恋柱の継子、人の恋路に世話を焼く   作:大同爽

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最新話!
刀鍛冶の里編ついに始まります!
果たして原作通りに進むのか!?はたまた変化があるのか!?
お楽しみください!
というわけで最新話です!






恋75 恋柱の継子と刀鍛冶の里

 楓子の刀お披露目から数日後、楓子は

 

「お前ら!!ニュゥゥヨォォォクに行きたいかぁぁッ!!!?」

 

『……?』

 

 ハイテンションに部屋に飛び込むが、部屋に集まっていた面々は意味が分からずポカンとしている。

 

「えっと…にゅうよおく、って?」

 

 意味が分からないまま代表して炭治郎が訊くと楓子はニヤリと笑い

 

「だ・か・ら!入浴だよ入浴!温泉行こうぜ!」

 

「温泉?」

 

 テンションの高い楓子とは対照的に炭治郎を含め部屋にいる面々――善逸、伊之助、玄弥、真菰、カナヲはキョトンとしている。

 

「え~っと今回はいったいどういう――」

 

「悪いけど質問は無し!答えは『はい』か『是』のみ!」

 

「……それどっちも行くことになってない?」

 

「そうだよ?行かないという選択肢はないよ。だって『梁』の任務を兼ねてるからね!」

 

 真菰の問いに楓子は頷き

 

「カナヲちゃんも一緒に行こうね。しのぶさん達の許可は取ってるから」

 

「…はい」

 

 楓子の言葉にカナヲは頷く。

 

「というわけで改めて――お前ら!!ニュゥゥヨォォォクに行きたいかぁぁッ!!!?」

 

『………』

 

 楓子の問いに面々は顔を見合わせ

 

「えっと…じゃあ……『はい』

 

 揃って頷いたのを確認した楓子はニヤリと笑い

 

「頷いたね?行くってことね?」

 

 念押しするように言い

 

「それじゃあ『隠』の皆さん!お願いしまぁす!!」

 

『はい?』

 

 楓子の呼びかけの意味が分からず呆けた瞬間、部屋の周囲の襖が開き、隠の面々が現れる。

 

『ッ!?』

 

 意味が分からず驚いている面々に説明しないまま

 

「それじゃあ後藤さん、東城さん!やぁっておしまい!!」

 

「おう」

 

「ええ」

 

 楓子の呼びかけに後藤と東城を筆頭にいまだ困惑している炭治郎達に目隠し――炭治郎には鼻栓、善逸には耳栓も――し、それぞれを背負う。

そして――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――と、いうわけで、ここが目的地、刀鍛冶の里だよ」

 

「刀鍛冶の里……」

 

 目隠しを取ってもらった炭治郎達はニコニコと笑みを浮かべ手を広げて示す楓子の言葉にあたりを見渡す。

 

「あちこちからカンコンカンコン聞こえてくるな。ありゃ何の音だ?」

 

「刀鍛冶の里なんだから、鍛冶で鉄を打ってる音だろ」

 

 キョロキョロとあたりを見渡す善逸と伊之助、玄弥、そして――

 

「なんだか、変わった匂いがしますね」

 

「硫黄の匂いだね。ここは温泉地でもあるから」

 

「真菰さんはここに来たことあるんですか?」

 

「うん、前に刀の整備にね」

 

 炭治郎の疑問に真菰が答える。

 

「カナヲちゃんも後で一緒に温泉行こうね」

 

「…はい」

 

楓子はカナヲに言い、カナヲも頷く。

 

「みんなも、温泉でゆっくりしつつ、やってもらうこともあるからよろしくね」

 

 楓子は面々に視線を巡らせる。

 

「俺たち詳しく聞いていないんですが……」

 

「結局そのやってもらうことって何なんですか?」

 

 楓子の言葉に善逸と炭治郎が訊く。

 

「あれ?言ってなかったっけ?」

 

「雑に『お前ら!入浴に行きたいかぁ!?』って言われて、ほぼ無理矢理に頷かされて気付いたら目隠しされてここまで連れてこられたんですけど……」

 

「あっれ~、そうだったけ~?」

 

 玄弥の言葉に楓子はキョトンと首を傾げながら言う。と――

 

「やっと来たか。遅かったな」

 

「あ、伊黒様に蜜璃さん!」

 

 楓子達のもとに小芭内と蜜璃がやって来る。

 

「え?今回柱が出張って来るような任務なんですか?」

 

 蜜璃達の姿を見た瞬間善逸は顔を真っ青にする。

 

「なんだ?言ってないのか?」

 

 そんな善逸の様子に小芭内は怪訝そうに聞く。

 

「ええ。びっくりさせたくて」

 

 小芭内の問いに楓子は頷きながら善逸達に視線を向け

 

「では、改めて今回ここに来てもらった件についての話をするね」

 

 口を開く。

 

「今回ここに来た目的は大きく四つ」

 

 言いながら楓子は指を立てる。

 

「まず一つ目は慰安目的。任務続きだったしここらでゆっくりしつつ、日輪刀なんかの武器の整備をしてもらう。同時に二つ目の目的。体を癒しつつ、私が案を出して開発中の日輪刀――完成形変体刀の性能実験を手伝ってもらう」

 

「え?変態?」

 

「言うと思った」

 

 善逸の言葉に楓子はジト目で言い

 

「『変体』だよ。『普通と体制が違う』って意味。……まあ『変態』でも、『形態が異なる』って意味では間違っちゃいないのかな?」

 

 ふと気付いた様子で呟く楓子は気を取り直したように咳払いする。

 

「まあとにかく続き、三つ目の目的として、この里の警備状況の確認。ここは私達が鬼と戦ううえで重要な日輪刀を作っている場所だから、その重要度はかなり高い。ここを守るためにもその警備に不備がないかの確認は大事な作業なわけ」

 

「なるほど……」

 

 楓子の言葉に炭治郎達が納得した様子で頷く。

 

「それで?」

 

「はい?」

 

 小芭内の問いに楓子は首を傾げる。

 

「目的は四つなんだろ?俺と甘露寺が聞かされていたのはその三つだけだ。もう一つの目的はなんだ?」

 

「あぁ~……」

 

 小芭内の問いに楓子は頷き

 

「残り一つの目的は……」

 

 ニヤリと笑い

 

「今はまだ語る時ではありません」

 

「……はぁ?」

 

 不敵に言う楓子に小芭内は怪訝そうに眉を顰める。

 

「いや、はぐらかしてるわけじゃないんです。本当に〝そう〟なるかわからないので。警備状況の確認次第では四つ目の目的をしないといけなくなるんですけど、今は何とも言えないってだけで」

 

「要領を得んな……」

 

「だから、〝今はまだ語る時ではない〟ってことです」

 

 小芭内の言葉に楓子は肩を竦め

 

「まあ必要になればお話しますから、今のところは気にしないでください」

 

「…………」

 

「大丈夫よ伊黒さん!ふーちゃんを信じましょ!」

 

「……わかった。信じよう」

 

「ありがとうございます」

 

 蜜璃の言葉に頷いた小芭内。楓子は二人に微笑み頷く。

 

「変体刀の性能を見ながらお二人には彼らに修行を付けてあげてください。そのつもりもあってしのぶさんや義勇さんにも声をかけてますから。お二人は任務の関係もあって遅れてきますがね」

 

「義勇さん達も来るんですか?」

 

 炭治郎の問いに頷き

 

「あそこも結婚してからゆっくりできてないらしいし、いい機会だからちょっとした旅行みたいなものだよ」

 

 楓子は答え

 

「ま、そんなわけなんで今日のところはゆっくりしつつ、明日から順次よろしくってことで!まずは部屋割りを決めよう!」

 

 にっこり笑いながら言う。

 

「部屋割り?なんの?」

 

「ここの、宿の部屋割り」

 

「普通に男女で別れるんじゃないんですか?」

 

「それじゃあ普通で面白くないじゃない!というわけで今からくじ引きをします!部屋は2・2・3で別れるよ。『〇』が二つと『×』が二つ、未記入の白紙が三つね。あ、先に着いてた蜜璃さんと伊黒様は除外してます」

 

 言いながら楓子は二人にウィンクし、右手に紙の切れ端を数本握って突き出す。

 

「じゃ、善逸君どうぞ」

 

「え?俺から?」

 

 指名された善逸が驚きながらニコニコと笑顔で促され楓子の手からくじを引く。

 

「……白紙ですね」

 

 引いたくじを両面確認した善逸は楓子に見せる。

 

「はい、じゃあ次は…炭治郎君行っとく?」

 

「は、はい……」

 

 楓子に言われ炭治郎が歩み寄る。

 楓子は笑顔のまま炭治郎にくじを握った左手を向ける。炭治郎はそこから一枚引き

 

「あ、『〇』です」

 

「はいは~い、炭治郎君は『〇』ね~」

 

 頷いた楓子は周りを見渡し

 

「次は誰が引く?」

 

「俺が引くぜ!」

 

 楓子の問いに名乗り出たのは伊之助だった。

 

「はいは~い、どうぞ~」

 

 楓子は右手のくじを伊之助に向ける。

 

「じゃあ…これにするぜ!」

 

 残った中から伊之助が一枚引き抜く。

 

「……なんも描いてねぇな」

 

「嘘だろ、お前と一緒かよ……」

 

「あぁ?なんか文句でもあんのか!?」

 

「いや、別にねぇけどよ……」

 

 言いながらもごにょごにょと言い淀む。

 

「それじゃあ次は……」

 

「じゃあわた――」

 

「玄弥君どう?」

 

 名乗り出ようとした真菰を遮って楓子は玄弥に左手を向ける。

 

「え?え~っと……」

 

「いいよ、玄弥君先に引いて」

 

「わ、わかりました」

 

真菰に順番を譲られた玄弥は楓子の手からくじを引き

 

「……『×』ですね」

 

「玄弥君は『×』ね。了解~」

 

 言いながら楓子はチラリと真菰に視線を向け

 

「ッ?」

 

 ウィンクされた真菰は怪訝そうに眉を顰めるが、楓子はそれに答えず

 

「せっかく名乗り出てくれたのに譲ってあげてたから、次はマコちゃん引きなよ」

 

「う、うん……」

 

 頷きながら真菰はそっと楓子の右手からくじを一つ引く。

 

「えっと、私のははk――」

 

「ンンッ!!」

 

 言いかけた真菰の言葉を遮って楓子が咳払いをする。

 真菰が楓子を見ると楓子は無言で玄弥の方を顎で示していた。

 一瞬の逡巡の後、ハッと目を見開いた真菰は改めてくじを見て

 

「……私のは『×』ね」

 

「てことは…玄弥と一緒ですね」

 

「ッ!?」

 

 炭治郎の言葉に玄弥が息をのみ

 

「ぎぃぃぃッ!恋人同士で二人部屋なんて!!」

 

 善逸が歯噛みする。

 

「まあまあ、厳正なるくじの結果なんだから文句言わないの」

 

 そんな善逸の様子に楓子は苦笑いし

 

「マコちゃん……」

 

 楓子はコッソリと親友へ呼び掛け

 

「(ガンバッ)」

 

「(ありがとう!)」

 

 小声で言い合う。そして、そのまま真菰は玄弥の隣に移動する。

 

「じゃあ残りは私とカナヲちゃんだね!」

 

 楓子はにこやかにカナヲに視線を向け

 

「それじゃあ、はい」

 

 左手のくじをカナヲに向ける。

 

「………」

 

 カナヲは頷き楓子の持つくじ二本をじっと見つめ、一本を引き抜く。

 

「……『〇』、です」

 

「てことは……」

 

「俺と一緒だな。よろしく、カナヲ!」

 

「ッ!……よ、よろしく」

 

 炭治郎の笑顔に一瞬息をのんだカナヲは少し顔を背けながら頷く。

 そんな二人の様子を見ながら楓子は満足げに頷き

 

「てことで、私は残った白紙の善逸君たちと同じ部屋ってことで――」

 

「はい、そこまで」

 

 言いかけた楓子の左手を掴んだ小芭内はそのまま上へ捻り上げる。

 

「あたたたたッ!?」

 

 急なことに咄嗟に振りほどけず楓子はされるがままに関節を極められる。

 

「ちょ、伊黒さん!?何を?」

 

「待て甘露寺」

 

 慌てて駆け寄る蜜璃に小芭内は言いながら楓子の左手から残っていたくじを引き抜く。

 

「おやおや?これはいったいどういうことだろうな?残ったこの最後の一枚は未記入の白紙のはずだ。なのにこれには『〇』が描かれているぞ?」

 

「あ、アレレ~?おかしいぞ~?なんでだろ~?間違えちゃったかな~?」

 

 小芭内の指摘に楓子は目を泳がせながら言うが、そんな楓子に小芭内が顔を寄せ

 

「なら、これはどういうことだ?」

 

 言いながら小芭内は楓子の極めている左腕の羽織の袖に手を入れ

 

「おやおやおや?ここにもくじがあるなぁ?ここには『×』が描かれている。なら反対の袖には何が入っているんだろうなぁ?」

 

 言いながら小芭内は蜜璃に視線を向け

 

「甘露寺、見てくれるか?」

 

「え?…ええ……」

 

 小芭内に言われて蜜璃が楓子の羽織の右腕の袖に手を入れて探ると

 

「あ、白紙のくじが……」

 

「やはりな」

 

 言いながら小芭内は楓子を開放する。

 

「何が『厳正なくじ引き』だ。お前が結果を操作してたんじゃないか」

 

「ど、どういうことですか!?」

 

「イカサマってことですか!?」

 

 ため息をつく小芭内に炭治郎と善逸が訊く。

 

「こいつの動きを見ていて気になってな。共通点はすぐに分かった。白紙を引いたお前ら二人は右手から、印のついたくじを引いたお前ら二人は左手から引いていた」

 

 言いながら小芭内は右手で善逸と伊之助を指さし、左手で炭治郎と玄弥を指さす。

 

「そこで、おかしなことが起きた。白紙のはずの右手のくじを引いたお前は『×』を引いたと言った。しかし、その直前にお前は大好の奴に何かを促されていた。そこで、お前もこのくじ引きの絡繰りに気付き、それに乗ったんだろう?」

 

「そ、それは……」

 

「ああいい。主犯はこいつだからな」

 

 言い淀む真菰に小芭内は首を振り

 

「で?なんでこんなことした?」

 

 楓子に視線を向ける。

 楓子は極められていた左腕を擦りながらバツが悪そうに口を尖らせ

 

「だって~…親友の恋路を応援したかったから……一応やることがあるとは言え、ここは温泉地でもあるし…付き合いたての恋人同士は同室の方がって……」

 

「まったく……」

 

 楓子の言葉に小芭内はため息をつき

 

「……ん?だったらなんでこの小僧と胡蝶のところの継子を――」

 

「黙秘します!」

 

 楓子は小芭内の言葉を遮って叫び

 

「もういいじゃないですか!そうですよ私が仕組みました!」

 

 楓子はため息をつきながら頷く。

 

「いい機会だから蜜璃さんと伊黒様みたいに同じ部屋になればもうちょい進展するんじゃないかなぁって思ったんです!ズルしてすみませんでした!」

 

「まったく…浅はかと言うかなんと言うか……」

 

 そんな楓子の言葉に小芭内はため息をつく。

 

「そうよふーちゃん。玄弥君と真菰ちゃんはいいとしても、カナヲちゃんと炭治郎君はダメよ」

 

「でも、炭治郎君には禰豆子ちゃんも一緒ですよ?」

 

「そ、それでもよ!」

 

 楓子の言葉に蜜璃は言い

 

「もしもだったらカナヲちゃんは私の部屋においで!炭治郎君は伊黒さんの部屋に行けばいいわ!」

 

「………はぁ?」

 

 蜜璃の話を聞いていた楓子は思わず声を漏らす。

 

「今、なんて言いました?蜜璃さんと伊黒様が部屋が別々?」

 

「ええ、そうよ?」

 

 楓子の問いに蜜璃はキョトンとしながら頷く。

 そんな蜜璃の言葉に楓子は一瞬唖然としたまま小芭内の方に視線を向け

 

「伊黒様?どういうことか答えてください?私は、今、冷静さを欠こうとしています」

 

「…………」

 

「目を反らすんじゃぁないよ!!こっちを見ろぉッ!!」

 

「…………」

 

「かぁ~もう!こっちがこんだけお膳立てしてるのにこのヘタレ柱この野郎!!」

 

「う、五月蠅いなぁ!」

 

 頭を抱えて叫ぶ楓子に小芭内も叫び返す。

 

「前から言っているが、俺は正式に結婚するまでは手出しする気はない!!」

 

「だったら別に同じ部屋でもいいでしょうが!!わざわざ部屋を分けるってことはつまり、同じ部屋にいたら理性が持たないって自覚があるからでしょうが!!」

 

「うぐッ…そ、それは……」

 

「偉ッそうに、正式に結婚するまでは~、ですか!そんな御大層なこと言うなら同じ部屋で過ごした上で言ってくださいよ!そもそも二人は婚約してるんですから我慢する必要ないでしょう!」

 

「だ、だとしてもだな!」

 

「まぁた言い訳ですかッ!?あのねぇ勘違いしてるかもしれませんけど蜜璃さんだって本当は伊黒様が望んだらバッチ来いで迎え入れてそれはもうめくるめく快楽の限りを――」

 

「ちょ、ふーちゃん何言ってるの!?」

 

 言い争う過程で口走った楓子を蜜璃が慌てて遮る。

 

「え?だって前に蜜璃さん、伊黒様との夜のことでどうやったら満足させられるかって私に相談を――」

 

「イヤアアアアアアッ!!?」

 

 楓子が首を傾げて言う楓子の言葉を遮って蜜璃が絶叫しながら口を塞ぐ。

 

「な、何で言うの!?ここだけの秘密にしてって言ったのにぃぃぃッ!!!」

 

「甘露寺……」

 

「ち、違うの伊黒さん!!ただ、私初めてだから粗相があっちゃいけないと思って!もし何か礼儀作法とかあるようだったらうっかり間違ったことしちゃって伊黒さんに呆れられちゃったら嫌だし、私人より力が強いから伊黒さんを傷付けたりしてもいけないし!だから、だから……ッ!!私のこと破廉恥でふしだらだなんて思わないでぇぇぇぇッ!!」

 

 そのままわんわん泣き始める蜜璃を慰めるように肩に手を置き

 

「甘露寺、俺は君のことを破廉恥だとかふしだらだとか思ったりはしない」

 

「……本当に?」

 

「ああ、勿論だ……だから――」

 

 言いながら小芭内は視線を下に向け

 

「とりあえず、君が口を塞いだまま下敷きにしている継子を開放してやってくれ」

 

「え?……あぁッ!?ごめん、ふーちゃん!!」

 

 言われてやっと気付いた蜜璃は慌てて自分が下敷きにしていた楓子の上から退いて、楓子をガクガクと揺する。

 楓子は虚ろな目で呆然としながら

 

「推しに看取ってもらえるなんて…幸せもんだなぁ……あいつらに、自慢してやらないとなぁ……」

 

「ふーちゃぁぁぁん!!あいつらって誰ぇぇぇぇぇッ!?」

 

 楓子の力ない言葉に蜜璃はさらにガクガクと揺すり

 

「ら、らめぇ…蜜璃しゃぁん……らめぇ…でちゃう…なんか出ちゃうから……しゅごいの出ちゃうから……らめぇ…壊れちゃうぅ……」

 

 ウップと嗚咽を堪えるように口を手で押さえる楓子と、いまだ全力で揺すり続ける蜜璃を見ながら

 

「……で、結局俺らどうすればいいんですか?」

 

「……とりあえず部屋割りは男女別でいいだろう。放っておいて構わんから宿に荷物を置いて来い」

 

 玄弥の言葉に答えた小芭内。

 楓子と蜜璃を除く面々は小芭内に着いて宿に向かうのだった。

 




というわけで刀鍛冶の里編始まりました。
楓子達は無事(?)に里に入ることができましたね!
楓子の思惑通りの部屋割りにはなりませんでしたが……
まあそれはさておき、刀鍛冶の里、楓子の思惑やいかに!?
次回以降もお楽しみに!

といったところで今回の質問コーナーです!
今回はわたるっちさんからいただきました!

――以前他の作品世界に行った楓子ちゃんのイラストありましたが、それらの作品を楓子ちゃんは読んでだり見ていますか?見ていたらそれぞれの作品の推しは誰ですか?

※補足です。画像二種類で計20作分ありますので、一枚目の左上から右へ順に答えてもらいます。また、楓子の前世での死ぬ前には作品の話数が少ないものもありますので、2025年1月現在までの内容を楓子が把握しているものとして答えています。

【挿絵表示】


【挿絵表示】


楓子「①言わずもがな蜜璃さん、錆兎さん
   ②エース、サボ
   ③トランクス
   ④ホークス、トガヒミコちゃん
   ⑤市丸ギン
   ⑥全部の部にそれぞれいるから順に、ジョナサン、シーザー、花京院、露伴先生、ブチャラティ、ウェザー、ジャイロ、豆銑
   ⑦赤井秀一さん
   ⑧カヲルくん
   ⑨アーチャー
   ⑩キュアグレース
   ⑪ツバキちゃん
   ⑫クリスちゃん
   ⑬エルメス
   ⑭継続高校、特にミカ
   ⑮シン・アスカ
   ⑯海未ちゃん
   ⑰姫川大輝
   ⑱日向、ユイ
   ⑲七海千秋、日向創
   ⑳ザイン  ですかねぇ~」

ということでした!
というところで今回はこの辺で!
次回もお楽しみに!



~大正コソコソ噂話~
この後めちゃくちゃリバースした。


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