黄前ちゃんと幼馴染になりたいだけの人生だったRTA、はぁじまぁるよー。
元強豪の名が泣く現北宇治高校吹奏楽部(辞めたらこの部活ぅ)の演奏を聴いてガッカリな黄前ちゃんと、この吹部でテッペン取んだよ!内心息巻いてる(適当)ホモちゃんの出会い。それが前回まででした。
さて早速放課後。北宇治購買の苦いコーヒー(ウド)を飲み、体力回復。入部届をもって音楽室へ向かいます。
蒼穹じゃない早急に吹部に入ってへなちょこなホモちゃんの演奏レベルを上げなくてはなりません。早く入って練習しなきゃ(使命感)
・・・ん?あのシルエットは?
どうりでねえ!
前回吹部入部についてあまり気乗りしてなかったっぽい原作主人公ですが、そこは自分すらもとぼけさせるのが上手い黄前ちゃん。
やっぱり居るじゃないか(音楽室前に)
とぼけちゃってえ。
『嬉しいな』
『久美子のユーフォが聴きたい』
ここは上を選択です。
ちなみにホモちゃんでもホモ君でも下を選択すると(運がよければ)黄前ちゃんルートB『黄前久美子の音楽』に入ります(クリア出来るとは言ってない)
黄前ちゃんの機嫌少しでも損ねたらバッドエンドとかちょっと厳しすぎィ!往年のパワポケでもこんな酷いルートねえよ。ただクリアの達成感は・・・・ドラゴンクォーターです(BOF)
でも今回は『ドリームソリスター』ルートなんでパパパ~っとスキップアンドスキップ。
『サファイアちゃん?』
『みどりちゃん?』
・・・・・。
『そういう君は加藤葉月ちゃん』
『なんかチューバ似合いそうな顔してんな』
・・・・・。
『ははあ……なるほど』
『ジョイナス!』
?
ぬああああああああ選択肢多すぎもオおおおお!!!!!!
選択肢ひとつでルートクリアできないとか昔からの伝統ですが、既にこの辺りから意味と地雷を持ったヤツが出てくるのでしっかり選ばないとダメってホントこのゲーム気が狂いそう・・・!
落ち着け。落ち着いてスキップアンドゴー。まだ序盤まだ序盤。本番はまだ先。傘木さんにもポニテ先輩にも会ってない(分かる?この罪の重さ)俺が葦名、じゃなかったホモちゃんが吹部を生かす!
『実は私も入部しに来ました』
『行こっか』
おっぶえ!(あっぶね)寝落ちしそうだった(2敗)
上を選択です。うん!おいしい!何はともあれこれで早期入部を果たしましたね。しかも同級生の黒髪ロング、高坂麗奈さんと一緒に入部です。
彼女はトランペットパートに入る所謂ガチ勢で、黄前ちゃんの特別な人です(そのまんま)
『高坂さん、よろしく』
『一緒にテッペンを目指そう』
あ、これかあ!
下を選ぶとテッペンって何?とすっ呆けられ、その後に出てくる『特別ってことだよ』という選択肢を選ぶと高坂さんルートA『とっくに特別』ルートに入ります。
ヒイヒイ言わされる(意味深)ルートなんで、高坂さん好きな人はプレイするべきじゃないっすかね(3周目)大人になった高坂さんとか見れますよ。
さて次は序盤の山場である楽器決めイベントですが今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
◆
「あれ? 何だ久美子、やっぱり入るんじゃん。嬉しいな」
フリフリと振る片手が私を迎え、見つめる瞳がやんわりと姫反りを模る。外面だけは可愛いもんだなあと思いながら、私は答えの代わりに頭を掻いた。
「いやあ…まだそこまでは……」
「お知り合いですか?久美子ちゃん」
「えっと知り合いっていうか……。腐れ縁というか…」
「ほほう?」
同じクラスのよしみで仲良くなった加藤葉月ちゃんが瞳をキランと光らせて、腐れ縁である彼女を見た。
「幼馴染の帆高桃です。よろしゅう~」
「よろしくお願いします!私、」
「川島サファイアと言います」
「葉月ちゃんっ!!みどりですぅ~!」
みどりちゃんが速攻の訂正を葉月ちゃんに求めてきた。川島みどり、本名・川島緑輝(さふぁいあ)。
果たしてこの訂正は正しいのか、とても疑問が残るけど。
「みどりちゃん? 可愛い名前だね」
「ありがとうございます桃ちゃん!!!」
桃が空気を読んだ。…いや天然かもしれない。そもそも何も考えないのが得意だし。反射神経で生きている、それがこの女だ。
「お、おおう。何だか抱きつかれた。ところで貴女は?」
「………」
「葉月ちゃん?」
みどりちゃんのそんな疑問の声は、ややつり上がった眼差しの前にかき消されていた。
「―――君は帆高桃だね?」
そういう君は、とでも言うと思ってるんだろうか。どうやら葉月ちゃんは漫画好きらしい。でもだからって何もこんな所で。
「そういう君は加藤葉月ちゃん」
あ、悪ノリした。
「え?それ何のネタですか?合言葉の一種??」
みどりちゃんが右往左往して二人を見つめる。
件の二人は拳をグッと握り締めて取り付く島も無い。すると次第に私に向かってテルミー!という風な表情をみどりちゃんは浮かべた。
…無視していいよみどりちゃん。
「話の分かる人みたいで安心したよ~、よろしくね!桃!」
「こちらこそ!」
がっしりと握手をして更に腕相撲をおっぱじめる二人。…お友達になる為の儀式って、ボディランゲージが流行ってるのかな。
「あれあれ~~?もしかして見学の子たちかな~?」
「うわあっ!」
「3年生の先輩だ!」
「可愛い子ちゃんたちカモーン、ジョイナス!」
その先輩は綺麗な黒髪と紅い眼鏡を少しも弾ませずに、かといって淡白ではない口調と態度で私達を出迎えた。
すごい先輩。私はそう思った。
「ジョイナス!!」
桃の眼が輝いてる。この子も同じく思ったらしい。――この先輩は何かが違うと。
「桃ちゃん意外とアグレッシブ…!」
「行くよ久美子!」
「う、うん…」
音楽室は所狭しと楽器が置いてあり、その表面にはこれから練習ですと書いてある。ように見えた。楽器の手入れは良いみたいだけど、でもここの演奏レベルじゃあ…。
「失礼します」
「はあい?貴女も見学の方ですか?」
「入部しに来ました」
音楽室の扉をガラリと開け、確かな足取りで床を踏みしめながら歩く姿は高嶺花。
は~、これまた綺麗な子だなあと思った現実を直視しない私の脳内の片隅で、理性は大声を上げていた。
―――って、高坂さん!?!?
「はい!実は私も入部しに来ました。高坂さん、よろしく」
「よろしく。……確か同じ中学だった、帆高さん。だよね?」
「そうだよ。中学は帰宅部だったけどね。 クラリネットへの憧れが無くならなくて!高校デビューってやつさ」
「クラ希望かあ。決まるといいね」
「うん!」
桃は他人と打ち解けるのが早い。昔から。
でもそんな桃が、今は熱を帯びてクラリネットと高坂さんを見つめてる。――名前をいつ知ったのだろう。帰宅部だったくせに。
音楽室の隅でしっかりと光を放つユーフォニアムが眼に入り、小学校からの腐れ縁は何であれどうあっても切れないのだと、この時私は強く思った。