クトゥルフ系ライダーに転生した俺は掲示板のスレ民と愉快な仲間たちと世界を守る   作:響く黒雲

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お待たせしました。待ちわびていた方もそうでない方も、まだ生きてるので安心して下さい。

ただ、これからかなりの不定期になってしまうことを勝手ながらご了承下さい。エタらないようにはしたいですが。

後、作品に関してちょっとお知らせ。
以前、バハトの設定をオリジナルで書きましたが、基本原作キャラの設定は弄らない方針なのでそこの設定は基準に戻します。前の話はIFの話として保管しますのでこれからもよろしくお願いします。

それでは!今回の話へ行きましょう!


「狂った星を、ワタシは愛した。」

「ボンヌ・レクチュール!実は今とても困っていてねぇ!?」

 

何時もの挨拶を忘れて慌てふためくタッセル。その手には書き置きの様なメモが握られていた。内容は一つきりで……。

 

 

――――頼れる人が居ないとテリオも不安ですよね……ワタシ、動きます。   ナイア。

 

 

「あわわわ!?どーしよどうしよう!?ナイアさんが動くと録な事にならないのに!?」

 

彼女が動く度にそれなりの被害を受け、尻拭いをしてきたタッセルはその危険性を理解しているが故に部屋の中を右往左往するが、このメモが置かれてる時点で既に手遅れであることを彼は知らない。

 

 

◆◆◆

 

 

259:一般転生者 ID:Mbc9i9lFf

 気になったんだけどさぁ、翻訳ニキ今の時系列何処よ?

 

260:一般転生者 ID:woQH2xZI+

 あ、それ気になる

 

261:一般転生者 ID:o/Kp7ypuj

 なんだかんだ時系列ハッキリしてないの翻訳ニキだけだったな

 

262:一般マスター ID:Kbm358o2

 シンフォギアの世界って並行世界が乱立してるから分かりにくいんだよなぁ

 

263:一般転生者 ID:CliZZdbJ+

 前に響ちゃんとセッ!したの三期頃って言ってたじゃない?

 

264:一般転生者 ID:j+c3/EA2R

 で、このスレの最初の方に393と盛ったんでしょ?

 

265:一般転生者 ID:IkhGtWPaf

 マジ、時系列どこよ

 

266:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 未来ちゃんがシェムさんに乗っ取られた所は越えましたから、大体アプリ版の辺りですかね

 

267:一般転生者 ID:KJslcRAfe

 XDUか、大変だな

 

268:一般転生者 ID:eFEL3UEvO

 ちょっと待ってwwシェムさんってwww

 

269:一般転生者 ID:O7RoqIi+F

 んなベリアルがベルゼバブ呼ぶ見たいな呼称しやがって……

 

270:一般転生者 ID:KLdYQgvtL

 >>269

 お?騎空士か?

 

271:一般転生者 ID:N2ZAH/rji

 >>269

 新しいコテハン組の誕生か?

 

272:一般飛空艇乗り ID:Oira=tokage

 残念、飛空艇乗りでしたー。まぁ、グラブルなんですけどね?

 

273:関西転生者 ID:hnshin334

 飛空艇ってなんなん?アースラとどう違うん?

 

274:一般転生者 ID:L6HsPzIC4

 アースラは戦艦だろ?飛空艇はあくまでも空を飛ぶ船だから、戦闘向きと客船系があるよ。

 

275:一般転生者 ID:wQRuI30B2

 まぁ、大雑把に軍艦と客船で区別してれば良いよ

 

276:一般転生者 ID:4Z39h4cc/

 >>269

 で?飛空艇ニキは特典は?

 

277:一般飛空艇乗り ID:Oira=tokage

 グラブルって召喚獣あるやろ?で、俺飛空艇乗りやん?

 

278:一般転生者 ID:Mezm38cMm

 ……まさか!?

 

279:一般飛空艇乗り ID:Oira=tokage

 FFの召喚獣とハイウインド貰っちゃった(・ωく)

 

280:一般転生者 ID:spgrMUgx8

 うわーまたバランスが崩れる様なの貰いやがって

 

281:一般飛空艇乗り ID:Oira=tokage

 最初バハムートでTUEEEEE!!!してたら一気に指名手配になっちった☆

 

282:一般転生者 ID:azWgsWso4

 いや自業自得やん

 

283:一般マスター ID:Kbm358o2

 正直被らなくて良かった

 

284:一般転生者 ID:vjj+PnaAf

 草

 

285:一般転生者 ID:dBw+QFaK4

 草。そういやマスターニキ特典FF関連だったな

 

286:関西転生者 ID:hnshin334

 魔法特技と召喚獣じゃ微妙にちゃうやん

 

287:一般転生者 ID:A/J1uFyTI

 ニアミスですねぇ!

 

288:一般転生者 ID:W9guZGFSV

 >>266

 話を戻すけどなんでシェムさんwww呼び?

 

289:一般転生者 ID:sBAiV+XRQ

 そこに草を生やすな

 

290:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 僕の特典統一言語じゃないですか。なんで同類だとか、この星を共に治めようとか、なんか気に入られてたんですよね

 

291:一般転生者 ID:4ol17BVI3

 このタラシが……

 

292:一般転生者 ID:E0ulB7pHP

 ラスボスまで落としやがって

 

293:一般転生者 ID:iLxIJDqVm

 どれだけヒロイン増やせば気が済むんですかね?

 

294:一般飛空艇乗り ID:Oira=tokage

 団長や指揮官ニキみたいなソシャゲ主人公じゃないんだから程ほどにしとけよ?

 

295:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 誤解を招く様な事を言わないで下さい

 

296:一般転生者 ID:rlZfw5xRM

 事実だろ?

 

297:一般転生者 ID:k2BobmNDy

 でも聞いてると翻訳ニキ運が良い方ですね?主要な人物大体助かってるし、なんならヒロイン化してるし?

 

298:一般転生者 ID:4p/h6/Kvs

 逆に救えなかったの誰です?

 

299:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 そうですね……錬金術師関連はほぼ全滅ですね

 

300:一般転生者 ID:dXNmRz6s5

 そっかぁ……サンジェルマンたちとかノーブルレットとかはダメだったか

 

301:一般転生者 ID:Ks4Ot9uib

 前提が変わらない限りは救いようがね……

 

302:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 キャロルちゃんはタイミングが良かっただけですから

 

303:一般転生者 ID:xbj50f+u/

 むしろどうやったんだよ

 

304:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 統一言語で先史文明の装置操ってどうにかって感じです。無茶したのでしばらく声が出なくて大変でした(汗)

 

305:一般転生者 ID:Q80oe/OXk

 え?それって途中から特典使えてなかったの?

 

306:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 あはは、世界蛇の事件が終わるまで呻き声すら出ませんでした……

 

307:一般転生者 ID:tbCGNV9Gd

 翻訳ニキの唯一の取り柄が無いとか

 

308:一般転生者 ID:DgWgVHYyR

 ヤバイですね☆

 

309:一般転生者 ID:AlRzwGkjX

 翻訳ニキから統一言語が無くなったら、唯の悪質なハーレム野郎になるじゃないか!

 

310:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 止めてくださいよ!?声が出なくなっただけなのに身の回りのお世話される身にもなって!?

 

311:一般転生者 ID:+gP4MdGKD

 は?

 

312:一般転生者 ID:P/vBpNMNg

 は?

 

313:一般転生者 ID:YBrGF+XKc

 は?

 

314:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 貴公、既に狂っているぞ

 

315:一般転生者 ID:7FyG+ypMk

 栗本を実際にやった頭おかしい狩人ニキにだけは言われたくないわ、ソレ

 

316:一般転生者 ID:sZkwz/Jwv

 なんなら狩人ニキも美人の人形ママがおるじゃろが

 

317:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 そうだった……

 

318:一般転生者 ID:uq/jNDFXk

 最近折れるの早くない?

 

319:一般転生者 ID:miSYWTqQu

 これが素なのか

 

320:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 >>310

 ちょっと分かるのが悔しい。ロイヤルメイドたち、デロデロに甘やかそうとしてくるから……

 

321:一般転生者 ID:e69JusN96

 出た、多くの指揮官をダメ人間にするメイド

 

322:一般転生者 ID:mMzMBBsQf

 メイドの中にもダメイドいるし多少はね?

 

323:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 本物のダメイドはシリアスしかいない件

 

324:一般転生者 ID:E+zgVtYbm

 でもそんなメイドたちが?

 

325:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 うん!だいすきSA!

 

326:一般転生者 ID:k5tNbVb44

 これが甲斐性やぞ翻訳ニキ

 

327:一般転生者 ID:elARlIgoB

 世界の中心で愛を叫ばんかい

 

328:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 いやー…そのー…

 

329:一般転生者 ID:tLFBdlYLV

 なんだ?

 

330:関西転生者 ID:hnshin334

 ハッキリしんかい

 

331:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 叫んだ時に統一言語が発生したらと思うと胃が…!

 

332:一般転生者 ID:PIOsODRv7

 あっ

 

333:一般転生者 ID:kEPR3kC7n

 あっ(察し)

 

334:一般飛空艇乗り ID:Oira=tokage

 ダメみたいですね

 

335:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 【緊急!】ちょっとこれからのテリオへの支援について【緊急!】

 

336:一般転生者 ID:/6wzzvlkg

 >>335

 お?

 

337:一般転生者 ID:TXnwsFCxF

 >>335

 ん?

 

338:一般転生者 ID:I1tPmt7k1

 邪神ネキ!邪神ネキじゃないか!

 

339:関西転生者 ID:hnshin334

 久々やな

 

340:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 少し席を外す。博士ニキと真尋少年にDMを送っておく

 

341:一般転生者 ID:MkQx3TsOG

 ( ´∀`)/よろ~

 

342:一般転生者 ID:zZ8udEzwn

 さてさてこのタイミングってことは

 

343:一般転生者 ID:xKi4gfTVt

 厄介事やろなぁ

 

 

◆◆◆

 

 

『………』

 

緑の瞳を虚空に向けて、ミストレスは静かにたたずむ。その考えは誰にも分からず、主人(を気取っている)三幹部にすら秤知れるものではない。

 

『………!』

 

自らに近づく人影はストリウス。相も変わらずミストレスをイラつかせる酷薄な笑みを浮かべて彼は言った。

 

「ミストレス。アナタの役目も、そろそろ終わりそうですよ」

 

『………』

 

それは何より。口には出さないがミストレスもこの役割を演じ終える事が出来そうだと内心ほくそ笑む。

 

「バルザイやセイバーのお陰で多少の遅れは出ましたが、概ね計画は順調です。そこで、アナタの最後の役目を果たして貰います」

 

芝居がかった様に振る舞うストリウスをつまらなそうに目で追うミストレスだが、次に放たれた指令によってそんな考えは吹き飛んだ。

 

「バルザイを殺しなさい」

 

――――今この場でお前を消滅させてやろうかと、心の底から彼女は思った。

 

 

◆◆◆

1:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 皆さん、お久しぶりです(#^ω^)

 

2:邪神信者 ID:gwJZX7cY5

 ヒェッ

 

3:邪神信者 ID:Rm5K+SVfm

 何があったんです?

 

4:邪神信者 ID:LNVgUepUR

 いきなりぶちギレてらっしゃる

 

5:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 あなた方も自分が愛してるモノを自分で潰せと言われればこういう気分になりますよ?

 

6:邪神信者 ID:LNKBU4dMH

 はぁ……それでどうしたんですか

 

7:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 クソピエロがテリオを殺せと

 

8:邪神信者 ID:ta+PpcoTY

 クソピ――ああ、ストリウスか

 

9:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 やっぱりミストレスは貴女だったのですね

 

10:邪神信者 ID:qQlIFlH6C

 博士ニキ!

 

11:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 ふむ…上位者の割には随分人の様な物言いだな

 

12:邪神信者 ID:ifiDLSDIe

 狩人ニキ!

 

13:一般邪神飼い主 ID:Fngno.1

 お久しぶりでーす

 

14:邪神信者 ID:KYzqANg2B

 真尋さん!

 

15:邪神信者 ID:CvymfiLoy

 これで勝ったなぁ!

 

16:邪神信者 ID:Tez1qvYO+

 これそういうのじゃねぇから!

 

17:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 どうもテリオが邪魔になってきたそうで、私の在庫処分のついでに殺ってこいと

 

18:邪神信者 ID:gB9L9eIbn

 ガバガバじゃない?

 

19:邪神信者 ID:TY6siJYSn

 カオティックアウターキャット攻略出来てないのにどっからそんな自信が出てくるの

 

20:一般邪神飼い主 ID:Fngno.1

 悪役にありがちな根拠の無い自信ですかね?あ、コレセラエノ土産です

 

21:邪神信者 ID:mkKi4CCi7

 あざっす!真尋さん

 

22:邪神信者 ID:+MAFk6RYb

 どうもー!

 

23:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 在庫処分とは何をしたんですか

 

24:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 計画が次の段階に進むそうで、また混合種のメギドを創り始めてましたよ

 

25:邪神信者 ID:WLjYiJJXT

 あ~、じゃあカリュプディスメギドがもう出来るのか

 

26:邪神信者 ID:+FnBZc+Ec

 てかメギド側も邪神ネキもて余してんじゃねぇかwww

 

27:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 元々、思いつきで創ったと言っていたしな

 

28:邪神信者 ID:kkuEc9sVl

 やっぱりガバガバで草

 

29:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 それでどうするんですか?

 

30:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 そうですね…華々しく散るのは決定として

 

31:邪神信者 ID:QO/+Nsv2g

 自爆を躊躇ってない辺りやっぱりヤバいな

 

32:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 復活の算段は着いてるので。伊達に裏でこそこそしてませんよ

 

33:一般邪神飼い主 ID:Fngno.1

 腹黒い所はニャル子と一緒だなぁ

 

34:邪神信者 ID:UIsnq0tz4

 生態だからしゃーなし

 

35:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 う~ん……よし、安価しましょう

 

36:邪神信者 ID:ar2Ah2bk3

 マ!?

 

37:邪神信者 ID:fLWUbdXPH

 ウソだろ!

 

38:邪神信者 ID:tvCG6HpNG

 邪神ネキから安価を聞けるとは……

 

39:邪神信者 ID:ity4hLvYu

 信者やるもんですねぇ!

 

40:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 一応、イッチの命運掛かってるんですけど

 

41:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 無駄よ、博士ニキ。上位者の謀を止めたくば力づくだ

 

42:邪神信者 ID:5stBFeq1/

 力づく前提かよ!

 

43:邪神信者 ID:952HKFWVF

 ここにいるの大体狂人だし多少はね?

 

44:一般邪神飼い主 ID:Fngno.1

 俺、一般……

 

45:邪神信者 ID:5pcbNbm88

 一般人は邪神飼わないってそれ一

 

46:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 前にテリオがした制約で行きましょう。あくまでもこの世界に収まる範囲で

 

47:邪神信者 ID:aVg4gPzmr

 りょ!

 

48:邪神信者 ID:hPEHOKf6e

 了解

 

49:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 余裕持って行きましょうか

 >>75

 >>100

 >>125で

 

50:邪神信者 ID:02u5lE2WM

 おーし、やるぞー!

 

51:邪神信者 ID:R67l2x7/B

 どんな安価が良いかな?

 

52:邪神信者 ID:xPSU+3Y4F

 人数あんまり居ないからね邪神ネキのスレ

 

53:一般邪神飼い主 ID:Fngno.1

 どうしてですか?

 

54:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 ある程度の狂気耐性と邪神に深く関わった人が対象です。これでもテリオ以外に使いたくない気を使っているんです、崇め讃えなさい

 

55:邪神信者 ID:Az+cVDuOB

 いやどす

 

56:邪神信者 ID:lVKwJ+nSb

 断る

 

57:邪神信者 ID:SGkUXMha4

 拒否する

 

58:邪神信者 ID:yZ+OPfRtM

 否定しか無くて草

 

59:邪神信者 ID:6x3a4ejhg

 ニャルラトホテプを信仰したら生け贄確定じゃん!

 

60:邪神信者 ID:cdOVIGDWA

 まあ、そうね

 

61:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 >>49

 確認するが、これは貴公が倒された後の安価だな

 

62:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 そうです。どうテリオを手助けするか、まだ決めて無くて……

 

63:邪神信者 ID:yaJqPI7IP

 なんか随分雰囲気が軟らかいな邪神ネキ

 

64:邪神信者 ID:3LFwFoSP2

 興味なさそうじゃないね

 

65:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 私、一定周期で邪神メンタルと人間メンタルを行ったり来たりしているので、今は人間サイドなんです

 

66:邪神信者 ID:JqXHcsJ/H

 はぇ~、それも転生の影響か

 

67:邪神信者 ID:sRDT1WMl5

 そんな状態でよくメギドやってられるな

 

68:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 もう慣れましたよ。それよりそろそろ安価ですよ

 

69:邪神信者 ID:T4YPPqYzg

 おっと!

 

70:邪神信者 ID:oQ0l2tVrj

 忘れてた

 

71:邪神信者 ID:bQShdGJQk

 サウザンベース乗っ取り

 

72:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 邪神ライドブックの量産

 

73:邪神信者 ID:7GJ9m9IiF

 邪神ネキの真の姿を……!

 

74:邪神信者 ID:FBgoPsSia

 デモンベインに乗る

 

75:邪神信者 ID:sE6+dTRzk

 イッチ用の強化ライドブックの作製

 

76:邪神信者 ID:ger2koDj2

 >>75

 えぇ?

 

77:邪神信者 ID:XyXMVGyT6

 お前、これ以上イッチ強くしてどうすんの

 

78:邪神信者 ID:YVJ5B+3lS

 今でさえ最強クラスなんだぞ?

 

79:邪神信者 ID:W252/ZEJ3

 つかデモンベインあって草

 

80:邪神信者 ID:TbInmS3EU

 オーバーキルってレベルじゃねぇぞ!?

 

81:邪神信者 ID:NqmXx5bIM

 これ以上の強化の余地あるの?

 

82:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 そう、ですね……お父様に聞いて見ないことには

 

83:邪神信者 ID:A1Z+l6oOE

 え?

 

84:邪神信者 ID:+77CKGf+i

 お、お父様って…あの?

 

85:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 貴方たちの言う魔王様ですが?

 

86:邪神信者 ID:J7Iteig5a

 うわー引っ張り出したらダメなヤツじゃん

 

87:邪神信者 ID:j5RvtuXF1

 終わったな、この世界

 

88:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 上位者の親玉か……そそるな

 

89:邪神信者 ID:TlABmkmVd

 狩人ニキ止めてね

 

90:邪神信者 ID:vkIkjCbKm

 マジで手を出しちゃいけない奴だから!?

 

91:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 まあまあ、まだ次の安価もありますから

 

92:邪神信者 ID:tu8ZEZMzv

 うし!次は踏むぞ!

 

93:邪神信者 ID:eLSS9bCNQ

 おいでよ、ンガイの森

 

94:邪神信者 ID:B5Sles+HZ

 コテハンの誰かを補佐に寄越す

 

95:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 聖杯ダンジョンで私とピクニック

 

96:邪神信者 ID:dHFgTK1BG

 キングエクスカリバーの量産

 

97:邪神信者 ID:4EqdyEl4B

 ワンダーワールド閉じる

 

98:邪神信者 ID:icV+gNLXO

 平 成

 

99:邪神信者 ID:RCuSmuSgr

 テリオ教団設立

 

100:邪神信者 ID:qipMdZNlF

 テリオさんの記憶をイッチにインストール

 

101:邪神信者 ID:JpMKOc8SP

 まあ妥当な安価だな

 

102:邪神信者 ID:5UiBV1I2j

 待て、ちょくちょくおかしな奴あるぞ!?

 

103:邪神信者 ID:+QuIzf94G

 >>99

 なんだよテリオ教団って(困惑)

 

104:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 私はセンスあると思いますが

 

105:邪神信者 ID:M5cPDmL8G

 邪神ネキェ……

 

106:邪神信者 ID:z03u4+i1f

 狩人ニキにいたっては只の願望なんだよなぁ

 

107:邪神信者 ID:9jNtblKe9

 実際コレ出来るの?

 

108:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 星辰剣狂星のストーリーブックはありますから問題ありませんよ

 

109:邪神信者 ID:7F1vugBaE

 いやあんのかい

 

110:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 あの…イッチの人生懸かってるので真面目に

 

111:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 イヤです。そんなことしたら訳が分からず慌てふためくテリオが見られ無いじゃないですか!o(*`ω´*)oプンスカ

 

112:邪神信者 ID:eO40KGgr9

 この駄目神……

 

113:邪神信者 ID:iBFxCGndX

 真尋さんやっちゃって

 

114:一般邪神飼い主 ID:Fngno.1

 (`Д´)つ→テンチュー!

 

115:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 →(; ゚ ロ゚)イッタイ!?

 

116:邪神信者 ID:Y/VM5yBuD

 やっぱり邪神は真尋さんには勝てねぇんだな

 

117:邪神信者 ID:c6DqfPtJe

 やったぜ。

 

118:邪神信者 ID:cbgeewT5u

 そろそろ安価だな

 

119:邪神信者 ID:nzu3T1Js1

 次こそは!

 

120:邪神信者 ID:Gn9GyhE4o

 邪神ネキとイッチが駆け落ち

 

121:邪神信者 ID:Jzs/jGAKp

 邪神ネキとイッチのラブラブ生活

 

122:邪神信者 ID:Gw4fJdjR1

 邪神ネキとイッチの邪神降臨儀式

 

123:邪神信者 ID:nF0gjaPDi

 邪神ネキがイッチにエンダァァァァァ!!!!!

 

124:邪神信者 ID:N6GzesK/O

 いっそのこと第四勢力作る

 

125:邪神信者 ID:PUywUCulF

 史上初!夫婦ライダー!

 

126:邪神信者 ID:y47chF06o

 は?

 

127:邪神信者 ID:dKfepn3Cv

 は?

 

128:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 は?

 

129:一般邪神飼い主 ID:Fngno.1

 は?

 

130:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 は?

 

131:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 は?

 

132:邪神信者 ID:Aryhu+lY3

 え?なんでこんな反応悪いの?

 

133:邪神信者 ID:n7GHirum6

 イヤイヤ、幾らなんでもそれは…

 

134:邪神信者 ID:3qiRBeqvu

 なろうと思ってなれるものじゃないぞ?

 

135:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 第一、聖剣が無いです。テリオのだけじゃなくて自分の変身用のライドブック用意するの面倒なんですけど

 

136:一般邪神飼い主 ID:Fngno.1

 ぶっちゃけるな

 

137:邪神信者 ID:ohQZYdyYM

 でも…考えてみ?邪神ネキ。イッチと戦闘中もイチャイチャ出来るんやぞ?

 

138:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 そ、それは……したいですけど

 

139:邪神信者 ID:KAbV7uxXU

 しかも一緒に戦ってるから、尊敬されること間違いなしよ?

 

140:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 で、でも聖剣が…

 

141:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 いや、アナタ自分絡みの剣あるでしょ

 

142:邪神信者 ID:gRRpuWXiQ

 ライドブックだって、丁度いい神獣がいるやろ?

 

143:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 う~ん……でもこう……ねぇ?

 

144:邪神信者 ID:1jgY1HRfp

 邪神ネキ。イッチと一緒に居たくないんか?

 

145:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 ……居たいです

 

146:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 ならばやることは一つであろう

 

147:一般邪神飼い主 ID:Fngno.1

 ほら、がんばろう!

 

148:邪神信者 ID:+tgxjlb6B

 ワイらもいるしな!

 

149:這い寄るシスター ID:spaceCQC666

 う~…分かりました。やります、やってやりますとも!仮面ライダーだろうがなんだろうが何だって!

 

150:邪神信者 ID:w15T0D1SH

 ん?

 

151:邪神信者 ID:RVR8AwKAD

 ん?

 

152:邪神信者 ID:WCO1aqmRY

 ん?

 

153:邪神信者 ID:IwWkaQ6G/

 今、なんでもって

 

154:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 言ってないです

 

155:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 >>150

 >>151

 >>152

 >>153

 狩るぞ、糞虫が………!

 

156:邪神信者 ID:0fV0jICBO

 ヒェッ

 

157:邪神信者 ID:igVAoL7Or

 ヒッ

 

158:邪神信者 ID:XAWbUMOpe

 許して

 

 

 

◆◆◆

 

「ハッ!」

 

『ヌオオオ!?オノレ!』

 

今テリオは融合型のメギドと戦っていた。そんなテリオを尾上は静かに見ている。

 

「……やっぱつぇーなぁ、テリオさん」

 

手を出す必要性すら感じない程に、融合型のメギドとテリオとの差は歴然で。下手をすれば融合している人間ごと斬り捨ててしまうと言うのに、剣に一切の迷いが無い。

 

『グオオ……オマエェェエ!!!』

 

「大分弱ってきたな…そろそろ切り離す」

 

そう呟いたテリオが聖剣に力を込めると、刀身が宇宙に染め上がり、星辰剣狂星をメギドに振るう。

 

「フン!」

 

『ギャッ!……ア、アアアアアア!?』

 

「なんだ!?」

 

尾上は目の前の光景に眼を剥く。メギドが斬られた箇所が徐々に歪んでいき、そこからアルターブックが飛び出してきた。

 

「ハァッ!」

 

「―――あ、ゴホッ!ゴホッ!」

 

アルターブックを一息に切り裂くと、壊れたアルターブックから融合していた人間が復元されて元の姿に戻る。

 

「……メギドから、人間を切り離した」

 

『オノレェ!ヨクモヨクモヨクモ!!!』

 

「ふぅ~……人を切り離したらお前はもう用済みだ。さっさと消えてしまえ」

 

切り離し、救出した人を避難させつつメギドに向き直ると、テリオはカオティックアウターキャットをドライバーから外してブックを閉じた後、カオティックブースターに大口を開かせて装填した。

 

 

【クレイジー・リーディング!】

 

 

「尾上君、伏せて!」

 

「――っ!?」

 

見ていたのがバレていた。その事に驚きつつも尾上は、テリオが大技を放とうとしている事を察し、直ぐに身を伏せる。

 

 

【カオティックオールブレイカー!】

 

 

「カオティックオールブレイカー!」

 

背中の石の台座が外れ、高速回転しながらテリオの前に鎮座し、カオティックブースターからのエネルギーを吸収、増幅して放たれた。

 

『ガッ、アア!?イ、イヤダ…!キエタクナイ!キエタク―――――』

 

台座から放たれたエネルギーは黒い狂気の嵐となってメギドを風化させ、ボロボロになったメギドは風に吹かれる砂山の様に消え去ってしまった。

 

「あ、相変わらずおっかねぇぜ……」

 

「さて、ワザワザ見に来たんだ。話があるんだろう、尾上君?」

 

目の前の光景に戦慄していた尾上の前にニコニコとテリオがやって来るのを見て、明らかに選択を間違えたと思った尾上だった。

 

 

◆◆◆

 

 

さっきの融合型のメギドとの戦闘中、ずっと誰かの視線を感じると思ったら尾上君が見ていた。彼は隠れていたつもりだったらしいけど君の体格と背負った土豪剣を見間違う筈無いでしょうに……

 

「大秦寺から聞いたんでしょう?今ならまだ組織に戻れます。テリオさん、考え直してくれませんか」

 

反逆者になった俺に対する最初の言葉がそれかぁ……嬉しいけど、れーかちゃん(おちょくる為にこう呼ぶ事にした)がいるし、彼女の背後に居る存在がそれを許すとは思えないんだけどな。

 

「駄目だよ、最悪君に被害が行くでしょ。そら君や晴香ちゃんも居るんだし」

 

「それは……そうですけど!」

 

苛立った様に一気にコーラを煽る尾上君。痛いところを突かれたって感じだ。言わずもがなそら君は大事な跡取り息子だし、同じ位に妻である晴香ちゃんも愛してる尾上君だ、葛藤はどうしても生まれるのだろう。

 

「倫太郎君と蓮君はどう?」

 

「どっちも爆発寸前。騙し騙しでやってます」

 

まあそうだろうね。蓮君は元から精神面で不安があったし、倫太郎君も仲間と組織で板挟みになってる。……仕方ないのかも知れないが、これは自分でどうにかするしかない。

 

「融合型のメギドのこと、組織は?」

 

「……」

 

尾上君は答えない、苦虫を噛み潰したような顔からして人間ごと斬れとでも言われたんだろうな。

 

「組織は我関せず、寧ろ邪魔だから斬れと来たか……本当に世界の均衡を守る気あるのか?」

 

「少なくとも!俺たちは世界を守る為にあんたや小説家の聖剣を―――」

 

「ねえ尾上君、いい加減分かりきった事を誤魔化し続けるのは止めよう。理解している筈だ、組織が可笑しくなった原因を」

 

「―――分かってるさ。分かってるが!どうしたらいいんだよ……!」

 

尾上君も迷ってるな。飛羽真君の主張を認めたら、自分たちは正しかった上條君を斬った事になる。―――それは間違いなく世界の均衡を崩す行為だ。俺みたいに頓着してない奴ならともかく、それに誇りを持ってる彼からしたら重い重圧だろう。

 

「迷いがあるならそれこそ、そら君にでも打ち明けてみたら?」

 

「そらはまだ子供です……こんなきな臭い話、出来る訳無い。」

 

「子供だからこそだよ。変に捻れて無い分、ストレートに君の欲しい答えをくれる筈さ」

 

子供のストレートな言葉だからこそ、真っ直ぐな尾上君には今、一番必要だと思うんだけどな。

 

「俺が、欲しい答え……」

 

「こんな時、君たちと過ごした記憶が有れば、もっとマシなアドバイスが出来たんだろうけど……ゴメンよ尾上君」

 

「……いや、あんたの言ってる事は何時も的確だ。今も昔も、変わってねぇよ」

 

そう言われると照れ臭いが、ありがたい。――また、皆で騒げたら良いのにな。

 

「はぁ……どーしてこんなことになっちゃったかなぁ?やっと足並みが揃ってきたとこなのによぉ」

 

「ホントにね」

 

「あんたは覚えてないだろうけどよ。まだ剣士としてひよっこも良いとこの時、あんた言ってたよな」

 

「何を?」

 

知らない昔の事を俺に話すのはこれが初めてじゃないか?みんな何処か遠慮がちというか、俺に頼らない様にしてるきらいがあったからな。そうしてテリオさんが言ったらしい言葉を俺に告げる。

 

 

――――自分を曲げなければならない時は、大抵悲劇の始まりだ。だから、尾上君は俺みたいになるなよ?

 

 

……つまり自分を曲げなければならない事がテリオさんにはあったってことか。80年も剣士やってれば、出会いも別れもある。テリオさんの場合は別れが多かったってことか。

 

「あの時のあんたがどんな気持ちで言ったかは知らねぇが……今、俺は自分を曲げようとしている。もう、悲劇はゴメンだ……」

 

強い後悔と反省、テリオさんが居なくなった16年で、尾上君は多くの悲劇を見てきたようだ。そこに仲間が関わってくる事に苦しんでいると……なら俺がすべきは。

 

「尾上君」

 

俺は星辰剣を抜き、尾上君に突き付ける。

 

「……やる気ですか」

 

「ああ。星辰剣(コレ)で君の迷いを断つ」

 

「――望む所ォ!」

 

尾上君は決意したように立ち上がり、土豪剣を豪快に振り回した。その衝撃で周囲に爆風が巻き起こる。……迫力凄いな、尾上君………

 

「変身」

 

爆風の煽りを受けながら、ソードライバーにカオティックアウターキャットを装填して星辰剣を抜刀する。

 

 

【狂星抜刀!】

 

カオティック(Chaotic)アウター(outer)キャット!(cat)

 

 

尾上君も玄武神話のワンダーライドブックを土豪剣に装填、トリガーを弾いてブックを開いた。

 

「変ッ身!」

 

 

【玄武神話!】

 

 

尾上君は目の前に亀の甲羅状に集った岩石を文字通りに叩き斬り、砕く。

 

 

【一刀両断!ブッた斬れ!ドゴ!ドゴ!土豪剣激土!】

 

 

そうして瓦礫と化した岩石は鎧に姿を変えながら尾上君の身体に積み上がり、重厚な剣士が現れる。

 

 

【激土重版!絶対装甲の大剣が、北方より大いなる一撃を叩き込む!】

 

 

「テリオさん、アンタ相手に手加減はしねぇからな!」

 

「じゃなきゃ困るよ」

 

【仮面ライダーバスター 玄武神話】……バスターの名の通り、土豪剣激土で敵を大威力で粉砕することに長けた土の剣士。どこまで耐えられるかが肝だな……。

 

「んじゃあ行くぜェ!」

 

「いきなりか!」

 

尾上君は真っ先に土豪剣を上段に構え、俺を聖剣ごと斬り潰しにかかる。土砂崩れの様な勢いの斬撃を星辰剣で受け止めるが……。

 

「グゥ……!重いなぁ!」

 

「オラオラァ!まだまだこんなもんじゃねえぞ!」

 

重すぎる、この一言に尽きる。尾上君がパワーファイターなのは知ってたけどここまでかよ……!?嘗めてたつもりは無かったけど認識を改めなければ……。

 

連続で何度も何度も土豪剣を叩きつけてくる尾上君。これ以上は本当に潰されかねないし、何よりコレは迷いを断つ為の戦いだ。

 

「何時までも……やらせないよ、尾上君!」

 

「なッ!?うおッ、くっ!」

 

土豪剣を叩きつけられた瞬間、俺は星辰剣をズラす事で斬撃を滑らせ、地面を砕いた土豪剣を踏みつけながら尾上君に延髄蹴りを浴びせ、転がした。

 

「あ~……忘れてた。今の俺とやる時の常套手段だったな」

 

「真正面から受け止めると、自然と手がやられるからね。対処は脚に限られてくるのさ」

 

実際、まだ手が痺れてる。ブラつかせて血を回す事で回復を促してるけどもう防御には使えないなコレ。

 

「ならそっちにも注意だな!」

 

「おっ、とぉ!」

 

その魂胆を見抜いたのか、尾上君は即座に土豪剣を振り抜く。辛うじて後ろに下がることでお腹スレスレを通りすぎる土豪剣に冷や汗が出る。

 

「強いな、尾上君。迷いを断つ前に俺が断たれそうだよ」

 

「ごちゃごちゃ言ってねぇで来やがれ!」

 

「じゃあ行くよ!」

 

再び土豪剣を上段に構えたのを見た俺は、敢えて尾上君に向かっていった。その判断に尾上君が驚愕するのが目に見える。

 

「なに!?」

 

既に振り下ろし始めていた尾上君は土豪剣を止めること無くそのまま振り下ろしたが、振り抜かれる事なく土豪剣はピタリと止まった。

 

「……やっぱアンタ狂ってるぜ」

 

「褒め言葉として受け取るよ」

 

土豪剣が止まった理由は勿論俺だ。俺が尾上君にピッタリと密着する事で剣の間合いの内側に飛び込み、両腕を肩と左腕で押さえつけたんだ。

 

「剣士の共通の弱点である間合いの内側。土豪剣のような大剣を無力化するには飛び込むのが最適だと思わないかい?」

 

「だとしても普通は飛びこんでこねぇよ……」

 

呆れた様に愚痴る尾上君。でも安心してほしい、決着はあくまでも剣で着ける。だから……。

 

「じゃ、一旦吹っ飛べ」

 

 

【ブレイカー!】

 

 

「うおおおお!?」

 

腹を殴りながらカオティックブースターで隕石を撃ちだし、距離を開けていく。威力は調整したからストリウスの様に吹っ飛びはしないが、地面に引き摺った跡を残しながら尾上君は後退していく。

 

「ゲホッ!ゲホッ!――っう~、威力可笑しいだろ!?」

 

「この威力を標準で出せる尾上君に言われたくない」

 

「……ハッ、言ってくれるぜ!」

 

ふむ……心なしか尾上君の雰囲気が良くなって来た気がする。俺に集中することで迷いが晴れてきたかな?だとしたら――うん、これでいい。尾上君に悩みは似合わないし。

 

「大秦寺に借りといて正解だったな」

 

「……は?」

 

立ち上がった尾上君が取り出したのは、大秦寺君に預けた筈のレジェンド・オブ・クトゥルフだった。

 

「目には目をってなァ!」

 

「いや、それ使い方ちが――――」

 

 

【レジェンド・オブ・クトゥルフ!】

 

【一刀両断!土豪剣激土!】

 

 

レジェンド・オブ・クトゥルフを土豪剣に装填した尾上君は、トリガーを弾いてブックの力を解放し、彼の左腕は黒い霧に包まれて鎧に変化する。

 

「はぁー、これが黒いライドブックの力か!確かに癖が強えぇな!」

 

「……それでも制御出来てるんだからスゴいよ、尾上君」

 

【仮面ライダーバスター 玄武クトゥルフ】大秦寺君が出来たんだし尾上君も出来るだろうと思ってたけど……

 

「黒いライドブック……俺だけにしか使えない筈だったんだけどなぁ……?」

 

そんな俺の呟きもどこ吹く風。尾上君は土豪剣を担ぐ様に構えて俺に向かってくる。

 

「さぁ!第二ラウンドだ!」

 

「本腰入れないと不味いか?」

 

星辰剣と土豪剣がぶつかり合う。星と土を撒き散らして、尾上君が潰しにかかり俺が捌く。やっぱり同じ属性になると俺はトコトン弱いらしい。

 

「オラァ!」

 

「フッ!―――ッ!?これは!」

 

ふと異変に気づいた。土豪剣と打ち合った星辰剣が煙を上げている。しかもこの臭い……金属が擦れた臭いじゃない。腐ってる!?

 

 

◆◆◆

 

344:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 「ちょっ!?尾上君タンマ!聖剣!聖剣腐ってる!?」

 

 『なにバカな事言ってんだ!聖剣が腐るわきゃねぇだろ!』

 

345:一般転生者 ID:WM1x945Ab

 ワーオ、イッチピンチじゃん

 

346:一般転生者 ID:Ja5LJARmk

 しかもバスターがレジェンド・オブ・クトゥルフ使ってるし

 

347:関西転生者 ID:hnshin334

 てことはイッチの聖剣が腐ってるのも神話生物の能力か

 

348:一般飛空艇乗り ID:Oira=tokage

 そこんとこどうよ?博士ニキ

 

349:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 うーん……土の神性と言うと邪神ネキがそうなんですけど、イッチ全面協力してますしねぇ

 

350:一般転生者 ID:IbnXmVPce

 むしろあれだけデレデレで、イッチに不利な事するわけないだろ

 

351:一般転生者 ID:VnT/v0UfH

 今頃キレてそう(小並感)

 

352:一般転生者 ID:nOkZ25p6J

 容易く予想できる……

 

353:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 腐蝕の力が与えられているならグルーン辺りが妥当ですかね

 

354:一般転生者 ID:bVULmNgNg

 聞かないなあ

 

355:一般転生者 ID:0FCTpzeVA

 初耳

 

356:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 元ネタTRPGですからね。次元の扉を守護している神性なのでイッチとの相性は悪くありません

 

357:一般転生者 ID:sCsFENo9k

 てことは副王様の関係者?

 

358:一般マスター ID:Kbm358o2

 たしか旧支配者なんだっけ?

 

359:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 ええ。海底神殿に住まい、自身を模した像を作った人間を引きずり込み魂を食らう神性です。

 

360:一般転生者 ID:ytIl+Z5Sw

 ヒェッ

 

361:一般転生者 ID:Mp08gUrs0

 作らなければセフセフ

 

362:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 残念、作らなくてもアウトです

 

363:一般転生者 ID:U4cG/Sacm

 ――――――――。

 

364:一般転生者 ID:/lFDU3mHO

 >>363

 こ、こいつ……!?

 

365:一般転生者 ID:oY58WaJte

 死んでる……

 

366:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 全て壊せばいいだろう?

 

367:一般転生者 ID:YmaC4hf3Q

 狩人ニキはさぁ…

 

368:一般転生者 ID:2U2u1gQPj

 狂人が……

 

369:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 でもイッチさんのブック使って無事なんて凄いっすね?あのバスターとか言う仮面ライダー

 

370:一般転生者 ID:QBA5RVhMn

 なんだかんだ古参だからな

 

371:一般転生者 ID:oQptRMhXL

 15年一人で戦ってた疑惑あるからな尾上さん

 

372:一般飛空艇乗り ID:Oira=tokage

 それでも確かイッチのブックって使うと発狂するんじゃなかったっけ?

 

373:一般マスター ID:Kbm358o2

 その筈なんだけどなぁ

 

374:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 「ソラソラこんなもんかァ!」

 

 『敵にすると堪んないね、俺のブック!』

 

375:一般転生者 ID:exT1WhfdS

 >>374

 ホントにね

 

376:一般転生者 ID:CmQ9JI62C

 触手はジャッ君使うバスターなら余裕で制御可能か

 

377:一般転生者 ID:tpKNlttt5

 イッチが防戦一方は珍しいな

 

378:一般マスター ID:Kbm358o2

 イッチの戦闘スタイルは相手に攻撃させてそこから崩すカウンターと最初から手数と連撃で押し切る形だからバスターみたいな一撃必殺の防御型は相性悪いだろうな

 

379:関西転生者 ID:hnshin334

 上手いこと崩せんのか

 

380:一般転生者 ID:JRKkbOQbK

 しかも打ち合ったら聖剣が腐るからな

 

381:一般転生者 ID:uoWrCPBQ+

 ブースター使おうにもブックが無いしな

 

382:一般転生者 ID:Uih8M7Jwg

 ガバのツケがここできたか

 

383:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 資材管理しないからこうなる

 

384:一般転生者 ID:A+eltivit

 指揮官ニキは説得力違うわ

 

385:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 「埒が明かないからな。悪いけど奥の手を使うよ!」

 

 

 【来たれ、眷属よ!】

 

 

 

386:一般転生者 ID:WaXrJDADG

 >>385

 あ"あ"!?

 

387:一般転生者 ID:Be752DQVP

 ヤッバイ!?皆スレから離れろ!

 

388:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 あ~これは不味いかな

 

389:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 啓蒙の低い者はスレを閉じろ。さもなくば発狂するぞ

 

390:一般転生者 ID:Z5gTRH2m8

 イッチはさぁ……(#^ω^)

 

391:一般転生者 ID:p46rJOL0X

 ホントそういうとこやぞ!

 

 

◆◆◆

 

 

いや、マジでヤバイ(汗)。クトゥルフって土の属性とあんなに相性良かったの!?聖剣が溶かされるのは本当に不味い。

 

「オッラァァ!」

 

「ガッ!?」

 

土豪剣の腹部分が振り抜かれて丁度鎧の単眼にぶち当たる。……痛い、大秦寺君とは威力が違うな。それに今ので鎧の眼が溶かされた、ビームは撃てないな。

 

「どうした……俺の迷いを断ち切るんだろ!なら、んなとこでヘバってねぇで立ちやがれ!」

 

とは言うけどね尾上君……今のはかなり効いたんだよ。呼吸すらままならない程のダメージ、普通なら終わってる。

 

「俺が追いかけた、俺たちのテリオ=カーターはこんなとこじゃ終わらねぇぞ!」

 

―――どうしてそういう事言うかなぁ、君たちは……俺みたいな奴なんてとっとと見切りを着けた方がいい筈なのに……

 

「―――君といい大秦寺君といい、嬉しい事ばかり言ってくれちゃってさぁ……!」

 

力が入らなかった身体に火が灯る。痛みを無視して気力だけで俺は立ち上がった。期待に応えない訳にはいかない。

 

「流石、ソレでこそォ!!」

 

「ハハッ……とはいえ埒が明かないからな、悪いけど奥の手を使うよ!」

 

嬉しそうに土豪剣を担ぐ尾上君に、笑いかけながらカオティックアウターキャットのページを三回押し込み、神話生物を召喚する。

 

 

【来たれ、眷属よ!】

 

 

「来てくれ、ナイトゴーント!ビヤーキー!」

 

 

背中の召喚台座から複数の神話生物が現れる。それぞれが群れをなし、尾上君に向けて突撃していく。

 

「なんだコイツら!?」

 

トライデントを持った小鬼の様な神話生物、ナイトゴーントは群れて一斉に尾上君にその穂先を突き立てるが……

 

「甘ぇんだよ!」

 

触手を纏わせた土豪剣で凪払い、過半数が消滅していく。だが、その間を縫って光速で迫るもう一種の神話生物ビヤーキー。

 

「速ぇえ……なんつうモンを飼ってんだあの人――オォ!?」

 

蜂と翼竜が合わさった様な見た目のビヤーキー。バイアクヘーとも呼ばれるこの神話生物の特徴はなんと言っても宇宙を航行出来る程の飛行速度。その速さは光速に達している。

 

「一体一体は大したことねぇが、キリがねぇ!」

 

確実に数を減らしてはいるが、俺は尾上君が減らしていくたびに召喚し、確実に尾上君の体力を削っていく。

 

「グッ、不味いな……このブックを使うのもそろそろ限界か!」

 

すると、尾上君の動きに精細が欠けていく。やはり俺のライドブック、使いやすくなっただけで負担が減った訳じゃなかったんだ。

 

「だろうね。だから狂気に堕ちる前に決着だ!」

 

ナイトゴーントとビヤーキーを還し、カオティックアウターキャットの右ページを二回押し込む。

 

 

【カオティック必殺読破!】

 

 

「そうかよ……ならこっちもォ!」

 

 

【レジェンド・オブ・クトゥルフ!ドゴ!ドゴドゴーン!】

 

 

俺が必殺技を出す気配を察した尾上君も、ライドブックを土豪剣に三度読み込ませた。

 

「行くぞ、尾上君…!」

 

「来やがれ!!」

 

駆け出した俺を尾上君は真正面から迎え撃つ為に土豪剣を上段に構えて()()()()()()()()()()待ち受ける……そして!

 

「メテオルム・フロレム!」

 

「大蝕断!」

 

 

【カオティック必殺撃!ワン!】

 

【会心の!激土乱読撃!】

 

 

腐蝕の力を纏った岩石の巨大剣を俺は星辰剣で迎え――――撃たずに、カオティックブースターによる裏拳で横に弾いた!

 

「なにッ!?」

 

「ハアアアアッ!!!」

 

「ウガッ……!!」

 

その勢いのまま無防備になったバスターの仮面に、エネルギーを纏った拳(ラ イ ダーパ ン チ)を思い切り叩きつけ、尾上君はブッ飛んでった。

 

「ハァ……ハァ……クッ……」

 

かなり苦しい決闘だった……最後、上手く反らせたと思ったのに少し食らっちゃった。でもこれで尾上君の迷いも吹っ切れてると良いんだけど。

 

「大丈夫かーい?尾上くーん?」

 

尾上君がブッ飛んでった場所まで行って声を掛ける。すると疲労困憊と言った感じだが、無事の尾上君が見えた。

 

「ハァ…ハァ…ヒドイっすよテリオさん。()で断ち切るって言ったじゃないですか……」

 

「うん。だからちゃんと()でやったでしょ?」

 

「あ、相変わらず滅茶苦茶……ハハハハ………」

 

なんか乾いた笑い声上げてるけどヨシッ!(現場猫)ちゃんと吹っ切れたみたいで良かった良かった。

 

「これから、大秦寺と小説家が決闘を行います。テリオさんも来ますか?」

 

よろめきながら立ち上がる尾上君がそんなことを言う。そっか、そういう方法で飛羽真君を見極める事にしたんだね、大秦寺君。

 

「……そうだね。焚き付けたのは俺だし、大秦寺君に怒られるついでに見届けようか」

 

「大秦寺に?どうして……?」

 

星辰剣(コレ)

 

「あ」

 

腐蝕して腐ってる星辰剣狂星を尾上君に見せる……これ大丈夫かなぁ?ちゃんと直ると良いんだけど。

 

「腐ってるって言ったじゃん……!」

 

「……すみません」

 

何処か締まらない感じで、俺と尾上君の決闘は幕を閉じた。ここからは今の弟子(飛羽真君)前の弟子(大秦寺君)の戦いだ。―――飛羽真君、なにか掴んでくれると良いんだけど……

 

 

◆◆◆

 

392:一般転生者 ID:XtW8Jx1ci

 いやー危ない危ない

 

393:一般転生者 ID:ceBk4FIua

 狂気耐性が無い人大丈夫?

 

394:関西転生者 ID:hnshin334

 問題ないでー

 

395:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 異常なし

 

396:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 無事っす

 

397:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 こっちも無事ですよー

 

398:一般マスター ID:Kbm358o2

 やっぱイッチの力ヤバイな(汗)

 

399:一般飛空艇乗り ID:Oira=tokage

 怖いもの見たさに残ってたけど案外大丈夫だった

 

400:一般転生者 ID:nJ72FRydt

 >>399

  マ?凄いな、飛空艇ニキ

 

401:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 >>399

 よし貴公、次から邪神ネキのスレに参加だ

 

402:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 いやー流石に狩人ニキと真尋さんと私で回すのは辛かったので助かります!

 

403:一般飛空艇乗り ID:Oira=tokage

 いや、まだ参加するとは

 

 【這い寄るシスターに招待されました。】

 

 あ……

 

 

404:一般転生者 ID:MKW2jJ2lr

 >>403

 ヒィッ!?捕捉されてる!?

 

405:一般転生者 ID:4c9qeNIqJ

 コワイヨォ……オカアチャン……

 

406:一般転生者 ID:lElDS135Q

 お、おめでとう……

 

407:一般飛空艇乗り ID:Oira=tokage

 喜んでいいのか?

 

408:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 さあ?

 

409:一般転生者 ID:flBsMMscJ

 き、気分を変えよう。翻訳ニキ、イッチが使ってた技

 

410:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 ああ、ハイハイ。メテオルム・フロレムでしたね。ラテン語でフロレムは怒りです。

 

411:一般転生者 ID:YXSHiT88N

 前に怒りだとどうなるんだって言ってたけどライダーパンチだったか

 

412:一般転生者 ID:zMH1+Zcbh

 まあ怒り狂ってると殴りたくなるもんね

 

413:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 やはりイッチは栗本チャレンジの同業者だったか

 

414:一般転生者 ID:yx1kxKU+I

 違ぇよ!

 

415:一般転生者 ID:Dw0dla2jf

 栗本のモツ抜きより威力はあるからな!?

 

416:一般転生者 ID:Yof9cHq8x

 もー狩人ニキは連想するとすぐ狩人認定するー

 

417:一般転生者 ID:y6tLxfusg

 狂人だからね、仕方無いね。

 

418:一般転生者 ID:KU6R86o4z

 それで?残ってたスレ民はイッチの召喚した奴見たんでしょ?なんだった?

 

419:一般転生者 ID:pFz8d2jEY

 >>418

 ナイトゴーントとビヤーキー

 

420:一般転生者 ID:OU7Ufb9Cv

 う~ん、メジャーっちゃメジャーだし、でもマイナーと言えばマイナーな奴だな

 

421:一般飛空艇乗り ID:Oira=tokage

 そいつらを大量召喚してバスターの体力を削ってたな

 

422:一般転生者 ID:H6gbj+82/

 あら、イッチ持久戦も出来たの?

 

423:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 イヤ、どちらかと言えばバスターの精神力が尽きるのを待っていた感じだ

 

424:一般マスター ID:Kbm358o2

 イッチのブック、負担は残ったままか

 

425:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 いくらか使いやすくはなったようだがな

 

426:一般転生者 ID:r8gOvN+wV

 やっぱりヤバイんすねー(他人事)

 

 

◆◆◆

 

尾上君と一緒に大秦寺君と飛羽真君の決闘を見届けるため廃工場に行くと、クリムゾンドラゴンになったセイバーとスラッシュが戦っていた。その直ぐ側で見守る芽依ちゃんを見つける。

 

「飛羽真君、押されてるね」

 

「ああ、今のままじゃ小説家は大秦寺を納得させられねぇ」

 

「大丈夫。飛羽真ならきっと!」

 

強いなぁ芽依ちゃんは。心配で不安な俺とは違う確かな信頼がある。でも本当に今のままだと飛羽真君は大秦寺君には届かない……どうする?飛羽真君。

 

「ライドブックに頼りきったお前の剣からは、何も響かない!」

 

「……ァ、そんな」

 

「テリオさんの教えは一度捨てろ!」

 

―――なんかいきなり俺の話になったぞ?いや、芽依ちゃんも飛羽真君も俺を見ないでよ。なんか恥ずかしい。

 

「テリオ、さんの…?」

 

「何故テリオさんが最初にライドブックの使い方から教えると思う!?それは、最低限剣士が死なない様にするためだ!」

 

違うんです、俺が安価したからです。だから止めて!?そんな気遣いが!みたいな顔しないで!?大秦寺君もぉ!それ前のテリオさんの事でしょ!?

 

「そこから自分だけの剣を磨いていく……私も尾上も、上條さんたちもそうだった……」

 

思わず尾上君の顔をみると、その通りと言わんばかりに頷いている。マジかよ、安価がある意味正解だったのか……。

 

「――俺は、俺はァ!」

 

そんな俺の考えを知ってか知らずか、飛羽真君は立ち上がり。初期フォームであるブレイブドラゴンになった。ライドブックに頼らず、自分の剣で大秦寺君と戦うつもりだ。

 

「来い!セイバー!」

 

「ウァアアアア!!!」

 

半狂乱、怒涛の剣戟。一見荒くただ振っているだけに見える飛羽真の剣を大秦寺君は一つ一つ的確に落としていく。―――でもこれは………。

 

「小説家の剣が、マトモになってきている?」

 

「うん。段々と大秦寺君が打ち負けてる……成長してるのか、飛羽真君」

 

徐々に、本当に徐々に飛羽真君の剣が大秦寺君に届くようになっている。元々、聖剣の剣士としてかなりのポテンシャルがあった飛羽真君だ、それがライドブックの活用ではなく剣に向けられれば……結果はこの通りだ。

 

「ハァアアア!!!」

 

「グッ…!だがまだ、まだだ!」

 

上達はしてる、それは確かだ。でもやはり大秦寺君が一枚上手だ。飛羽真君の剣を利用して彼を弾き返した。

 

「そんなものか!お前の剣は!まだ響かないぞ!」

 

「ハァ…ハァ…それ、でも…!俺は―――」

 

グッと飛羽真君が火炎剣を握り締める。誓いを確認する様に、今度こそ、約束を守る為に。

 

「―――もう、誰かの涙は見たくない!」

 

その覚悟と共に、火炎剣に光が灯る。変化は微小、だが確かな変化がそこにあった。

 

「ハアッ!」

 

「……ッ、これは!?」

 

そこからは一方的だった。防戦一方だった飛羽真君が大秦寺君を押し返し始める。光が灯った火炎剣が振るわれる度、火の粉が舞い踊る。そして……。

 

「ダアアアッ!」

 

「グゥッ……!」

 

光が炎に変わった火炎剣が大秦寺君を斬り飛ばし、飛羽真君の変身は解かれた。……勝ったんだ、飛羽真君が。

 

「やったぁ!飛羽真が勝ったー!」

 

芽依ちゃんは喜びを全身で表現するが如くぴょんぴょんとその場で跳ね回り、腕を振っている。それを微笑ましく見ながら、火炎剣の変化を思い返す……あれは。

 

「今のってテリオさんの」

 

「うん。星辰剣と同じ、聖剣の力を引き出した状態だ」

 

星辰剣だけの現象かと思ってたけど、もしかして聖剣に共通している特徴なのかな。それに大秦寺君もそれで納得したみたいだ。

 

「今のは、ちょっと響いたぞ」

 

変身を解いて納刀すると廃工場を去っていく。それを見て尾上君と頷き合いながら大秦寺君の後を追う。

 

「芽依ちゃん。飛羽真君を頼むね」

 

「あ、はーい!」

 

そう言って飛羽真君に駆け寄っていく芽依ちゃんを見送り、大秦寺君と合流すると彼はとてもにこやかに満足げに笑っていた。

 

「ご苦労様。どうだった?」

 

「飛羽真は火炎剣の力を引き出していた。私はそれに賭けてみたい」

 

「子どもみたいに笑いやがって。わーったよ、こっちは俺がどうにかしておく」

 

「すまない、尾上」

 

大秦寺君は飛羽真君と共に戦うようだ。これで一人こっちに戻ってきた、聖剣を整備出来る大秦寺君が来たのは大きい戦力増加だ。

 

「ご迷惑をお掛けしました。これからは私も」

 

「気にしてないよ。……あー、所で大秦寺君。早速仕事があるんだけど……」

 

「……?なんでしょ――――ッ!?」

 

ということで早速彼に本職を全うしてもらおうと思う。腐蝕した星辰剣を大秦寺君に見せて言った。

 

「俺の聖剣……直してくれない?」

 

「星辰剣狂星ェェェェェェェェェ!!!?」

 

その瞬間、普段出さない様な甲高い悲鳴を上げて、大秦寺君は俺から星辰剣狂星を引ったくった。……ごめんね?

 

 

◆◆◆

 

『安価は絶対――とは言ってもコレはどうなのでしょうか……』

 

夜の闇に染まるワンダーワールドの片隅で、ミストレスは憂う様に呟く。彼女のこれから起こす行動は全てにおいて混乱を招き、理解出来ないと匙を投げられるのだが――。

 

『まあ、もう一つアクセントが欲しかった所です。その上でテリオの側に居られるなら文句無しですね』

 

元より彼女は邪神、人間や元人間に理解などされる筈も無く………その行動全てが一人の男の為など分かるわけもない。

 

『"―――流れ流れて星屑よ、その身を燃やしながら何故(なにゆえ)貴方は突き進むのか?その歩みに果ては無く、終わりもない。そこに意味は有ると、何故貴方は信じるの?どうか答えて愛しい人よ、私は何時まで、貴方の痛ましい姿を見ていればいいの?"』

 

ワンダーワールドを駆け抜ける流星に、男を重ねながら詩的な事を呟くミストレス。それは悲しげだが、だからこそ男を案じる女のそれだった。

 

『これからもう一度、彼を痛めつける私が吟うものではありませんね、コレは……』

 

自嘲するように呟いたミストレスは黒い霧になってワンダーワールドから姿を消した。テリオとの決戦は近い……

 

 

◆◆◆

 




この後テリオと大秦寺さんは聖剣の修理に向かったのでエックスソードマンの誕生には立ち会えませんでした。

邪神ネキライダー化は賛否あると思いますが、イチャイチャさせるにはこれしか案が出なかったんです……ホントウニモウシワケナイ。

それではコテハン紹介

新規コテハン転生者
一般飛空艇乗り ID:Oira=tokage
グラブルの世界に転生。特典はFFの全召喚獣とハイウィンド。(おそらくこの転生者の名前はシド)初期に召喚獣で無双していた。そのせいで第一級の指名手配犯になってしまう(ほぼ帝国の冤罪)が本人は気にせず空を満喫している。なお召喚獣頼りではなく彼らを武具に変化する事でファーさんとタイマン出来るぐらいには強い。狂気耐性あり。


コテハン紹介

翻訳蒟蒻
ラスボス(神)にも愛されてる人。なんなのお前?この世界の393とシェムさん、エルフナインとキャロルはもう一人のボク!状態なのでやはり愛が重い。統一言語が弊害となって告白等が出来ないのをもどかしく思っている(心が籠ると命令になるため)。

一般指揮官
定期的にメイド隊に甘やかされるのをどうにかしたい。したいが……出来るわけもなかった。最近異能生存体と友人になる(フラグ)。

這い寄るシスター
本格的に暗躍を始めようとした矢先に安価を選択するポンコツ。邪神メンタルと人間メンタルを反復横跳びしてる。
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