あらかわい、え?この子たち世界壊せるってマ?   作:うろ底のトースター

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新SCPはちょっとおやすみ。

しばらくこんな感じのが続くかも。



閑話休題

──ご飯のお話

 

 

財団には、職員と一部のオブジェクトが使用できる食堂がある。勿論俺も使える。メニューは基本アメリカンだけど、頼めば和食も出してくれる。

また、受け取った食べ物を収容室に持っていき、そこで食べることもできるので、ほぼ毎日収容室で食べている。まぁ許可されてるのは俺だけなんだけどさ。

 

ということで、

 

「ルイー、いる〜?」

 

『ん、入っていいぞー。』

 

顔パスならぬ声パス。いや、いつだったか足音で分かるって言ってたな。

 

厳重な三枚の鉄製扉を越えて、ルイの元へ辿り着く。ご飯を安全な場所に置き、ルイに向かい合って腕を左右に大きく広げる。

 

「〜♪」

 

そうすると、抱き着いてくる。このハグは、ルイ、というか、オブジェクトに会いに行ったら絶対することになっている。

 

なんでも、【アカリウムの補給】とかなんとか。

 

なんだアカリウムって。

 

それはともかくご飯の時間。ルイはなんでも食べれるらしいので、何が食べたいか前に聞いたところ、俺と同じのがいいって言われたからな。

 

いやはや嬉しい限りだ。

 

今日のご飯はハンバーガー。いや、さすがに量は少なめ(アメリカ基準)。まともなハンバーガーなんて食べた日には胸焼け不可避だよマジで(経験済み)。

 

「はぐっ、もぐっ、もぐっ。」

 

「ガブッ、むきゅ、むきゅ。」

 

うん可愛い。俺いっぱい食べる女の子が好きなんだけど分かる?分かれ(豹変)。

 

「ごくん、はー。人間は嫌いだけど、人間の作る飯は美味いんだよ、ほんと。」

 

「分かる。」

 

ラーメン作り出した人は誇っていい。

 

「ん、朱里。」

 

「どうしたの・・・っ!??!?」

 

いきなり頬を舐められました。

 

「なななななにをなさるので!?」

 

「頬にマスタード付いてたぞ?」

 

「あ、そう・・・。」

 

全っ然気付かなかった。今、絶対顔真っ赤だこれ。恥っず。

 

 

───────────────────────

 

 

あーあ、やっちまった。

 

さっき朱里の頬を舐めたけど、別にマスタードなんて付いてなかったんだ。

 

ただオレが、朱里に近付きたかっただけ。

 

「うううぅぅぅぅぅぅぅぅぅ///」

 

朱里が去った部屋でゴロゴロと呻きながら転がる。

 

気付かれてないよな?今、絶対顔真っ赤だぞこれ。恥ずかし。

 

「はぁー。」

 

でも朱里、やっぱりいい匂いがする。

 

朱里から貰った上着を纏って、思った。

 

「そろそろ新しい上着貰おうかな。」

 

匂いが薄くなってきたから。

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

──料理のお話

 

 

突然だが、俺は料理ができるようになった。というのも、気障っぽい男性職員から、家事はあらかたできるようになれ、と言われて学んだからだ。今では食堂の料理長並に、とは言えないものの、それなりに美味い料理や菓子類を作れるという自負がある。

 

という話をエルザ(幼女ちゃんの本名)にしたところ。

 

『ケーキ食べたい!』

 

とのリクエストを頂いたので、アイに手伝ってもらいつつ作ってきました。

 

「〜〜♪美味しい!」

 

それは良かった。あの、ところで、

 

「ほんと、とっても美味しいわ♡」

 

「なんでアベルがいるんすかねぇ。」

 

「収容違反したからよ♡」

 

あ、そっかぁ(諦め)

 

哀れ博士の胃は犠牲になったのだ。後でなんか差し入れしとこ。胃薬とか。

 

「それとも、ダメだった?」

 

「いや、むしろ俺とエルザで1ホール食べ切れないだろうから、ありがたいよ。」

 

「そう、それは良かったわ♡」

 

因みにケーキは、オーソドックスないちごを乗せたショートケーキ。意外と綺麗にできたな。

 

「ふふ、こうして見ると、まるで家族ね。」

 

「ん?姉と弟と妹、みたいな感じか?」

 

「あー、確かにそう見えるかも。」

 

だとしたら、いい感じの姉妹に挟まれてんだな、俺。

 

「何言ってるのよ。」

 

「へ?」

 

「エルザちゃんが娘で私と朱里くんが夫婦♡」

 

「おっと地雷かぁ?」

 

ほら見ろ、エルザの頬が膨れてる。俺の頬は赤いけど。

 

()()()()()()()()()()()()冗談はそのくらいにしておきなよ?」

 

「あ、はい。」「ごめん。」

 

Euclidに制されるKeterって、なんだこの構図。

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

──添い寝のお話

 

 

「朱里さん聞きましたよぽっと出の女と時間制限なしで遊んだらしいじゃないですかなんでですか私ではダメなんですかそれに最近あなたにまとわりつく羽虫が多すぎると思うんです確かに朱里さんはとても魅力的ですし朱里さん自身も女に甘いので多少は仕方ないんですけどでももう少し自重してくれてもいいと思うんですよいえやっぱりダメです全部私がやりますご飯も私が作ります掃除も私がします洗濯も私がしますなんなら夜のお相手だって・・・ですからもう私以外見ないでください。」

 

「要約して。」

 

「私だけを見てください朱里さん。」

 

「あ、はい。」

 

ノアの担当の方に、そろそろやばいからちょっと相手してきてと頼まれて来てみれば、ほんとにやばかったな。

 

しょうがない。

 

「ノアだけってのはちょっと難しいけどさ、できるだけ要望に応えるぞ?」

 

「あ、じゃあ添い寝してください。」

 

「意外にまともな回答で朱里さんびっくりだわ。」

 

最近ベッドの支給をお願いしたって言ってたけどこういうことか。

 

「はぁ、朱里さんの顔が近くにぃ。幸せですぅ。」

 

そんな淫靡なお顔しないでノアちゃんちょっとこっちも変な気分になっちゃう。

 

「・・・朱里さん。」

 

「どした?」

 

「・・・私って、重いですか?」

 

「別に?」

 

「え?」

 

いや確かに、重いかどうかで言ったら重いんだと思う。でも、それは飽くまで()()()()。人外の基準なんて、少なくとも人として生きてきた俺には分からない。

 

だから、

 

「大丈夫、重くないよ。」

 

「・・・優しいですね。」

 

「俺が女の子好きなの知ってるだろ?」

 

「ふふっ、そうですね。」

 

「っ///」

 

ほーらまたそんな顔する。可愛すぎてドキッとするんだよ。

 

「なんだか安心しました。」

 

「そりゃよかった。」

 

「・・・それじゃあ、おやすみなさい。」

 

「うん、おやすみ・・・。」

 

 




ちなみに皆さんどんなヤンデレが好きですか?

私は根暗依存型監禁系ヤンデレが好きです。



snaketailさん
誤字報告ありがとうございました。






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