書記長が行く第四次聖杯戦争   作:ガチタン愛好者

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お待たせしました!なんやこの感想の数は!?みんな書記長好きなんやなって


閑話休題~会合の裏~

ウェイバーside

「何を考えてやがりますか!この馬鹿は~!」

 

ライダーである征服王イスカンダルに無理矢理戦場へ連れてこられたウェイバー・ベルベット。それでは飽き足らず自らの真名も明かす傍若無人っぷりに思わずそう叫ぶ。しかし彼には全く響かない。

 

「ほう、この我に許可なく王を名乗る不埒ものがまさか二人も湧くとはなぁ」

 

「難癖付けられてもなぁ。余は王であることは事実であるし、何だ、貴様も王だというのなら名乗ったらどうだ?」

 

「ほう、この我を知らんと、そう言うのか。であれば生かしておく価値すらない!」

 

イスカンダルの挑発に姿を見せた金ピカの男は大層ご立腹の様子。しかも自分を知らないと言われ彼の怒りは有頂天。背後に無数の金色に輝く多種多様な武器が展開され一触即発の雰囲気。しかしそんなことがどうでもよくなる事が起きてしまう。それは

 

「ふむ………………」

 

「な!?」

 

しれっとコンテナの影から姿を見せた一人の男。名前を聞くまでもない。魔術に浸かり、外の世界に疎いウェイバーでさえその顔を知る男。そう

 

「ヨシフ・スターリン………だと?」

 

「なんだ坊主。あの男を知っとるのか?」

 

「知ってるも何も少しでも外の世界に関わったことがあれば誰もが知る男だよ!歴史上で一二を争うほどの規模を誇ったソヴィエト社会主義共和国連邦の二代目書記長さ。彼の粛清で殺された人間は数千万人とも言われているんだ!」

 

「ほう、つまりあいつは殺人鬼ということか?」

 

「そうとも言えるしそうとも言えない。何せ巨大国家のトップだからな。秩序の為かもしれないし、自分勝手なのかもしれない」

 

「ほほう、なるほど。あやつも一国の王というわけか。ところで坊主、あいつの能力はどれくらいだ?」

 

「どれどれ…………何!?オールCだ!」

 

「何だ?余より低いではないか」

 

「あの男が生きてたのはつい数十年前なんだ。古いほどステータスが上がるサーヴァントとしてはバーサーカーということを加味しても異常だ!考えられるとしたら………」

 

「?」

 

「知名度補正かな?そのサーヴァントが知られていれば知られている程ステータスが上がるってやつ。正直この時代であの男を知らない人間はいない。知らないとすればそれこそ外の世界から隔絶された魔術にどっぷり浸かってた奴くらいだよ」

 

「ほほう、ますます気に入ったぞ!あやつは余の家臣にしてやろう!」

 

「無理だと思うがやるだけやってみろよ。無理だろうけどな」

 

尚その後金ピカとの戦闘が終わったあとに家臣に誘ったところ

 

「丁重に断らせて頂く」

 

断られたのは言うまでもない。

 

 

 

切嗣side

「何………だと?」

 

切嗣は狙撃のためワルサー狙撃銃を構えつつスコープ越しにそう呟いた。何故ならば

 

「ヨシフ・スターリン!まさか召喚されるとは!」

 

この聖杯戦争の参加者のなかで数少ない外の世界にどっぷり浸かっている切嗣には直ぐに彼の正体が分かった。

 

「僕が一番嫌いな偉人だ。殺人鬼め!」

 

同じ大勢を殺した者でも、大勢を生かすために少しの人間を殺す切嗣と、被害妄想などで無意味に殺し続けたスターリン。同じ人殺しでも切嗣にとっては大きな違いだ。そう思わなければ切嗣の精神は壊れていただろう。世間一般的にスターリンは正義の味方から程遠い存在だからだ。

 

「だが腐ってもサーヴァント。僕がどうこうできる相手じゃない。見たところマスターは………いないか」

 

聖杯戦争の必勝法。それは無理に強いサーヴァントを相手にせず、マスターを殺すこと。こと魔術師殺しにおいて切嗣は無類の強さを誇る。しかしマスターが見つからなければ意味はない。

 

「どれ、あの金ピカと戦うらしいしお手並み拝見といこう」

 

そして切嗣が目にしたのは

 

「カチューシャロケットに、あのマズルブレーキの無い砲身は………T-34か?」

 

兵器に詳しい切嗣だからこそ、彼が展開した門から出てくる兵器の恐ろしさが分かる。更に

 

「追加で出てきたのは………あの四角い形はISU-152!?しかも長砲身のBL-10搭載型か!?」

 

凶悪な太さと長さを誇る駆逐戦車。しかしどうやら金ピカのマスターは撤退を指示したらしく金色の粒子を残して消え去ってしまった。スターリンが手を翳せばそのまま門へと消えるISU。もしBL-10が火を吹いていればここいらは消し飛んでいただろう。

 

「まさか………あのソヴィエトの誇る赤軍を呼び出せるのか?しかも複数。これは………一筋縄ではいかないな」

 

恐らくこの場で誰よりもスターリンの戦い方に気がつき、そして誰よりも絶望した切嗣であった。

 

 




ちなみにウェイバー君とケリィ以外は魔術にどっぷり浸かっている連中なのでスターリンの正体に気がついていません。

名前が出てきた兵器の紹介コーナー

T-34:数多くのバリエーションを誇る。今回出てきたのは76mm砲搭載型。戦後大量に売却されどこぞでは100mm砲といった強力な砲を装備し活躍した。とにかく作りまくられ最終的に生産台数は8万4000両にも達し、あの米軍が誇るシャーマン戦車の倍近い生産数を誇った。

ISU-152:某戦車ゲームで猛威を振るったヤベー戦車。スターリンの名を持つIS(スターリン)重戦車の車体をベースに作られた。本家でBL-10は削除されたがスマホ版ではその恐ろしさは健在。架空ではなく史実でBL-10が載せられており、その砲身は車体と同じくらい長い。独特のマズルブレーキが特徴。大口径も合間ってめちゃんこ強い。尚駆逐戦車なので砲身が車体に固定されており正面にしか射撃出来ないのが難点。

カチューシャロケット:スターリン大好きロケット砲。こいつを何十台も並べて撃ちまくり、焦土と化した戦場を歩兵が行く。露払いは大事。独特の発射音からスターリンのオルガンとも呼ばれる。
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