三度目の人生はTS転生で、俺は艦娘! ……待て、なんか髪が白くて狐耳と尻尾があるぞ?!   作:艦これが何時までも続きますように

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クリスマス、正月、旧正月

アズレンは、今年はどんな衣装を発表するかな。

お金無くなっちゃいそう・゜・(つД`)・゜・


建造×初雪達の雑談

「ごきげんよう、わたくしが重巡、熊野ですわ」

 

「軽巡、長良です。よろしくお願いします!」

 

「私が鳥海です。よろしくです」

 

「鈴谷だよ! 賑やかな艦隊だね! よろしくね!」

 

 

三回分の開発資材しかなかったが、直前で天龍達がパワースポットから一つ手に入れてきたので、追加で一隻建造したけれど。

 

「秘書艦をしている加賀だ。よろしく頼む」

 

「よく来てくれた」と笑みを浮かべる武。それに続いて俺も笑顔で新しい仲間達を迎える。

 

「羽黒、鈴谷の案内を頼む。それと提督お話が」

「あ、ああ、分かった」

「では、またあとで二人とも」

「「はい」」

 

ドックの出入口から、俺は武を連れて執務室へ向かう

背後からは、羽黒と鈴谷の会話が聞こえてくる。

 

「鈴谷さん、私は羽黒です」

「呼び捨てでいいよ、羽黒さん」

「私も呼び捨てで大丈夫です。鈴谷さ、ん」

「あはは、呼び捨てはまだ慣れないね。お互いに」

「は、はい」

 

うん、気弱な羽黒とギャルっぽい鈴谷は上手くやれているみたいだな。

 

俺は小声で隣を歩く武に告げる。

 

「暗い顔になってるぞ」

「あ、すまん」

 

今回の建造は、物欲センサーに引っ掛かったか。

 

戦艦が居ないのは、ちょっと痛いがどうとでもなる。

 

代わり、航空巡洋艦となる鈴谷と熊野が来たのは良かったな。

 

でも、艦載機の瑞雲が無い。瑞雲を作るのも開発資材が必要。

 

まあ、直ぐに改になる訳ではない。今は重巡洋艦としての活躍を期待しよう。

 

 

さて、仲間が増えた。これで、少しは秘書に限らず、仕事の分担が出来るな。

 

もちろん、しばらく新人の四人は、鍛練と演習を頑張ってもらい、実戦は先だな。

 

その間に、新人達には秘書艦の仕事や他の雑務も覚えてもらおう。

 

「はぁ」

「武、次溜め息ついたら、脛を蹴るかな」

「止めてくれ、死んでしまう!」

 

死なねぇよ! 手加減するに決まってるだろ。

死ぬほど痛いだろうけどな。

 

 

★★★★★

 

ーー談話室

 

 

「加賀さん強すぎ問題」

「……なに急に」

 

今日の鍛練を終えて、談話室のソファでぐったりしている鈴谷の言葉に、カーペットの上でだらけて横たわっていた初雪がやる気の無い声で答える。

 

熊野達四人が建造されて数日。

 

熊野達四人は鍛練と演習、鎮守府の雑用などを加賀達に教わっている最中で、つい先程まで加賀達と模擬戦を行っていた。

 

初雪と叢雲などは慣れているので、余裕の表情だ。

 

熊野達、新人組の四人は模擬戦後疲れを癒すために各々直ぐに休憩に入った。

 

熊野と鈴谷の二人は談話室で、長良と鳥海は自室で休んでいる。

 

「まず、艦載機の操作が鬼のように上手いよね。乗ってる妖精さんも凹むくらいに。そして、模擬戦でのプレッシャー。艦載機の爆弾が模擬弾と分かっていても、当たる直前は死ぬかと思うくらい怖いわ」

「そうですわね。大袈裟ではなく」

 

初雪は「ま、加賀さんだしね」と、加賀の艦載機による被弾時のことを思いだしながら、溜め息混じりに呟く。

 

「やっぱ、この鎮守府が防空戦で、他の鎮守府より高い戦果を上げているのは加賀さんとの模擬戦のお陰?」

「うん、正直、ヲ級よりも加賀さんの方が怖い」

「そ、それは……」

「あははは、そ、そうだね。今日の模擬戦もかなり激しかったし」

 

熊野が口ごもり、鈴谷が空元気愛想笑いをすると、初雪はごろんと仰向けに寝返りをうち、二人に告げた。

 

「それと、ここ最近の模擬戦は……、まだ新人達のためのライトコースだよ」

「「え゛っ?!」」

 

 

固まる二人に、初雪は憂鬱な表情でハッキリと告げた。

 

「だって、加賀さんの模擬戦での艦載機は九六式艦戦と九九艦爆と九七式艦攻だよ?」

 

あっ、と声を漏らす鈴谷と天を仰ぐ熊野。

 

「加賀さんの本気装備は、何故かアメリカのF4UとBTD-1デストロイヤーとTBMアベンジャー。模擬戦だから、ボーキサイト消費も比較的少ないから、たまにするんだよね」

 

遠い目をしながら、その時のことを思いだす初雪。

 

鳳翔が建造される前の話だ。力加減がまだ出来ていなかった加賀との模擬戦は、地獄だった。

 

「最近は加減出来るみたいだけど、それでも……」

 

バランスをとる為に加賀陣営は少ない数だったが、それを差し引いても、加賀の戦闘は凄まじかった。

 

脅威の命中率を叩き出す艦載機による攻撃。

 

加賀の艦載機による攻撃をどうにか掻い潜り、加賀に接近しようとしても、護衛の駆逐艦達がおり、護衛達を突破出来ずにいると加賀の容赦の無い近接航空攻撃が行われる。

 

仮に護衛の駆逐艦を撃破または突破して、加賀へ砲戦を開始しても、加賀は冷静に敵の砲撃・雷撃を軽やかに回避しながら、やはり近接航空を攻撃を仕掛けてくる。

 

驚異的な回避率を叩き出す加賀との戦いは、一対一なら砲撃はまず当たらず。三対一に持ち込んでようやく命中させられるのだが。

 

砲撃が当たっても、加賀は受け流すのが巧く、自身の被害を最小限に抑えながら、冷静に反撃してくる。

 

模擬弾でも艦娘と言えど、被弾すればバランスを崩し、当たり処によっては、目眩のような状態になる。

 

一度初雪達が複数で、加賀を取り囲んで砲弾叩き込んだ際に、大丈夫!? と、思わず叫ぶほどに模擬砲弾が加賀の顔面に綺麗にヒットした時、皆の心配をよそに加賀は何食わぬ顔で模擬戦を続行。

 

模擬戦終了後、心配する皆に加賀は「当たる時に模擬砲弾の力を受け流したから、問題ないぞ」と告げたが。

 

初雪達から言わせれば、「受け流しでダメージ軽減とか、無いわ~」と呆れ。

 

武は「アクションゲームとかのジャストガードかよ!?」と呆れていた。

 

加賀から大破判定を取るには、複数で囲んでボコるしかない。

 

勝ったとしても、引き分けに近い勝利が多い。

 

 

「そろそろ、難易度が上がるから二人とも覚悟しておくといいよ」

 

初雪はそう言いながら、目を閉じて仮眠を取る。

 

加賀は参加しないが、今日は夜戦の模擬戦がある。休める時に休まなければならない。

 

「マジかぁ~」

 

鈴谷の呟きが、談話室に虚しく響いた。

 

 

 

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