バスケ部の後輩マネージャー井沢は、ことあるごとに俺に惚れ薬と称するものを渡してくる。
やり取りの中で俺の心境も変化していき……


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頭ハッピーな小悪魔後輩が俺に惚れ薬と称するモノを渡してくるので、その話に乗せられてやった結果

 その夏、俺は十七歳で、そしてうだるような熱さだった。

 

「せんぱい、お疲れ様です!惚れ薬です、どうぞ」

「おう、サンキュー」

 

 校舎の外では蝉時雨の合唱が降り注ぐ八月、夏休み。五分休憩の合図で、体育館の床を踏みしめる音とボールの響く音が一旦止み、マネージャーの用意してくれた飲み物を受け取る。そして、冒頭のやりとりは一年後輩のマネージャーである井沢が、俺にドリンクを渡す際のやりとりだ。

 紙コップを受け取って口に運ぶ寸前にピタリと手を止めて井沢を見る。

 

「今何て?」

 

 俺の言葉に井沢はきょとんとした顔で首を傾げる。

 

「え?せんぱい、お疲れ様です!ですけど」

「いやいや、その後」

「惚れ薬です、どうぞ。ですけど」

 

 こいつ何言ってんだ?と言う目でじっと見つめてくるので、もしかして俺がおかしな事を言ってしまっているのではないかと思ったが、やっぱりおかしいのは井沢だ。

 

「だよな。聞き間違いじゃないよな?」

 

 井沢は意味ありげな含み笑いをすると、傍らに置いたストップウォッチに目をやる。

 

「あと一分でーす」

 

 その声を合図に皆足早に各々のポジションへと向かう。

 

「あれ?飲まないんですか?休憩終わっちゃいますよ?」

 

 にやけ顔であざとく煽ってくるので、一気に紙コップを飲み干す。うまい。スポーツドリンクが渇いた身体に染み渡る。

 

「効きました?」

「いんや。別に」

 

 そして五分休憩が終わり、練習は再開した。

 

◇◇◇

 

「井沢、もしかしてお前俺のこと好きなの?」

 

 部活後、水を飲みに水場に向かうと洗い物をする井沢とはち合わせたのでそう聞いてみる。彼女は露骨に怪訝そうな顔をして半歩距離を取りつつ俺を見る。

 

「えっ、自信過剰にも程がありますよ」

「……自信過剰って」

 

 言われてみれば、少女マンガのライバルみたいな物言いをしてしまっている事に気が付き若干恥ずかしい。

 

「だって『惚れ薬』とか言ってくるんだから、惚れてほしいって事だろ?」

「だからせんぱいの事が好きだ、と?」

「そんなに飛躍した論理は展開してないと思うんだけどなぁ」

 

 キュッと蛇口を止めると、タオルでドリンクの入っていた容器を拭きながらジト目を俺に向けてくる。

 

「別に。ただ面白そうだから言ってみただけですよ。大体せんぱい好きな人いるでしょ」

「えっ、何でそれを」

 

 井沢の言うとおり、俺は女子バスケ部の白石唯菜の事が好きだ。チームのエースで慕われている。黒髪長身のまさに大和撫子と言った風貌の彼女に好意を抱く男子は俺以外にも沢山いることだろう。

 

「そんなの見れば分かりますよ。まぁ唯菜先輩かわいいですもんね」

「……見れば分かるって、そんなに……ですかね? じゃあもしかして白石にも……」

 

 動揺しているせいか、つい丁寧語になってしまった。

 

「まあ、あれだけ見ていれば、ねぇ。なんならもう告白してみたらいいじゃないですか。惚れ薬お分けしましょうか?」

「いや、いらんわ。つーか何なんだよその惚れ薬って」

「相手が自分を好きになる素敵なお薬です」

 

 得意げに胸を張る井沢。正直言って胸は関東平野なみだ。

 身長は多分平均より低く、髪型は、ショートカットなのか?くりっとした大きな瞳でよく笑う少年の様な雰囲気の残る少女だ。

 

「……えっと、そのお薬は大丈夫なの?」

「さあ♪」

 

 おいおい、そんなの人に飲ませるな。毒味しろ、毒味。

 気が付くとそんなやりとりで大分時間が経っていたようで、他の女子部員が井沢を呼びにやってくる。

 

「春香。何やってんの~。部室閉めちゃうよ」

「あっ、待って。すぐ行く!」

 

 バタバタと慌ただしく片付けをすると、井沢春香はちらりと俺を見て微笑む。

 

「では、せんぱい。お疲れさまでした」

「おー、お疲れさま」

 

◇◇◇

 

 夏休み中も週に三回部活はある。毎日暑く、風通しの悪い体育館の中で走り回って練習する俺たちの生命線はドリンクサーバーのスポーツドリンクだ。

 

「せんぱい、お疲れさまです!惚れ薬です!」

「おう、サンキュー」

 

 受け取り、躊躇無く飲み干す。今日も渇いた身体にドリンクが染み渡る。

 

「あら、反応が無いですね。面白くない」

「だって普通のドリンクじゃん」

「まぁ、味はそうですね。味は」

「飲んだことあるのかよ」

「そりゃまぁ。自分で味見くらいはしますよ」

「自分で飲むとどうなんの?」

「『うん、わたし可愛い!』て思います」

「なんだそりゃ」

 

 そんなやり取りをしているうちにあっと言う間に一分前。五分休憩終了。

 

「お前最近井沢ちゃんと仲良いよな」

 

 着替えていると友人からそんな話を振られて眉をひそめる。

 

「別に普通だろ。特別良くはないと思うんだけど」

「ほぉ。休憩時間とかずっと喋ってるのにそんな物言いか。部活の後二人で話してるのも見てんだぞ」

「たまたまだろ。別にいつもじゃないし」

 

 俺の抵抗も虚しく、友人の大城は悔しそうに、うらやましそうに首を横に振りながら嘆きの声を上げる。

 

「いいなぁ~。俺も井沢ちゃんに『せんぱい♪』とか呼ばれてぇなぁ~」

「いやその位は普通に呼ぶだろ」

 

 そういえば、井沢はこいつのことを『大城先輩』と呼んでいることに気が付く。だから何だという話だけど。

 

「かわいいよなぁ、井沢ちゃん。ちっちゃくて妹系って言うか、小動物系って言うか」

 

 かわいいかかわいくないかの二択で言えばまぁかわいい方だろう。自分の容姿を棚に上げて人の容姿にとやかく言うのはどうかと思うけど、誉めているから許してほしい。

 

◇◇◇

 

「お前さ、大城に惚れ薬盛った?」

「え? 盛りませんけど」

 

 部活後、水場で後片付けをする井沢に問い掛けるときょとんとした様子で首を傾げられた。

 

「あぁ、もしかしてアレです?わたしの事かわいいとか言ってました?あははは、こう見えて意外とモテちゃうんですよね~、わたし」

「すげぇな、惚れ薬効果あんじゃん」

 

 自分で飲むと『自惚れる』と言う設定をあげつらった皮肉だが、井沢には通じなかったようで得意げに頷く。

 ……あと大城よ。お前、「アレ」呼ばわりだぞ。

 

「でしょう?だからせんぱいも唯菜先輩に飲ませた方がいいですよ。早くしないと誰かに取られちゃいますよ」

 

 そう言ってこれから洗おうとしていたドリンクサーバーから残ったドリンクを紙コップに注いで俺に差し出してくる。

 

「春香ちゃん。片づけ手伝おうか~?」

 

 井沢の様子を見て白石唯菜が駆け寄る。

 

「唯菜先輩!大丈夫ですよ、せんぱいが手伝ってくれて……」

 

 言いながら何か閃いた顔をしたかと思うと、わざとらしく手を叩いて話す。

 

「あっ!そうだった、忘れてた!アレ!ちょっと取ってきますね」

 

 井沢は俺に目配せをしながら足早に駆けて行く。水場に残ったのは俺と白石。気を使って二人にしてくれたのは火を見るより明らかだ。

 

「あー……。はは。げ、元気なやつだよな、井沢」

 

 引きつった笑顔でそう言うと、白石は笑いしゃがむ。

 

「ふふっ、ね。春香ちゃんはいつも元気だよね。これ、洗えばいいの?」

 

 濡れないように制服の袖をまくり、ドリンクサーバーを洗う。

 バスケは男女で分かれているからか、白石とも全く話さないと言うわけでも無いが、機会は少なかった。

 高校に入って一年半。二人きりで話す機会となると中々無かったのは事実だ。

 

「いつも楽しそうに春香ちゃんと話してるけど何話してるの?」

「楽しそうに……? 別にただなめられてるだけじゃねぇ?」

「そっかぁ。二人だけの秘密かぁ~」

「いやいや、全然そんな事はないから。マジで。本気で。冗談抜きで」

 

 周囲を見渡すが井沢はまだ帰ってくる様子もない。

 井沢の話題が中心ではあるが、井沢が戻るまでの少しの間俺と白石の二人だけの時間は続いた。どうでもいいような俺の話に彼女は耳を傾け、時折楽しそうに笑った。一言で言えば、最高の時間だった。

 その日を境に、少しずつ白石と話す様になっていった。

 

「はいせんぱい、ドリンクです」

 

 俺と白石が話すのを満足げに眺めながら、いつの間にか井沢は素直にスポーツドリンクを渡すようになっていた。

 

「おう、サンキュー」

 

 それからもう少し経つ頃には大分気温も下がり、土曜の練習以外はドリンクサーバーもお役御免となった。白石とアドレス交換をして、何てことないやりとりを出来るようになった。

 車輪が回るような好循環。白石と仲良くなって、部活も気合いが入って、勉強も頑張らなきゃって気持ちになる。毎日が順調の一言。

 

「や、せんぱい。お元気そうですね」

 

 ある部活の無い日、特に誰かと遊ぶ用事も無いのでぶらぶら帰ろうかと下駄箱に向かうと後ろからポンと肩を叩かれる。声の主は井沢春香だ。

 

「お、井沢。おかげさま、……でいいのかな?」

 

 惚れ薬の意図はこれっぽっちもわからないけれど、井沢のおかげで白石と仲良くなれたようなものだ。

 

「ふふん。お礼に飲み物くらいおごってくれてもいいんですよ?」

 

 腕を組み、得意げに井沢は笑う。

 井沢の希望でスポーツドリンクを買い、公園で飲むことになる。夏はとうに過ぎ去り、来月にはブレザーに切り替わる様な時期。

 

「ほい、本当にこれでいいのか?」

「わーい。ありがとうございますっ」

 

 公園のベンチに腰掛けた井沢は、俺からペットボトルを受け取るとピョンと足を伸ばして喜びを表す。井沢の希望はペットボトルのスポーツドリンク。

 

「やっぱり粉のやつと味違いますよね~」

「へぇ、そうなん?」

「あら、バカ舌ですか。飲んでみます?」

「いや、間接キスだから遠慮する」

「うわ、そんなきっぱり間接キスっていう人初めて見た」

 

 白い目を向けつつ僅かに俺から距離を取ったので軽くショックを受ける。

 

「もうそろそろ告白しちゃったらどうです?脈ありなんですよね?」

「ん~、……あるような、無いような」

「つまり不整脈ですか」

「ちげぇよ」

 

 ペットボトルのドリンクを飲むと、井沢は腕を組んで首を傾げる。

 

「ん~、そうですねぇ。じゃあこうしましょう。わたしを唯菜先輩と思って告白してみて下さい」

「……はい?」

「トップアスリートもよく言いません?『あきらめたら、そこで試合終了ですよ』って」

「それ言ったのバスケマンガだし、しかも安西先生のセリフだし」

「安西先生って誰ですか?」

 

 顔をやや斜めにして、キョトンとした顔をする。……え、知らないの。

 

「と、とにかく、練習で出来ないことが本番で出来るわけはないんですから、とにかくやってみましょうよ。ほら、ほら」

 

 多分、『やるわけねぇだろ』とかそんな風に俺がお茶を濁すのを予想しているんだろう。だが、井沢の言うことも確かに一理ある。

 

「井沢」

「井沢じゃないですよ。唯菜ですよ、せんぱい」

 

 ペットボトルを片手に余裕の笑みを浮かべる井沢春香。

 

「好きだ」

 

 緊張や、戸惑いや、照れが現れる前に機先を制する。

 

「……えっ」

 

 井沢は短く驚きの声を上げると、顔を赤くしながら慌ててそっぽを向く。

 

「へ、へぇ……。やれば出来るじゃないですか。せんぱい」

「あ、あぁ。そうだな」

 

 言い終えて急に身体中から変な汗が噴き出てくる。

 

「もしせんぱいの告白が上手くいったら」

 

 顔を背けるどころか、完全に俺に背を向けていた井沢はぼすっと無遠慮に俺に寄りかかり言葉を続ける。

 

「また何か奢って下さいね」

 

 その声色は優しかったが、顔が見えないから、井沢がどんな表情でそう言っているのかは分からなかった。

 そして結論を言うと、俺が白石に練習の成果を発揮することは無かった。

 

◇◇◇

 

「だから言ったじゃないですか」

 

 公園でブランコを漕ぎながら、井沢春香は隣に座りうなだれる俺の肩を触る。

 

 白石唯菜に彼氏が出来たのだ。相手は隣のクラスのクラス委員で、白石もクラス委員。ある日の放課後、委員会帰り。彼は意を決して白石に告白をして、彼女は戸惑いながらもそれを受けたそうだ。意外にも、人生初告白だったらしい。

 

「わたしは何度も言いましたよ。早く告白しないと取られちゃうって」

「……あぁ」

 

 俺の煮え切らない返事に苛立ってか、井沢はスカートのまま立ち漕ぎに移行する。

 

「誰だって相思相愛だから付き合う訳じゃないんですよ。相手を嫌いじゃなくて、特別好きな人がいなければ付き合う事だってあるじゃないですか」

「……そうかもな」

「だったらせんぱいはわたしと付き合ったっていいと思うんです」

 

 その言葉に思わず顔を上げる。夕焼けの公園。ブランコを立ち漕ぎしている井沢の顔は夕日に紅く染まり、スカートは風に揺れる。

 何も言えずにじっと見ていると、井沢はバツが悪そうにジト目で俺を見て口を尖らせる。

 

「……何ですか、何か言ったらいいじゃないですか。かわいい後輩からの、こっ……告白なんですから」

 

 次第にブランコは振り幅を狭め、井沢はひらりと器用に再び座り、赤い顔でジッと俺を見て言葉を待つ。

 多分、嘘や冗談の類ではない。この表情でそれをされたなら、人間不信になる自信がある。

 友人の大城の言うように、井沢は確かにかわいいと思う。決して大人っぽくは無いし、スタイル抜群と言うわけでもないが、明るく、元気で、性格もいいし、話も合う。

 何より、いいやつだ。だから……、こう返す。

 

「ダメだ」

 

 俺は首を横に振る。井沢の顔が諦めを帯びた笑顔に変わる。でも、そんな顔を長々とさせたくはない。

 

「今付き合ったら、白石に失恋したから代わりに付き合うって形になっちまう。お前に失礼だろ、そんなの」

 

 井沢は困惑した様子で首を捻る。

 

「つまり、……どういうことですか?」

 

 キィと音を立てて俺はブランコを漕ぐ。

 

「もうちょっと待ってって事。ちゃんと俺が惚れてからな」

 

 多分顔は真っ赤なんだろうけど、確実に夕日のせいだろう。井沢は満面の笑みで大きく頷く。そして、ブランコに乗っている俺の手を握ってきた。

 

「私も絶対、先輩の事好きになって貰えるように頑張りますねっ!」

 

 ……その宣言には苦笑いしか浮かばなかったけれど。

 

「おぅ、期待しないでおくよ」

「えー?そこは頑張って下さいとか言ってくださいよ~」

 

 そんな会話を交わしながら、俺たちは公園を出て帰路についた……。

 

◇◇◇

 

 次の日、昼休みになった瞬間に俺のクラスに井沢が現れた。

 

「せんぱいっ!一緒にご飯食べましょう!」

 

 ひょっこりと現れた彼女はいつも通りの様子だった。その姿にほっとして、俺は彼女の誘いを受ける。嫌な圧は受けたけどな。

 

「あぁいいぞ」

「やりい!」

「今日は何なんだ?」

 

 そう言うと、嬉しそうな笑顔のまま、彼女は答える。

 

「ふふん♪よくぞ聞いてくれましたっ!今日のおかずはですね……」

 

 彼女が鞄の中を探るのを見ながら、俺は苦笑した。とっくに落ちているじゃないか。

 

「はい、せんぱい。惚れ薬です、どうぞ」

「おう、サンキュー」

 

 井沢は鞄からペットボトルのドリンクを差し出してくる。小さいサイズ、未開封。

 

「効きました?」

「いや、別に」

 

 嬉しそうに顔をのぞき込んで来る井沢に首を横に振ると、腑に落ちない様子で眉を寄せる。

 

「おかしいなぁ。わたしには効いたんだけどなぁ。おっと、失言」

 

 言い終えてわざとらしく口を押さえる。

 

「……何だよ、途中で止めるなよ」

「いいんですか?聞いたらわたしのこと好きになっちゃいますよ?」

「望むところだ、言ってみろ」

 

 井沢は腕を組み、少し考えたかと思うとにっこりと笑う。

 

「ん~、秘密です!」

「おい!」

 

 この後輩に振り回されるのも悪くはないかなと、柄にもないことを思った。

 

◇◇◇

 

 それは、五月の初め頃の話。

 

「先飲めよ。汗すごいぞ」

 

 まだ慣れないマネージャー業務。暑い日に、小さい身体で重いドリンクサーバーを運んできた私は汗だくだった。

 一学年上の先輩に差し出した紙コップは、そのまま私へと手渡される。

 

「……えっ。ありがとう……ございます」

 

 両手で大事そうに持ち、ゴクゴクと飲み干す。

 その日から、ずっと視線は彼を追うようになった。

 

「……先輩? 聞いてますか?」

「悪い! 聞いてなかった!」

 

 あの日のことを思い出してぼーっとしていたら、目の前にペットボトルが差し出されていた。

 

「ほれ」

「え!いいですって」

 

 そこまで言われては受け取らないわけにもいかず、慌てて受け取って頭を下げる。

 

「まぁいいですよ。今度ご飯奢ってくれれば」

「なんつう無茶ぶり……」

 

 でも、こんな風に気軽に話せるようになったのはつい最近だ。

 

「あ、そうだ。今日一緒に帰りませんか?」

「え!?︎」

「どうしたんですか? そんなに驚いて」

 

 口角を上げながら少しだけからかいの気持ちを込めて言ってやる。

 

「じゃあ決まりですね。校門出たところで待っててくださいね」

「あ、ああ……」

 

 きっと、あの日渡された中身は惚れ薬だったんだと思う。そして、今まで待ったんです。だから、逃がしませんよ、せんぱい♪




いかがだったでしょうか。

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