…お初です。もうこれを挨拶にするもん。
うへえ、戻っていったはずなんだけどなあ。
現在、何処かもわからない迷宮の十字路。前も後ろもわがんね!!
まじか。いやマジか。
左手の法則とかって効果あったか?途中からやると迷うんだっけ知らん。
何処だココ、オタク君のところに行けないやん。熊やべえけど何とかなるかもしれんやん?何しろ転移後に仲良くしてくれた恩があるやん?
しゃーない、思いつくのこれだけだしとりあえずフレミング左手の法則!絶対名前違うけど!
…
手が壁すり抜けるって、ないわー。
つかすり抜けた手がピリピリする。
なして?
腕が入るか試してみる。
すっぽり入った。
全身。
難なく入った。
これのせいかあ。迷子になったの。
あの時の俺は恐怖のあまりに右も左も見ずに全速力ダッシュした。
まっすぐ。
まっすぐ。
そう、まっすぐに進んだんだ。これ、一番大事。
だから熊は襲ってこれなかったし、俺は逃げきることができた。壁…多分生身だったら逃げきれなかったろうな…。電波体最高。つかこれってありなのか?電波体的に。ありなんだろうなあ。なんでも。見えない通路とかあったし。多分そういう類なんだろ。知らんけど。
まあ、オタクのところに行くって目的はどんどん遠ざかったからな。あながち喜べることでもない。視界が邪魔である。特に壁。透視なんてできないしな。残念。
地道に探すしかないのか。
生きて待ってろよ、オタク君。
先に出口を探すほうが早かったりしてな。早かったらわらっとこ。
―――
あれから2、3か月たった。
気が狂いそうです。誰か助けてください。
あれからずっとオタク君探しをしていたわけだが。
壁、魔物、壁壁、魔物魔物壁魔物…
マジデキガクルイソウデシタ。
壁すり抜けたり、八つ当たりに魔物にちょっかいだしたり。死にかけたり。隠れたり。ちなみに魔物には俺の位置とか知られているらしい。やっぱビジブルゾーンなのか?気が抜けない。
あ、そうだ。ずっと壁の中にいるチキン戦法ができないことに気が付いた。つか気が付かないと死んでた。
壁の中って入ってしまうとなんにも見えないし自分の音しか聞こえない。
だからまっすぐ進んでいくしかないんだけど。
ずっと壁の中に入っていると息がだんだんと上がってくるんですね。ついでにだんだんだるくなる。
気絶すると電波変換解けるから壁の中に埋まってがめおヴぇr、なんだけども。
がめおヴぇrってなんだよ。ゲームオーバーだってば。
簡単に言うと息できなくて死、デス。お疲れさまでした。来世に期待する前に今世をよく生きれるようにします。一人で。
あれ、俺ボッチが身についてる?
んで。
階段を見っけて降りるかどうか悩んでいた時に現代兵器が降ってわいたかのように聞こえてくる銃の音。しかもクソ小さい。
もしかしたら他の人がいる…かもしれないし、オタク君かもしれない。案外錬成でいろいろ作ってたりしてな。現代兵器とか、銃とか…。
俺、銃剣にロマンを感じるんだけど誰かわかってくれる人いない?
話を戻そう。
壁の中だと音は聞こえないし、わずかに聞こえる音だけで追っていかないと手掛かりはつかめない。
追っている途中なんだが…。
やけに豪勢な扉、そこにいたのは2人の巨人と白髪の男。
重火器ドーン血がぐっしゃーってなっているところだった。
…帰ろうかな?
唖然として持っていた剣(折れてる)を落とした。
―――
カランカラン
戦闘を終了したハジメの耳に聞こえてきたのは鉄製の何かが落ちる音だった。
すぐに臨戦態勢になる。
音のしたほうに近づくと落ちていたのは奈落で落ちていたものと同じ、剣だった。
剣先は折れ、刃もボロボロ。よく持ったもんだと感心しながらもそこに気配探知が何かいると知らせていた。
剣が浮かび上がり、その剣を腰に差したような動きをした後、その気配はこちらに近づいてきた。
瞬間、体の魔力に異変を感じた。
少しだけ揺らされているような、かすかな違和感。
何かを伝えているような、そんな違和感。
「何なんだこの感じ…」
気配の主は攻撃する兆しはない。
ならば無視して先に進もうとなったのか、回れ右してサイクロプスのほうへ歩き始める。浮いた剣は気配と共に付いてくる。体にまとわりつくうるさい違和感と共に。
魔石を回収して扉へとはめ込んだ
―――
白髪君、見えていないっぽい?剣を落としちまったからなんかいる程度にはわかっていると思うんだけどな…。ビジブルゾーンじゃないっぽいな。気配かなんかか?魔物って怖い。
うっわまぶし。
白髪君がなんか石?を巨人から取り出して扉にはめ込んだ瞬間に光がぶわって、ぶわってなった。語彙力の欠如よ。
いきなりフラッシュたかれたから目が痛い。結構暗かったしそれもあるんだけど。
白髪君が扉を開ける。
真っ暗で何も見えない。ホラゲーによくある展開のようだ。
それをものともせずに進む白髪君。暗闇の先に何か光があるのが見えた。
どうやら何か反射しているらしい。
閉まらないように固定する白髪君。
「だれ?」
そこには白髪君が出せないような、高く、鈴のような声が響く。
女性の声。
ゑ、女の子?
「人…なのか?」
白髪君は驚いたようにつぶやく。さっきも思ったんだけど、やっぱどっかで聞いたことのあるような声だな…。
流石に予想外だったみたいで、白髪君は硬直していた。これの先に何があるのか?白髪君をいま盾にしてるから動きたくない。
ゆっくり深呼吸し決然とした表情で告げる。
「すみません。間違えました」
うおおおおおおおおおい?
ハジメ覚醒シーンはキャンセルだ。
ユエちゃん…どんなあだ名にしようかな。
三人称視点、主人公が使ってる呼び名より本名のほうが読みやすい?
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読みやすい
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読みにくい