エロいことしようとしてたら最強の魔導師になっていた 作:100000
翌日、再びリンディさんに呼び出された。
仕方ないというか、必然というかそこでクロノから提示された話は物語としては当たり前の話だった。
「今回の事件の黒幕、プレシア・テスタロッサの身柄拘束の手伝いをしてほしい」
クロノから提示された条件は、黒幕の確保の手伝うことを引き換えに俺やなのはの身柄の安全を保障するというものだった。
まあ身近にこれだけ優秀なデバイスを持った性犯罪者予備軍がいるとなると管理したくなるのも納得ですね・・・とはスコル談。
まあこんだけ危なっかしいデバイスがあるなら持ち手がどれだけ品行方正でも不安だよなと俺は考えている。間違いなく後者の考えであることは火を見るよりも明らかだろう。
(出自不明の高性能デバイスにして、この正体不明の魔導師・・・得体の知れない奴らだ・・・)
クロノが向ける疑惑のまなざしは恐らくスコルに向けられたものなのだろう。きっとそうに違いない。
「私たちとしては、本当はあなた達子どもにお願いするのは正直心が痛いわ。でも・・」
「不安要素となるものを管理しないわけにもいかない・・・ですよね?」
リンディさんが豊満な胸を主張しながら、とても痛ましい目をしている。本当に心の底からそう思っているのだろう。どれここは男として一肌脱いでやるもんだろう。
『いや、別にリンディさんは胸部を主張はしてませんしこっちの子供の善意を利用してやろうという可能性だってあるんですよ?』
なんてことを言うんだこのデバイスは!あんなに美人で色気もある女性がこっちをだますなんてありえないだろ!非常識にも程があるぞ!
『あーあー、馬鹿なマスターに巡り合ってしまった私はなんて不幸なデバイスなんでしょうか』
なんか勝手に不幸面しているデバイスは放っておいて、話を進めていく。
なのはちゃんは・・・なんだろう、俺の腕にしがみついてリンディさんをにらみつけている。おいおい、俺がとられちゃうとでも思っているのかい?俺は誰のものでもないのさベイビイ。
『きも』
こんなに容姿端麗器量よし性格よしな俺に向かってそんな罵倒投げるのはホント世界でお前だけだと思うわ。
しかし・・・
「なあ、クロノ。一つだけいいか?」
「なんだ?」
俺の言葉にクロノは不機嫌に答える。なんだよてめえいいのか?俺の催眠で、お前のママと俺でバブバブプレイするぞおら。
『そんな思考してる人から話かけられて警戒しない方がおかしいかと』
スコルの指摘を鮮やかにスルーして俺は気になったことをクロノに問いかける。
「プレシア・テスタロッサとフェイトの関係について聞きたい」
「フェイトというのは、あの金髪の女のことか」
「そうだ」
ついでに言うなら、くいこみの美しいまでつけてもらえると助かる。
『聞いてません』
「事件にあたりプレシアの身辺を再度洗いなおしたが、フェイトという女性は存在していない。外部の協力者かあるいは・・・」
あるいは・・・?
「いやその話はよそう。推測の域を出ない話をしても仕方がない。すべての真相は実際に現地に行けばわかるだろう」
「それもそうだな」
なにちょっとかっこいい感じに言ってんだよ。俺の方がかっこいいんだぞ。
『聞いてません』
「あ、あの・・・」
隣からなのはの自信なさげな声があがる。かわいいぞ。
「フェイトちゃんがもし、捕まったら、その・・・どうなるんでしょうか・・・」
なるほど。確かにこの魔法の世界にも法というものが存在する以上、フェイトは主犯ではないとはいえ、その片棒を担がされている犯罪者になる。子供であるとはいえ、少年法なんて甘いもの、魔法の世界にはあるのだろうか。
「それは・・・」
クロノも確証がなく、なにも言えないのだろう。気難しい顔をしながら黙り込んでしまう。そんな顔を見た
「それは安心していいわ」
そんな暗い雰囲気の中、リンディさんから声が上がる。
「あなたが思うようなことには絶対にさせないから。フェイトちゃんのことは私に任せてほしいわ」
その言葉にぱあーと花が咲いたように笑うなのは。とても心優しい子だ。例え敵だとしてもやはり自分と同じ年齢の子がひどい目にあうのは嫌なのだろう。
『どこぞのマスターにも見習ってほしいですね』
あぁ、どこぞのデバイスに爪の垢を煎じて飲ませたいものだ。
どうやら突撃するのは今日のお昼過ぎらしい。結構急な話だが、問題ない。なにが来ても俺が(クロノを除く)みんなを守ってやるさ。
『これはひどい』
───────────────────
『なのはさんはともかく。向こうは今回の件で私たちを見定めるつもりです』
そんな怖い話ある?
出発までの少しの間、俺とスコルは別室でこっそり会議をしていた。ちなみになのはちゃんは今別室でレイジングハートと真面目に今後のことについて話し合っているらしい。えらいぞー。
『なのはさんのレイジングハートは管理局の管轄ですし、なのはさんの人格を見て要注意人物とするのは考えにくいです。しかし、我々の場合、得体の知れない高性能デバイス、素性も掴めないドヘンタイとあればよくて拘束、最悪封印までありえますよ』
いやいや封印って・・・。確かに持っているデバイスは極悪だけど、俺が聖人君主なことは向こうも分かっているしそこまでひどい事態にはならないと思うけど。
『向こうがマスターのように目が節穴であればいいんですが・・・』
・・・・・・・・・・
ともかく向こうがこちらを完全に良しとしていないことはよくわかった。だが、それでもこちらは歩みを止めるわけにはいかない。
『ふむ、そのこころは?』
フェイトちゃんは今回おそらく自分が望まない形で巻き込まれている、あるいは加担せざるをえない状況なのだろう。
ならさ・・・
やっぱり助けたくなるだろ?同い年とはいえ、子供が苦しんでいる時に動かないわけにはいかんしな。
『マスター・・・』
がらにもないというのは分かっているけど、実際何かあったら夢見悪いしな!
『分かりました。そこまで言うなら止めません。私もデバイスとして誠心誠意サポートを―――
それにフェイトちゃんみたいな可愛い女の子を颯爽とかっこよく助ければ、惚れて俺のマイビューティフルライフを支える一員になってくれるだろうな!
『ばか。あほ。肯定しかけた私の気持ち返せ』
───────────────────
「あきとくーーーーーーーーん!!!」
部屋から出るとなのはが大きな声で俺に走りよってきた。どうやら俺を求めるあまり自分を抑えられなくなっているようだ。ここは優しく受け止めてあげよう。
「なの──」
「ユーノくんが人間だったの!」
……だれ????
『なのはさんの近くにいたフェレットみたいな生き物ですよ、勘違いマスター』
……あー、そういえばそんなのがいた気がするな。わざわざかわいい動物に化けるとか、もしかして本体はむさ苦しいおっさんか?
「あ、あのはじめまして……」
「……おぉ」
なのはの後ろからこれまた可愛いショタっ子がやってきた。どうやらあれが『ユーノ』という子だろうか。おそらくあの子も主要人物の1人なのだろう。この世界に来てから思ったのだが、
かく言うユーノも、女装させれば100人中100人が女の子と呼んでしまうような中性的な顔立ちになっている。うん、君は明日から女の子だ。
『容姿が整っているのは確かですね。マスターと違って人格者も多いです』
俺は、才能、容姿、性格全部揃ってるから。
「そうか、傍でなのはを守ってくれてありがとう」
俺の言葉に、なのはと……なぜかユーノも顔を赤くする。おいおい俺は男は……いや、ショタならまぁ……うーん、悩みどころだな。
『見境が無さすぎるぞこの男』
「い、いえ僕はあきとくんと違って、見守ることしかできなかったから……」
「それでもだ。人は誰だって背中を見てくれる誰かがいるなら戦える。少なくとも俺はそうだから」
俺いまめっちゃかっこいいこと言ってない?
『だまれ』
俺の言葉にユーノの顔がどんどんメスになっていく。お、これは明日には女装するな。そしてそれを隣で見てたなのははユーノを見て、一瞬顔を青くしたあとあたふたし始めた。
「ゆ、ユーノくん!だめ!だめだからね!」
もはやなのはの声は届かないのかユーノは俺をただじっと見つめていた。
「だめーーーーーーーー!!!」
ショタか……アリだな。
『もうダメだこの人』
──────────────────
「時間だ」
クロノが俺たちを連れて、集合場所であるハッチに着くと同時に言葉を放つ。さっきまで和気あいあいと談笑していたであろう空気がクロノの言葉にピリッとひりつく。
どうやら突入する際、この戦艦アースラをプレシアのいる次元まで移動させ、そこから我々が各個乗り込む形になっているようだ。
時間になり、クロノに連れてこられた場所には複数の部隊がおり、全員が大人。クロノが入った瞬間、『クロノ隊長』とそれぞれが尊敬を含めた視線を送っていた。
クロノって結構すごい人?
『まあ、これだけの人数の・・・しかも年上の魔導師を従えているのですから非常に優秀な才をお持ちなのでしょう』
なるほど・・・俺の十分の一の才能はあるってことか。
『器の大きさは逆ですけどね』
なんかデバイスが言っているが、とりあえず無視する。周りを確認する。なるほど結構な
「クロノ隊長。この子たちは?」
俺となのはちゃんを一瞥した隊員の一人はクロノへ当然の問いかけをする。まあ当然気になるよね。こんなメンツの中に俺たちの存在は明らかに異質だからな。
「彼らは現地での協力者だ。安心してほしい、彼らの実力は保証済みだ」
そのことばを聞くと、隊員たちは物珍しそうに・・・とはせず、にこにことしながらこちらに話しかけてきた。
「よろしくな!なんかあったらガンガン俺たちを頼ってくれよ!」
「よよよよろしくおねがいします!!!」
なのはが緊張しながらも元気に挨拶を返す。おいおいかわいいかよ。
しかし、なんか拍子抜けだな。てっきり子供がでしゃばるなって言われるかと思ったけど。
『クロノさんのように若くして戦っている人もいますし、向こうからしたら珍しくないかと・・・』
でもこんなにイケメンなんだぞ?
『死ねばただの肉塊ですけどね』
怖いこと言うなよ・・・。
『安心してください。マスターを死なせるようなことはわたしが決してさせませんので』
かっけえこと言うやん。スコルが女だったら惚れてたわ。
『・・・一応わたしは自分を女性と思ってますよ?』
・・・・・・・・・ま?
『ま』
なんか今衝撃の事実を聞いたのだが。てかデバイスにも性別ってあるんだな……。
『個体差はあります』
そういうものなのか。これも多様性というやつか……。
「クロノ隊長が認めてるんだ。期待してるよ」
「頑張ります!」
隊員の男の言葉になのはが気を引きしめる。なるほど、期待されてるのか。それは────
隊員の言葉に俺は無言で会釈を返す。
『あの、マスター。先に行っておきますが魔力を大量に消耗する行為は───』
「いくぞ!」
クロノの言葉と同時にハッチが開く。重力に任せて、空へ身体を投げ出す。辺りに広がる景色は……綺麗な次元模様ではなく、黒々とした恐らく敵と思われる機械たち……。
──時間停止──
『あ、ちょ』
──魔力集中、限界まで──
『おい、ばか。ばか。ばか。』
刀を握りしめ、刀身にありったけの魔力を込める。スコルのデバイスは優秀なのかいくら魔力を込めてもまだオーバーヒートする気配はない。
「よし、これだけ貯めれば……!」
刀身はまるで深淵を覗き込んだかのように黒く、それは光さえも容易く飲み込んでしまうブラックホールのような圧力そして質量を持っていた。
「いくぜ、技名は───」
『え、もう魔力残り3割なんだけどどうすんの????』
スコルが何か呟くと同時に、目の前に漆黒が広がった。
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『な、なんだ……これは………』
「ば、バケモノか…!」
クロノの眼前には恐らく敵性ガジェット
そう、誇張でも比喩でもなく、事実として景色が変わったのだ。
荒野のように広がっていたプレシアが潜む未開拓の次元。その大地がまるで凄まじい熱量を持った何かが通ったかのように、赤くえぐられていた。
クロノが化け物と吐き捨てるのも無理は無い。事実管制室や周りの部隊の方からも、恐怖、驚愕、様々な感情がこもった声が漏れている。
彼らが見つめる者はただ1人。ただの少年だと思っていたもの。
黒いバリアジャケットを身に包む漆黒の男──
「ハァ…ふっ、オェこんなことものウプッか…。まぁいいだろぉゲホッ」
『いいわけないだろボケ』
更新遅れて申し訳ありません(n年振り)
次回番外編登場キャラ
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いつもの3人
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大天使ヴィータちゃん
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戦闘狂シグナム
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スバルとかティアナとか(その他)
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(できる限り)突っ込めって言ってんだよ!