クトゥルフ系ライダーに転生した俺は掲示板のスレ民と愉快な仲間たちと世界を守る 作:響く黒雲
お気に入り、評価して下さったユーザーさんありがとうございます。
正直続き出すのは蛇足なのでは?と迷いましたが、感想にも続きが見たいと言う声か多かったので初投稿。
タイトルにもある様に、あくまで世界を守るのでそんな邪神様を降臨させて世界を滅ぼすなんて………アルワケナイジャナイデスカー
相も変わらずガバガバ知識と展開ですが、それでも楽しんで戴ければ幸いです。
それではどうぞ!
「皆さん。ボンヌ・レクチュール!ボクの名前はタッセル。ボクは今、小説家の神山飛羽真の活躍に夢中なんだ!」
そうしてタッセルと名乗る奇っ怪な紳士は、手近にあった絵本を開いた。
「けれどもどうも可笑しいんだ。突如として飛羽真の前に現れた謎の青年。最初は一般人と思っていたけど、聖剣を手にして黒い剣士に変身したからさぁ、大変!」
パラパラとページをめくっていくと目的のページが見つかったのか、タッセルはめくる手を止め、見開きの絵を浮き上がらせた。
「彼の闘いからはある種の狂気を感じたんだけど……さてさて、この出会いが飛羽真たち聖剣の剣士たちにどんな影響をおよぼすのか?大注目!」
その絵は黒猫を中心に痩せ細った猟犬の様な生物と、海洋生物の特徴をもった異形が、一人の剣士に付き従う絵だった……
◆◆◆
「ふぅ…」
メデューサメギドを倒した俺は、ストレイブラックキャットのライドブックを畳んでソードライバーから引き抜き、星辰剣狂星を納めた。
「初めてだったけど、案外戦えるもんだな」
パラパラと紙が舞い散るように変身が解かれ、さっきまで聖剣を握っていた右手を確かめる様に動かしていると、無事に三体目のメデューサメギドを倒したらしい飛羽真君も変身を解きながら心配そうにやって来る。
「あの!大丈夫でしたか?」
こっちは掲示板の兄貴たちに教えてもらっているから素性は知っているけど向こうからしたら初対面も良いところなのに、ここまで心配してくれるとは…… やっぱり物語の主役なだけはあるなぁ。
「うん。無傷。君こそ疲れはない?」
兄貴たちが言うにはライドブックは使う数によって疲労度が違うらしい。飛羽真君は途中でケリを着ける為に三冊使っていた。種類は分からなかったけど色はバラバラだったからコンボではないようだけど。
「はい!俺も大丈…… おっとっと?」
「あらら」
疲れを感じてなかったのか、無理をしていたのか定かじゃないけどやっぱり疲れてたらしい。ふらついて倒れかけた飛羽真君を抱える。
「す、すみません」
「いいよ。ん?」
肩に飛羽真君を担いでいると、世界がページがめくれるように元の場所に戻っていく。
「これは」
「ワンダーワールドから解放されたんだ……」
そうして世界の解放が終わり、見慣れた世界の姿が戻るのを確認した俺は飛羽真を手近のベンチに座らせる。
「ありがとうございます。俺は神山飛羽真。炎の剣士セイバーです!」
「ご丁寧にどうも。俺は……」
そこまで言いかけて俺は思いとどまった。よく考えたら俺、剣士としての名前も称号も知らないじゃん……
「…… あの?」
言いかけて固まったままの俺を心配したのか、飛羽真君が覗き込んでくる。どうしよ……名前は前世の奴を名乗るべきか?でも見た目前世と全然違うし!?
内心でかなりあたふたしながらどうするべきか考えていると、馬鹿デカイ怒号が如き声が響き渡る。
「見つけた!」
「「…………」」
俺と飛羽真君は二人してその衝撃を受けつつ、声がした方を見ると二人男がやって来る。その手には聖剣と思われる大剣と短剣があり、剣士であると一目で分かる。
「見つけましたよ、テリオさん……」
「急に居なくならないで下さい!さぁ!行きますよ」
「え?ちょっと?」
短剣を持っていたちょっと陰キャっぽい痩せた男と先ほどの怒号を響かせた大剣の男は俺のことをテリオと呼ぶと、二人で俺の両腕を固めるとそのままどこかに連行を始める。
「お、尾上さん!?それに大秦寺さんも…その人を知ってるんですか!?」
「説明は後だ、小説家」
「まずはノーザンベースに戻るぞ」
いきなりの事に困惑していた飛羽真君は当然の疑問を二人に問うが、二人はそれを一蹴し俺の連行を続ける。
ノーザンベースに連れていかれるらしいが、それよりも聞いておかなければならない事が幾つか出来た。俺の名前と、俺が転生する前から知り合いだったらしいこの二人についてだ。
「なあ、テリオって俺の事か?それにお前たちはだれだ?」
「「―――――っ!?」」
そう言った途端二人は驚愕し、そしてその驚きの表情はみるみる悲しみに溢れたものに変わっていった。
―――――やめろよ、そんな顔。お前たちには似合わないだろ。
なぜだかそんな風に思ってしまいそれ以上は抵抗もせず、罪悪感もあってか大人しく連行されることにした。
「やはり…記憶が」
「くそっ、ソフィアの推察通りかよ……」
そんな二人の呟きも、聞かないフリをした。
◆◆◆
582:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
てな事があったんだけど。
583:一般転生者 ID:FQ8j/VxLN
いや台無しだよイッチ。
584:一般転生者 ID:5f3K+QFT0
そういうのは思ったままにしとくでしょ普通。
585:一般転生者 ID:z5Iltnzmr
掲示板に投稿したら元も子もねぇよ。
586:一般転生者 ID:7y2sIshAY
やっぱクトゥルフ系の力持ってる奴はダメだな
587:一般転生者 ID:mriycGtCr
やはりイッチは狂人……?
588:一般転生者 ID:DCdZ+riIM
狂人!
589:一般転生者 ID:3mLMe6JCn
狂人!
590:一般転生者 ID:6DrR0oAMm
狂人!
591:一般転生者 ID:wzW8Uztt7
狂人!
592:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
ティンダロスけしかけるよ?
593:一般転生者 ID:FM6WXFsou
正直すまんかった
594:一般転生者 ID:ozQgPAWii
スンマソン。
595:一般転生者 ID:pHaEZp2ce
許してクレメンス
596:一般転生者 ID:G/zwh/gPG
( ノ;_ _)ノコノトーリ
597:一般転生者 ID:ZsJinrDY4
許し亭許して
598:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
仏の顔も三度まで、許したる。
599:一般転生者 ID:bmi6M9qyr
やったぜ。
600:一般転生者 ID:sx0V+yZsX
成し遂げたぜ。
601:一般転生者 ID:wPAHadN18
許されたぜ。
602:一般転生者 ID:Z5YYDxqmN
その仏、顔三つどころか千ぐらいありません?
603:一般転生者 ID:BdUj2H/Ec
貴公……貴様は知りすぎた。
604:一般転生者 ID:OQU7zuAah
憐れな……
605:一般転生者 ID:qt9tBHGfT
ヒェッ(SAN値チェック)
606:一般転生者 ID:IUgu4P7W7
で、何の話だっけ?
607:一般転生者 ID:OP/Ak9yss
イッチが子育て王と鍛冶屋に連行されてるってハナシ。
608:一般転生者 ID:GC2o9IJI3
何気、イッチが憑依転生者だって分かったな。
609:一般転生者 ID:clHICJZV/
テリオさんだっけ?名前
610:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
らしいで?二人が言うには
611:一般転生者 ID:4RjjpwBFR
飛羽真君全く話に着いていけてなくて可哀想
612:一般転生者 ID:7D1kc0G8P
まあ古参の二人と知り合いって事は15年前も剣士やったってことやろ?
613:一般転生者 ID:6qRUNLzZY
イッチ幾つだよ…
614:一般転生者 ID:yonggOIoX
あの見た目でおっさんなの?
615:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
地味にショック……
616:一般転生者 ID:tszRpfJSK
何事にも動じないイッチがショック受けとる
617:一般転生者 ID:sqFio2Fyw
そら(転生したらおっさんだったって知ったら)そうよ
618:一般転生者 ID:fzK4W6kvv
イッチの人間らしいとこやな、大事にして。
619:一般転生者 ID:u2Jrzz1PI
只でさえ厄介なライドブック持ってる事だしね
620:一般転生者 ID:qazqDydIF
うーん……仮にも転生特典だし、イッチに害あると思う?
621:一般転生者 ID:WaeHUbfZJ
でもクトゥルフだし、警戒してもしたりないぞ?
622:一般転生者 ID:1MNp1h+dt
そうなんだよなぁ……
623:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
そこら辺は追々検証だな。とりあえずノーザンベースに着いたから、ここから実況モードに切り替えるわ。
624:一般転生者 ID:IzOcZ97cb
おk
625:一般転生者 ID:SsEXawqqg
おk
626:一般転生者 ID:yjYqT/2iL
おk
【実況モードに移行します】
627:一般転生者 ID:C3JIMGvGZ
始まったな
628:一般転生者 ID:jzwCRjM/w
さてさてイッチことテリオさんについてわかるかな。
629:一般転生者 ID:nz0gEifXV
イッチの剣士としての名前も気になる
630:一般転生者 ID:eoIdKjfsq
あれ?イッチ知らんかったの?
631:一般転生者 ID:WLrfGl3bN
あるのは前世の記憶だけで、憑依したテリオさん側の記憶はないっぽい。
632:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
『お久しぶりですね。テリオ=カーター』
「えっと……?」
633:一般転生者 ID:TFR6Bl9/v
お、ソフィアだ。
634:一般転生者 ID:iGkwC8g8w
やっぱイッチは分からんか
635:一般転生者 ID:FukQ+IIZ1
カーターってさ……
636:一般転生者 ID:Q407g1Kgk
テリオさんもしかしてランドルフ=カーターの血縁者?
637:一般転生者 ID:0hVy0pM61
憑依先も厄ネタだったかぁ……
638:一般転生者 ID:c1PBIxlk8
やっぱ運ないわイッチ
639:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
『やはり記憶はないらしい』
『そう、ですか…』
640:一般転生者 ID:0muPD5hGk
美人に悲しい顔されたらやらかした気分にならん?
641:一般転生者 ID:VIzs3X88e
分かる
642:一般転生者 ID:zybmnxY50
そんな機会無いやろ
643:一般転生者 ID:3AgklFgP4
あ?
644:一般転生者 ID:P7Q5vUvdT
は?
645:一般転生者 ID:qZ49yh/v7
>>643
>>644
喧嘩すんな。てかイッチボケッとしすぎやろ
646:一般転生者 ID:Hl+XuazlK
仕方無いよ。身に覚えのない話されてるんだから
◆◆◆
「テリオ=カーター……それが俺の名前でいいのか?」
「はい。貴方は、ソードオブロゴスに所属する聖剣に選ばれし剣士です。」
ソフィアと呼ばれているこの組織の管理者を名乗る彼女にそんなことを言われるが……正直憑依する前のテリオさんの話されても答えようがないんだよなぁ。
「記憶が無いのは反応を見れば分かります。ですが何故リベラシオンから抜け出し、再び聖剣で闘ったのです?記憶は無くとも危険があることは重々承知していたはずです」
何故、か……いやライドブックの確認中にブックゲートのライドブックが誤作動起こしてワンダーワールドに行ったなんて信じないだろうしな……それっぽいこと言って誤魔化すか。
「確かに、記憶はないよ」
そう言うとソフィアを初め連れてきた二人や飛羽真君、周りにいた二人も苦い顔をしていたが、お構いなしにソードライバーを手に取る。
「ただ…目が覚めてこれを見た時、自分が剣士で闘わなければいけない事だけは何となく覚えていたんだ」
俺は、ソフィアにフッと笑いかけて言った。
「後は身体が動くに任せて闘った。それだけだよ」
そういうと掲示板で子育て王と呼ばれていた男、尾上君が豪快に笑い俺の肩を掴んだ。
「うおぉ…?」
「ガハハハハ!!なぁソフィア、大秦寺。確かにこの人は記憶を無くしてはいるが……何も変わりはしねぇ。俺たちが憧れたテリオ=カーターその人だ!」
「えぇ、変わりませんね。そういった所は」
「聖剣を預かります……戻ってくれて嬉しいです……」
なんだか思った以上に都合良く解釈されたみたいだけど、いいんかなぁ…?あと大秦寺君はスッと聖剣持ってかないで――――え?聖剣が休ませろ?じゃあ仕方無い。
◆◆◆
647:一般転生者 ID:kMeW8PzDf
スゴいガバカバなちょろまかしを見た
648:一般転生者 ID:9J8jIkzV4
それでいいのかソードオブロゴス……
649:一般転生者 ID:dKoPrH8il
あの三人にとってテリオさんは大切な人っぽいし、仕方無いんじゃない?
650:一般転生者 ID:LHSIWWfSM
にしても、尾上さんと大秦寺さんにあそこまで言わせるなんて憑依前のテリオさん何者?
651:一般転生者 ID:bIvwd5Pdd
少なくとも先代の炎と水、後裏切ったカリバークラスの実力はあったわけだ
652:一般転生者 ID:QkiqT+SJj
そりゃイッチでもそれなりに戦えるわ
653:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
これから俺ことテリオさんの話を聞こうと思うんだけどなに聞いたらいいかな?
654:一般転生者 ID:rAg2XwssK
お、イッチ。
655:一般転生者 ID:QW3Puhmb7
質問タイムか
656:一般転生者 ID:S7MHxFOdh
悩むけど最低限イッチがリベラシオンに居た理由は聞くべきじゃない?
657:一般転生者 ID:rLqO1da5p
せやな。話の雰囲気的に封印されてたらしいし。
658:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
おk。その方向で……あっ。
659:一般転生者 ID:5Wmz//2/+
どった?
660:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
もう倫太郎君が聞いてるンゴ……
661:一般転生者 ID:YHC+D35fP
流石
662:一般転生者 ID:ooqS6+set
有能
663:一般転生者 ID:CmaL5h2EI
やっぱり普通じゃないホモ・サピエンスは違うな!
◆◆◆
掲示板で質問しておく事を聞いている間に倫太郎君が既にしようとしていた質問をしていた。出鼻挫かれたな……
「あの、ならばどうしてテリオさんはリベラシオンに封じられていたのでしょうか?」
組織が人間を、それも同じ聖剣の剣士を封印していた話を聞いても物怖じしないのは凄いな。俺だったら怖くて聞けないや。
そんなことを考えながら倫太郎君を見ていると、彼はハッとしたように俺に自己紹介をしてきた。
「失礼しました、僕は新堂倫太郎。水勢剣流水に選ばれた水の剣士、ブレイズです。」
凄く生真面目な青年だけど、それが嫌味に感じない処か爽やかさすら覚える佇まいに戸惑ったが、握手を交わそうとしてくれる辺り彼も良い人なのだろう。
「こちらこそ、よろしく。倫太郎君」
「彼、ブレイズと貴方と闘ったセイバー、そしてそこのエスパーダは貴方と同じソードライバーに選ばれた剣士です」
ソフィアさんがそんな補足を入れてくれると、セイバーとエスパーダ。飛羽真君と賢人君が握手を求めてくる。
「さっきも名乗りましたが、神山飛羽真です!」
「富加宮賢人です。お噂は
「よろしく二人とも。……ん?」
賢人君が気になる事を言っていたが、先ずは倫太郎君との質問を解決しなくては。疑問に思いながらもソフィアさんに質問の答えを求める。
「ん~……それでソフィアさん。どうして俺はリベラシオンに?」
「…… 今から80年前。全ては貴方が持つ三つの黒きワンダーライドブックがサウザンベースで発見されたのが発端でした」
三つのワンダーライドブック――俺はそれを取り出しそれを見る。今みても禍々しい力を放っている様にも見えてしまう。
「………え?80年?」
ソフィアさんが言った聞き捨てならない言葉を聞き、驚きで身体が震える。それを肯定するように頷いてソフィアさんは続ける。
「当時の剣士たちではワンダーライドブックの力を引き出す処か、逆に精神にダメージを負う者ばかりだったのです…… 貴方を除いては」
「待って下さい!80年って……テリオさん全然若いじゃないですか!」
「それがこの人が当時の剣士たちから狂人と恐れ、敬われた理由だ。小説家」
信じられないとばかりに声を荒げる飛羽真君を先達として諫める尾上君だったが、その表情は優れない。まるで大きな後悔を告白する罪人のようだった。
「確かにテリオさんは力を引き出す事が出来た。当時の剣士たちもそれを喜んださ。でもな、誰一人として気づけなかったんだよ。力を引き出しただけで…… 影響を受けてない訳じゃなかったんだ」
「しばらくして剣士たちは異変に気づきました。何年経とうと、テリオの肉体が若々しいままなのを」
哀しいものを見るようにソフィアさんが見てくるが、正直分からん。
「黒きワンダーライドブックは所有者をも逃がさない。故に、テリオは精神を蝕まれながらも、決して死ねぬ不死人となったのです」
「この人はな、それでも世界の為に戦えるのならと戦い続けたんだ。……だが16年前、遂に限界を迎えた」
ここからが質問の本題か……。
「精神を限界まで磨り減らしたテリオは、ワンダーライドブックの力に振り回されるままワンダーワールドで暴走を始めました。当時の剣士が総員で対処しましたが……」
「本人の強さを含め、不老不死だ。出来る事が動きを止めてリベラシオンの最深部に封印する事だけだった。」
「テリオはその戦いで精神と魂を使い切り、もう目覚めぬものと思い三冊のワンダーライドブックと聖剣を共に貴方をリベラシオンに封じましたが……」
「記憶を無くして甦ったって訳か」
ここまで聞いてもあっけらかんと答える俺にソフィアさんと尾上君が驚いていると、賢人君や飛羽真君が心配そうに聞いてくる。
「テリオさん……恨んだりしてないんですか?」
「貴方も記憶を無くしてるのに」
「俺が?どうして?」
そもそもそれは俺が憑依する前のテリオさんの話だし、多分だけど前のテリオさんも恨むことは無いと思う。じゃなきゃ80年も不死人としてなんて戦えないだろうしね。
「言いたい事があるとするなら、『止めてくれてありがとう』だよ」
そう言って尾上君の肩を叩いて、元のリベラシオンの最深部に引っ込んでった。これ以上俺が居ても可笑しな空気になるだけだし、掲示板の兄貴たちと考察したいし(本音)
◆◆◆
尾上はリベラシオンの最深部に引っ込んでったテリオの背を見ながら、鼻をすする。
「……っは、やっぱあの人イカれてるぜ」
そう吐き捨てるもその顔は笑顔そのもので、先ほど様な憂鬱そうな表情は消えていた。それはソフィアも同じようで――――
「はい。それがテリオの良き所ですから」
―――晴れやかにテリオの背を見送っていた。
「あの尾上さん」
「なんだよ倫太郎」
「テリオさんのどの辺が狂人なんでしょう?普通に良い人でしたけど」
思い出したかのように倫太郎が尾上の言っていた狂人の意味を聞き出そうとすると、尾上はうんざりしたような顔をした後、ため息を吐きながら言った。
「あぁ…… あの人、暇な時を見つけてはワンダーライドブックの組み合わせ試しててな……当時残ってたワンダーライドブックの組み合わせは全部試したんじゃないか?」
「「「ぜ、全部!?」」」
「あの膨大な数のワンダーライドブックを!?」
「く、狂ってる……」
「確かに狂人だ……」
少しだけ認識を改めた飛羽真たちだった。
◆◆◆
664:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
【悲報】ワイ、おっさん処かおじいちゃんだった。
665:一般転生者 ID:PW2TnB2iX
草
666:一般転生者 ID:ZEBJk/sw/
ショックの割に軽いよwww
667:一般転生者 ID:ULC4zwgO9
不死人……貴公、私と薪の王を狩らないか?
668:一般転生者 ID:0XJaikH/u
灰の方!?
669:一般転生者 ID:mkkUkEVTx
(火継ぎの儀式は)不味いですよ!?
670:一般転生者 ID:FKFvTSVaq
ダクソ3に転生する奴なんておるんか(困惑)
671:一般転生者 ID:+XxnqlfQ1
灰の人は火継ぎを終わらせて
672:一般転生者 ID:mc7U8i+8U
にしてもイッチ80越えとったんか
673:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
ワイやない!テリオさんや!
674:一般転生者 ID:WokgFZ2PR
でも今はイッチじゃん
675:一般転生者 ID:bzOQH69pN
見苦しいで
676:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
( ´゚д゚`)エー
677:一般転生者 ID:LG0BsngxF
かわいくない
678:一般転生者 ID:sJkeaM33G
やり直し
679:一般転生者 ID:coT4erGQX
辛辣ゥ!
680:一般転生者 ID:nYDIPRavw
ハイハイ、そこまでにしとき。そろそろ考察にはいるでー
681:一般転生者 ID:XVn7MKQ0e
(。・_・。)ノハーイ
682:一般転生者 ID:yvlx9Q2ll
お願いし申す
683:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
オナシャス!
684:一般転生者 ID:t92xXkY3x
はい。まず一つ目、サウザンベースでライドブックが発見された事。
685:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
サウザンベースって?
686:一般転生者 ID:9HwDk2G30
ノーザンベースが北極にあるんやけどその反対側やな。
687:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
南極か。
688:一般転生者 ID:LXCs10N+6
そや。で、南極でクトゥルフ系と言えば……
689:一般転生者 ID:2Ot2pmrxK
狂気山脈かぁ……
690:一般転生者 ID:sMBoGBicY
また厄ネタかよ
691:一般転生者 ID:FD2nw6vx4
愛されすぎィ!
692:一般転生者 ID:2K1rlK+vn
知らん人の為に狂わない程度に解説。狂気山脈は旧カンブリア紀に旧支配者と呼ばれる存在が支配していた土地。今は支配者が作り出したショゴスと呼ばれる化け物が徘徊しているらしい。
693:一般転生者 ID:nfMEVLJp6
博識ニキ!
694:一般転生者 ID:3AvPvsET9
いつもあざっす!
695:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
え?そんな危ない所から見つかったの?
696:一般転生者 ID:8+ZqD267M
まあでも持ち帰れたって事はショゴス居なかったんやろ
697:一般転生者 ID:NRYoiRaYY
ほんとぉ?
698:一般転生者 ID:OmUpEtgvQ
だといいなぁ……
699:一般転生者 ID:rzRfrhGIG
二つ目。イッチことテリオさんだけがちゃんと使える。
700:一般転生者 ID:w6ANnosrl
使える(不老不死)
701:一般転生者 ID:MKNbGVyYK
使える(副作用が無いとは言ってない)
702:一般転生者 ID:o6bg4RxK+
使える(精神に影響が無いとは言ってない)
703:一般転生者 ID:G3O+JQZAh
簡単に並べてもヒデェ。
704:一般転生者 ID:ZW5rn22m8
完全に邪神の玩具ですねコレは
705:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
えぇ…?俺が一体何したと?
706:一般転生者 ID:14kfrti6g
強いて言うなら邪神に目を付けられたことかな
707:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
俺関係無いよねぇ!?救いは無いんですか!?
708:一般転生者 ID:XWc0GwIku
ないです。
709:一般転生者 ID:AelieBdvj
ある訳ない。
710:一般転生者 ID:69j9/sJP9
むしろ助かると?
711:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
Oh……My……God……
712:一般転生者 ID:Ywl/YAwPy
君の神は邪神様やでwww(愉悦)
713:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
あぁぁぁんまりだぁぁあぁ!!!
714:一般転生者 ID:lb6z/X7d7
発狂したイッチはほっといて三つ目、イッチは憑依転生者か否か。
715:一般転生者 ID:fLj6eG5U5
どういうこと?
716:一般転生者 ID:wJNEQNXDr
そう思い込んでるだけのテリオさんの可能性が出てきたからな。
717:一般転生者 ID:Txxn5RgY8
16年前の戦いで精も魂も尽きてもう目覚めぬって言ってたけど、もし目覚めたら記憶は無いかもしれないって向こうは思ってたしね。
718:一般転生者 ID:F15qVdh8U
ライドブックに宿る邪神の力に操られてるってこと?
719:一般転生者 ID:MqZro0NXR
簡単に言えばね。正直コレに関しては考えるだけ無駄と言うか、邪神関連である以上どうとでも言い訳出来るからね。
720:一般転生者 ID:STvlgE6re
三つ目は意味ないか。
721:一般転生者 ID:99A8IJGT/
確かに、時空を司ってる邪神様なら掲示板に介入なんて簡単だろうし?
722:一般転生者 ID:6Q7ajlQXV
せやな。
723:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
え?俺偽者説?
724:一般転生者 ID:P5bjkwOq7
戻ったか。
725:一般転生者 ID:XGtclGHUx
>>723
せやでー。イッチの前世もあんま信憑性が無くなってもうた。
726:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
ふーん。
727:一般転生者 ID:8GSjJIB6r
反応薄っ!
728:一般転生者 ID:1lmSYlBfb
自分の事やで?
729:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
どのみちこの世界を生きるんだから、細かい事まで考える必要なくない?
730:一般転生者 ID:I03trLDTF
………
731:一般転生者 ID:bP21uDOen
イッチ……
732:一般転生者 ID:dvOeaWeop
いや、元はお前が助けを求めたんやろが。
733:一般転生者 ID:Z6+I5ogNn
そうだった
734:一般転生者 ID:G9HAddVgV
ちょっとでもカッコいいと思った私の気持ちを返せ
735:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
なんでや!いーじゃん!ちょっと位カッコつけたって!
736:一般転生者 ID:8iWDXuFNT
おじいちゃん。子供みたいな事言わないの。
737:一般転生者 ID:aN97UN2pm
そうじゃん。イッチジジイやん。
738:一般転生者 ID:Vdsmvt+Sf
はーあほくさ。くたばれやジジイ。
739:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉ!!!
740:一般転生者 ID:sS/5F31ZS
また発狂した。
741:一般転生者 ID:I5jUh/fa/
いじめ過ぎたか
742:一般転生者 ID:JfggnJnxf
自業自得
743:一般転生者 ID:EeBbb5Tai
残当
744:一般転生者 ID:mBMDY782g
みんなのイッチの扱いが雑になってる……
745:一般転生者 ID:cMb3OqiTs
まあ、スレ民の仲が深まった証拠やで。
746:一般転生者 ID:GXw++YKcg
そうだな。どのみちイッチと掲示板越しとはいえ、邪神様に目を付けられてるのは俺らも同じだし。
747:一般転生者 ID:HR3Vb/aE7
これからも出来る限りの手助けはする方向で
748:一般転生者 ID:xVNLshbHh
異議なし
749:一般転生者 ID:XTv/ee1pK
異議なし
750:一般転生者 ID:OORDO/hDq
異議なし!
751:一般転生者 ID:65UxpbRHM
異議アリ!
752:一般転生者 ID:Bm0RyWN5G
>>751
お前……
753:一般転生者 ID:kuZWUkSaK
>>751
このタイミングだ。言いたい事があるなら言ってみろ。
754:一般転生者 ID:65UxpbRHM
一回言ってみたかった。他意はない
755:一般転生者 ID:qbb6nozFQ
死ね
756:一般転生者 ID:BqIOJACDn
くたばれ
757:一般転生者 ID:VC5eC9Qzf
地獄に堕ちろ
758:一般転生者 ID:G3oSr9T2v
ホントウニモウシワケナイ…
759:一般転生者 ID:WkHJ/lMnv
たく……ホレ、イッチ。いい加減戻ってこい。
760:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
話纏まった?_:(´ཀ`」 ∠):_ …
761:一般転生者 ID:BqrVgUupK
クッソwww
762:一般転生者 ID:y+iX5dQ5K
そんなにショックかwww
763:一般転生者 ID:RnalYqQHJ
悪かったって。機嫌治せwww
764:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
今の所頼れるのスレ民の兄貴たちだけだしさ?このぐらいなら許すけどさあ?限度あるよね?
765:一般転生者 ID:/6fFJbVSV
ゴメンゴメン。
766:一般転生者 ID:RBzL6Xi2n
一回折れると面倒だなイッチ…
767:一般転生者 ID:WM2aRZJOn
ライドブック使った時より精神にダメージ負ってて草
768:一般転生者 ID:FnlbZn3v5
よし、話を戻そう。取り敢えず考察と言うか分かった事纏めるとこんな感じだが、気になる事あったか?
769:一般転生者 ID:b5U+xeltK
16年前って言ったらセイバー本編で起こったメギドの総攻撃やカリバーの裏切りが起こる前か
770:一般転生者 ID:7/ZEBESjE
そうだな。テリオさんは参加してない筈だ
771:一般転生者 ID:m0++ggmTE
で、テリオさん止めるのに剣士総動員したんやろ?イッチになる前のテリオさんどんだけ強いの。
772:一般転生者 ID:zRoehId68
先代やカリバークラスかと思ったらそれ以上とかバケモンかよ……バケモンやった(不死人)
773:一般転生者 ID:ldDGXliZg
剣士となれば入れ代わりは激しいだろうし、80年戦い続けたのなら相当な経験値ありそうだな。
774:一般転生者 ID:fiGFQ8dkq
そのお陰で素人のイッチでもまともに戦えてるんやから、イッチはテリオさんに感謝やで
775:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
(‐人‐)ナムナム
776:一般転生者 ID:YxCfX7HPt
拝むなwww
777:一般転生者 ID:aGcN7lQ3k
ほんとイッチそういう所やぞ?
778:一般転生者 ID:li/FM4rnt
はぁ…取り敢えず考察はここまでにしよう。イッチ、そろそろライドブックの確認に戻ろう。
779:一般転生者 ID:jN/6D4xoa
そうだな。なんだかんだ能力の確認してないしな
780:一般転生者 ID:Z7asXNd5Y
正直あんな厄ネタブックの確認したくないけどな
781:一般転生者 ID:RQEU/QPlW
知らん事にはどうしようもない。幸いライドブックという形になってるんだ、贅沢は言えない。
782:一般転生者 ID:dgR8Oc27K
普段なら不定形だしな、クトゥルフ勢。
783:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
>>778
したいけど出来ないんだよね。
784:一般転生者 ID:ECCtwjS79
なんでや?
785:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
聖剣は大秦寺君が整備してるし、ライドブックはソフィアさんが持ってった。
786:一般転生者 ID:Qr4d6xduC
そっかー
787:一般転生者 ID:mGaeQimI7
ソフィアはともかく大秦寺はしばらく返してくれないだろうな
788:一般転生者 ID:472swSyY+
イッチこんな事言われなかった?「触るな!……聖剣が泣いている……」
789:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
そんな当たり強くなかったけど……「触らないで!……聖剣が休息を求めてます……」
790:一般転生者 ID:iyNbtKTCA
そんな柔らかい感じだっけ?
791:一般転生者 ID:JsUMpMKA3
一応テリオさんが目上だからだろ
792:一般転生者 ID:rI/E/+4XB
ソードオブロゴスの古参にとってはみんなの先生みたいなもんやろ?テリオさんって
793:一般転生者 ID:ThwLDQ9c9
80年戦ってるベテランだもんなぁ
794:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
( *`ω´) ドヤァ
795:一般転生者 ID:OWeTHMVMv
イッチやない
796:一般転生者 ID:Mhvq1SCN2
ドヤ顔止めろ
797:一般転生者 ID:3sArVxeds
うーん…手元にないなら仕方無いか。ガトライガーは今使ってるとして、ゲートライドブックはどうした?
798:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
それなら……アレ?
799:一般転生者 ID:9OgnJ0dU6
ん?
800:一般転生者 ID:B/nukQrL8
なんだ?
801:一般転生者 ID:xcDr5Tamj
ドシタ?
802:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
いや、ゲートライドブックが無い……
803:一般転生者 ID:jZY4BoJbf
はぁ!?
◆◆◆
テリオが掲示板で考察している頃、ノーザンベースでは飛羽真、倫太郎、賢人の三人がテリオのワンダーライドブックをそれぞれの手に持ちながら彼の事を考えていた。
「なんというか。あっさりした人といいますか…」
「不気味な位、感情の起伏が少なかった」
「それも、このワンダーライドブックの力が原因か」
それぞれの手の中で禍々しく存在感を放つ三冊のワンダーライドブック。目にするだけで三人は魂が持っていかれそうな感覚に襲われる。
「神獣、生物、物語。その全てがクトゥルフ神話がモチーフになっている。創作の物語でもワンダーライドブックになるとこんな事になるのか?」
彼ら若い剣士にとってワンダーライドブックは自分の力を高め剣士として、仮面ライダーとしての力をか弱き者たちの為に使う神秘の力。その力が所有者に襲いかかるなど信じられる事ではなかった。
「今ハッキリと分かった。父さんが言っていたのはテリオさんの事だったんだ」
「賢人のお父さんが?」
「ああ。『俺が唯一敵わないと思った剣士がいる。その人は自分が想像も出来ないような苦しい目にあっても、何でもないような涼しい顔をしていた』って」
その賢人の言葉には畏怖と尊敬と懐かしさといった様々な感情が含まれていたが、それが分かるのは賢人ただ一人。複雑そうに話す彼に飛羽真と倫太郎は頷く事しか出来ない。
「おそらくテリオさんも戦線に復帰するでしょう。ですが自分の身を削る事を尾上さんたちも、僕たちも望んではいません」
倫太郎の言葉に同意する二人。三人のワンダーライドブックを握る手が無意識に強まる。
「出来る限り、テリオさんの力を借りない様に努めましょう」
「ああ。あの人の物語を悲しい物にはさせない!」
三人が決意を新たにした時、ノーザンベースの本棚の一角にある本が光った。
「メギドだ。また街が消されてる!」
近くに居た賢人が本を開き、そこに写る街の様子を覗き視ると、メギドたちが暴れていた。
「ピラニアのメギド……それに」
「デザスト!」
一際目を引くのは、虫と骸骨が組合わさったかの様な漆黒の剣士の姿をしたメギド。様々な剣士との因縁があるデザストと呼ばれたメギドが街を破壊していく。
「行こう!倫太郎、賢人!」
「ああ!」
「はい!」
そうして三人は人々を救うべくワンダーワールドにむかう。三冊の黒きワンダーライドブックを手にしたまま……
◆◆◆
804:一般転生者 ID:ll/2HwVqn
何でゲートライドブックが無いんだろ
805:一般転生者 ID:8JSl1FTRt
そういえばさ。イッチが最初に使った時って空間に穴が空いたんだよね?
806:一般転生者 ID:YL2ALrezD
ああ。それでイッチはワンダーワールドに直行したんだよ。
807:一般転生者 ID:pmdQ/hgLR
それ、もしかして邪神様特製の奴では……?
808:一般転生者 ID:fZ9kVy06E
……あり得る。ソフィアはテリオさんと封印したのは三冊のライドブックと聖剣だって言ってたしな。
809:一般転生者 ID:XW3XfmA9+
期待されてるなぁ、イッチ(白目)
810:一般転生者 ID:My44fs9jd
嫌な期待だ……
811:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
マズイマズイマズイマズイマズイ!!!
812:一般転生者 ID:N3VAJwmZK
いきなりなんだよ!?
813:一般転生者 ID:ev7OznR5H
ゲートライドブックが邪神様に改造されてた以上にマズイ事があるのか?
814:聖剣保有転生者 ID:Q106FU0SAN
飛羽真君たちが俺のライドブック持ってっちゃった!
815:一般転生者 ID:IbwNKLuGr
あー……
816:一般転生者 ID:UI2lhs975
それはマズイわ。
817:一般転生者 ID:P+TbJzVG5
何してんだ主人公!?
◆◆◆
「飛羽真君たちが俺のワンダーライドブックを?」
消えたゲートワンダーライドブックを探していると、慌てた様子のソフィアさんと大秦寺君がリベラシオンにやってきてそう告げた。
「でも……なんで!?」
「テリオさんの話を聞いたからだろう」
俺の話を?――――――そう首を傾げていると大秦寺君は続けた。
「アイツらは基本お人好しだ。ワンダーライドブックを使えば精神も魂も削ると聞いてテリオさんが戦わなくてもいい状況を創ろうとしている―――だが……」
「黒きワンダーライドブックは貴方以外が使えば精神にダメージを負います……それゆえ戦えなくなった剣士もいます」
おそらくあの三人は覚悟の上だろう。二度と剣士として戦えなくなる可能性もあるのに……
「
「それは!?」
「上條さんの言葉…… 覚えているんですか?」
「いや。でもなんとなく、ね」
バカだなぁ、ホント―――でも嫌いじゃない。助けたいと思う心はきっと大事で尊いのだと思う。だからこそ、俺の為に捨てていい訳がない。
「取り敢えず。三人のフォローに行かないとね」
俺は飛羽真君たちを追いかける為にリベラシオンから出ようとすると、ソフィアさんはまた哀しげな顔をする。
「また貴方に背負わせるのですね、私は」
「背負ったつもりはないよ」
「いえ、貴方は聖剣に選ばれた剣士です。否応なしに背負わせる事になります」
そう言いながらソフィアさんは俺の聖剣を大秦寺君から受け取り、儀礼を施す様に俺に問いかける。
「もう一度、剣を取ってくれますか?星の剣士、仮面ライダーバルザイとして」
―――――バルザイ、それが俺の剣士としての…… 仮面ライダーとしての名前。
「この命尽きるまで」
そう宣言して俺は星辰剣狂星を手に取った。
◆◆◆
「さあさあ大変な事になったよ!使えば精神が壊れてしまう禁断のワンダーライドブックを飛羽真、倫太郎、賢人の若き三剣士が持って行っちゃった!?」
不思議な世界、ワンダーワールドの何処かにある家で、奇っ怪な紳士タッセルが語りだす。その手元にはいつぞやの飛び出す絵本があった。
「そして!復活した星の剣士、仮面ライダーバルザイも、そんな飛羽真たちを助ける為に飛び出した!どうなっちゃうんだろうねぇ~~?気になるー!」
そうしてタッセルは興奮するままにふわふわと踊り出した。絵本に描かれた黒猫、猟犬、邪神は、その目を光輝かせているのだった………
◆◆◆
感想でちらほら聖剣のふりがなを言及する人たちが居たのでここでちょっと解説します。
セイバーの世界の聖剣は大きく2つのルールがあり、私もそれに則って名前を付けてます。
ズバリ、
せいしんは星辰でもあり精神を表しており、きょうせいは凶星であり狂声でもあるのです。
後は星の剣士なのでちゃんと前後を星で挟んでます。
以上が聖剣についての簡単な解説です。
例によって続きは未定ですが、戦闘回になるのは間違いありません。気長にお待ち下さい。