【完結】【自己ベスト記録】過ぎ去りし時を求めてSS~聖竜の勇者ルートRTA:24時間31分44秒22   作:ryure

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Part10 バンデルフォン王国跡~クレイモラン城

 真っ赤な血がだらだらと垂れていく。

 ゆっくりと手を伝い、頬を濡らし、むせかえるような鉄のにおい、なまあたたかな温度。

 鎧の隙間からこぼれだした命が染み入り、その下のかたびらまでぐっしょりと染み込んでいく感覚、そして、それがだんだんと冷えていく……命の温度が、失せていく。

 冷めていく。

 確実に。

 

「いやだ、いやだ、どうして、どうして……あぁ、どうして、……うぅ」

 

 僕はひたすら泣いていた。

 めちゃくちゃに泣いて、泣いて、泣いてむくろを抱きしめていた。

 僕はしくじったのだ。

 確かに魔王との戦いは熾烈を極め、僕が捨て身で攻撃しなければ今頃勝っていなかったかもしれない。

 太陽を失い、世界は闇に閉ざされ、大樹は堕ち、ゆえに二度と命の循環はなく、暗く冷たいだけの世界になってしまったかもしれない。

 

 だけども、決して捨て身になるべきではなかったのだ。

 ロウじいちゃんはウルノーガ最期の一撃から僕をかばって死んでしまった。

 十四年前、祖国を失い、臣下も国民もみんな失い、最愛の娘も婿も失い、娘が命を賭して守ろうとした孫まで失ったと考えていたのに……勇者の奇跡によってか、僕は生きていた。

 生き延びたんだ、生き延びて、何も知らずに幸せに育っていた。

 僕はロウじいちゃんに希望を与え、そんな僕を生かすためなら、かばって死んでもいい、とまで思わせてしまったのだ。

 

 ウルノーガが時間をかけて「勇者」すなわち「悪魔の子」なのだと世間に広め、僕らの歩んだ旅路を妨害しなかったら?

 世界が崩壊してしまった後、数か月も海の底で眠っていた僕が、魔王に力を蓄える時間を与えずに攻撃できていたら?

 この戦いでもっと早くとどめを刺すことができていたら?

 僕が、僕が、僕が!

 僕が弱かったんだ! 

 

 僕が未熟だったせいで、失った数々の命。

 犠牲になったむくろは冷たくなっていく、その口元に浮かんだ微笑みは、誇り高き魂の証。

 僕こそ、勇者の役割を果たすために身を捧げなければならなかったのに!

 

 ロウじいちゃんにすがりつく僕や、悼んで黙ったままの仲間たちを乗せ、ケトスは空を飛ぶ。

 僕はずっと泣いていた。

 俯いて、ようやく諸悪の根源を打倒できたというのに、ロウじいちゃんが僕を生かしてくれたのに、泣き暮れることなんて望んでいないことくらい分かっていたのに。

 そんな時、不意に、誰かに強く肩を叩かれて反射的に顔を上げた。

 

 そこには空中で瓦解していく天空魔城があった。

 六軍王や魔王がたっぷりと蓄えた闇の力が解き放たれ、枯れ果てていた大樹に吸い込まれていく。

 倒れたウルノーガの体から抜け出していった大樹に宿っていた生命の源もそこに集っているようだ。

 

 闇の大樹が、再び咲くのを見た。

 目に焼き付いたのは、この世の理、根源の闇……。

 

 ねぇ、そのチカラがあれば、僕は失わずに済んだの?

 あぁそうか、魔王のように、大樹からチカラを奪えばよかったんだ。

 闇のチカラなら、きっと借りたって良かった。

 ちょっとくらい貰ったって世界が闇に閉ざされることは無かった。

 僕は大樹に選ばれた勇者なんだから、大樹に宿るチカラなら……それこそ、闇だろうと扱えない道理はなかったのに。

 

 その後、何気なく相棒の指し示した一条の光は、僕の過ちを、あるいは消し去る希望の光に見えた。

 止める声を、引き止める手を、僕は自分の意思で振り払った。

 すがりついて止めるセーニャを、考え直すよう諭すシルビアを、泣いて止めるマルティナを、帰る場所をくれたグレイグを、そして、同じく家族を失った絶望を味わったゆえに、真逆の考えをもって僕に行くなと言ったカミュを。

 すべて僕は置き去りにした。

 

 始まりの死から……幼馴染の死をなくすためだと言い訳して。

 世界が崩壊するときに亡くなった母さんに再び会うためなのだと言い聞かせて。

 頭には、犠牲になってしまったたくさんの人々の顔が、渦巻いていて、僕は言い訳に事欠かなかった。

 そう、そうだ、ベロニカとロウじいちゃんに、みんなも会いたいはずだって。

 

 マヤちゃんを救ってくるよ。

 そう言ったのに、考え直さなかったカミュが僕をつかんで止めようとした腕が、ちょっぴり痛くて。

 ロウじいちゃんを今度は死なせないって言ったのに、ここにいてと言ってマルティナが流した涙の温度を覚えている。

 ベロニカが犠牲にならない世界にしようと笑ったのに、セーニャがベロニカは望まないって、むしろセーニャの方がベロニカの名前を持ち出してまで僕を止めようとしてくれて。

 グレイグは故郷を今度こそ失った僕のために、デルカダールに居場所まで用意してくれたね。

 ね、過去に戻ったら、ホメロスさんをそそのかすウルノーガの声を払いのけられるかもしれないんだよ?

 滅んだデルカダールだって、ガレキの山にならないように出来るかもしれないんだよ?

 シルビアは年上の大人らしく、僕にそこまで背負うべきではないって真面目に言ってくれた。

 シルビアのお父さんや、ソルティコの町の人たち……世界崩壊で亡くなったじゃないか。

 今度は、失敗しないから。

 

 ねぇみんな。

 置き去りにしてしまうみんな。

 僕を止めてくれたみんな。

 過ぎ去りし時を求め、ひとりぼっちにしないように、時の狭間をさまようことがないように、僕を止めた。

 みんなは優しいね。

 

 大好きだよ。

 だから、行くんだ。

 

 繰り返す夢は、焼き付く僕の罪。

 眠れば誰かの悲鳴が聞こえる。

 平和な団欒の中だって、鉄臭い血の匂いがまとわりつく。

 血に濡れた遺体を幻視する。

 無力に嘆く姿がよぎる。

 僕は甘んじて受け入れて、全て知らない愛しい仲間たちに笑いかける。

 僕だけ覚えていてよかった。

 みんながあの世界を知らなくてよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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蒔いた種が芽吹くのはもうすぐ

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ドラクエ11SS/聖竜の勇者ルート/縛りなしRTA


本に封印されていた古代の魔女を討伐する王道RTA、とうとうPart10の大台になりました。

続きをやっていきます。

 

前回はキーアイテムの「シルバーオーブ」と「魔法のかぎ」を入手しました。

これで「パープルオーブ」を入手することが出来ますね。

画面では「ルーラ」でネルセンの宿屋に飛び、そこから毒沼だらけのバンデルフォン王国跡へ向かい、鍵を無断で開けて宝物庫荒らしをしている勇者一行を八倍速でお送りしております。

「パープルオーブ」のある宝物庫からはさらに「せいれいせき」を入手できます。

こちらは素材ですが本チャートではただの換金アイテムです。

それでは再び「ルーラ」、外海の窓口こと白の入り江から船で北上し、氷に閉ざされたクレイモラン王国へ向かいます。

 

クレイモラン王国へは港までの海路を埋め尽くす氷壁によって通常の船では入ることができませんが、「マーメイドハープ」を用いれば氷壁の内側へ移動できます。

左側が海賊のアジト、右側がクレイモランです。

今は「勇者の剣」がなく、勇者パワーの増幅がない素のアイくんではマヤちゃんの黄金の呪いを解くことができないので素直にクレイモラン王国へ上陸します。

仲間たちが氷に閉ざされた城門を見て驚いていますがアイくんはそのまま「魔法のかぎ」で開くことができる左側の扉へ歩いていきました。

グロッタの町で巨大なグレイグ像に驚かなかったり、初めて来るはずの海底王国で幻想的な景色に一人だけ感動する様子がなかったりしたのは……あくまで異常事態ではない感激の度合いにすぎず、個人差で片付けられますが、今回は明らかな異常事態を「知っている」動きをしているので仲間たちが素直にアイくんについて行っているのはなかなか不思議な光景ですね。

アイくんの人望なのか「既視感」によって見た目ほど仲間たちも驚いていないのか。

この辺の考察はストーリー考察勢に任せるとして、アイくん、瞬時にシャール女王に化けた魔女リーズレットに気づいて駆け寄りました。

 

他の仲間も生存者に気づいたアイくんのもとに集まり、リーズレットがそれらしくシャール女王の演技をしているのをしばらく黙って聞いていましたが、聖獣ムンババの話が終わったあたりでアイくん、おもむろに剣を抜きました。

そして、女王に向けます。

仲間たちの驚きを尻目に、見事に目が据わっています。

 

「な……何を?」

「城の扉も全部凍り付いているのにどうやって外に出たのか……確かにそうだな、アイ。これだけの人間も動物も建物も凍っているってのに女王一人だけ助かる方がおかしいぜ。むしろ、伝説の魔女が国のトップである女王から狙わないほうが不自然だ。そこからもし逃した人間がいれば女王を凍らせてから探せばいい。そうすれば他の国に助けを求めることもできなくなるはずだ。確かに、おかしい」

「となると、その『魔獣』とやらが本当に『魔』の存在なのかも怪しい。わしらは今日外から来たのだから、これだけの情報では真実が逆かどうかも判別できん……」

 

前回リーズレットと戦った「既視感」持ちの仲間たちですし、初めて会う女王よりもアイくんの言葉の方を信じるのは当然です。

違和感を指摘したアイくんに同意し、倣って次々と構え始めました。

ここでムンババが生きていることでいまだ弱体化しているリーズレットを袋叩きに……する前に邪魔が入りました。

 

デルカダールから、一切の連絡のとだえたクレイモランを助けに来たグレイグ隊の兵士たちです。

グレイグ本人はいませんが。

 

クレイモラン女王に襲い掛かろうとしている怪しい集団+ホメロスいわく操られている同僚のいるややこしい現場。

とりあえず敵対するしかありませんよね。

見知ったアイくんだけでも強めに殴って確保し、正気に戻したいと考えるのが自然です。

ということで弱体魔女リーズレット(外見はシャール女王)+グレイグ隊兵士三人との戦闘です。

 

リーズレットは聖獣ムンババの封印により、クレイモランの呪いを維持したままでは二ターンに一度の弱弱しい「ヒャダルコ」くらいしか使えない雑魚ですが、グレイグ隊兵士はアイくんを集中攻撃してくる上にタフです。

もう少し後に加入するメイン盾グレイグのようにタフです。

攻撃行動が通常攻撃、会心の一撃と範囲攻撃がないのが唯一の良心で、サマディー王国にさえその名前が届いているほど練度の高いグレイグ隊の兵士ですからHP・防御・攻撃とすべてに優れていてめんどくさいです。

しかも瀕死に追い込むと他の仲間が瀕死の仲間に「かばう」を使ってきます。

女王はかばいません。

麗しい仲間愛ですね。

では集中放火されないようにアイくんを控えに下げようとするとシステムに弾かれます。

ここ、アイくんは強制出撃なんですよね。

 

とはいえ多少鍛えてあるものの、闇の力で暴れている訳でもないただの人間三人と封印により大して強くもないリーズレットですから、HPが下がりすぎないように注意しながら「ドルクマ」、ヴァイパータナトス、「イオラ」でボコボコにしてやりましょう。

そんなに強くはありません。

アイくんは優先的に防具を買い与えてあるので硬いですしね。

〜見せどころもないので八倍速〜

 

はい。

あっさり勝ちました。

 

倒すとリーズレットが化けていられずに正体を表します。

これでアイくんたちが罪のない女王に攻撃していたという誤解は解けます。

アイくんは魔女リーズレットを再び封印するためにクレイモランの学者なら古代図書館に呪いを避けて一人ぐらいはいるのではないかと提案しました。

その間気絶したリーズレットはグレイグ隊の兵士たちが見張っていることになります。

とりあえず今はクレイモランという三大国の危機ですからね。

短期間にバンデルフォン、ユグノアと滅んでいるのでクレイモランまで滅んだら洒落になりません。

難民、孤児が大量に生まれるだけでなく治安の悪化や闇に傾倒する人民の増加、行く末に戦争、もしくは大量死があることくらいは容易に想像ができます。

言いたいことはいっぱいあるのでしょうが、今はグレイグ隊の兵士たちはすがる思いで送り出してくれました。

なおグレイグは現在、凍りついたクレイモランを見てなにかの呪いだと「既視感」によって察知し、先に老学者エッケハルトのところに行っているのでここでは上手くすれ違えます。

 

エッケハルトはマップ北側の山小屋にいるので移動。

〜八倍速〜

道中は狩りますがわざわざ当たりに行かず、ガバってぶつかった時くらいでいいです。

気をつけていても良くぶつかります……。

途中、採取ポイントで「プラチナこうせき」を三個拾っておきます。

後で換金です。

 

着きました。

ここでもまたグレイグとニアミスしましたね。

山小屋にいたエッケハルトと会話し、古代図書館にある本に魔女封印の手段があるかもしれないという話を聞いてフラグを立てたので今度は古代図書館へ。

なお、先に本を取りに行くこともできますが結局学者のところには行かなくてはいけません。

~移動は八倍速でお送りします~

 

今作の北国マップ、広いうえに障害物が多く、モンスターも大柄な相手が多いので綺麗にすり抜けるの難しいですよね。

(度重なるエンカは)ガバじゃなくて狩りです。

そういうことにしておいて下さい。

ちょっと先を見ればウルノーガ戦、そんなに突破率高くないんで……。

でもそれも言い訳ですね!

華麗に最短、最速、最低レベルで突破してこそのRTAですよね! 

あっ

走者特有のガバエイム

 

古代図書館に着きました!

それでは探索します。

ここには階段などのギミックがちょっとあります。

それから通路が非常に狭く、敵とのエンカが避けにくいマップとなっております。

なら全部倒せばいいんですよ。(思考放棄)(脳筋)

逃げミスでかかる時間より、素直に殴り倒した方が結局早いです。

それは本当です。

魔法主力なのでどうしても持続力はありませんが。

現時点でも火力は足りているんですが、圧倒的に耐久が足りないのでレベル上げには意味があります……。

 

古代図書館での回収物は特にありません。

安定をとるチャートでは四階宝箱の「しっぷうのバンダナ」を回収しますが、今回はスルー。

今回は一直線に魔女の本を取りに行きます。

〜再び八倍速〜

取れました。

それでは屋内でもお構いなしに発動する「ルーラ」でクレイモランへ。

 

と、「ルーラ」の暗転後、ムービーが挟まります。

スキップしますが、私が好きなシーンなので右で小さく流しておきますね。

 

地味な色のフードを被り、地味な服装で正体を隠しているデルカダール王モーゼフ(中身はもちろんウルノーガ)が古代図書館から入っていく姿を、同じく正体を隠すためか普通の旅人のような服装をしているホメロス、ホメロス隊の兵士たち数人が物陰から眺めている……というシーンです。

ほとんどもう、ホメロスの方は疑惑を確信に変えていることでしょう。

「大樹の勇者ルート」ではリーズレットを本の封印から解放し、クレイモランを襲わせたのは闇堕ちしたホメロスでした。

イフの自分がやっていた悪行を正義側で眺めているホメロスはどんな気持ちなんでしょうね。

もちろん、この「聖竜の勇者ルート」のホメロスには闇堕ちしたという事実そのものがないので何とも思っていないかもしれませんが。

なお、時系列が合いませんのでこのムービーの時系列はアイくん一行が古代図書館に到着前、ひいてはクレイモランに呪いがかかる前だと推測されます。

 

さて、クレイモランに到着し、相変わらず城門は凍り付いているため再びぐるっと回りこんで内部に入ったアイくんは捕獲されているリーズレット、グレイグに護送されたであろうエッケハルト、そしてとうとうグレイグと顔を合わせることになりました。

 

「……戻ったかアイ。今はクレイモランの緊急事態ゆえ、詳しい話はあとで聞こう。だが一つだけ聞かせてくれ。お前はここで、シャール女王に化けていた魔女に攻撃した。我が隊の兵士たちは見破ることができなかったが、お前は魔女の正体を理解して、我が隊の……同じデルカダール兵士と敵対することになっても、正しい行いをなそうとした。そうだな?」

 

ここの選択肢はどっちに答えてもグレイグが適当に解釈するので「はい」を選んでおきます。

 

「そうか。……いや、お前は正しかったのだから今、何かを言うべきではないのだ」

 

エッケハルトに本を渡し、彼は落ち着いた状況で正しい呪文を唱えてリーズレットを封印しました。

本から解放された本物のシャール女王と、見る間に溶けていくクレイモランの呪いの氷。

それを見たカミュが何も言わずにひっそり立ち去ろうとして、やめたという感じでアイくんに話しかけました。

 

「オレはちょっと風に当たってくる。確かクレイモランはブルーオーブを国宝にしていたはずだ。国の危険を救ったんだぜ? 必要なのにもらえない道理はないだろ。

……あー、心配しなくていい。そこのいかついお前の上司の怖い顔、見ているとそわそわするんだよ。な、散々ここまで追い掛け回されたんだ、逃げ出したくなるだろ? 用事が終わったら海の近くにいるから声をかけてくれ」

 

グレイグはしかめっ面をしていますが、何も言いませんでした。

 

つつがなく城の中に招かれた一行は「ブルーオーブ」をもらうことができました。

一応部外者なグレイグは女王の話が終わるまで城の外にいてくれます。

ここで「ルーラ」してタイムを圧迫する話からとっとと逃げたいところですが、残念ながら「ルーラ」を選択しても「カミュをおいていくわけにはいかない!」と表示されますので大人しく城の外に行きます。

外に出るとイベントです。

 

「きたか」

 

グレイグはこんな寒い国で全身金属鎧、なのにかぶともなくしっかりおでこだしていて寒そうですね。(公式設定:寒がりおじさん)

 

「今度こそじっくりと話したいところだが、どこでだれが聞いているのかわからん。『あの者』の手先がいるのかさえ、俺には判断できないのだ。だからこれはホメロスからの伝言だが……『クレイモランは特別寒い。今晩はあたたかくして寝るように』とのことだ。……今は、それだけだ。

俺たちはクレイモランからの国交が途絶えたことで不信感を抱き、同盟国として赴いた。その先で元凶である魔女リーズレットを倒すのに協力者『アイ』という人物がいた。俺は感謝し、いつか旅人であるアイがデルカダールを訪れたなら、ぜひ力になりたいと話したのだ。いいな?」

 

頷いたアイくんがグレイグの手を握りました。

あたかも協力者に感謝しているグレイグ将軍と、この機会に握手したかったのだ、と言わんばかりの明るい笑顔で。

そして偶然を装って……他の仲間にもグレイグ将軍と握手したがっている人がいないかな? といわんばかりに見回したアイくん、仲間であるマルティナの方を振り返りました。

 

グレイグとマルティナの目がバッチリ合います。

グレイグは「既視感」持ちですから成長したマルティナを正しく認識しました。

 

「……!」

「あら、私も握手していいのですか?」

「え、ええ。私の握手でよければ」

「まあ光栄です。デルカダールの将軍と一介の旅人が握手できるなんて。私はマルティナ、と申します。覚えてくださると嬉しいですわ。私は長らくこちらの方と旅をしていたのですよ。最近アイたちと合流して、意気投合し、一緒に旅をするようになって。まさか国家の危機を救う手助けを、あのグレイグ将軍と行う日が来るとは思いませんでしたが」

 

感激する旅人を演じつつ、グレイグと握手したマルティナも同じように仲間を見まわし、ロウを指し示しました。

もう全員がっつりわざとらしいです。

特にマルティナは「グレイグ? わかっているわね?」と言わんばかりです。

 

「おお、このおいぼれとも握手してくださるのですか! いやあ、本物のグレイグ将軍はグロッタの像よりも迫力がありますなあ。わしはロウ。同じくしがない旅人をしております」

 

そういうわけでマルティナの生存、マルティナと旅をしていたユグノア前王ロウの存在を確認したグレイグが完全にモーゼフ王を黒だと認識し、闇堕ちしていないホメロスに話がいくので闇の大樹で二人がNPC参戦してくれるのです。

この場は名残惜しいものの、アイくん一行は先を急ぐ旅人なのでクレイモランにいつくことなく別れました……というシナリオで一行は敬礼して見送るグレイグたちと別れました。

 

海の方でたそがれているカミュを回収したら次は聖地ラムダに向かいます。

ラムダへはやや長い道のりですが、いい感じにエンカを避けながら進んでいきます。

 

というわけでそれは次回に。

ご視聴、ありがとうございました。




RTA的入力速度に考慮した名づけ方式でアイと名付けましたが可愛くて気に入っています。それから初期設定では走者、アイくんのこと呼び捨てだったんですが、アイくん呼びにしてよかったなぁとしみじみ。アイくん可愛いよアイくん。

どこ好き?

  • RTA部分:数値付き解説
  • RTA部分:ストーリー解説
  • RTA部分:走者の他作語り
  • 小説部分:アイ視点
  • 小説部分:カミュ視点
  • 小説部分:セーニャ視点
  • 小説部分:マルティナ視点
  • 小説部分:ロウ視点
  • 小説部分:シルビア視点
  • 小説部分:グレイグ視点
  • 小説部分:ホメロス視点
  • 小説部分:その他視点
  • 全般:再構成ストーリー
  • 全般:原作死亡キャラ生存
  • その他(感想・コメントへ)
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