詰みゲーみたいな島(四国)に人類を滅ぼす敵として転生した百合厨はどうすりゃいいんですか?   作:百男合

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 あらすじ
 毎日毎日うどんばっかりで温厚なセッカちゃんもついにブチギレ!
 みんなでラーメンを作ることに。

友奈「できたよ」つ肉うどん
セッカ『うどんじゃん!』
東郷「できたわよ」つ力うどん
セッカ『うどんじゃん!』
風「できたわよ!」つ女子力うどん
セッカ『うどんじゃん!』
夏凛「できたわよ!」つにぼしうどん
セッカ『かりーん! あんたまでボケてどうすんの!』
樹「できました!」つスペシャルうどん
セッカ『あ、私ちょっと用事が』ガシッ
樹「お残しはダメです」

友奈「」(再起不能)
東郷「」(再起不能)
風「」(再起不能)
夏凛「」(再起不能)
丹羽「食べなきゃ…食べなきゃ…」(味覚オフ)


防人隊、人型さんと出会う

 乃木園子は人型バーテックスにとって特別な存在である。

 最初会った時は敵として。といっても向こうが一方的にこっちを敵視してきただけでこっちは推しキャラに会えて興奮していただけなのだが。

 それからは三ノ輪銀と同じく残酷な運命が待つ物語を回避しようと陰であれこれと画策して行動してきた。

 その結果最悪の事態を招き三ノ輪銀は一命はとりとめたものの昏睡状態。乃木園子には誤解から敵視されているわけだが。

 というかマジで1回殺されかけたから敵視以上に嫌われていると思う。

 だが、それでも人型バーテックスにとって乃木園子は守るべき対象であることは変わりない。

 満開の数を本編よりも少なくできたが半身不随と呼ばれる状態で内臓もいくつか捧げてまともな食事もできないのだと大赦にもぐりこませたバーテックス人間からの報告で知った時は落ち込んだ。

 讃州中学勇者部は無理としても普通の学校へ通い、普通の青春を送ってほしかった人型バーテックスとしてはこの結果は失敗以外の何物でもなかったのだ。

 さらに大赦でかなりの権力を持ち、防人隊を指示して自分を探しているとわかった時は驚いた。

 大赦の要職にいる人間を全てバーテックス人間にするつもりだったが、いっそのこと園子や勇者たちを大切に思っている安芸をトップに据える計画に移行したほうがいいかな? と計画を練り直しているときにそれは起こった。

 サーバー星屑が管理している星屑が防人隊と遭遇し、共食いの現場を見られたのだ。

 その時はそれほど気にしていなかった。あくまで見られたのは星屑と星屑による共食いの現場だ。アタッカなどのゆゆゆいバーテックスを見られたわけではないし、所詮星屑同士のいさかいと誰も気にしないと思っていた。

 だが、大赦のバーテックス人間の情報によると防人と園子との連絡役の安芸が園子が壁の外へ調査のために大赦から出る工作をいろいろしていることが報せられて、あちゃー。バレちゃったかと頭を抱える。

 さすがそのっち。わずかな情報から共食いする星屑の背後に俺がいると勘づき、自ら捜しに来ようとするなんて大した行動力だ。

 もっともバレた最大の理由は星屑が防人たちを攻撃せず、見守るだけだったという行動のせいなのだが。それはサーバー星屑を作った時に「勇者、防人を決して攻撃しない」という命令を入力したことがきっかけで、人型バーテックスにとってはかなり昔のことで憶えていなかった。

 しかし困った。と人型バーテックスは考える。

 次の星座級巨大バーテックスの総攻撃まであとわずか。その戦いに協力できないのは人型バーテックスにとって大変都合が悪い。

 いっそのこと星座級バーテックス襲来の7月7日に園子を壁の外へ出させ、防人と園子、勇者部の合同軍で敵に当たるシナリオも考えたが、うまくいくかどうかは怪しい。

 なにしろ防人隊はゴールドタワー付近から壁の外へ出発。勇者部は神樹の結界である樹海での戦闘である。

 同じ場所で戦闘になるとは限らない。むしろ壁の外で人型バーテックスが戦況をうかがっているところを園子に急襲されかねないかもしれない。

 つまり最悪のシナリオは人型バーテックスが園子と防人隊の手によって撃退され、樹海で巨大バーテックスと戦闘していた丹羽を含む勇者部全員が全滅するというものだ。

 こうなると四国は間違いなく滅ぶだろう。人型バーテックスとしてもこのルートはノーセンキューだ。

 ならば最良のシナリオとは何か?

 勇者部全員の生還。もちろんこれが大前提だ。

 ついでに銀ちゃんが意識を取り戻して園子が供物として捧げた身体の機能を取り戻せたらなお良い。

 次点で勇者部全員の満開阻止。これはできたらでいいと思っている。

 大赦にもぐりこませたバーテックス人間により神樹の生体を管理している部署は占領済みだ。神樹の生命はこちらが握ったも同然。最悪自分の命がかかっているとわかればいくらロリコンクソウッドとはいえ供物として捧げたものも返却せざるを得ないだろう。

 だから最悪友奈たち勇者部のメンバーたちが満開しても問題ない。もちろん満開しないに越したことはないが。

 こう考えると、自分の存在がバレたのは大した問題ではないように思う。

 自分が死んでも四国には丹羽がいるし、精霊も3体いれば何とかなるだろう。まだ繭から孵っていない精霊が5体いるが、別の場所に移して孵化させれば問題ない。

 そう考えると銀ちゃんが無事なら最悪拠点にしているデブリの場所がバレても…あ、ダメだ。バーテックス人間とか精霊型星屑作りの現場見られたら余計に変な誤解されそう。

 こうなったら別の場所に引っ越すか。でも今隠れ家にしているデブリのような場所がそんなどこにでもあるわけではないしなぁ。

 この2年で四国周囲の外の世界は星屑の目を通して探索し終えていた。遠征隊の情報もあるが、デブリはあっても小規模。ここのように様々な施設を作り、身を隠せるほどの大きさのものはなかなか見つからない。

 いっそのこと星屑を使い新たな基地を作ったほうがいいのではないか。

 スター〇ォーズのデス〇ターとか。星屑だけに。

 そんなことを考えていると、サーバー星屑から異常事態を知らせてきた。

 さっそくサーバー星屑に触れて意識を移すと、数体の星屑の数字が黄色になっている。

 数字をなぞり、星屑の視界を写す。すると飛び込んできた光景に目を疑った。

 おいおい、嘘だろ。

 園子関連の問題で頭がいっぱいだったのに、そんなのお構いなしに次々と問題はやって来る。

 画面の中では7月7日、樹海に総攻撃をかけるはずの巨大バーテックス達に防人隊が囲まれている光景だった。

 

 

 

「今回の防人隊の遠征は公務ではなくあくまで私の個人的なお願いです。もし危険を感じたり、必要性を感じなければ隊長のあなたが断ってくれて結構です」

 大赦との連絡役である安芸の言葉に、芽吹は戸惑った。

 最初防人として集められ、連絡事項を伝えられた時は冷たい人、あるいは非常に事務的な人間だと思っていた。

 だが防人が壁の外から帰ってくるたびに笑顔で迎えてくれ、心から喜んでいた姿に悪い人ではないのだとすぐ気づいた。

 そして防人たちの功績が認められると自分の手柄にはせず、防人たち自身のおかげだと地位向上に努めてくれた。

 おかげで勇者になれなかった捨て石の集まりという大赦内の防人たちに対する認識も変わってきたように思う。

 全てとはいわないが、これも安芸のおかげだと芽吹は思っている。もっとも安芸に言わせればそれはあなたたちが行ってきたことの結果で、乃木園子という勇者の後ろ盾があるおかげで自分は何もしていないと言うのだが。

 そんな安芸が持ってくる遠征予定は多少の例外はあれど1週間に1回。あるいは隊員たちに十分な休息を与え、万全の状態だと判断した時に限られていた。

 だが、先日の兵庫県遠征でまだ防人隊は混乱している。理由はそこで見た星屑同士の共食いの光景だ。

 星屑を今まで数多く倒してきた防人部隊だったが、あんな光景を見たのは初めてだった。しかも直前まで絶体絶命のピンチだったのである。

 だからみんな混乱していた。あの星屑は自分たちにとって味方なのか。それとも敵なのか。

 食堂でも意見が分かれ、その混乱ぶりは察することができた。もしも味方なら自分たちと共闘できないかという人間も出てくる始末だ。芽吹は頭を抱えるしかない。

 バーテックスは人類の敵。それが自分たちに味方するなんてありえない。

 おそらくただ一時的に利害が一致しただけで、ただの偶然。2度目はないだろう。

 そう叱り飛ばしたのだが隊の中ではまだ意見は割れていて、困ったものだと考えていたところだったのだ。

「その、個人的なとはどういう意味でしょう。それに防人隊のメンバーはまだ先日の遠征での疲れというか動揺が…とにかくまともに戦闘ができるとは思いません」

「個人的なというのはその言葉通り、大赦の命ではなく私個人という意味です。ある少女のため…いえ、元教え子のためと言いましょうか。とにかく個人的なものです」

 安芸はそう言うと芽吹の言葉を聞いて逡巡している。

「しかし、そうですか。先日の遠征の結果、防人隊たちの動揺は大きいようですね。でしたら無理にとは言いません。隊長のあなたが万全と判断した時にまた話しますので」

「いえ、1日ください。その間に防人たちの意識をまとめ、士気を高めておきます」

 安芸の言葉に芽吹は答えた。彼女への恩もあったが、今まで任務をこなしてきた防人としての矜持もあった。

 それに未だ混乱している一部の防人たちへ喝を入れるという芽吹の個人的な感情もあったのだが、それを見通すほどの眼力は安芸にはない。

「わかりました。では2日後に出発を。ただ、これだけは覚えておいてください」

 1つ。まずは自分たちの命を第一に考えること。危ないと思ったら目的地に到着する前でも帰還すること。

 2つ。できる限り指定したポイントまでの情報を持ち帰ること。特に共食いする星屑のように普段見慣れないものを目撃した場所は座標を必ず記録すること。

 3つ。もし見慣れないバーテックス。特に人型のバーテックスと遭遇したら即退却すること。決して攻撃したり接触しようとは思わないこと。

「2つ目まではわかりましたが、3つ目の人型のバーテックスとは?」

「一般の職員には伏せられている情報で、私の教え子にとって仇…いえ、その一言では言い表せないほど危険な存在です。大きさは成人した人間ほどで特徴的な仮面をかぶっているそうです。ですが、その能力は巨大バーテックスにも引けを取らないものだと聞いています」

 おそらく大赦の上層部しか知りえない情報なのだろう。それを教えたということは、安芸も覚悟を決めているということだ。

「わかりました。楠芽吹、お役目に向けて行動を開始します」

 その覚悟と安芸の自分たちへの信頼に報いるため、芽吹は行動を開始した。

 まず未だ共食いする星屑を味方だという世迷い事を言う防人の仲間たちを集め、その性根を入れ替えさせるため組手で徹底的にその性根を鍛えなおした。

 楠芽吹、仲間からも言われる通り考え方は脳筋であった。

 それから防人全員を集め、2日後に遠征を行うことを告げる。

 当然仲間からは不満が出た。特にその筆頭が雀だ。

「あんな危ない目にあったのにまた遠征とか馬鹿なの? メブの鬼! 悪魔! 危険大好きっ娘!」

「別に私も危険は好きじゃないわよ」

 そして芽吹は説明した。今回の遠征は安芸の個人的なお願いで、公務ではない。

 しかし今まで自分たちを助け、勇者になれなかった捨て石としてさげすまれてきた自分たちを救い上げ、盛り立ててくれた安芸に対して恩を返すまたとない機会だと。

 その言葉に感化された者は多くいた。これもひとえに安芸の人徳のおかげだろう。

 だがまだ何人かは納得がいっていないようで、今回の遠征には消極的なのが見て取れた。

 だから芽吹は大赦でも上層部しか知らない人型のバーテックスの話をする。

 もしこれを発見し、最強の勇者である園子の力になれれば将来大赦での出世は間違いないと。

 すると功名心にかられた防人隊の何人かは目の色を変えて賛成派に回った。

 特に弥勒家再興という目的のある弥勒夕海子は目を輝かせている。突然転がり込んできたチャンスに飛びつくのはこちらも想定済みだ。

 するとあと反対しているのは加賀城雀だけとなった。

「うう…メブ~。言ってることは、言ってることはわかるんだよ。でもさぁ」

 雀は同調圧力にも負けず、言葉を紡ぐ。

「前の遠征の時にも思ったんだけど、普通じゃなかったんだよ。多分今度の遠征ももっと危ないと思う。だから、悪いけど」

「大丈夫よ。その時は雀が私を守ってくれるでしょ」

 にこりと笑う芽吹の言葉に雀は一瞬目が点となる。

「いやいや、逆逆! メブが私を守ってくれるんでしょ! 私なんかが人を守るなんて」

「雀の盾には窮地を何度も助けられたわ。蠍座もどきの時も、絶体絶命の窮地に陥った時も。道を切り開いてきたのはあなたなのよ」

 その言葉に、何人かの防人がうなずく。

「でもでも、あれは偶然で」

「偶然なんかじゃないわ。それに、雀の危険を感じるセンサーにはいつも助けられてる。戦闘が最小限で済んで安全に撤退できるのはあなたのおかげよ」

 突然の褒め殺しに、雀は顔を赤くしてあうあうと何かを言おうとして言葉にならない。

「ねえ、雀。私にはあなたが必要。いえ、私たちにはあなたの力が必要なのよ。どうしてもダメ?」

 ぐっと顔を近づけて目線を合わせ、芽吹が言う。なんだかんだ言って美少女で男前な芽吹が嫌いじゃない雀の心音が早鐘のように鳴る。

「落ちましたわね」

「うん、落ちた。天然でアレをやるのが芽吹の恐ろしいところ」

 夕海子としずくが雀を見て言う。ちなみに2人はとっくに芽吹についていくと決めていた。

「うぅ、わかりました。わかりましたよ! この加賀城雀、将来の安全のために一世一代の危険地帯に飛び込んでやりますよ! だからメブ! ちゃんと私のこと守ってね!」

「大丈夫よ。雀は私を守ってくれるくらい充分強いもの」

「そんなわけないじゃん、メブの馬鹿!」

 こうして防人隊は一丸となり、2日後の遠征に向けて準備を始めた。

 それが雀の言った通り一世一代の危険地帯への調査になるとは、この時誰も気づかなかった。

 

 

 

「神樹様の加護を。どうか皆さんをお守りください」

「防人隊のみんな。今回は私のわがままに付き合ってもらってごめんなさい。いえ、この場合はありがとうと言うべきかしら」

 遠征前、いつものように巫女である国土亜弥の祝詞と言葉を受けた後、大赦の仮面を外し、素顔を見せた安芸に驚きながらも防人隊は皆姿勢を正す。

「決して無理はしないで生きて帰ってきなさい。私にとってあなたたちは大切な教え子。私より先に死ぬ命知らずに教育したおぼえはないわ」

 普段は教師として勉強も教えている安芸の言葉に、何人かの生徒が笑みをこぼす。

「では、隊長楠芽吹ほか31名、行ってまいります」

「ええ、神樹様のご加護を。防人のみんなが無事帰ってきますように」

 安芸に一礼し、防人スーツを着た32名は壁の外の世界へ踏み出した。

 予定していたルートをたどりながら進むと、いたるところで共食いする星屑を見た。そのポイントの座標を記録し、決してその場所には近づかず指定されたルートを通り目的地を目指す。

「ひぃ~! 食ってる! あいつら自分の仲間を食ってるよー」

「雀、いちいち共食いしている星屑に驚かない! それよりどう、危険センサーは」

「危ないどころじゃないよ! ずっと危険メーターが振り切れちゃってるよ! もうやだ帰りたい~」

 弱気なことを言っている雀だが、さもありなんと芽吹は思う。

 共食いしている星屑もそうだが、このルートは星屑が異常に多い。いままで他の調査地に赴いた時でもこれほどの数を見ることはなかった。

 それを1回りも2回りも大きい星屑がやってきて片っ端から共食いをしているのだが、いくら向こうが襲ってこないとはいっても横を通るときはいつ気が変わって自分たちに襲い掛かってくるのではないかと気が気じゃない。

 ただ移動するだけでも精神が削られていくのだ。これでは帰りがもたないかもしれない。

 そんな時だった。それに気づいたのは。

 はじめはただの星屑の群れだと思った。

 共食いの現場を数多く見ていた防人隊は、どうせこれも別の場所から来た巨大な星屑に食べられるだろうと座標だけ調べ、そのまま進軍の準備をする。

 だから気づかなかった。その星屑の群れに隠れ四国へ向かおうとする7体の巨大なバーテックスに。

「っ、メブ! 逃げよう!」

「雀…あなたまた」

「違うの! ヤバいの! ぶっちぎりでヤバイ奴がこっちに気づいたから早く!」

 てっきり出発してからの何度目かの愚痴かと思っていた芽吹は雀の差し迫った顔に驚き、一瞬判断が遅れる。

 それが命取りだった。

「っ、全員停止、反転して撤退の用意!」

「ああー! もうダメだぁ、やっぱり来るんじゃなかった―!!」

 雀が盾を手放し、その場にしゃがみ込む。

 それほどまで絶望的な状況だと、気づいたのは何人いただろう。

 牡羊座、牡牛座、双子座、獅子座、天秤座、水瓶座、魚座。

 合計7体の星座級の巨大バーテックスが防人隊を確かに見つめ、迫っていた。

「雀、盾を取って! 護盾隊、盾を展開! 銃剣隊攻撃用意!」

「了解!」

「無理だよメブ。もうダメなんだよ。ここで私たちは死ぬんだ…」

「何をしてますの雀さん、しっかりなさって!」

 すっかり戦意を喪失している雀を夕海子が助け起こす。

「弥勒さん、今までエセお嬢様ってからかってごめんね。ツッコミ所しかない言動だったけどピンチの時は頼もしい弥勒さんのこと、好きだったよ」

「遺言みたいなことを言うのはおやめなさい縁起でもない! ほら、盾を持って構えてくださいまし!」

「はは、無理無理。これもう詰みだから。天地がひっくり返らない限り逃げられないよ」

「オイ雀! テメェ、なに始める前から諦めてやがる!」

 戦闘になり山伏しずくのもう1つの人格であるシズクが雀のスーツの胸倉をつかみ、しっかりするよう詰め寄るが雀の目は光を失ったままだ。

「無理だって。状況がわからないの? 勇者様でさえ苦戦する巨大バーテックスが7体。それに狙われてるんだよ。勝てっこないよ」

「いいえ、勝てるわ!」

 雀の言葉に隊長の芽吹が断言する。

 雀の発言に他の隊員も不安がっている。だからここで自分が折れるわけにはいかない。

「雀! 私たちにとっての「勝ち」って何?」

「え、それは…あの7体のバーテックスを倒すこと?」

 芽吹の言葉に目に一瞬光が戻った雀だが、自分の言葉が到底不可能なことだとわかり再び光を失おうとする。

「違う! それは勇者にとっての勝ち。私たち防人にとっての勝ちは、生き残ること!」

 その言葉に、防人隊員全員が奮えた。

「みっともなくていい。逃げてもいい。生き延びて勇者にここで見た情報を伝えることができれば、わたしたちの勝ちなのよ!」

「メブ…」

 本当は誰よりもその行為が嫌なはずだ。座して死ぬより戦って死ぬ方が名誉と考える頑固な性格だというのはここにいる誰もが知っている。

 だが、その矜持を捨ててでもみんなのために声を張り上げる芽吹の言葉に、知らず雀は灼熱の地面に落ちた盾の持ち手を強く握った。

「だから、力を貸して! 皆で生き残って帰るために。どうやったら逃げられるか全力で考えるから協力して!」

 馬鹿だなあメブは。

 そんなこと言うなんて隊長失格じゃん。敵前逃亡を真っ先に考えるなんて。

 まっ、私はそういう隊長が大好きなんだけどね!

「ごめんメブ。私、どうかしてた。全力で逃げるために頑張ろう!」

「雀!」

 頼りになる盾使いの復帰に、他の隊員の顔が明るくなる。

 よし、これで士気は持ち直した。

 あとはどうやってこの最悪な状況を持ち直すかだ。

 星屑だけでも大変なのに、勇者も手を焼くような巨大バーテックスが相手だ。

 五体満足無事に帰れるなんて贅沢は言わない。ただ、防人32人全員が生きて帰る!

 これは絶対だ。

「全員、撤退を第一に考え行動。最悪の場合荷物になるようなら武器や盾の放棄も隊長権限で許可する! だけど私が死ぬまで私の指示に従ってもらうわよ」

「なに言ってんの! メブの指示通り動けば死ぬわけないじゃん! ていうか、私がメブを死なせないし!」

「当然でしてよ! この弥勒夕海子の名にかけて、全員無事で帰りますわ!」

「けっ、命拾いしたなバーテックス。俺が倒して勇者たちの鼻をあかしてやろうかと思ったけど、芽吹の命令じゃ仕方ねえ。従ってやるよ!」

 雀、夕海子、シズクの言葉に答えるように他の防人たちも各々声を上げる。

 芽吹は考える。全員無事で撤退する方法を。

 そしてすぐに、無理だと感じた。だが、自分1人が犠牲になればある程度時間を稼げるかもしれない。

 それこそ、芽吹が最初に否定した人間に味方するバーテックスの出現でもなければこんな絶望的な状況はひっくりかえせないだろう。

 とにかく全員が生き延びられる最善の方法を。そしていざという時は自分を犠牲にしてでもみんなを逃がす。

 覚悟した芽吹は防人隊に指示を出そうとして、その口が開いたままになってしまった。

 なんとものすごい速度でやって来た見たこともないバーテックスが先行していた双子座に突っ込み、最後尾の獅子座まで突き飛ばしたのである。

 星屑でも星座級の巨大バーテックスでもない。早い速度で動くために特化した体躯をしたその見たことのないバーテックス――巨大フェルマータ・アルタから降りてきた人型の姿に、唖然とした。

 男とも女とも見れる凹凸のない真っ白い身体。巨大バーテックスと比べ明らかに小さい。

 だが、巨大バーテックスたちはなぜかそいつの登場に怯えているように見える。

 そして顔には子供の落書きのように稚拙な出来の仮面をかぶっていて。

「私の教え子にとって仇…いえ、その一言では言い表せないほど危険な存在です。大きさは成人した人間ほどで特徴的な仮面をかぶっているそうです」

 安芸の言葉がよみがえる。そうか、こいつが…。

 遭遇したら即逃げるように言われていた存在の登場に、芽吹は今度こそ心が折れた。

 もう、自分たちは逃げることができずにここで全滅するしかないのだと。

 

 

 

「絶対防人に見つかるんじゃねえぞ、俺」

 四国へ送った自分の分身、丹羽明吾の言葉を思い出して人型のバーテックスは心の中でため息をついた。

 すまんな、俺。約束破っちまった。

 だってもしここで誰かが死んじゃったら天使のような亜弥ちゃんのことだ。すごく悲しむだろう。

 だから彼女たちは誰1人傷つくことなく帰ってもらう。たとえそのっちが俺を殺しにやってくる手掛かりを持って帰るのだとしても。

 とりあえず防人隊のみんなを守るため水球の中に閉じ込めて被害が及ばないようにしておく。

 さて、待たせたな12星座級の残りの奴ら。この2年間で億匹星屑を食った俺は以前と質量もレベルも違うぞ?

 先手必勝とばかりにレオがこちらに向けて火球を放り投げてきた。それを俺はアクエリアスの水球で相殺し、水蒸気の霧が周囲に広がる。

 リブラが風を起こし、霧を晴らしたがそれは織り込み済みだ。消えた俺を探すアクエリアスに思いっきり右手をアタッカ・アルタの形に変えてぶん殴った。

 ヒーラーは1番最初に潰す。これ基本。

 次に盾役! タウラスの周囲に空気の壁を作り、鐘の音波攻撃を封じ身体に取り付く。

 そして、撃つべし撃つべし!

 同士討ちを恐れてか、リブラとレオは攻撃してこない。アリエスが振動攻撃を放ってきたが空気の壁を周囲に作って振動をゼロにすれば無効にできるので問題ない。

 お、ようやく外殻がはがれてきたな。あとはこう直接中身に触れて…。

 の゛う゛が゛ふ゛る゛え゛る゛ ! !

 アリエスを取り込んだことでできるようになった振動攻撃とカプリコンの地震を組み合わせ、体内に直接振動ダメージを与える。

 さしものタウラスもこれには応えたのか、気絶して巨体が沈む。

 こいつらは勇者たちに倒してもらわなければいけないから、完全に倒すのではなくほどほどにダメージを与えて戦闘不能にしなければいけないのがちょっとネックだ。

 さて、アリエスはどうするか。下手に切り刻んでも増えるだけだし、スコーピオンの毒を注入すれば倒せるけど勇者たちが御霊を破壊しなくちゃいけないし。

 考えた末、水のワイヤーで縛って半分食っておくことにした。再生するだろうが質量が半分に減れば勇者たちも苦戦することがなくなるだろう。

 バリバリムシャムシャモグモグゴックン。うん、海産物の味しかしない。お前本当に牡羊座なのか?

 同じように水のワイヤーでしばりつけたリブラもほどほどに痛めつけた後解放するとして…。ジェミニはさっき引き倒したのが帰ってこないから放っておいてもいいだろう。

 問題はやはりこいつか…と目の前にいる獅子座を見て思う。

 星座級最強の存在。こいつの熱光線で1度半身を消し飛ばされた身としてはリベンジマッチをしたいところだが、こいつらは勇者が御霊を破壊しなくちゃならない。

 というか他の仲間が倒れたことで遠慮する必要がなくなったのか、どんどん火球を放り投げてくるから水球でかき消すのが億劫になり今は水の壁を箱のようにしてレオの周りを覆っている。

 こいつはどうしたものか。一応レオは御霊だけでも行動できるので破壊しても問題ない。だが、余計なことをして銀ちゃんの時みたいになるのもなぁ。

 最悪総力戦には丹羽と勇者部全員で挑んでもらうことになるからできればレオも弱体化したいところだが、どうしたらいいだろうか。外殻にひびを入れる? それともいっそのこと体躯を破壊して御霊だけで四国まで向かわせるか。

 考えていると爆発音とともにレオを閉じ込めていた水の箱が破壊された。どうやら水蒸気爆発を起こしたらしい。

 水の箱から脱出したとはいえ、レオ自身も無事とはいえずボロボロだ。うーん、意図しての物ではないけど結果オーライ。これくらいでいいか。

 俺はレオに触れるとタウラスにやったように内側に振動攻撃を行う。するとレオも気絶し、真っ赤な炎のような核が色を失い動きが止まった。

 さてと、これで全部…と思ったらまだいたな。

 ほい、地震。効果は抜群だ!

 地面に潜っていつこちらを襲おうかうかがっていたピスケスが、地面の上でガチンコ漁で採れた魚みたいにピクピクしている。

 さて、ではこっちはどうするかと水球の中で隔離していた防人隊32人を見る。

 俺が見ているのに気づくと、露骨に警戒された。当然の反応とはいえ少し傷つく。

 俺は1体の精霊型星屑を呼び出す。

 犬なのかうさぎなのか判断しかねるゆるキャラっぽい見た目のこいつの名は山彦。その名の通りこちらの声を大きくして遠くに伝える能力がある。

 俺は巨大フェルマータ・アルタに向かい同席していた強化版人間型星屑に意識を移し、防人たちとの対話を試みることにした。

 

 

 

『こんにちはー防人のみなさん。とりあえず俺のことをどう聞いてるかはわからないがこっちに敵意はない』

 突如聞こえてきた声に、隊長の芽吹を含め防人隊は全員驚いた。

 なにしろあっという間に自分たちが恐れていた巨大バーテックスを無力化してしまった存在である。しかも自分たちが逃げられないように巨大な水球に閉じ込めたうえでだ。

 水球の破壊を試みたが、手持ちの武器ではびくともしなかった。そのうえで人型のバーテックスが一切の傷を負うことなく巨大バーテックスを屠っていく姿を見せつけられ全員絶望するしかなかった。

 これが終わった後は自分たちだと。

 だが、そんな敵があろうことか人間の言葉を話し、敵意はないと言ってきたのだ。

「し、信じられるかそんなこと!」

 隊長としての責任感からかまだ正気を保っていた芽吹が答える。人類の敵であるバーテックスの言葉など到底信じられるものではなかった。

『あーうん。こっちも信じてもらえるとは思ってないよ。それで1回手ひどい目に合ってるから。だから行動で示す。信じてくれるまで何度でも』

 その言葉とともに、4体の巨大な見たこともないバーテックスが現れる、まるで甲冑の手のような形をしている。

『それと、ここは危険地帯だから一応四国の近くまでは君たちを送らせてもらうよ。安全が確認されたらその水球は割れるから安心して』

 なんだこいつは? 何を言っている?

 呆気にとられた防人隊だったが、次の瞬間足元が揺れ転んでしまう。

 なんと水球が4角形になり、4つの角を手のバーテックスが支え、運び出したのだ。

『じゃあねー、バイバイ。そのっちによろしくー。あと俺は逃げないから急がなくていいよ』

 のんきに手を振る人型のバーテックスに毒気を抜かれ、芽吹は座り込む。

 なんなんだこれは。実力差を見せるだけ見せられ、挙句の果てには大赦にいる最強の勇者である園子によろしく? いったいどういう関係なんだ。

 ひょっとして乃木園子はバーテックスとつながっている?

 そんな妄想まがいのことにまで思考が及んだ芽吹の肩が、とんとんと叩かれる。

「メブ、大丈夫?」

 雀だった。憔悴している芽吹は、「ああ」とどちらともいえない生返事をするしかない。

「メブ、今回のこと報告するつもり?」

「そう、ね。報告するしかないでしょう、こんな馬鹿馬鹿しい話。信じてもらえるかはわからないけど」

 巨大バーテックス7体と遭遇しましたが人型のバーテックスに助けられて無事帰還しましたなんて報告、自分だったらとても信じない。

「まさしく、真実は小説より奇なり。ですわね」

「弥勒が学のあることを言ってる。明日は雨かも」

「なんですって⁉」

 シズクから戻ったしずくの言葉に、夕海子が心外だとばかりに怒っている。

 彼女が出てきたということは、シズクが安全だと判断したということだろうか。

「ねえ、メブ。私考えたんだけど、今回のこと、人型のバーテックスに会ったことは報告しないほうがいいと思うんだ」

「なっ⁉」

 雀の言葉を聞いた芽吹は目を見開き驚く。周囲の人間も何を言っているんだというような顔で雀を見ている。

「なんていうか、直感なんだけど…この報告が園子様に届いたらもっと危なくなる気がする。それこそ取り返しがつかなくなるような」

「何を言っているの⁉ 今回私たちが何のために遠征に出たのか忘れたわけじゃないでしょうね!」

「そうですわよ雀さん。あまりの光景に頭がおかしくなりまして?」

 芽吹と弥勒に詰め寄られ、雀はひっ、と息をのむ。それを止めたのはしずくだった。

「2人とも落ち着いて。私は雀の意見を聞くべきだと思う。それに、そんな怖い顔されたら話すことも話せない」

 しずくの言葉に2人は冷静になった。確かに頭に血が上っていたとはいえ、仲間に見せる顔ではなかったと反省する。

「ごめんなさい。雀、意見を聞かせてちょうだい」

「えっと、最初はただの勘だったんだけどね。園子様が大赦にいる最強の勇者っていうのはみんな知ってるだろうけど、それが壁の外にまで行って倒そうとする相手だよ。普通じゃないのはわかってたけど、あんな化け物…それに園子様が出陣するとしたら、誰かがあの人型のバーテックスと会ったところまで案内することになるでしょ」

 雀の言葉に3人は初めてそのことに思い至った。

 確かに報告してはいおしまいというわけにはいかない。

 園子が壁の外へ行く際には案内役として防人の何人か、あるいは全員が出陣することになるだろうし、護衛として盾となれと命じられるかもしれない。

「そうなるとさ、園子様とあの人型のバーテックスが死に物狂いの全力同士でぶつかるわけでしょ。そんな場所にいて生き残れる自信、ある?」

 雀の言葉に、誰も口にしなかったがもっともだと思った。

 あの巨大星座バーテックス7体を子ども扱いするような人型バーテックス。

 片や人類最強の勇者、乃木園子。

 もし2人がぶつかったらただでは済まないだろう。それに最悪の場合、園子がその戦いで死亡すれば人類側の希望が(つい)えることになる。

 さらに言えば安芸と防人隊は後ろ盾を失い、その責任を取らされすべてを失うかもしれない。

 雀がそこまで説明すると、誰も何も言えなかった。

 確かにそうだ。あんな化け物相手に勝てるのか? 勇者とはいえ人間が。

 それに今まで園子の肝いりということで防人隊が自由に動けていた部分もある。その後ろ盾を失えば、大赦という組織で自分たちがどういう扱いを受けるのか。想像するに難くない。

「もちろん、判断は隊長であるメブに任せる。ごめん、不安にさせること散々言った後で」

「いえ、いいのよ。雀は私の気づかなかったことに気づいてくれた。それだけで充分よ」

 謝られるのは筋違いだ。むしろ隊長として部隊の心配をするなら自分が真っ先に思い浮かばなければならなかったことだ。

 申し訳なさそうな顔をする雀の頭をポンポンと芽吹が叩く。すると雀は緊張の糸が解けたのか目から涙があふれ出した。

「うう~メブぅー! わぷ」

 雀が芽吹に抱き着こうとしたとき、唐突に水の壁が消えた。たたらを踏みそばにいたしずくに頭突きをかましていまう。

「テメェー! いい度胸だなオイ?」

「ひぇ、シズクさん⁉ ごめんなさい私ったらドジでチュンチュン」

「歯ぁ食いしばりやがれ!」

「いーやー!」

 シズクに人格が変わり、雀を追いかけている。芽吹が巨大な手の形をしたバーテックスを見ると、自分たちが人型バーテックスと出会った座標を目指し飛んでいくようだった。

「ここが、あのバーテックスの言う安全な場所なわけね」

 座標を見ると四国の近くで、周囲には星屑が1体もいない。

 なるほど、確かにここは安全なようだ。あのバーテックスが言ったことは嘘ではないらしい。

「どうしますの、芽吹さん?」

 夕海子の言葉に、芽吹は隊長としての決断を迫られた。

 正直に報告をして、自分の部隊を危険にさらすか。

 あるいは虚偽の報告をして、一時的な安全を守るか。

 芽吹が選択した答えは――

 

 

 

「そう、見つけたんだね。ついに」

 人型バーテックスを発見したという防人隊の報告に、園子は静かに闘志を燃やしていた。

「はい。防人隊を包囲していた7体の巨大バーテックスを戦闘不能にし、牡羊座の体躯を半分巨大化した顔で食ったそうです。人間の言葉をしゃべり、敵意はないと伝えてきたそうですが」

「嘘だよそんなの。だってそれならなんで」

 なんでミノさんをわたしに返してくれないの?

 口まで出かかった言葉を園子は飲み込んだ。病室まで来た安芸に報告の続きを促す。

「それで? それだけじゃないんでしょ」

「はい。人型のバーテックスは水球に閉じ込めていた防人隊を安全地帯――ここですね。この場所まで甲冑の腕の形をしたバーテックス4体を使って送り届けた後、そのバーテックスは帰還したそうです」

 地図を指し示す安芸に、園子は驚愕する。それは四国の目と鼻の先だった。

「ここまでバーテックスの侵入を許したの?」

「はい、申し訳ございません。NARUKOにも一切反応はなく、勇者たちも出撃しなかったようです」

 それは人型バーテックスが神樹の結界が張られるギリギリの距離を把握していたからなのだが、それを知らない園子たちからしたら敵が目と鼻の先まで来ていたのに何の反応もしなかったシステムの欠陥か、逆にそのシステムにすらみつからない新種のバーテックスの出現かと恐怖する案件だったのである。

「それと、防人隊によれば…これは園子様に向けた言葉だと思われるのですが、その」

「何? 言ってみて」

「はい。『そのっちによろしく。あと俺は逃げないから急がなくていいよ』と」

「馬鹿にして!」

 園子は怒りから強く机を叩く。痛覚を失った手は加減を知らず、強く握った拳からは血がにじんでいる。

「あいつ、絶対に倒してやる! そしてミノさんの居場所を絶対に吐かせるんだ! 絶対に!」

 普段は考えられない怒りの表情を隠そうともしない園子を見て安芸は報告すべきではなかったかと後悔した。

 だが、これが自分なりの罪滅ぼしなのだ。

 もし園子が人型バーテックスにやられたら人類側の希望が潰えるという防人隊長楠芽吹の言葉を思い出し、安芸は改めて思う。

 その時は人類の敵に勇者を差し向けた大罪人となり一切の責任を取ろうと。

 




芽吹「仲間が全員生きて帰れるためなら信念なんていくらでも曲げてやる!」
丹羽「わかる。俺も推しの笑顔のためならいくらでも性癖を曲げれる」
芽吹「一緒にしないで!」
(+皿+)「はいはい、壁の外での芽吹ハーレムの上映会会場はこちらですよー」
天の神(百合好き)「わーい」
亜弥「芽吹先輩たちの凛々しいお姿が見られると聞いて」
芽吹「待って亜弥ちゃん! 違うの、見ないで―!」


山彦(ベースなし)
色:白(星屑専用)
レアリティ:レア
アビリティ:ほあようぞぁいまーしゅ!
効果:ATK+3%

 妖怪の山彦をモチーフにして生まれたと思われる精霊。
 犬なのかロップイヤーのウサギなのか判断に困る外見をしており、瞳はつぶらでかわいらしい。
 能力は声の巨大化。要するに天然メガホン。今回は強化版人間型星屑の言葉を防人たちに伝えた。
 ただし声の聞こえる範囲には限界があり、正面以外の方向には聞こえる声量がほぼ変わらないという弱点がある。

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