今年もよろしくお願いします。
実は年末にもう一度更新するつもりでしたが、いろいろと思わぬ予定が立て続けに入ってしまい、気付けば年が明けていました。
今年はもうちょっと更新頻度を上げられるようにすることが目標です!
というわけで最新話です!
今回は少し短めです!
「――と、言うわけで……」
「私達、お付き合いすることになりました」
赤面する玄弥とそんな彼の腕に抱き着きながら言う真菰に
「ほぉ~ん……」
伊之助は興味なさそうに頷き
「うぅ…うっ…うぅ……」
善逸は泣き崩れ
「え?ガチ泣きしてる?なんで?君は禰豆子ちゃん一筋だったんじゃないの?」
そんな善逸に楓子は若干引いていた。
「た、確かに、俺は禰豆子ちゃん一筋ですよ!でも、それはそれとして真菰さんみたいな美人とお付き合いできるとか羨ましい通り越して妬ましいんですよ!!」
「お、おう…まあ、気持ちはわからなくもないけど……」
善逸の気迫に楓子は苦笑いで頷く。
そんな善逸達を尻目に
「真菰さん、おめでとうございます!」
「ありがとう、炭治郎」
炭治郎は自分のことのように嬉しそうに笑いながら真菰に言う。真菰もそんな炭治郎の言葉に嬉しそうに頷く。
そのまま炭治郎は玄弥へ視線を向ける。
「……玄弥」
「おう」
炭治郎の真剣な顔に玄弥も姿勢を正す。
「玄弥、真菰さんは俺の大事な姉弟子で、本当の家族みたいな人だ。だから、絶対に幸せにするって約束してくれ」
「……ああ」
「もし、真菰さんを泣かせることがあれば……鱗滝さんと冨岡さんも黙ってないと思うから、覚悟しておいてくれ」
「お、おう、もちろんだ」
炭治郎の口にした名前に一瞬玄弥は気圧されながらも真っ向からしっかりと頷く。
そんな光景を見ながら楓子は一人心中で
(まあ現柱と元柱が出張ってくるとか言われたらビビるよな……でも無いとは思うけど、もし仮にそうなった場合、不死川様がどうなるか…場合によっては玄弥くんに味方するかもだし、そうなると――え、えらいことや……せ、戦争じゃ……)
起こるかもしれない未来に恐怖していた。
「どうしたんですか、楓子さん?顔が引きつってますよ?」
「な、なんでもないよ。だから、それより君は鼻水拭きなよ。ほらチーン」
「チーン!!」
楓子は冷や汗を拭きながら問いかけてきた善逸にチリ紙を渡し、善逸もそれを受け取って鼻をかむ。
そんな二人を尻目に炭治郎は真剣表情からにこやかな顔に戻り
「まあ、二人の様子を見てればその辺は大丈夫そうですね、同じ流行りの香り袋を身に付けるくらい仲良しみたいですし」
「「……え?」」
「「は???」」
思わぬ言葉に真菰達はぽかんと呆け、楓子と善逸が唖然とする。
そんな面々の様子に炭治郎は交互に真菰達と楓子達を見て
「え?だって…今も……」
「俺ら、そんなの持ってないけど……」
同意を求めるように炭治郎に見られた玄弥は、しかし、首を振って否定する。
「え、ええッ!?で、でも……」
訳が分からない様子で慌てている炭治郎は善逸と伊之助にも視線を向け
「ふ、二人ならわかるだろッ!?」
「いや、同意を求められても……」
「俺が知るかよ」
炭治郎の問いに善逸も伊之助も怪訝そうに答える。
「というかなんでこの二人に訊くのさ?」
そんな様子に楓子が首を傾げながら聞く。
「え?だって……」
楓子の問いに炭治郎は焦った様子のまま
「二人も同じ匂いがする時があるから二人ならわかるかと思って……」
「……え?」
「……はぁッ!?」
「???」
その驚きの言葉に楓子は呆け善逸は意味が分からず叫び、伊之助も身に覚えのないことに首を傾げる。
「え、だって…善逸はよくその匂いがするし、伊之助もアオイさんの手伝いしてるときとか…あ、そういう時はアオイさんも同じ匂いがしてるな……あとはカナヲも一緒にお菓子食べるときとかよく……だから俺、てっきり流行りの香り袋か何かなんだと思ってたんだけど……違うのかッ!?」
「いや、少なくとも俺は覚えがないけど……伊之助は?」
「知らねぇ。俺がんなもん持ってると思うかよ?」
「だよなぁ~……」
炭治郎の問いに揃って首を傾げる善逸と伊之助。
そんな中、上がった名前から楓子はブツブツと呟きながら考え
「……あぁ~」
とある仮定、ほぼ確信ともいえる考えに至る。
「ねえ炭治郎君、その匂いってみんな同じなの?」
「え?そうですね……」
楓子の問いに炭治郎は少し考え
「そういえば似ていますが微妙に違いますね」
頷いて答える。
「善逸のはすごく強い匂いですし、伊之助とアオイさんのは逆にふわりと香る程度というか、でもしっかり匂いは感じますしとても暖かい印象です」
「じゃあこの二人のは?」
「そうですね……」
楓子は真菰達を指さしながら聞く。炭治郎は改めて二人の匂いを確かめ
「なんていうか、優しい匂いですね。二人のも暖かい印象ですが、伊之助たちのとはまた違いますね」
「ほうほうほう……」
「な、何ですか…?」
「な、なに?なんでニヤニヤ笑ってるの?」
「わかってるくせに~」
楓子は楽しそうに頷き、意味が分からない様子の玄弥と、少し理解し始めてる真菰の問いに楓子は意味深に笑う。
「じゃあさじゃあさ」
と、楽しくなってきた様子の楓子は悪い笑みを浮かべながら炭治郎に視線を向け
「今まで嗅いだ同じような匂いで誰が一番好きな匂いだった?」
「え?そうですね……」
楓子の問いに少し考え
「カナヲの、でしょうかね?」
「「ッ!?」」
本命の名前を聞けたことに炭治郎の言う匂いの正体に気付いていた二人は目を輝かせる。
「ち、ちなみに理由は?」
真菰がわくわくした様子で訊く。
「ん~…うまく言えませんが」
炭治郎は言いながら笑みを浮かべ
「カナヲのあの匂いはすごく〝落ち着く〟んです。時々すごく匂いが強くなるんですけど、それが全然不快じゃなくて、ずっと嗅いでいたくなるというか、とても好きな匂いですね」
「へ~……」
「それはそれは……」
炭治郎の答えに楓子と真菰は嬉しそうに微笑む。
「全然わからねぇ」
「いったいどういうことなんですか?」
「二人だけで訳知り顔で納得しないで教えてくださいよ!」
そんなやり取りに蚊帳の外な三人が訊くが
「ちょっとは自分でも考えてみなよ。結構簡単な答えだよ」
「炭治郎の話聞いてたらわかったよ」
二人は逆になんでわからないの?という様子でため息をつく。
「炭治郎、他に同じような匂いのする人っていないのか?」
「もうちょい手がかりくれ!」
「もったいぶってないで教えろや!」
「ちょ、俺も何がなんだかわかってないんだからそんなふうに言われても……」
男子四人がワイワイと騒いでいるのを見ながら女子二人で笑いあい
「炭治郎にも困ったもんだね」
「逆に言えば、無自覚に受け入れてるとも取れるけどね」
二人は微笑ましそうに言う。
「しかし、マコちゃんにも恋人かぁ……羨ましいねぇ」
楓子は改めて噛み締めるように言う。
「羨ましいけど、うちの親友が選んだ相手だからきっとうまくいくだろうから、心配はしてないかな」
「ふふ、ありがとう」
楓子の言葉に真菰は嬉しそうに微笑む。
「あぁあ、私もみんなみたいな〝匂い〟の相手に会いたいもんだなぁ~」
幸せそうな親友の姿に楓子は冗談めかして言う。が――
「あ、楓子さんもお館様のところに行く時にはよく同じ匂いがしてますよね」
「……はえ?」
思わぬところで名前が挙がり呆ける。
「え?フウちゃん?」
思わぬ親友の真意に真菰が唖然と楓子の顔を見る。が、楓子は意味が分からないといった様子で呆けている。しかし、その顔は徐々に赤面していき
「チョ、チョット用事ヲ思イ出シタカラ席ヲ外スネ~」
声を裏返しながらぎこちない動きで部屋を出ていく。
炭治郎達男子組はそんな楓子の様子に首を傾げながらも話に戻る。
ただ一人、彼女の親友だけは
「え、嘘…フウちゃん……え、どっち相手に……?」
楓子の思わぬ秘密に唖然としながらつぶやくのだった。
というわけで交際報告からの爆弾発言でした。
さてさて、楓子も本格的に自身の気持ちの片鱗に触れましたね。
そして、それを一緒に知ってしまった真菰。
果たして楓子の気持ちの行方やいかに!?
そんなわけで改めまして新年あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!
今年は更新頻度を上げ、この作品以外で行進ができてない作品も復活させることが目標です!
私の他の作品も読んでいただいている方!頑張りますので応援お願いします!
まだ読んでいない方!是非読んで感想いただければ私のやる気が上がります!
もちろんこの作品でも感想どんどんいただければ私のモチベーションが上がりますので、なにとぞよろしくお願いします
というわけで今回はこの辺で!
また次回もお楽しみに!
次回の更新は連休中を目指して!
~大正コソコソ噂話~
その後楓子を見かけたアオイ曰く
アオイ「珍しく楓子さんが顔を真っ赤にしてブツブツ何かを言いながら歩いていらっしゃったので声をかけたのですが聞こえていない様子で去って行かれました。あんな楓子さんは初めて見ました」
とのことでした。