【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

214 / 224
陣営:同盟
名前:トルヤノフ
性別:男
年齢:33
階級:大尉
乗機:コスモリオン
概要:戦闘機部門のエースパイロットの一人。機動兵器が主力となり最近哨戒部門に回されてこそいるが、かつて一度の会戦で連邦軍の軍艦5(宇宙戦艦1、巡洋艦1、駆逐艦2、輸送艦1)を撃墜するほどの戦果を挙げたことがある。
キャラ提供は神谷主水さん


ディバイン・ドゥアーズVS連邦&同盟 その2

「アムロ・レイ、アムロ・レイのガンダムは何処だ?」

 

 グラン・ヴァルザークが駆るMA、クィン・マンサがディバイン・ドゥアーズ艦隊のXウィングやYウィング、ソルブレイブを撃破しながらアムロのHi-νガンダムを探し回っていた。

 

「あのMAの動き、アムロ大尉のνガンダムじゃないのか!?」

 

 ロンド・ベルのジェガンD型を駆るパイロットは、グランの駆るクィン・マンサが、アムロのνガンダムと同じ動きをしていることに気付く。

 

「だとすると、XウィングやAウィングじゃ抑えられんぞ! どうにかアムロ大尉かライデン中佐を…」

 

『この私では不服か?』

 

「その太陽炉のガンダムは…グラハム・エーカー少佐!?」

 

 グランの駆るクィン・マンサは、第二次ネオ・ジオン抗争時のアムロの戦闘データを組み込んでいた。その動きでアムロの動きを知るロンド・ベルの面々は、彼と対等に戦えるほどの技量ではないと止められないと言ったが、同等の実力を持つとされるガンダムのパイロットが止めに掛かる。

 

「νガンダムを駆るアムロ・レイとは、模擬戦も含め、シミュレーターで何百回も戦っている! 負けた数も多いが、死を伴う実戦ならば、このグラハム・エーカーの肝が据わるもの!!」

 

 それは、自分用にガンダムエクシアリペアを徹底的に改造し、グラハムガンダムと名付けたガンダムを駆るグラハム・エーカーであった。

 新生ネオ・ジオン軍の総帥であるシャア・アズナブルが駆るサザビーと死闘を繰り広げたνガンダムを駆るアムロ・レイと全く同じ動きをするグランのクィン・マンサに、グラハムはνガンダムとシミュレーションや模擬戦も含め、何度も戦って来たと豪語して挑んだ。

 

『エクシアの改修機か? そんなガラクタに用は無い! アムロ・レイのガンダムと戦わせろ!』

 

「このグラハムガンダムをガラクタとは、聞き捨てならんな! ふっ、なればこそ、ただのガラクタと侮った報い、その身に受けてもらおう!」

 

『ほざくな! νガンダムのアムロ・レイの戦闘データを搭載したこのクィン・マンサとプルシリーズを上回るサイコミュを持つ俺の前に、貴様など相手にならん!』

 

 エクシアの改修機と見るなり、自身のガンダムをガラクタ呼ばわりしたグランに、グラハムは鼻で笑い、左手で実体剣であるGNソードを抜いて挑んだ。

 

「そんな棒切れ一本で、このクィン・マンサに挑もうなどと、片腹痛いわ!」

 

 実体剣のみで挑むグラハムのガンダムに、グランはクィン・マンサ全身に搭載されたビーム砲を連射し、一機に撃破しようとするが、高速戦闘を専門とするフラッグファイターであった彼は、その全てを躱しながら迫る。

 

「このようなピケットなど!」

 

『ば、馬鹿な!? このクィン・マンサのビームの雨を躱し切るなど!」

 

 ハリネズミの如くビーム砲を全て躱し切り、迫るグラハムガンダムにグランは驚愕するが、接近したところで、胸部メガ粒子砲を拡散機能に切り替えて放った。

 

「この距離の拡散ビーム砲は、避け切れまい!」

 

『南無三!』

 

 避け切れない距離で放ったクィン・マンサの拡散ビーム砲であるが、グラハムは少し無茶をして、それを掠ることなく避け切ってしまった。これにグランは激しく動揺し、ファンネル三十基を全てを放ち、なんとしても撃ち落とそうとする。

 

「あ、ありえん! この拡散ビーム砲を躱すなど! ふぁ、ファンネル!!」

 

 動揺するグランの巨大MAより合計三十基のファンネルが展開され、迫り来るグラハムガンダムに四方八方からビームの嵐を浴びせるも、それを駆るグラハムは、まるで見えているかの如く躱しながら迫った。

 

「このようなファンネル攻撃! 既に模擬戦やシミュレーションで何度も経験しているッ!!」

 

『なんなんだ貴様は!? この全方位ファンネル攻撃を避けるだなんて、気持ち悪いぞッ!?』

 

「気持ち悪くて結構ッ!!」

 

 絶対に避け切れない攻撃を全て避け切って迫るグラハムガンダムに、グランは気持ち悪さを覚え、二振りのビームサーベルを抜いて迎え撃とうとする。気持ち悪いと言う言葉を聞き取っていたのか感じていたのか、グラハムは気持ち悪くて結構と答え、GNソードを振り下ろそうと迫る。

 斬りかかるグラハムガンダムに対し、グランは乗機であるクィン・マンサの両手に握られたビームサーベルで切り裂こうと振るった。通常、リーチが長いMAのビームサーベルが先に届き、グラハムガンダムを切り裂いているところであるが、グラハムは紙一重の動きでそれを躱し、大型ゆえに苦手とする懐へと飛び込んだ。

 

「隙ありっ!!」

 

『しまった! 懐へ!?』

 

 懐へ飛び込まれたクィン・マンサは、胴体を切り裂かれた。実体剣のGNソードはクィン・マンサの装甲を容易く切り裂き、戦闘機能どころか動力部にまで刃は届いていた。乗機が撃破されたことが分かったグランは、直ぐに脱出機能を発動させ、胴体から頭部を切り離した。

 

「首がコックピットか! まるでジオング! いや、ジオン系だからこそか!」

 

 頭部が爆発する胴体から射出されたのを見たグラハムは、クィン・マンサが頭部にコクピットがることから、ジオングと同じだと口にする。

 

「クソ、強化された俺が気持ち悪い奴に負けるなど! こうなれば、母艦に戻って予備の機体で…!」

 

 ニュータイプでもないグラハムに倒されたことに苛立つグランは、母艦に帰投すれば予備の機体でまた挑もうと決め込み、頭だけのクィン・マンサで帰投しようとする。だが、それは叶わなかった。

 

『せっかく強化してやったのに、敗北してむざむざ逃げるとは…! 貴様、それでも強化人間か?』

 

「まさか、十指の佐鳴明人! 救援に来たのか!?」

 

『救援? 違うな…!』

 

 母艦へと帰投するグランの頭部だけのクィン・マンサの前に、大宇宙大和帝国の武士階級出身にして海軍のエースパイロット、同盟軍全領域軍の特務大佐、それに十指と呼ばれるスーパーエースパイロット集団の一人である佐鳴明人(さなる・あきと)が駆る専用可変MS「村雨」が姿を現した。

 強化してやったのにむざむざ逃げるのかと、無茶を強いる明人に、グランは救援に来たのかと聞いたが、彼はそれを否定し、ビームライフルの銃口を向けた。

 

「あっ!? な、何を…!?」

 

『使えん強化人間など、我が軍には不要なのだ』

 

 味方にライフルを向けられたグランは、本気で撃つ気なのかと問う。これに明人は一度だけ敗れただけなのに、使えないと言ってライフルに引き金を引き、頭部を吹き飛ばした。

 

「そんな、俺はまだ戦え…」

 

 自分が不要だと告げられたことに、グランはまだ戦えると言ったが、言い終える前に明人の村雨が放ったビームで乗機の頭部諸共消滅していた。その光景がグラハムに見えていたのか、この明人の非道を咎める。

 

「味方を撃つとは! 貴官ら大宇宙大和帝国軍人は、武士道を重んじるのではないのか!?」

 

『フン! そんなカビが生えた思想、強き力の前には何の意味なし! こんなガラクタ同然なガンダムに負けた強化人間は、失敗作だ! だから処分したのだ!』

 

「ぬぅ、聞き捨てならん台詞だ! ならばこのグラハム・エーカーが、貴様を斬る!」

 

『ほざくな! そんなガラクタ同然のガンダムで!』

 

 味方を撃ち殺した明人に対し、武士道を重んじるのではないのかとグラハムは問うた。これに明人はかび臭い思想と吐き捨て、グランは失敗作だからこそ処分したと答え、ライフルを撃ってくる。

 この武士道をカビが生えた思想と蔑んだ明人に、かつて武士道を極めていたグラハムは聞き捨てならない台詞であると怒りを覚え、GNソードで斬ろうと放たれるビームを躱しながら迫る。

 

『なっ!? なぜ当たらん!?』

 

「力に固執しているが、秘技トランザムを使う程でもない相手!」

 

 トランザム機能があるのだが、グラハムは明人の村雨の動きを見て、使わなくとも勝てる相手だと見抜いたのだ。確かに明人の技量は高い。同盟軍全領域軍の特権階級である特務の階級を与えられるほどの実力を持っているが、グラハムはそれを超えるほどの技量を持っていた。

 

「馬鹿な!? 俺がこんなガラクタのガンダムに!?」

 

 自身の実力に自惚れている明人は、相手の技量が自身よりもさらに高いことを見抜けず、こうして一時的に性能を向上させるトランザムを使わず、迫り来るグラハムガンダムの接近を許し、左手に握られたGNソードで討たれようとしていたが、ここに来て味方の救援が入る。

 

「そのガンダム、デスティニーガンダムか!?」

 

『なっ!? 貴様はジルベルト・ロードボルト! 俺の邪魔をしに来たのか!?』

 

『貴公は下がれ! このガンダムの相手、貴公では務まらん!』

 

『なんだとぉ!?』

 

 明人の村雨をGNソードの斬撃から守ったのは、デスティニーガンダムの対艦刀であった。自分の斬撃を防いだのが、デスティニーガンダムと分かったグラハムが驚く中、明人は礼の言葉も述べず、救援に駆け付けたジルベルト・ロードボルトを罵倒した。これにジルベルトは怒ることなく、明人ではグラハムの相手は務まらないと告げた。

 

「その太刀筋、真の武士道か!?」

 

『其方はそう言うのか? ならば名乗ろう。某、ジルベルト・ロードボルト!』

 

「グラハム・エーカー! かつて、武士道を極めようとした者!」

 

 そんな明人を無視するかの如く、グラハムはジルベルトの太刀筋で、かつて自分が極めようとしていた武士道の物だと見抜いて問うた。これにジルベルトは、鍔迫り合いをしながら名乗り出た。これに名乗らないのは失礼だと思ってか、グラハムも名乗りを上げた。

 

「き、貴様ら! この俺を無視して!!」

 

 鍔迫り合いを解いていったん距離を取った両者に対し、蚊帳の外に置かれた明人はライフルを向けたが、ジルベルトのデスティニーがライフルを向けていた。

 

「某とグラハムとの勝負。邪魔をするならば、同志である貴公とで容赦せぬぞ?」

 

『なっ!? き、貴様は味方の俺に、銃を向けるのか!?』

 

「失せよ! 失せぬならば、貴様を斬る!」

 

『くっ…! 後で覚えておけよ!』

 

 味方である自分にライフルを向けたことに、明人は殺気を覚えてライフルを向け続けたが、ジルベルトは本気で追い払おうと、凄まじい殺気を彼の村雨にぶつけた。ジルベルトの実力を知る明人は、彼が装甲越しに発する殺気で勝てるビジョンが浮かばず、脅しに応じて両者の勝負から離れて行った。

 

『鬱陶しい愚者は居なくなった。我と貴様の一騎討ち、始めようぞ!』

 

「パイク艦長、誠に身勝手ながら、敵の武人と一騎討ちをさせてもらう。私の周りに味方を近付けぬよう、通達をお願いする」

 

 味方の明人を愚者呼ばわりしたジルベルトは、デスティニーのビームと実体剣の複合武器である対艦刀の剣先を向け、己とのグラハムとの一騎討ちをしようと誘ってくる。この誘いに、グラハムは血が滾っているのか、通信で強襲揚陸艦スパルタンのパイク艦長に、自分とジルベルトの周りに味方を近付けないように頼み込んだ。

 

『こんな状況下で、一対一(サシ)の喧嘩をしようってか!? バカげてるぜ!』

 

「本当にすまないと思っている! この件の懲罰、戦闘後で受ける故に今は!」

 

『良いだろう、周囲に味方を近付けないようにラダス提督に通達する。存分にそいつとやり合ってこい! その方が助かる!』

 

「パイク艦長のご厚意に感謝する! では、グラハム・エーカー、推して参る!」

 

 一騎討ちを喧嘩と表したパイク艦長に、謝罪しながらも頼み込めば、彼はグラハムが強敵を抑えてくれれば助かると言って応じた。

 

『ジルベルト・ロードボルト、推して参る!』

 

「はぁぁぁっ!!」

 

 味方を気にせず、目前の敵と思う存分に戦える状況となれば、グラハムは乗機のグラハムガンダムのGNソードで相手のデスティニーに斬りかかった。

 迫る太陽炉搭載のガンダムに対し、ジルベルトも推して参るべく、グラハムに挑んだ。

 

 

 

「なに、ロードボルトに近付くなだとぉ? はっ! 絶好のチャンスじゃないか!」

 

 グラハムのガンダムとの一騎討ちを行うジルベルトのデスティニーガンダムに近付くなと言う指令がこの戦場に居る同盟軍全部隊に届いていたが、アスランに乗機を蹴飛ばされた挙句、ミーティアを奪われたフリードリヒは、貴族であるにも関わらず、その一騎討ちの邪魔をしようとしていた。

 

「グへへへっ、一緒に死ねェェェッ!?」

 

 激しい斬り合いを行うグラハムとジルベルトの背後より、フリードリヒは頭部が潰れた乗機のザクⅣのビームライフルで狙っていたが、トーマス・ハマーが駆るⅩウィングT-65型がレーザーを撃ち込んで妨害した。

 

『にゃ、にゃんだァ!?』

 

「真剣勝負の邪魔はさせん!」

 

 突然の攻撃で動揺するフリードリヒのザクに対し、トーマスは怒りを覚え、続けてレーザー攻撃を行う。

 

「モォォォッ! にゃんでちゃまするんだよぉ!? お前らぁ、早くかちゅ共をちゅぶしぇっ!!」

 

 アスランに蹴飛ばされた挙句にミーティアを奪われ、絶好のチャンスを邪魔されたフリードリヒは、自分の思い通りにならないことに腹を立て、声を裏返しながら喚き散らしていた。直ぐに部下たちのザクⅣを呼びよせ、トーマスのXウィングを撃ち落とさせようとする。

 

『クソっ、仲間を呼び寄せたか!』

 

「隊長を救わなくちゃ! こちらグレー2、グレーリーダーの救援に向かう! 各グレーは俺に続け!」

 

 トーマスの救援を通信で知ったアスヤ・トドロキは、直ぐに同じ中隊に属するグレーのラインが入ったXウィングを引き連れて上官の救援に向かう。

 

「たかが旧式の戦闘機に、十数機で群がるとは! だが、腕は悪いな!」

 

『にゃんでお前らァは、カトンボ一機も落とせねぇんだァ!?』

 

 十数機のザクⅣに囲まれ、集中砲火を浴びせるトーマスのXウィングであるが、相手の腕が悪いのか、どうにか被弾せずに済んでいた。部下が一向に当てられないことに、フリードリヒは声を裏返しながら喚き、部下たちを罵倒する。

 機体が戦闘不能な状態になっているためか、フリードリヒのザクは何もしていなかった。その所為でもあるが、傍から見れば、何もせず、ただ喚いているにしか見えない。

 対するトーマスのXウィングはシールドが一度しか攻撃を防がないので、当てにせずに自機を包囲した多数のザクの攻撃を躱し続けている。トーマスのXウィングは旧式のT-65ながらも、長期間も大勢力相手に戦うことを想定して設計されているので、この戦場でも十分に戦える性能を持っている。

 

『包囲している敵機、固まってるぞ!』

 

「よし、フォーメーションを組んで攻撃しろ! 気付かれない内に、一気に殲滅する! 俺がプロトン魚雷を撃つのが合図だ!」

 

『了解! 各機、三機一隊でフォーメーションを取れ!』

 

 フリードリヒの部下たちのザク等は周囲の味方を当てにしているのか、アスヤたちのXウィング等に気付かず、ひたすらトーマス機を包囲して攻撃していた。いい感じで固まっているので、味方機の知らせでそれが分かれば、隊長代理として三機一隊のフォーメーションを組ませ、余ったアスヤはプロトン魚雷を纏まっている方に撃ち込むべく、右側から出た照準器を覗いた。

 

「そこっ!」

 

 照準が確実に複数機で固まっている瞬間に合わされば、アスヤは直ぐにトリガーを引いてプロトン魚雷を発射した。放たれた二発のプロトン魚雷は、固まっていた二機を纏めて引き裂いた。残り一発は、ザクの両足を引き裂いて激しい損傷を与える。

 

「よーし、今だ! 撃て、撃て!!」

 

 アスヤ機がプロトン魚雷で複数機を纏めて仕留めたのを合図に、三機一隊でフォーメーションを組んでいるXウィング等は、四門のレーザー砲による弾幕をザクの集団に浴びせた。

 

『うわぁぁぁっ!?』

 

『側面から攻撃! た、退避だ!!』

 

「おみゃえりゃあ! にゃんで逃げるんだァ!? ワァァァッ!! ナイィィィンンン!!」

 

 完全に不意を突かれたフリードリヒのザク部隊は大損害を被り、まだ無傷の機体は戦意を失って逃亡を始めた。これにフリードリヒは怒鳴りつけるが、乗機は戦闘が出来ない状態なので、喚きながら尻尾を巻いて逃げだした。

 

『大丈夫ですか、隊長』

 

「あぁ。俺もC1-44も無事だ。連中の腕が、下手くそなおかげかな」

 

 近くに期待を寄せて来たアスヤが無事なのかと通信で問えば、トーマスは自分のアスメック・ドロイドも無事だと答えた。フリードリヒの隊が下手なのか、おかげかなと首を傾げながらエネルギーの残量を確認する。

 

「ン、散々狙われていたせいか、燃料が残り少ない。補給のために母艦へ帰投する。お前たち、エスコートを頼むぞ! 燃料が残り少ない者や損傷した者も、俺と同じく補給しろ! まだ戦闘は続くぞ!」

 

 トーマスは残量が少ないことに気付き、補給の為に母艦へ戻ると告げる。その際に護衛を頼み、残量が少ない者にも気に掛け、中隊と共に母艦へと帰投した。

 

「すばしっこいチビめ! ミサイルでぶっ潰してやる!!」

 

 マリヤ・サクライのAウィングを執拗に追い回す同盟軍の機体があった。機種はリオン・タイプF、通称コスモリオンだ。

 コスモリオンを駆るパイロットであるトルヤノフ大尉は、戦闘機部門のエースパイロットであり、一度の会戦で連邦軍の宇宙艦艇五隻を沈めた。その実績が買われ、コスモリオンを受領した。

 Aウィングの素早さに苛立ち、確実に仕留められるホーミングミサイルを使用した。照準に高速で飛び回るAウィングが合い次第、ミサイルのトリガーを押す。

 

「すばしっこいが、どうせ装甲が脆いんだろ!? こいつから逃れられねぇ! これで終いだァ!!」

 

 Aウィングの素早さで、装甲が脆いことを見抜いたトルヤノフは、ホーミングミサイルから逃れられないと高を括ってトリガーを押して発射する。十数発のミサイルが発射され、回避機動を取るAウィングに向けて飛んでいく。追尾機能が高いため、一度狙われれば撃ち落とさない限り逃れることは出来ない。

 

「このミサイル、しつこい…! なら…!」

 

 機体左右のレーザー砲を後ろに回転させ、迎撃を試みるが、高速で動き回るので余り当たらない。これにマリヤは、Aウィングのリミッターを外した。

 このリミッター解除はAウィングの速度を倍増させる物だが、癖があり、ただでさえ操縦しづらいAウィングの操縦を更に難しくするので、敢えて操縦できるようにリミッターを設けている。制限を嫌って外しているパイロットもいるようだが、そういうパイロットは熟練や技量の高い者なので、連携を重視する他のAウィングのパイロットたちはリミッターを掛けて出撃している。マリヤのように、任意で外すことが可能のようだが、執拗に追尾してくるミサイルから逃れられない場合のみ、外すことが可能なようだ。

 リミッターを解除されたAウィングの速度は倍増し、パイロットであるマリヤに多大なGが掛かった。気を抜けば何処かに激突し、機体と運命を共にしてしまうが、彼女は出自が特殊であり、常人よりも耐久力があった。そのためか癖のあるAウィングの操縦を難なくこなし、こうしてリミッターを外した最大加速状態でも、機体を手足のように扱っている。

 

「み、ミサイルを…! ホーミングミサイルを撒いただとぉ!?」

 

 リミッターを外したAウィングの速度は凄まじく、対象を当たるまで執拗に追い回すホーミングミサイルを撒いてしまう程であった。それを目撃したトルヤノフは驚きの声を挙げるが、直ぐに持ち直し、マシンキャノンからレーザー砲に取り換えたコスモリオンで撃墜しようと自身で執拗に追い回すことにする。

 

「クソが! なら、このレーザー砲で撃墜してやるぜ! もしくは、何処かにぶつけるつもりでなぁ!」

 

 そうと決めたトルヤノフは、コスモリオンの速度をエンジンが悲鳴を上げる寸前にまで上げ、マリヤのAウィングの追撃を開始した。Aウィングは先にも述べた同様、レーザー砲は真後ろにも向けることは可能だが、速過ぎるので照準は全く定まらない。状況はトルヤノフも同じだが、照準の性能はコスモリオンの方が高い。

 

「フハハハッ! 速過ぎて照準が定まらんようだなぁ! こちらも状況が同じだが、経験が違うのよ!」

 

 時おり放たれるレーザーは、速過ぎてトルヤノフのコスモリオンには当たらなかった。対するトルヤノフも同じだが、技量は負けるが、大尉の肩書から飛行時間と経験の差はマリヤよりはるかに上回っている。

 

「そんな高速で機体を上手く扱うことは褒めてやるが、ここまでだ! 死ね…!?」

 

 素直に高速機動を熟すマリヤの事は褒めつつも、照準にあったところでレーザー砲のトリガーを引こうとしたトルヤノフであったが、高速の追撃で集中し過ぎたのか、彼女の術中を見抜けなかった。

 

「あっ!? アァァァッ!?」

 

 マリヤが急速に上方へと方向転換を行った際に、自分のコスモリオンがどこかに激突しようとしたのが分かった時には、ブレーキは間に合わなかった。目の前にディバイン・ドゥアーズ艦隊の攻撃で撃沈されたどこの勢力の物か、全長一千メートル級の軍艦の残骸があったのだ。これに気付いたトルヤノフはブレーキを掛けたが、間に合わず、残骸に激突して機体と共に爆散してしまった。

 あんな高速状態でも、Aウィングの小回りは効くようで、急な方向転換が出来たようだ。もっとも、マリヤの特殊な出自故に出来る芸当であり、並のパイロットは失速して機体下部で激突してしまう。

 

「あれ、撃墜スコアに入るかな?」

 

 乗機にリミッターを掛けて通常の速度に戻したマリヤは、激突したトルヤノフのコスモリオンを見て、あれが撃墜スコアに入るのかと疑問を抱いた。




今回はスターウォーズ回と思いきや、グラハムとAウィング回であったでござる。

前半のグラハムに関してはね、絶対に言うと思うんですよ。
監督もあの状況で生き残ったと言うか、生き返ったグラハムのことを気持ち悪いと言ってますからね。
多分、どっかのイベントかドラマCDで言ってるかと思う。
気持ち悪くて結構だなんて台詞、あんな人じゃないと言えない。多分。

つまり、応募キャラのグランのクィン・マンサが負けたのは、グラハムが変態過ぎたからです。
何を言っているのか分からねぇと思うが…多分そうだ…。

オリーブドラブさんから借りた佐鳴明人ことサナル・アキト関しては、借りてる分際で言って申し訳ないけど、あいつグラハムに瞬殺されるかと思います。
俺がキャラを応募した企画で、なんかドップに乗って新兵のジム相手に舐めプしてくるんですけど、包囲された途端、なんか情けないこと抜かしてましたわ。

https://syosetu.org/novel/223795/105.html

サナルが非情に情けない回がこれです↑
初めて見た時はスゲェ情けねぇ奴だと思いました。
ザクに乗れば無双で来たかもしれないけど、相手が新兵のジムじゃなくて、フラッグ乗ったフラッグファイター時代のグラハムとタイマンで戦ったら、確実にグラハムが勝ちます。
阿修羅すら凌駕する変態なので(笑)。

その次に変態のグラハムは、ジオンのお侍さんである同じくオリーブドラブさんのジルベルト・ロードボルトと一騎討ちします。
まぁ、かつてミスター・ブシドーと対峙するって構造かな?

後半は予告通りスターウォーズ回に。
旧三部作のXウィングの編隊が、声が裏返ったDQN貴族の部隊を蹴散らし、Aウィングが恐ろしい速度で、応募キャラのコスモリオンをタイ・ファイターのように事故させました。

俺的にAウィングのイメージがね、小型で運用しやすい機体、速い、そんで特攻のイメージ。
エピソード8で出て来た時は、何所から引っ張り出して来たんだと思ってましたが、設定見てちゃんと近代化改修してるんだなと思いました。
古い方のバトルフロントⅡでAウィングを使いましたけど、メチャ速かったわ。そんで脆いと言うある意味で原作再現。今のバトルフロントⅡじゃ、限定機体なんだね。動画で見てみよう。

では、あとがきはここまでにして、次の執筆に行こう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。