内容も忘れて読み直して書いておりますが、違和感があるかもしれません……すみません。
それでも読んでも構わないぞと言う方は……
本編どうぞ!
知らない所で流血沙汰の粛清(誤字にあらず)が起きていた頃、永遠亭で目を覚ました俺。ハプニングはあったものの、早苗さん……今は早苗だな。早苗と少し仲良くなれた。まぁ、彼女が俺のことを信用しようとしてくれているのはありがたいし、ろくでなし野郎ではないとわかってもらえて光栄だ。彼女のトラウマを克服する為に恋人を演じていただけなのだが、今でも俺と早苗は恋人同士でいようと言うことになった。
あの時の笑顔が……あれが早苗の本当の笑顔だと知った。
まるで夜空に輝く星のような素敵な笑顔……俺はそう思った。
それからは大変だった。恋愛が
早苗は神奈子さんと諏訪子さんと共に各家を周り謝罪した。騙された方はそれはもう怒り「神様がこんなブスじゃ願いなんて当然叶わない」なんてことを言われたりして傷ついたが、それを受け入れるしかない。守矢への信頼はガタ落ち、信仰も離れていった。神奈子さんも諏訪子さんも仕方ないことだと諦めていた。だが早苗はやっぱりまだトラウマなのだろう、早苗は自分の行動で神奈子さんと諏訪子さんに迷惑をかけたことで心を病み、守矢神社に引きこもったが、そんなことは俺が許さなかった。
信頼が失われたのは早苗の自業自得である。しかしそこに部外者の俺が口を挟むのは違っている気がした。だからと言って何もしないなんて薄情なことはせず、俺は俺だけが出来ることで彼女を支えることにした。
引きこもった早苗の下へと赴き、ただ単なる他愛もない話を一方的にでも彼女に語りかけることもした。返答がなく首でも吊っているのでは?と焦った日もあったり、時には朝から夜遅くまで、時には神奈子さんと諏訪子さんにお世話になり守矢神社に泊めてもらったことがあった。勿論御袋と妹紅さんには事情を説明しているし、神奈子さんと諏訪子さんなら問題ないと了承を得ている。御袋も妹紅さんだけでなく文も力を貸してくれて徐々に元気を取り戻した。
これから先、早苗は大変苦労するだろう。神奈子さんと諏訪子さんの為に身を削り、悩みも苦しみも一人が抱え込んでしまう子だ。優しく、思いやりがあるただ運に恵まれなかった不運な少女なのだろう。
今は守矢への信頼は人里では無いにも等しい……嘘をついてまで信仰を得ようとした汚い連中の宗教だと思っている輩もいるだろう。人里に受け入れてもらえない……今はな。御袋や妹紅さん、文も協力してくれて少しずつ守矢と早苗をわかっていってもらおうと説得していくつもりだ。早苗が受け入れて貰えるまで俺が支えてやることにした。
……ここまではいい話で進むが、それに比べて小鈴や紫さん達と来たら……
俺は後で知ったことだが、なんでもあの時の結界は紫さんの仕業だったらしい。小鈴と共謀し、咲夜と妖夢まで巻き込んだ御袋達との壮絶なバトルを繰り広げたとか。俺が永遠亭に運ばれたことでそれどころではなくなったみたいだが、霊夢と霊香さんの
「本当にごめんなさい慧吾……」
「いや、もう謝る必要なんてないさ」
「いいえ、これは咲夜の暴走を止められなかった私の責任よ……」
「レミリア……だけどこうして俺の為に退院祝いのパーティーを開いてくれたんだ。これでチャラだ、文句は言わせないぞ?」
「慧吾……ふふっ、罪作りな人ね。あなたさえ良ければ私の専属執事になってほしいわね」
「それは遠慮しておかないと霊夢達に睨まれてしまう……レミリアがな」
「うー!鬼巫女怖い……」
そして咲夜の失態を知ったレミリアがこうして俺の退院祝いと称しての謝罪パーティーを開くこととなった。そこには紅魔館勢、幽々子さんと橙、魔理沙とアリス、御袋に妹紅さんと協力してくれた文、そして霊夢と霊香さんに……
「あ、あの……わ、わたしなんかがここに居てもいいのでしょうか?」
「いいんだよ、早苗は俺が呼んだんだから」
「で、でも……」
「早苗、もうグチグチ言うのを止めないか。料理が不味くなるだろ?」
「神奈子の言う通りだよ、今日は楽しもう!」
神奈子さんと諏訪子さん、そして早苗だ。永琳さん達も呼んだが「輝夜が行くと妹紅と絶対喧嘩になって仮面が……」と言っていた辺り大体想像がつく。だから今回は永遠亭組は欠席となった。しかし輝夜が黙っている訳もなくそりゃもう暴れた。永遠亭が倒壊するんじゃないかとなったが、俺が今度輝夜と二人で小規模パーティーをしようと提案したら渋々だが受け入れてくれた。可哀想だからその時は出来るだけ長い時間一緒に居てやろうと決めた。
でだ、話を戻すとこの場に居ない連中が気になるところだが……咲夜は紅魔館に居るが、自ら部屋に閉じこもって「しばらく一人にしてください」とのことだ。余程反省しているらしく、いつもなら出迎えてくれる咲夜が美鈴に連れられたメイド服姿のフランに変わっていた……尊い。
咲夜が心配だったが、レミリアにも「今はそっとしておいてあげて」と言われたらな……一人で居たい時もあるよな。でも帰る前には一声かけるつもりだし、俺は咲夜は悪くねぇことをちゃんと伝えるつもりだ。あれは藍さんが悪い。あと残りのメンバーはと言うと……
「幽々子さん、妖夢は?」
「妖夢?知らない子ですわ」
「あの……霊香さん、紫さんと藍さんは?」
「ああ、気にすることはない。当分現世には戻って来ないだろう」
……想像にお任せする。あっ、橙が申し訳なさそうにこっちを見てる……頭下げなくていいぞ?橙は悪くないからな。
「慧吾、紫や藍の心配なんて無用よ」
「霊夢……流石に可哀想じゃないか?」
「私の慧吾を傷つけたんだから自業自得よ」
「まぁそうかもしれないが……おい小鈴はどうしたんだ?小鈴の母さんに聞いても一日中部屋に閉じこもっているって」
「……知りたいの?」
「……やっぱりいい」
世の中知らない方が良い事もある。慧吾は哀れな
「でも慧吾が無事で良かったぜ。聞いた時はヒヤヒヤしちまったからな」
「そうね、あなたが怪我したと聞いた時の魔理沙の顔ったら、この世のものとは思えない程に絶望してたわよ?無事だとわかって今度は泣いちゃったのよね?」
「お、おいアリス!!?な、なにを言っているんだぜ!!?」
「これはシャッターチャンス到来!魔理沙さんの赤面顔を……GETしました!!どうですか慧吾さん?これ買いませんか?」
「お、おおお、おいおいおい止めろバカ鴉!!?」
バラされたくなかったことを言いふらされた魔理沙は顔を真っ赤にしてアリスに詰め寄る。それを写真に収め慧吾に売ろうとする文、そこに新しく早苗達が交わりこれから先どうなっていくのか彼女自身不安が募る。
「(本当に私は……ここに居て良いのでしょうか?)」
早苗の心は不安だらけ。人里では入信者だった連中からは受け入れてもらえず、神奈子と諏訪子に迷惑をかけ、今もグチグチ気にしている根暗な自分をここに誘った慧吾には自分よりも素敵な(容姿を除く)連中に囲まれ、中には博麗の巫女も居た。それに比べて自分はどんなに劣っているかを見せつけられてしまう。
「……早苗、顔を上げろ」
「……」
「そんな顔するな。早苗は一人じゃないだろ?神奈子さんと諏訪子さん、御袋や妹紅さんに文、レミリア達も協力を惜しまないと約束してくれたじゃないか。しばらくは大変だろうが、皆が支えてくれる。勿論俺も支えるつもりだぞ?」
「……私にはあなたが眩しすぎます」
「そうか?俺にとっては早苗の方が眩しいが?特に笑顔が素敵だ」
「あ、あなたは嘘が上手ですね」
「嘘じゃないさ。言ったろ?俺は変わり者だって。早苗のことは可愛いと思っているから心配するな」
「も、もう……は、はずかしいこと言わないでください!」
「わるいわるい、可愛かったからいじりたくなった」
「……バカ」
ぷくっと頬を膨らませる早苗はそっぽを向いてしまう。けれどもその表情は決して嫌がってなどいなかった。
「……青春だね神奈子」
「……そうだな、こんな早苗を見ることができるなんてな」
しみじみと
「「………………………………………………」」
それとは裏腹に鋭い視線が突き刺さる。誰の視線かなんて言うまでもない。
「……魔理沙、変な気は起こさないでよ?ここは紅魔館、私の家なんだから」
「それぐらいわかってる……わかってるぜレミリア。事情があってのことなんだから仕方ない……ことなんだ……ぜ」
「霊夢、慧吾君と早苗ちゃんは訳あって恋人同士の仲だと知っているだろう。だからその手に持つ
「母さん……なんで私じゃなくて早苗なの?事情があっても恋人同士っておかしくない?母さんどうして慧吾の恋人は私じゃないの?どうして?ねぇどうして?どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして!!?」
……これからいろんな意味で早苗は大変だ。特に俺関連の事柄ならば尚更のこと、それを抜きにしても一筋縄ではいかないかもしれないが、早苗のことはこれから支えていけばいい。トラウマを克服して心の底から本当に好きな相手ができるまで……
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「いや~食べた食べた♪」
「諏訪子お前は食べ過ぎだぞ?」
「そう言う神奈子はお酒何杯お代わりしたのさ?」
「そんなもの10から先は憶えていないさ」
「神奈子ったら飲み過ぎ~!」
神奈子様も諏訪子様も楽しめたようで私も嬉しくなっちゃいます。それに紅魔館も訪れる事が出来ました。実は幻想郷に来てから気になっていた場所でもありました……名前の通り赤を通り越して深紅の館で驚いてしまいました。吸血鬼さんが館の主人らしいと聞いていて、どんな方かと思ったら小さな子供が出て来た時は呆然としてしまいました。でもレミリアさんはとても優しい吸血鬼さん。500年も生きている方で、妹のフランさんもお姉さんのレミリアさんに似て優しい子でした。優しい子で誰からも好かれるはずなのに容姿で嫌われたりすることだってある……フランさんはまだ知らないだけ。
現実は私のような女は男性から受け入れてもらえない。容姿が優先され、見た目でバカにされ、騙され裏切られた……私はそうでした。そんな現実を知って、現実が嫌になって神奈子様と諏訪子様と共に幻想郷へ逃げて来た。ここなら
神奈子様や諏訪子様のみならず、特別な力を持つ私は【奇跡を起こす程度の能力】を持っています。ですがその力を持ってしても容姿を変えるなんてことは出来ませんでした。そんな都合の良い話はおとぎ話の中だけだと思っていました。
あの人に出会うまでは。
「……い……なえ……」
その人は男性でした。私と歳もそう変わらない方……
「……~い、さなえ……」
その方の名前は……
「お~い、早苗ったら聞いてる?」
「えっ、あっはいなんでしょうか?」
「あっ、早苗ったら聞いてなかったね。さっきから呼びかけていたのに上の空だったし」
「す、すみません諏訪子様……」
「ねぇ、何考えていたの?」
「え、ええっと……それは……」
「……当ててあげよっか。慧吾君のことでしょ?」
「えっ!?ち、ちが……わなくはない……です」
「やっぱりね♪」
顔を真っ赤にする早苗に対して、諏訪子は満面の笑みを浮かべた。答えが当たって喜んでいると言うよりも早苗が慧吾に夢中であることが喜びの正体である。
「早苗よ」
「神奈子様……」
「小さかった早苗はいつも私達に笑顔を向けてくれた。あの時の早苗がもう帰って来ないのではないかと……思ったことがあった。いつも作り笑顔を私達に向けていた早苗を見ているだけで心が張り裂けんばかりに苦しかった。何もできないでいる自分がもどかしかった。でもお前は帰って来てくれた。色々と立て込んでいて言うのが遅くなったが……お帰り早苗」
「お帰り早苗。これから色々と大変だけど私達
「神奈子様……諏訪子様……はいっ!」
今まで私自身お二人に迷惑になっていたのに、いつも私の味方をしてくれた神奈子様と諏訪子様はやっぱり私の両親です!
愛情を受けた早苗は自分がどれほど幸せの中にいるかを理解すると自然に涙が流れていた。幾多の困難が待ち受けているだろうが、今の彼女ならきっと乗り越えられるだろう。
「あっ!いけない!!?」
「ん?どうした諏訪子?」
「諏訪子様?」
諏訪子がしまったという顔をした。何事かと思った神奈子と早苗だが……
「慧吾君も入れてあげないといけないじゃん!だって慧吾君は早苗の夫になる子だから守矢の一員だからね」
「えっ!?す、諏訪子様!!?」
「おおそうだな、私もうっかりしていた。早苗、いつ挙式はあげる?」
「え、ええっ!!?か、神奈子様もいきなり何を言っているのですか!?」
「何をだと?トラウマを克服する為に恋人のフリをしていたが、もうその必要はないはず。だが今でも恋人同士としての関係を持っていると私は知っているぞ。早苗は慧吾のことが嫌いなのか?」
「き、きらい……ではありません。寧ろ……」
「寧ろ?なに?さなえ~言っちゃいなよ。私は慧吾君なら守矢に婿養子に是非とも来て欲しんだからさ」
「私も慧吾なら早苗を任せられそうだ。それで?早苗の口から聞きたいぞ。早苗が彼をどう思っているのかを」
ずいずいと早苗に詰め寄る二人、詰め寄られる早苗は顔が真っ赤に染まり、次第に顔が沸騰するぐらい熱くなり湯気を立てていた。
「さぁさぁ言っちゃいなよ!言っちゃえば素直になれるよ。もういっそのこと慧吾君に告白してそのまま孫作っちゃってよ」
す、諏訪子様!?ま、孫って……ええっ!!?
「私も早く孫の顔が見たい。きっと早苗に似て良い子なんだろうなぁ……」
神奈子様も妄想に浸ってしまって……え、ええっ!!?
出されたお酒のせいか、はたまた
「「さぁさぁさぁ!!!」」
「………………………………………………も、もう!神奈子様も諏訪子様も知りません!!!!」
「「さなえ~!!!」」
もう二人で私を辱めて楽しんですか!?私と慧吾はそんな仲までになっていません。まだ会ってそれほど経ってもいませんし……でも恋人同士なんですよね?
あの人は私を受け入れてくれた。私を騙したあんな男と違う……私を可愛いと言ってくれる。変わり者と自分では言っていましたけど、それに救われた。あの人のことを信用したい、彼のことを知りたい、私のことをもっと知ってもらいたい。男が嫌いな私が嫌いじゃない。寧ろ……
「……好き、なのかもしれませんね」
夕焼けが沈む直前、そう呟いた彼女の顔は恋する乙女の顔だった。