お昼代契約ランチちゃん   作:昼飯用

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実際蓬生さんの恋路が一番真面、故に面白くない


18.図書室ではお静かに

「それじゃあマスター、今日も頑張りましょう!」

 

九月二十日の昼休み。空き教室にて、実体化したランはやる気満々にそう言った。

ジャックナイフを助ける事が出来て、自信に繋がったのだろう。

昨日眠る前は、ジャックナイフを説得した末に三葉と山中の関係がどうなるのかを気にしていたようだが、どうやら踏ん切りを付ける事が出来たらしい。

憂いが無いのはいい事だ。きっかけが何なのかは知らないが。

 

「今日は誰の調査をするんですか?」

 

ランが校舎内を歩く都合上、多少は生徒達の目を減らす必要がある。

放課後に何の用も無い生徒達の下校を待つ為に、少しの間空き教室にて待機していたのだが、暇になったのかランが今後の予定を訊いてきた。

 

「まぁ、“童話に還るアリス”――蓬生が妥当だろ。“走り続けるスプリンター”は誰の魂かも突き止めてないし」

 

初めてスプリンターと接触した時や、ランがスプリンターと競争した時に気になった事は一応幾つかはある。

だが、それだけで絞れる程重要な情報でもない。三葉や蓬生は、亡者の学園で七不思議達が居た場所に一人で居たからコンタクトも取り易く、魂からの影響も受けていたので分かり易かった。

しかし“走り続けるスプリンター”が居た場所はグラウンド。流石に放課後に調べるには人が多過ぎるし、陸上部の知り合いなんて居ないので地道にこそこそ調べていては怪しまれる。

感じた違和感を基にして情報を漁って、そこから更なる情報を得て対象を絞る必要がある。今は確実に状況を進捗させられる蓬生の件に注力するのが賢明だろう。

 

「まぁ、蓬生相手ならランもやり易いんじゃないか。食べ物は貰えないけど、それであれだけ話せれば今回も何とかなるだろ」

 

ランの気持ちを軽くしてやる為に言った言葉だったのだが、どうやら逆効果以下だったらしい。

気負う気負わない以前の問題で、ランの機嫌が真っ逆さまだった。

 

「マスターってあたしが食べ物を貰えれば心を許す精霊だと思ってます?」

「……違うのか?」

 

じとっ、と不機嫌そうにこちらを見てきたランに返してやる。

ランには速攻で「違いますよ!」と憤慨していたが、まるで説得力が無い。

ジャックナイフと三葉に貰った林檎の数を憶えていないのだろうか、こいつは。

と言うか、契約の代価が明日のお昼代の時点で言い逃れは出来ないと思うのだが。

ともかく、このままではランの不機嫌が直らないので話題を変えて誤魔化そう。

 

「ま、こういった普通の話じゃランの方が全然真面だからな。俺が何か話せば余計な事しか言わない」

 

何しろさっきランを怒らせたばかりだ。

経験から得た知識を披露すれば、いつも通りのランの呆れた顔。

 

「自分で言ってて悲しくならないんですか……」

「事実だからな。お前にもよく言われるが、デリカシーって言葉はどこかに置いてきちまったらしい」

 

そもそも最初から持っていなかった可能性がある。寧ろその可能性の方が高い。

そして分かっていながら改善を図らない時点でどうしようもない。精々話さない方がいい場面を何となく感じ取って、邪魔をしないように黙っている程度の対策しかしていなかった。

よくもまぁこれで学生生活を送れているもんだ、と自分で自分に呆れていると、「それでも」とランは笑顔で異を唱える。

 

「マスターは優しいですよ。意地悪ですけど、あたしの事を気に掛けてくれますから」

 

ラン曰く俺がランを気に掛けた瞬間を、ランは指折りながら嬉しそうに数えていく。

数えられていくそれ等に全く身に覚えがないとは言わない。そもそも俺にはランを気遣う義務と義理があった。それに従っただけだ。

 

「……意地悪が入ってる時点で真面ではないだろ」

 

ランの為にも否定はしないでおくが、少しは言い返してやらないと気が済まない。それでもランは満足らしく、だらしない笑顔で笑っていた。幸せな奴だ。

そのだらしない顔を見ていたら俺までだらしなくなってしまいそうで、俺はランを置いて空き教室から退出する。

 

「あ、待ってくださいよー!」

 

慌てて追ってきたランが俺の隣を歩く。

放課後に用の無い生徒はもう下校している。教室棟の三階には部活で使われるような教室も無い。人目は殆ど無かった。

特別棟に行けば人目は増えるだろうが、部活をしている奴等が廊下ですれ違った人間を気にする筈もない。

そのまま階段を下りて、渡り廊下を進む。

 

「……、」

 

ランは意識して中庭を見ないようにしていた。昨日の昼の事は思い出したくはないのだろう。

俺も、ランの手を引くように早足になる。別に本当に手を引いているわけではないけれど、何となくこうしてやりたかった。

俺の早足に釣られて小走りで着いてくるランに、男女の体格の差を感じる。

そうして渡り廊下を渡りきり、特別棟内の廊下を進む。職員室前の階段から二階上れば図書室の前に出る。

階段を上りきって図書室の扉を開ける。一応視界に映る範囲には生徒は居ない。中に入って貸し出しカウンターの方を見ると、一昨日と変わらず蓬生が生真面目に立っていた。

蓬生が俺達に気付き、ぺこりと頭を下げた。

 

「こんにちはー」

 

俺は手を軽く上げて挨拶しただけだが、ランはしっかりと言葉で挨拶をする。

蓬生はカウンター後方に繋がっている事務室の方を見ると、こちらへやってきた。

 

「こんにちは、ラン先輩。深花先輩も」

「おう……相変わらず人が居ないな。まだ放課後が始まってあんまり時間が経ってないのに」

 

俺とラン以外の図書室の利用者は見渡す限り居なかった。

まぁ、俺とランも別に図書室を利用する為に来たわけではないのだから、実質利用者は一人も居ないのだが。

蓬生は痛い所を突かれたように苦笑いを浮かべる。

 

「あはは……実は放課後に来た利用者、お二人が今日初めてなんですよ。この時間からですと、今日はもう来ないでしょうね」

「そ、そうなんですか……」

 

ランも苦笑いで返す。実は俺達も利用者ではない、とは言えなかった。

ランが俺へ目線で訴えかけてくる。どうやら少しはきちんと図書室を利用してやりたいようだ。

まぁ、その辺りの判断はランに任せよう。七不思議の対処はランの担当なのだから、俺もそれに付き合うべきだ。

頷いて返すと、目を輝かせてランは蓬生へ問う。

 

「あたし、お料理の本とか見たいです」

「レシピ本ですか? あんまり数は多くないですけど……」

 

寧ろあるだけ驚きだった。と言うか、本当に読みたいだけの本を訊きやがった。

ランは案内する蓬生に足取り軽く着いていく。仕方ないので俺も着いていくしかない。

 

「ここにあります」

 

案内された場所は、本棚のカテゴリーで『生活・家庭』に分類されている場所だった。

確かに料理も生活や家庭の一部だが、『生活・家庭』で一括りにされている時点で冊数はもう推して知るべきだった。

しかも四段ある本棚の三段目からである。隣の本棚の『PC・IT』カテゴリーの方が冊数は間違いなく多いだろう。

 

「そ、想像より冊数が少ないですけど……」

「すみません……」

 

悲しい現実に今まで見た事もない落胆の表情を浮かべるラン。

申し訳なさそうに蓬生が謝っているが、そんな律義に謝らなくても大丈夫だ。

 

「気にするな。学校の図書室に大量に料理本が置いてあると思ってるこいつがおかしい。手間を掛けたな、もう仕事に戻って大丈夫だぜ」

「あ……はい。それでは、また何かあったら呼んでください」

 

軽く会釈をして、蓬生はカウンターへ戻っていく。

「ありがとうございました……」と消え入りそうな声で礼を言ったランは、しゃがみ込んで料理の本を探し始めた。

仕方ないので俺も付き合う。自分から見てもあまりにも生活感のない俺の部屋だが、一人暮らしをしている事実は変わらない。何かしらの生活の知恵は身に付けておいた方がいいだろう。

……だが、探してみるとそういった生活の知恵みたいな本は少なかった。寧ろ料理関連の本が一番多いな。

 

「そう落胆するな。カテゴリー内じゃ料理本が一番多いぜ。掃除とか収納関連の本とか殆どない」

 

腐っても三大欲求の一角である。その事実を知ったランは若干の希望を見出しながら本を選んでいた。

やがて決まったのか、俺にその本を見せてくる。……タイトルは『今日の簡単時短晩御飯』。

 

「お前……昼飯代だけじゃなくて、遂には晩飯まで強請るようになったか」

 

確かに、俺からは亡者の学園の調査前に契約の代価である明日のお昼代だけで一日分のエネルギーを賄っている。

ランが食べたのは三葉とジャックナイフから貰った林檎と、上桐から貰ったお茶菓子だけだ。最近は実体化をよくしているせいで魔力が足りないのだろうか。

別の可能性もある。……そういえば、『誰かと食べる事が楽しい』と言っていた。その楽しさをまた感じたいのだろうか。

だが、そのどちらも正解ではなかったらしい。ランはむすっとした様子で俺の事を見つめてきた。

 

「違います。いや、美味しい物を食べたいのは違いませんけど。あたしが気にしているのは、芳乃君の食生活の事ですよ」

「食生活……? 何か問題あるか」

 

昼飯はまぁないとして、それでも朝飯と晩飯はきちんと取っている。

取れる分は必ず食べているのだから、何か問題があるようには思えないのだが。

 

「問題大ありです。……芳乃君、あたしを召喚してからの晩御飯は何でしたか?」

「知ってるだろ。携帯栄養食だよ」

 

ちなみに朝は十秒で済むゼリー飲料だ。楽でいい。素晴らしい。

しれっと答えれば、ランはむすっとしたままだった。……唯、理由は怒りからじゃないらしい。

 

「そんな食生活続けてたら倒れてしまいます。お昼は……まぁ、あたしのせいですけれど。マスターがお腹減っちゃうのは、あたし……嫌です」

 

ランからの申し訳なさを感じる。……何となく分かった。ランは俺の事を心配しているのだろう。

だが実際問題、亡者の学園から帰ってきて料理をする時間は無い。だが、ランの心配を無碍にも出来ない。

どうでもいい他人が誰かを心配するのは勝手だが、ランが俺を心配する事は流石に放ってはおけなかった。何かしらの落とし所を見つけるしかないだろう。

 

「……明日からは休みだから。その間はちゃんとする。平日の分も出来るだけ作る。だから、今日は我慢しろ」

 

これぐらいしか落とし所が思い付かなかったのだが、それでも一応ランは納得してくれたらしい。

 

「……約束ですよ」

 

縋るような声で伝えられて、仕方のない奴だと思うと同時に。

――――流石の俺も、裏切れないと思ってしまった。

 

「分かってる。約束は破らない。そもそも約束した事があんまり無いけどな」

「芳乃君、友達居ませんもんね?」

「ほっとけ。そんなに友達多くてもいい事ばかりじゃないだろ」

 

くすくすと笑うその声に安心した。これがきっと俺達らしい。俺はランから本を受け取って立ち上がる。

 

「芳乃君?」

「借りてくる。俺が食べるって言っても、俺に任せると全部鍋か雑な炒め物になるからな」

 

何か言いたげなランを放って、俺は貸し出しカウンターまで行って蓬生に話し掛ける。

 

「これを貸し出し頼む」

「分かりました。えーっと、先輩の貸し出しカードは……と言うより、先輩ってそんな本を借りるんですね」

「意外だと思うだろ。俺だってランにちゃんと飯を食べろって言われなきゃ借りなかったよ」

 

言ってから反応に困る返しだと気付いたが、蓬生には思う所があったらしい。

だが、その内容はあまりいいものではなかったようだ。どこか暗い声色で、言葉が返ってくる。

 

「……先輩は、ラン先輩の言葉を素直に受け止められるんですね」

「そりゃ向こうが心配して言ってきた事を無碍には出来ないだろ」

「……そうですか。やっぱり、先輩方は仲睦まじいですね」

 

蓬生の瞳が、羨望に細められた。俺とランの事を、自分とあの男子生徒に重ねているのだろうか。

前回図書室に来た時に、俺達は蓬生の悩みを知った。だが、それについて言葉を送るのはランの役割だ。そもそも俺には他人の人間関係へ送る言葉など見つけらない。

 

「先輩、貸し出しの処理が終わりました。来週の週末までに返却をお願いします」

「あぁ、分かった」

 

蓬生から本を受け取る。当然だが、これで終わりにする気も無い。

俺達はお前の悩みの解決の糸口を探しに来たんだ。図書室利用の義理も果たした。折角揺らいでくれたのだから、少しは突っつかせてもらおう。

 

「なぁ、蓬生。少し時間あるか?」

「え……大丈夫ですけど、何か図書委員としての相談ですか?」

 

真っ先にそれが思い付くとは真面目な奴だ。毎日毎日利用者も碌に居ないこの図書室の当番をしているのも頷ける。

 

「いいや、そうじゃなくてさ。一昨日ランに相談してた事、あるだろ? お前さえ良かったら今度はちゃんと相談に乗りたいって、ランが」

 

視線を向ければ、そこには別のレシピ本を読み漁って涎を垂らしているランの姿が。

思わず溜息で誤魔化したが、どうやら蓬生は色々と察してくれたようだった。

 

「そっか……本当は、その為に……ありがとうございます」

「礼ならランに言ってくれ。あそこのテーブルでいいか? 俺もこの中から明日の晩飯を決めないと、ランにどやされる」

「それは大変ですね。でしたら、行きましょうか」

 

おかしそうに微笑んだ蓬生は、カウンターから出てきて読書用テーブルに座った。俺も後に続く。

流石に事態の変化に気付いたのか、ランも本を戻してテーブルへ向かっていた。

三人して椅子に座る。お悩み相談をするのは二人だけで、俺は晩飯を決めなければならないのだが。

 

「えっと……一昨日、でしたよね。栗山さんとはどうだったんですか?」

「それは……」

 

蓬生は言葉を詰まらせた。まぁ、正直訊くまでも無かった。何しろ扉を閉める寸前まで怒号が聞こえてきていたのだ。

あの時いきなり上桐の話題を出されて動揺していた俺が憶えているのだから、結構な声量だったのだろう。

ランもそれが分かっているのか苦笑いで誤魔化す。

俺は『今日の簡単時短晩御飯』を開きながら、気になっていた事を質問した。

 

「そういや、栗山は今日は来ないのか? お前が当番ならあいつも当番だろ」

 

そろそろ、一昨日俺とランが図書室から出ようとした時間になろうとしていた。

その時に栗山が図書室に来たのだから、もう来ていてもおかしくはない時間だ。

 

「……そういえば、あいつこの時間まで何してるのかしら」

「知らないのか?」

「はい……どうせ、その辺で遊んでるだけだと思いますけど」

 

完全に発想が親だった。関係性が完成しているのを窺わせる。

 

「あはは……でも、お仕事に遅刻してしまうのは困ってしまいますね」

 

何気なく言ったランの言葉に、蓬生の表情が陰る。

 

「はい……。栗山、実はあんまり内申良くないんです。提出物も殆ど自分からやろうとしないし、テストの点数も当然……」

 

まぁ、それはそうだろう。内申がいい人間ならその手の点数もいい。そもそも普通に授業を受けていれば余程苦手な教科でない限り赤点を取る方が難しい。

だからランが俺の事を疑わしい目で見てるのは完全なる事実無根だ。俺は提出物もちゃんとやってるし、テストの成績だって悪くない。勉強は一切していないが。内申だって一年半前に比べればずっとましだ。

まぁ、内申なんて推薦狙わらなければ殆ど使わない。就職狙いなら話は別だが。

 

「あいつ、進路どうするのかしら……」

 

そんなのあいつがどうにかする事だ、なんて事は俺の理屈だ。黙っておいた方がいいんだろう。

アリスが言っていた事を思い出す。栗山と仲良くなりたいのに素直になれない。それが蓬生の悩み。

今の所は俺には突破口があるようには思えなかった。何しろ問題は栗山の生活態度にある。もう栗山を暗示で言う事聞かせてお終いでいいんじゃないか。

 

「今の口ぶりからすると、普段から色々と喧嘩をしているんですね」

「あ……そ、そうです。同じクラスですから。席も隣で普段から喧嘩してます」

「……それ、周りも大変だな」

 

思わず口を滑らせると、蓬生は恥ずかしそうに俯いてしまった。どうやら本当の事らしい。

ランに怒られると思ったが、ランも苦笑いしている。

そうして会話が途切れた瞬間、狙いすましたように図書室の扉が開かれた。

 

「図書委員栗山、少し遅れたけど出勤しました!」

 

その声が聞こえた瞬間、即座に蓬生が立ち上がった。あまりにも滑らかな動きで拍手を送りたくなってしまう。

 

「あんったねぇ! ちっとも少しじゃないけど!? 時間にルーズとか人として一番最低な部類じゃない! 大体あんたは毎回毎回――――」

 

蓬生の勢いが凄過ぎて一瞬怯んだのが良くなかったのか、そのまま蓬生の説教ワンサイドゲームが始まる。

やがて体勢を整え終わった栗山が反撃を始め、そのまま取っ組み合いでも始まりそうな勢いだ。

こいつ等が図書室で一番騒いでいるのはもうこの際放っておいて、俺とランは完全に外野になってしまった。これでは情報収集も何もあったもんじゃない。

 

「あんまり話せなかったけど、大丈夫なのか?」

「……寧ろ、この方がいいかもしれませんね」

 

ランに振ってみても、そんな意味深な返しを返されるだけだった。

それから、暫くの間。俺は明日作る飯を探す為に本のページを捲り、ランは喧嘩をする二人を眺めていた。




人物メモ

深花(しんか)芳乃(よしの)
魔術師。
亡者の学園での調査が始まってから食事はかなり適当。
料理は出来なくはないが、やる気が無いので複雑な工程を取らなければならない料理は一切しない。適当に材料を入れて煮込めば大丈夫な鍋が好き。夏でも食べる。

ランチ
お昼代で契約した精霊。
俺の晩飯が適当なのを怒られ――――食べる事って、大事ですよ。

蓬生(ほうじょう)和佳(わか)
穂叉(ほさ)学園の二年生。図書委員。
同クラスの栗山(くりやま)(じん)と仲良くしたいらしいが、顔を合わせれば喧嘩をおっ始める。
その勢いたるや電光石火だった。アリスではなく忍者なのかもしれない。
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