2ちゃんねるにも細部へ変更を加えた同作品を投稿しています。
その時はずっとね、雛菜に黒ってあんまり似合わないと思ってたんだー。
透先輩は大人っぽいところもあるからすごく似合ってたし、円香先輩はまあ、全然違和感ないしー。小糸ちゃんは雛菜より似合ってないんじゃないかなって思った、しかも泣き止まないから服ぐちゃぐちゃ〜。ハンカチ、貸してあげたけどそれもすぐにぎゅーって絞れるくらいになっちゃった〜。
円香先輩は相変わらず静かで、目も閉じてるから眠ってるみたいに見えててー。そんなことだけ考えてたら時間、ぶわ〜、って過ぎちゃって、気付いたらみんなでお家の前でかいさーん、ってことになってて〜。独りになったし、せっかくだから溜まってた宿題ぜんぶやっちゃお〜、って思って机に向かってたけど、全然集中できないの〜。
それでね、しかたないからずっとスマホのアルバム見てた時にね、窓、こんこん、って叩く音がしてー。開けたら不機嫌そーな円香先輩がいて、雛菜うわーってなっちゃった〜。なんでうちに来たの、って訊く前に遮るみたいに話し出すし、困っちゃう、そういうの〜。
『ハロー、ミス・ハピネス。何やってんの、こんな時間まで』
今日くらいはねー。何ー、そのミスって〜。円香先輩がそうやってテンション高いのもそのせいじゃないの〜? ハローでもないしこんばんはでもないし、夜分遅くにすみません〜、みたいな時間ー。
『今夜は忙しいから気が立ってるだけ。だから手短に言うけど、雛菜。私はあんたを呪う』
えー、怖いー。雛菜そういうの好きじゃないー。
『そっちの言い分はどうでもいい。いい? 今から言うこと、守って。破らないで』
そうしないと呪われちゃうならちゃんと聞くけどー。
『違う。いいから』
むー、は〜い。何〜?
『浅倉の側にいて。あいつにはそういうの、要るから』
うん〜もちろんー。当たり前でしょ〜? それでー、次はー?
『小糸の側にいて。笑わせてあげて』
それも当たり前〜。そういうことわざわざ言うとか、円香先輩、変〜。
『そう。変でも、別に』
やっぱ変〜。雛菜もう呪われたくないから、終わりね〜。
『勝手なやつ』
それは円香先輩ー。
『そうかもね。じゃ』
もう行くの〜?
『世話にはなったから。一応、それには報いる』
こんな時間に〜?
『眠れてるわけないでしょ。もう行く。雛菜』
ん〜?
『任せた』
はーい、任された〜〜〜♡
それでー、円香先輩、事務所の方へ行っちゃったー。雛菜がなんか言おうとしてたから、多分わざと背中向けててー。そういうところ、ずっときらい〜。ばいばいも言わないんだからー、今日くらいいいでしょ、って思ったのにな〜。
で、雛菜呪われちゃって幸せじゃないから、だから、次の日の朝も、三人一緒になって学校へ行ったの〜。みんなでしあわせ〜♡になれるように……ね?
呼んで頂き感謝いたします。
細心の注意を払いましたが、このハーメルンというサイトでショートショートという形式の作品を投稿するのは初めてなので、何かしらの不手際があるかもしれません。ご寛恕ください。