宝饗水晶巣に直行してみた。マグマから行ってみると、誰かが水晶系モンスターと戦ってる音はないのは不思議だが、いないならいないで久しぶりにやってみたいことをしてみた。
その一 大量のモンスターを呼び寄せる
そのニ 防御力極振りにする
その三 わざとダメージを受ける
その四 HPを回復する
以上! ベヒモス戦で得た【背水の陣】と同じモンスターで【VIT】を増やす作戦だ! あの時は中断してしまったけど今度はしないぞ。結果が明らかになるまで検証を続ける。いや、凄いなこいつら。【生命の樹】で回復もしてるのに五桁の防御力でもダメージを与えてくるとか、攻撃力以外に何かあるな? それともレベルが90以上なのかな? ま、どっちでも構わないしどうでもいいことだ。
数時間後・・・・・。
『スキル【復讐者】を取得しました』
おっ? やっぱり続きがあったか。どれどれ効果は?
【復讐者】
効果:対象が受けた90%のダメージを反射ダメージとして与える。
取得条件:死亡回数が一度だけのまま十万以上のダメージを受けること。
「・・・・・え、つまり?」
水晶系のモンスター達が俺の疑問を教えてくれるように、俺が何もしなくても勝手に自滅してポリゴンと化していった。
「お、おおお・・・・・防御力極振りの真骨頂ではないかこれ?」
HPを回復するスキルがあるし、一日一度だけだが即死はしないし、反射ダメージで敵にダメージを与える。
もしくは【カバームーブ】で二倍になるダメージをわざと受けて90%のダメージを与えてみるのも悪くない?
でも、相手も【不屈の守護者】みたいなスキルを持ってるなら不発で終わりそうだな。にしても、うはははっ!! みろっ、モンスターが勝手に自滅していく様はまるで・・・・・っ!! 何だろうなシャボン玉か? あ、【受け流し】を付与したら二乗のダメージが与えられるんじゃ?
ピロン。
「ん? メタスラ・・・・・?」
フレンドコールで繋げてくるプレイヤーの名前に通話状態にする。
「どうしたメタスラ」
『いま、水晶系のモンスターと戦ってるよな? 手助けは必要か?』
「やっぱり、お前達だったか? 宝饗水晶巣の正規のルートから入ったのは」
『ああ、あの地図を見てからずっと捜索してた。塞いでいた水晶を破壊するのは大変だったが、最前線組すら見つけられなかった隠しダンジョンをようやくな』
「おめでとう。それでそっちも何か得たか?」
静かに動いて探索でもしていたのかもしれないパーティーの様子を知りたく訊いたら。
『モンスターが強すぎる。一気に群れで間も置かずに襲ってきてあっという間にミンチにされる』
「あっ、死に戻ってまたダンジョンに来たのか?」
『そうしたら、モンスターに囲まれてるのに平然と生きてる異常なプレイヤーを目撃した俺達の気持ち、わかるか?』
「あっはっはっ。誰だろうなーそんなプレイヤー。俺もそんなプレイヤーの顔を拝んでみたいところだ」
『・・・・・』
あっ、こいつ凄く呆れたな!? なんて失敬な奴!!
「お前らがいるならそっちに行くな。待ってろ」
『待て来るな!? 余計なものも連れてくるなこっちが死ぬ!!』
「大丈夫大丈夫、カバーしてやるからさ」
『安心できるか!! やばいっ、こっちにも見たことがない人型のモンスターが群れで来た!!』
あーそいつら。HPが高い方だから苦労するだろうな。ま、そういうことなら行かないよ。頑張れー。
『くっ、強すぎる! このダンジョンの情報の扱いはどうする』
「お前が流していいぞ。報酬は割り勘な」
『わかった!』
それが最後のメタスラの言葉となって、またパーティー全員死に戻ったぽい。さて、俺は俺でレベル上げでもしようかな!
フレデリカside
「・・・・・ハーデス、またやったね」
「今度はなんだ。夫婦の間でしかわからないことを言われると気になるじゃ「【多重炎弾】!」あぅぶねぇっ!?」
「またハーデスがレベルを上げたのかよ?」
その通りなんだけど、その通りなんだけど。
「私もそうなら向こうもそうなんだろうね。レベルが101になったよ」
「なるほど。もしかすると宝饗水晶巣というダンジョンでレベル上げしているのかもしれないな」
「じゃあ戻るか? ハーデスの狩り場に俺達も行くためによ」
ペインの首が縦に頷いた。
「あの時のハーデスが召喚したモンスターがいる。ハーデスを除いて誰よりも早く倒すためにね」
私は倒せそうにないからドラグのサポートだね。何時も通りに。
「行くのは構わないが、せっかく第10エリアの直前まで来たのにか?」
「ハーデスが独占していた光景は、きっと今後誰でも行けるエリアよりも面白いと思うよ」
一緒に攻略していた他のプレイヤー達が先のエリアへ向かう姿と反対に、私達は来た後方のエリアへ向かう姿に数人のプレイヤーが話し掛けてくる。
「おい、ここまで来たのに入らずに戻るのか?」
「ああ、アナウンスを聞いただろう? 宝饗水晶巣の方が興味ある。タラリアに情報が売られている頃だろうし攻略しに行くよ」
「チッ、またあの野郎かよ。俺達より隠しダンジョンごとき見つけて調子にのりやがって」
「誰よりも先に進む方が面白いのにな」
「第2陣のプレイヤーも第3エリアまで進んでるんだろ? 何考えているんだかな」
「極振りだからナメクジより遅すぎて、新規のプレイヤーにすら置いていかれてんじゃね?」
「「それだ!」」
「レベルもせいぜい初心者に追い越されてないように応援でもしてやるか」
「無理無理! 後ろで寛いでいるだけの奴なんかに応援したって、今さら俺達のように70レベル以上も上げねぇよ!」
・・・・・ハーデスのこと何も知らないプレイヤー達の声がとても不快でしかない。顔は覚えたから新大陸で倒してやろうか、という気持ちを抱きながら有料のワープで始まりの町へ戻った。
情報は案の定タラリアに流されてた。でも、売ったのはハーデスじゃなくて別のプレイヤーのパーティーだという。ハーデスが見つけたんじゃないの? それとも譲った? 多分後者だろうけど、兎に角も他のプレイヤー未知のダンジョンへ向かうように私達も新発見されたダンジョンがあるドワルティアへ移動した。
そして、ペイン達が倒しきれなかったボスモンスターがいるダンジョンに辿り着くや否や、私達を歓迎する百以上のモンスターの襲撃に他のパーティーが遭っていた。
「な、なんだこのダンジョンはぁ!?」
「デカい上に速くて群れで全方位から襲い掛かってくるのかよ!!」
「ダメだ、武器が通じないぞ! 魔法もだっ!」
「ハンマーなら通用するぞ! こいつら、打撃が弱い!」
「打撃系の武器なんて持ってねぇよ!」
ぇぇぇぇぇ・・・・・・? 私達より先にダンジョンに入ったプレイヤーが、ボールのように吹っ飛んで行く様に( ゚д゚)ポカーンと見てしまう。私達がいるのは広い断崖絶壁の上で、大きな水晶の樹木を中心に広がる幻想的な水晶のエリアを眼下に見下ろせることが出来る。ダンジョンに入ってすぐモンスターに襲撃なんてされてなければゆっくり眺めていられたのにと思わずにはいられない。私達はダンジョンに繋がる出入り口から出てすぐに水晶の蠍に阻まれているから。高い壁の上から、断崖絶壁から、どこからでも現れる蠍のモンスターに悪戦苦闘に強いられている。
「ボスもそうならモンスターもそうだってのかよ」
「攻略組の連中でも歯牙にもかけれないってわけじゃないが、軒並みにやられているか」
「ハーデスの奴はどうやってこんなモンスターと戦っているんだ?」
持ち前の硬さと多種多様なスキルで、だろうね。【多重石弾】! あ、表面に罅が入った。でも、時間が立つと罅が消えて・・・治った? もしかしてダメージが回復したの?
「回復したっぽいけど、フレデリカの魔法でもダメージ与えられるのか? 」
「打撃系が通じるなら少なくとも物理系の魔法でもいけるでしょ。ほら、目の前にモンスターいるんだから倒す倒す! まだダンジョンの入り口から少しも進んでないよ!」
「そうだね。ハーデスだったら余裕で―――」
ペインが何か言いかけた時、激しい振動が地鳴りとなって段々それが大きくなるにつれ、何かが近づいているのが判った。それは私達から離れた遠方で爆発が起きて、水晶の天井に向かって吹っ飛んだ水晶と破片に被りながら現れたのは巨大な二体のモンスターで、その内の一体は見覚えのあるモンスターだった。
「えっ、何でここに鉱石喰いが現れるの!?」
「知ってるのかフレデリカ」
「ハーデスと一度ね。ドワルティアのドワーフ達と一緒に戦って倒しただけだから」
もう一体の翼を持ったワニと戦い始めだしたけど、正直ここで争わないで欲しいと思わずにはいられない。こっちまで巻き込まれたくないのと―――さらに巨大な爆発音とともに現れた、ハーデスが召喚した水晶の蠍とゴーレム、蛇のモンスターが水晶の壁から現れて、争っている鉱石喰いと土属性っぽい大型ワニに向かって襲ってはあっという間に倒したまま今度は残った三体が争い始めた。
「・・・・・強過ぎね?」
「あの二体のモンスターも弱くはないと思うけど、倒されるまで一分も掛かってなかったよ」
「そんなモンスターを倒したハーデスも異常だがな」
「倒し甲斐があるじゃないか」
「ペインならそう言うと思ったよ」
油断した。次にそう思った時は、背後から現れた蠍の鋏に横凪ぎに殴られて断崖絶壁から落ちていることが気付いた時だった。決して低くない断崖絶壁から落ちればどうなるか言うまでもなく、転落したダメージで死に戻りすることもある。【VIT】が高ければ生き残る可能性はあるけれど、私は魔法使い。そこまで防御力を上げてないから多分このまま即死するだろう。ドラグには悪いけど、私抜きで戦ってもらうしかないや。
「ここでハーデスに助けられたら惚れ直しちゃうかもね」
「―――そんじゃあ、天使が助けに来てやるぜ」
その声が聞こえた私の視界の端に、黒い鎧を着て純白の翼を生やした金髪で青い目をしたプレイヤーが飛び込んできて地面とぶつかるギリギリのところで私の身体を両腕で受け止めてくれた。
「よう、やっぱりお前達も来たか」
「ハーデス・・・? どうしてここに?」
「そりゃあお前、俺ですら解放できなかったダンジョンを正式に解放されたんだ。どんな奴が独占していた狩り場を公にしたのか、気になってくるに決まってるだろ。そしたらなんか賑やかになってる場所に気付いたからここまで飛んできたのさ」
そしたらお前が落ちたところを見かけた。と言って地面に降ろすハーデスが私の身体を優しく抱きしめて来る。
「で、俺の奥さんよ。惚れ直したか?」
「・・・・・だったらなにさ」
惚れ直した、なんて口では恥ずかしくて言いたくない。でも、ハーデスの胸に顔を押しつけて「したよ」と声を殺していった。そしたら私の耳元でハーデスが―――私が凄く恥ずかしくなることを言ってきた。だけど、惚れた弱みになっちゃったからか私は小さく頷いて・・・ハーデスと2人きりになる約束を交わしちゃった。
・・・・・。・・・・・。・・・・・。
・・・・・。・・・・・。
・・・・・。
断崖絶壁にいるペイン達とこのダンジョンにやってきた他のプレイヤーと合流する俺に驚かれるが、先に群がってくる蠍を対処しなくちゃな。
「ここのモンスターは打撃に弱いこと知ってるよな」
「ああ、だけど向こうの方が強すぎて前線組の連中も歯が立たないぜ」
「そりゃそうさ。俺の防御力を上回る攻撃力を持っているんだぞ? 推定レベルは80以上だと確信しているぞ俺は」
大盾で襲ってくる水晶蠍をノックバックして断崖絶壁から吹っ飛ばして落とす。
「武器破壊の特製もあるみたいだし、俺の【VIT】もうなぎ登りだ。ここは本当いい狩り場だよ」
「やべぇ、こいつの防御力を上げる格好の場所かよ。お前、今レベルいくつよ」
「んー? ・・・うんと、108になってるな」
「レベル108!? 冗談だろ!」
冗談ではないんだなこれが。
「ペイン、お前のパーティーに入ってもいいかー?」
「ああ、構わないよ」
「よし、そんじゃここで違う職業でレベル上げさせてもらうぜ」
格闘士にチェンジして上半身裸の三大天の装備を装着する。
「へぇ、それがハーデスが倒して来たベヒモス達の素材で作ってもらった装備か?」
「おう。極振りかHPとMP以外のステータスが10以下の相手じゃなきゃ、【大物喰い】の効果が発動できる状態だからステータスは低いがな。レベルも1のままだぞ?」
「それでも戦うという事は、強力なスキルがあるんだな?」
正解。とこっちに鋏を振り下ろす水晶蠍に向かってスキルを発動する。
「【反鏡水面】」
大きな水鏡が虚空に浮かび上がり水晶の鋏がその鏡を割った瞬間に水晶蠍の鋏がポリゴンと化して消失した。それでももう片方の鋏で突き出してくる相手に【海渦】と俺の目の前で渦巻く海流を横に動かして左へ受け流し、【縮地】で蠍との距離を縮め、零距離で左手装備の【覇轟の豪牙】のスキル【全呑】でもう片方の鋏を殴り消し飛ばした。残された武器で貫かんとする尾の奇襲にも無力化した。水晶蠍は最後に己の身体で轢き殺そうとして来るが、【咆哮】で動きを10秒間停止させた後に【悪食】で撃破して見せた。
「んはっ、凄いな。倒したら経験値がレベル36まで増えたぞ。やっぱ美味しいわここは」
「「「「・・・・・」」」」
なんかだんまりしちゃってるけど、大丈夫か後ろから来てるぞ? あ、流石に呆けてないかペインがすぐに反応して対応した。
「俺もスキルと新しい装備を手に入れたくなったな」
「ここから出たら始まりの町にいる神匠の鍛冶師に頼もうぜ」
「同感だ。オリハルコンの武器を手に入れてやる」
「なんか、負けてられなくなったなー」
ドラグ達も攻勢に出て、ゆっくりとだが確実に一体ずつ倒していく。俺も負けてられないと拳同士を打ち付けて笑みを浮かべる。
運営勢side
「おい大変なことになった」
「何が大変なんですか?」
「・・・・・あの九鬼家がスポンサーに加わるどころかNWOをスポーツ的な大会として開催しようって連絡が届いた」
「はぁ? なんですそれ?」
「どうせ人材不足な九鬼家の人材登用するための建前でしょ?」
「上の判断は?」
「まだだ。最終的に決断するのは中央区の王だから決定の賛否は決まってない。相手が相手だから慎重になっているだろう」
「個人的に九鬼家の介入は嫌っすね。ゲームも職業になった時代だと言え、俺達が築き上げたNWOをたかが大企業の人間に買収されるような真似はされたくないっす」
「だが、蒼天の名を広める機会でもあるのは事実だ。NWOは今では世界的にも有名な仮想現実ゲームとなって、その知名度は社会的にも貢献されてきている。第一陣として日本に在住している外国人達を贔屓的にゲーム参加させてから、今じゃその国のトップクラスのプレイヤーになっている人数も多くなっている」
「そうだな。中央区の王の読み通りになっていると言っても過言ではない。ゲーム内で得たGは現実世界の金銭に何割か差し引いても収入として得られるようにしてるから、外国人のログイン数と記録が増え続けている」
「その収入方法に魅かれて、NWOで稼ごうと遊ぶユーザーも現在一億人を超えましたね。数年以内で10億人も届きそうな勢いです」
「全世界の人間達にとって最高のエンターテインメントに成り得るか。九鬼家もそれを見越してのスポーツ的な大会を開催したいと言っているのかもな」
「でもそれは、王達だって気付いているはずですよね」
「だとしても、まだそうする時期ではない。NWOが正式にリリース開始されてからまだ三ヵ月だ。王達はどう判断を下す・・・・・?」
蒼天―――。
「面倒なことを提案してくるわね九鬼財閥も。国家対抗戦を開催しようだなんて」
「蒼天を介して九鬼財閥が美味しい思いをしたいんじゃないの?」
「うーん、でも・・・全世界の人達とオリンピックみたいに競い合って遊べるならいいんじゃないかな?」
「桃香さんの気持ちは分かりますが、いずれするつもりだったあの方の考えを日本政府や九鬼財閥が主管にさせてはどうかと思います」
「それにまだ早すぎるわよ。国外にもあのゲームを浸透させている段階なのに。日本政府も大変な時期に何を考えているのかしら・・・・・」
「九鬼財閥を無視できないから、話だけでも通したかったんじゃない?」
「仮に本当に国家対抗戦をしたら蒼天の知名度が高まらないかな?」
「ヘぅ・・・・・大会を日本で行い、NWOの世界で日本政府主管の国際イベントで開催すれば確かに莫大な名声と利益が得られる点は無視できません」
「なるほど? もしかすると日本政府の狙いはそれなのかもよ華琳」
「震災と津波の対応に日本国民が政府に対する支持率が下がった今、何とかしたい彼等の思惑に蒼天はダシに使われる? もしそれが彼等の狙いなら―――冗談じゃない話ね」
「逆に大きな貸しを日本に作れるんじゃない? 日本で蒼天の思い通りにしたい時にだけ絶対に逆らえないようにできるとか」
「ふぅん・・・? それは悪くないわね。でも、国家対抗戦をするならその昔、第一次と二次世界大戦時に彼が日本国内で蒼天の領土の一部にした場所の一つ・・・東京で行うわ」
「―――なら、決まりだなお前達」
「あら、来たの?」
「興味深い内容のメールが届いたんだ。そりゃ来るさ。九鬼財閥の思惑はさておき、国家対抗戦の件は蒼天が8割、日本が2割で取引して事を進めるぞ」
「ふふっ、随分とふんだくるのね?」
「蒼天のゲームを利用するんだ。日本はそのゲームを借りる形で国際大会を開催しようとしているならレンタル料は当然発生するよな?」
「言えてるわね。九鬼財閥がスポンサーになる件については?」
「大体あいつらの考えは読めてるんだよな。蒼天との深い関係、そして蒼天の中心たる王の俺達と繋がりを得るのが九鬼財閥としての狙いだ。スポンサーの件は保留。一度でも繋がりを得たらこの機にそれを理由にいらんことして来るだろうからな・・・・・はぁ」
「目の上のたん瘤ね。あなたからしてみれば」
「油断したら喰われるのは蒼天だ。九鬼財閥みたいな相手とは近すぎず遠すぎずな距離の関係で交流するのが一番だ。故に蒼天の舵を蒼天以外に握らせるような真似だけはさせるな」
「当然のこと言われるまでもないわ」
「ええ」
「はい」
「任せてください!」
「ところであなた、NWOをしているの?」
「仕事の合間にだが、それがどうした」
「いいえ。しているならしているで、あなたがゲーム内でもトップになってもらわないと国家対抗戦の時、蒼天の威厳を示せれないと思っただけよ」
「その時になったらとっくになっていると思うから気にする必要ないぞ」
「そう、それなら信頼しているわ。それとさらにユーザーを増やすために蒼天と日本国内でNWO用の報道機関を設立していいかしら」
「人材がいるなら構わない。華琳の手腕はそれこそ信頼しているからな」
「ふふ、ありがとう」