「時間対策は必須なんだがな…」
アインズの唱えた
本来の歴史であればガゼフ・ストロノーフはここで即死魔法により瞬殺されてしまう。
だが…
ピキッ
「ん?」
ガゼフの周りを見るとそこだけ空間にヒビが入っていた
まさか、ありえない。大したマジックアイテムも持たないレベル30かそこらのガゼフがこの魔法を破るのか!?
ピキピキッ
空間のヒビはさらに広がる
「
このようなことが起きるのは初めてなので、ひとりのプレイヤーとしてこの先どうなるのか好奇心を抑えきれない。
万が一に備えて斬撃耐性の魔法を唱えておく。
(何かのスキルか?それはないな。あるとしたら
ピキッピキピキッ
割れ目から光が漏れる
「ぅぉ…うおおおおおおっ!」
英雄が、覚醒する
「『流水加速』 『六光連斬』っ!」
ガゼフの得意技がアインズを襲う
(なにっ!カルネ村で見た時よりも何倍も速い!レベルにして60といったところか…)
「
6つの斬撃が骸骨によってできた壁にあたり、防がれる。だが、壁は斬撃により砕け散る。
(さすがはアインズ殿。この攻撃には自信があったのだがな。陽光聖典を単身蹴散らしただけのことはある。だが、俺も王国のために、負けられんのだ!)
すぐさま第二撃を放つ
「『即応反射』『剛腕剛撃』」
だがそれは、
「
避けられる
「さすがにやられっぱなしというわけには行かないのでね、反撃させてもらおう。
紅蓮の新星が襲いかかる
「っ不味い!『回避』『超回避』『瞬間加速』!」
3つの武技の連続使用によってなんとか避ける。あれを食らっては灰も残らないだろう。だが攻撃はこれで終わりではない。
「これを避けるのか!ではこんなのはどうだろう
手の上に心臓が現れる。握りつぶそうとした瞬間、
「『瞬間加速』!」
心臓掌握は、魔法の性質上、心臓を捕捉している必要がある。発動した瞬間に相手が視界から消えると、不発に終わるのだ。
(だが、それをガゼフが知っているわけがない。この瞬間に性質を把握するとは!)
「これは避けれまい!
現断」
(まずいまずいまずい!これを食らったら確実に死んでしまう!しかし避けるのも不可能…どうすれば)
ここであの奥義のことを思い出す。師より授かったあの技であれば、この魔法を破れるはずだ。しかし奥義を使えば、確実に戦闘不能になる。
(だが、ここで死ぬわけにはいかない…王のため、王国のため、やってみせる!)
「うおおおおおおっ『
その斬撃は、世界すらも断つ。
(なにぃ!ワールドブレイクだと!?ちっ避けれそうにもないか、なら!)
「
さらに光輝赤の体も起動する。
ドガガガガガガ!
3つの現断はいとも簡単に打ち負け、骸骨の壁はいとも簡単に崩れ、斬撃はアインズの元へ迫る。
骸骨の左腕が宙を舞う。
ガゼフの体から鮮血がほとばしる。
「がああああっ
「おおおっ!『四光連斬』!」
そして……
ドサッ
英雄は、永遠の眠りについた。