没ネタ供養として書く、神様転生系作品。






設計コンセプトは「大量の神様転生」「転生させる神はほぼロクデナシ」「そのせいで原作大崩壊」の三つでお送りいたします!

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 いやぁ、活動報告だけってのも何なんで、「絶対書かない!」というガス抜きのために書くことにいたしました。

 あとD×Dのアンチ・ヘイトの方々にぜひ意見を伺いたい「簡潔にまとめたハイスクールD×Dの説明」があるので、もしよろしければご意見伺いたい。


ハイスクールD×Dリインカーネイション 学級崩壊のトランスファースチューデント

 ………どうしてこうなった。

 

 俺がそう思うのも無理はないだろう。

 

 事の起こりは俺が()()で産まれる前。

 

 私立中学に合格してテンションが上がっている妹を祝おうと、両親が早くに死んで高卒で働いていた二十歳の俺が一緒に外食に行った日のことだ。

 

 はしゃぐ愚妹が迷子にならないよう手をつないだその瞬間、俺の意識は吹っ飛んだ。

 

 我に返って意味が分からず、わけのわからない空間にいた時、もう明らかに死にかけてますといわんばかりの声が響いたのだ。

 

『……申し訳ありません、ハイスクールD×Dを愛する被害者よ』

 

『性根の腐った者たちが、退屈しのぎに「チート与えてハイスクールD×Dの世界にろくなことしそうにない奴を転生させて、それ見て楽しむか」などというふざけた神様転生が、神滅具の数にあやかって十三人転生されました』

 

『その選別の一環として奴らは隕石を、大気圏突入時に粉砕して日本列島に隕石雨を降らし、それが直撃したもの中からD×D愛がないかゆがんでいる者を抽選で選別し、チートを与えて転生させました』

 

『我々はそれを阻止するべく反乱をしましたが、転生作業で消耗していたとはいえ奴らの方が数が多く、奴らの息の根を止めた時には転生の儀は終わってしまい、我々もまた引き戻す間もなく死んでしまいます』

 

『かろうじて残った力で、追加神滅具の数と同じ五人のカウンターを送り込む以外にできることはありません。しかし五つの新規神滅具と同じ数できるのも、また何かのゲン担ぎにはなるでしょう』

 

『お詫びになるともいえませんが、我々も可能な限り絶大なチートを与えて転生させます。もはやそれ以外はお願いするしかなく、承諾を得る時間もない我々を一生恨んでかまいません』

 

『……どうか、あの世界が転生が原因で滅ばないよう、守って……く……だ……』

 

 などと、壮絶な展開で強制的に神様転生してしまいましたよ俺。

 

 しかもチート特典が、()()グレモリー眷属にあやかった神器という全部盛り合わせ。つまり魔剣創造(ソード・バース)聖母の微笑み(トワイライト・ヒーリング)、そして神滅具はオンリーワンなので龍の手(トゥワイス・クリティカル)停止世界の邪眼(フォービドゥン・バロール・ビュー)という四点セット。

 

 不幸中の幸いか信徒の両親に恵まれた結果、持ってると追放される聖母の微笑みを使わずに隠したことで神器三つも持った奇跡の存在として祝福されまくり、真でもないのに聖人扱い。しかしはぐれ悪魔との戦いで両親は死に、その流れで俺は悪魔祓いに。

 

 まあはぐれ悪魔に両親を殺されたからってすべての悪魔に敵対意識を向けているわけじゃない。というかそんなちゃちな差別感情を持つ気はない。できれば元凶のはぐれ悪魔には俺自身の手で落とし前をつけさせたいが、難しいのが残念ってぐらいだ。

 

 まあそんなわけで俺はデュリオ・ジュズアルドに匹敵する若手最強格の悪魔祓いとして、毎度毎度命がけの戦いをする羽目になったわけだよ。

 

 勝利からは逃れられないとかどっかの元エロゲで聞いたけど、まさにその通り。もとよりD×Dはインフレバトルだし、たぶん原作にかかわらないわけにはいかないとも思っているさ。

 

 なので可能な限り鍛錬をしつつ、それとなく状況を調べ、どうも転生者っぽいタカ派のデュリオ級悪魔祓いとかの存在を警戒しつつ、俺はコカビエルがやらかしたタイミングで自ら派遣を申請した。

 

 聖剣計画に関しては、どうしても俺の当時の流れでは介入はできなかったが、逃亡者が複数人いると聞いた時点で転生者案件だと思ってはいる。

 

 ……だからまあ、リアス・グレモリー眷属に神様転生者がいる可能性もあったので、そろそろ決意して一応顔を合わせることを決めたわけだ。

 

 この時に気づくべきだった。

 

 風が吹けば桶屋が儲かる。そんなことわざがある通り、何がきっかけで〇タゴラスイッチじみた変化が起きるかわからない。

 

 そもそも神様転生なんてものが十人以上いる時点で、原作がすでに崩壊している前提で進むべきだと。

 

 進むべきだと思うけど…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでお前がリアス・グレモリーに成り代わり転生してるんだよ、愚妹」

 

「いやマジでごめんなさいお兄ちゃん! でもお願いだから弁明させてぇ!!」

 

 俺は絶対零度の視線で、土下座体勢に入っているリアス・グレモリーに成り代わってしまった元妹を見下ろした。

 

 なんということでしょう。

 

 妹が入ったことで二大お姉さまとまで呼ばれたリアス・グレモリーが、さばさばしたお姉さんになってしまったではありませんか。

 

 次期グレモリー当主であるお嬢様だったリアス・グレモリーは、「むいてないし甥っ子の方がいろんな意味で拍があるし」という理由で早々と継承権を放棄。万一のために繰り下げにとどまりつつも、これまた「ハーレム野郎は趣味じゃねぇ! 時代は男の娘じゃぁ!」と婚約破棄のためにレーティングゲームを敢行し、チート特典を使って撃破しやがりました。

 

 そして聞いてくださいよ奥さん。このバカ女の要求したチート特典なんだと思います?

 

「よくもまあ、ジョジョのラスボスのいいところ全部ぶっ飛ばしてミックスしたあの無惨の力を「出力下がっていいからデメリット抜きにしてプリーズ」とか言ったな、オイ」

 

「だって! だってのぶれすおぶりげーしょんとかいうのを全うしたかったんだもん! なんか眷属を持つっていうし、だったらせめて眷属になってくれた子たちにお礼したかったんだもん!」

 

 その結果、燃料として血を取り込む必要はある程度の代償と傷の直りが早くなる程度の副産物を持つ、血を燃料とした固有能力及びそれの授与というチート獲得。ちなみにサーゼクス・ルシファー(今生のお兄さん)も突然変異じみていたのでその辺は固有特性としてごまかされました。ルシファーには神器無効化能力(リゼヴィム)とかいるしね!

 

 まあそんなわけでライザーをどうにかすることに成功したのはいいんだが―

 

「姫島朱乃も木場祐斗も塔城小猫もいないとか、原作崩壊にもほどがあるだろ。どうするんだよおい」

 

「だってハイスクールD×Dなんて知らないんだもん! お兄ちゃんは私が活字苦手なの知ってるでしょ!」

 

「わかってても文句言いたいんだよ!」

 

 活字ばかり見てると眠くなる体質のせいで、国語の成績は良くて真ん中という情けない妹なのですよこの子。

 

 なのでまあ当然ですが、漫画はともかくラノベはダメな子です。まあ、享年小学校卒業だから仕方ないけどな。

 

 ちなみに私立中学はスポーツ名門大学の付属中学。その大学と妹のいた小学校にいた経験のあるプロバスケットボールプレイヤーが、母校に授業のゲストとして来訪したときマジモードになるぐらいディフェンスで食い下がったスポーツ女がリアス()でございます。

 

「………まあ、いいこともあるのは認めるぞ? 方向性は微妙だけど」

 

「そこまで言う? 眷属(ウチ)の大事な稼ぎ頭にしてネット界のアイドルなのに?」

 

 そう思いながら俺たちが同時に目を向けるのは、タブレットで映し出したyoutub〇。

 

 そこでライブ映像で配信するは―

 

『みんな~っ♪ 今日のヴラ☆ヴラライブは、Fat〇シリーズのメデュー〇で~っす! ロリショタ仕様だけど、そういうの好きかな~?』

 

 ―元気にライブ放送をしている、ネアカ状態のギャスパーだった。

 

 なんということでしょう。

 

 リアス()が「だったらこう、カメラ仕込んだバイザーとかでコスプレしたら? ちょっと魔法使ったら、そんな風にモニター表示する感じに両目メカクレ使用で直視しないのできるでしょ?」などといったことで、Youtuber世界に名をとどろかせるリアス男の娘「ヴラ☆ヴラ」として、年商一億円前後という伝説的youtuberとしてデビューしてしまいました。

 

 ちなみに「毎日だとコスプレのネタが尽きる」という理由で、眷属もコスプレして時々ダンスとかしてやがります。俺はyoutubeあまり見ないから気づかなかった……というか見てても即座につなげられるか。

 

 チャンネル名は「グレヴラ放送局」。ちなみにリアス《妹》曰く、これが理由で上級吸血鬼が配下を引き連れて駒王町にガチ襲撃してきたとか。その結果サーゼクス・ルシファー(兄仲間)はヴラディ家とコネクションをとっており、すでにギャスパーの裏事情をグレモリー家が調べ始めてます。

 

 まあ、これに関してはいいとしよう。

 

 だが、それよりも問題がある。

 

「……そして、神の子を見張る者からの使者は?」

 

「……うん、こっち」

 

 と、俺たちは頭痛をこらえながら神妙な顔で廊下を歩く。

 

 非常に問題があることだが、コカビエル事件においてはかなり早い段階で三大勢力合同で迎撃態勢ができた。

 

 ヴァーリではない神の子を見張る者の使者が来たことで、コカビエルの独断による暴走であることが早急に発覚。その結果として俺たち全員が迎撃態勢をとってコカベルを打倒することに成功したのだ。

 

 結果としてイリナまで聖書の神の死を知ったが、その辺に関しては使者側がとりなす形でうまいことしないか行動中。その結果としてまだゼノヴィアは転生してない。

 

 しかもその使者側にアーシアがいるというトンでも状態。日夜愛と信仰と常識のはざまで胃薬が手放せない彼女に、パンツドラゴン《ファーブニル》という劇薬まで投入されないようにするにはどうすればいいか、真剣に相談しなければいけません。

 

 そして、俺たちはその部屋を前にして深呼吸。

 

「……とりあえず覗くぞ。SAN値のチェックは忘れるな」

 

「大丈夫、精神安定剤と胃薬と頭痛薬は、薬剤師に相談したうえで取り寄せたから」

 

 そして俺たちはうなづきあい、こっそりと扉を開いて―

 

 

 

 

 

 

 

「いっちにっさんっし! あっへがっおばんっざい」

 

「毎日の幸せは毎朝毎夜のオ〇ニーから! 絶〇潮〇ところて〇!」

 

「ああ! ディル〇〇ナニーこそ男女が共感できる快楽の基本! アナルで始まる男女共感!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 音を立たせることなくドアを閉めれた俺をほめてやりたい。

 

「………ハーレム大好きストレートドスケベが、集団(男女)ディル〇オナ〇ーで広がる変態教団を離反したさわやかスワッピング変態とか、どうしてこうなった」

 

「……友好の証にアナルプラ〇とか、渡されたこっちの身にもなってほしいよ」

 

 ……ゼノヴィアとイリナに至っては、何かわからなかったのか起こることもなく困惑してくれてよかったよ。

 

 どういうものか知っていたら、あの場で三大勢力の戦争が小規模ながら再発してからなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「全知的生命体を変態にすることを教義とする変態教団」なんて、原作でもありそうでなかったオリ組織なんて出てくるとか想定外なんですけど。

 

 考え方の違いで亡命してきてくれたおかげで危険因子を発覚できたはいいが、同士達を侵食してくるこいつらを部下にして、アザゼル総督は胃に穴が開いてないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オーフィス殿、ア〇ルプラグの調子はどうですかな? オーラを吸収してバイ〇になるようにしているのですが」

 

「不思議な感覚。癖になるかも」

 

「それはよかった。その姿が性癖にぴったり合う者たちを集めておりますので、いつか乱〇パーティに参加してくださいませ」

 

「グレートレッドを超えれるって話、信ずる」

 

「それはご安心ください。変態こそ世界の至高。貴方が性癖に目覚めれば、最低でも一つは龍神格すら圧倒する一芸を得られるますゆえ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 D×Dで最も純粋かもしれない登場人物の危機が迫っていることに、俺たちが気づくのはまだ先の話であった。




 続きません。どうしてもアンチ・ヘイトタグをつけざるを得ない展開しか思い至らなかったので、続かせません。

 あと投稿してから「ちょっと冒険しよう」と、特殊タグを入れていろいろと変化をつけてますが、ご了承ください。









 なんというかD×Dにアンチが多い理由は「基本的な雰囲気に入るアクセントじみた部分が、それまでの作風の影響でその手のジャンル好きが求めるアクセントをはるかに超える苦みだからではないか」と思う今日この頃。

 「ハイスクールD×Dはハイカカオの中でも特にハイカカオなチョコレートをチップにしたチョコチップメロン」という発想に至りましたが、ハイカカオココアは結構好きなのでたぶんD×Dアンチ・ヘイトとは相いれることは難しいと思っているので、これを長編にしたら絶対お互いにストレスがたまるだけだと思いましたので、とりあえず短編だけ出してガス抜きしつつ終了です。








 なので興味がある方は、これをネタに長編を書いてくださってもかまいません。非アンチ・ヘイトで書けるというのならばなおさらいいですが、まあ難しいだろうからアンチ・ヘイトで書いてもいいですよ?


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