SIREN2(サイレン2)/小説   作:ドラ麦茶

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第四十一話 『脱出』 木船郁子 冥府 8:59:07 終了条件2

 地の底から地上へと生還した木船郁子と一樹守は、屍霊と闇霊、ふたつの勢力が争っている隙に遊園地からの脱出を試みる。脱出目前に屍霊と闇霊に囲まれ、絶体絶命の危機となるも、運よく雲の切れ間から陽の光が射し、園内の屍霊・闇霊は焼き尽くされた。

 

 

 

 

 

 

「――今のうちに、逃げましょう」

 

 郁子は立ち上がると、正門から外へ出ようした。

 

 だが一樹が「待って」と、止めた。「このままにはしておけない」

 

 振り返る郁子「このままって……」

 

 一樹は観覧車の丘を指さした。いま、丘の上に観覧車は存在しない。代わりに、時折空に向かってオーロラのような虹色の光が吹き出している。

 

「冥府の門は開いたままだ」と、一樹は続けた。「あれをなんとかしないと」

 

 観覧車があった場所には、一樹が言う冥府と繋がる大きな穴が空いており、そこから、地の底に潜んでいた古の者・闇霊が次々と現れている。闇霊は屍霊よりも光に弱い。今はまだ雲の切れ間から太陽がのぞいているため闇霊どもは動けないが、太陽が隠れたら、奴らはまた動き始めるだろう。まして夜になれば、もう手が付けられなくなる。

 

「でも、どうするの?」

 

 郁子の問いに、一樹は正門のそばを指さした。そこには、鎖で地面と空に固定された立方体の石碑があった。

 

「園内には、あれと同じ石碑が七つある。あれが、冥府の門を開ける鍵だった。石碑を破壊すれば、門を閉じることができるかもしれない。頼む。今がチャンスなんだ」

 

 陽が射したことで、園内の屍霊と闇霊はほぼ全滅したはずだ。一樹の言う通り、石碑を壊すなら今しかない。

 

 郁子は頷いた。「判った。やってみる」

 

「ありがとう。まずは武器を調達しないと。君、銃は使える?」

 

 正門前には自衛官の屍人が倒れており、側には小銃が落ちている。もちろん、郁子に銃の知識などあるはずもない。

 

「使えるわけないでしょ、あんなもの。あなたはどうなの?」

 

「拳銃なら撃ったことがあるけど、あのタイプのライフルはないな。まあ、どちらにしてもこの身体じゃ無理だ」

 

 一樹はまだ脇腹を押さえている。この島では不思議な力で傷が治るのが早いが、地の底で負った傷はまだ癒えていないようだ。

 

「まあ、使えなくても、とりあえずあの銃は奪っておこう」

 

 そう言われ、郁子は小銃を拾うと、近くの茂みへ投げ捨てた。屍人は倒しても新たな屍霊が憑りつけばまた復活する。その時、銃を持っているかいないかで、脅威は格段に違うはずだ。

 

 正門前の他に噴水のそばにも石碑があるが、さすがに素手では破壊できなかった。まずは武器を探すため、二人は一度コーヒーカップの丘へ戻ることにした。

 

 階段を上がると心臓の鼓動が激しくなった。近くに屍人がいる合図だ。少し前、陸橋の上で警戒していた屍人を、郁子は特殊能力・感応を使って裏門前まで移動させた。あの屍人が戻って来たようだ。見つかる前に、二人は遊具の近くにあったスタッフルームに身を隠した。

 

 スタッフルームは三畳ほどの狭い部屋だ。奥に机と黒電話があり、その横にゴルフクラブが立てかけてある。ヘッド部が金属製のパターで、リーチも重量も悪くない。銃相手に戦う武器としてはあまりにも頼りないが、石碑を壊す程度なら充分だろう。郁子はゴルフクラブを持っていくことにした。

 

 屍人はコーヒーカップの遊具の横を通り過ぎ、また橋の上に戻った。郁子は静かにスタッフルームを出る。屍人に見つからないようしゃがみ走りで移動し、石碑の前に立った。クラブを振り上げ、思いっきり石碑に打ち付ける。鈍い手応えと共に、石碑は血のような真っ赤な煙をまき散らして砕け散った。まずひとつ。

 

 だが、石碑を破壊した瞬間、びくんと身体が震え、小銃を構える視点が見えた。陸橋の上の屍人に見つかった! 近くに身を隠す場所はないし、感応をする暇もない。イチかバチか逃げるしかない。正門方向へ走り出そうとしたとき、屍人が悲鳴を上げた。見ると、屍人は背後から現れた闇霊に襲われていた。いつの間にか太陽は雲に隠れている。周囲が薄暗くなったため、再び動き出したのだ。闇霊は屍人を引き倒し、胸の部分に噛みついた。屍人は手足をばたばたさせてもがくが、闇霊は喰らいついて放さない。今のうちだ。郁子は南側の階段を下り、噴水広場に戻った。

 

 広場と正門前の屍人はまだ復活していなかったが、太陽が隠れてしまったため、屍霊も動き出すだろう。急がなければ。郁子は噴水広場と正門前の石碑を破壊した。これで三つ。

 

 二人は陸橋の下を潜って北へ移動する。まっすぐ進むと裏門があり、そこにも石碑があるはずだ。裏門前に立っていた小銃屍人は少し前に倒した。郁子は倒れている屍人のそばを通り抜け、裏門前の石碑も破壊した。これで四つの石碑を破壊した。残りは三つだ。

 

 移動しようとして、また、びくんと身体が震えた。倒れていた屍人が起き上がろうとしている。しまった! 先に銃を奪っておくべきだった!

 

 屍人が起き上がり、郁子と一樹に顔を向けた。

 

 ……いや、それは屍人なのか。その姿を見て、郁子は戸惑う。今まで見た屍人とは明らかに違う姿をしていた。屍人は、人間の死体に屍霊が憑りついたもの。だから、外見は死体そのものだ。血の気の無いどす黒い肌をしており、多くの場合、身体中いたるところを欠損している。それに対し、いま目の前で立ち上がったものは、生まれて一度も陽の光を浴びたことがないかのように真っ白な顔色で、小さな傷ひとつ無い。全身にはレインコートのような黒い布を巻きつけていた。それは、光から身を護るために黒い布を巻きつけた闇霊のようだった。

 

 それで、気がついた。

 

 これは屍人ではない。死体に闇霊が憑りついた姿――いわば闇人(やみびと)だ!

 

 闇人は唇の端を吊り上げてニヤリと笑うと、小銃を振り上げて襲ってきた。とっさに頭をかばう郁子。偶然、手に持っていたライトの光が闇人の顔に当たった。すると、闇人は両手で顔を押さえ、悲鳴を上げてもがき始めた。突然光を向けられ目がくらんだという感じではない。まるで催涙スプレーを吹き付けられたかのような苦しみ方だ。

 

「――今だ!」

 

 一樹の声で我に返った郁子。ゴルフクラブを振り上げ、闇人の頭に殴りつける。二度、三度と殴ると、闇人は金属をこすり合わせるような甲高い悲鳴を上げて倒れた。

 

 郁子は一樹を睨んだ。「……まったく。かよわい女の娘になんてことさせんのよ」

 

 思わず愚痴を洩らす。もっとも、ここに来るまでに何度も屍人を倒しているので、もう罪悪感も湧かないのだが。

 

「殺されるわけにはいかないだろ? さあ、次へ行こう」

 

 銃を茂みに捨て、再び階段を上がってコーヒーカップのある丘へ戻る二人。残る三つの石碑は、陸橋を渡った向こう側だ。

 

 陸橋の上にいた屍人は、先ほど襲われた闇霊に乗っ取られ、闇人と化していた。無論小銃を持っており、ゴルフクラブで挑むのは無謀すぎる。特殊能力・感応を使って移動させることはできるが、まだ体力は万全ではない。どこまで遠ざけられるかは判らない。

 

「大丈夫。俺に考えがある」一樹が、なにやら自信ありげな口調で言った。

 

「どうするの?」

 

 一樹は口元に意味ありげな笑みを浮かべると、橋の前まで移動した。

 

 そして。

 

「おい! こっちだ!」

 

 口元に手を当て、闇人に向かって大声で叫んだ。

 

「ちょっと! 正気なの!?」

 

 目を丸くして驚く郁子。銃を持った相手を前に叫ぶなど、正気の沙汰ではない。

 

 一樹は相変わらず意味ありげに笑っている。「大丈夫だ、たぶん」

 

 びくんと身体が震えた。闇人が襲ってくる。両手の銃を、頭上に振り上げて。

 

「やっぱり! ヤツら、銃の使い方を知らないんだ!」

 

 一樹は後ろへ下がると、郁子に向かって「ライトでひるませろ!」と言った。

 

「……って、結局戦うのはあたしなの!?」

 

「いいから早く!」

 

 郁子は前に出ると、ライトを闇人の顔に向けた。悲鳴を上げ、苦しむ闇人。郁子はクラブで殴りつけ、倒した。

 

「ほら、うまくいっただろ?」感謝しろ、と言わんばかりの顔をする一樹。

 

「あのさ。あなたさっき、たぶん、って言ったよね?」

 

「ああ。裏門前の闇人が、銃を撃たずに殴ろうとしたのを見て、もしかしたら、と思ったんだ。絶対に銃が使えないという確証は無かった」

 

「……次からはそういうのやめてくれる? 戦う方は命がかかってるんだから」

 

「まあ、うまくいったからいいだろ? さあ、行こう」

 

 郁子は銃を捨てると、陸橋を通って観覧車の丘へ渡った。観覧車があった場所には、地の底と地上を繋ぐ大穴が空いており、ときどき虹色の光が空へ舞いあがっている。その穴の近くに、石碑がひとつある。壊そうとクラブを振り上げた時、穴から獣のような唸り声がして、大量の闇霊が現れた。とっさにライトを向けるが、対処できる数ではない。

 

「ダメだ。一旦逃げよう」

 

 二人は陸橋とは反対側の階段を下り、花壇広場へ逃げた。

 

「あそこへ」

 

 広場の隅を指さす一樹。そこにはベンチがあり、そばに大きな街路灯が立っていた。電気は点いている。二人は明かりの下に逃げ込んだ。何体の闇霊が追って来たが、街路灯の光を浴びると、煙を上げながら燃え尽きた。それを見た後方の闇霊は立ち止まる。そして、光が届かない場所でうねうねと蠢きながら、歯をむき出しにして威嚇しはじめた。光の下に入って来ることはできない。ここにいれば襲われることはないだろう。だが、このままでは身動きが取れない。どうすべきか。

 

 びくんと身体が震え、街路灯の明かりの下にいる自分たちの姿が見えた。しまった! この花畑広場には、拳銃を持った警官屍人がいた! 気配がした方を見ると、「とぅうぇりぃぅこうするとぅうおうつずうおぉ!」と、呂律の回らない口調で叫びながら、屍人が向かって来る。

 

 だが、警官屍人に反応したのは郁子たちだけではなかった。闇霊たちもまた、警官屍人の方を見る。闇霊は明かりを迂回して回り込み、一斉に警官屍人へ襲い掛かった。警官屍人はライトを向けたり拳銃を撃って応戦する。

 

「今のうちに!」

 

 二人は屍人と闇霊が争っている隙に明かりの下から出ると、花壇そばにある石碑を破壊した。そのまま広場の奥へ進む。広場の奥には管理小屋があり、その前にも石碑がある。それも壊す郁子。これで、残りはひとつ。

 

 銃声が響き、同時にガラスが割れる音がした。振り返ると、花壇広場の街路灯が割れ、明かりが消えていた。割れた街路灯の下には、闇人と化した警官が、銃を構えて立っていた。あの闇人が銃で街路灯を壊した? 銃の使い方は知らないはずではなかったのだろうか?

 

 闇人は銃の引き金を引きながらこちらへ向かって来た。幸い、弾はあらぬ方向へ飛んで行く。

 

「あそこへ隠れよう!」

 

 二人は奥の管理小屋に駆け込み、内側から鍵をかけた。そして、奥で息をひそめる。

 

「大丈夫だ」と、一樹が小声で言った。「あいつらは知能が低い。ここに隠れていれば、すぐに俺たちのことなんて忘れて、どこかへ行くさ」

 

 確かに、()()()はそうだった。しかし、あれは闇人。はたして屍人と同じようにいくのだろうか? 裏門前や陸橋の上の闇人は銃の使い方を知らなかった。それに対し、あの警官闇人は、狙いこそデタラメだがちゃんと銃を撃っている。もしかしたら、警官屍人が銃を撃っているのを見て、使い方を覚えたのかもしれない。だとしたら学習能力が高い。屍人と同じようにはいかないかもしれない。

 

「――上手に隠れたねぇ」

 

 外から声が聞こえた。外には闇人と闇霊しかいない。闇人が喋っている? 屍人は呂律の回らない口調で意味不明な言葉しか喋ることができなかったが、闇人は人の言葉で喋ることができるのだろうか?

 

「そこに誰かいるのかぁ?」

 

 扉の前で声がした。がちゃがちゃとノブが回される。もちろん鍵をかけてあるから開かないが、完全に隠れていることがバレている。やつらは、屍人とは明らかに違う。

 

「今、ここを開けるから。少し離れてて」

 

 闇人がそう言った後、どん! と、向こう側から体当たりをする音が聞こえた。鍵をかけたとはいえ建物自体が古い。ドアが壊されるのは時間の問題だ。そうなれば、狭い管理小屋では逃げ場はない。

 

 ――仕方がない。

 

 郁子は胸の前で拳を握ると、警官闇人に幻視を行い、さらにその奥の精神を探る。

 

 がたん! と扉が壊れ、闇人が入って来た。

 

「良かった。君、怪我は無いかい? じゃあ、死んでいいよ」

 

 銃口を向ける闇人。引き金に指を掛ける。

 

 だが、その前に。

 

 ――後ろを向いて!

 

 警官屍人の精神と共鳴した郁子は、指示を出す。

 

 警官闇人は一度大きく震えると、郁子の指示通り後ろを向いた。

 

 ――闇霊を倒しながら、丘の上へ。

 

 さらに指示を出す。警官闇人はライトと拳銃を使い、花畑広場の闇霊を倒しながら、階段を使って観覧車のある丘へ上がった。

 

「そうだ」と、一樹が言った。「観覧車付近の街路灯を調べてくれないか? ブレーカーを上げれば、明かりが点くかもしれない」

 

 郁子は感応したまま頷くと、一樹の言う通り指示を出した。警官闇人は街路灯の前に進む。街路灯の柱には小さなボックスがあり、開けるとスイッチがあった。オフになっているのでオンにする。頭上の明かりが点き、闇人は悲鳴を上げた。郁子はさらに指示を出す。観覧車の丘には三本の街路灯がある。その全てのスイッチを入れた。これで、穴から闇霊が出てきても、動きを制限できるだろう。

 

 ――そのままコーヒーカップの丘へ行って。

 

 指示を出すと、警官闇人は階段を下り、陸橋を渡り始めた。

 

 だが、その真ん中付近で郁子の体力に限界が来た。感応が解けると、疲労が全身にのしかかる。その場に崩れ落ちる郁子。座り込み、呼吸が整うのを待つ。

 

「……行くわよ……最後のひとつ……」

 

 郁子はなんとか立ち上がり、ふらつく足取りで小屋を出て、階段を上がった。そして、石碑の前まで移動すると、ゴルフクラブを振り上げる。

 

 銃声が響き、左肩に鋭い痛みが走った。それは二の腕をわずかに掠めただけだったが、大男に体当たりされたかのような衝撃に尻餅をつく。二の腕がぱっくりと裂け、血がだらりと流れた。警官闇人が戻って来たのだ!

 

「馬鹿にしやがって……検挙するぞぉ?」

 

 階段付近で闇人が銃口を向けていた。引き金に指をかけている。反撃も、感応も、逃げることさえ不可能だ。郁子は、目を閉じた。

 

 ――しかし。

 

 かちり、と、拍子抜けするほど軽い音がした。

 

 目を開けると、闇人は首を傾け、不思議そうな表情で銃を見つめながら、何度も引き金を引いている。その度に、リボルバー式の拳銃はシリンダーがカチカチと空回りするだけだ。弾切れだ!

 

「……やんなっちゃうなぁ」

 

 苦笑いのような顔になる警官闇人。

 

 郁子は立ち上がると、ゴルフクラブを振り上げ、渾身の力を込めて振り下ろした。ガツン! と、確かな手ごたえ。

 

 闇人は、「すまんなぁ……朝子……」と、小さな声でつぶやきながら倒れた。

 

 肩で大きく息をし、郁子は石碑のところへ戻る。最後の力を振り絞り、もう一度クラブを振り上げ。

 

「……うわああぁぁ!!」

 

 吠えると同時に振り下ろし、石碑を破壊した。血飛沫のような赤い煙が霧散し、やがて消滅する。

 

 これで、石碑はすべて破壊した。地の底と地上を繋ぐ門と鍵は失われた。

 

 地面が揺れ始めた。時化(しけ)の海を航行する船上にいるような大きな揺れだが、不思議と身体は安定している。現実ではない地震――そんなことを思った。冥府の穴を見ると、吹きあがっていた虹色の光が消えていた。穴が塞がろうとしている。地の底へ落ちた土の塊が重力に逆らって地上に戻り、穴の周囲に次々とくっついて修復している。巨大な穴が見る間に塞がると、今度は消えていた観覧車が土台から修復されていった。下部のゴンドラが修復され、ゴンドラを回転させるホイールが修復され、そして、上部のゴンドラが修復された。爆破解体された建物の映像を逆再生しているような光景だった。

 

 地面の揺れが治まった。大穴は消え、観覧車は元に戻った。冥府の門は塞がれたのだ。

 

「やった! やったぞ!」

 

 一樹が叫んだ。郁子は全身の力が抜け、その場に崩れ落ちた。

 

 だが、次の瞬間、再び地面が揺れ始める。

 

「――えっ?」

 

 きょとんとした表情になる郁子と一樹。

 

 二人の目の前で、再び、観覧車が消えはじめる。

 

 上部のゴンドラから、ホイール、下部のゴンドラと、次々と崩れ落ちてゆく。

 

 観覧車があった場所の地面も消える。中心から土が崩れ落ち、見る間に穴が出現した。それも、さっきよりも一回りも大きい穴だ。

 

 そして、穴からは、さらに勢いよく虹色の光が吹き出す。

 

「ちょっと! どうなってんの!?」

 

「判らない!」

 

 悲鳴に近い声を上げる二人の目の前で、さらに大量の闇人が湧き出した。ライトの光やゴルフクラブではもちろん、周辺を照らす三本の街路灯の強い光でも撃退できないほどの数だ。

 

「ダメだ! 逃げろ!!」

 

 一樹が叫び、二人は正門へ向かって走った。 

 

 

 

 

 


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