早い……
スイス・ジュネーブ
ジュネーブの国際機関では各国の政治家や外交官だけでなく軍人や報道陣が沢山集まっていた
それは連合軍の総司令官が欧州の戦況を世界に向けて発信するためだ。一部の国ではテレビ放送を取り入れた所もあって映像として流せるが、まだラジオや新聞が主流だ
「世界標準時間8時25分をもって欧州連合軍はロシアとの戦闘終結を宣言する。ロシアは停戦を受け入れたため、東欧にいるロシア軍は撤退した模様です。気になる原水爆のことですが、欧州のどの都市、どの土地でも核は落とされていません。欧州の危機を救ってくれたのはある戦闘パイロットのお陰です」
総司令官はマスコミに伝えた
「それでは紹介しましょう。ドイツ空軍のハンス・ウルリッヒ・ルーデル大佐*1です!」
紹介されると同時に周りの者は拍手をしている。そして扉から中陽気な男性が現れた。軍服を着ており、左胸には物凄く量の勲章と略綬が並んでいた
「彼は深海棲艦が通用する兵器が登場した時、ほぼ単独で複数の深海棲艦の一個艦隊を撃破しまし、艦隊の旗艦である欧州水姫を大破させました。それ以降、欧州近海をうろつく深海棲艦は居なくなりましたが」
総司令官のトンデモ発言に記者たちだけでなく彼の事を知らない数人の政治家と軍人は顔を見合わせた
……単独で深海棲艦の一個艦隊を単独で撃退? 旗艦を大破?
だが、そんな疑問を他所に総司令官の紹介はまだまだ続く
「その後、浦田重工業の残党による侵攻……ニューヨーク防衛戦や欧州防衛戦において浦田結衣、不明戦艦コードネーム『デビル』に向けて攻撃。3回も撃墜されたものの、落下傘で辛くも生還しました」
「あの光線を受けても!?」
記者は愕然としていたが、ルーデルは平然と答えた
「そうです。光線を上手く擦り抜けて爆弾を投下しました。ですが、主翼に熱線を焼かれたため落下傘で飛び降りました」
本人は事実を述べただけだろう。だが、周りを知らない者はそう納得しなかった
不明戦艦『デビル』……浦田結衣が放つ
そういった理由から、これを食い生き延びられる機体はほとんどなかった。米国が開発した高高度飛行可能な大型の戦略爆撃機B29でも撃ち落とされたのだ
しかし、ルーデルが乗っていた機体は違っていた。レーザー光線が主翼に命中したものの、引火爆発を免れたため落下傘降下して生き延びられたというのだ
「ハドソン川を泳いだり、落下傘が協会の屋根に絡みついたお陰で半日ぶら下がったりして大変でした」
「は、はぁ……」
記者も呆れ果てていた。どうもこの人、浦田結衣と戦った事もあるらしい
総司令官も呆れ果てながらも話を続けた
「ロシアが核攻撃した事により、彼は出撃。ロシア軍の戦艦1隻と駆逐艦13隻を撃沈し、核搭載したであろう爆撃機50機を撃破。戦闘機も含む作戦機は100機に上り──」
「は? え? え?」
回りが騒めき、総司令官の側近も知らなかったのは総司令官を凝視していた
「戦闘終結まで敵地上部隊に戦車や装甲車を含めると200両も超え──」
「あ、あの!」
流石に誇張ではないかと思い、記者は手を挙げた。誇張や美談はよくある事である。戦果を捏造するのも珍しくない
「どんな戦闘機に乗られたのですか?」
記者の質問に皆は興味津々だった。彼が乗った戦闘機がどんなものか知りたかった
だが、彼が答えたのは意外だった
「Ju88スツーカとMe262シュトゥムフォーゲル*2です」
自信満々に答えるルーデルに皆は啞然とした
それもそのはず。二つの機体はクセが強く、パイロットからは余り良い評判は聞かない。Me262も実用化したが、まだ課題はある。にもかかわらず、目の前のパイロットはMe262とJu88で深海棲艦と浦田残党とロシア軍相手に戦ったのか?
「まあ、それは兎も角、彼はドイツ国内だけでなくヨーロッパの英雄です。よって、彼は──」
「あー、総司令官殿。地上勤務は御免なので」
「そ、その話はちょっと……では、皆さん。ロシアとの戦闘は終結しました。極東に派遣したロシア軍も撤退した模様です。よって──」
総司令官は厳密にはイギリスの上級士官が選ばれたため、ルーデルにとっては上官とは思っていないのだろう
既に連合軍の統制も取れていないため仕方ないかも知れない
鎮守府ではそのテレビ放送を見ていたが、ルーデルが現れた事に艦娘達は驚きを隠しせずにはいられなかった
時雨もルーデルについてはあまり知らなかったが、グラーフから聞いた程度である
「え? 彼、生きていたの?」
ビスマルクは固まったままテレビ画面に指を差しながら提督に聞いた。どうやら、本人は聞いてはいないようだ
「みたいだ」
「五年前に浦田重工業は有名な軍人政治家など暗殺したわよね? 彼も──」
「聞いた話によるとしつこく付きまとう深海棲艦の艦載機から逃げるために軍用機を無断で飛ばして逃げ回ったことだ」
「はぁ?」
ビスマルクは素っ頓狂な声を上げた
提督の話によると、しつこく追いかける深海棲艦の艦載機をルーデルは逃げ回り、途中で撃墜されるが、一ヶ月間は逃げ回った事により奇跡的に生き延びたらしい
尚、基地に戻っても全身負傷で服はボロボロだったため、味方兵士からもドイツ軍士官とは思わなかったそうだ
グラーフは何か思ったのか恐る恐る聞いて来た
「もしかして……欧州で超兵器が活躍して深海棲艦を撃破出来たのって──」
「ああ。大半はルーデル大佐の戦果。後方支援には行きたくない理由で戦果を部下や後輩に譲ったらしいから本当の戦果は不明だが」
提督の説明に皆は啞然とした。確かに兵器を操るには人の力がいるのは分かるが……本当にそんな事が可能なのだろうか?
「大まかにしか聞いていないが、深海棲艦相手にはダイブブレーキ無しで急降下爆撃して爆弾を姫級に直撃させたり」
「え? ダイブブレーキ無しで急降下?」
瑞鶴は素っ頓狂な声を上げた。ダイブブレーキ無しで急降下するのは危険すぎる
「更に機銃掃射では効果ないから、という理由で対戦車砲を取り付けて駆逐イ級や重巡リ級を攻撃したり」
「やったのね。彼、この世界でもやったのね」
ビスマルクは呆れ果てていた
「で、でも浦田結衣の戦いにおいては苦戦したはずだよね?」
時雨は聞いた。流石に撃破出来るとは思えなかった
しかし……
「そうなんだが、レーザー光線を受けて撃墜されても、当の本人は生き延びたらしい。テレビでも説明あった通り、ニューヨーク防衛戦ではハドソン川を泳いで生き延びたそうだ」
「あの戦いに居たなんて……ヨーロッパ戦線でも戦ったんじゃないでしょうね?」
ウォースパイトは聞いて来た。彼も参戦している事は聞いたことが無い。尤も、艦娘不要論や浦田結衣の存在でそれどころではなかったが。それは兎も角、ウォースパイトは答えは分かっているのにあえて聞いているようだ
「戦ったよ。ただ流石にスツーカでは役に立たないから戦闘爆撃型のジェット機Me262に乗らされた。……浦田結衣に傷を負わせなかったが、何回も出撃して生き延びたのはルーデルくらいじゃないかな?」
「あの悪魔と何回も戦った!?」
リシリューも愕然とした。呉戦争でアイツの力は分かっている。奇跡的に生き延びたとしても再び戦おうとは思わないだろう
「しかも、墜落した時に地上では浦田結衣がばら撒いたとされる毒ガスが地上を覆われていたんだ」
「まさかと思うが、息を止めて生き延びた?」
赤城は思わず口走ったが、提督は否定した
「いや、落下傘が高い建物に引っかかったお陰で助かったらしい」
提督の説明に皆は何も言えなかった。ヨーロッパにおいて浦田結衣はB29やランカスターなどの爆撃機をたくさん撃破したのは知っている。しかし……恐るべき対空砲火をくぐり抜けて生き延びたというのか???
「浦田結衣がヨーロッパから引き揚げた時、代わりにロシア軍が核攻撃で欧州もろとも焼き払う暴挙に出た時も大活躍したそうだ」
提督の説明によると、ルーデルは急降下爆撃から戦闘機に機種変更されたとの事だ。正史と違ってドイツの国内状況が違う事もあるのだろう
「兎に角、ヨーロッパを守らないといけない。各国の戦闘機パイロットは必死になってロシアの爆撃機を撃墜していったが、彼はほぼ単独で撃墜もしくはスクラップにさせた」
「どうやってやったのです?」
加賀は興味津々で効いた。彼が爆撃機をどのように撃墜させたのか知りたかった
「Me262にロケット弾を使って狙撃していった、との事だ」
「ロ、ロケット弾?」
「R4M*3とかいうロケット弾で攻撃したそうだ。他のMe262でも同様の武装はしていたが、彼は外した事は無いとの事だ」
予想外の方法に加賀は頭を抱えた。『艦だった頃の世界』において日本にとってB29は正に悪夢そのものであった。それなりの対策はあったものの、被害は増すばかりだった
一方、ロシアはTu-95に核爆弾を搭載してヨーロッパもろとも核の炎で焼き尽くそうとしたらしい
それは兎も角、Tu-95はロシアがB-29をコピーしたものだ。……それを楽々と墜としていったのか?
「他にも核爆弾を搭載中に基地に殴り込みをして駐機していた爆撃機を屑鉄に変えたり、輸送部隊や地上部隊を爆撃したり、ロシアの爆撃機を撃墜したついでに深海棲艦の艦隊を攻撃したり──」
「ついでに深海棲艦の艦隊を攻撃って出来るものですか?」
神通は信じられない風に言っていたが、皆も同じだろう
本当に人間のやることなのだろうか?
「一応、聞くけど人間だよね?」
時雨は彼のエピソードを疑った。ここまで無双出来るものだろうか?
……いや、『艦だった頃の世界』でも凄い人は居たが
「そうだな。一時期、深海棲艦の力を取り入れたのかと疑われて病院で検査を受けたらしいな」
「受けたの!? 結果は?」
村雨は興味津々に聞いたが、応えは変わりなかった
「正真正銘、人間だよ。本人は軟禁中には泣いていたが」
「そうだね。無理矢理連れてこられたのなら誰だって反発する」
最上はルーデルが無理矢理連れて来られるのを思い浮かべていたのだろう。軟禁状態されて怒ったり、泣いたりするのは仕方ない
が……
「いや、出撃出来ない事に泣いていた。出撃出来ないのが悔しいとかなんとか」
「え? 泣いていた理由がそれ?」
最上は愕然とした。艦娘ですら出撃出来ない事で泣く者は居ない
……資源の消費量が多いため出現を控えている大和武蔵は別だが
「それは兎も角、浦田結衣を俺達で倒し、ロシアも飛ばせる爆撃機と頑張って開発した核爆弾を多く失ったから停戦に応じた。核攻撃を進言したロシアの司令官は更迭されたとのことだ」
しかし、提督によると本当に更迭されたかどうか分からないと言われている。当の本人は、まだ軍にいるらしい
「でも、何でアイツが英雄として祭り上げられているんだ」
ガングートはテレビに映るルーデルを睨んでいた。何か怨みでもあるのだろうか?
「仕方ないさ。深海棲艦撃破可能な兵器は浦田結衣によって破壊されたから、各国とも責任を擦り付けている。経済攻撃されたお陰で各国の国民からは無能扱いされた訳。だから上層部はルーデル大佐を英雄扱いにしたのさ」
しかし、ガングートは聞いていなかった。やはり気に食わないことがあるのだろうか?
「タシュケント、なんでガングートさんはあんなに機嫌が悪いんですか?」
「あはは……ガングート同志の妹が撃沈された事に根を持っていて*4*5」
「え?」
「あ、『艦だった頃の世界』の話だから艦娘の事ではないよ」
タシュケントは慌てて言ったが、どうやら何かしら因縁があるらしい。余談ではあるが、ロシアでは人類の敵である強敵達に悩まされたため『三大悪夢』として呼ばれるようになった
その悪夢とは
……2つは兎も角、なぜ人間であるはずのルーデルが加わったのかは謎である
「この人によって核攻撃は防がれたって言われたら納得できる」
ネルソンはこれに関しては納得していた。彼の事は知っていたらしい
「アメリカに関しては、南米との戦いは終わった」
「
アイオワは飛び上がった。これは嬉しい情報だ
「南米のコロンビア帝国は、南米の連合軍のようなものだが、一枚岩ではなかった。指導者も武田副社長のアドバイスで進軍したが、副社長が捕まった途端に上手く行かなくなった」
「つまり……寄せ集め?」
「まあ、そんなところだ。権力争いまで発展して内部対立していたところを米軍が制圧。指導者は拳銃自殺して終わったさ」
あっけない終わり方にアイオワは呆れていた。どうやら、コロンビア帝国は武田が居ないと崩壊する運命らしい
「アメリカではコロンビア帝国に勝ったことを大々的に伝えているが、国民はあまり喜んでいない状態で」
「真の敵を倒せなかったから当たり前ね」
だが、アイオワはそのことには気にしなかった。正史では第二次世界大戦が終わっても数年後には朝鮮戦争に参戦したのだからだ
もう戦争に関与しないだろう
「じゃあ、人類同士の戦争は終わったんだね!」
時雨は喜んだ。これで人間は過ちを犯さずに済むだろう
が、提督は違った。少し顔を曇らせていた
「アドミラル、まだ何かあるの?」
「ああ。あるんだ。ユダヤ人の事を知っているか?」
突然の事に皆は顔を見合わせた。なぜ、ユダヤ人がここで出てくるのだろう?
「ユダヤ人と今回の事は何か関係が?」
「違うんだ。実は欧米は超兵器を盛んに持ち上げて艦娘不要論を言っていた時期があっただろ? あの時、欧州は一致団結して浮かれていたんだ。その時にユダヤ人の代表がエルサレムを目指したいから支援してくれって言ったらしく」
提督は簡単に説明したため、日本の艦娘達はあまりピンと来なかったが、海外の艦娘は違った
「え? もしかして……OK出したの?」
「OK出したさ。超兵器や艦娘不要論とか世間で騒がれていた裏では、世界に散らばるユダヤ人に連絡してエルサレム入りを支援したんだ。お陰でエルサレムに古くから住んでいるパレスチナ人やアラブ人が猛反発してさ。それに、国連も機能していないお陰で今では紛争が起こってしまって」
これを聞いたアイオワはやれやれといった感じで額に手を当てていた。これでは正史のパレスチナ問題にまっしぐらに進んでいるのではないか
ナチスドイツが誕生しなかったためアイシュビッツ刑務所の件は無かったものの、根本的な問題は解決していなかった
「提督はどうするつもりっぽい?」
「残念だけど、この件は絶対に関わるな。話し合いで終わらせるようなものではないからな」
人間同士の戦いはまだ終わってはいない。ただ、今回の件はこちらからはどうすることもできない。パレスチナ問題は昔からあったのだから*6
スイス・ジュネーブ
総司令官はルーデル大佐を退席させた後に重大発表をした。それは──
「これより連合軍を解散させる」
総司令官は深刻そうに話した
「我々は奢り過ぎた。敵でないはずの艦娘を追い出そうとしたり、真の敵に勝てず人類同士との戦いをしたりと課題が乗り越える事は出来なかった。しかし、そんな中、世論に負けず真の敵と戦った艦娘達のお陰で救われた。我々は戦うよりも荒廃した土地の復興に力を入れなければなりません。被災地の復興は容易ではありません。ですが、困難に立ち向かう必要があります。パレスチナ問題にも取り組むため、そして復興支援を行うため連合軍を解散させます」
総司令官の衝撃ともとれる宣言に皆は驚いた。人類は深海棲艦相手に戦えないということなのか?
マスコミや一部の政治家は戸惑ったが、ラジオやテレビを見ていた兵士たちは歓声を挙げた
彼らの思いは同じだった
もう戦争は沢山だ! 艦娘不要論のせいで振り回され疲弊が募るばかり、大義名分なんて嘘っぱちだ! 艦娘不要論とかどうでも良くて今すぐ家に帰りたい!
それだけだった。マスコミが流していた情報とは真逆の反応に上層部は戸惑いを隠せなかったが、仕方ないかも知れない。そうでもしないと兵士達の身が持たない。休息は必要だし、負け戦があったとはいえ、彼らは十分役目を果たせたのだ
尚、一部の者は違っていた
後日、ドイツの基地ではあるいざこざが起こっていた
「さぁ、ガーデルマン。深海棲艦どもを駆逐しにいこう」
「あの……私、本職は医師なんですが……」
ガーデルマンはルーデルにそう言うが、ルーデルはそれを無視してガーデルマンを無理矢理、急降下爆撃に乗り込ませて出撃するのであった
呉鎮守府
「まあ、それは置いといて、今回は海軍との合同作戦を行う」
「合同作戦?」
提督の突然の命令で皆は驚いた。欧米が無事で戦争が終わって一安心している時に合同作戦?
「あの、深海棲艦との停戦協定は?」
「ん? 違う違う。正確には奪還作戦だ、硫黄島の」
翔鶴は指摘したが、硫黄島の事を聞かされてあっ! と言った
まだ硫黄島には敵がいる可能性がある。イントレピッド達が施設を破壊したとはいえ、まだ敵兵はいるはずだ
「偵察したところ、まだ人は居るらしい。磁気ワームホールだったっけ? あれを放っておくわけにはいかない。といっても、今回は陸海空軍の支援だ。深海棲艦が上陸部隊を乗せた揚陸艦を襲ったらたまったものではないからな」
数日後
こうして、今回の騒動の終わりともいえる最後の作戦が決行された
作戦名は菊水作戦。硫黄島の奪還である。陸海空軍が最後の敵拠点であろう硫黄島を占拠することだ。部隊は少数と見ていいが、相手は徹底抗戦する気満々らしい。無線応答にも答えなかったとの事だ
艦娘達は艦娘支援艦である『おおすみ』に乗り込み、艦隊の警戒に当たっていた
だが、それも心配いらないだろう
「あのイージス艦、まだ沈んでいなかったっぽい」
夕立は揚陸艦を護衛しているイージス艦『あいづ』を見ながら言った。呉戦争で被弾したものの、修理は終わったとの事だ
「でも、助けにはなったよ」
時雨は『あいづ』に目をやりながら答えた。経緯はどうあれ、浦田結衣を倒すために加勢してくれたのは事実だ。今度はこっちが加勢していく番だ
最後の作戦とも言える軍事作戦に時雨は『おおすみ』から降り海を駆け出した
一方、提督と艦娘達が知らない所で新たな歴史が動き出していた
といっても、これは歴史の一環と言うべきことなのだろうか?
ある映画監督は長年、映画作りに力を入れていたが、作りたい映画はさせてもらえなかった。政府の圧力ではない。深海棲艦の出現に加えて、浦田重工業、そして超兵器の出現で仕事のオファーが来たからだ。ただ、映像の仕事は記録映像か、どうしようもないプロパガンダみたいなものしかなかった。しかし、仕事は一切手を抜かなかった
過去に浦田重工業が作り上げたイージス艦のプロパガンダの映像を浦田社長が依頼してきたが、頑張り過ぎたせいか、後になって機密を漏らしたのか? と当時の警備隊長に問い詰められたのは覚えている
艦娘不要論の件も同じで国防大臣……先日辞めていった人からオファーが来たが、超兵器を持ち上げるものの映像をつくれと言われてきた
映像を作ってはいたが、彼は辞任したため大赤字だ
「今に見ていろ」
監督はある作品を作るべく計画を立てていた。アメリカが浦田結衣に核攻撃を仕掛け、ロシアは深海棲艦殲滅を言い訳に核攻撃を強要した
核兵器に関してはよく分からないが、ニュースとかで見たため深く衝撃を受けた
そのため、ある作品を作るべく動いている。会社からは止めるよう言われたが、無視した
深海棲艦との事はあまりよく知らなかったが、人類共通の敵を前にして争ったり、核兵器という恐ろしい兵器を作ったりといった世の中を見た結果、反戦や核への怒りをテーマにしたモンスターパニック映画を手掛けていた
ただ、人員も予算も限られたため、着ぐるみとミニチュア……特殊技術撮影、特撮を駆使して何とか完成させた
後日、その作品は大好評だった。戦争だらけだったこともあり、皆は映画に飢えていたのだろう
その作品は今後数十年間シリーズが続く有名な特撮映画の1つである
その作品の名前は『ゴジラ』である
ストーリーは同じものの、大きな違いがある。それはカラーで上映された事と正史よりも数年早く作られた事である
ネタ
ロシア・軍司令官
大統領「処分は表向きだ。なので、いつも通り仕事をしてくれ」
司令官「はい。しかし、敵を倒せなくて残念でなりません」
大統領「仕方なかろう。相手は人外と化け物だったから」
司令官「そんなのはどうでもいいことです!」
大統領「?」
司令官「あの魔王、邪魔さえしなければ人類は救われたものを!あいつはロシアの最大の敵だ。再び戦争が起きればすぐに捕まえなければ(ゴゴゴ)」
大統領(ただの人間にわが軍がコテンパンにやられた事に根に持っているのね)
ネタ2
提督「映画監督からゴジラの続編で出演してみないか、って連絡があったぞ」
時雨「出来るの?」
提督「まだ決まった事ではないが!」
大和「出たいです!」
アイオワ「ミーも!」
サウスダコタ「ゴジラと殴り合いさせてくれよ」
提督「いや、大和アイオワとサウスダコタは出ただろ」
アイオワ「出ていないわよ?」
提督「『ゴジラvsキングギドラ』で出たのに?」
大和「軍艦の姿でしたよね?というより、時系列おかしくなるのでやめてくれません?」
結局、出演は見送られてた
※『ゴジラvsキングギドラ』に米海軍の戦艦が登場。ただ、この戦艦は『アイオワ』や『サウスダコタ』とあやふやである。が、外見はどう見ても大和型戦艦であるため、「米海軍が大和を鹵獲した世界線」と言われることも
ルーデルに関して詳しく知りたい方はもうネットでググって調べて見てくださいとしか言えません(笑)
この人、凄すぎて『ア〇サイク〇ペディ〇に嘘を書かせなかった男』して挙げられるほど
但し、これだけは言わせて貰いたい
そろそろJu88(ルーデル)といったネームド機を実装して欲しいと!