ポケモン剣盾の次回作に登場すると言うムゲン団。
そこに所属する少しだけ強いエリートトレーナーは伝説にであい、頑張ることを決意するのでした。
ポケモン剣盾の次回作に登場するムゲン団という集団催眠にかかり、勢いで書いてしまいました。
二次創作の二次作という形になると思いますので、何かあれは直ぐに削除させていただきます。
ポケモン剣盾の次回作に登場するムゲン団という集団催眠にかかり、勢いで書いてしまいました。
よく知らない人は調べてみると、面白いと思います。
ムゲン団を知ったときほど、主人公を男の子にした事に安堵し少し後悔した事はありませんでした。
二次創作の二次作という形になると思いますので、何かあれは直ぐに削除させていただきます。
みなさまの暇つぶしになれば幸いです。m(_ _)m
秘密組織の一員になる理由について難しく考える必要は何もない。ただ眩しい存在が現れてしまったから、その後ろを歩きたいと思ってしまっただけだった。
「無限のエネルギーに興味はありませんか」
伝説のポケモンが持つ無限のエネルギー。それを使って世界をより良くすることがガラル地方の秘密組織‐『ムゲン団』の目的だとエリートトレーナーだった僕の前に現れた彼らは言った。
ワイルドエリアの一角で数十人のムゲン団に囲まれた僕は思う。
世界をより良くする。それは素晴らしい事だ。
そんな素晴らしい目的があるなら隠す必要はない。秘密組織である必要もない。街に出て大声で支援者を募ろうと言う僕に対して彼らの代表者である女性は困った顔を浮かべていた。
馬鹿にしないで欲しかった。秘密組織なんて奴らは犯罪組織だ。このガラル地方では聞いたことはないけれど、別の地方には伝説のポケモンの力を悪事に使おうとする奴らが大勢いることは知っていた。
だから、お前たちも同じなのだろうと罵倒しながら相棒のポケモンが入っているハイパーボールを握る僕に彼らは動揺し、下っ端たちが食って掛ってくる。
お前は何も分かっていないと下っ端たちの罵倒が聞こえた。
「止めさせて。マリィ、やっぱりその子の説得はわたしがするよ」
「じゃけん…ううん。わかった」
一触即発の状況を変えたのは人垣を割り現れた、僕より小さな女の子だった。
大人たちの中に紛れる場違いな少女を何より異端としていたのは顔を隠す仮面。
白い仮面の模様は上から下に伸びる紫と赤の二本線だけ。どう見てもお洒落じゃない。仮面をした少女が彼らのリーダーだと知った僕は、やはり見た事かと憤る。
「正体を隠す必要があるなんて、やはり後ろめたいことがあるんだ。僕はお前たちの仲間になんてならない。無限のエネルギーなんて嘘っぱちだ」
「うそじゃないよ」
仮面の少女は見た目通りの幼げな声色で言う。
その声に何処か聞き覚えがあるような気がして、気のせいだと僕は頭を振る。
「わたしに力を貸してくれることを、難しく考える必要なんてないよ。君もポケモントレーナーなら、一度は『過去を変えたい』って考えたことはあるよね」
聞けば聞くほどに僕はその声に絶望感を感じていた。気のせいだと言い聞かせる度に心臓はその鼓動を速めていく。
「珍しいポケモンを捕まえようとしたのにボールから逃げてしまったことはない?偶然出会った色違いのポケモンを逃がしてしまったことは?ニンフィアになって欲しかったイーブイがエーフィやブラッキーになっちゃったこと位は君ほどのトレーナーなら、あるんじゃないかな?」
僕は彼女を知っている。いや、このガラル地方で彼女を知らないポケモントレーナーなんていない。
「何も難しく考える必要はないし、簡単だよ。ポケモントレーナーなら誰もがそれなりに考えているっていう共感だって得られるはず。わたしたちムゲン団は、それをするの。過去を取り戻して、未来を手に入れるの。その為にわたしは君に力をかしてほしいの」
「…どうして、僕なんだ。いや、なんで、貴女ほどの人が、そんなことをしようとしている。今の貴女に手に入れられないモノなんてないでしょう」
僕の言葉に少女は首を横に振る。仮面の下の表情は窺えない。けれど、仮面の下から零れる声が、射抜く視線が、風に揺れる髪が、僕が地雷を踏んだことを伝えてきた。
「あるよ。わたしは失くしてしまったから、取り戻すんだ。わたしは過去を変えて、もう一度最初からやり直すの。そして、次は間違えない」
どれだけ僕の言葉を煩わしく思い、零す言葉に怒気が含まれていようとも少女が声を荒げることはない。
理想のチャンピオンである彼女がそんなことをする筈が無い。
けれど、有無を言わせないその雰囲気が僕の身体を容易く震え上がらせる。雰囲気に飲まれて屈しようとする膝を止めたのは右手で握っていたハイパーボールの中にいる
難しい事を考えてはいけないと、のんきな鳴き声がした。
自分たちがいるから恐れることは何もないと、冷静な鳴き声がした。
そして、戦わずに屈するなと、怒る鳴き声がした。
カチリと僕の中で心の歯車が嵌る音がした。
「…目と目が、あったら」
「なにか言った?」
「目と目があったら!ポケモンバトルだ!」
右手で握るハイパーボールを突き出しながらそう言えば、少女は仮面の上からでもわかるキョトンとした様子で首を傾げた。
「僕は馬鹿だ。頭が悪い。難しい話はよく分からないし、世界をより良くするのが素晴らしいって言ったのは本心だ。貴女が難しく考える必要はないって言ってくれたのも何だか嬉しかった!でも、それでも僕には貴女が正しいかどうかがわからない!だから、ポケモンバトルをしよう」
何も難しく考える必要はないし簡単だ。ポケモントレーナーなら、誰もがそれなりに僕に共感してくれるはず。
「僕に貴女のことを教えてください。ムゲン団に入るかどうかはそれから考えます」
僕の言葉に少しの間、固まったままでいた仮面の少女は震えだし耐えきれないという様子で一度だけ笑い声を上げると頷きながらモンスターボールを握った。
「ふふ、わたしの眼にくるいはなかった。去年のリーグから、面白い子だと思っていたよ。顔は似てないけど、まるで…ううん。違うよね」
白い仮面の下で少女の表情が変わるのがわかった。黒を基調としたムゲン団の制服。その中でも特別に金糸で装飾されているマントを翻し、ミニスカートを靡かせる。
「誰もが一度は考える『過去に戻ってやり直したい』。そんな夢幻を叶えるために、わたしは決して諦めない。その先に無限の未来があると信じているから‐さあ、君の未来がわたしの過去に勝てるのか、試してみるといいよ」
ムゲン団の団長‐■■■が勝負を仕掛けてきた。
■■■はしんゆうの”インテレオン”を繰り出した!
インテレオンは■■■の指示を待っている。
そのインテレオンを見て僕の疑念は確信に代わり身体の震えは一層に強くなる。
それは無論、武者震いだった。
昔、当時のリーグ委員長だったローズという人物が伝説のポケモンを手に入れる為にリーグを台無しにしたことがあったらしい。彼は当時のチャンピオンに協力を求めたが、チャンピオンはリーグが終わるまで待って欲しいと言ったそうだ。けれど、そのローズという人物は待たなかったという。その所為でチャンピオンの協力は得られずに彼の野望は潰えたそうだ。
その噂話を聞いた時、隣で『一日くらい待てばいいのに』と言っていた隣人とは違い、僕にはそのローズという人の気持ちが良く分かった。
待てない。待てる筈が無い。夢にまで見たその光景が目の前に有るのなら待っていい筈が無い。
そもそも僕はもう一年も待った。
去年のファイナルリーグで貴女に敗れてから、もう一年もこの時を待っていたんだ。
一週間後になればファイナルリーグが始まる。そこで僕は再び貴女に挑めるだろう。
「けれど、しかし、ああ、だからこそ僕の身体は震えている。貴女がチャンピオンの義務としてではなく、自分の意思で僕の前に立ってくれたことが嬉しくてたまらない!」
僕はハイパーボールを投げる。
エリートトレーナーのジゼルはクールな”ハッサム”を繰り出した。
ハッサムは凄い作戦を期待している。
「さあ!隅から隅まで貴女の事を教えてください!」
ハッサムは変態を見る目でトレーナーを見ている。
「…じゃけん、ウチが対応するっていったのに」
「ふふ、本当に面白い子だよね」
こうして戦いは始まった。
【じょうほう】
エリートトレーナー‐【ジゼル】
別の地方からガラルにやってきた青年。
去年、初参加でありながらファイナルリーグまで進んだ実力者。去年のリーグでチャンピオンに敗れて以来、チャンピオンへのリベンジに異様な執着で燃えている。
大会のダークホース。
手持ちポケモン
”ハッサム”ハイパーボール。
”バンギラス”ハイパーボール。
”ダストダス”ハイパーボール。
他、二体。
仮面の少女から繰り出されたのはインテレオン。水タイプの特殊アタッカー。
僕のハッサムは特防を上げる”とつげきチョッキ”を着ているので炎技を使えない特殊アタッカーには基本的に有利を取れる。
そして、そんなことは仮面の少女も理解しているだろう。
「インテレオン。”とんぼがえり”」
「ハッサム!”とんぼがえり”」
攻撃と共に別のポケモンに交代できる技。”とんぼがえり”でインテレオンが返っていく。
■■■はしんゆうの”エースバーン”を繰り出した。
エースバーンは■■■の指示を待っている。
インテレオンの”とんぼがえり”読み”とんぼがえり”を決めたハッサムも僕の元に戻ってきて、僕は次のハイパーボールを投げる。
ジゼルはなにもかんがえていない”ダストダス”を繰り出した。
ダストダスはキャンプのことを考えている。
「エースバーン。”かえんボール”」
「ダストダス!”ダストシュート”!」
燃えさかる火球とゴミの塊が交差してそれぞれにぶち当たる。ゴミに塗れたエースバーンは苛立たし気にダストダスを睨みつけているが、ダストダスはボーっとしたまま自分の焦げた身体と攻撃の衝撃で身体から地面に落ちたゴミたちを見ている。
僕はその光景を見て計画通りと口元を吊り上げる。
エースバーンの攻撃によってダストダスの特性である”くだけるよろい”が発動した。身体からゴミが落ちて身軽になったダストダスは次からエースバーンより早く行動ができる。
次のダストダスの攻撃でエースバーンを倒すことができるだろう。
「ダストダス!“ダストシュート”!」
「エースバーン。“ふいうち”」
エースバーンの“ふいうち”でダストダスは動き出す前に倒されてしまった。
「っ!?…ごめん。ダストダス」
「何が悪ったのかは、わかるよね。慢心は駄目だよ。真の強者は“ふいうち”を外さないんだから」
エースバーンの“ふいうち”を警戒しなかったわけじゃない。
けれど、僕の知る限り彼女のエースバーンが“ふいうち”を使ったことは一度もなかったし、なによりダストダスでエースバーンを倒せるという状況に気持ちが急いてしまった。
驕るなと心に言い聞かせる。
目の前の彼女を見た目通りの少女だと思うな。
彼女は無敗のチャンピオン。無敵の女王。
ガラル地方の生きた伝説なのだから-これ以上の無様は晒せない。
「頼んだ。ハッサム」
エリートトレーナーのジゼルはクールな”ハッサム”を繰り出した。
ハッサムは凄い作戦を期待している。
四倍弱点である炎タイプの前に出されたハッサムだが、うろたえる様子もなく頼もしい背中を向けてくれている。
そして、その姿に応えるのが僕の役目だ。
炎タイプのエースバーンにハッサムを出したのは間違えじゃない。彼女のエースバーンの特性は“リベロ”。繰り出した技でタイプが変わる。
“ふいうち”を使ったエースバーンは今は悪タイプになっている。それならばハッサムの先制“バレットパンチ”はエースバーンを倒してくれるだろう。
そして、ハッサムの硬い外骨格はエースバーンの“ふいうち”を耐えてくれる。
エースバーンの突破を確信する僕を彼女は何故か嬉しげに見ていた。
そして戦闘が再開する。
「戻ってきて、エースバーン。行っておいで、ゴリランダー」
■■■はしんゆうの”ゴリランダー”を繰り出した。
ゴリランダーは■■■の指示を待っている。
バレットパンチを受けるためとはいえ虫タイプを持つハッサムに草タイプのゴリランダーを出すことは悪手に見えるが、彼女のゴリランダーは額に“こだわりハチマキ”を巻いていた。そして、ゴリランダーの登場と共に地面には草が生え“グラスフィールド”が展開する。
彼女の考えがわかった。
“こだわりハチマキ”と“グラスフィールド”で強化されたゴリランダーの先制技“グラススライダー”はハッサムを倒せるのだろう。
そうなれば僕の敗北は決まってしまう。
どうするのと首を傾げて問いかけて来る彼女に舐めるなと笑う。
「言ったはずだ。もう無様は晒さないと。ハッサム!“ダブルウイング”だ!」
彼女の手持ちをある程度、把握しているならこのポケモンの交換は読むことができた。これくらいの交換読みくらいはできなければ、チャンピオンリーグでは話にならない。
交代で出てきたゴリランダーにハッサムの特性“テクニシャン”補正の乗った効果抜群“ダブルウイング”が直撃し、ゴリランダーは倒れた。
彼女は倒れたゴリランダーをモンスターボールに戻したあと小さく笑った。
「流石」
その態度を見る限り彼女はこうなる可能性もわかっていてゴリランダーを出したのだろう。
全ては彼女の掌の上なのかも知れないと震えるさなか、彼女は変わった形のボールを取り出した。
そのボールを見たことはない。
バトルの際、彼女のポケモンはある程度は固定されていてインテレオン、エースバーン、ゴリランダーの三体は固定。残りの三体は時々により変わる。
僕は去年のチャンピオンリーグで彼女に敗れて以来、過去の彼女の戦いを可能な限りビデオで見てきたが、そのどれにもそのボールは存在していなかった。
「ねぇ君はわたしのことが知りたいって言ったよね。おしえてあげる。わたしのムゲン団が目指すものをみせてあげる」
そして僕は理解する。
この世界には伝説のポケモンをゲットする伝説のトレーナーがいる。
「ああ、そうか…」
その輝きは目を潰す。直視してしまえば盲目になってしまうのに目をそらせない。
「これで終わりやね」
二人の戦いを見守っていたムゲン団幹部のマリィは■■■があのボールを取り出した事で胸をなでおろす。
エリートトレーナーであるジゼルの実力は確かだった。昨年のチャンピオンリーグを荒らしたダークホースをムゲン団に引き入れると■■■が言った時、マリィは止めた。
強い余所者であるジゼルを仲間にするのには抵抗があったし、何より■■■を見る視線に邪まなものを感じていたからだ。
その不信は戦いの中で暴かれた。
何が■■■のことをよく知りたいだこのロリコンめとマリィが憤る。
仲間になんか出来ない。どうにかしなければと考えていたマリィだったが、その心配は杞憂に終わる。
“伝説”に出会った者の反応は2つに別れる。
畏怖と拒絶だ。
畏怖し仲間になるにしても、拒絶して逃げ出すとしても、もうジゼルが■■■に巫山戯たことを言うことは無くなるだろう。
「これでいいの。あの子の痛ましい夢幻は、きっと多くの人を巻き込んじゃいけないものだから…」
誰にも聞こえないように漏らした本音を更にかき消すようにあのボールからそのポケモンは姿を表した。
無限の絶望を絵に書いたような姿。骨格のみの龍という異形を前に誰もが息を呑む。
その前に立つ者の絶望はいかほどか、マリィは固まってしまったジゼルから目を反らし、一人の人のトレーナーとしての死から目を反らした。
そして、聞こえてきたのは
「ああ、そうか…あは、アハハ、アハハッ!」
予想だにしない歓喜の声だった。
「ど、どげんしよっと?」
顔を上げたマリィの目に飛び込んできたのはそのポケモンの登場と共に焼かれ倒れたハッサムの姿に怯むことなくハイパーボールを掲げるジゼルの姿だった。
伝説のポケモンをゲットすること。それを夢見るトレーナーは星の数ほどにいるだろう。けれど、僕は今まで出会ったことがなかった。だってそれは夢物語で、だからこそ伝説なのだから、僕は生涯、夢を叶えられないのだと思っていた。
けれど、居た。僕の夢が此処に居た。それが泣きたいほどに嬉しくて、泣きながら笑う僕に、貴女は優しく声をかけてくれた。
「大丈夫?」
「はい。大丈夫です。…ごめんなさい。興奮しちゃって、バトルを再開しましょう」
「君はこの子を見てもまだ戦う気でいるんだね。わたしたちに勝てると思うの?」
「勝てない、のでしょうね」
「なら、どうして戦おうとするの?」
「戦う理由は、勝ち負けを決めるだけじゃない。ようは納得の問題だ。この戦いから逃げることを僕は、僕たちの旅路は許さない」
ゴミ溜めの中で産まれた僕はゴミを漁って生きてきた。
僕は一人だった。
けれど、その生活の中で“友達”が出来た。
僕たちは一人と一匹になった。
その生まれを馬鹿にされて生きる中で
僕たちは一人と二匹になった。
仲間以外に誰も信じられなくて荒んでいた時期に山で厄介者として扱われる未来の“暴君”と喧嘩をした。
そんな出会いを繰り返して僕らはここまでやって来た。
「ずっと“伝説”に出会いたかった。
ゴミ溜めで拾った雑誌には高名な研究者が発見した伝説のポケモンについて書いてあった。
そのポケモンの名はミュウ。
その日から伝説のポケモンをゲットすることが僕の夢になった。
けれど、出会うことはできなかった。それはそうだ。出会えないから、伝説なんだ。
「だから僕は別の“伝説”に会いに来た。貴女だ。無敗のチャンピオン。無敵の女王。伝説のポケモンと出会い、年を取らなくなったと噂されるガラル地方の生きた伝説!チャンピオン__
ハイパーボールを握ったまま指差せば彼女は仮面を取って応えてくれる。
その素顔は、幼さなさを残す少女のものだった。
「バレちゃってたね」
「本気で隠す気があるなら、彼らでバトルしてはいけない。わかる人には貴女のポケモンだとわかってしまう」
「うん。でも君の相手をできるのはあの子達しかいなかったから、仕方ないよ」
そのことを責める気はない。むしろチャンピオンリーグと同じ様に全力で相手をしてくれたことを嬉しく思い。
そして、目の前のポケモンを見上げて、コレが彼女の本気なのだと知る。
「貴女が出会ったと言われた伝説のポケモン。"ムゲンダイナ"。ゲットしていたんですね」
「うん。そして、この子がわたしのムゲン団そのもの。ムゲンダイナにエネルギーを集めてもう一度、ムゲンダイマックスを実現する。そして、ムゲンダイナのムゲンダイマックスで得られた無限のエネルギーを使って…ムゲン団は過去をやり直す」
「ムゲンダイナには過去を変える力があるんですか?」
「ないよ。でも、その力を持つ伝説のポケモンはいる。時をかける妖精ポケモンのセレビィの力を無限のエネルギーで強くすればわたしたちは過去へ行けるの。過去を変えられる」
「貴女がムゲン団を創ったのはセレビィを手に入れる為ですか?」
「うん。一人じゃ大変だから、手伝ってもらうことにしたの。マリィの提案でわたしの昔からにファンのみんなにも声をかけたの。ここにいるのはそんな人たち。他にもわたしの正体は知らないけど、変えたい過去がある人たちが大勢協力してくれている。ムゲン団は大きな組織だよ」
そこまで語って彼女は僕に問いかける。
「君の知りたがっていたわたしの全てを見せたよ。それで、君はわたしに協力してくれるのかな」
彼女の後ろでムゲンダイナが唸り声を上げている。
僕はそれにビビりながらも、思ったことを口にする。
「僕には貴方の言っていることがそれほど酷いことには聞こえない。誰にでも変えたい過去の一つや二つはあるし、変えられるなら変えればいいと思う」
「なら_」
「でも、それ以上に今の僕にはやるべきことがある。そうだろ。行っておいで、いや、二人で行こう。"バンギラス"」
エリートトレーナーのジゼルはあれくるう“バンギラス“を繰り出した。
バンギラスはジゼルと出会った時のことを思い出している。
「伝説のポケモンをゲットするのが夢だった。それが叶わないなら、せめて伝説のポケモンとバトルがしたかった。それも叶えられなかったから、此処まで来た。貴女という“伝説”を倒すことで妥協しようとした。でも、貴女と出会い!出会ってしまった‼妥協は嬉しくも失われてしまったんだ‼‼」
だから、もう止まれない。やることは何も変わらない。
「貴女の夢を叶える前に僕の夢を叶えて欲しい!そして貴女が勝ったなら、僕は貴女の部下になります!ムゲン団にも入りましょう!だからどうか、全力で応えてください!僕は伝説の一部になりたいんだ!!」
エリートトレーナーのジゼルが勝負をしかけてきた!
「本当におもしろい子。いいよ。答えてあげる」
彼女_ユウリには最初からまともに戦う気がなかった。ムゲンダイナを見せるだけの気でいた。それほどまでに伝説と呼ばれるポケモンと普通にポケモンの能力には差がある。
ユウリでさえムゲンダイナと戦った時は他の伝説のポケモンの力を借りた。
けれど、ジゼルが本気を望んでいるというのなら応えてみせるのがポケモントレーナーとしての礼儀だと言うことくらいはわかる。
全力で戦おうとユウリは思い、そして、いつの間にかポケモンバトルを楽しんでいる自分に気がついた。
(いつぶりかな。ポケモンバトルを楽しいと思えたのは)
ユウリにとってチャンピオンとして戦うことは随分前からただ苦痛なだけだった。
来るはずのない彼を待ち続けることに疲れ果てていた。
それでも彼の望んだ理想のチャンピオンという仮面を捨てられなかったユウリが、最後に縋ったのがムゲンダイナだった。
だからユウリにとって長い間、ポケモンバトルは目的の為の手段でしかなくなっていた。
けれど、この瞬間、夢に眼を輝かせ向かって来るジゼルの姿が、かつての彼の姿と重なって見えて、ユウリは久しぶりにポケモンバトルに興奮した。
青年は目の前の夢に目を輝かせる。
彼女は少女の様に無邪気に笑った。
互いに見ている場所は違っていたけれど、二人はそれでも幸せだった。
「バンギラス!“はかいこうせん“!」
「ムゲンダイナ!“ダイマックスほう“!」
ポケモンバトルは、やっぱり楽しい。
オリ主の設定としては伝説のポケモンをゲットしていない伝説房。
あとバンギラスは破壊光線を使用していますが、別に特殊型という訳ではありません。
格好がいいから使用しています!
自分は子供の頃にセレビィの映画を見てから、バンギラスが大好きです!