漆黒の契約者 〜魔法が使えない少年は『死』の運命に立ち向かう〜 作:早見 綿飴
少年の首から鮮血が飛び散った。首から下の部分はそのまま床に倒れ、反射でピクピクと動いている。そして後から頭の部分が床に落ち、肉の潰れる音が部屋中に響いた。少年の漆黒の瞳からは既に光が消えている。もう彼の魂はこの世界には無いのだ。
「チッ、汚ぇ。これは部屋を掃除しないといけねぇな。」
それは人を殺した後のセリフとしては、あまりに非情なものであった。しかしそんなルシスは顔を顰めて、痛ましそうな表情でユナンの死体を見つめていたのだ。
「こいつにも『夢』はあっただろうに。いや、だからこそ…」
自分を責めるような声でルシスは言葉を発する。
するとシノは、そんな彼を後ろから優しく抱きしめた。彼女の方がルシスよりひと回り身体が小さいが、その姿はまさに姉のようであった。
「…大丈夫。団長が優しいのは私がよく知ってるから。」
「俺は別に優しくなんかねぇ。…だが気を使わせたな、悪い。」
いや、団長は本当に優しい人間なのである。今のだって私に手を汚させない為に、自ら罪を背負ったのだ。彼はただ感情を表に出すのが苦手で、不器用なだけ。
シノはそれを知っている。だからこそ、そんな彼の心の支えとなれる存在に自分はなりたい。
「ユナン!!」
「うそ…でしょ?」
そして突風によって吹き飛ばされたキリマルとセーナが遅れて団長室へと戻ってきた。
しかし彼らの目の前には、無惨な仲間の死体だけが横たわっていた。
「…オレはもう騎士団には入らない。」
低くそう呟いてキリマルが雷神と化す。そしてそのまま人智を超えた速さでルシスへと斬りかかったのだ。
しかし洗練された風のスピードは、雷速をも凌駕する。
「ガキは大人しくしてろ。」
ルシスは剣の柄を使ってキリマルの首の横を強打する。するとキリマルに纏っていた稲妻は一瞬で消え、彼は意識を失った。
ルシスは首の骨が折れない程度に力を加え、キリマルを気絶させたのである。それは圧倒的な実力差がなくては難しい芸当だ。
普通は契約者が王国騎士なんかに斬りかかったら、即死刑である。それは王国の法律にも定められていることだ。それぐらいでないと、逆に王国騎士が殺られてしまう。
しかし圧倒的な実力差とルシスの情状酌量のおかげで、キリマルは命を奪われずに済んだのだ。
「なんでユナンに酷いことするの?…彼が何か悪いことをしたの?」
それは冷たい女性の声。そして静かな怒りも込められていた。その声を放ったのは銀髪の少女である。
彼女はイロナシの仲間なのだろう。ルシス達が恨まれるのも仕方がない。
「言ったはずだ。あいつがイロナシだからだ。」
「その事について、あなたたちは彼に詳しく説明しなかったじゃない!!」
そんなセーナの訴えに、ルシスは気まずそうな顔で目線を逸らした。
「…知らなくても良いことが世の中にはある。」
「もういいわ。わたしは人間を信じない。」
セーナがそう言った瞬間、周りの大気が凍てつく。そして少女は懐から水色の輝きを放つ石を取り出した。その石から放たれた水色の光が、少女の身体を包み込む。
「――!お前は…」
「…竜人。」
シノが風の刃をその少女に向けて放った。しかしその刃はセーナの周りにある光によって相殺される。
そしてセーナは最後に冷たい目でルシス達を見た。それは全てを諦めた者の目でもあった。
「さようなら。」
少女の身体が巨大な群青色の龍の姿へと変貌する。
そして王都全体が絶対零度の死の空間へと変わった。
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「あれ?ここは…」
ユナンが意識を取り戻すと、そこは大通り外れの道であった。本当は紫色の扉を開けて、ここへと戻ってきたのだが、ユナンは呆然としていてその時の記憶が無かったのである。それくらいユナンの精神は摩耗していた。
「人に殺されると心まで殺られるんだな…」
ユナンは初めて、意志を持った人に殺されたのだ。
もちろんニュートンも人間なのかもしれないが、ユナンからしてみれば彼も魔獣と同じ化け物である。
ユナンは自分の首をそっと触った。もちろん首はちゃんとくっついている。しかし全身の震えが止まらない。久しぶりに感じる「死」の喪失感は、ユナンの心に恐怖を植え付ける。いつまで経っても、この感覚には慣れない。いや、慣れてはいけないのかもしれない。
「この力、回数制限とかねぇよな。あのクソ女神のことだし、黙ってる可能性も全然ありそう…」
死は突然訪れるものなのである。別に今回でユナンがそのまま死んでしまっても、何もおかしくは無かった。むしろ、そっちの方が正しいのである。命の在り方を歪めてしまっているのは、ユナンの方だ。
さらによくよく考えてみれば、ルシスの言動は少し怪しかった。もっと警戒していれば、死を避けられたのかもしれない。よくわからない加護に頼りっぱなしでは、前と何も変わっていないではないか。
「本当は1度限りの命なんだ。最後まで抗ってこそ『人間』ってもんだろ。」
ユナンは自分に言い聞かせるようにそう呟いて、心に誓った。そのためには…
そんな時、後ろから声をかけられた。振り返らなくても、ユナンにはそれが誰か分かる。
「はぁ…はぁ…こんな所にいたの?ユナンはすぐどっかに行っちゃうんだから…」
「セーナは一人かくれんぼが得意だもんな。」
「そうよ、だからユナンくらい簡単に見つけちゃうんだから。…ってなんでその事を知ってるの?」
彼女は首を傾げて、不思議そうにこちらを見つめている。そんな彼女の反応に、ユナンは加護が発動したことを再確認。そして彼女に本題を切り出す。
「前にセーナが言ってたんだよ。…それよりも話があるんだ。俺は白の騎士団に命を狙われてる。」
「――!それって…」
「そう。さっき聞いたイロナシってのがどうやら関わってるらしい。でも俺は死ぬつもりなんてない。」
「そうよね。そんな理由で酷いことされちゃうなんてあんまりだわ。」
「若干言葉が可愛いけど…まあそれは俺も同感だ。でも誤解を解くために、このまま直接会いに行っても殺されるだけなんだ。」
「じゃあどうするの?」
「…時間だよ。一旦俺は王都を出る。それで王都の外でイロナシの情報を仕入れるんだ。」
とりあえずイロナシが何なのか分からないことには何も始まらない。しかし王都で情報を集めるのは危険すぎる。だからこそ、この作戦である。
「分かった、わたしも一緒に行くわ。」
「えっ、でも狙われてるのは俺だけ…」
「わたしもイロナシの事が気になるもの。それに、ユナンが一人ぼっちなんて可哀想じゃない。」
ユナンはそんなセーナの優しさに瞼の奥が熱くなる。彼女には救われてばかりである。
「…ありがとうな。」
「お礼なんていいわよ。わたしがしたくてしてるんだもん。」
そう言ってセーナは眩しい笑顔をユナンへと向ける。
そんな彼女の笑顔見て、ユナンの身体の震えはいつの間にか収まっていた。
ユナン達は王都の入口である城門へと足を運んだ。王都を抜けるには、ここを通るしかない。
物陰に隠れて、ユナンは門番を担当している王国騎士を観察する。
青の騎士団なら、通してくれなくも無さそうだが…
「マジかよ…。しかもあれ、タルクか?」
城門には二人の王国騎士がいた。どっちのマントの色も白。そして彼らは真剣な表情で警備に当たっている。たまたま白の王国騎士が2人も門番をしているなんて都合のいい話、そうそうあるわけがない。つまり、
「もう俺の存在バレてるってことか?早すぎんだろ…」
「そう?わたしは結構時間があったと思うけど…」
たしかに、ユナンが青の王国騎士団本部から逃げ出してもう1時間は経っていた。イロナシの噂が広まってしまうのも仕方がない。しかし、白の騎士団がユナンの捜索を開始するのが明らかに早すぎるのである。
「ガチで殺しにきてるなこれ…」
「ユナン、本当に何もしてないのよね?わたしと一緒に謝りに行く?」
「マジでなんもしてねーよ!…してないよな?逆に俺が心配になってきたわ。」
そう思ってしまうほど、白の騎士団は本気である。これは尚更、説得は無理そうだ。なら警戒が解けるまで王都内で潜伏するか…
――そんな時、タルクがこちらの存在に気づいた。
「やばっ!逃げるぞ、セーナ!」
「ちょ、ちょっとユナン待ってってば…」
ユナンは慌ててその場から逃げ出す。そのユナンの行動にセーナは反応が遅れる。だからユナンは彼女の腕を掴んで連れていった。
大通りを外れ、ユナン達は細道へと逃げ込む。昨日ユナンが迷子なった所である。しかし隠れるのにはうってつけだ。
「はぁ…はぁ…見つかったんなら謝ればいいんじゃない?」
「ダメだ。あいつらはイロナシである俺を許さない。絶対に殺しにくるはずだ。」
「いきなりそんなおっかない真似しないって。嬢ちゃんの言う通り、謝れば許してやる…かもな。」
それは陽気な男の声であった。ユナン達に語りかけて来たのは、金色の髪をサラッと首元まで伸ばしたチャラ男。つまりタルクだ。
彼は空中を浮遊するようにして、ユナン達を追いかけてきたのである。
「冗談は見た目だけにしてくれ。…どうせお前は俺を殺すつもりなんだろ?」
「そんな怖い顔すんなって。でも騎士様から逃げるって事は、自分を悪人だと認めたってことだぜ!」
威勢よくそう言って、タルクがサーベルの柄でユナンを殴ってきた。その攻撃は正確にユナンの首元を狙っている。どうやら、一旦はユナンを捕らえるつもりらしい。
まあたしかに彼が本気でユナンを殺すつもりなら、風の刃でユナンの首をすぐにでも刎ね飛ばしていただろう。
――だが大人しく捕まってもどうせ結果は変わらない。
水晶玉が黒く濁った瞬間に、ルシスとシノのどちらかが必ずユナンを殺す。それは逃れられない運命なのだ。ユナンには分かる。だからこそ、ユナンは全力で運命に抗うのである。
「ちゃんと地面に足ついて追いかけた方がいいんじゃねーか?」
「この方が速いんだ…っておわっ!」
ユナンは端に立てかけてあった大きな木の板を倒した。タルクは危うくそれにぶつかりそうになる。
何とか衝突は避けられたが、道を塞がれてしまった。
「こりゃあマジの糞ガキっすわ。」
タルクはやれやれと頭を掻いた。実は、彼はこの任務にあまり乗り気ではないのである。
タルクから逃げ切ったユナン達。しかし次の敵がユナン達に向かってくる。それは別の白の王国騎士達だ。ユナンが知らない面子だが、その実力はさすがは騎士と言ったところである。
白の騎士三人は、風のようなスピードでユナンに斬りかかってきた。短剣だろうが、剣だろうが、その攻撃を食らってしまえばユナンに命は無いであろう。
「というかこいつら、完全に俺の事殺すつもりかよ!?」
最終手段。ユナンは腰に差しているカタナを抜いた。しかしユナンがそれを振るうことは無かった。なぜなら、
「いきなりそんな事しちゃダメじゃない!」
「――!」
セーナが無数の氷の礫をその騎士3人に向かって放ったからである。その先端は丸まっていて、彼らを気絶させるだけが目的のようである。
しかし彼らは空中で身を捻ってそれを躱した。そしてセーナに向かって身構える。どうやら彼らは、この場の危険人物をセーナと判断したようである。
「先に行ってて!」
「でも…」
「このままじゃユナンは捕まっちゃうでしょ?それに狙われてるのはユナンの方よ。わたしは大丈夫だから。」
セーナは力強い視線でユナンの方を見つめた。その気持ちを無駄にすることなんてできない。ユナンはゆっくりと頷いた。
「分かった、また後で。」
「うん、ユナンとの約束まだ果たしてないもの。」
なんか死亡フラグみたいに聞こえるが、セーナはこう見えても対人戦にはめっぽう強い。こんな騎士3人くらいなら、簡単に片付けてしまうだろう。
ユナンは後ろを振り返らずに走り出した。その後を騎士3人が追いかけようとするが、
「先には行かせないわ!」
大きな三本のつららが彼らの行く手を塞いだ。そして上空には飛べないように氷の柱を上に展開。そのせいで、騎士3人はセーナから逃げられない。彼女の保有する膨大な魔力量がそれを可能にしたのである。
ユナンはその後、貧民街の無人のボロ屋敷の中に身を潜めていた。時刻は夕方。
そろそろ自分からセーナを捜しに行く方がいいだろう。彼女はユナンを捜すのに手間取っているのかもしれない。
ユナンがそう思い、屋敷の外に出た時だった。
ユナンを見つけた白髪の女の子が、こちらへ全速力で向かってくる。それはどう見てもシノの姿であった。
「出た瞬間にこれかよ!?マジでツイてねぇ!」
ユナンは反対方向に向かって逃げ出す。細い路地を抜け、分かれ道。その片方には白の王国騎士がこちらへ向かってくるのが見えた。もちろんユナンはもう片方の道を選ぶ。
そんな感じでユナンは王国騎士がいない道を選択し続けた。しかしユナンは少しだけ違和感を抱く。
「なんか俺、誘導されてね?」
まず後ろから追ってくるシノの様子もおかしい。彼女ならすぐにでもユナンに追いついて、その双剣でユナンを切り刻むはずである。
「そういえばマイミアで会った時はレイピアだったけど、今は双剣を使ってるのか。」
前回は急すぎてそんな感想も出てこなかった。逆にそんな事を考えられるくらい、今のユナンには何故か余裕があるのである。
そしてユナンは王都全体が見渡せる、見晴らしのよい場所へとたどり着く。ここは他より少し高い場所になっていたのである。本来は小高い丘の地形だったのかもしれない。
大きな時計塔がその場所には建っていた。その下で腕を組んで待っていたのは、白の王国騎士の二人。タルクとシノである。
夕日がユナン達を照らし、その場には寂寥感が漂う。
「まんまと引っかかったな?糞ガキ。」
「タルクの魔法か…これ。」
「御明答!…ってなんで俺の名前を知ってんだ?」
後ろからユナンを追ってきたシノの姿がゆらゆらと揺れている。その魔法を、ユナンは別の世界線で一度見ている。まさか他の人にも適応できるとはユナンも思わなかった。
「イロナシは私が殺す。団長にはさせない。」
ユナンを睨みつけながらそう言って、シノが双剣を鞘から抜いた。
ユナンは逃げる気力さえ、もう残ってはいなかった。まあ逃げたとしても彼らに追いつかれるだけだが…
「そう言えばシノは以前、レイピアを使ってたよな。なんで最近双剣に変えたんだ?」
彼女に殺される前に、ユナンは彼らと話がしたかった。別の世界線、それも半日だけではあるが、彼らとの思い出がユナンの中には残っていたのである。
シノは戸惑った様子で、そのユナンの問いに返答した。彼女は怪しい人を見るような目でこちらを見ている。
「それは団長に勧められて…というかなんで私の名前を知ってるの?」
「俺の頭の中にお前らと会った記憶があるからに決まってんだろ?他にも知ってるぜ。シノは猫が好きなんだったな。たしか団長に似てるって理由で。…ほんとか?」
ユナンは懐かしそうな目をして、笑顔でそれを語っている。しかしそんな彼の表情はどことなく寂しそうであった。なぜなら彼らとユナンには心の距離があるからだ。しかもその距離は、ユナンが感じているものと彼らの感じているもので食い違っている。
「…それを誰から聞いたの?」
「そんなのお前しかいねぇじゃんか。って覚えてないよな。」
「当たり前よ。…何故か馴れ馴れしいあなたの態度を見てたら、頭が痛くなる。もう手短に済ますわ。」
「――!」
突風が吹いてユナンはその場にすっ転んだ。そして、
「あぁぁあぁあ!」
ユナンは両手両足を小さな風の槍で貫かれた。手足の先から鋭い痛みが走る。しかし叫ぶだけで、ユナンはその場から動けないでいた。
「お、おい。流石に拷問は…」
「水晶玉が無いから仕方ないでしょ。どうせ殺すなら自白させて、手短に殺す方がいい。…さあ楽になりたかったら早く言って!」
ユナンの右腕が風の槍によって貫かれる。痛みによって身体が悲鳴を上げているが、自白なんかしてやらない。なぜならユナンは、まだ彼らと話がしたかったのである。
「なあタルク。お前は弟5人、妹3人がいる大家族なんだってな。それで両親を楽にさせてやりたくて、王国騎士団に入ったんだろ。良い奴だよな。」
「――!お前、なんでそれを知って。」
「これも、お前から直接聞いたんだよ…」
意識が朦朧とする。そんな中でもユナンは彼らとの会話を続けた。
「シノは口を開けば団長のことばかり。なんか俺まで恥ずかしくなってくるぜ。」
「…あなたに団長の事を話した覚えなんてない。」
「でも俺は知ってるんだ。タルクは…そう言えば弟のノエゾウに誕生日プレゼントを送ったんだっけ?もう返事が届いてるんじゃないのか?」
「嬉しそう…だったぜ。だが俺はそんなことをお前に…」
「なんで俺の中にしかこの記憶がないんだよ!!俺にはお前らとの思い出がたしかにあるんだ。だからこそ…辛いんだよ。そんな目でお前らに見られることが!!」
ユナンは嗚咽混じりの怒声を彼らへと浴びせた。
それはシノやタルクからしてみれば、完全に『狂人』の戯言である。しかしそんな狂人は、まるで自分達と親しく語り合った事があるかのような態度で接してくるのだ。
「もう…やめて!」
シノがそんな狂人を見ていられずに、さらに攻撃を加えて、彼に自白を促そうとする。
「あぁああぁ!」
今度は横腹を貫かれ、血を吐きながらユナンは絶叫した。吐いた血が喉に絡まりユナンは咳き込む。激痛によって、視界が赤と白で交互に明滅を繰り返している。
そんな臓腑が絞り上げられるような苦痛を与えられてなお、ユナンは自白しなかった。
――その時、大気を穿つ風の槍がユナンの頭を吹き飛ばした。
「たしかにマニュアルに、水晶玉が無い時は拷問で自白を促せと書いたが…実際にやるバカがどこにいる。」
「団長…すみません。」
「次からは普通に殺せ。…まあそれを書いた俺にも責任がある。」
「…なあ団長。本当にイロナシはみんな殺さなきゃならないんっすか?」
タルクのそんな絞り出すような声が辺りに響き渡った。3人に向かって寂しく吹いた夕風は、死に絶えた少年の心を表しているようであった。