デートアルケミスト   作:+無音+

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【三行あらすじ】
・オリ主精霊扱い
・現実逃避
・主人公とオリ主対面


3話と4話が逆となっていたので変更しました。


第三話 禁忌

俺は士道に問う。何しに来たかを。

士道はそれに戸惑うように言葉を捜している。

それを見た俺はため息をつきこちらから話しかける。

 

「こんなローブを着ている怪しい奴に近づくなんて君はバカか?しかも、街はこの有様。普通は避難しているのではないか?」

 

出来るだけ冷たく、強めに言う。

それに士道は何も言い返せない。それもそうだろう。俺は君を封印する為に来ましたーなんていえないもんな。霊力ないから封印もなにも意味ないが。

 

「ん?どうした?何も話せない木偶の坊なのか?」

 

「俺すげぇ罵倒されてる?!」

 

「やっと喋ったか、ただの案山子かと思ったぞ。もしくは時間によって喋る人形とか」

 

「せめて人扱いをしてくれない!?」

 

ふむ、これで少しは空気は和んだか。

 

「なら、答えてもらうか?士道君」

 

「・・・俺は、君と話がしたくて」

 

「なんだナンパか?なら他を当たってくれ」

 

「いやそうじゃっ!・・・・そうだけど」

 

「うわぁ、最近の若者は少しはお盛んだな。誰とも構わず話しかけて、それに引っかかった憐れな女性達を食べていくのだな、性的な意味で」

 

「そこまでしねぇよ!」

 

「そこまで・・・つまり一歩手前のことはやると、そしてこれ以上して欲しければオネダリをしてみろというのだな」

 

「なんでそうなる!?」

 

あー言えばこー言うッ!と叫びながら頭を抱える士道を見て俺は笑い、考える。

よく思ったけど、士道の精霊の力の封印方法はキスだったな。

 

・・・つまり男である俺は男の士道にキ、ス・・・を?

いやいやいやいや、待て待て待て!!

俺はホモではない!そもそも、俺は精霊ではない!!

 

「ふむ、だが君はどうやら慣れてはいないところを見ると初めて、もしくは一度やったことがあると見る」

 

それに士道はうっと言葉を詰まらせる。

どうやら図星のようだ。

 

「その上、彼女いない暦自分の年齢。自分の身内、姉、妹などにそれをバカにされる」

 

「ぐほっ!」

 

「仲がいい男子生徒とのホモ疑惑!」

 

「ぐあっ!」

 

「そして、なんだかんだでクラスの女子複数に迫られる修羅場」

 

「ぐっ!なんでしってるの!?」

 

まあ、原作見ましたから。

士道に精神的ダメージをかなり受けたようで膝をついている。

面白いな・・・

 

「まあ?どうでもいいかそんなこと」

 

フェンスから離れゆっくりとした足取りで士道へと近づいていく。

目の前まで近づくと、耳に付いているインカムを素早く奪い取る。

 

「君が、とある組織と協力していたとしても。不思議な力を持っていたとしても・・・」

 

インカムを潰すように握り締め、錬金を行う。手を開くとインカムは士道のミニ人形となっていた。

それをみた士道はまた驚いた顔をしていた。

 

「たとえ、この私の力を知っていたとしても、どうでもいい」

 

トンッと跳ね上がるとフワリと後ろへ重力を感じさせない動きで飛んでいく。

先ほど立っていた場所へ降り立つ。

 

「観客は多いほうがいいだろう。今、これを見ている彼らも私の力をもう一度見せたほうがいいだろう」

 

「な、何をーーー」

 

「君らが知っている通り、私の力は物質を別の物質へ変える力がある。そう、あれだよアニメや漫画によくある錬金術だ」

 

士道の声を遮って言い聞かせるように言う。

 

「錬金術といえば、有名なのは石ころを金へと変えたり、ホムンクルスを作ったりだろう」

 

「あ、ああ。他にも賢者の石とか。金に変える際の触媒。人間に不老不死の永遠の生命を与えるエリクサーであるとか...」

 

流石は士道。そういう知識はあるみたいだな。伊達に黒歴史を持ってないな。

 

「錬金術には、等価交換、質量保存の法則、自然摂理の法則などの絶対的なルールがある」

 

「要は、錬金術は原子を変える力なのだ。配列や原子そのものを変えるそんな力」

 

「だが、そんな万能とも思える錬金術だが、さっき言ったとおり。絶対的なルールがある」

 

一呼吸つき、唾液で口の中を湿らせ、言う。

 

「よくあるご都合主義のアレだよ。世界というのは便利なものに枷を付けたがるようだ。世界の法則が乱れるとか」

 

「まあ、私にはそんなルール、関係ない」

 

もう一度、踵を叩き付けると屋上のフェンスを分解し、床を全てをガラス張りに変える。街全てを見やすくするように。

 

士道は、俺の行動がわからないようで警戒している。

 

「そう身構えなさんな。とても面白い芸をやるだけだから」

 

士道を背にし、イメージする。

対象の肉体内の記憶、膨大なエネルギー、変換する演算式。

脳神経が焼ききれそうになりながらも続けていく。

そして、頭の中で一つの錬成陣が完成する。

何度も画面の向こうで見た錬成陣。

それは禁忌の法。世界の法則を変える行為。生命を冒涜。

 

それを発動させる。

 

俺は手を広げて高らかに叫ぶ。

 

「さあ、私だけの錬金を始めようか」

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

「なによ・・・これ」

 

士道のインカムが壊され、すぐに士道との連絡を取ろうとしていた琴里たち。

観察機から送られる映像を〈フラクシナス〉のモニターで見ている琴里は呻くように呟いた。それは船内にいるクルー達も同じだった。

モニターには信じられない映像が映し出されていたからだ。

街中に赤い稲妻が走り、ありとあらゆるものが分解されていく。分解されたものは、時計の針が戻るかのように元の形へと戻っていく。

唯、戻っているわけではない。崩壊したビルは傷一つ無く建っている。

それよりも驚くべきことが他にある。

元に戻っていく街の中、死体であった街の人等が全員傷一つなく倒れている様子。

勿論、息もしている。

それを救助していた陸上も間近で見て何が起こっているのか分からない様子。

死んだ人間を生き返らせる。

 

「こんな規格外の力を使えるなんて・・・いや、それ以前に平然とそれを行うことが」

 

まるで命をなんとも思っていない、と琴里は思った。

 

「厄介な精霊が出たもんだわ」

 

苦虫を潰したような顔をして呟くしか出来なかった。

 

 




あらすじのほうの台紙を無事、言えることができましたー(少し違うが・・・
さて、今回は主人公の力、錬金術がどれほどなのかを書いてみました。
人を生き返らせるのに対価なしで行うという行為。チートですねぇ、万能ですねぇ。

さて、ちょっと補足。
人を生き返らせる行為。人によってはそれがどうかしたのか、別にいいじゃねぇかというでしょう。
人は死んだら、生き返らない。これが世界の法則、ルールです。常識とも言えます。
生命を冒涜している行為といいますし。
まあ、医学が進めば死者蘇生などできる日がくるかもしれませんが・・・

何が言いたいかというと

既に存在しない魂を創る主人公、そこにしびれるあこがれる





※2017/4/24


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