とある鎮守府の物語   作:nanashi3486

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お待たせしました。第三話です。
今回は艦これでの夜といえばの某長女です。
それでは、どうぞ!


3.夜の鎮守府

日も落ちて、夜も更けてきたころ、

照明が消えていく鎮守府の中で、

消える気配のない部屋が一つ、執務室である。

今日は書類が多く、どうあがいても日をまたぐであろう。

時刻は二一三○、提督は、秘書艦を(無理やり)部屋に返して、書類と格闘戦をしていた。

提督「.....」

カリカリ

提督「.....」

コトッ カタカタカタッターン

提督「.....」

ズズッ

提督「.....ふーっ」

ゴキゴキ

 

ボーン...ボーン...

 

提督「ん、もうこんな時間か。丁度仕事も終わったし、夜風にあたってから汗を流して寝るか。」

ガタッ

ギイィィィ...バタン

提督「.....」

コツッコツッコツッ

ガチャッバタン

ヒュー...

提督「...っあぁぁぁ~...風が気持ちいいわぁ...」

ザッザッザッ

 

波止場

 

提督「.....」

提督「...この海を、俺たちが護ってるんだなぁ。」

シミジミ

提督「こんなにも静かなのに、艦娘と深海棲艦が戦っているなんて、今思っても嘘みたいだよな。」

提督「って、それを指揮しているのが俺ら人間なんだよなぁ...」

提督「みんなで笑って、楽しく過ごしている場所以外、この目で見てないもんな、そりゃそうか、護っている自覚なんて出てこないか。」

提督「...って、だぁ~くっそ、ネガティブになってどうするんだよ、俺。」

提督「...夜に風にあたってるからかねぇ、こういう気持ちになるの...」

提督「こんな姿、みんなに見せてられるか。」

???「見ちゃったんだよねぇ、これが」

提督「?!誰だ!」

川内「ごめんごめん、驚かせちゃった?」

提督「ふぃ~...なんだ川内か。どうした、こんな夜中に。」

川内「なーに、誰かさんと一緒で夜風にあたりに来ただけだよ」

ニヤッ

提督「...聞いてたのか?」

川内「うん、さっきも言ったでしょ。」

川内「提督もあんなこと言うんだねー。」

提督「す、すまない。」

川内「あ、別に攻めてるわけじゃないから謝らなくていいよ!」

アセアセ

川内「ただ、みんなの前で堂々としていて、あまりそういった悩みを抱えてなさそうだったから...」

提督「人間、誰しも一人では弱っちい生き物さ、弱音を吐いたり、ネガティブになることなんかあるさ。」

ハハッ

提督「...なぁ、このことはみんなに黙っといてもらえるかな。士気にかかわるかもしれないし、何より恥ずかしい。」

川内「オーケー。まぁ、言われなくても黙っているつもりだったし。」

提督「ありがたい。」

川内「で?」

提督「で?って?」

川内「やだなぁ、もう。」

川内「聞いたげるってこと、提督の話。」

提督「は?」

川内「私たち艦娘にどう思われてるか、提督としての自信がなくなりかけた、とかで不安なんでしょ。さっきのいいようだったら。」

提督「...あぁ。」

提督「いいのか?その、愚痴なんか聞いてもらって。」

川内「何言ってんの!こういうのは誰かに話したほうが楽になるって!」

川内「それに、私くらいならいいでしょ、丁度落ち合ったんだから。」

提督「...なら、頼む...」

 

提督絶賛愚痴り中...

 

提督「...ふう、だいぶと気が晴れた。ありがとう、しょうもない愚痴に付き合ってもらって。」

川内「いいのいいの!私も提督の本音が聞けてうれしかったし!」

提督「そうか?」

川内「そうだよ!そんなに抱え込んでるとは思わなかったんだから。」

提督「うぐっ」

川内「いい?提督。いくら私たちに相談しにくいとはいえ、ため込んでたら提督自身が病んでしまうよ。」

提督「面目ない...」

川内「...ねぇ、」

提督「なんだ?」

川内「もし、もしよかったらでいいけど、こういった相談は今後私が聞くってことにしていい?」

提督「とんでもない!そんな、できないよ...」

川内「誰にも言わないから!」

提督「うっ...」

川内「...ダメ?」

提督「.....」

提督「お、お願い、しま、す...」

川内「やった!」

提督「た、たまにだからな!」

川内「わかってるって!」

川内(これで提督の本音をいっぱい聞ける!それに...)

川内(もっと提督と話せるしね♪///)

提督「き、今日はもう休む!川内も早く帰るように!」

川内「はーい♪」

 

こうして二人はそれぞれ部屋に帰っていった。

提督は、少し荷が軽くなって川内にとても感謝したという...

川内は、提督と二人っきりで話ができる機会を作れて幸せだったそうな。

 

夜の鎮守府は、しんみりした空気に包まれていた。

けれども、しんみりとした空気は朝日によってきれいになくなり、

また活発な空気が流れだし始めた...




第三話でした!
(今回長めでした。)
少しシリアスな雰囲気が流れたような気がしましたが、まぁ気のせいでしょう(笑)
さて、次回に関しまして少し報告を。
といっても投稿にかかわる内容ではなくて、次回予告みたいなものです。
次回は、あらすじで触れていた"こちら側"の深海棲艦を登場させる予定です。
そのため、艦娘の話を見たいという方は、1~3話をご覧いただくか、
第4話の次の第5話をお待ちください。
それでは、次回でお会いしましょう!
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