「「「胡散臭~」」」
ジト目で俺を見るクリフ、リックとアイリ。
「デスヨネ~」
はいご期待通りの反応ありがとうございました!
「でも本当みたいよ?」
ラケールがジト目三人組にそう言う。
「どこのアニメの筋書きだそれ?」
「分かる! 私もそう思っていたもん!」
「この場合アニメよりマンガじゃね?」
最後のリックの一言でみんなが彼を見る。
「いやだって…なあクリフ?」
「お前もそう思うかリック?」
この二人は何の話────あ。
俺は二人の視線がケイコとラケールの二人を見ているのに気付いた。
「はい?/何?」
ケイコとラケールも気付き頭を傾げる。
「…ほんっと御免なさいね?」
アイリが申し訳なさそうに言う。
「あ────」
お、ラケールが視線の意味に気付いてニヤニヤし始めたクリフとリックの顔面にワンパンずつ食らわせる。
………
……
…
「「すんませんでした」」
「反省しているなら見比べるのをやめて?」
顔の晴れてる(&正座)させられているクリフとリック、そして二人を睨んでいるラケール。
「それにしてもほんっと綺麗ねアナタ! えっと、ケイコだっけ?」
「ありがとうございます、ですがアナタにも同じ事が言えるのでは?」
「え? えへへ、貴方に言われると照れるな~」
「あ、頬に菓子の欠片が────」
う~ん、
カフェーラをグビっとな。
…うん、久しぶりの炭酸飲料は旨いな!
っと、早くパーティーを始めなきゃな。
「なあラケール、そこまでにしておけよ。ピザとかチキンフライは保温状態だが食感がモシャモシャして不味くなるんだが」
ラケールがジトっと
「ったく、分かったわよ。 ほら二人とも、立って用意とか手伝いなさい!」
「「
クリフとリックが立ち上がり、せっせと動き始める。
「というかマイケル、お前結局お手伝い
リックが俺に聞いてくる。
「うーん────」
「────何を迷う事があるマイケル?」
「クリフ?」
「お前も金の使い道が無いのなら一つ買って────」
「興味が無いって言ったらウソだが…何かな」
「まーたそれか!」
そうなんだよなー…なんか違うと言うか────
「だが分かるぞマイケル」
「「え?」」
俺とクリフがリックを見る。
何が分かるんだ?
「あんな子がいたらそりゃあな────」
リックが未だにアイリのお喋り相手────もとい世話────をしているケイコのほうを見ながら言う。
「いや、アイツは────」
「────高級
「おい」
だから話を聞けオラ。
「────“色々”な事を頼んでさ?」
「…」
一瞬脳内に浮かび上がった狐耳+狐尻尾+メイド服着用しているケイコを振り払った。
「いや、だからそんな────」
否定する俺をクリフとリックが聞かずに話を続ける。
「俺は猫耳尻尾と旧スク水ニーソ」
「ボクはウサ耳セーラーガーターと眼鏡」
確かにその二つも捨てがたいが────じゃなくて!
「そんな感じじゃないんだ」
「「は?」」
「そうだな…彼女の周りにいるとこう…説明しにくいんだが“ホッと”するっていうか────」
「「ふーん」」
こいつら絶対分かっていないな。
………
……
…
「ふう、ちょっと疲れたな」
俺は重くなった腰(まあ実際には腹だが)をソファーに下した。
パーティー中、間違った情報をケイコに教えようとしていたクリフとリックはアイリとラケールが訂正させていたし。
思わなかった収穫といえばケイコの質問に答えていたことか?
「良い友人達ですねマイケルさん?」
片付けが一段落した後にケイコが俺にそう言う。
「まあな。 数少なくなった、気軽に話せる友だ…そういえば聞いていなかったな」
「何をです?」
「興味の引くものとかあったか?」
「え? うーん、そうですね~…」
そうだった。 そもそもケイコがここにいる理由は俺が誘ったからだが、彼女自身に理由がなかったら単に俺の我儘なのでは?
「では歴史書などあればいいですね」
「何だそれ?」
「はい? ああ、私はこの“ハウト連邦”の歴史が気になるのですが」
「そんなんでいいのか?」
「ええ、それが知ればガイアの方達にも助けになるかと」
あ、成程。 そいつは考えたな。 技術を使った物を買ったり、貰ったりしても物が壊れたりしたらそこで終わりだもんな。
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「ぐぬぬぬぬぬ」
「ラケール、その“壁にガラスを当てて耳を当てる”って効果あるの?」
「あるからこうしてるんだよアイリ!」
「はあ、だから言ったのに…時間かけすぎたんじゃない?」
「うっさい!」
「これだから奥手は────」
「シッ!」
横でアイリが肩をすくめる前に壁越しの話に気を再度集中した。
『興味の引くものとかあったか?』
『え? うーん、そうですね~…では歴史書などあればいいですね』
歴史書? 何でだろう…
『そんなんでいいのか?』
『ええ、それが知ればガイアの方達にも助けになるかと』
“ガイア”? ああ、そういえばケイコは“宇宙人”って設定だったわね。
そう、
ていうか信じられないわよ!
ぜっっっっっっっっっっったい何かあるに決まっているわ!
何とかケイコとまた二人っきりになれないかな?
あの子、嘘とか付くの下手っぽいし。
『じゃあ明日は博物館に行くか?』
…それだー!!!
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「…大きい、ですね」
「だろ? 中には昔使っていたモビルソルジャーや戦車とかが置いてあるらしいからな」
「“置いてあるらしい”ですか?」
「実は俺もここに来た事がない」
「ふふん、私が付いて来てよかったじゃない!」
そして何故かラケールも一緒にいる。
誘った覚えは無いんだが。
「おうそうか。 帰れ」
「ッ何をー?!」
「お呼びじゃないんだよ。 つーかどうしてここに
「あ、実は
「へ?」
「そうよ! 博物館に行った事があるかどうか聞かれたから同行してるんじゃない!」
「…成程?」
「なんで疑問形なのよマイケル?」
「…まあ、いっか。」
別にいいか、来た事があるならガイドとしてこき使おう。
………
……
…
「ふわあ…」
博物館の中に来たとたんケイコが周りを物珍しそうに見渡す。
「思ったより色んなものが入っているな」
俺もここから見える物だけで旧世界のスペースシャトル、惑星着陸船、戦車に大陸間弾道ミサイルのレプリカ。
「うーん、どこから始めるケイコ? …ケイコ?」
返事が無かったのでケイコがいた場所を見るといなくなっていた。
というかそこかかしこにフラフラ~っと博物館の展示を行き来していた。
「あ、私が付き添うからマイケルも見たいもんがあったら見てきていいわよ────?」
「あ、ちょい待ち」
ラケールがケイコのいる方に向かおうとしるのは俺は止めた。
「な、何?」
「“頭”の方はケイコに言わなかったのか?」
昨日のパーティー中もラケールは一度もカツラを取っていなかったしその話もクリフ達には上げなかったので気になっていた。
「ああ、あの子にはちょっと黙っていてもらうように頼んでいたから」
「そうだったのか」
ラケールがこっちをジッと見ながら(カツラの)髪の毛に手を添う。
「や、やっぱり元の見慣れた髪の毛の色が良いでしょ?」
「そうか? 俺には新鮮だったんだが」
「え?」
「っと、置いて行かれちまうぞ?」
ケイコがほぼ見えなくなった俺はそうラケールに言う。
「わわわ、じゃまたあとで
「おう、またな」
ラケールが慌ててケイコに合流するのを俺は見届け、俺は気になるモノを見た。
「ん?」
あの後ろ姿は見た事があるような無いような…
「!!!」
思い出した。
気が付くと俺は早歩きになって
「ちょ、すまん! どいてくれ!」
俺は焦りを感じ、人混みを少し強引に突き進み
見間違いじゃなければガイアに不時着する前に船の中で見た子だった。