。クラーケンのように本体の方を攻撃しないとダメじゃないか? ルルカ、あのモンスターの弱点は?」
脇に抱えているルルカに訪ねると、メガレシアに指しながら助言してくれた。
「メガレシアの本体は地中に埋まっている球根です! 目の前の花はただの触手ですので何度攻撃しても地中の養分を吸って回復してしまいます!」
「「「「「鬼畜過ぎるだろうお前ぇ~!!!」」」」」
オイレンシュピーゲル達がメガレシアに向かって文句を言う。球根をどうやって剥き出しにすればいいのか誰だってわからないし、知らないと絶対に勝てないレイドボスだもんな。だが、地中の養分か・・・・・。
「何とかなるかもしれないが、最後の手段にしておくかな。リヴェリア、頼む」
「わかりました」
華奢な腕を天に衝き上げたリヴェリアに呼応して、仲間へ鈍器のように両腕を振り回し攻撃しているメガレシアを中心に翡翠の光が発した。すると地中から野太い幹の蔓が無数に飛び出し、メガレシアが埋まっている地面まで盛り上がったら・・・・・。
「・・・・・ごめんなさい。かなり地中深く根を張っているようで持ち上げるまでにはできませんでした」
「いや、よくやってくれたリヴェリア。本体を剥き出しにしてくれて攻撃が通りやすくなったぞ」
俺がしてほしい願いを察して植物魔法でメガレシアを持ち上げようとしてくれたが、10メートルはあるバカデカい球根が太陽の下に晒すだけに終わってしまった。それが悔しいようで顔を顰める彼女に労いの言葉を掛けた時だった。
『キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』
件の球根はただの球根ではなく、マンドラゴラのように顔がある球根が太陽光を嫌うように金切り声を叫びながら触手の花、花弁を傘状に大きく広げて影を作った。しかもそれだけでなく植物のくせに数多の根を動かし、本体を隠す土を固めて・・・・・巻き戻しした映像のように地面を元の状態にして隠れたのだった。
「楽はさせないってことか」
リヴェリアが悔しがる十分な結果に終わったわけだ。
「冥界にもあんな植物の魔物がいたわね」
アカーシャがポツリと吐露したので反射的に反応してしまった。
「そうなのか?」
「マンドラゴラって名前のね。五月蠅いほど叫び散らかして引っこ抜いた相手を強制的に気絶させて、その間に逃げ出すから希少価値な植物なのよ」
「引っこ抜く・・・・・なるほど?」
頭上に豆電球が光ったみたく、ある事を思いついた俺は実行に移った。実際にしてもらうのは男衆のオイレンシュピーゲル達だ。待機させていたオルト達を時間稼いでもらうためアタックしてもらっている。
「―――って作戦なんだが、やってくれるなお前ら」
「絶対に正攻法じゃない攻略法だぜ白銀さん!」
「でも出来ちまうのが凄いんだよニャー」
「やりましょう!」
「ああ、こんなところで躓いている暇はない」
「出来なかったら頼んだぞ白銀さん」
ということではいまずは【統率者】を使って俺が複数人にする。その後オイレンシュピーゲル達には【巨人化】を使って巨人になってもらいます。それから【相乗効果】で【鼠算式Ⅲ】【アサルトチェーン】でメガレシアの動きを封じた隙に両腕の花を脇で捕まえながら締め付け固定しつつ―――。
「「「「「せーのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」
巨人化した彼等が巨大な雑草を抜こうとする。だが、メガレシアは耐える。抜ける気配をさせないし地中に張り巡らせた根が地面を掴んで踏ん張っている様子だ。メガレシアに宇宙の星塊を鎖状にして縛り、それを持って引っ張るオルト達の力があってもだ。
「あんたらもっと腰に力を入れなさい!」
「頑張れー!」
アメリアとウルスラは巨人にならず応援する。オルト達も精一杯声を出してオイレンシュピーゲル達と一緒にメガレシアを引っ張る―――が。
「ぬ、抜けないぞっ!?」
「俺達の方がデカいのに!」
「ここまで再現しなくていいだろー!!」
悲鳴を上げるあいつらには申し訳ないんだが・・・・・【雑草魂】ってAGIを0とその場から動かない・離れられない行動不能の代償がある代わりに他のステータスが高くなるスキルが発揮されているんだよな
「リヴェリア、もう一度本体を晒してくれるか」
「結果は同じになりますよ?」
「大丈夫だ。次は上手くいく。ウルスラ、準備できたら頼んだ」
「わかったわ」
もう一度リヴェリアの植物魔法がオイレンシュピーゲル達の足元に現れ、メガレシアを隠す地面を引っぺがして顔がある球根が再び曝した瞬間。
「それじゃあ行くわよ【勇者】【星の魔法】!」
フレデリカが使う【星の魔法】をウルスラが発動し、地面と空に浮かぶ星の魔方陣が広がった直後。大の男5人がかりでも抜けなかったメガレシアがスキルを封じられた途端、スポッ! と簡単に地面から引き剥がされるように抜けたのだった。
「よし抜けた! トドメだアメリア! STRを極振り状態にしたから倒せるぞ!」
「最後の大トリまっかせなさーい! 【相乗効果】【悪食】【ワンパン】!」
俺はそう言いながら兎姿のアメリアを宙に放り出されたメガレシアへ目掛けて驚異的な腕力で飛ばした。片手を突き出すアメリアに対するメガレシアは【アサルトチェーン】の効果が切れたことで、封じられた行動が解かれたから両腕を伸ばして小さな兎のアメリアを食らわんとした。が、【悪食】の手が両腕の花に風穴を開け本体の球根まで、貫き言葉通り文字通り【ワンパン】で巨大な花のモンスターの身体をポリゴンにしてみせたのだった。
「倒したぁ!!」
「こうでもしないと勝てないボスモンスターと戦わないとならないとか、新大陸並みに強くなってるよな」
「簡単に勝ったらつまらなくなってくるわよ」
「あっ、見て! たくさんの花が咲き始めたよ!」
落ちてきたアメリアを受け止めて頭の上に乗せた。そこから一望できるメガレシアがいた場所が多種多彩な花畑と変わり始めた光景を指摘した直後。光る魔方陣が花畑に出現した。
「ハーデス様、あの転送魔方陣の先が目的の場所に着きますよ」
「そうだったのか。それじゃ、行こうかみんな」
「「「「「「「おおっー!!」」」」」」」
元気よく返事をする仲間達と魔方陣に乗ると一瞬で別の世界に転移された。森の中だったはずなのに様々な周囲の花が鮮やかな花弁と蜜の香りを撒き散らす花の絨毯。そして上を見上げれば岩盤が窺えてここは洞窟内だということがわかった。なのに森というには深すぎる木と植物が織りなす樹の海……樹海。現実ではありえない幻想の光景を照らすは壁や天井にびっしりと生えた光る苔。現実のヒカリゴケは太陽の光を反射する、とか聞いたことはあるがこれは完全に自ら光を生み出している。
「ルルカ、この場所の名前は聞いてなかったな」
「はいハーデス様。千紫万碧という場所です。ここは虫のモンスターがたくさんいる他、樹精も存在しているのですよ」
「「「なんだってぇー!!?」」」
男性人がおっかなびっくりの言動をした。へぇ、ここにも樹精がいるのか。でもまぁ、洞窟内でこんなに植物が生えて育っているんだ。なにか特別なのがいてもおかしくないかもな、と感心していると俺達のところに森の奥から一人の女性が現れた。薄い黄緑色のウェーブが掛かった長髪、若葉色のドレスに月桂樹の葉が覆うように飾られていて、青い瞳にエルフ特有の耳を持つ彼女は優しい眼差しを向けてくる。
「樹精ちゃん!?」
「いやエルフっぽくない?」
「しかもNPCだな」
ざわめつく男性陣を無視して近づいてくるエルフの彼女は恭しく一礼したら、森の奥の方へ俺達を促す風に伸ばした腕と青い瞳を向けたまま動かない。
「どこかに案内してくれるそうだなルルカ」
「えーと・・・・・ハーデス様。この先のことはルルカは何も知り得ておりません」
「ということは」
「ルルカが知っているのはここまでなのです。この先の情報は不自然なまでに途切れてしまっていて、最初に発見したナヴィゲーターは記憶が途中で欠落したかのように思い出せなかったらしいんです」
それでも無事に生還できたということは、今回は隠された何かが俺達なら問題なしと判断して迎えを寄越したということかな。
「取りあえず会ってみようか」
他のみんなも異論はないと肯定してくれたのでエルフの彼女に案内を頼んだ。俺達を先導する彼女の背中を追いかけつつリヴェリアに尋ねた。
「エルフって他にも点在しているのか?」
「私も始めて里以外のエルフを見ました。ですがハイエルフとも違うエルフのようです」
ハイエルフじゃない? ならなんだと言い返そうにも誰もわからない疑問が沸くだけだ。彼女についていくと、俺達から離れたところに大勢の男女のエルフが何かの作業をしている姿が見受けられ、一見ここは第二のエルフの隠れ里かと、それはある場所に送られるまで認識していた。
「・・・・・あー、最近見覚えがあるオブジェクトではないですかー」
30分ぐらい歩いた俺達を出迎える植物に侵食された神殿。それは闇神が月で構えていた神殿と似ていて、一目見てここはどんな場所かすぐに察した。
「え、白銀さん知ってるの?」
「創世神話の樹母神の神殿だ。水臨樹のところにいる女神のな」
≪そうともだ。よもや、我が本来の神殿のある場所を辿り着くとはな闇神の眷属とその仲間達よ≫
頭に直接声が聞こえてくる聞き覚えのある声。神殿に入っていいかとエルフの彼女に聞けば微笑んで頷いてくれた。了承を得て樹木だらけの神殿の中を歩くと闇神と同じ身長と同じ大きさの玉座に座っている樹母神が俺達を見下ろしていた。
「いつか見つけようと思っていたけど、思いもしなかった場所にいたとは驚いたよ。でも何で迎えを寄越してくれたんだ?」
≪我が認めし者が来たのだ。遅かれ早かれこの場に来るのも時間の問題ならば結果は同じだ≫
「なるほど。それなら俺達の後からやってくる冒険者達もここに来るのも時間の問題か」
メガレシアを倒せるプレイヤーじゃないと無理だろうがな、と内心思っていた俺の言葉に樹母神は「フッ」と溢した。
≪それは難しいな。何せお前達が通った扉は次から我が定めた日ではないと何をしようと出現しないよう仕組んである。この場に来たお前達は新しい扉を探す必要はないがな≫
意味深なことを言う彼女から【樹母神の花園】という転移系のスキルをくれた。
≪それを利用すればいつでもこの場に来られる。が、あまり度が過ぎたことをするならば没収する≫
「それってさっきのエルフ達のことか?」
≪目敏いな闇神の眷属よ。そうとも、あの子らは我が子供でありエルダーエルフという者達を大切にしているのだ≫
「エルダーエルフ・・・・・!? 全てのエルフの祖と言い伝えられてる私達の先祖・・・・・!!」
リヴェリアがひどく驚き、愕然としている。まさかそこまでの存在だったとは思いもしなかったのだろう。俺達も浅いながらそうなんだ程度で感嘆している。
≪そなたは彼等彼女等の子孫だな。よくぞここまで来た。いままでこの場に、我と出会えたのはそなたが始めてのこと。闇神の眷属と縁があるようだな。・・・・・ふむ、ならば褒美にこうしよう≫
樹母神が人差し指をリヴェリアに伸ばすと、緑色の光が煌めきリヴェリアの全身を包み込んだ。
「こ、これは・・・・・!!」
≪我が力の一部、そしてそなたをハイエルフからエルダーエルフに格を上げた。地上でエルダーエルフとして己の存在を知らしめてやるといい≫
「・・・ありがとうございます」
深々とお辞儀をするリヴェリア。見た目は変わっていないが彼女自身しか分からない何かを感じているのだろうな。己の両手を見つめて自身の変化を噛みしめている様子を窺わせてくれるから。
「あ、あの女神様? あなたの領域? にいる虫のモンスターを捕まえてもいいでしょうか?」
≪エルダーエルフが管理している場所以外ならば好きにするがいい。しかし、珍妙な姿をしているなお前達は≫
「ど、どうも・・・・・」
≪・・・・・ふむ、軽く視たがより小さき命を好んでいるようだな。そこまで欲するならば我が試練に挑む気はあるか。もしも試練を乗り越えたら闇神の眷属のように我が力の一部を授け、眷属にしてやってもよいぞ≫
お、これは絶好のチャンスだ。エリンギとトンボが動揺してお互いに顔を見合わせ、次に俺の方へ向けて来る。
「受けたらいいぞ。こんな機会は滅多にないんだからな。俺みたいになんでも挑戦して楽しめたらこのゲームをやっている意味があるってもんさ」
「俺達が白銀さんのように・・・・・」
「・・・・・楽しく」
別に強くなりたいわけではないエンジョイ勢かもしれない二人は少し黙っていたが、樹母神に向かって試練を受ける旨を伝えた。
≪よかろう。我が試練を乗り越えてみせろ≫
俺達にはクエストの類のパネルは表示されず、エリンギとトンボのみ青いパネルが表示された。クエストの内容は俺達が手伝っていいものなのかわからない。
≪先に言っておくが試練に挑む者の協力は禁ずる。特に闇神の眷属は手出し無用だ≫
「直接じゃなければ間接的ならいいだろ」
≪構わない。闇神の眷属まで手を出してしまえば試練が試練ではなくなる≫
それって言い換えれば俺だったら楽勝の試練ってことか。逆にこの二人にとっては壮絶的に難しい、と。
「二人共、試練の内容って何だ?」
「モンスターを数種類倒すだけです。でも・・・・・」
「見たことも聞いたこともないモンスターが多い。唯一知っているのはデスワームだけだ」
「デスワーム? って、なんだっけ。白銀さん倒したことある?」
「あるぞ。全長50メートルの巨大な砂ミミズのことだ。レイドボスのモンスターの上にその下位互換のデザートワームも大量に出て来るから、エリンギとトンボのみデスワームだけ倒すってのは相当難しいぞ。後で攻撃パターンを教えるよ」
「「サスシロ・・・・・!!」」
久々に訊いたなその単語。
≪それから闇神の眷属よ。そなたは闇神の力を濃く受け継いでいるように我が樹母神の力も濃く受け継いでいる。眷属にしてやれないのが残念極まりないがここまで来た褒美を授けよう≫
『称号【樹母神の寵愛】を獲得しました。スキル【アンチスリップダメージ】を取得しました。ユニーク装備【月桂樹の葉衣】と【月桂樹の樹靴】を取得しました』
【アンチスリップダメージ】
スリップダメージを無効にする
こんなスキルまであるのだからスリップ系のスキルや攻撃をしてくる敵が存在すると言っても過言ではない。ありがたいスキルに新たなユニーク装備の方は、『月桂冠』の装備も含めて常時得られるステータスポイントが二倍のスキルがある『月桂樹の葉衣』と常時ステータスに振るポイントが二倍になるスキルがある『月桂樹の花靴』が揃ってないと使えないスキルが使えるようになった。
【勝利に対する栄光と栄誉】
常時得られる経験値とステータスポイント、ステータスに振るポイントが二倍になる
おおう・・・・・上限のレベル500までなるのも時間の問題じゃないか。
「やった! またお願い事を叶えてくれる!」
「最近願い事したばかりなのに嬉しいニャー!」
「何にしようか迷うわねー」
「「・・・・・」」
俺とエリンギとトンボ以外、蚊帳の外に置かれていると思っていたオイレンシュピーゲル達は願い事を叶える褒美を受けていた。
「樹母神、ここまでしてくれたお礼にこれを受け取ってくれ」
≪ほう・・・・・この実は植物に栄養を与えるものか。我が子らエルダーエルフ達も喜ぶ実だな≫
「全ての植物が巨大化してしまうほど高い栄養があるけどな」
≪それはすなわち、大地にも栄養を与える道理であるな。地神も喜ぶ供え物となる≫
「やっぱりか。因みにだけど樹母神の本来の神殿のように地神達の本来の神殿ってどこにあるんだ?」
≪それは教えられぬ。我等創世の神の居場所はとてつもない困難を乗り越え、奇跡の偶然が起きなければ辿り着けぬ場所にあるのだからな。故に我等の中で一番困難であり不可能に近かった場所にいたのは闇神であったぞ≫
ですよねー。月に神殿を構えていたし、月まで行くのに宇宙船が必要で、宇宙船を手に入れるには莫大なカジノのメダルが必要で、そのカジノを解放するにも複数のホームを買う億万長者レベルの金と所持金が必要だったからな。
「じゃあ、一番簡単なところにいるのは? 順に教えてほしい」
≪それぐらいならよかろう。全て一筋縄にはいかないが、我等の中で安易な場所に本来の神殿を構えている者は戦神と地神、この両者が単純な場所に構えていた。次に海神は己の象徴である場所に構えていた。最後に天神と光神はどちらも地に神殿を構えていないから闇神の次に見つけ出すのが困難だ≫
最後の二柱は天界のような場所にいると・・・・・確かに捜索が大変だな。でもいつか全員の本来の神殿をみつけてみせるぞ。
運営side
「やられたぁー!?」
「珍しく白銀さんはあまり動きませんでしたが、やはり彼の影響は凄いですね」
「下手したら連れてきたNPCの全滅もあり得たっすけど、まさかあのモンスターを引っこ抜いて倒すなんて驚きっすよ」
「これでまた、白銀さん達は出会えることができますね」
「偶然と奇跡的な出会いを果たしたっすね」
「ぐぬぬ、密かにイケると思っていたのに・・・・・次は負けないぞ!」