我らの団のハンターの話

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1000文字と少々になります。
みんなも4シリーズさわってみてください!


旅の終わり

弓を引き絞り、放つ。

──────────光が墜ちる

 

 

 

 

 

我らの団に拾われ、もうどれだけ経っただろうか。天空山に向かう途中ふと思い返す。豪山龍を相手に裸で立ち回っていたあのときが懐かしい。旅の始まりは古龍だった。なら終わりが天廻龍(古龍)なのは必然か……なんておどけてみる。看板娘(ソフィア)と約束したのだから、あのときのように格上(天廻龍)にだって抗ってみせよう。

 

天空山に着いた。封鎖された禁足地から威圧。足がすくんだ。黒い瘴気が流れ出している。この気配は間違いなく“あの”黒蝕竜だ。

 

私は過去に黒蝕竜と相まみえたことがある。1度目はイサナ船の上で、2度目は遺跡平原で。なんなら、遺跡平原で確かに討ち取ったと思った。しかしギルドの調査隊が見つけたのは黒蝕竜の脱け殻しかなく、ヤツの生存が疑われた。勘弁して欲しかった。アイツの嘆くような叫びを聞いて、また武器を向けたくなかった。

 

ようやく決心して狩りの準備を始める。火竜から作った弓にビンを取り付け、強走薬と怪力の種を飲んで深呼吸。ヤツに向かって1歩ずつ進む、震える足を無視して、踏みしめて。

 

そこには純白がいた。黒く染まった世界の中心でこちらを見据えている。綺麗な絵画のようだと思った。美術館に1度も行ったことのないような、芸術に無縁な男が馬鹿馬鹿しい。ヤツを睨み付けながら弓を構える。ヤツは翼脚を地に下ろした。互いに睨みあう。無意識に口角がつり上がった。

 

先手はヤツだった。翼脚で地を握りしめ、天を穿つように叫んだ。耳をふさいで何とか耐える。今までのどのモンスターよりも神秘的で……悪寒。反射的に体が右へ跳ぶ。今いた場所を見て苦笑する。間違いなく死んでいた。

 

───────ボロボロだ。

ヤツの翼膜は既に穴がいくつか開き、私の防具にはヒビが入っていた。腕の装甲なんていつ壊れたかわからない。そんなものは邪魔だと早々に捨てた。ビンも果てて底無し沼に落ちたかのようだった。永い永い死の舞踏。気力を失ったものが死ぬ。ヤツは覚悟を決めたのか、翼を広げて空へ舞った。こちらも弓を引き絞る。

──────────光が空を駆けた

 

 

 

 

 

「お前さんのおかげで、いい冒険ができた。…ありがとう。」

帰ってきた私に団長がそういった。“お前さん”は誰のことだろうかとこっそり笑った。私?それもあるだろう。だがあの黒蝕竜が、天廻龍がいなければ、この旅もこの出会いもきっとなかった。ヤツの亡骸はこの旅の墓標だ。ヤツの死がこの旅の終わり。

 

そう思うと涙が止まらなかった。

止まらなくてよかった。




二次創作を書こうと思い、初めてだし1000文字の短編を……となり書いてみた。半日あればよゆーとか思ってけれど構想を練るのが難しい。二時間で内容を考えて書いたのは四時間程度。1000文字でこれだから恐ろしい。
シリーズは4。黒蝕竜と天廻龍のイメージ的に中二病チックな文章を書きたかった。
二次創作を色々読ませてもらっているが、書いてみると難しさがわかる。
どれだけ稚拙でも書くのは良いことかもしれないなと思ったり。

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