恋柱の継子、人の恋路に世話を焼く   作:大同爽

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皆様メリークリスマス!
聖夜をいかにお過ごしですか?
私は明日も仕事なので家でクリぼっちです。

前回の続きと思った方はすみません。(;^ω^)

これはだいたい時系列で言えば炭治郎達が鬼殺隊に入隊する一年前のお話です。
そんなわけでクリスマス番外編です!





幕間 恋柱の継子と聖夜の贈り物

「「「メリ~クリスマ~ス!!」」」

 

「「め、メリークリスマスッ!!」」

 

「「…………」」

 

 蝶屋敷にて元気に満面の笑みで言う楓子と真菰とカナエ、次いで少し照れた様子で頬を赤く染めながら言うしのぶと蜜璃に義勇と小芭内はあんぐりと口を開ける。

 

「フフ、四人ともよく似合ってるわね」

 

「いえいえ、カナエさんこそお似合いですよ~」

 

「こんな洋装初めて着たけど結構暖かいんだね!」

 

 茫然とする義勇と小芭内の様子には何も触れずカナエと楓子と真菰は楽しそうに言う。そんな三人を尻目にしのぶと蜜璃は顔を赤らめ

 

「た、確かにこういう服装は初めてで珍しいけど……これちょっとスカート短くありませんか?/////」

 

「な、なんだかいつもの隊服と違うから変な感じだわ/////」

 

「いつもズボンスタイルのしのぶさんはともかく蜜璃さんは普段とスカート丈そんな変わらないでしょ?」

 

「そ、そうなんだけどね?/////」

 

 恥らう様子でスカートの裾を引っ張るしのぶと照れた表情で苦笑いを浮かべる蜜璃に楓子が言う。

 現在、女性陣五人の服装はいつもの鬼殺隊の隊服ではない。かと言って普段着ているような私服でもない。

 現在五人は赤地の長袖の裾や首元や袖口に白いフワフワとした装飾の施された上着に、太ももの半ばほどまでの上着と同じく裾にフワフワの白い装飾の施された赤地のミニスカート、頭には先に白いフワフワの玉の付いた赤地の三角帽子を被っている。――そう、俗に言う『ミニスカサンタ』の衣装を身に纏っているのだ。

 

「あぁ…その、なんだ……」

 

「急に呼び出されてきてみれば、これはいったいどういうことなんだ?」

 

 五人の洋装への戸惑いから復活した義勇と小芭内が五人に訊く。

 

「お二人とも、今日が何月何日かわかりますか?」

 

 と、そんな二人の問いに代表するように一歩前に出た楓子がニコニコと笑みを浮かべながら訊く。

 

「今日……?」

 

「今日は、12月24日だろ?」

 

「そう!その通りです!」

 

 首を傾げながら応えた二人に楓子は大きく頷く。

 

「つまり今日は『クリスマス・イブ』なんですよ!」

 

「くりすます…いぶ……?」

 

「あぁ…確か海外のお祭りだったか?」

 

「そうです。起源はキリスト教の信仰の対象であるイエス・キリストの降誕を祝うのが大本ですね。そこに件のキリスト教における聖人であるニコラウスと言う人物の伝説が合わさって今の形が定着したんですよ。このニコラウスさんはサンタクロースの元になった人ですね」

 

「「さんたくろーす?」」

 

「私たちが今してるこの格好の人物です」

 

 サンタクロースを知らなかったらしい二人に楓子は自身を含む五人を示しながら言う。

 

「一般的には、今私たちが着てるような赤い衣装を着た髭を蓄えた老人でトナカイの引くそりに乗って12月24日から翌25日の夜の間に子ども達へプレゼントを配って回るんです」

 

「おじいさんがそんな恰好をしているのか……?」

 

「そんなわけないでしょう。これはあくまで女性用に私が装飾し直したものです」

 

 ミニスカートを着た老人の姿を想像したであろう義勇の問いに楓子が苦笑いを浮かべて言う。

 

「まあ私たちはみんなキリスト教徒じゃありませんけど、流行に乗って楽しむのもいいかなって思って私が企画しました」

 

「なるほど……」

 

「しかし、その衣装は何なんだ?」

 

「どうせなら形から入って楽しみたいじゃないですか」

 

「し、しかし、そのスカートの丈は些か……」

 

「あれ?蜜璃さんのこういう格好はお気に召しませんか?」

 

「…………」

 

 少しまだ困惑しているらしい様子に楓子が訊くと小芭内は蜜璃に視線を向ける。

 

「そ、その…似合ってない……かしら?」

 

 そんな小芭内の視線を受けて蜜璃が心配そうに訊く。

 

「ッ! そ、そんなことはない!」

 

 そんな蜜璃の様子に小芭内は慌てて声を張る。

 

「そ、その…とても似合っている…ぞ/////」

 

「伊黒さん……/////」

 

 小芭内の言葉に蜜璃はポ~ッと頬を染めながら笑みを浮かべ、小芭内もそんな彼女の様子に照れた様子で頬を赤く染めながら視線を逸らす。

 

「どうです、義勇さん!しのぶさんもよく似合ってると思いません?」

 

 と、そんな二人を見ながら真菰が義勇に問いかける。

 

「…………」

 

「な、なんですか…?わ、わかってますよ、どうせ似合ってませんよ!」

 

 義勇にジッと見られたしのぶは照れた様子で言う。そんな彼女に

 

「よく似合っている」

 

「え……?」

 

 義勇はジッと見据えて言う。

 

「そ、そんなお世辞なんて――」

 

「世辞のつもりはない。本当に心から似合っていると思っている」

 

「ッ!?/////」

 

 真正面から見据えられて言われた義勇のストレートな誉め言葉にボッと音が聞こえそうな勢いでしのぶの顔が真っ赤に染まる。

 

「そ、その……」

 

 そんな義勇にしのぶは視線を彷徨わせて

 

「あ…ありがとうございましゅ……/////」

 

「(コクリ)」

 

 語尾を噛みながらお礼を言うしのぶに義勇は頷く。

 そんな二組を見ながら楓子達三人はニマニマと笑みを浮かべ

 

「やれやれ、真冬だって言うのにまるで常夏のようにお暑いですねぇ!」

 

「お二組とも楽しんでいるようでよかったですね」

 

「フフ、まだ夕飯も食べてないのにお腹いっぱいって感じね」

 

「ちょ、ふーちゃん!?/////」

 

「ね、姉さんに真菰まで!?/////」

 

 三人の言葉に蜜璃としのぶが慌てふためく。

 

「まだプレゼント渡してないんでイチャつくのはその後にしてくださいよ」

 

「み、蜜璃さんはともかく私は別にイチャついてないから!」

 

 やれやれと肩をすくめる楓子にしのぶが叫ぶ。

 

「プレゼント?」

 

 と、そんな楓子の言葉に気になった小芭内が訊く。

 

「言ったでしょう?サンタクロースは子どもにプレゼントを渡すって」

 

「だが、俺たちはどちらも成人しているが……?」

 

「細けぇことはいいんですよ!クリスマスは親しい友人へプレゼントを贈ることもあるんです!」

 

 義勇の問いに楓子は力強く返す。

 

「と言うわけでお二人にプレゼントをご用意しております」

 

 言いながら楓子はしのぶと蜜璃を指す。二人は足元に置いていた白い布の袋を持ち上げる。

 

「ここにお二人にいくつかプレゼントをご用意しています。していますが、全部をお渡しするわけではありません!」

 

「どういうことだ?」

 

 楓子のニヤリと笑いながら言う言葉に義勇が訊く。

 

「ちょっとゲーム性を出そうと思いまして、今からお二人にはくじ引きをしてもらいます」

 

「「くじ引き?」」

 

「はい。それで引き当てたプレゼントをお渡しします」

 

 内容はこちら!と楓子が言うと同時に真菰とカナエがフリップを掲げる。

 そこにはそれぞれ

 

『 冨岡義勇用一番くじ

  A賞 鮭大根食べ放題

  B賞 胡蝶しのぶ写真集

  C賞 将棋セットと詰め将棋集 』

 

『 伊黒小芭内用一番くじ

  A賞 ?????

  B賞 甘露寺蜜璃写真集

  C賞 寝そべり蜜璃ちゃん人形 』

 

 と、書かれていた。

 

「ってぇ!!何よこのB賞は!?」

 

 と、義勇と小芭内が言うよりも先にしのぶがツッコむ。

 

「あぁ、それはあれです。これまでに私が趣味で撮ったしのぶさんの写真を集めてお館様のツテで紹介してもらった出版関係の会社で自費出版する形で製本したこの世に一つしかない写真集です」

 

「私聞いてないんだけど!!?」

 

「大丈夫です、カナエさんの検閲は済んでるんで」

 

「私がしっかりと目を通してあるから安心して!」

 

「あぁそれなら――ってなんで本人の許可なく姉さんが許可出してるの!?」

 

「でもしのぶさんノリノリでポーズもとってくれたじゃないですか。どれも綺麗に写ってるんで安心してくださいよ」

 

「ノリノリだったとかいうのやめて!あれは楓子が気持ちよく合いの手入れてたからで、そもそも製本されて他人に渡るって知ってたらあんなに風に撮られなかったわよ!」

 

 楓子がニヤニヤ笑いながら言うとしのぶは恥ずかしそうに頬を赤く染めて叫ぶ。

 

「まあ安心してくださいよ、このくじの内容は各賞の割合は1:2:20になってるんで」

 

「そ、それなら…まあ……」

 

 楓子の言葉にしのぶは渋々頷く。

 

「ところで俺のこのA賞はなんなんだ?『?????』になっているが?」

 

 と、そこで小芭内が訊く。

 

「あぁ、これはですね」

 

 言いながら楓子は真菰の掲げるフリップに手を伸ばしてその『?????』の部分をこする。と、端がぺラリとめくれ、上に張り付いていたシールがはがされる。そこには『ヌード写真集』の文字が。

 

「ぬーど?」

 

 その単語の意味が分からず首を傾げる小芭内に楓子はニヤニヤと笑いながら歩み寄り、そっと顔を寄せ

 

「ヌードって言うのは、要は裸のことですよ」

 

「は、裸ッ!?」

 

 楓子の言葉に同じく声を抑えて小芭内が驚く。

 

「そう、裸。ポンポンスーのフルモンティです」

 

「ぽ、ぽんぽんッ!?ふるもんッ!?」

 

 楓子の言ってる意味は分からなかったが何となくその字面から言いたい意味を察した小芭内はアワアワと口を震わせる。

 

「だ、だがそんな写真集を作ることをちゃんと許可は――」

 

「ご安心ください」

 

 言いかけた小芭内の言葉を遮ってフッと笑みを浮かべた楓子は

 

「ご本人の承諾は得ています」

 

「なん…だと……?」

 

 楓子の言葉に驚愕の表情を浮かべた小芭内は慌てて振り返る。

 

「ん?」

 

 小芭内の視線を受けた蜜璃は二人の会話の内容が聞こえていなかった様子で笑みを浮かべながら小首をかしげている。

 

「伊黒様のくじも割合は冨岡様と同じになっています。ですが、あなたの熱意があればきっと目当てのくじを引き当ててくれるって信じてますよ!」

 

「……ああ!」

 

 そっと楓子に視線を戻せば、楓子は真剣な表情で言う。そんな彼女の言葉に小芭内は力強く頷く。

 

「さぁ、それではそろそろくじを引きましょうか!」

 

 と、そこで楓子はスッと姿勢を戻し、全体を見渡しながら言う。

 

「ではでは、まずは冨岡様から引きましょうか!」

 

「ああ……」

 

 楓子の言葉に頷いた義勇は一歩踏み出し楓子に歩み寄る。

 楓子は小さな白い巾着を取り出す。

 

「ここに折り畳んだ紙が入っています。それを一つ選んで取り出してください。そこに書かれているものがプレゼントされます」

 

「わかった」

 

 頷いた義勇に楓子は巾着を口を開いて差し出す。義勇は開かれた巾着の口に手を入れ

 

「ん」

 

 一枚の紙を取り出す。

 

「どうぞ開いてください」

 

「…………」

 

 楓子の言葉に頷いた義勇はゆっくりと紙を開く。その様子を五人――特にしのぶが固唾をのんで見守り

 

「…………」

 

「な、何が出ました?」

 

 開いた紙をジッと見たまま押し黙る義勇に真菰が恐る恐る訊く。スッと顔を上げた義勇は

 

「……B賞」

 

「あぁぁぁぁぁぁッ!!?な、なんでよりにもよって二十三分の二の確率を引き当てるんですかぁぁぁぁぁッ!!?」

 

 義勇のつぶやきにしのぶが崩れ落ちる。

 

「はい、じゃあB賞の『胡蝶しのぶ写真集』になりますね」

 

「ああ」

 

「人が絶望してる横でサラッと渡さないでよ!!そして冨岡さんも受け取らないでください!!」

 

 しのぶが手から離した袋から取り出した表紙にしのぶの笑顔の写真がドアップに映し出された本を渡す楓子とそれを受け取る義勇。そんな二人に顔を上げてしのぶが叫ぶ。

 

「しかし、せっかく用意してくれたものを突き返すのはあまりにも失礼じゃないだろうか……?」

 

「真面目ですか!?」

 

 首を傾げながら言う義勇の言葉にしのぶがツッコむ。

 

「あ、それ見たら感想教えてください。今後の写真撮るときの参考にするんで。よかったらノリノリで写ってくれたんでしのぶさんにもご感想を」

 

「わかった」

 

「いや感想いらないですから!!というか絶対見ないでくださいお願いします!!」

 

「…………」

 

「なんで黙るんですか!?家の押し入れとかに封印してください!!」

 

「………ああ」

 

「今の間なんですか!?ホントに見ないでくださいね!!?お願いしますよ!!」

 

 叫ぶしのぶを尻目に楓子は

 

「では、続いて伊黒様」

 

「ああ」

 

 新たに白い巾着を取り出して小芭内に向き合うと、小芭内は力強く頷く。

 

「ではどうぞ」

 

 楓子の差し出す巾着に小芭内は手を入れ

 

「ふぅ~……」

 

 目を瞑りながら大きく息を吐きだし

 

「ッ! これだ!」

 

 気合の声とともに紙を一枚引き抜いた。

 

「では、開いてみてください」

 

「(ゴクリ)」

 

 楓子の言葉に頷いた小芭内はつばを飲み込み緊張に震える手で紙を行くりと開き

 

「ッ!?」

 

 そこに書かれた文字に息を呑む。そこには大きく『A賞』の文字が。

 

「~~!!」

 

 小芭内はそこで歓声を上げそうになりながら、しかし、寸でで声にならない歓声を上げて見えないレベルで小さくガッツポーズする。

 

「おめでとうございます!」

 

「あ、ああ。お、俺としては?C賞が一番欲しかったんだが?まあ冨岡の言う通りせっかく用意してくれたものを突き返すのも失礼だし?仕方がないから受け取ってやろう」

 

「うわぁ言い訳~」

 

「何か言ったか?」

 

「いえ何も!」

 

 呟いた楓子は小芭内の問いに笑顔で首を振り、蜜璃の持つ白い袋に手を入れ

 

「では、こちらA賞の『ヌード写真集』です」

 

「う、うむ」

 

 取り出した本を差し出す。それを小芭内は頷きながら受け取る。

 それは表紙に大きく胸から上の裸の人物が大写しになっていた。その人物は輝かしいまでの肉体美を惜しげもなく晒し、胸元を一切隠していない。むしろ右手で前髪をかきあげて自身に満ち溢れた不敵な笑みを浮かべている。

 その表紙を数秒見つめた小芭内は

 

「おい」

 

 低い声で絞り出すように口を開く。

 

「おい、これはなんだ?」

 

「え?もちろんA賞の『ヌード写真集』ですが?」

 

「違う!俺が訊きたいのはそこじゃない!」

 

 首を傾げて答える楓子に小芭内が叫びながら写真集を掲げ

 

「なんでその『ヌード写真集』が宇髄天元のなんだッ!!?」

 

 小芭内が怒声を挙げた。

 小芭内の言う通りその写真集の表紙に移るのは胸から上の惜しげもなく裸体を晒し自身に満ち溢れた不敵な笑みを浮かべる宇髄天元の姿が映されていた。

 

「え?はい、そうですよ」

 

 そんな小芭内に楓子は首を傾げて頷き

 

「いったいいつから――『ヌード写真集』が蜜璃さんのものだと錯覚していた?」

 

「な!?し、しかしお前は――」

 

「私は一度も〝蜜璃さんの〟だなんて言ってませんけど?」

 

「ッ!!」

 

 楓子の言葉に小芭内は息を呑む。

 

「私が蜜璃さんの裸体を撮った写真を製本すると思ったんですか?その過程でいったい何人の目に触れるか。私がそんな愚行を行うと本気でお思いで?」

 

「そ、それは……!」

 

「というか蜜璃さんのヌード見たくてあそこまで必死に精神統一してくじに挑むとか、伊黒様や~らしかッ!」

 

「ぐッ……」

 

 楓子の指摘に小芭内は息を飲み、同時に納得した。

 この師匠大好き継子の楓子がそんなことをするわけがない、少し考えればわかることだった、と小芭内は独り心中で思うと同時に楓子の言う通りなので反論できずがっくりと項垂れる。

 

「これはいらん。返す」

 

「ええ!?さっきせっかく用意してくれたものを突き返すのは失礼だって……」

 

「そうは言うが、お前これを俺が持ってたらどう思う?」

 

「え…?そりゃぁ……」

 

 小芭内の問いに考えた楓子は自身の右掌の甲を左頬に当てるようなジェスチャーをして

 

「〝これ〟なんですか?って思います」

 

「ああ、そう思われたくないからお前に返すんだ」

 

 楓子の言葉に小芭内は大きく頷く。

 

「てん×おば……それはそれでアリかも……」

 

「ん?まこちゃん何か言った?」

 

「う、ううん!なんでもないよ!」

 

 何かぶつぶつと呟く真菰に楓子が訊くが、真菰は慌てて首を振る。

 

「まあそう言うことなら仕方ありませんね。そのプレゼントは返品受け付けます」

 

「ああ、そうしてくれ」

 

「しかし、せっかく作ったのに私の手元に置いておくのもなぁ~……あ、じゃあ蜜璃さんいります?」

 

「ええッ!?」

 

 突然のフリに蜜璃が驚きの声を上げる。

 

「で、でも……」

 

「写真撮った私が言うのもあれですけどドエロいですよ」

 

「ド、ドエロい……(ゴクリンコ)」

 

 楓子の言葉に蜜璃が興味を持ったように生唾を飲み込む。

 

「…………」

 

 興味と逡巡がせめぎ合っている様子の蜜璃はゆっくりと手を伸ばしかけたり戻したりを繰り返し

 

「やっぱり俺が貰う」

 

 と、小芭内が楓子の手から写真集を引っ手繰る。

 

「え?でもさっきいらないって」

 

「甘露寺に渡すくらいなら俺が貰う!甘露寺にこんなもの見せてたまるか!」

 

「………あ」

 

 そこでポンと手を打った楓子は

 

「ようはこれを見た蜜璃さんが宇髄様の肉体美にメロメロになってしまうのではないかと危惧してるんですね?」

 

「ウッ……」

 

「そ、そうなの、伊黒さん!?」

 

 楓子の言葉に図星を突かれたらしい小芭内に蜜璃が目を見開いて聞く。

 

「そ、それは……」

 

 蜜璃の視線に言い淀んだ小芭内は

 

「……(コクリ)」

 

 ゆっくりと頷いた。

 

「その……俺は甘露寺よりも背は低いし、筋肉質な肉体でもないし……」

 

 言いながらどんどん自信を無くしたように声が小さくなっていきながら俯く小芭内。そんな彼に

 

「伊黒さん!」

 

 蜜璃は駆け寄りその両手を包むように握る。

 

「そんなこと心配しなくても、私が一番好きなのは伊黒さんよ!」

 

「甘露寺……」

 

「私が一緒にご飯を食べてて楽しいのも、ずっと一緒にいたいって思うのも、私の一番大好きな――愛してる男性は伊黒さんただ一人よ!!」

 

「ッ!/////」

 

 顔を真っ赤にして叫ぶ蜜璃の言葉に小芭内も顔を真っ赤にして

 

「か、甘露寺……!俺も君のことを一番愛して――」

 

「あの~……」

 

 言いかけたところで楓子が恐る恐ると言った様子で、胸をさすりながら声をかける。

 

「あの、ホントその辺で勘弁してもらっていいですか?ご馳走食べる前にお腹いっぱい通り越して胸焼けしてきました。夕食のご馳走の後みんなで食べようと思ってケーキも用意してるのに食べられなくなるんで」

 

「「ッ!」」

 

 楓子の言葉にハッとした二人が慌ててみれば他の三人の女性陣も苦笑いだった。ちなみに義勇はいつもの無表情なので感情がわからない。

 

「まあそこまで言うなら仕方ないので伊黒様にこの『宇髄天元様ヌード写真集』はプレゼントします」

 

「ああ……」

 

 楓子の差し出す写真集をため息交じりで受け取った小芭内は

 

「ん?」

 

 写真集が二冊重なっていることに気付く。表の天元の写真集をずらすとその後ろから満面の笑みの蜜璃の顔が現れる。

 

「こ、これは!?」

 

 慌てて顔を上げて楓子を見れば

 

「フッ……」

 

 ドヤ顔でウィンクをしながらサムズアップしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんくださ~い」

 

 産屋敷の邸宅にて、夕方の時間を姉妹たちと過ごしていた輝利哉は玄関の方から聞こえた声に顔を上げる。

 

「あら、誰かしらねぇ?輝利哉、悪いけど出迎えをお願いできるかしら?」

 

「はい」

 

 あまねの言葉に頷いた輝利哉が頷き玄関に向かう。と――

 

「あ、こんばんは、輝利哉くん」

 

「ふ、楓子さん!?」

 

 そこには赤い衣装に身を包んだ楓子が笑顔で立っていた。

 

「ど、どうしたんですか!?というかその衣装はいったい!?」

 

「あぁ、これはですね……」

 

 輝利哉の問いに頷いた楓子はニッコリ微笑み

 

「輝利哉くん、メリークリスマス!」

 

「え……?」

 

 言いながら楓子は背負っていた白い布袋を差し出す。その光景に輝利哉は茫然と見る。

 

「あれ?クリスマス、知りません?」

 

「い、いえ…知っていますが……あ、その恰好!」

 

「あ、やっとわかっていただけました?そうです、あなたのサンタクロース、大好楓子ですよ~♪」

 

 気付いた輝利哉に楓子がニコニコと笑いながら言う。

 

「今日はクリスマス・イブなので、お館様にご相談させていただき、僭越ながら私が輝利哉くん達へプレゼントとケーキを用意させていただきました」

 

「え……?」

 

「どうぞ、開けてみてください」

 

 楓子に促され、受け取った袋を開けてみる。と、そこには真ん中にケーキの入っているらしい箱とそれを囲う様に八つのぬいぐるみが並んでいた。

 

「これ…お父様にお母様…それに僕や姉妹たち……それにこれッ?」

 

 驚いている輝利哉に楓子が苦笑いを浮かべながら頭を掻く。そんな楓子の言葉を聞きながら輝利哉は自分たち産屋敷の面々を模したぬいぐるみとは別の八つ目のぬいぐるみを手に取る。それは――

 

「これ…楓子さんですよね?」

 

「アハハ…よかった、自分自身をデフォルメするなんて初めてなんでうまく作れたか自信無かったんですが、気付いていただけて嬉しいです」

 

 輝利哉が取り出したその――楓子を模したぬいぐるみを見ながら楓子が照れ臭そうに笑う。

 

「アハハ~、私は皆さんだけ作るつもりだったんですが、お館様がどうしてもとおっしゃったので……」

 

「…………」

 

 そんな楓子の言葉を聞きながら輝利哉はその楓子ぬいぐるみを見つめる。

 

「……あの、やっぱご家族の中に私が混ざるの気に入らないですよね?」

 

「ッ! そ、そんなことないです!」

 

 苦笑いで言う楓子に輝利哉は慌てて叫ぶ。

 

「す、すごくうれしいです!僕たち家族の人形と一緒に飾ります!」

 

「い、いえ、産屋敷家の皆さんと私が並んで飾られるのはちょっと恐れ多いですね……私のは皆さんでおままごとするときとかの小道具としてお使いください。赤ちゃんの役とかで」

 

 苦笑いのまま輝利哉の言葉に答える楓子。

 

「まあどう扱うかはお任せします」

 

「は、はい!」

 

 頷いた輝利哉に楓子は微笑み

 

「まだお時間的にお夕飯まだですよね?そのケーキは食後のデザートにでも召し上がってください。知り合いの製菓店に設備借りて私が作りましたんで、味見はしてあるので失敗はしてないはずですから」

 

「え、楓子さんが!?」

 

「はい。結構料理は得意なんですが、実は製菓も自信あるんですよ」

 

 楓子は驚く輝利哉にニコニコと頷く。

 

「ちゃんとしたお店のものを買うか迷ったんですが、どうせならと腕によりをかけて用意させていただきましたので、良ければまた感想お聞かせください」

 

「は、はい!もちろんです!ありがとうございます!」

 

「いえいえ」

 

 嬉しそうに笑う輝利哉に楓子は微笑みながら首を振る。

 

「では、プレゼントも渡せましたし、これ以上お邪魔するのも忍びないので私はここで失礼いたしますね」

 

「え…あ、は、はい」

 

 楓子の言葉に輝利哉は頷く。

 

「では、輝利哉くん、お館様やあまね様、他の姉妹のみなさんによろしくお伝えください」

 

「は、はい!わざわざありがとうございました!」

 

「いえいえ、これくらいなんてことはありませんよ。なんたって今日の私はサンタですから」

 

 そう言って微笑んで楓子は

 

「では、輝利哉くん、メリークリスマ~ス&ハッピーニューイヤ~♪」

 

「え、えっと、め、メリークリスマス、です!」

 

 朗らかにいう楓子に輝利哉もぎこちないながらも同じく横文字で返事する。

 そんな輝利哉に楓子はにこやかに手を振って、産屋敷の邸宅を去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません、ただいま戻りました」

 

「あ、お帰りなさい、ふーちゃん!」

 

 蝶屋敷に戻った楓子は居間に入ると蜜璃が笑顔で出迎える。今の中では大きな机を囲んで先程のプレゼント私の場にいた面々に加え、アオイ、カナヲ、すみ、きよ、なほの五人も加わっていた。

 

「お館様たちにはお渡しできたの?」

 

「はい。輝利哉くんが出てきてくれたのでお渡ししてきました」

 

「そう。喜んでいただけてた?」

 

「少なくとも輝利哉くんはとても喜んでくれていましたよ」

 

 カナエの問いに楓子がニコニコと笑いながら頷く。

 

「お前が先に食っていろと言っていたから、先に始めていたぞ」

 

「ええ、それで問題ないですよ。こっちはどうですか?」

 

「うん!とっても美味しいわよ!」

 

 小芭内の言葉に頷きながら楓子の言った問いに笑って頷く蜜璃。

 空いていた蜜璃の隣に座ると蜜璃は取り皿とお箸を楓子に渡す。

 

「美味しいは美味しいんだけど」

 

 と、座った楓子に蜜璃とは反対の楓子の隣に座る真菰が訊く。

 

「一つ気になってたんだけど、なんで今日の献立の主菜が鶏のから揚げともつ鍋なの?」

 

「あぁ」

 

 真菰の問いに楓子は頷き

 

「クリスマスはトリニクを食べるのが一般的でね。まあ鶏じゃなくて七面鳥とかの方がクリスマスのご馳走としては有名だけど、日本じゃ手に入らないから今回は鶏肉のから揚げにしたんだ」

 

「なるほど……」

 

「じゃあなんでもつ鍋なんですか?」

 

 納得して頷く真菰に続いてアオイが訊く。

 

「今日私たちが仮装しているサンタクロースだけど、そのもとになった聖ニコラウスには『クネヒト・ループレヒト』って言う同伴者と言うか相方がいてね。このクネヒトは、良い子にプレゼントを贈る聖ニコラウスとは反対に悪い子を懲らしめる役割を担っているの」

 

「へぇ~」

 

「でもそのくねひとさんがこのお鍋とどう関係があるんですか?」

 

 すみが感心したように聞く横でなほが首を傾げて訊く。

 

「うん。聖ニコラウスが良い子にプレゼントをあげるのに対してクネヒトがどうやって悪い子を懲らしめるかって言うとね……」

 

 頷いた楓子は鍋をそっと指さす。

 

「悪い子にはね、動物の内臓を部屋にばら撒くんだよ」

 

『…………』

 

 楓子が笑顔で言う言葉にその場の全員が鍋に視線を向ける。

 

「まあ内臓の外にも石炭やジャガイモを贈るとか、灰袋で叩くとか、一番怖いのは担いでる白い袋に子どもを詰め込んで連れ去るとかもあるかな~」

 

 笑いながら楓子は鍋から具材を取り皿に盛る。

 

「まあそう言う伝承も踏まえて今日の献立は考えて――ってどうしました皆さん?」

 

 と、そこで周りの面々の手が止まっていることに楓子が首を傾げる。

 

「お前…悪い子へのお仕置きを元に宴会の料理考えるなよ……」

 

「なんですか?美味しくないですか?」

 

「いや、美味しいけど……」

 

 小芭内の言葉に楓子が首を傾げながら訊くとしのぶがため息混じりに言う。

 

「なんですかもう……いいじゃないですか、もつ!ホルモンですよ!?コラーゲンですよ!?プルプルなお肌のハリを維持してシワやシミを予防できるんですよ!美肌効果抜群ですよ!」

 

「「「「「ッ!!」」」」」

 

 楓子の言葉にカナエ、しのぶ、真菰、蜜璃、アオイの五人が興味を持った様子で反応する。男である小芭内と、まだ幼いすみ達三人には特に響かなかったようで、義勇とカナヲは特に何も感じていない様子で食事を再開していた。

 

「い、今の本当なの……?」

 

「ええ、もちろんですよ」

 

「「「「「…………」」」」」

 

 カナエの問いに頷いた楓子に女性陣五人は押し黙り

 

「うん、この料理を用意した経緯はともかく」

 

「美肌効果は聞き逃せないわ」

 

「美味しいから気にしないことにするわ!」

 

「まあ確かに美味しいですね……」

 

「私もつってあんまり食べたことなかったけどこんなに美味しいって知らなかった」

 

 頷き合った五人も食事を再開し始めた。

 

「はぁ……まあ気にしてもしょうがないか……」

 

 そんな五人を見ながら小芭内は頷き

 

「そうだ、お前が帰ってきたら一つ確認したいことがあったんだ」

 

 ふと思い出したように小芭内が言う。

 

「はいはい、なんでしょうか?」

 

「ああ、実はこれなんだが」

 

 頷く楓子に小芭内は横に置いていた小さな白い巾着袋を取り出す。

 

「あぁさっきくじ引きで使ったやつですね。それがどうかしました?」

 

「お前、これの割合は各賞で1:2:20と言っていたよな?」

 

「……言いましたね」

 

「ならば何故」

 

 言いながら小芭内は袋の中身を机の上に出す。

 

「何故俺が引いたものも含めて、『A賞』と書かれたくじが20枚あるんだ?」

 

「…………」

 

 小芭内の言葉に楓子は笑顔のまま固まり

 

「ア、スミマセンミスッテ入レルクジノ枚数間違エチャッタミタイデスネェ~」

 

「おい、棒読みになってるぞ」

 

 楓子が目を逸らしながら言う言葉に小芭内はジト目で睨みつけながらツッコむ。

 

「え、ちょっと待ってください!」

 

 と、そこで話を聞いていたしのぶが待ったをかける。

 

「ていうことはもしかして――」

 

 言いながら部屋の隅に置かれていた義勇の引いたくじの袋をひっつかんで戻ってきたしのぶはその中身を机にすべて出し中身を確認していく。と――

 

「これも……これも……これも……!」

 

 出るわ出るわ、『B賞』と書かれた紙がどんどん現れ、最終的にB賞の紙が二十枚になった。

 

「楓子?これはどういうことかしら?」

 

「大好?」

 

「…………」

 

 二人のジト目の視線を受けた楓子は少し黙り

 

「え?私各賞の割合は1:2:20とは言いましたけど、どれがどの賞の割合かって明言してないですよね?」

 

 と、視線を泳がせながら口笛を吹いてごまかすようにそっぽを向く。

 

「お前言うに事欠いてぬけぬけと!!」

 

「なんですか!?伊黒様は蜜璃さんの写真集あげたんだからいいじゃないですか!文句言うなら返してください!」

 

「あれはもう俺のものだ!!」

 

「だったらもういいじゃないですか!!」

 

「む、むぅ……」

 

 叫び返す楓子に小芭内は押し黙る。が――

 

「百歩譲って伊黒さんはよくても私は納得できないわよ!」

 

 しのぶが楓子を睨みながら言う。

 

「伊黒さんは蜜璃さんの写真集貰えてるから結果的にはいいですけど、私損しかしてないのよ!?」

 

 言いながらしのぶは義勇に視線を向け

 

「ほら!冨岡さんからも何か言ってください!」

 

「…………」

 

「冨岡さんだって私の写真集より詰め将棋集とか新しい将棋の駒の方がいいでしょう!?ねッ!?」

 

「…………」

 

「……あの…冨岡さん……?」

 

 興奮した様子で言うしのぶだったが、義勇は持っていたお椀と箸を置き

 

「俺は…別に不満はない」

 

「………へ?」

 

 ぼそりと呟くように言われた義勇の言葉にしのぶは呆けた顔をする。

 

「い、いや…でも、冨岡さん?」

 

「俺はこれで納得している。問題ない」

 

『…………』

 

 義勇の言葉にその場の面々が茫然と見つめる中、当の義勇は話は終わったとばかりにお椀と箸を再び手に取り食事を再開するのだった。

 その後、結局そこで話は有耶無耶となり、他のメンバーも誰からとは言わず食事を再開し、そのまま宴会は和気藹々と進むのだった。

 




と言うわけでクリスマス番外編でした!
楓子サンタからのプレゼント、みんな喜んでいるようですね。
楓子ちゃんは基本的に仲のいい人たちでわいわい騒ぐのは大好きなのでこういうイベントごとは欠かしませんよ。
写真集を用意したこととか時代背景的にどうなの?と疑問等々あるかと思いますがギャグ回として流してください(笑)
さて、前書きでも書きましたが、今日はクリスマス・イブですね。
つまり後一週間で2020年も終わりです。
年内にあと何話かけるかわかりませんが、もう一、二話上げたいと思っていますのでよろしくお願いします。
では、また次回お会いしましょう!
メリークリスマス!
読んでいただいている読者の皆さんがよきクリスマスを過ごされることを私もクリぼっちを謳歌しながらお祈りしております!



~大正コソコソ噂話①~
楓子が鬼殺隊に入隊してからこれまでにもクリスマスはありましたが、その時にはまだ蜜璃と二人で楽しんでいました。
今回は蜜璃と小芭内が交際を始めて最初のクリスマスと言うこともあり本格的にみんなで楽しめるように楓子が企画しました。



~大正コソコソ噂話②~
この翌日、25日には楓子企画の蜜璃と小芭内のクリスマスデートが行われ、二人とも仲睦まじく楽しんだそうですよ。



~大正コソコソ噂話③~
義勇と小芭内、産屋敷家の人たち以外にも
蜜璃 → ねそべり小芭内くんぬいぐるみ
しのぶ → 義勇くんぬいぐるみ(匂い再現済み)
カナエ → しのぶ・カナヲ・アオイ・すみ・きよ・なほを模した掌サイズのミニぬいぐるみ
カナヲ → しのぶとカナエを模したぬいぐるみ
アオイ → 楓子のまとめた栄養学に基づいたお手製の料理レシピ集
すみ・きよ・なほ → それぞれに犬・猫・ウサギのぬいぐるみ
煉獄家(杏寿郎&千寿郎) → 特製さつま芋ケーキ
を、プレゼントしました。



~大正コソコソ噂話④~
楓子の作った「宇髄天元ヌード写真集」は天元の奥さん三人に贈ったところ大変好評をいただいたようです。
また、天元には写真集協力とG爆弾開発の助言のお礼も兼ねてお館様のツテで手に入れたギターを贈り、その演奏方法も指導しました。天元曰く「派手でイカすぜ!!」と大変気に入ってるそうです。



~大正コソコソ噂話⑤~
楓子が写真集を自費出版するのに使った出版関係の会社は芸鋤ビエルとして作品を出版している出版社です。
楓子が持ち寄った今回の三人の写真集は、もしもちゃんと出版したらかなりの人気を博すのでは?と編集部で話題になりましたが、楓子が良しとしなかったので実現することはありませんでした。



~大正コソコソ噂話⑥~
産屋敷のご家族へ楓子から贈られた家族を模したぬいぐるみは居間に飾られ、楓子ちゃんぬいぐるみも日中はその隣に基本的に飾られていますが、夜には毎夜毎夜輝利哉くんが抱いて寝ています。



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