詰みゲーみたいな島(四国)に人類を滅ぼす敵として転生した百合厨はどうすりゃいいんですか? 作:百男合
神樹様、そのっちに冤罪を掛けられる。
亜耶「神樹様、丹羽明吾さんとそのご両親の記憶をお戻しください」
神樹「いや、亜耶ちゃん。あいつはバーテックスでね?」
芽吹「2回も四国の人々から記憶を消すなんて、最低ね神樹様」
夕海子「まったくですわ。わたくしの夏凜さんエピソードコレクションが神樹様によって消されていただなんて」
しずく「わたしのラーメン探訪記もなかったことにされてショック」
雀「ひょっとして他にも神樹様のせいで忘れたことがあるかもしれないよ。みんな、探してみよう!」
~大赦~
大赦仮面「大変です、なぜか三好春信が大量の血涙を!」
春信「なぜだぁあああ! なぜ秘蔵の夏凜ちゃん妹写真集の写真が消滅してるんだー⁉」(夕海子に送るついでに丹羽が送ってあげていたようです)
「勇者パーンチ! パンチパンチパーンチ!」
樹海では大量の星屑に囲まれた桃色の勇者が孤軍奮闘していた。
倒しても倒してもわいてくる最弱の敵。唇のないむき出しの歯が何度も友奈の身体にかみつこうとするが、それを牛鬼の精霊バリアが防ぐ。
「このぉ、勇者キーック! 勇者パーンチ! 勇者パパパパパーンチ!」
友奈の拳撃と蹴りを受け、星屑たちは攻撃を受けた先から消滅していく。だがそれ以上の数が雪崩のように友奈に向けて迫って来たのだ。
友奈は思う。バーテックスとの戦いはこんなに苦しいものだったかと。
いつも隣には一緒に戦ってくれる仲間がいた。風先輩、夏凜ちゃん、樹ちゃん、東郷さん。そして丹羽君。
丹羽と風が切り込んで道を作り、夏凜と友奈がその道を広げる。取りこぼした分は中衛の樹がワイヤーで拘束し、後衛の東郷がとどめを刺す。
バランスの取れた、いいチームだったと思う。改めて1人で戦わざるを得ない状況でそのことを痛感する。
隣に夏凜がいないことがこんなに苦しいだなんて。
後ろのことを気にせず戦えたことが、どれだけ精神的に自分を支えてくれていたか。
そして1番危険で星屑と戦うことが多い最前線で自分たちのために道を切り開いてくれていた風と丹羽はこんなに苦しい戦いをしていたのかと友奈は感謝していた。
いや、感謝するのは間違いだ。だって、彼と敵対する道を選んだのは自分自身なんだから。
友奈は丹羽明吾のことを憶えていた。人類の仇敵であるはずの丹羽と一緒に勇者として戦っていた記憶を持っていたのだ。
それが丹羽に洗脳された結果だと大赦仮面に告げられた時、友奈は混乱する。
そんなことない、丹羽君は私たちの仲間で、勇者だと告げたかった。
だが、神樹様から大赦にいる巫女全員が丹羽が人類の仇敵だという神託を受けたという情報に、疑ってしまう。
丹羽明吾と過ごした、共にバーテックスと戦った5か月間の記憶は嘘ではないかと。
なにしろ相手は神樹様だ。四国に置いて絶対である信仰の対象。
そんな雲の上の存在が、自分たちに嘘をつくはずがない。
きっと、丹羽君は悪い人で自分たちを騙していたんだ。
だから、友奈の丹羽ともっと仲良くなりたいと思っていた気持ちも、戦いの中頼もしく思ったあの胸を焦がすような熱さもきっと偽物。
全部丹羽君が作った、嘘の記憶なんだ。
東郷さんとそのちゃんはそれに騙されてる。だから私が助けてあげないと。
だって、それが神樹様に選ばれた勇者としての使命だから。
「くっ、このぉ!」
友奈の攻撃範囲から逃れ、神樹様の元へ向かおうとする星屑を友奈は必死に追う。
「勇者パーンチ!」
なんとか間に合い拳撃で星屑を倒すことができた。だがそのせいで戦線は後退し、神樹の結界の中には数えきれないほどの星屑が侵入してきている。
まだ巨大バーテックスの姿も見えていないのに、結界の中は最大のピンチを迎えていた。
このままではジリ貧だ。物量に押され、神樹様の元までバーテックスの侵入を許してしまう。
そうなれば世界が終わる。人類は、四国に生きる人々が滅ぼされてしまう。
「戦わなきゃ」
友奈は自分を奮い立たせるため、声に出して決意を告げる。
「戦わなきゃ、ダメなんだ。たとえこの腕が食いちぎられても、足が動かなくなっても! 私がみんなを守ってみせる!」
だって、それが勇者だから。正しいはずだから。
なのに…どうしてこんなにつらいんだろう。どうして誰かに助けてほしいと思うんだろう。
少なくとも、勇者部の皆と戦っていた時は、どんなにピンチになってもこんな気持ちにはならなかったはずだ。
助けてなんて言えない。
つらいなんて言えない。
だって、そんなことをいうのは勇者じゃない。たった1人でも四国を守るために、神樹様のために闘うのが勇者――
「お待たせ、ゆーゆ」
そんなことを考えていた友奈の耳に、その声は聞こえてきた。
それと同時に次々と目の前にいた星屑たちが消滅していく。
「その…ちゃん?」
「オラオラ! 三ノ輪銀様のお通りだー!」
「ちょっとミノさん、まだリハビリ中なのにー」
赤い勇者服の銀が両手の斧を振り回し次々と星屑たちを屠っていく。それを園子がカバーし、槍で星屑たちを消滅させていった。
「うちの部員をよくもいじめてくれたわね。後悔しなさい!」
「友奈、よく耐えたわね。ここから先はあたしたちに任せなさい!」
風と夏凜が大剣と2振りの刀を使い、大量の星屑を屠り戦線を押し上げていく。その取りこぼした星屑たちをワイヤーが引き裂き、銃撃が消滅させる。
「友奈さん、大丈夫ですか?」
「友奈ちゃん無事⁉ 1人でよく頑張ってくれたわね。あとは私たちが」
樹と東郷。2人が来てくれた。
思わぬ増援に、安堵から友奈は樹海の地面にへたり込む。
「そのちゃん、風先輩、夏凜ちゃん。樹ちゃんに東郷さん」
みんな、来てくれないのかと思った。丹羽君に洗脳されて、人類の敵になったのかと。
「大丈夫ですか、結城先輩」
だから、その声を聞いた時はドキリとした。
なんで? なんで君がここにいるのと。
「丹羽…君? なんでここに? あなたは人類の敵で、四国を滅ぼす悪い人じゃないの?」
「そんなの、俺が勇者部部員で結城先輩の味方だからに決まってるからじゃないですか」
友奈の疑問に、黄色いラインが入った白い勇者服を着た丹羽は何でもないように言い肩を貸す。
「私の味方? 違うよ、あなたは私の敵。勇者を騙す悪い人で、神樹様が言った敵なの。そうじゃないと」
「じゃあ、それでいいですよ。たとえ結城先輩が俺のことを敵だと思っていても、俺があなたの味方であることは変わりません。それに人類の敵が勇者を助けちゃいけない決まりなんてないんですから」
丹羽の言葉に友奈はうなだれ返事をすることができなかった。
そして東郷のいる後衛に送り届けられた後、風と夏凜、銀と園子がいる前線に向かう彼を見送ることしかできなかったのだ。
丹羽が前線にたどり着いていた時には、ほぼすべて終わっていた。
風と夏凜と園子。さらに勇者として復帰した銀の攻撃を受け、双子座はすでに半死半生だ。分離した小型の双子座からはすでに御霊が露出している。
「うわ、なんだこれパチンコ玉? 量が多すぎだろ!」
「1つ1つは小さいけど量が多いんよー」
「くそ、斬っても斬ってもキリがない⁉」
「ちょっと待ってて、アタシ樹呼んでくるわ!」
御霊自体は小さいが量が多い双子座の御霊に4人の勇者が戸惑っている。それに丹羽は武器であるムチを振るい、溢れ出てくる双子座の御霊を消滅させていく。
「手伝います。今の俺は範囲攻撃型なので、力になれるかと」
「にわみん、ゆーゆは?」
「東郷先輩に預けてきました。しかしこれはまた…数が多い」
あたり一面にあふれている御霊を見ながら、丹羽はつぶやく。本編では友奈が勇者キックでとどめを刺していたが、こうなってしまってはそれも難しいかもしれない。
「おお、丹羽の鞭でどんどん消えていくぞ。はえーなおい」
銀の言う通り、丹羽が今融合しているウタノはゆゆゆいでもザコ敵掃討用にはもってこいの勇者だ。その分体力が低く使いどころは難しいが。
「しっかしどうするのよ。このままじゃ樹海が御霊で覆いつくされちゃうわよ!」
「うーん。とりあえず出てしまった奴はにわみんに任せて、まだ出してくるのは私たちで何とかしよう。ミノさん、にぼっしー!」
園子の言葉に銀と夏凜はうなずき、それぞれ槍、斧、刀を構え御霊を吐き出す双子座本体に向け攻撃を放つ。
「「「はぁーっ!!」」」
3人の勇者の同時攻撃にさしもの双子座も行動を停止し、御霊を吐き出すのをやめた。あとは残った分を消滅させるだけだ。
「おまたせしましたー。じゃあ、やっちゃいますね。えい!」
風の連絡を受けた樹がワイヤーを使い、樹海に広がった双子座の御霊を1つにまとめていく。
「行くわよー! 必殺、女子力斬り!」
それに風が巨大化した剣でぶった切り、進行してきた双子座は完全消滅した。
「お疲れ様。今回の戦いはこれで終わりよ」
風の言葉にスマホごしに東郷が「了解であります」と言う声が聞こえる。
何とか間に合ったようだ。友奈1人で戦っているのを見た時は結構ぎりぎりまで星屑に侵攻されて肝を冷やしたが、今回も誰も失うことなく勝つことができた。
「みーのーさーん」
一方で園子は銀の頬をつかみ、笑顔ではあったが圧の強いプレッシャーをかけて銀に言う。
「わたしとわっしー、言ったよね? リハビリだって。なのになんで全力で戦ってるの!」
「え、いやぁ。戦場に来るとつい…でも結果的に勝ったんだからいいじゃん」
「よくない!」
どうやらお説教が始まったらしい。珍しく園子が本気で怒っている姿に銀は目を白黒させている。
「そのぎんか。イケるイケる!」
「丹羽、顔」
「あ、すみません」
風の言葉に知らないうちにまた尊いモードになっていた顔を元に戻す。
「で、問題は友奈の説得だけど…。丹羽、あんたがいるとこじれそうだからここにいなさい。友奈の説得はあたしたちがするわ」
夏凛の言葉に丹羽は園子や風を見る。
すると力強くうなずかれた。自分たちに任せておけということだろう。
たしかにその方が丹羽は安全かもしれない。下手をすれば友奈と戦って消滅させられるという事態は回避できるだろう。
だが、それではだめだ。友奈1人を他の勇者部部員が囲んで否定するという構図は丹羽の望むものではない。
なによりギスギスする勇者部メンバーを見たくなかった。だからこそ丹羽は行動する。
「いえ、俺も行きます。結城先輩を説得して、元の仲のいい勇者部にして見せます!」
その言葉にやっぱりねとわかっていたかのように風と夏凜、樹はため息をついた。
だからこそ、夏凜は唯一懸念していたことを告げる。
「丹羽、あんた自分が犠牲になるような方法はとるんじゃないわよ。特に友奈と戦って、満足させるとかいう方法は禁止」
丹羽がやりそうな自己犠牲方向の説得をまずつぶす。別ルートだと本当にやっているから夏凜のこの推測は間違っていない。
「しませんよ。というか、できません。うぬぼれですけど、勇者部の皆が俺が死んだら泣いてくれるってわかってしまったので。皆さんを悲しませるようなこと、俺は絶対しません」
その言葉に夏凜はほっとする。と同時にこいつが本当に友奈を説得できるのか? という疑問が浮かぶ。
「本当に、あんたがやるの? 付き合いの長い東郷とか風に任せた方がいいと思うんだけど」
「そうだねー。今回に限っては、みんなに任せた方がいいと思うんよ。にわみん」
説教を終えた園子がにっこりと笑って言う。
その後ろでは「反省中」というプラカードを首から下げた銀が樹海の地面の上で正座をしていた。一体どこからそんなもの取り出したんだ、と夏凜は思わず脳内でツッコむ。
「それとみんな、ゆーゆを説得するなら耳に入れておきたい情報があるんよー」
それから園子は樹海化する前に丹羽に伝えようとしていた、友奈が丹羽のことを憶えているということを勇者部の皆に話したのだった。
星屑の掃討を終え、風から巨大バーテックスを倒したという報告を受けた東郷は、昨日ぶりに会う親友に声をかけた。
「友奈ちゃん。風先輩たちがバーテックスの御霊を破壊したって。もうすぐ樹海化が解けるわよ」
東郷の言葉に友奈は何も答えなかった。ただ膝を抱え、じっと樹海の遠く。丹羽たちが消えていった先を見ている。
「どうして」
「え?」
「どうして、みんなは来てくれたの? 丹羽君に騙されてるのに。丹羽君は四国を滅ぼそうとする神樹様と人類の敵のはずなのに、どうして」
呟くような友奈の声に、東郷は優しく子供に諭すように言う。
「そんなの、私たちが勇者部で丹羽君もその一員だからに決まってるじゃない。友奈ちゃんのピンチには必ず駆けつけるわ」
「でも、おかしいよ! だったら神樹様はなんで⁉」
「友奈ちゃん、黙っていたけど私。実は神託に反論したの。丹羽君を人類の敵って言う神樹様に、丹羽君は今まで四国を守って来た仲間ですって。するとどうなったと思う?」
友奈はその答えを知っていた。9月1日の早朝、大赦仮面に告げられたからだ。
東郷未森が人類の敵による精神攻撃を受けて、高熱を出して抗っていると。
だが、そうではないらしい。友奈は東郷の言葉に耳を傾ける。
「【不遜である】ですって。それから身体を灼かれるような高熱に襲われたわ。丹羽君がナツメを私の中に入れて治してくれなかったら、きっと今も熱で苦しんでいたかもしれない」
「そんな⁉」
自分が大赦の人から聞いた話と違う。それが本当なら、なぜ神樹様は自分の勇者である東郷にそんなことをしたのか。
「今日も同じように丹羽君のことを助けてくれるように神樹様に祈った巫女の女の子が私と同じように高熱で倒れたわ。国土亜耶さんというゴールドタワーにいた巫女さんなんだけど、幸い発見が早くて大したことにはならなかったようだけど」
「その子は、どうしてそんなことに?」
「今朝、私もそのっちに聞いて思い至ったんだけど…丹羽君は2年前にも勇者として戦っていたんじゃないかって。それで神樹様に歯向かって、今と同じようにみんなの記憶から消えてしまったんじゃないかって話をしたの」
東郷は園子から聞いた【もし丹羽がわすゆ時代にいたら】という話をかいつまんで友奈に話した。
「その話をどこかから聞いた亜耶ちゃんは、願ったそうよ。丹羽君のご両親の記憶を元に戻してくれって。それって、そんな大それた願いかしら?」
「それは…違うと思う。私も神樹様なら元に戻してくれると信じるよ」
「でも、神樹様はそんな祈りに罰を与えた。私と同じように」
その事実に友奈は言葉も出ない。今まで神樹様が絶対の善であり丹羽が悪であるという友奈の認識が揺らぎ始めていた。
「ねえ、友奈ちゃん。神樹様は本当にいい神様なのかしら。少なくとも、私は丹羽君を悪だなんて思わない。だって、今まで一緒に戦ってきた仲間だもの」
「それは…だって」
だってなんだ。これほどまで明確に東郷が言っているのにまだ気づかないつもりかともう1人の友奈がささやく。
神樹様は、勇者を裏切った。自分たちはこんなに尽くしてきたのに、あっさりと。
友達を傷つけるのなら、それはどんな相手だろうと許せない。
だが相手は神樹様だ。生まれてからずっと信仰してきた、四国の守護神。勇者に力を貸してくれる絶対の善。
それを裏切ることは、友奈にはできない。
「ごめんなさい、東郷さん。私はそれでも」
「それでかまいませんよ。結城先輩」
友奈が伏せていた顔が、その言葉に反応し前を見た。
「丹羽君」
「俺は結城先輩が根っからの神樹様信者だってわかってるし、それに逆らえないのも知ってます。だから、俺を敵だと思ってくれても構いません」
その言葉に友奈は必死に首を振った。
「違う、そんなこと思ってない。丹羽君が敵だなんて。戦いたいだなんて本当は思ってない!」
友奈の言葉に「え?」と丹羽は目を点にする。その後ろにいた勇者部の面々も。
「私、本当は全部憶えてたんだ。丹羽君が東郷さんをかばってバーテックスの攻撃を受けたことも。勇者部4人で戦ったって大赦の人に言ってくれたことも。みんなと一緒にバーテックス達と戦ったことも」
懺悔するような友奈を東郷が優しく抱きしめる。
「運動会の時、いろんな人から依頼を持って来た私を叱ってくれたことも憶えてる。部活以外でも勇者部の皆に優しくしてくれたことも憶えてる。夏合宿に一緒に行ったことも。夏祭りも! そんな丹羽君が人類の敵じゃないことなんて、わかってた。なのに…なのに…」
「ゆーゆ」
「友奈」
園子と風は嗚咽を漏らしながら言う友奈にどう声をかけたものかと考えて、黙って聞くことにした。
多分、全部吐き出させるのがこの場合の正解だと思ったからだ。
「そのちゃんに言われて考えてた。私は神樹様に言われたから丹羽君を倒そうとしてたのかって。それって、前に丹羽君と話した魔王を倒せば全部よくなると思ってる思考停止した勇者と一緒だ。丹羽君は私はそうじゃないって言ってくれたのに。立派だって。なのに私は!」
子供のように胸の中で泣きじゃくる友奈に、東郷はどこまでも優しい顔でそれを受け止める。
それはまるで聖母像のように尊く、丹羽は塩の柱になりそうだった。
「私、もうわからない。何が正しくて、何が間違ってるのか。神樹様を裏切ることはできない。でも、東郷さんを高熱にして苦しめたのが神樹様だって知ったとき、許せないと思った。丹羽君と戦いたくない! でも、神樹様は四国を守るために倒せって!」
「そうね。友奈ちゃん。人って、迷って悩んで、考えて。答えが出ない問題の前でずっと足踏みしてるのかもしれない。でも、私は答えを出すためのヒントになることを知ってるわ」
それは何? と視線で尋ねる友奈に、東郷は優しく言う。
「【悩んだら相談!】勇者部5箇条で私と友奈ちゃん、風先輩が作った言葉の1つ。あなたは1人じゃないの。困ったら頼って。少なくとも、勇者部の中にあなたの敵はいない」
その言葉に、友奈は勇者部の皆を見る。風、樹、夏凜、園子、銀、そして丹羽はうなずいた。
しかし東郷の口からその言葉が出るとは意外だと原作知識を持つ丹羽は1人思う。あんた相談しなかった結果壁壊したじゃないですかと。
「東郷さん、風先輩、樹ちゃん、夏凜ちゃん。私…丹羽君と戦いたくない。本当は、みんなと一緒にいたいよぉおおお!」
心からの友奈の叫びに、風、夏凜、樹の3人は駆けだしていた。
「あったりまえじゃない! アンタが嫌って言っても、アタシは部長として最後まで一緒にいるわよ。卒業しても名誉部長として部室に入り浸るからね!」
「友奈の癖に難しく考えすぎなのよ! あんたは何も考えずにこっちの気持なんか考えずにぐいぐい来るやつなのになに怖がってんの。いつもみたいにあたしたちを頼りなさい!」
「お帰りなさい、友奈さん! わたしも、友奈さんと一緒です。勇者部の皆と一緒にいたいです!」
3人の言葉を聞いて子供のようにわんわん泣く友奈。それを丹羽と園子は優しい顔で見ている。
「はぁ…尊い。勇者部はやはり大正義」
「ゆうみもからの勇者部という一致団結。これはポイント高いんよー。メモメモ」
「お前ら…ちょっとは空気読もうぜ」
そういうことに疎い銀に呆れられるほど、2人は通常運転だった。
大正義勇者部。
やっぱり原点にして頂点。尊いの塊なんだよなぁ。
ちなみにノーマルルートでも東郷さんが追い詰められてなくて気力充分なら友奈ちゃんへの説得は成功していました。
グッドエンドルートは丹羽が四国に残ったことで友奈を除く勇者部全員のメンタルは比較的安定しています。やっぱりメンタル管理って大事だね!
よし、後は最終決戦まで何事もなく過ごせば万事解決だな!