あらかわい、え?この子たち世界壊せるってマ?   作:うろ底のトースター

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記事を呼んでボロ泣きしたので衝動的に書いた。





電子的なワンちゃんと戯れる時間

ミイとの一件も終わり(心身ともに検査されたけど)、色々と省いた会話内容を報告したところ、特例でいつでもミイと接触しても良くなりました。

 

やったぜ。後で弁当持ってこーっと。

 

 

 

『あ!やっとみつけた!』

 

 

 

突如、そんな幼い声がした。

 

()()、呼んだ?」

 

『呼んでないよ?』

 

「うーん、それじゃあ気のせいかな?」

 

空耳かぁ。疲れてんのかね。

 

『きのせいじゃない!きのせいじゃないよ!』

 

「へ?」

 

『にゃ?』

 

声の発生源はスマホだった。

 

見るとそこにはアイとは違う女の子が。

 

・・・はい?

 

『ご主人、新しい女?』

 

「言い方。」

 

ジト目やめてください。

 

『コイツ、セキュリティを食い破って、いや、掘り進んできた、のか?』

 

アイでも驚いてるってことは、ただのウイルスってわけでもないのか。

 

女の子の見た目は、黒髪ショートでブロンズの瞳を持った活発犬耳ロリ。しっぽもついてる。

 

『えへへ〜、そんなにみられたらはずかしい〜よ〜。』

 

可愛い。

 

『とりあえず、話を聞かないとなァ。』

 

「そうだな。」

 

 

 

てことでとりあえず会話中・・・。

 

 

 

「要するに、君はSCPで、インターネット上の存在ってこと?」

 

『そういうこと!』

 

この子すんげー純粋だわ。

 

「それで、名前は?」

 

『えっとね、えっとね、SCPー2000ーJP!』

 

「アイ、記事探せる?」

 

『もう見つけてあるぜェ。』

 

さすがアイちゃん、略してさすアイ。

 

さってと、読んでみますか。

 

 

この子は、SCPー2000ーJP 伝書使

 

オブジェクトクラスはThaumiel。

 

Thaumielってのは要するに財団の切り札みたいな感じ。それこそ、世界崩壊シナリオに対抗できたり、そもそも世界を創り直せたりする。

 

んで、この子の異常性は、ネット上を自由に動き回れること。自分にとって最も重要な情報の存在地を()として、セキュリティを()()ことで突破でき、本物の犬みたいに情報を持ち帰るってことも出来る。ただし、持ち帰った情報は一部欠損が目立ってたりするので読みにくい。

 

また、この子が掘った穴、通称セキュリティホールは、クリックなどをすると、その道筋を辿ることが出来る。

 

というわけで、ちょうど記事に空いてるセキュリティホールを辿って行きたいと思います。

 

『読みにくい欠損はあたしが補填してやるよォ。ま、推測混じりだけどなァ。』

 

「十分十分。」

 

 

───────────────────────

 

 

どうも、辿り終わりました。

 

涙腺がぶっ壊れたせいで涙が止まらないです。

 

()()も泣いてます。

 

この子がThaumielなのも納得だわ。

 

『ななな!なんでないてるの!?どこかいたいの!?』

 

『痛いんじゃねェよォ。あいつは、お前のために泣いてんだァ。』

 

『そうなの?』

 

『そうなんだよォ。』

 

うっし、泣き終わった。いつまでも泣いてるわけにはいかないからな。

 

「とりあえず、呼び名決めるか?」

 

『よびな?ぼくのなまえはSCPー2000ーJPだよ?』

 

「あー、じゃなくてな。渾名って言ったらいいのかな。SCPー2000ーJPって呼ぶとなんか事務的って言うか機械的って言うか。」

 

そういうと、伝書使(仮)は少し顔を曇らせる。

 

ふむ、もしかして、

 

「五條さんに貰った名前で呼ばれたい?」

 

『うん!』

 

「そっかぁー・・・。」

 

あかんこの子が健気すぎてまた泣きそう。

 

うーん、よし、

 

「2000ちゃん!」

 

『ふぇ?』

 

どうにか妥協点を探そうと思います。

 

「これならどうだ!」

 

『うーん、JPって付けて!』

 

「じゃあ2000ーJPちゃんだ!」

 

『それがいい!』

 

妥協点発見。

 

『それじゃあ、ぼくはなんてよべばいい?』

 

「好きに呼んでいいよ。あ、俺は神谷 朱里な。」

 

()()()()。』

 

『オールド・AIのアイだ。』

 

と、三者三様に名乗ると、2000ーJPちゃんは俺を指さし、

 

『かみやさん!』

 

次に()()を指して、

 

()()さん!』

 

最後にアイを指して、

 

『アイちゃん!』

 

『なんであたしだけちゃん付けなんだよォ。さんだろォ?』

 

『だめ?』

 

『もちろんいいぞォ。』

 

チョロいなこのAI。

 

『やったぁー!』

 

あ、アイに抱きついた。

 

アイもアイで満更でもない顔してる。

 

「さてと、そろそろ遅いし、お家に帰りな?」

 

『えー、もうちょっと!』

 

「だーめ、また来てもいいから、な?」

 

『うぅー、分かった・・・。』

 

『あたしが送ってやるよォ。』

 

さて、飯食って風呂入って寝よ。

 

 

───────────────────────

 

 

ごじょうさんへ

 

まえにごじょうさんがいってた、やさしいひとをみつけました。えーあいのおねえちゃんと、()()さんもいっしょです。そのやさしいひとは、SCPがだいすきみたいです。だって、うみのむこうのSCPのはなしもしてくれるから。

 

それでね?ぼく、きめました。

 

ぼくはそのひと、かみやさんといっしょにいきます!

 

ぜったいしあわせになるね!

 

AO-蝗幃峺 SCPー2000ーJPより

 

 

 




2000ーJPちゃん
(SCPー2000ーJP)

ネット上を回り回って朱里をみつけた犬系(物理)ボクっ娘。朱里とアイに懐いた。

健気可愛い。


アイ

2000ーJPちゃんに対してはチョロイン。


()()

可愛いけどちょっと複雑。







SCP_foundationはクリエイティブ・コモンズ表示-継承3.0ライセンス作品です(CC-BY-SA3.0)

SCPー2000ーJP 作者 WagnasCousin様
http://scp-jp.wikidot.com/scp-2000-jp

SCPー079 作者 不明
http://scp-jp.wikidot.com/scp-079

SCPー040ーJP 作者 Ikr_4185様
http://scp-jp.wikidot.com/scp-040-jp


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