響け!ユーフォニアム一年目でゴールド金賞RTA   作:ブロx

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第五回

 

 

 

待ってたぜェ‼この瞬間(とき)をよォ!!なRTA、はぁじまぁるよー。

 

 サンフェスも終わり、いよいよ大会メンバーを決めるオーディションが近づいて来ました。

 

 北宇治高校吹奏楽部は敏腕なる滝先生のもと、誰であれ実力勝負が出来る環境へと変化しています。ちなみに以前は全く(オーディションどころか練習すら真面目にやって)ないです。

 

 そして勿論これでホモちゃんがメンバーに選ばれなければ再走です。

ヒロネ先輩と一緒に練習したのにそんなことになったら分かる?この罪の重さ。

 なのでホモちゃんのステを確認。

 

 よし!よし!うん!おいしい!(指呼確認)

演奏レベルは一定値を超えているので大丈夫でしょう。本当だよ。あとは吹部メンバーの底上げです。吹部はこの部はホモちゃんの全てだ。

 

『あがた祭り一緒にいこうよ、芹菜』

 

『他の子を誘おう』

 

 あがた祭り? あ、これかあ!そんなイベントありましたね。

浴衣着たホモちゃんと黄前ちゃんと高坂さん。頬張るみかん飴。ああ~いいっすねぇ~(屈託ない笑顔)

 

 しかし二人を誘うわけにはいきません。楽しい山登りが待ってんよ~。これで(自覚が)芽生える芽生える。

 

 ・・・ていうかこの子柊木芹菜ちゃんですね。ホモちゃん手広すぎない?隠しキャラだよこの子(誰だよ兄貴は立華編読んでどうぞ)

柊木ちゃん!ジャガイモ持って佐々木に会いに行こう!

 

『トランペットのソロかあ』

 

『上手い人なら誰でもいいんじゃない?』

 

下を選択。う~む、しかしこの辺りからはスキップ祭りですね。流石に退屈。

 

 そんな み な さ ま の た め に~。

 

『 ド リ ー ム ソ リ ス タ ー 』以外のルートのちょっとした紹介をしようと思います。

 

 京都府大会を突破すると関西大会に進みますが、その間にとある先輩が吹部に加わる事になります。

フルートが得意なその人、実は一年前に吹部を辞めていたのですが、勿論このゲームにはその先輩のルートもあってそれがまた面白いんですよね。

 その【君がいる】ルートですが、なんとこのルートには挿入歌があって、要約すると俯く君の背中に降り続ける雨を遮る傘になるって感じでなりますなります!(食い気味) 

 

『選ばれなきゃ駄目なの』

 

 さてそんなこんなで次回はいよいよオーディションといったところで今回はここまで。勝てるぜホモちゃん!ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あがた祭り一緒に行こうよ、芹菜」

 

「ヤだよ」

 

「は?何で?何で?何で?」

 

「うるさい黙って」

 

同じ中学で帰宅部同士だった彼女はそう言って、机の上の文庫本に目をおとした。

 

「元帰宅部仲間じゃ~ん。よしみじゃ~ん。ね~芹菜一緒に行こうよー」

 

「黄前と行けばいいだろ」

 

「久美子はきっと先約があるんだよ~。まあ現地で会えるだろうから?その時一緒にとうもろこし食べようと思ってる」

 

「よかったね。私は行かないから精々楽しんで。あと読書の邪魔。それじゃ」

 

 高校生になってからさっぱり本を読まなくなったこの子は、本当に時たま昼休みの図書室でこんな風に過ごしている。あの頃よりも友達付き合いが増えたからだろうか?

 

「おい待てよう。…またブギーポップ読んでんの?流石に飽きない?」

 

「残念でした。今のトレンドは『しにがみのバラッド。』なんで」

 

「次のトレンドの予定は?」

 

「学校の階段」

 

「え?私一押しのこれは一体いつ読むの?」

 

「?なにそれ」

 

「『レベリオン』 サンダーヘッド初お披露目巻」

 

「……あっそ」

 

「現役を退いた隠れ読書家さん?名作は時が経っても色褪せないからそう呼ばれんのよ?知ってる?」

 

「知ってる」

 

「よろしい。あ、そういえばさ。この前、佐々木梓に会ったよ」

 

「あっそ」

 

「眼が合ったら話しかけてみたら?」

 

「あっそ」

 

不機嫌で素っ気ない芹菜のこの眼の色が、私は昔から気に入っていた。

 

 

 

 

 

 

「あの小娘高校デビューをパクリやがってなんだあの髪色は。前はもっと黒かったけど似合うからポニーテールにしやがれ」

 

「なに歩きながらぶつくさ言ってんだ?桃」

 

「………」

 

「同じ部活仲間で幼馴染を無視ってひどくないか?それ」

 

 独り言が聞こえてしまったのは久美子よろしく幼馴染で吹部の男子・塚本秀一だった。楽器はトロンボーン担当、ってこれまずい逃げなきゃ。こんな所をあの子に見られたらやばい。

 

「冗談だよシュウイっちゃん。じゃあね」

 

「おい、そのあだ名やめろよな」

 

「今日のあがた祭りは久美子と一緒に行くんでしょ?楽しんできてね!」

 

「は?行かねえよ」

 

「…―――は?」

 

「この前あいつ誘ったらもう先約がいたんだよ。だから、その、他の奴と行く」

 

・・・・・。

 

「アンタホントいい加減にしろよこっちが気を遣ったらそれか?そんなんだからいつまでたってもシュウイっちゃんなんだよ」

 

「・・・桃には関係ねえだろ」

 

「中学の時から久美子に何もできやしない所は本当変わらないね。……あーあ、あの時同じ部にいたアンタが傍にいてくれてたら。手を伸ばしてくれてたなら、おっこはあんなに傷ついて捻くれなかった筈なのに」

 

「中一の時のは。―――お前だって俺と一緒だろ」

 

「そうだよ。だから私は昔の自分が許せない。だからもうあんな自分にはならない。 クラリネットを吹き続けて、あの頃の自分なんて只の石ころだったって証明してみせるの。必ず」

 

「・・・・それがお前の高校デビューってやつか。トロンボーンの間でも噂になってるぜ? 楽器の練習にかけるお前の熱」

 

幼馴染は誇らしさとやるせなさが同居した色を眼に溜めて、私に言った。

 

「人間変われば変わるもんだな。昔の事なんて、もうお前の中では要らないゴミか?」

 

「何言ってんのシュウイっちゃん。逆に訊くけど、久美子が転校してきたあの頃、小学校3年の時。私達さわやか4組幼馴染の誓い、憶えてる?」

 

「ああ」

 

「他の皆は忘れてるだろうし、子供時分の誓いなんてほんと口約束以下。破ってなんぼ。 でも私は捨ててない。だって私達幼馴染は、」

 

「家族も同然」

 

―――家族に手ぇ出すなら容赦しねえぞ。

 

「ありがとう。憶えててくれて嬉しいな」

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

「久美子~!昨日のあがた祭りどこ居たのさ~!!」

 

「え?何?桃」

 

「一緒にとうもろこし食べようと思ったの!!なのに祭り行くって言っといて居ないっておかしいでしょ!!」

 

「あ~~。ごめんその日はちょっと…」

 

「ん?なんか野暮用?」

 

「野暮用っていうか……、人生の一大事だったというか」

 

「は?え? まさか告られた?」

 

「いやあ~~?そんなまっさかあ~……」

 

「ふ~ん………?」

 

「久美子。おはよ」

 

「麗奈。おはよう」

 

「高坂さん、おはよう!」

 

「帆高さんも。おはよ」

 

・・・・・。

 

「おい、どういうこったよおっこ」

 

「あだ名」

 

「いつの間にお互い呼び捨てにするほど親しくなったん?久美子がそうするなんて余程のことがない限り無いでしょ」

 

「そうかなあ? ――あ!それよりオーディションだよ桃!ちゃんと練習してる?」

 

「話題を逸らした。何かあるな?まあそれはおいおい問いただすとして。 …まあ、私は毎日ヒロネ先輩達と練習してるからね。それに滝先生は初心者だって実力があればメンバーにするって言ってたし狙ってるよ。勿論」

 

「ソロは誰になると思う?」

 

「ソロ?」

 

「トランペットだよ。自由曲にはオーボエとトランペットのソロがあるじゃない?」

 

「? ああ、そういえば」

 

「オーボエは確か二年の先輩が一人だけだし、」

 

「鎧塚先輩ね」

 

「え? …うん、その先輩。でもトランペットは上手い人がいっぱいいる」

 

「上手い人なら誰でもいいんじゃない?」

 

「そうだけど。……私は」

 

「一番上手い高坂さんがいいかも。って?」

 

「………」

 

「分かりやすいんだから久美子は」

 

・・・・・。

 

「でもごめん、私はさっき言ったのと意見は同じ。上手い人がなるならそれでいい。―――私はね、久美子。選ばれなきゃ駄目なの」

 

「コンクールメンバーに?すごいやる気だね」

 

「久美子だってそれなりにあるでしょ?でなきゃ小中高ユーフォを吹いてなかった。違う?」

 

「………さぁ、どうかなあ」

 

「同じ部活仲間としてはっきり言うよ? 私は貴女と一緒にコンクールの場で楽器を吹きたいって思う。そして幼馴染として、久美子には伸び伸びと吹いてコンクールメンバーに選ばれてほしい。ここはもうあの中学校じゃあないんだよ」

 

「………」

 

「お互い頑張ろう。私は必ず勝って、メンバーに選ばれてみせる。そして証明してみせるの」

 

「……証明?」

 

「自分を。全国の舞台でね」

 

 

 

 

 

 

 

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