恋柱の継子、人の恋路に世話を焼く   作:大同爽

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無限列車編に入る前にかまぼこ隊の特訓終了などまだ描いておくことがあるのでまだ列車には乗りません。
楽しみにしていた方はすみません。
ここ跳ばすと約束取り付けたあの汚い高音さんがぶー垂れそうなんで……
というわけで、今回のお話は例のあのお約束のお話です。





恋40 恋柱の継子とご褒美の約束

 

「ッ!ッ!ッ!」

 

「くッ!はぁッ!」

 

 蝶屋敷の広い道場の中を所狭しと追い追われる二人の人物がいた。

 追うのは竈門炭治郎、追われるのは栗花落カナヲ。

 この機能回復訓練が始まった当初には全く歯が立たなかった炭治郎だったが、楓子による特訓を経て今や対等に渡り合うまでになっていた。その証拠に――

 

「ッ!取った!!」

 

「ッ!」

 

 炭治郎が一息に駆け伸ばした右手がカナヲの左手の手首を掴んだ。

 

「そこまで!」

 

 その瞬間道場にアオイの声が響く。

 

「やったぁぁぁぁぁ!!!」

 

 その瞬間炭治郎がガッツポーズと共に高らかに跳び上がる。

 

「紋次郎の奴…ついにやりやがった!」

 

「マジかよ……!」

 

 その姿に伊之助と善逸は驚きに震える。

 そして、そんな光景に楓子はニコニコと笑う。

 

「やったね炭治郎くん。ついに全集中の呼吸・常中を習得だ。君が一番乗りだったね」

 

「はい!楓子さんのご指導のお陰です!」

 

 楓子に炭治郎は嬉しそうに微笑みながら言う。

 

「うんうん!これはまこちゃんにとっても弟弟子の成長は嬉しいんじゃない?」

 

「…………」

 

「まこちゃん?」

 

「ッ!ご、ごめん、ちょっとボーッとしちゃった」

 

 楓子に呼びかけられた真菰ははっと顔をあげて頭を振って頬を抑える。

 

「どうしたの?まこちゃんがぼんやりするなんて珍しいね」

 

「うん…ちょっと最近寝不足で……」

 

「あれ?まこちゃんって私の補助するために任務には参加してないんじゃ……」

 

「あぁ……うん、寝不足の原因は任務じゃなくて……まあ、それはいいじゃない!今はそれよりも炭治郎の常中習得のお祝いだよ!」

 

「ん~?……まあそうだね」

 

 慌てたように話題を変える真菰の様子に楓子は首を傾げながらそれ以上は追及せずに頷く。

 

「とりあえず今日の夕飯はお祝いにご馳走だね!」

 

「え?でも、まだ善逸と伊之助は……」

 

「まずは一足先にお祝いだよ。二人が習得したらその都度お祝いするけど、まずは炭治郎くんが頑張った〝ご褒美〟だよ」

 

「ッ!〝ご褒美〟!!」

 

 と、楓子の言葉にハッとした顔で善逸が眼を見開く。

 

「おい、俺が常中を使えるようになった時も美味いもんくれんのか!?」

 

「もちろんよ!高級な食材を大盤振る舞いして君の好きな天ぷらをお腹はちきれるほどご馳走してあげるわ!」

 

「うおっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

 楓子の言葉に伊之助が叫びやる気を見せる。

 その横で善逸も

 

「あ、あの、特訓初日にしたあの〝約束〟って……?」

 

「もちろん有効よ」

 

「て、てことはパフパフも……?」

 

「もちろんよ」

 

「うわっひゃぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

 頷いた楓子の言葉に善逸も絶叫しながら跳び上がる。

 こうしてやる気を倍増させた伊之助と善逸は

 

 

~二日後~

 

 

 

「いやぁ~、すごいね。炭治郎くんから二日遅れではあるけど、二人とも完璧に仕上げて来たね」

 

「へんッ!俺様にかかればこんなもん!!」

 

「うへッ…うぇへへへへェ~……」

 

 褒める楓子の言葉に伊之助は腕を組んで胸を張り、善逸は気持ち悪い笑みを浮かべる。

 

「これで約束通り天ぷらを腹はちきれるほど作ってくれるんだよな!?」

 

「もちろん!材料ももう用意できてるよ!今一足先にアオイちゃんが下拵えしてくれてるよ!」

 

「ヒャホォォォイッ!!」

 

 楓子がサムズアップしながら言った言葉に伊之助は嬉しそうにガッツポーズする。

 そんな伊之助の姿を満足そうに見つめながら頷いた楓子は

 

「じゃ、私もそろそろ調理の方に――」

 

「おいぃぃぃぃッ!!!俺のご褒美はッ!!?」

 

 そう言って手を振って去って行こうとする楓子に善逸が絶叫する。

 

「冗談冗談!ちゃんと覚えてるって!」

 

 そんな善逸の様子に楓子は笑いながら戻ってくる。

 

「ちゃんと善逸くんの為にカワイ子ちゃんに来てもらってるよ~?」

 

「か、カワイ子ちゃんッ!?」

 

「そう!つぶらな瞳が可愛らしい色白でフワフワ柔らかい体は抱き心地最高の美少女だよ~?」

 

「色白!?フワフワ!?抱き心地最高!?……ゴクリ」

 

 楓子の言葉に善逸は生唾を飲み込みながら両手をワキワキと動かす。

 

「そ、そのカワイ子ちゃんはどこに!?」

 

「まあまあ、そう慌てなさんな。今連れて来てあげるから」

 

 そう言ってニコニコと笑いながら楓子は一旦道場から退室する。

 

「はぁ…はぁ…び、美少女のおっぱいを……はぁ…はぁ…ぱ、パフパフ……はぁ…はぁ…」

 

「善逸くん、落ち着いて。鼻息が荒くてちょっと怖いよ」

 

「お前つくづくホントに気持ちワリィな」

 

 真菰と伊之助の声も興奮状態の聞こえていないらしく善逸は楓子の消えた道場の出入り口を睨むように見つめて荒い鼻息を繰り返す。

 そして――

 

「お待たせ~」

 

 楓子が後ろ手に何かを隠すように持って戻ってくる。

 

「ふ、楓子さん!それで!?さっき言ってたカワイ子ちゃんは!?」

 

「ちゃんと連れて来たよ~」

 

 興奮気味に詰め寄ってくる善逸に楓子は

 

「それでは紹介しましょう。善逸くんにパフパフしてくれる私一推しの美少女は~…この娘だッ!」

 

 そう言って高らかに楓子は後ろ手に隠していた〝カワイ子ちゃん〟を高らかに掲げた。

 

「………え?」

 

 善逸はその楓子の示す〝カワイ子ちゃん〟に茫然と見つめる。

 

「……カワイ子ちゃん?これが?」

 

「??? 何か不満が?」

 

「不満しかないですよ!!だって――」

 

 キョトンと首を傾げる楓子に叫びながら善逸はその手の中の〝カワイ子ちゃん〟を指さし

 

「だってこれ、兎じゃないですか!!」

 

「そうだよ?白兎の芥子ちゃん二歳。うちの自慢の〝カワイ子ちゃん〟。れっきとした女の子だよ?」

 

「それ、メスって言うんじゃないんですか?」

 

「まあそうとも言うね」

 

「…………」

 

 笑顔で頷く楓子の言葉に善逸は唖然とする。

 

「わぁ~、芥子ちゃんだぁ~!久しぶり~!」

 

 と、そんな善逸の横から真菰が満面の笑みで駆け寄る。楓子もニコニコと微笑みながら真菰に抱いていた白兎――芥子を渡す。

 

「いやぁん、可愛い~!モッフモフ~!」

 

 受け取った真菰は芥子を抱いてスリスリと頬擦りをする。

 

「フワフワで抱き心地最高……つぶらな瞳……」

 

 そんな真菰の様子に善逸は先程の楓子の言葉の意味を知る。

 

「ささ、ほら善逸くんも。顔埋めてパフパフすると最高だよ?」

 

「…………」

 

 ニッコリと微笑んで言う楓子にゆっくりと視線を向けた善逸は

 

「いや…こんなの約束違うじゃないですか!?」

 

 涙目で絶叫する。

 

「どこが?」

 

「どこがって、だって楓子さんあの時『一度だけ女の子の身体の好きな部位を好きなように触ってもいい権利』をくれるって!!」

 

「うん、言ったね」

 

 善逸の言葉に頷いた楓子は「でも…」と付け足し

 

「私、〝人間の女の子〟とは一言も言ってないよ?」

 

「え?……あぁ!!」

 

 楓子の言葉に一瞬きょとんと呆けた善逸はその意味を理解して声を上げる。

 

「そんな……詐欺だ!!」

 

「失敬な!」

 

 涙を流して絶叫する善逸に楓子は不満げに息をつく。

 

「私はちゃんと約束通り女の子連れて来たよ!人間の女の子連れて来て欲しかったなら最初にそう言っておいてくれないと!」

 

「うぐ…それは……でも、あの言い方なら絶対人間の女の子連れて来るって思うじゃないですか……」

 

 言いながら善逸はさめざめと泣く。

 

「………はぁ~」

 

 そんな善逸の様子に楓子は大きくため息をつく。

 

「もぉ…そんな風にされたらなんか私が悪いみたいじゃん」

 

 そう言って頭をガシガシと掻きむしり

 

「よし!しょうがない!今回は特別に人間の女の子連れて来てあげよう!」

 

「ッ!? マジっすか!!?」

 

 楓子の言葉に善逸がガバッと顔を上げる。

 

「まあ弱気で軟弱な善逸くんが今回の特訓ではたくさん頑張ったからね。君が納得できる形でちゃんとご褒美が無いと可哀想だから。ただし、今回だけだからね?次はこんな特別はないから」

 

 言いながら楓子は再び大きくため息をついて踵を返す。

 

「ちょっと待てて。すぐ戻るから」

 

 と、楓子は振り返らずにそのまま手を振って道場を後にし

 

 

~30分後~

 

 

 

「はい、と言うわけで善逸くんにパフパフしてもいいよって人連れてきました。名前は……」

 

「ひとみ、と申します。ンンンンン……」

 

 楓子が笑顔で示した人物はペコリとお辞儀する。

 その人物に善逸は

 

「いや……お婆さんじゃん!!!」

 

 頭を抱えて絶叫した。

 

「うん、でも人間の女性だよ?事情を簡単に説明したら快く引き受けてくれたこの近所の定食屋を一人で切り盛りしてる志村ひとみさんだよ?」

 

「常連さんからは『ひーちゃん』で通っております。ンンンンン……」

 

 楓子が首を傾げる横で老婆は口をモゴモゴと動かしながら言う。

 

「いや、確かに今度は人間の女性ですけど!?」

 

「ンンンンン……」

 

「何?何が不満か?」

 

「ンンンンン……」

 

「何がって…いろいろありますけど……」

 

「ンンンンン……」

 

「とりあえず一番気になるのはさっきから聞こえてくるこの『ファーファー』言う声ですよ!」

 

「はいぃ?」

 

「だから!その『ファーファー』言ってるのは何なんですかって聞いてるんですよ!」

 

「あぁこれですか?」

 

 善逸の問いに老婆は頷き

 

「年取ると勝手に『ファーファー』出ちまうんですよ。この間も孫に『おばあちゃん何ファーファー言ってるの?』って聞かれたんで『あぁ、こりゃ別に意味はねぇだよぉ』って二人で大笑いしました。アッハッハッハッハ~!」

 

「アッハッハッハッハ~!!」

 

「いやいやいや!そこまで笑うほどのことじゃないでしょ!?」

 

 と、老婆は自分で言いながらその時のことを思い出したのか手を叩いて膝を打って笑い、楓子もその横で大声で笑い、そんな二人の様子に善逸は叫んですぐに大きくため息をつく。

 

「と、とにかく、ひとみさんはちょっと俺には年上すぎると言いますか……」

 

 と、善逸は言葉を選ぶ様子でモゴモゴと言う。

 そんな善逸に楓子はジト目で大きくため息をつき

 

「まったく……芥子ちゃんもダメ、ひーちゃんもダメ。君はダメ人間か!」

 

「いやダメ人間ってそういう意味じゃないでしょ!?」

 

 善逸のツッコミにやれやれと肩を竦めた楓子は老婆の方に視線を向ける。

 

「すいません、ひーちゃん。彼なんかお気に召さなかったみたいで。せっかく来てくれたのに」

 

「いえいえ、とんでもねぇですよぉ。よかったらまたいつでも食べに来てくださいねぇ」

 

「はい、また是非」

 

 楓子の言葉に頷いた老婆はペコリとお辞儀し「それじゃあ」と踵を返しヒョコヒョコと曲がった背中を揺らしながら去って行った。

 

「……で、だ」

 

 老婆を見送った楓子はクルリと善逸に視線を向け

 

「芥子ちゃんもダメ、ひーちゃんもダメ、ならどんな人がいいの?」

 

 ため息混じりに聞く。

 

「いや…まあ贅沢は言いませんけど、もうちょっと年が若い人でお願いしたいんですけど……」

 

「年が若い人……それは何?若ければ若いほどいいの?年が近い方がいいってこと?」

 

「それはまあ、そうですね……」

 

「てことは……まこちゃんとか?」

 

「え、私ッ!?」

 

 楓子の言葉に名前の挙がった真菰は自身の顔を指さして驚きの声を上げる。

 

「ダメ?」

 

「いや、絶対ダメってわけじゃないけど……恋人でもない相手に胸を触らせるって言うのは……ねぇ?」

 

 首を傾ける楓子に真菰は苦笑いで言い淀みながら言う。

 

「じゃあ…アオイちゃん?」

 

「むッ……」

 

「ん?」

 

 楓子が視線を向ければ、そばで聞いていた伊之助が顔を顰めるが自分でも何故イラついたのかわからない。そのままモヤモヤしたまま、しかし、顔は猪の被り物で隠れているために周りには彼の心境は伝わらない。唯一隣にいた炭治郎は匂いで伊之助が不機嫌になったのは気付いたが、その理由がわからず首を傾げる。

 そんな二人の様子に誰も気付かないままその場の全員の視線を受けたアオイは

 

「ぜッッッッたいに嫌です!!」

 

「そんなに全力で嫌がらなくてもいいじゃないか!!」

 

 心底嫌悪感を露わにした顔で言うアオイに善逸が顔を歪めて泣く。

 

「これが普通の反応です!普通に考えて恋人でも、好きでもない相手に身体を、しかも胸を触られること肯定してくれる相手なんかいません!」

 

「でも、約束しちゃったしなぁ……」

 

「だったら約束した楓子さんが触らせてあげればいいじゃないですか!!」

 

 困った様子で苦笑いで頭を掻く楓子にアオイが叫ぶ。

 

「えぇ~……」

 

 そんなアオイの指摘に楓子は眉を顰め

 

「私は…ほら、善逸くんから異性として見られていない節あるし……善逸くんも私じゃイヤでしょ?ね?」

 

「えッ!?」

 

 楓子の問いにビクッと身体を震わせた善逸は

 

「い、いやぁ~…楓子さん性格はちょっと恋愛の相手としては……ですけど、それはそれとしておっぱい大きいし。おっぱいに性格は関係ないっていうか……おっぱいはおっぱいだし……」

 

「君のそう言う欲望に忠実なところはホント素直に尊敬するわ……」

 

 モジモジと言い淀む善逸に楓子はため息をつき

 

「はぁ~……しょうがない。約束したのは私だし、私が責任取るかぁ……」

 

 心底嫌そうに言う。

 

「そんな嫌そうに言われたら触りずらいんですけど……」

 

「あ、じゃあやめる?」

 

「いえ、それはそれ!これはこれ、です!」

 

「だよねぇ~……」

 

 全力で首を振る善逸に楓子はさらに大きくため息をつき

 

「よし!どんとこい善逸くん!」

 

 羽織っている羽織をガバッと開く。

 

「ゴクリ……い、いいんですか?」

 

「おうよ!女に二言はない!こうガッとやっちゃいな!」

 

「お、おぉ……で、では……」

 

 生唾を飲み込んだ善逸は荒い息をつき手をワキワキと動かしながら楓子にゆっくりと歩を進める。

 善逸の手がもうあと数センチで楓子の胸に届くその直前――

 

「でも、これだけは覚えておいて」

 

 楓子が真剣な顔で善逸を見つめる。

 

「私、禰豆子ちゃんが人間に戻った時に、鬼になっていた期間どんなことがあったのかを全部書き記してるの。お兄ちゃんの炭治郎くんの活躍やその周りの人達――伊之助くんや善逸くんのことも含めてその活躍を伝えるためにね」

 

 そこで一度区切った楓子は話の意図が分からずキョトンとした顔の善逸を見据え

 

「だから……私今日のことも全部書く。それはもう詳細に。善逸くんがどんな手付きで私の胸を揉みしだき、顔を埋め、撫でまわしたのかその手つきを、君の欲望の限りを事細かにすべて書き記し、なんならその詳細を私自身の口から禰豆子ちゃんに語って聞かせるわ!」

 

「なん…ですって……!?」

 

 楓子の言葉に善逸が愕然とした表情で固まる。

 

「さあ、それを理解したうえで好きなだけ欲望の限り我が自慢の美乳を堪能するがいいわ!」

 

「ッ!ッ!ッ!ッ!」

 

 楓子は言いながらさらにおっぱいを強調するように胸を張る。それによって善逸の目の前で楓子の胸がたゆんと揺れる。

 その光景に善逸の頭を葛藤が埋め尽くす。

 目の前の触れる女体か、自身が惹かれる少女の未来の好感度か、彼の中で欲望の天秤がユラユラと揺れる。

 

「ちなみに、これは軽い世間話なんだけどね。私の知識を用いれば女性の胸を育てるのは造作もないことなのよ。その証拠に私の師匠とまこちゃんのおっぱいは私が育てたわ!」

 

「そ、それはつまり……禰豆子ちゃんの胸も……?」

 

「可能よッ!!」

 

「~~~~ッ!!」

 

 力強く頷いた楓子に善逸はあんぐりと口を開けてガクガクと震えながら崩れ落ちる。

 数秒間葛藤した善逸は

 

「お、おっぱいを触るのは……あ、あ゛き゛ら゛め゛ま゛す゛……!!!」

 

眼から血涙を流し唇を噛みながらぎこちない動きで首を縦に振る。

 

「いいのかい?私のおっぱいは自分でも綺麗な形したまるでつきたてのお餅のような最高の揉み心地と自負して――」

 

「せっかく固めた俺の決意が揺らぐようなこと言うのやめてくれませんかね!?」

 

 楓子が言いながら自身の胸を艶めかしい手つきで揉む姿に善逸が床に頭を何度も打ち付ける。

 

「去れ!!!去れ俺の煩悩!!!禰豆子ちゃんの為に!!!うおぉぉぉぉぉッ!!!」

 

 そのまま数秒間自身の欲望と葛藤した善逸は

 

「大丈夫です。決意は固まりました。俺はここでおっぱいは揉みません!未来の妻の為に!!」

 

「君の決意はわかったからまずは額の血拭きなよ」

 

 キリッとした表情の善逸に菩薩のような顔で楓子は優しく手拭いを差し出したのだった。

 




というわけでかまぼこ隊が全集中の呼吸・常中を習得です。
これで戦力が揃ってきました。
次回もう一話挟んで次々回ついに無限列車編突入の予定です。
お楽しみに!



というわけで今回の質問コーナーです!
今回はサイガ02さんから頂きました!今回は楓子ちゃんへの物と蜜璃&胡蝶姉妹への物の二つ戴きました!

――甘露寺さんや胡蝶姉妹に自分の恥ずかしい所を見られたらどうしますか。またその場面で完全に逃げれなかったらどうしますか。

楓子「そんな!?そんなことにもしなったら……そんなの、私の持ってる相手の恥ずかしいネタを元に差し違えるしかないじゃない!!――まあ蜜璃さんはきっと脅s…お話しなくても黙っててくれる気がしますけどね」

今「脅す」って言いかけなかった?
まあそれはともかく次です!

――甘露寺さんや胡蝶姉妹が見た楓子の凄いと思った所は何処ですか。楓子にここは直してほしい所はありますか。

蜜璃「ふーちゃんの凄いところはたくさんあるけど、一つ強いて挙げるならやっぱりあの行動力かしら!お館様に自分から提案して自分の知識を活用してたくさんの仲間を救たんだもの!師匠として鼻が高いわ!
 逆に直してほしいことって言ったら……その、時々背中を流すって一緒にお風呂に入った時に背中以外のところも洗ってくれようとすること、かしら?その…胸、とか……/////」

カナエ「楓子ちゃんの凄いところはあの豊富な知識かしらね。私も鬼殺隊に入って蝶屋敷で治療とかをするのに今も勉強してるけど、楓子ちゃんからいろいろ教えてもらってるわ。本人は嫌がって〝暫定〟なんて言ってるけど、やっぱり医療部門の責任者は彼女以外ありえないと思うわ。
 直してほしいことは……私鬼と戦うことが無くなって運動量減ったのにカロリーの高い美味しい料理を振舞ってくれることかしら?太るから控えたいのに、いざ振舞ってもらったらあんなに美味しいもの……食べるしかないじゃない!」

しのぶ「楓子の凄いところって言ったら、人との距離の詰め方かしら。コミュニケーション能力が凄いのよ。気付いたらスルスル懐に入り込んでくるの。うちに医療関係の打ち合わせに度々来るんだけど四年通ってるうちに私達よりご近所さんと親しくなって、この間なんて近所のおばあさんから楓子宛てに野菜のお裾分け貰ったわ。もちろん私達の分も貰ったけどついで感が尋常じゃなかったわ。
 直してほしいところについてはあの欲望に忠実なところね。楓子の思い付きに何度振り回されたことか……まあそのおかげで義勇さんとの仲が進展したって言うのはあるので、怒るに怒れないんだけど……」

と言うことでした!
というわけで今回はこの辺で!
次回もお楽しみに!



~大正コソコソ噂話~

「結局まこちゃんってなんで寝不足だったの?」

「あぁ~……その、ここだけの話にしてね?先日義勇さんとしのぶさんが結婚したじゃない?」

「うん、したね。それで今しのぶさん義勇さんの家に住んでるんだもんね。『先に住んでたのに結婚した途端追い出すのは忍びない』ってしのぶさんに言われてまこちゃんもそのまま一緒に住んでるしね」

「うん、それでね、結婚から数日経つんだけどね、毎晩その……お二人の夜の生活のお声が聞こえてきまして……」

「あぁ~……」

「しかも義勇さんってその、スゴいらしくて……一晩で三回戦当たり前で、完全に静かになるのが丑三つ時越えることもザラにあって……」

「結婚から毎晩?」

「結婚から毎晩」

「わぁお、絶倫……」

「しのぶさんはしのぶさんで最初の方は頑張って声抑えてるんだけど二回戦くらいからどんどん大きくなって、最後もはや絶叫なの!」

「本人たちにそれとなく言ったらダメなの?」

「言えないよ!そんなの言ったらなんか私が聞き耳立ててるみたいじゃない!」

「それは…まあ確かに……」

「しかもなんでか私より当事者の二人の方が消耗激しいはずなのに翌朝にはケロッとしてるの!」

「さすが柱。体力も底無しだし回復力半端ない」

「ふうちゃんも蜜璃さんのところにまだ住んでるよね!?どうしてるの!?」

「あぁ~……うちの場合はほら、あの二人はまだそんな関係に至ってないから……」

「え……嘘、それ冗談とかじゃなかったの?」

「冗談だったらどんなによかったことか……」

「え?付き合いってから今日まで一回も?」

「今日まで一回も、一切無し」

「それは……そっちはそっちで極端すぎない?」

「片やヤりすぎ、片やヤらなすぎ……ちょうどいい間はないのかなぁ……」

「「………はぁ~」」

 その後応急処置として楓子お手製の耳栓を着けて寝るようになった真菰でした。


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