翌日。レベル上げの協力の約束の時間帯にホームの前に12人の女性プレイヤーがやってきた。リアルで活動している彼女達の顏とほぼ同じで、キャラメイクで設定せずそのままログインしたんだろう。
「今日からよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくな。質問していいか? 何時もどこで練習をしているんだ?」
「始まりの町の小広場でしています」
「そうだったか。それじゃ、早速4人ほど俺とパーティに入ってくれ。あとはミーニィ」
「キュイ!」
俺の肩に乗るミーニィが俺の次に頑張ってもらわねばならない。
「今日は何度もお前の背中に彼女達を乗せるだけになる。疲れさせると思うが頑張ってくれ」
「キュイキュイ!」
任せろと頷くミーニィを撫でながら他のメンバーへ告げる。4人しかレベル上げが出来ないからな。残りはそれまで待機してもらうことになるし。
「残りの8人はこれからフレンド登録をしてもらって、俺のホームの中で待って夏祭りの曲の練習をしててくれ」
「いいんですかっ!?」
「当然だ。それなりにレベルを上げたら直ぐに交代するからな」
12人の第二陣のプレイヤーとフレンド登録し、パーティに入った4人を―――火山へ招待する。
「4人のレベルは?」
「まだ3です。モンスターもそれなりにチームを組んで一緒に倒しているんですけど、戦いが不慣れで」
音楽で食べてる人間だから戦い慣れないのも当然か。それにチームで戦えば貰える経験値も均等されてレベル上げもかなり苦労しているだろうに。
「よう久し振りラヴァ・ゴーレム。彼女達の経験値となってくれ」
ラヴァピッケルと不壊のツルハシを装備して、彼女達からのバフを受けながらラヴァ・ゴーレムの核を集中攻撃して倒したら、ダンジョンか町に戻る転移魔方陣が出てきて、俺達はダンジョン入り口前に戻る方に乗ること数度。
「す、凄い・・・・・レベルが20も上がったわ!」
「一日だけでもうこんなに? 上位職業への転職が出来る!」
「白銀さんって本当に強いのね!」
「ステータス、どう振ろっか!」
数十分で4人を30レベルまで上げたからミーニィのレベルも30上がったな。進化はまだのようだが今後が楽しみだ。
「あ、ステータスポイントを振る前に、転職する前にちょっとストップ。音楽系の職業の秘伝書を持って来たからそれで転職してみてくれるか」
4人分の秘伝書を譲渡し、俺の頼みを聞き受けてくれた四人は特殊転職してくれた。
「どうだ職業的に」
「悪くないですね。同じパーティーの人達に掛けられるバフの種類が更に豊富になりますが、その分ステータスの伸びが悪く、一次職と変わりません」
「まぁ、前に出て敵を倒す職業じゃないから当然じゃない?」
「逆にステータスの伸びが良くても戦えないし、音楽の真骨頂は音で人に魅了させることだしさ」
「戦闘職の人達より目立ったら変に絡まれるのは嫌だからこのぐらいがちょうどいいよ」
だけども、この調子なら夜まで50も上げれそうだ。お前達だけでも最初にそこまで上げてみるか。
音楽系のプレイヤーは戦闘力がほぼ無い。後方で演奏してパーティーやチームのプレイヤーにバフを与え続けるのが職業だ。モンスターにデバフも与えることも可能だが逆に言えばそれしかできない故、メインでするプレイヤーはいないそうだ。せいぜい副業でするプレイヤーがいる程度だとか。
「戦闘のBGMを聞きながら戦うのが面白そうなんだがな」
「それが出来たら嬉しいんですけどね。演奏中は動けないですし、自分の身も守れないんで副業にするしかないんですよ」
「音楽で戦うプレイヤーは片手で数えるぐらいしかいないみたいですよ?」
「装備する楽器の種類ごとで戦い方も変わるんですよね。攻撃的なのはエレキギター」
「攻撃方法はギターで殴るか演奏で攻撃するんです」
変わった装備の特徴を本職からまたラヴァ・ゴーレムへ挑戦するべく火山を登る。
「うーん、レイド戦なら結構役に立つんじゃないか? プレイヤーとモンスターにそれぞれバフとデバフを与えて戦局を変えられそうだ」
「レイド戦?」
「多数のプレイヤーと協力して、強力な一体のモンスターを倒す戦い方だ。音楽は聞く人の感情を動かすための物だ。それが出来るようになればどんな戦場でも他のプレイヤーの役に立てるはずだし」
「そうなれるよう、レベル上げも必要なんですよね。でも、戦いながら演奏をするのは難しいですよ」
「演奏中に攻撃を受けると中断されちゃうんですよ」
「だからパーティーに参加させてくれず、レベル上げも大変で・・・そんな時、白銀さんが夏祭りの曲を求めていたのが千載一遇のチャンスだと思いました」
藁にすがる思いでか? メインが音楽系だと苦労するんだな。
「ま、お互いメリットのある話だ。この機に音楽系のプレイヤーとしての魅了を伝えればいいさ」
「そうですね! 私達も頑張ります!」
おう、頑張ってくれ。俺もレベル上げの協力を励むからさ。でも、ただ踊るだけじゃ味気が無いよなぁ・・・夏祭りなんだから屋台も欲しい所だ。それが出来るとすれば始まりの町じゃ狭すぎるか? 絶対に他のプレイヤーも参加したがるだろうし。ま、それは後で考えよう。今は12人分のレベル上げだ。
「それじゃ、もういっちょ行くか」
「「「「はい!」」」」
そうしてレベル上げの作業を繰り返すうちにイズとセレーネとの約束の3日後があっという間に経った。12人のレベル上げは1日で何とか終わらせ、昨日からは1億Gを提供して楽器を購入させては、スキルの熟練度を高めさせている時にイズからコールが入った。衣装が出来上がったという事でイカルを呼びオルト達の神衣装に俺達は歓喜の声を上げた。
「可愛い~!」
「うん、本当に可愛いね」
「良い仕事をしてくれたよ二人とも」
「リアルでも写真に保存したいです!」
デザインと色が異なる和服や着物を身に包むオルト達。ミーニィとメリープ、フェルやセキトのような四肢の身体のモンスターは羽織る形で着させている。
「うーん、これは夏祭りの出店でも通用するな」
「私もそう思うわ。はい、ハーデスの分も用意したわよ。イカルちゃんのも」
「わ、私の分もですか!?」
「ハーデスとお揃いのね? きっと可愛いよ?」
お揃い、とな? 受け取った着物を見たら・・・・・。
「何で女物の着物なんですかね・・・? 俺は男なんですが?」
「だって、女の子のハーデスの方に着てほしかったんだもの」
「ご、ごめんね? でも、どうしても見たかったから」
・・・・・男の尊厳を何だと思ってるんだこいつら。
「マグマ風呂、決定だからな」
「「覚悟はできてる」」
するんじゃないよ! 最初から女物の着物で作る気だったな!
心底から遺憾でしぶしぶ受け取った着物を装備してみると、イズとセレーネが俺から視線ごと顔を反らす。【皇蛇】のスキルで女体化すればあら不思議。
「想像通りだねイズ」
「ええ、我ながら改心の出来栄えだと思うわ。ハーデス、とても可愛いわよ」
「素敵ですお姉ちゃん!」
鏡で介して自分を見ると、本当にそこには青く絢爛な金の意匠が凝った着物姿の青髪の美女がいました。
「へえ、本当にこれが私なのかと信じられないぐらいだわ。ほら、こうくるりと回ってみるとどう?」
「どこから見ても女の子にしか見えないわ」
「ハーデスで色んな服を作ってみるのも楽しそう」
「お姉ちゃんの服を作る・・・・・私もしてみたいです!」
着せ替え人形にされかねないな。遠慮させて貰おうか。
「ゆぐゆぐ、どう? 皆も似合うと思う?」
「―――♪」
とても似合ってる、とゆぐゆぐは満面の笑みを浮かべた表現をする。ウッドとクリス、ルフレやアイネ、ファウも拍手するほどだ。好評でなによりだ。なお、俺達の言動のやり取りは女子12人も見ていて・・・・・。
「うわ、凄く似合ってる。このゲームって性転換できたんだ」
「着物ととても合って綺麗。尻尾がなければあの珊瑚のような物は髪飾りとして見えるのに」
「私達のも、衣装を作ってもらう?」
「いつするか決まってないからできるかな?」
「じゃあ、お願いしよっか。もしもリアルでも通じる衣装だったらそのまま現実に持ち込んで着てみよ?」
「いいねそれ!」
黄色い声を上げて何やら話し込んでいたんだが、俺には関係のない内容だったので気にしないことにした。
「それじゃ、オルト達。今日は頑張ってね?」
「ムム!」
胸を叩くオルトを筆頭に他の皆も元気の良い返事をした。立て掛けの看板を持ち転送扉から向かった。店舗兼ホームの中でスキルを解除して服装も戻し、戸締まりしてる扉を開け放った。出入り口の扉の前で看板を置いて他のプレイヤーと目が合うも、気にせず中に戻りカウンターの所で待った。
とあるプレイヤーの話
有名な白銀さんと目が合ったけどすぐに建物の中に入ってしまった。あそこってプレイヤーが入れるのか? 気になったから足を運んで寄ってみると立て掛けの看板が扉の前に飾られてた。
男性プレイヤー 10:00~13:00
女性プレイヤー 15:00~18:00
※当店に働く従魔は一日限定の正社員です。みだりに(安易に)触れようとしないでください。社員の営業妨害をしたプレイヤーはブラックリストに扱い一生出禁にします。
男女別の入店の時間割? 従魔が正社員? なんだこれ・・・今はまだ12時前だから入れるんだよな? 扉を押して中に入ると。
「―――」
『―――』
≪―――≫
「ランラ~!」
「フマー!」
「フム!」
「ピカッ!」「ピィ!」
「ヤミー!」
『いらっしゃいませニャ! おいらを愛でてもいいニャ!』
「メー!」
「ペン!」
「キキュ!」
「いらっしゃいませ」
「あーい!」
精霊ちゃんと樹精ちゃん達が俺に頭を下げた!? 魔獣にドールに座敷童もいるしみんな可愛い着物を着てる!! ど、どうなってるんだここ!? 闇の精霊ちゃんの顏ってあんなに可愛いのかっ!
「白銀座店にようこそお客様」
白銀さんのドールが朗らかに話しかけてきた。え、どういうこと?
「こ、ここは?」
「マスターが新しく購入した店舗兼ホームでございます」
「新しいホーム? 五つじゃなくて六つだったのか? それが店舗型のホームだったのか」
「その通りでございます。当店は様々な品を揃えて販売しております。各品々につきお一人様お一つまでの購入設定されておりますのでご了承くださいませ」
「何が売ってるんで?」
「マスター曰く、前回のイベントでメダルと交換できた、従魔以外のアイテムと装備にスキルスクロールの全てでございます。」
マジで!? 白銀さんのドールから離れて商品を見てみると、メダルが集めれなかったから交換することもできなかった、数々のアイテムが・・・・・。
「す、すげぇー!!!」
目の前に大量に売られてるアイテムや装備。自動販売機以上にたくさんあるし売られてるし、中も広々としてる。スーパーマーケットかここは? ほ、他の奴らにも教えなくちゃっ―――あっ、こ、これはクスノキ! ホームオブジェクトも売っているのか! ト、トットロ~!
「フマー?」
白銀さんのルフレちゃんが、俺が買うのか買わないのか気になって来たのか? うくっ、可愛いっ。
「ルフレちゃん、これとこれ・・・・・あとこれを買うよ!」
「フマー!」
ありがとう! と言っているのか嬉しそうに可愛い着物姿で、両手を上げて笑ったはしゃぐルフレちゃん、マジで可愛い!!
サイナside
最初の客が呼び水となり、13時まで。男性プレイヤーが店に入ってきてはゆぐゆぐ達を見て興奮して、商品を見て驚いて買うというループが繰り返す。その後、女性プレイヤーの時間帯になろうとすれば。
「本当に白銀さんの従魔がいるー!」
「きゃー! みんな着物を着てる、可愛いー!」
「白銀さんの従魔がいると聞いて!」
「ヒムカきゅん! ヒムカきゅんの着物姿は見れますか!?」
「ペンギンを間近で見られるお店なんて! いくら払えばいいの!?」
店のガラス越しでも聞こえる女性プレイヤーの黄色い叫び声。この後の展開が読めるので―――。
「エンゼとルーデル、フェル。外に行って道を作りに行きましょう」
「ピカッ!」「ピッ」
「グルル・・・・・」
扉を開けて、店の前にいる女性プレイヤー達を脇に退かせたまま、13時まで・・・五分前に男性プレイヤーが一人も残らず退出してもらったその後。
「いらっしゃいませ」
「ムー!」
「ヒムヒム!」
「ピカッ!」「ピィ!」
「クックマ!」
「ペーン!」
「モグモ」
「メー!」
「キキュ!」
「キュイ!」
『いらっしゃいませニャ! おいらを可愛がるのにゃ!』
「ワン!」
「ニャー!」
「あーい!」
女性受けがいい従魔のみ入れ替えては女性プレイヤーを出迎えさせた途端。一部の者達が騒ぎ出しました。
「「「ぐはぁっ!?」」」
「え、衛兵! 衛兵はいないの!?」
「わ、和服のオルトちゃん、最高・・・・・!」
「クママちゃんの着物・・・・・!」
「ドリモ君が着物・・・・・合う!」
「ス、スクショは撮っちゃダメでしょうか!?」
・・・・・ファン心理、よくわかりませんね。スクショ?
「料金100Gで、スクショが可能な特別システムもございます。 ただし社員の妨害は絶対に厳禁、離れて社員の自然体で撮ることが条件付きであります」
「払ってやらぁー!!」
「払います!」
期間限定の従魔達の一日店員は今日まで。明日から顔を出さなくなる現実を受け入れるのでしょうか彼等彼女等は。ですが、マスターの狙い通りに事が運ばれているようで何よりですね。
【農業】農夫による農夫のための農業スレ15【ばんざい】
:NWO内で農業をする人たちのための情報交換スレ
:大規模農園から家庭菜園まで、どんな質問でも大歓迎
:不確定情報はその旨を明記してください
:リアルの農業情報は有り難いですが、ゲーム内でどこまで通用するかは未知数
21:つるべ
なぁなぁ、白銀さんが店舗型のホームを始まりの町の中央区画で構えっているって話知ってた?
22:ノーフ
なんだと? そんな話題はどの掲示板にも浮上してなかったはずだ。
23:つるべ
しかも一日限定で従魔達が和服と着物を着て接客してるって! くそー! 乗り遅れた!
24:チチチ
な・・・んだとっ!?
25:セレネス
あの可愛い従魔達の新衣装・・・・・見たかった!!
26:プリム
白銀さんが売っている物ってわかりますー?
27:つるべ
男女別に時間制限があったけど、あれは従魔達が接客する時間帯で店自体はまだ開いてたから入れた。俺も従魔達に接客されたかった・・・! 売っているものは数日前のイベントでメダルと交換できたものだって教えてくれた。従魔は流石になかったけど本当に全種類あるんじゃないかって思うぐらい種類が豊富だった。
28:ネネネ
自動販売機顔負け?
29:つるべ
顔負けどころか中の広さはスーパーマーケット並みだった。オリハルコンまで売ってたぞ?
30:チョレギ
オリハルコンって本当なら凄いスーパーマーケットじゃないですか。いくらぐらいで売られて?
31:つるべ
1000万G。前線組と攻略組だったら何とか手の届く値段だった。
32:佐々木痔郎
どの掲示板もスーパーマーケットのことで凄く盛り上がってた。十枚もメダルを集めることも叶わなかったプレイヤーにとって福音的な感じだ。俺も見てきていくつか買って来た。アイテムの中にはファーマー用のアイテムもあったからラッキーだったよ。ホームオブジェクトもあった。
33:プリム
え、ファーマー用のアイテムもあるの!? だったら買いに行かなくちゃ! ネネネ、行こう!
34:ネネネ
私の分も買いに行ってくれない? ちょっと害獣駆除で取り込み中。
35:チチチ
害獣駆除? 猪か何かいるのか?
36:ネネネ
性懲りもなく私の苺を狙うピクシードラゴンと戦ってる。このっ!
37:ノーフ
うぉい!? レアなドラゴンを倒すんじゃない!!
38:プリム
ネネネ! ピクシードラゴンはテイムしない限り何度も来るみたいだから倒しちゃダメだよ!
39:佐々木痔郎
テイムしろテイム!
40:ネネネ
食べ物の恨みは恐ろしいことを教え込まなくちゃ!
41:セレネス
テイムしない限り食べ物の恨みが増えていく一方だと思うけど・・・・・。
42:イカル
あのー、ファーマーの掲示板はここであってますか? まだ初心者なのでわからない質問があります。
43:ノーフ
お、新規さんか。いらっしゃーい。何か知りたいことがあるなら遠慮なく言ってくれ。
43:イカル
はい、ありがとうございます。あの、ピクシードラゴンってどうやったらテイムできるんですか?
44:プリム
スカイ・ストロベリーって苺を育てるとやってきて、苺をあげるとすぐにテイムできるよ!
45:チョレギ
この掲示板にいる皆は白銀さんの恩恵を得たファーマーばかりです。苺も白銀さんから物々交換してもらって手に入れました。
46:佐々木痔郎
今の俺達でいられるのは白銀さんも関わっているのが大きい。ファーマーなのにドラゴンをテイムできるようにしてくれたこともありがたい。
47:ネネネ
ドラゴンいらない! あー! また食べられたぁー!
48:チチチ
いい加減テイムしなよ・・・・・。
49:イカル
た、大変そうですね・・・・・。
50:ノーフ
単なる意地の張り合いだから気にしないでくれ。さっさとテイムすれば来なくなるのにな。
51:チョレギ
ピクシードラゴンが欲しいなら苺の苗を白銀さんに言えば貰えると思いますので、一言伝えましょうか?
52:イカル
ありがとうございます! でも、自分で言いますので大丈夫です。
53:プリム
もしかしてもう知り合ったり?
54:イカル
はい! 初めてログインした時にオルトちゃんと一緒にいた白銀さんと会いました! それから色々と教えてくれたり、第二陣プレイヤーを記念するイベントにも一緒に楽しみました!
55:佐々木痔郎
え・・・・・白銀さんのお隣にいたプレイヤーって、君だったの!?
56:つるべ
掲示板で噂されていた金髪のプレイヤーだったなんて・・・・・(驚愕)。
57:ノーフ
やべぇ、粗相なことしたら白銀さんに怒られっぞこれ! 怒らしたら怖いって評判だぞ? お前等、イカルさんを丁重に扱え!
58:イカル
白銀さんは怖くないですよ! お姉ちゃんにもなりますから!
59:セレネス
お姉ちゃんになる? まさか、白銀さんの中身は女性だったりする説が・・・・・?
60:死神ハーデス
イカル・・・・・?(怒怒ン!!)
61:ノーフ
ひぇあっ!? は、白銀さんんんんっ!?
62:死神ハーデス
ちょっと、ホームに来てくれる? お説教するから。
63:イカル
あうあっ!? ご、ごめんなさいハーデスさん!!
64:死神ハーデス
ノーフ達・・・・・。
65:ノーフ
は、はいっ・・・・・。
66:死神ハーデス
?なるかわ・・・・・ニコォォコニ(#^-^)ニコォォコニ・・・・・わかるな?
67:プリム
イ、イエッサー!
68:佐々木痔郎
イエスマム!
69:ノーフ
了解であります!
70:チョレギ
ゴンッ!!! ☆彡\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?ミ☆ ナニモオボエテナイ。
71:死神ハーデス
・・・・・。
72:セレネス
・・・・・いなくなったか?
73:プリム
た、たぶん・・・・・。
74:佐々木痔郎
初顔出しがまさか恐怖付きだとは・・・・・
75:チョレギ
本当に気を付けましょう。優しい人ほど怒らしたら怖いと言います。
76:つるべ
怒らした奴は本当に馬鹿な奴だ。いないよな? そんなプレイヤー。
―――店番をしてもらってるサイナから、店の反響はよいと連絡を受け、ホームに来たイカルを説教してからそれなりに時間がたった頃だった。ゲーム内でアナウンスが流れだした。
《プレイヤーが特殊エリア『宝饗水晶巣』を開放しました》
―――メタルスライム達か!? それともまさかの他のプレイヤーか? とうとう他のルート、ヘパーイストスが見せてくれた地図の場所の入り口か、全く別の場所から入って独占していたエリアを解放してくれたのか。
「ハーデス」
ラプラスが音もなく背後にいて真剣な表情で話しかけた。
「念のために聞くが、自力以外で誰かを案内したのか?」
「それはない。マグマから行けるとは言ったが、その方法までは知り合いの一人と勇者達にしか教えていない」
「・・・・・そうか。となると、私が最後に通ったあの道から経由して見つけたのか。魔法で隠蔽したままで放置してたからな」
「そんな魔法で別の入り口を隠してたのかよ。お前が昔助けた人の子孫があの水晶の場所を見つけようとしても見つからないわけだ」
私が助けた? 思い出そうと思考の海に飛び込んだラプラスは、しばらくした後で「あー」と口から漏らした。
「いたような気がするな。モンスターから逃げ惑っていた誰だか知らないが助けてやった気がな。もはや覚えてもすらない相手の子孫がこの町にいるとは、不思議な縁を感じる。そうか、あの時の人間が手掛かりを遺していたのならば、発見されたのも納得だ」
納得したラプラスは、お気に入りの場所に入り込むプレイヤーのことは気にしない様子だった。
それでいいならこれ以上とやかく俺も言わない。それよりもようやく彼女達12人のレベル上げが終わったところで俺は解放された。残りの装備を買うG問題も、軽く一億も譲渡させて品質のいい装備を買いに行かせたしのんびりできるな。後は彼女達次第だ。準備が整うまで新しい卵を温めますかね。