鬼滅の刃 鬼滅の鬼武者   作:始まりの0

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第1話 時を越えて

 ー??? ー

 

 真っ暗な空間に灯りが1つ。何かのモニターの様だ。

 

 カチャカチャと何かの音が響く。

 

「だぁぁぁ! また出ないドロップ率低すぎだろ!」

 

 どうやら暗闇の中の人物はゲームをしている様だ。

 

「ってアンタは昼間からこんな暗い部屋で何してんだい?!」

 

 バーンと扉が開かれ、少女が飛び込んできた。

 

「げっ、阿倫ばあちゃん」

 

 

「武! 高校生にもなってゲーム三昧かい!?」

 

 

「だって幻魔との戦いが一段落してやっと普通の学生らしい事が出来るんだから、別にいいだろ。成績だってそこそこ取ってるし」

 

 

「だったら学生らしく友達と遊ぶなり、恋するなりしたらどうだい? 部屋に籠っているよりいいと思うけど……」

 

 

「友達とは現在、ゲーム内で遊んでるよ。それに何処かの誰さんが俺の都合考えず仕事を取ってくるから……この間も遊びの途中で呼び出されたし、しかもアレ絶対ヤのつく職業の家だろ。一体幾ら取ったんだ?」

 

 と武にジト目で言われると阿倫はすっと視線を反らす。

 

「いやぁ……その……あぁ言う人達は支払いもきっちりしてるし……その」

 

 

「まぁ、多少なり生活費の足しになるならいいけど。それで何か用?」

 

 

「あぁ……ちょっと宝物庫の整理を手伝って欲しくてね」

 

 

「ぁあ……成程」

 

 武は阿倫の言葉に納得のいった様で、ゲームをスリープモードにしてコントローラーを置き立ち上がり着替え始める。

 

「ここここらっ! 女の前でいきなり着替えるじゃないよ!」

 

 

「あのねぇ……阿倫ばあちゃんは俺の先祖でしょ。ばあちゃんは子孫に興奮するわけ?」

 

 

「する訳ないじゃないか! でもねぇ、これでも女なんだよ! 少しは遠慮したらどうだい?!」

 

 

「とは言っても……俺が小さい頃は風呂とかも一緒だった訳だし、今更感がなぁ」

 

 こんなやりとりをしながら武の着替えが終わると、2人はそのまま部屋を出る。そして家の中の厳重に施錠された扉の前に立つ。そして鍵を開けた。その扉の奥には地下へ続く階段があり、2人は下へと降りていくと大きな鬼の装飾がされた門が現れる。

 

 武はその門に触れると、鈍い鉄の音と共に門が開く。門の向こうには光の渦が広がっており、阿倫と武は迷うことなくそこへとはいった。

 

 

 光の渦へと入った2人は真っ直ぐ歩いていき、少しすると薄暗い空間に出る。そこには数多くの機械の様な物や水晶、武具が所狭しと並んでいた。

 

「それにしても不思議なものだよな、この術は。比叡山と家が繋がってるなんて」

 

 

「街中にこんな危険な代物たちを置く訳にもいかないからね」

 

 

「此処の物もどうにかして処分する方法を考えないとな」

 

 

「それが出来れば苦労しないけどねぇ。鬼の一族の遺産だから下手に処分もできないし、中には危険な物もあるからね」

 

 

「どれもこれもあまり使えないしな。使えるのは普段俺が持ってるし……」

 

 と言うと武は腰に着いてる小さい袋に手を当てる。

 

「さて片すか」

 

 そうして2人は掃除と整理を始めた。

 

「おっ……と……と……ふぅ危なかった」

 

 ーガチャン……ゴォォォー

 

 数分して少し片付き始め、阿倫が荷を持ち上げた際によろけて、後ろの機械に当たる。すると何かの作動音がなり始めた。

 

「「……」」

 

 武と阿倫は目を合わせると当たった機械を見る。

 

「阿倫ばあちゃん……これって」

 

 

「多分……試作段階の【時のねじれ装置】かな」

 

 

「作動してるよなこれ……っておぉい! 俺か!?」

 

 武の足元に黒い光が現れ、彼を飲み込み始める。何とかそこから出ようとするものの、全く出れない様だ。

 

「ぬおぉぉぉ……やっぱ無理かぁぁ!」

 

 武はそのまま、その場から消えてしまった。

 

「悪いねぇ、武……これもアンタの為でもあるんだよ」

 

 武が消えた場所を見つめながら阿倫はそう呟いた。

 

 

 

 

 ~??? ~

 

 時のねじれに飲み込まれた武は次の瞬間、森の中にいた。

 

「全く……何処だ此処?」

 

 周りを見渡すが木、木、木ばかりである。

 

「何処か分かんないけど、時間帯は夜か……」

 

 武は木々の間から覗く星空を見て夜だと言うことは分かった。

 

「後の手掛かりは……すんっすんっ、花の匂い?」

 

 何かの花の香りを感じた武は周囲を見回してる。すると少し離れた場所に花があるのを見つけた。

 

「こいつの匂いか……確かこれは【藤の花】だっけか?」

 

 

『うわぁぁぁぁ!』

 

 

「なんだ?」

 

 武は叫び声を聞くと、その方向を向く。

 

「叫び声? 取り敢えず行って見るか」

 

 武は声のした方向に向かい駆け出した。

 

 数十秒走ると、2人の少年の姿が見えた。少年達は刀を持っており、異形の怪物と対峙していた。

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