綿ぼこりたち   作:凍り灯

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本来やる予定はあまりなかったのですが、興が乗ったこともあり、各キャラの設定等をまとめたものを公開します。
…いえ、割とそれ以外も色々と。
設定…というか裏話ばかりなので、どうでもよいという方は見る必要はありません。







■ production design materials_

 

 

 

 

 

~ はじめに ~

タイトルについて…というよりは、せっかくなので経緯なんかをちょっと書いておきます。

こういう話を一話まるまる設けるのは初めてなのでご容赦を。

 

 

【綿ぼこりたち】

 

この作品を書き始める上で、フレック・グレイズを使うことだけを最初に決めてはいました。

フレックの英語表記はHloekk(エストニア語??)なのですが、調べても意味が解らず、一先ずfleck(英語)の意味を調べてみたところ…

 

「斑点(はんてん)、斑紋、(皮膚の)斑点、そばかす、小片」

 

となりましたので、ここに関係づけようとしたのです。

基本的にチリや汚れなど、ネガティブよりな方向が多かったので(not a fleck of dust:チリ一つない、などの例文も見られた)

ここから連想ゲームで主人公の境遇や、物語のおおまかな流れを決めていきました。

勿論最後はいい感じに落ち着くようにしたかったので…

 

→底辺からのスタート or 底辺を知っている存在

→チリやホコリは軽い、命が軽い、しかし風で舞い上がるのもまた可能

→落ちるとこまで落ちたことある存在が、最後にはそれなりの位置にいける

→戦場で使い捨てられそうな傭兵とか、軍の下っ端?

などなど。

 

が、ネガティブよりばかりで応用が効かない言葉にしたくなかったのでポジティブな意味も含めたいとも考えていました。

結果…

 

→フレックはスノーフレーク(雪の結晶:snowfleck)にも使える(あまり前面に押し出さない、それとなく)

→寒さや寂しさ、空虚さ、その美しさ、美しくあろうとする様の表現とか?

→失っても何らかの理由で(死んだ仲間たちのおかげで)落ちぶれずにぎりぎり保っている

→取り合えず舞台は寒いところ…ちょうど本編のエドモントンはカナダだから関連付けられそう

 

という形で後は趣味を盛り込みながら背景を作っていきました。

 

→傭兵か軍属である以上子供ではありえず、ゆえに昔は少年兵(オルフェンズ)か何かの立場にあり、過去の綺麗な思い出(死んだ仲間)に支えられながら生きている…そこに同じく落ちるとこまで落ちたヒロインと共に風(フレック・グレイズ)によって多くのものを取り戻す、或いは手に入れる物語。

 

という大枠を作るに至りました。

この大枠の構想段階で、それなりに経験を積んだ大人の主人公に対してのヒロインとして当てはまりそうな人物としてフミタンを選びました。

段々と本編に近づいていくという形式をとりたかったこともあり、ネームドのキャラを相棒にするのはほぼ必然だったのかもしれません。

正体不明な存在が物語が進むにつれて一体誰なのかわかってくる…というのは作者の趣味です。

 

それと本編中のセリフを意識したかったこともありました。

フミタンの言う「責任が伴う」、マクギリスの「大人にはなりきれない」なんかは使えそうかなと考えつつ…

 

→主人公が失意の中で仲間の遺品を届けた後、彼の些細な行動がフミタンの命を救う。結果としてそれはフミタンにとって悲惨な実験の入り口ではあったが、それが行われる前に奇跡的に二人は出会い、主人公は彼女を生かしてしまった責任を全うすることになる

 

とかとか。最終的には…

 

・記憶喪失のフミタンと共に行動する(1話は1期と2期の間の話から始まる)

・その中で彼女が生きている理由に迫りつつも、呑気にフレック グレイズで作業用MSとしてバイトする。

・最後以外直接原作には関与しないような構成。原作キャラとの掛け合いはありだが、鉄華団とは出会わない。

・少しづつ本編に合流するように情報を小出し、記憶の収束を行うこと。

・最後はフミタンの背を押して送り出し、彼女のもう一つの帰る場所となる存在として今日もフレック・グレイズを駆り続ける。

 

みたいな点を"芯"としながら書いておりました。

 

………話をぐいぐいと戻しますが、タイトルの「綿ぼこりたち」はこれらの経緯を経て、端的に二人の境遇を「フレック」になぞらえて現した言葉だったという話。

薄汚い綿ぼこりは、風によって"雪の華(スノーフレーク)"として舞い上がることも出来る。なんて。

 

→綿ぼこりたち=フミタン(リーリカ)とフィーシャ

→風=フレック・グレイズ

 

使用したあらすじ:掃き捨てられた綿ぼこりが風でひらひら舞い上がるだけの話。そしてフレック・グレイズは今日もバイトをする。

→"ヒラヒラ"と入れることで花びらを連想させる。("華"に対する臭わせ)

 

Q:しかしなんでバイト?

A:それが私にもわからん。

※MSを使った最底辺の仕事はこんなんかなと…(1話の重機扱い)

 

 

~ 各キャラ設定 ~

■フレック・グレイズ改・寒冷地仕様(ヴェーチェル):ветер、風という意味

一部装甲が破損しており、システム自体もダウンしている状態で手に入れたMS。

比較的整備のしやすい機体ではあるので、かつての乗機のゲイレールの装甲や武装を組み合わせながら修理していた。

とはいえゲイレールも装甲以外はライフルしか無事ではなく、ジャンク品の回収で手に入れたグレイズ (アリアンロッド)の盾…の上半分と、グレイズ のアックス…が途中で折れているので、グレイズ の折れた剣の刃を貼り合わせてマチェット(銃剣みたいな)として運用する。

ライフルは実用性にたるものではあるが、盾は局所的な防御しかできず、マチェットに関してもその質量不足とフレック グレイズ の出力不足が合わさり、全力の突き以外は致命打にならない始末であった。

灰色がメインカラーだが、安価な白のナノラミネートアーマーを各所に用いており、ゲイレールの装甲なども相まってパッチワークのような出で立ちとなってしまっている。(後に塗装)

 

…弱いモブMSが、さらにガラクタみたいになっている状況(底辺)からスタートさせるためにこうなりました。

正面からの戦闘はスペック差もあり基本的に行わないで、奇襲、不意打ち、騙し討ち、ブラフを使って立ち回るようにさせています。

採掘場では奇襲+雪煙などを使って視界を遮る+起動前にMSを叩くという戦い方。

ガランの時はブラフ(自身の限界をアピール)を使って思考の誘導を促す、など。

 

機体カラーのグレーもホコリ色ということで、地味めに設定してます。

 

後にパイルバンカーや追加ブースターなど色々とつけていきますが、そこは書きながらどれが最適か考えていたので後から生えてきた武装。

パイルは本編で三日月がクランクを討った時のオマージュのつもり。

主人公の過去と、鉄華団は所々結びつけながらやっていたのでその過程で採用されました。

 

ちなみに三位一体(綿ぼこりたち(フィーシャ、リーリカ)が風(ヴェーチェル)によって舞い上がる)を現すために、最終戦ではコクピットに相乗り+とどめは無人のヴェーチェル(MS)が行うという構成は、実は大分序盤で書き出しており、逆算する形で他の物語を肉付けしていたり。

 

 

■エフィーム・アダモフ(Ефим・Ада́мов)親切な、という意味(ギリシャ語由来)

「俺たちは掃き捨てられた綿ぼこりかもしれない。だがこいつは違う。こいつは風だ。ほこりを舞いあげる程度だが、それで十分なんだ」ちょっとキザ過ぎたので未使用になったセリフ

 

主人公、略称で"フィーシャ"と呼ばれる。実際にそう略すらしい。

父親が女たらしで、女には優しくしろという意味が込められていた。

ちなみにその父親は幼少のころに目の前で母親に刺殺されたため、トラウマから忠実に教えを守っている。

※"後ろ向きな律儀さ"など、後ろ向きな理由で前に進んでいる。

 

地球で活動する傭兵で、元ヒューマンデブリだが阿頼耶識はない。

血が大分混ざっているが、出身はロシアでアーブラウ内で活動する傭兵団Fleckmans所属、しかしガランによって壊滅。

無気力ながらも、団員たちの生きた証に支えられ生きており、その後アーヴラウの退役した知り合いの伝手からフレックグレイズを手に入れ傭兵業を再開。

表面上割り切っているが、奥底ではずっと引きずっており、寂しさや失った者の共感からフミタンを救うことになった。

MSは戦闘面のOSが破損しており、直せる見込みはあったものの自身の技術不足で復旧の目途が立たないために作業用MSとして日銭を稼いでいた。(実は死に急がないようにと、旧友を通してアドウェナは意図的に壊れてるものを融通されいた)

そんな中で記憶喪失のフミタンと出会う。

過去の自身と重なり、親の教えと亡き団長に拾われた頃を思い出し助命する。

戦闘面のシステムの修理はその後フミタンによって改善。

そのことから「福音」を意味する名で呼んでいる。

 

…本編ではややこしくなると思ってカットしましたが、フミタンが「アダモフ」という自身の名前と似た姓を聞いて反応を示し、当時はそれが何を意味するかわからなかった…という一幕を入れる予定だったので姓が似てる。つまり死に設定ですね。

 

よく登場した某格闘家はブルース・リー。

カウボーイビバップが好きなので採用された、つまり趣味!

…というのもあるが、彼の言葉である「水」が今回のテーマの一つである「風」と関連づけやすかったから………まぁ趣味。

 

主人公は、鉄華団の団員の未来の一つのイメージ。

復讐を選ばなかった無気力気味ライドみたいな存在を元に造形されたキャラクターですが、あくまでキャラクターを作る上での核としただけなので意図的に似せようとはしていません。

幼少はどちらかというと三日月の方が近かったが、彼ほど芯はなく、覚悟なんてなかった。

 

鉄華団と同じ「オルフェンズ(孤児)」でありながら、当時導く者がいなかったために当然擦れていました。そこを故人である「団長」に拾われ、人間性を取り戻すに至ります。関係はカラッとしてはいましたが、無意識下で強く依存しており、彼らの死が与えた影響は強かった…のですが、それよりも与えられたモノが多すぎて死にたいが死ぬわけにもいかないというバランスで生きていました。(アドウェナなど、支えてくれる人が多いことも自覚していたため)

そこあたりは子供ではなく、大人ゆえの自暴自棄になりきれない、生きた年数分背負ってきた何かに助けられた形。

 

「大人にはなりきれない」かもしれないが、「子供ではいられない」ということですね。

そういう意味でもグレーな状態で…"福音"と出会うことになります。

 

 

■エヴァンジェリーナ(Евангелина)(フミタン・アドモス)

アダマントとダイヤモンドはともに「征服されない」(否定接頭辞 α- + δαμαω)を意味するギリシア語のアダマス(αδάμας)」がアドモスの語源…・らしい。運命を覆す人物の名としてはおあつらえ向き。

「無意識のうちに多くの葛藤を胸に押し込めている、その歪みが時に現れるのでしょう」

「責任というものについて考えていたんです」

「責任は自ら取るしかない。私も…あなたも」

「変わらなければ、このような思いを抱かずに済んだのに…どんな行為にも、責任は付き纏うものなのです」

「あの…少女の…ように…」

本編セリフより抜粋。

 

エヴァンジェリーナは「福音」を表すロシアの女性名。

実際に略称で"リーリカ"と呼ばれる、らしい。

患者衣の姿で座り込んでいる所をフィーシャに見つけられ、後に記憶喪失と判明。

ドルトコロニーで生き延びたフミタンをノブリスが再度クーデリアの揺さぶるに利用するために拉致した。(この時意識不明の重体ではあったので、鉄華団には死亡したと偽の情報を流している)

しかし意識が戻らないことから、阿頼耶識システムTYPE-Eの実験体の一人として使うこととなり、地球へ輸送されるも、夜明けの地平線団により襲撃され、辛くも船団の一部が逃れるも、地球に不時着する。

頑丈なカプセルで保護されていたために奇跡的に無傷でおり、目を覚ましたフミタンがなんとか脱出…そこで墜落船の回収作業員として雇われたフィーシャと出会い助命を懇願、了承される。

 

…本編において命を散らした彼女ですが、それゆえに正体不明の存在として扱うための設定を生やしやすいとして本作で採用させていただきました。

途中で読者に勘づかれるのもまずい…されども全く情報がないのもフェアじゃない…という作者の葛藤を背負ったキャラでもあります。

 

辛くも生きながらえつつも、記憶も何もかもを失ってわけもわからず逃げ出し途方に暮れていたところを、その境遇に強い共感を得てしまったフィーシャに救われることになります。

鉄華団の子供が彼女に母性を感じ取ったように、同じ「オルフェンズ」だった彼も同じ感情を抱いたこともある…のかもしれません。

適当にアドウェナやクララ(元団員の生き残りのばあさん)に任せようとした矢先に彼女の有能さに目をつけ、相棒として勧誘することになりました。

 

フミタンらしさを残しつつも、記憶のリセットとフィーシャと過ごした経験の蓄積によってある程度人物像がフミタンからは逸れるようにしなくてはいけなかったのが難しかったです。(正体が早々にバレるとまずいから)

結果として、幼少期に得る事の出来なかった青春まがいの生き方をすることによって謎のおちゃめが発動してしまった…という設定になっています。子供らしさをようやくこの年になって得たということですね。フィーシャのせいです。

 

ここ辺りは綿ぼこり(最底辺)が取り戻す、或いは得る物語の表現の一つでもありました。正直やや強引感否めなかったので、もっとうまくやれたのでは?と思っていたり。

 

以下、不要かと思いますが、伏線というか、臭わせ描写の部分を抜粋して書いておきます。

 

・1話

"そう言ってコートから覗くくたびれたYシャツと(すみれ)色のズボンを指さす。"

 →そのまんま本編配色を意識した服装。

 

・2話

"流れてくる曲はドミートリイ・ショスタコーヴィチの『十月革命』"

 →クーデリアを連想させる。

"…"鉄華団"ですよ?地球圏に支部を設立したみたいですね"

 →無意識だったが、意識していた。

 

・3話

『早くっ病院へ…!まだ間に合う!間に合うはずっ!急いで!』

 →クーデリアの発言、あまり確信を得られそうな言葉を喋れらせれなかった。

"ミュージックプレイヤーに繋がったイヤホンからは、レナード・バーンスタインの『不安の時代』が流れている。"

 →クーデリア・バーンスタインの示唆。

『───          す』

『───   姉の  に              』

『───             い 』

 →本編セリフから抜粋して穴抜けにしたもの。内容を忘れたので全文を書き出せない。(おい)

 

・4話

"俺が運転をしている大型トレーラーの中、助手席に座るリーリカが読んでいた革のブックカバーをつけた本を閉じて口を開く。何度も読み返しているらしいが、そんなに気に入ったのだろうか?"

 →元々フミタンがクーデリアが幼少の頃に読み聞かせた"赤い本"と関連付けようとしたが、やめてしまったので回収されない伏線になってしまった。

 

・5話

「そうですね…子供とはいえ、彼らもまた責任を持つ立場となったのです。それが流されるままだとしても」

 →「どんな行為にも、責任は付き纏うものなのです」という本編フミタンのセリフを連想させる。

"私はもう嘘をつきたくないのだ。"

"…何故?"

"いや、わからない、けれど…自分を偽ってはいけないと、まだ見えもしない(かす)んだ記憶の中に…そう思わせる何かがある。"

"きっとそれは辛いことだから。"

 →本編でクーデリアを騙していたことへの後悔。

『まさに俺へのエヴァンジェ(福音)リエだよ』

『なぁ、俺にも教えてくれるか?』

『───の知っていることを教えてくれる?』

 →「フミタンの知っていることを教えてくれる?」というクーデリアのセリフから抜粋。

あくまで"アリアドネ"を経由した通信履歴の記録に不自然な"()"を見つけただけです」

 →本編で行っていたことと似たことを、こちらでも行っている。

 

・6話

(バーでの服装はそのまんま本編衣装と同じ服装をしていた。)

 

・7話

"情は身を滅ぼす。"

"何よりそうやって滅びゆく中で、なんの悔いも抱かないというのが問題だ。"

"だって私は、そうやってお嬢様を庇って撃たれたではないか。"

 →一番のネタバレポイント。

()()()()()()()責任について弁明あるか?」

「…どんな行為にも、責任は付き纏うものなのですね…」

 →「どんな行為にも、責任は付き纏うものなのです」という本編フミタンのセリフそのまんま。

 

・8話

「お…?スナイパーだぁ…?」

 →フミタンを狙っていたスナイパーを見つけた無気力フィーシャ…というかこの話の最後で正体がわかる。

 

 

■ガラン・モッサ

かつて士官としてギャラルホルンに所属していた傭兵。ガランという名も偽名。

「fleckmans」の団長、ブランドンと同期だった。

ラスタルの指示により、彼らを殺すに至る。

 

物語を変化させるキーマン。

そして主人公の人生を破壊した仇役でもある。

地球での"傭兵"や"軍"を主軸にする上では外せないと思ったので、当初からボス枠として採用する予定でした。何より渋みがある。

強さが無茶苦茶でなく、本編で退場しており、また「オルフェンズ」の本来の物語から変化させる上であまりにちょうど良かったキャラクター。

 

ただし、ただただ憎い役にするには勿体ない良いキャラクターでもあるので、どこか人情味のある…しかしそんなものは相手には見せないように立ち回るプロとしてなんとか書こうと四苦八苦していました。

果たして想い描いたようになったのか…作者は自信がありませんが、皆さんにそう思っていただけたなら何よりです。

…まぁでも、本編中でやったことを考えるとろくでなしなのは間違いないので、フィーシャにしっかり鉄華団の代わりに処して貰いました。

 

で、結局フィーシャに対する感情はどうなのか、過去の団員壊滅時にはわざとフィーシャを生かしたのか?というと…それはやはり語らないでおきましょう。

 

 

…蛇足ですが、8話目サブタイトル「Don't come back」はガランの心情の割合が大きいのかも?

かつての情景よ、戻ってくるな。

そうやって写真を燃やして振り切ろうにも、脳裏にちらつくものがある。

 

 

■アドウェナ・アウィス(Advena・Avis)

ジャズバーであるstoke's and Cocktailssのオーナー。店の名前の元ネタは1989年公開の映画の「カクテル」より。

ラテン語で渡り鳥を意味する偽名を名乗っている、老練なフリーランスのヘリパイロット。

気づいた人はいたかもしれないが、某ロボゲームのオペレーターのファットマンが元ネタ。

白髪をオールバックにし、大きな白い髭を蓄えているのが特徴。

亡き団長と交流があり、フィーシャもそれなりに世話になっていた。

アフリカユニオンのイギリス出身らしいが、現在はSAU北側のアーブラウとの国境付近に拠点を構えている。

 

フレックグレイズを融通する伝手を紹介した人物と裏で繋がっていた。

戦闘OSが未完全のものを手配したのは、もう戦いから手を引かせたかったからなのと、舞い上がる気力があるならば自分でどうにかするだろうという信頼があったから。

本人の意思で舞い戻った後は、何も言わずにサポートしている。

 

…この人物については語ることはあまりないです。

ただACVDという作品を知っている人ならばわかる話ですが、彼ら彼女らの関係は「主人公」「マギー」「ファットマン」というキャラにそれぞれ割り当てられています。

「マギー」が戦場に戻ってしまい、「主人公」と「ファットマン」二人で戦場を駆け、最後には「マギー」と戦場で再開しそして…

彼らの別の世界線を描く、そういう気持ちも作者の中にはあったのかもしれません。

 

 

■「fleckmans」

ブランドンという男を「団長」として、ゲイレールを複数持つ傭兵団。

その名は傭兵や軍の間では有名であり、ギャラルホルンからも、団長が元々所属していたこともあってか警戒されたいた。

ギャラルホルンが地球でひと騒動起こすためには邪魔だったために排除された。

それは見せしめであり、ガランの存在をチラつかせて傭兵を集めるための手段の一つでしかない。

 

…地味に最後まで名前を迷っていました。言ってしまえばそこまで重要ではなかったから!ただ、過去の象徴として一番使われる名前でもあるので、「fleck」というワードを入れることでフレック・グレイズに乗る主人公は未だに過去を振り切れていないという暗示でした。

以下、団員のプロフィールも書いておきます。

 

 

■ブランドン(ブルースリーの息子の名前が元ネタ)

Fleckmans団長。壮年の男性。元ギャラルホルン所属で退役後に傭兵団を作る。ガランと同期であり、しかしギャラルホルンの所業が気に入らずに道を別れた。ラスタルとも面識がある。特別正義感が強いわけではないが、ヒューマンデブリとして死にかけていた主人公をつい拾ってしまう。

ブルースリーの信奉者であり、また独自の解釈からそれらをMSの戦闘技術に昇華させている。

団の使っていたゲイレールは、彼が融通した。

主人公の誕生日プレゼントにアンティークのリボルバーを渡して周りに引かれていた。

本作開始前にガランの奇襲によって死亡。

 

彼らの最後の会話は、誰も知らない。ガランもまた、誰一人にも喋ることなく逝った。

 

 

■シャノン(ブルースリーの娘の名前が元ネタ)

中年女性の団員。元ギャラルホルン所属で、ブランドンの元部下。彼を追って傭兵へ。深く考えて動く人間ではないが、姉御肌でブランドンの人柄に惚れ込んでいる。

主人公に妹の形見である小さな花のレリーフが入った懐中時計を託し、生きる意味を口説いた過去がある。

本作開始前にガランの奇襲によって死亡。

 

 

■エドヴァルド(エドヴァルド・ハーゲルップ・グリーグ、ノルウェーの作曲家が元ネタ)

中年男性の団員。火星出身で元ドルト2の労働者。モビルワーカの扱いが上手い。とある事故が起きた際にその腕を発揮することになり、それを見たブランドン引き抜かれる。応じた理由は音楽の趣味が合ったから。

前の職場で功労賞でもらった、誰が使うかもわからない紙媒体の写真を入れる額縁を主人公に渡して、大切なものを作れと口説いた過去がある。

本作開始前にガランの奇襲によって死亡。

 

 

■バルトーク(バルトーク・ベーラ、クラシック音楽の作曲家が元ネタ)

青年男性の団員。元海賊。団長とジャズバーで意気投合し鞍替えした。下品だが、美的センスはいい。工芸品を作る趣味があり、主人公含む団員に失敗作含めて自作の品々をばら撒いていて、拠点にも多くの作品がある。下品だが。

海賊時代に見てきたヒューマンデブリに思うところがあったのか、主人公には時たま不器用な優しさがあった。

本作開始前にガランの奇襲によって死亡。

 

 

■ロベルト(ロベルト・アレクサンダー・シューマン、ドイツの作曲家が元ネタ)

壮年の男性。団長と旧知の仲。クララとは夫婦で所属しており、戦闘員の死亡により退団。

主人公と交流は絶っているわけではない。

主人公に過去の未練を断ち切って欲しかったこともあり団を去ったが、変わらず誰もいなくなった拠点を根城にする彼を心配していた。

余談だが、コンパクトに話をまとめたかったので、彼らの出番は元から名前だけしか出さない予定だった。

 

 

■クララ(クラーラ・ヨゼフィーネ・シューマン、ドイツの作曲家が元ネタ)

壮年の女性。団長と旧知の仲。ロベルトとは夫婦で所属しており、戦闘員の死亡により退団。

自分のことものように主人公を可愛がっていたが、ロベルトの意思を尊重して団を去った。本作の時間軸の中でも逐一アドウェナから主人公の情報を受け取っており、色々な事情はよく理解している。

描写してはいないが、本作最終話の鉄華団お泊まり会の際に、こりゃ手が回らんと困った主人公に助っ人として呼ばれたりしていた。

フィーシャはリーリカとの関係をからかわれて死ぬほどだるそうだった。そういう性格。

 

 

■『踏み込め!フレッくん!』

元はフレック・グレイズを採用予定のアーブラウ国防軍のアラスカ駐屯地が、周辺住民の心象をよくするために企画の一つ。

…に便乗してギャラルホルンが思想の誘導を行おうと、フレック・グレイズの販売に伴い関与してきた結果生まれた何か。

この企画自体は別に大事なことではなく、その際に生まれる繋がりが大事だった。なのでイオクに途中で投げ渡した結果こうなってしまったんだよ。

 

………………まじでこいつなんなの??

本来は出番がもっともっと少なかったはずなのに、なんか増えおった。

要所要所で役割は決めてたのだが、その影響力を強くしないと話が成立しないことに気がついた結果こうなった。ある意味唯一の見切り発車要素。メタル○アのグ○イフォックスみたいになったのもなんでかわからないし覚えていない。怖い。

ノリで書いてたところは結構あったので説明するところなどない。ないったらない。

 

 

■『頑張れバエルくん!』

本当にない。帰れ。

 

 

■アーブラウ国防軍

最終話で書いた通り名称の変更(防衛軍から国防軍)は、もっとも変化のある組織として描こうとした名残。

軍である以上、もうちょっと有能さが欲しいな…となって色々と書こうと思ったのだが、なんか知らないがフレッくんの奴隷になっていた。どういうことなの…?

彼らもまたフレッくんの自由奔放な暴れっぷりに乗っかる形でちょっとイカれた集団になってしまった被害者だったのだ…なんだかんだちゃんと仕事はしている。

 

 

■鉄華団

本来出る犠牲を出さずに、しかし地球支部はどちらにせよ撤退する運命になる。

一人の傭兵と死んだはずの女性のおかげで救われたということを知るのはフミタンが火星に戻ってそれなりに時間が経ってからであった。

生きていたフミタンに皆恐る恐る接していたところで、当の本人がサラッとこぼした言葉によってその真相にクーデリアが行きつくことになる。知らないところでフィーシャの株は上がった。

 

当初、実は鉄華団の支部の人間とは地球で出会う構想もあったが、リーリカがサプライズがしたいとか言い出したので火星までお預けになったらしい。

 

三日月の言葉で物語を閉めるのは当初から予定にあったが、どういう形かは決めていなかったので最後の最後まで悩んでいたり。彼らしく、気取ることない言葉で終わらせてくれた。

 

 

■マクギリス・ファリド

結果的に一番割を食ったかもしれない男。でももしかしたら辿り着く先は悪くないかもしれない男。どうなるかは誰にもわからない。

…彼の散り際は結構好きなのですが、本作では中々動き出せない状況に陥られ続けることに。

なんだかんだ、ブレーキ役がいれば上手くやれると思うので、これからに期待したい。

そのブレーキ役ことリーリカことフミタンは地味に根に持っているため、細心の注意を払って動向を追いながら致命的な行動を防いでいる。これが私なりの復讐です。

 

 

■イオク・クジャン

落ち要因。

自分の行い(フレッくん)が返ってきた形になる。

色々とやらかさなかったので、物語に変化が生じた…と言えるかもしれない。これからやらかさないとは誰も言っていない。

…一つ言えることは、フィーシャは今後どこかで絶対に絡まれるということだ。南無三宝。

 

 

~ 全体の流れのまとめ ~

・ガラン・モッサ率いる傭兵団により、所属する傭兵団Fleckmansを壊滅させられる。

ギャラルホルンにとって邪魔な存在になる可能性があったので目を付けられており、不確定要素として始末された。

フィーシャは辛うじで生き残るも、全てを失う。(最後の良心によって生かされたかどうかは濁させていただく)

・乗機であるゲイレールと仲間を失い、MSを探しつつも団員の遺族の元へ赴いた。

団員の一人であるエドヴァルドの遺品を届けるためにドルトコロニーへと足を運んだ際に暴動に巻き込まれるも、何故かたまたまスナイパーを発見。(本当に偶然、あるいは運命)

狙撃はとめなかったが、自身の生死に興味を失くしつつあったために迂闊にも声をかけ、それにより照準がずれ、結果的にフミタンの生存に繋がる。

「あ、スナイパーだ」間抜けな声が響く。俺の声である。

・フミタンが意識不明の重傷となる。

クーデリアらによって病院へ運ばれるも、ノブリスにより拉致、鉄華団には死亡と伝えられる。

・主人公はドルトコロニーの件からここらは危険と判断して地球へ帰還。

アーブラウとのつてからスクラップのフレックグレイズを手に入れ、なんとか動くところまで漕ぎつけるも、戦闘は不可能と判断した。

作業用のMSとして必要な地域に赴いて重機MSのような扱いで日銭を稼ぐ。

・フミタンの意識が戻らないため、ノブリスにより阿頼耶識Type-Eの実験体としてギャラルホルンに売られる。

地球本部への輸送中に夜明けの地平線団により襲撃され、戦乱から逃れるも地球へ不時着。(不時着場所はモニュメントバレー)

フミタンが意識を取り戻すも、昏睡から記憶を失っている。

・たまたま近場にいたこともあり、ギャラルホルンからの仕事で墜落船の撤収作業に従事する。

船から脱出したフミタンを匿い、「契約前だしいいか…」という言い訳を自分にしてこっそり連れ帰る。(契約書の中に"生存者の回収"が記載されていた、知らんぷりである)

・戦闘システムをフミタンが修復したため、名のないフミタンに"福音"を意味するエヴァンジェリーナと名付け、以降リーリカと呼ぶ。

・フミタンをマネージャー兼オペレータとして二人三脚でやっていくことにする。

戦闘システムが復旧するも、すでに周りからは重機MSと勘違いされていたために傭兵としての仕事が入ってこないけど??

地道に、護衛もできるよ!と少しづつ戦力を売り込む。

リーリカが鉄華団に反応するも、本当にわずか。

※ここあたりがウルズハントとか映画の時系列かもしれない(まだ見てないので知らない、すまぬ)

・夜明けの地平線団の壊滅、関与は一切しないが、その情報を知る。

・ガランと交戦、死亡。そのためアーブラウとSAUの武力紛争が起きない。

・リーリカのためにフィーシャは火星へと出向く。

鉄華団とギャラルホルンがMAを挟んで対峙中に到着、MAが起動しない。

イオクが微妙にまともになる。(なったと言えるかな??)

・後ろ髪を引かれるリーリカをフミタンとしてクーデリアの元へ送り出し、地球へ帰還する。

・地球で再び闘いに巻き込まれ、なんとか生き延び続けて彼女を待つ。そして…

 

 

~ 最後に ~

 

作者はガンダムを通しで見たのは未だにこの原作であるオルフェンズだけであり、他はかじる程度しか知りませんでした。(初代は比較的知ってる方かも…?)

オルフェンズを知るきっかけとしては、デザインに惹かれたことと、友人のおすすめもあり見ることに。

無情な世界に惹かれつつも、やはりロボットデザインが好みで、グレイズ系列…中でもフレック・グレイズに興味を持ったのが本作を書くにあたるきかっけです。

 

他にあれば書かなかったのですが(ネタ被りは避けたかった)、この機体を主軸にしたものがなかったこともあり、執筆に踏み切りました。まぁ見る人はほとんどいないだろうと想定した通り、出だしは細々としたものだったので割と趣味趣向(映画音楽)を前面に押し出すスタイルで大雑把にやってたわけです。

…最終的に想像以上に反響いただいて驚くとともに、こんな作品を読んで、さらには評価までもしていただいて感謝の念が絶えません。

 

そして最後に言いたいことは、何故プラモで発売されてないか?ということです。(無茶ぶり)

こう…ガチャポンとか小さいのでもいいんで出ないカナー今更無理だよナー…という雑念で〆させていただきます。

ありがとうございました!

 

 

 

 

 









…まだ少しだけあります。まずはこんなもの(設定まがいの何か)を読んでいただいてありがとうございます。
これに一万文字以上も使ってるとか正気か…?
いえ、元々あったメモをほとんど流用してるだけなので苦労はなかったのですが。

番外編とかは今のところ予定していない上に(映画まだ見てない!)、しばらくは忙しいので期待はせずにいてくれると助かります。
それではまた、どこかでお会いしましょう!


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