第一回
はーい、よーいスタート。
もう一回大袈裟な夢を探しにいくRTA、はぁじまぁるよー。
今回走るゲームはこちら、『響け!ユーフォニアム 目指せ、ドリームソリスター』 数十年前に発売された王道を征く名作オブ名作です。
タイマースタートは『スタート』を選択した瞬間。タイマーストップはトロフィー・『ドリームソリスター』入手表示が出た瞬間とします。
このゲームは数多くのルート・エンディングがある事で有名で、原作やアニメ等でスポットが当たったキャラ当たらなかったキャラと一緒に青春を謳歌できる学園バラエティゲームです。
そのほぼ無限大なエンディングの中でも今回目指す『ドリームソリスター』エンドはトロフィー取得率がトータル1.145141919%
それをRTAで走るバカ(直球)なんてこれまでの長い歴史で私しかいないでしょう。よって私が最速です。
何故ならこのトロフィーは原作主人公と同じく北宇治高校吹奏楽部に高校一年で入部。その年で全国吹奏楽コンクール金賞(金!プラチナ!ゴールド!)を取る必要があるからです。
なんだ意外と簡単じゃん? とぼけちゃってぇ。
このルートの何が鬼畜かって、自分の演奏レベルだけでなく吹部(吹奏楽部)チーム全体のレベル上げやらフラグ管理やら人間関係の修復やら強化やら急に現れる殺意(FMTOWNS版ドラッケン)回避などやることが多すぎィ!!な点にあります。
ホント(自分の事だけ精一杯で他に気を回す余裕なんて)ないです。どっちだよ。
でも走るの止めたら走者じゃないんで(天下無双)つべこべ言わずに来いホイそれではイクゾー!
デッデッデデデデ!(カーン)
スタート。タイマー計測開始です。まずは性別・学年・同級生・名前の入力。
パパパ~ッと女性を選択し、学年は一年。同級生は加藤葉月。加藤ちゃんを選択すると低音パートと仲良くなりやすくなります(wiki知識)
名前は打ちやすさ、入力の速さを鑑み帆高桃。略してホモとします。
楽器選択の画面に変わりましたね。はい、ここでタイトルからみてユーフォニアム一択だと思った方、アウトです。ユーフォニアムはとある先輩ととある同級生がツートップなのを維持しなければなりません。異物が混じるとトロフィー獲得の土台にすら到達できません。
タイトル詐欺がハンパないんだよなあ・・・。
しかしながら女性・楽器ユーフォニアムを選ぶと選択肢によっては『貴女が私のユーフォニアム』ルートに行けるので、好きな人は選んでみても良いんじゃない? 後に部長になるあの子と切磋琢磨していく様が疾風!アイアンリーガーみたいで気持ちよかった(小並感)
でも今回はそのルートを走らないのでキャンセルだ。
楽器はクラリネットを選択。
これによって直属の先輩に鳥塚ヒロネという方が出てきます。この先輩は吹部のコンサートマスター兼クラリネットパートのリーダーで絶対音感を持っており、一緒に楽器を吹くだけでこちらの演奏レベルを上げてくれます。
だからクラリネットを選ぶ必要があったんですね。
さあホモちゃんの初期演奏レベルを決める運命のダイスルーレット!スーパークリティカルが出ればタイムをババーンと短縮間違いなああああああああ
――クソです。ほぼ最低値が出ました。こんなんじゃRTAになんないよー(棒読み)
こんななっさけない数値恥ずかしくないの?これは再走もやむなしです。は~~~
ア ホ ク サ 。
ここまでやった記念にキャラクリ最後を飾る幼馴染決定ルーレットでも回して終わりにしましょう。
!
!
ホモちゃんの幼馴染が黄前久美子ちゃんになりました!!
悪くないです。何故なら黄前ちゃんは自分の味方と思える相手には超がつくほどチョロい子で、つまりホモちゃんの言う事なんでも聞いてくれるし吹部の為にも動いてくれるスーパーキーマンなのです。
はえ^~流石原作主人公。
後の黄前相談所が幼馴染とかこれもう今RTAホモちゃんの大勝利ですね(手のひらドリル)
なので再走は無し!いざ北宇治。
もう始まってるOPはカット。ぐだぐだ長い文章もクビだクビだクビだ!(カットと首切りを掛けた激ウマギャグ)
お、早速第一選択肢が出てきましたね。
『あれは下手だよね』
『久美子は変わらないなあ』
ここは下を選びます。文章はスキップしてたので良く見えませんでしたが、ホモちゃんの近くにいた黄前ちゃんが北宇治吹部の下手くそすぎて耳が狂いそう…!な演奏を聞いて何かボヤいたのでしょう。
『あ、桃だ。じゃないよ』
『高校でも吹部に入るの?』
序盤なのに選択肢多い。多くない? まあ黄前ちゃんの好感度は高めの方がいいから多少はね?これもRTAの為・・・(葦名復興大臣)
あとは適当にボタンポチポチポチポチハッチポッチ。
さてホモちゃんが吹部に入ると決めたところで今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
◆
高校生になれば、何かが新しく始まるのかもしれない。私はそう思ってた。
「あ、桃だ」
「あ、桃だ。じゃないよ。幼馴染もここまでくれば大したモンだね、おっこ」
「そのあだ名呼ばないで」
「黄前久美子なんだからおっこ。昔から。良いでしょ?」
その矢先がこれだ。
まさか小学校からの幼馴染、いやもうここまで来ると腐れ縁の類いの人間とまた一緒になるとは思わなかった。
「…………」
「悪かったって久美子。もう呼ばないよ」
「…ならいいんだけど」
「高校でも吹部に入るの?やっぱり変わらないなあ」
「……桃は?」
「私は吹部さ。所謂高校デビューってやつ? 小学生の時から久美子には吹奏楽について散々聞かされてきたけど、やっぱり憧れは捨てられないよー」
「クラだっけ?好きな楽器」
「音と形がいいよね~…、良い」
「そうだね」
「で? 久美子は?」
「私は……。どうしよっかな」
「私はおっこと一緒にやれたら嬉しいな」
「………」
「ごめんなさいもう言いませんだからその手を下ろしてとにかく下ろして!」
振り上げた握り拳が行き場を失って地に落ちる。
昔から相も変わらずニヘラと笑う悪友の顔は、でも今はどこか大人びて見えて。その笑顔が、何だかとても腹立たしかった。