今回は艦これでの夜といえばの某長女です。
それでは、どうぞ!
日も落ちて、夜も更けてきたころ、
照明が消えていく鎮守府の中で、
消える気配のない部屋が一つ、執務室である。
今日は書類が多く、どうあがいても日をまたぐであろう。
時刻は二一三○、提督は、秘書艦を(無理やり)部屋に返して、書類と格闘戦をしていた。
提督「.....」
カリカリ
提督「.....」
コトッ カタカタカタッターン
提督「.....」
ズズッ
提督「.....ふーっ」
ゴキゴキ
ボーン...ボーン...
提督「ん、もうこんな時間か。丁度仕事も終わったし、夜風にあたってから汗を流して寝るか。」
ガタッ
ギイィィィ...バタン
提督「.....」
コツッコツッコツッ
ガチャッバタン
ヒュー...
提督「...っあぁぁぁ~...風が気持ちいいわぁ...」
ザッザッザッ
波止場
提督「.....」
提督「...この海を、俺たちが護ってるんだなぁ。」
シミジミ
提督「こんなにも静かなのに、艦娘と深海棲艦が戦っているなんて、今思っても嘘みたいだよな。」
提督「って、それを指揮しているのが俺ら人間なんだよなぁ...」
提督「みんなで笑って、楽しく過ごしている場所以外、この目で見てないもんな、そりゃそうか、護っている自覚なんて出てこないか。」
提督「...って、だぁ~くっそ、ネガティブになってどうするんだよ、俺。」
提督「...夜に風にあたってるからかねぇ、こういう気持ちになるの...」
提督「こんな姿、みんなに見せてられるか。」
???「見ちゃったんだよねぇ、これが」
提督「?!誰だ!」
川内「ごめんごめん、驚かせちゃった?」
提督「ふぃ~...なんだ川内か。どうした、こんな夜中に。」
川内「なーに、誰かさんと一緒で夜風にあたりに来ただけだよ」
ニヤッ
提督「...聞いてたのか?」
川内「うん、さっきも言ったでしょ。」
川内「提督もあんなこと言うんだねー。」
提督「す、すまない。」
川内「あ、別に攻めてるわけじゃないから謝らなくていいよ!」
アセアセ
川内「ただ、みんなの前で堂々としていて、あまりそういった悩みを抱えてなさそうだったから...」
提督「人間、誰しも一人では弱っちい生き物さ、弱音を吐いたり、ネガティブになることなんかあるさ。」
ハハッ
提督「...なぁ、このことはみんなに黙っといてもらえるかな。士気にかかわるかもしれないし、何より恥ずかしい。」
川内「オーケー。まぁ、言われなくても黙っているつもりだったし。」
提督「ありがたい。」
川内「で?」
提督「で?って?」
川内「やだなぁ、もう。」
川内「聞いたげるってこと、提督の話。」
提督「は?」
川内「私たち艦娘にどう思われてるか、提督としての自信がなくなりかけた、とかで不安なんでしょ。さっきのいいようだったら。」
提督「...あぁ。」
提督「いいのか?その、愚痴なんか聞いてもらって。」
川内「何言ってんの!こういうのは誰かに話したほうが楽になるって!」
川内「それに、私くらいならいいでしょ、丁度落ち合ったんだから。」
提督「...なら、頼む...」
提督絶賛愚痴り中...
提督「...ふう、だいぶと気が晴れた。ありがとう、しょうもない愚痴に付き合ってもらって。」
川内「いいのいいの!私も提督の本音が聞けてうれしかったし!」
提督「そうか?」
川内「そうだよ!そんなに抱え込んでるとは思わなかったんだから。」
提督「うぐっ」
川内「いい?提督。いくら私たちに相談しにくいとはいえ、ため込んでたら提督自身が病んでしまうよ。」
提督「面目ない...」
川内「...ねぇ、」
提督「なんだ?」
川内「もし、もしよかったらでいいけど、こういった相談は今後私が聞くってことにしていい?」
提督「とんでもない!そんな、できないよ...」
川内「誰にも言わないから!」
提督「うっ...」
川内「...ダメ?」
提督「.....」
提督「お、お願い、しま、す...」
川内「やった!」
提督「た、たまにだからな!」
川内「わかってるって!」
川内(これで提督の本音をいっぱい聞ける!それに...)
川内(もっと提督と話せるしね♪///)
提督「き、今日はもう休む!川内も早く帰るように!」
川内「はーい♪」
こうして二人はそれぞれ部屋に帰っていった。
提督は、少し荷が軽くなって川内にとても感謝したという...
川内は、提督と二人っきりで話ができる機会を作れて幸せだったそうな。
夜の鎮守府は、しんみりした空気に包まれていた。
けれども、しんみりとした空気は朝日によってきれいになくなり、
また活発な空気が流れだし始めた...
第三話でした!
(今回長めでした。)
少しシリアスな雰囲気が流れたような気がしましたが、まぁ気のせいでしょう(笑)
さて、次回に関しまして少し報告を。
といっても投稿にかかわる内容ではなくて、次回予告みたいなものです。
次回は、あらすじで触れていた"こちら側"の深海棲艦を登場させる予定です。
そのため、艦娘の話を見たいという方は、1~3話をご覧いただくか、
第4話の次の第5話をお待ちください。
それでは、次回でお会いしましょう!