虹色に輝く世界で ~あなたは残された時間を何に使いますか?~   作:トミザワ

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どうも、作者のトミザワです。

なんとか年内に出すことができました。

誤字、脱字あれば報告お願いします。

今後の展開としてはアニメ&オリジナル展開で行きたいと思います



3話 素直になれないお姉さん

キーンコーンカーンコーン

 

6限目の終わりを知らせるチャイムがなる。あとは帰りのHRをやって家に帰るだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや帰るはずだった 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここがスクールアイドル同好会の部室だよ!」

 

 

僕は高咲さんに連れられ、扉の前に立つ。いやわかってたよ...逃げられないって...。ってかなんで僕なんだよ...。

 マネージャーぐらいそこら辺の人を勧誘すればいいのに...。まさか!僕をパシリにする気だな!『マネージャー、水持ってきて』とか『衣装取ってきて』とか僕を使い走りにするつもりなんだ...。あれ?よくよく考えれば、マネージャーってそういう仕事じゃね?

 

 

「じゃあ行くよ!」

 

 

そう考えてると、高咲さんが部室の扉を開ける。えっ?嘘でしょ?まだ心の準備ができてないんだけど...

 

 

「みんな!連れてきたよ!」

 

扉を開けると、8人の女子生徒が活動していた。彼女たちは高咲さんの声に一斉に振り向く。あっ...これ駄目なヤツだ。

 

 

「え、えっと...佐竹祐介です...。よろしくお願いします。」

 

いつも通り、相手に聞こえてるかどうかも怪しい声量で自己紹介をする。何が怖いってみんな笑顔なのが怖すぎる。これ絶対、みんな心の中で『うわっw陰キャかよw』って思ってるんだろうなぁ...。

 

 

 

「エマ・ヴェルデです♪これからよろしくね♪」

 

するとソファーに座っていた子が自己紹介する。名前からするに海外の人なのだろう。あと大きいですね....。

 

「近江彼方ちゃんだよ~...」

 

うん...。いかにも眠そうな感じの声ですね。

 

「はじめまして!優木せつ菜です!これからよろしくお願いします!祐介さん!」

 

この人か高咲さんが言ってた人は........。本名はたしか中川奈々だっけ?まぁいいか........どうせ話さないだろうし

 

「お~!君が噂の男子生徒か~アタシ宮下愛!よろしくね!そして隣にいるこの子が天王寺璃奈!」

 

うわっ........。僕がもっとも苦手とするギャル系か....。なんか金髪にしてる男と付き合ってそう....。あまりこの人とは関わらないようにしておこう....。

 

「........よろしく」

 

そしてこの子はなんだろう....。この人、僕と相通ずるものがある....。

 

「はじめまして♡あなたのかわいいはここにいる!かすみんこと中須かすみです♡」

 

この人には触れないでおこう。関わると色々めんどい。

 

そして問題は....

 

 

「桜坂しずくです!よろしくお願いします♪」

 

知ってたよ....。なんかこの人怖いんだよな....。夢の影響もあるかもしれないけど、何だろう....声のトーンからして猫かぶってそう(ド偏見)

 

 

「ってことで改めてよろしくね!」

 

そう言って高咲さんはニコッと笑った。その笑顔で一体何人もの男子を死地へ送ったのだろうか....って言うか早くお家に帰りたい....。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

服飾同好会

 

 

 

自己紹介が終わった後、高咲さんと愉快な仲間たちに連れられ服飾同好会の部室に来ていた。どうやらPVの撮影をするらしく、エマ先輩の友達の友達が服飾同好会の部員でどうやら協力してくれるらしい。

 

「こんな同好会にツテがあるなんて」

 

「たまたまクラスに部員の子がいただけよ」

 

どうやら近江先輩と話してる大人びた人がエマ先輩のお友達らしい。名前は....なんだっけ?かりんとうかなんかだった気がするけど、まぁどうせ話さないしいいや。

 それにしてもこの人、エマさんに引けを取らない大きさだな....。

 

「まぁそれはいいとして....」

 

そして彼女は僕を見る。ヤバい....見てたのバレたかも....殺される....。

 

「へぇ....あなたが噂の男子生徒ね」

 

彼女は僕に近づき問いかける。

 

「ひ、ひゃい....」

 

「朝香果林よ。よろしくね」

 

いやだ....この人怖い....。声のトーンからして絶対複数の男と関係持ってるよ....(ド偏見)

 

「........どうかな?」 

 

そう考えていると、着替え終わったエマ先輩が試着室から出てくる。....なんだそのかわいい格好は

 

「がおー!食べちゃうぞー!」

 

「わぁー!癒されるー!」

 

クマの着ぐるみを着たエマ先輩に高咲さんは思いっきり抱きつく。果たしてこれは衣装なのだろうか?まぁかわいいから良いけど

 

「こっちはどうかしら?」

 

「お!さすが現役モデル!」

 

すると朝香先輩が新しい衣装を持ってくる。どうやら彼女は読者モデルをやってるらしい。....どうりでスタイル良いわけだ。

 

 

「ねぇエマさん!次の衣装に着替える前に写真撮らせてよ!」

 

「もちろん!」

 

高咲さんのお願いにエマ先輩は笑顔で承諾する。あれ?なんだろう........嫌な予感がする。

 

「だったら私も一緒に!」

 

「私も!」

 

あ~....良くないね。良くないよこの流れ。

 

「じゃあみんなで撮ろうよ!」

 

宮下さんの一言で僕は絶望した。

 コミュ障にとって集合写真は地獄でしかない。まず『一緒に撮ろう』と誘われないし、誘われたところでどこのポジションにいれば良いのかわからずに結局、周りから浮いてしまう。しかも、断ったら断ったで『何アイツ....ノリ悪....』と思われ、その場の空気を悪くすると言う地獄が待っている。

 

 

  

「じゃありなりーにはここに入ってもらおう」

 

そんなことを考えていると同好会メンバーは次々と自分の立ち位置を決める。

 

ここにいても良いことはない。とりあえず一旦部屋を出よう。

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシッ

 

 

 

服飾同好会の部室から出ようとすると、朝香先輩に腕を掴まれる。

 

「一緒に撮らなくていいの?」

 

「えっ....」

 

突然の質問に僕は何も答えられなかった。

 

 

写真が嫌いだから

 

馴れ合うのが嫌いだから

 

誘われずに悲しい思いをしたくないから

 

周りから浮いてしまうから

 

どれも違う気がした。

 

 

そして考えに考え抜いた結果、僕はこう答えた。

 

 

「あ、朝香先輩こそ、一緒に撮らなくていいんですか?」

 

 

恐らく回答としては最悪な答えだろう。そもそも回答ですらない。

 

「こういうの嫌いなのよ.......くだらない....。同好会を手伝ってるのもエマを応援したいだけであって興味があるわけじゃないわ」

 

朝香先輩はそう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘘だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の動きやしぐさでわかった。

 

 

だが、僕はそれを問い詰めようとはせずに『そうですか』とだけ言って部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「疲れた........」

 

僕は自室のベッドに倒れる。

 結局あの後、PVに使用する衣装は一つに絞れずに全部着ることになったらしい。ちなみに撮影は明日とちゃんと伝えられた。これは確実に来いって言うことですね

 

「ふぅ........」

 

僕は深くため息をつく。それにしても濃い一日だった........濃すぎて「もう学校行かなくていいんじゃね?」と思うくらい濃い一日だった。

 せめて穏やかに過ごそうと思ったが、高咲さんにぶつかったのが、運の尽きだった。

 

「同好会か....」

 

彼女自身は厚意でやってるのだろうが、恐らく周りの生徒は良く思ってはないだろう。その内、彼女や同好会の人たちにもヘイトが向くことになる。

 

「....断ろう」 

 

僕が同好会に入って良いことはない。むしろ足を引っ張るだけだ。あとめんどくさい 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

2日目

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

4限目の終わりを知らせるチャイムがなる。虹ヶ咲学園生活二度目の昼休みが始まった。普段は寝たフリかスマホいじるかのどちらかで時間を潰すのだが、高咲さんという男子キラーが来るので、逃げなければならない。

 

「....よしっ」

 

僕は昼食とスマホを持ち、教室を出る。恐らくだが、高咲さんはまず上原さんを呼びに行くため、すぐには来ない。そして昨日の内に人気のないスポットを見つけたのでそこで昼食を食べよう。

 

僕は階段を降りて、中庭に出る。目的の場所はその奥にあるベンチだ。あのベンチ周辺は東校舎のせいでこの時間帯は日陰になっており、人気がない。今日はゆっくり過ごせそうだ。

 

「あれぇ~?裕介先輩じゃないですか~。よかったらこの可愛いかすみんと一緒に食べますか?」

 

どうやらここではゆっくり過ごすことは出来なそうだ。とりあえず一旦教室に戻るか

 

「ちょっと!無視しないでくださいよ!」

 

僕は中須さんの言葉をスルーして足早に校舎に入る。

 

 

 

 

ドンっ!

 

 

 

 

すると女子生徒と肩が当たってしまう。女子生徒はぶつかった拍子に持っていた教材類を落としてしまう 

 

 

「えっ....あっ....す、すいません!」

 

僕はすぐに謝罪をし、落とした物を拾う。

 

「裕介くん?」

 

「........エマ先輩?」

 

どうやらぶつかった女子生徒はエマ先輩だった。

 

「ご、ごめんね?私、考え事してて前見てなくて........」

 

僕はエマ先輩の謝罪に「い、いえ....」とだけ答え、拾った物を渡す

 

「ありがとう........本当にごめんね?」

 

そう言ってエマ先輩はその場から立ち去ってしまう。ぶつかったのがエマ先輩で良かった........。これが他の人だったらまた変な噂を流されてたであろう。

 

そんなことを考えていると、一枚の紙が落ちていることに気がついた。恐らくエマ先輩が落とした物だろう。

 

どうやらアンケート用紙のようだ。

 

 

お名前 朝香果林

 

Q1 モデルとして心がけていることは?

 

毎日ストレッチすること

 

Q2 今、一番興味があることは?

 

スクールアイドル

 

 

 

なぜ朝香先輩のアンケート用紙をエマ先輩が持ってるのかはわからないが、昨日僕に言ったことはやはり嘘だったようだ。

 

そして僕は画策する。

 

 

 

 

これ朝香先輩入部させれば僕、入部しなくていいんじゃね?

 

 

 

 

                   続く

 




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