クトゥルフ系ライダーに転生した俺は掲示板のスレ民と愉快な仲間たちと世界を守る   作:響く黒雲

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アンケート初めてしましたが、予想以上に集まって勝負が早々に決まっていたので三日程で終了しました。今後もアンケートをする場合三日が目安ですのでよろしくお願いします。

今回はかなり駆け足な上詰め詰めな展開。そのぶん戦闘はたっぷりですから!

何時もよりガバガハになりそうな予感がしながら投稿。

それではどうぞ!


「闇広がる空、浮かぶは星。」

◆◆◆

 

「みなさん。ボンヌ・レクチュール!ボクはタッセル。ボクは今、小説家の神山飛羽真の活躍に注目中!」

 

不思議な世界に存在するタッセルの家。今日はどうやら家の中ではなく、庭でいつもの語りを始めるようだ。

 

「禁断のワンダーライドブックの力に振り回され、絶体絶命の飛羽真たちを救った仮面ライダーバルザイ、テリオ=カーターに弟子入りした飛羽真たち三人の剣士たち。彼の特訓はどんな成果をもたらすのかな?」

 

優雅に紅茶を飲み、楽しげな表情のまま語るタッセル。今日も不思議な世界では平和にシャボン玉が舞っていた。

 

 

◆◆◆

 

「ハッ!」

 

「グゥ…!ダアッ!」

 

二人の剣士がリベラシオンで聖剣を交え、斬り合う。片や聖剣を振るうたび炎が巻き起こり、もう一人が聖剣を振るえば星がキラキラと舞い散る。

 

「オオッ!」

 

「おっと。太刀筋がブレてきたよ!」

 

「グアッ……!?」

 

一見互角のように見えていたが、それは間違いで。炎の剣士はもう一人の剣士に手加減されながら剣を交えており、実力の差がハッキリしている。聖剣を弾かれ、蹴り飛ばされた炎の剣士の首筋に星の聖剣、星辰剣狂星が添えられた。

 

「悪い癖だよ?決める時に無意識に視線が下がるのは」

 

「ハァ…ハァ…。まだ、勝てませんか…」

 

「そんな簡単に越えられたら俺の60年が無駄になるじゃん」

 

そういって星の剣士、テリオ=カーターは笑って炎の聖剣、火炎剣烈火を炎の剣士、上條大地に手渡す。

 

「ありがとうございます。テリオ先生」

 

「先生はよしてって、上條君」

 

「いえ、先生は俺の目標ですから」

 

「堅いなぁ……」

 

「おっ、やってるやってる。」

 

堅く話す上條に苦笑いしなが答えるテリオだったが、そんな時、リベラシオンに一人剣士がやって来た。

 

「富加宮か」

 

「やあ、富加宮君。君も修練かい?」

 

その手に闇の聖剣、闇黒剣月闇を持った闇の剣士、富加宮隼人。上條大地の友人にして同士、そしてテリオの数多くいる教え子の一人だ。

 

「そんなとこです。いっちょ、手合わせをお願いします。先生」

 

「全く、どうして皆して俺を先生とか師匠とか呼ぶのかねぇ……単に欠点とか使い方とかに口出してるだけなのに」

 

「だからだと思いますが」

 

至極当然の事を突っ込まれる辺り、記憶が失くなる前からテリオはあまり変わってはいないようである。

 

「フフッ……それじゃ、始めようか」

 

「今日こそ勝たせて貰いますよ、先生!」

 

「いや、俺が先だ富加宮!」

 

「は!?ちょっ…!二人同時はズルいって!」

 

一人増えて賑やかになった修練を、テリオは炎と闇の聖剣を受け流しながら始めるのだった。

 

 

◆◆◆

 

 

1:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 はい、安価取りまーす。

 

2:一般マスター ID:Kbm358o2

 唐突だな。

 

3:関西転生者 ID:hnshin334

 >>1

 ちょっとは説明しいや

 

4:一般転生者 ID:pmjfO2SOT

 何気に初安価だな。

 

5:一般転生者 ID:qgL8kSmIu

 やる気がムラムラ湧いてくるぜ……!

 

6:一般転生者 ID:jfYqzruU+

 ムラムラするな。

 

7:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 前回流れで鍛えることになった三人の剣士たちの修行内容を安価で決めます。

 

8:一般転生者 ID:f4eytJMdd

 大事な弟子の修行を安価で決めるな

 

9:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 なお世界的、能力的に無理な物は弾きます。

 ではまず>>20から

 

10:一般転生者 ID:9vHb5rjtc

 うぉい!?

 

11:一般転生者 ID:eh6cCI4jE

 いきなりだな

 

12:一般マスター ID:Kbm358o2

 俺のマスターでもそんな無茶苦茶しないぞ!?

 

13:一般転生者 ID:v0ddDj7cQ

 マスターニキのマスターってだれ?

 

14:一般マスター ID:Kbm358o2

 紛らわしいな…… マスマスだよ。

 

15:一般転生者 ID:Z0cNn+NE8

 はぁ!?

 

16:一般転生者 ID:5f93/Oo3Q

 現状訳わからん人筆頭じゃん

 

17:一般転生者 ID:tjl8KLnNy

 んなこと言ってる場合か!?もう安価だぞ!

 

18:一般転生者 ID:Kr65R1utM

 常時変身を維持

 

19:一般転生者 ID:Y6ArJk0tc

 聖剣使用不可

 

20:一般転生者 ID:4RH1kyFe+

 イッチはライドブックのみで攻撃

 

21:一般転生者 ID:/4kzU9U0n

 他の剣士に救援

 

22:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 >>20

 俺が縛るの……?

 

23:一般転生者 ID:6sBHvwLhJ

 草

 

24:一般転生者 ID:GBtxaYc91

 イッチが縛りプレイするのかよww

 

25:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 あれ?これ飛羽真君たちの修行だよね?なんで俺が縛りプレイしなきゃいけないの?

 

26:一般転生者 ID:GBmYdrd3g

 仕方ないね

 

27:一般転生者 ID:h3p5XdaJ/

 安価は絶対だからね

 

28:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 チクショウ……。聖剣!聖剣は使わして!

 

29:一般転生者 ID:Dv4MxJ2We

 良いけど変身しないでね?

 

30:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 Nooooooooo!!!

 

31:一般転生者 ID:3bR3uWYXH

 ホラホラ、次だ次。

 

32:一般転生者 ID:OvLJ6XRlB

 休んでる暇はないぞ!

 

33:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

  スレ民が優しくない……>>40

 

34:一般転生者 ID:/FTdKEcVu

 イッチてめぇ!

 

35:一般転生者 ID:zCtKW85A7

 いつも早いんだよぉ!

 

36:一般転生者 ID:r6PcBEfPL

 だから苛められるんやぞ?

 

37:一般転生者 ID:vbLJDuEiY

 あーもう40だ。

 

38:一般マスター ID:Kbm358o2

 イッチは一歩も動かない

 

39:関西転生者 ID:hnshin334

 高町式訓練

 

40:一般転生者 ID:pq7vl7/5x

 変身は一冊まで

 

41:一般転生者 ID:4AK13l/Za

 >>39

 あっぶぇ!?

 

42:一般転生者 ID:1ub7Vi7Un

 危うく飛羽真君たちが魔王の餌食に……

 

43:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 高町式訓練って?

 

44:一般転生者 ID:vBc8Z+9Q8

 生徒を苦痛と恐怖で支配して強制的に仲良くなる術

 

45:一般転生者 ID:hmCuBjIfv

 >>39

 どうしてそんなこと書いた!言え!なんでだ!

 

46:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 えぇ……洗脳じゃん

 

47:関西転生者 ID:hnshin334

 >>44

 間違っとらんけど悪意あるでその紹介

 

48:一般転生者 ID:I3jeq2ijf

 間違ってないのは認めるのか……

 

49:一般転生者 ID:/y8G+n1YO

 つかマスターニキ地味にイッチに縛り内容増やそうとしてて草

 

50:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 ふざけやがって…!!オラ!>>55だ!

 

51:一般転生者 ID:Eo3VJuY+J

 またか!

 

52:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 時間与えたら厄介な安価にするだろが!

 

53:一般転生者 ID:o8aM+mV8E

 否定はしない

 

54:一般転生者 ID:l5RRj6/Cr

 やべーよ、もう安価だ!?

 

55:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 普段とはちがうライドブックを使わせる

 

56:一般転生者 ID:JeE+TtTp9

 博士ニキ!?

 

57:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 あれ?ダメでしたか?

 

58:一般転生者 ID:HgU76rDmi

 いやいや、そんなことはないけど

 

59:一般転生者 ID:qVMS9xu6L

 参加するとは思わなかった。

 

60:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 安価ぐらいは参加しますよ。

 

61:一般転生者 ID:Jsu5t+h5d

 だってよ?翻訳ニキ

 

62:一般転生者 ID:Q8VA8HXfQ

 見てるかー?

 

63:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 見てますよ!今忙し…『話は終わってませんよ?昨日響とナニしてたんですか!!』待って、未来ちゃん!?ナニもして――――

 

64:一般転生者 ID:82OwI/KsL

 あっ(察し)

 

65:一般転生者 ID:bNe6rTzsv

 翻訳ニキ……

 

66:一般転生者 ID:5ZuXARW8D

 慌てすぎて実況モードになってたな

 

67:一般転生者 ID:pAtOAVx+M

 痴情の縺れって怖いね

 

68:一般転生者 ID:WZBgyAQCr

 シンフォギア世界に転生したなら良くあること

 

69:関西転生者 ID:hnshin334

 よくあるん?

 

70:一般転生者 ID:/PGkF/+3O

 基本愛が重い子ばかりだから()

 

71:一般マスター ID:Kbm358o2

 あの世界にだけは近寄らない様にしてる…

 

72:一般転生者 ID:OU/H/IZ3b

 マスターニキが警戒してて草

 

73:一般転生者 ID:UkMCCRWc9

 悪い意味で人間の理性のタガが外れてる世界だからね

 

74:一般転生者 ID:GE1jdVWTM

 イッチにピッタリジャマイカ

 

75:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 >>74

 新技を唐突に思い付いたんだけど実験台になってくれるなんて嬉しいなぁ!

 

76:一般転生者 ID:bKwLXpS/1

 ヒェッ

 

77:一般転生者 ID:LGt7xIslM

 不用意なこと言うから……

 

78:一般転生者 ID:S+CLMSvDx

 SAN値直葬間違いなしですねこれは

 

79:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 全く……まとめると

 >>20

 >>40

 >>55 

 だな……関係ないの一つ混じってるけど

 

80:一般転生者 ID:T3TOazXBA

 分かってると思うけどイッチ

 

81:一般転生者 ID:PknLGZBXj

 安価はー?

 

82:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 絶、対…!(歯軋り血涙)

 

83:一般転生者 ID:TEC2HNeqX

 分かればよろしい

 

84:一般転生者 ID:wP2rX89Ub

 がんばれよー

 

85:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 他人事だと思って…!

 

 

 

◆◆◆

 

「全く……」

 

俺は掲示板アプリを閉じてガトライドフォンをしまう。こんなことなら安価は止めとけば良かっただろうか?そしてどんな修行にしようか頭を悩ませる。

 

「まぁ、博士ニキのお陰である程度は固まったけどさ」

 

さしあたっては内容を伝えよう。そう考え、俺は飛羽真君が経営しているという本屋、ファンタジック本屋かみやまに足を運んだ。

 

「ここか……おしゃれだな」

 

開店している事を知らせる本型看板が、『物語の始まり』になっている。閉じてみたら『完』になっていた。

 

「お邪魔します」

 

店内は正に子供が好きそうな物が沢山置かれていた。汽車の走る精巧なジオラマ等もそうだ……が、どうして男湯と女湯?

 

「あっ、テリオさん!」

 

「えっ!?誰々この人?イケメーン!」

 

カウンターらしき所で何かしら書いていた飛羽真君と、スイーツを頬張っている知らない女の子がいた。

 

「ねぇねぇ飛羽真!この人も剣士なの!?」

 

「ああ、テリオ=カーターさん。ソードオブロゴスで最年長の剣士で凄い人なんだ!」

 

「大袈裟だよ飛羽真君」

 

なんだか凄いなぁ……飛羽真君もテンション高い方だけどこの子がいると倍になって明るいや。

 

「えっ?最年長?こんな若いのに!?」

 

「そこら辺デリケートだから、触れないでくれると嬉しいかな……君は?」

 

「あっ、ウチ須藤芽依っていいます!ソードオブロゴスで手伝ってます!」

 

「そうなんだ。よろしく芽依ちゃん」

 

活発そうなこの子、芽依ちゃんは常にテンションが高いのが普通みたいだ。聞くに飛羽真君の編集も担当してるとか。いいねぇ、編集さんと作家さんが仲いいのは。

 

「それで、どうしたんですか?テリオさん」

 

「鍛えて欲しいって言ってたろ?内容が決まったから始めようかと思ってね」

 

「なら倫太郎と賢人も呼ばないとですね。芽依ちゃん、原稿よろしく!」

 

「OK!」

 

そういって俺たちはブックゲートでノーザンベースに向かった。

 

 

 

 

 

 

「さて、内容なんだけどね」

 

所変わってノーザンベースのリベラシオン。そこに集まっている三人に思い付いた修行内容を伝える。

 

「まず一つ。今回は制約を課す、最初は変身に使うライドブックは一つまでだ。それ以外は俺に渡してくれ」

 

コクリと頷き、二つずつライドブックを渡してくれる三人に、大丈夫そうだと思って更に伝える

 

「次がコレだ」

 

そうして今度は俺のライドブックとそれ以外のライドブックを飛羽真君たちに渡す。

 

「いいんですかテリオさん!?」

 

「コレが無いと変身出来ませんよ」

 

「今の君たち位なら変身しなくてもいけるから心配しなくてもいいよ」

 

そう言う俺に若干ムッとしながら表情を険しくする三人だったが構わず続ける。

 

「言ったでしょ。黒いワンダーライドブックを一冊は使える様にするって、俺のライドブックとその他のライドブックを組み合わせて俺に攻撃を当ててみろ。俺はコレと……三人のライドブックで攻撃するから」

 

俺は一つのライドブックを取って暗闇に引っ込んだ。

 

「俺の攻撃が始まったら開始だから。今の内に変身しておいた方がいいよー」

 

さて、どう対処してくるかな。

 

 

◆◆◆

 

「あれは嘗められてるのか?」

 

賢人が表情を険しくして暗闇に消えていったテリオの背中を睨み付ける。

 

「いえ、おそらくテリオさんが言っている事が正しいでしょう。悔しいですが、相手が生身だからと言って油断はしない方が良さそうです」

 

倫太郎も悔しげに表情を曇らせているが、テリオと自分たちの実力差を正しく分析し、そこからどう攻略するかを考えていた。

 

「この黒いライドブックを使いこなす機会をくれた。そう考えよう」

 

飛羽真の言葉に二人は頷き、今あるライドブックで何が出来るかを考える。幸いテリオが持っているライドブックは普段自分たちが使っているライドブックだ。こちらに分があるだろう――――そう思っていた。

 

 

◆◆◆

 

【実況モードに移行します】

 

86:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 うんうん。まず一つクリアだね。

 

87:一般転生者 ID:mTuCfQyG3

 どういうこと?

 

88:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 変身しておいた方がいいよって言っておいたんだ

 

89:一般転生者 ID:9Oh7ne36B

 でも変身してないじゃん

 

90:一般マスター ID:Kbm358o2

 なるほど。そういう……

 

91:関西転生者 ID:hnshin334

 マスターニキなんか分かったん?

 

92:一般転生者 ID:m+vDYELMp

 教えて教えて

 

93:一般マスター ID:Kbm358o2

 イッチはわざと変身しとけって言った。つまり変身しなければ攻撃しないってことだ。

 

94:一般転生者 ID:2AOiIbB09

 ははぁ……それまでに作戦建てとけってことか。

 

95:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 そ、相手から与えられる情報が全て正しい訳じゃない。その見極めが出来るかで危険度が大分違うからね

 

96:一般転生者 ID:rwpneaqgL

 イッチ考えていたんだな

 

97:一般転生者 ID:IiVsBiI8n

 てっきり弟子の修行安価で決めるメンドクサガリかと

 

98:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 お、そうだな。

 

99:一般転生者 ID:Y+S9Y2e33

 イッチ?

 

100:関西転生者 ID:hnshin334

 怒らへんから言うてみ?

 

101:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 安価は気分でやりました……

 

102:一般転生者 ID:xGeXiER5W

 こいつ……

 

103:一般転生者 ID:RzXSJvZ4J

 イッチはさぁ……

 

104:一般転生者 ID:L/i6CPBed

 やっぱ狂人じゃないか

 

105:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 あ、変身した。そろそろ仕掛けるわ

 

106:一般転生者 ID:Os6AcJtiM

 飛羽真君たちでイッチ倒せると思う?

 

107:一般マスター ID:Kbm358o2

 無理だから一撃当てる修行内容なんだろ

 

108:一般転生者 ID:HZ8SwLW2k

 一冊縛りだしね

 

109:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 【キリンの恩返し!ふむふむ……】

 【ヘッジホッグ!ふむふむ……】

 【習得二閃!】

 

 『えっ?プレゼント?』

 『待て飛羽真!』

 『それを開けては!』

 『うわぁ!?中から針山が!?』

 

 

110:一般転生者 ID:3oImUBDDd

 始まった……けど

 

111:一般転生者 ID:EOC0obo0L

 初手トラップは意地が悪い

 

112:一般マスター ID:Kbm358o2

 でもこれで三人はトラップが来るのを警戒しなければならなくなったな

 

113:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 『気をつけろ二人共!またトラップが……』

 

 「警戒するのは良いけど考え過ぎだよ賢人君」

 

 【イーグル!ふむふむ……】

 【ケルベロス!ふむふむ……】

 【習得二閃!】

 

 『なっ!?うわああああっ!?』

 

 

114:一般転生者 ID:xFvsALkcM

 うわぁ……容赦ない……

 

115:関西転生者 ID:hnshin334

 竜巻で吹き飛ばした後ケルベロスが追撃!?なのはちゃんよりヒドイ!?

 

116:一般転生者 ID:UC+XeDlup

 熱と電気で電子レンジ状態だろアレ

 

117:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 『賢人!』

 

 「ほら、二人は見てるだけかい?」

 

 『……いいや!絶対に一撃入れてみせる!』

 

 【笠じぞう!ふむふむ……】

 【ドラゴン!ふむふむ……】

 【習得二閃!】

 

 『ハアッ!』

 

 

118:一般転生者 ID:AuVg0C9uJ

 おっ、飛羽真君が反撃した。

 

119:一般転生者 ID:ZXqFcp82s

 燃える龍の石像がイッチに向かってった!

 

120:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 『僕だって!』

 

 【ティンダロス!ふむふむ……】

 【ジャックと豆の木!ふむふむ……】

 【習得二閃!】

 

 『タアッ!』

 

 

121:関西転生者 ID:hnshin334

 後ろから倫太郎君が攻撃しとるで!

 

122:一般転生者 ID:SPgLHUZyS

 なるほど、ティンダロスの自動追尾を使って豆の木を確実に当てに行ったな

 

123:一般転生者 ID:irRdK2eEs

 これは流石にイッチ終わったか?

 

124:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 「悪くない。でも甘い!」

 

 【キリンの恩返し!ふむふむ……】

 【イーグル!ふむふむ……】

 【ピーターパン!なるほどなるほど……】

 【習得三閃!】

 

 

125:一般転生者 ID:e85/sO53M

 妖精がプレゼントボックスを開けて?

 

126:一般転生者 ID:7EFlayiNg

 中から竜巻!?

 

127:一般転生者 ID:4naOWYsCt

 二人の技を吸い込んでる……

 

128:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 「どした?まさかこれで――――」

 

 『終わりじゃない!』

 

 【ウサギとかめ!ふむふむ……】

 【ブラックキャット!ふむふむ……】

 【習得二閃!】

 

 『ハアアアッ!』

 

 

129:一般転生者 ID:FF5cS0aX5

 おお!吹っ飛ばされた賢人が!

 

130:一般転生者 ID:rpl3fdnFJ

 高速の猫の爪を!

 

131:一般転生者 ID:o+Yhdg1LR

 叩き……

 

132:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 「もう少しタイミングが早かったら終わったかもね」

 

 【ケルベロス!ふむふむ……】

 【西遊ジャー!ふむふむ……】

 【習得二閃!】

 

 「オオオオッ!」

 

 

133:一般転生者 ID:vKCgEvVuQ

 込まない!

 

134:一般転生者 ID:8lhOIHvz/

 イッチ強すぎィ!?

 

135:一般転生者 ID:U/oOAIZml

 雷雲で賢人を拘束した!?

 

136:関西転生者 ID:hnshin334

 うわぁ…あの雲帯電してるやん。痛そう

 

137:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 「さて、今の君たちはこのぐらい……」

 

 『まだだ!飛羽真!』

 

 『任せろ!』

 

 【ウサギとかめ!ふむふむ……】

 【クトゥルフ神話!ふむふむ……】

 【ドラゴン!なるほどなるほど……】

 【習得三閃!】

 

 『ハアアアア……ダアッ!』

 

 

138:一般転生者 ID:aMMxwP1IX

 賢人が飛羽真にライドブックを!

 

139:一般転生者 ID:FQCOMz+fQ

 それを使って燃える高速の触手がイッチに!

 

140:一般マスター ID:Kbm358o2

 これは行ったか?

 

141:一般転生者 ID:FijQmDVea

 逃げ道は無くせたみたいだ

 

142:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 「考えたね。でも!」

 

 【ペガサス!ふむふむ……】

 【イーグル!ふむふむ……】

 【習得二閃!】

 

 「ハッ!」

 

 

143:一般転生者 ID:vur7qXF7N

 ああ!惜しい!

 

144:関西転生者 ID:hnshin334

 イッチが回転斬りして全部払い除けたな

 

145:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 いや、まだみたいですよ!

 

146:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 『今です、これなら!』

 

 【かぐや姫!ふむふむ……】

 【封神演義!ふむふむ……】

 【ティンダロス!なるほどなるほど……】

 【習得三閃!】

 

 『届けぇ!』

 

 

147:一般転生者 ID:vLhRfakIl

 うおっ、眩しっ。

 

148:一般転生者 ID:ozs9R0/jr

 画面真っ白じゃん。

 

149:一般転生者 ID:6P95vFV6p

 どうなった?

 

150:一般転生者 ID:/5bKGOYau

 ゴクリ……

 

151:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 「………合格」

 

152:一般転生者 ID:otJGpQcjb

 おお!

 

153:一般転生者 ID:cL3/EYxu6

 飛羽真君たちやったな!

 

154:一般マスター ID:Kbm358o2

 目眩まし。古典的だけどいい手だったな

 

155:関西転生者 ID:hnshin334

 イッチから一本取るなんてやるやん!

 

156:一般転生者 ID:/Hlyuhx/F

 セイバーたちはワシが育てた

 

157:一般転生者 ID:sdvVGlqOT

 お前は何もしてない

 

158:一般転生者 ID:8PuJTGNkA

 図々しい

 

159:一般転生者 ID:4DOmYBJd/

 >>156

 素人は黙っとれ

 

 

◆◆◆

 

「………合格」

 

俺は自身の身体に当てられている三本の聖剣を見て、三人に告げる。なかなか対応としては悪くない物がある。多少荒削りな感じはしたがそんなものは些事だ、これからどうとでも出来るものでしかない。

 

「ハァ…ハァ…。テリオさん、強すぎ……」

 

「正直奇跡に近いですよ……」

 

「あんな風にライドブックを的確に使いこなすなんて……」

 

一撃当てて限界が来たのか、三人の変身は解かれて倒れ込む。まあ、かなり手加減無しにやったから仕方ないと言えば仕方ないんだけども。

 

「うん。大丈夫そうだね」

 

「……何がですか?」

 

「こっちはボロボロですよ…」

 

「気付いてないのかい?」

 

そう問いかけても疑問符を浮かべるばかりで釈然としていない三人に笑いながら彼らの状態を告げる。

 

「君たち、俺のライドブック使っても特に変化がないじゃないか」

 

「あ、そういえば」

 

「確かに…あの時感じた気が狂いそうになる感覚がない…」

 

「でも何故使えたんでしょう?」

 

黒いワンダーライドブックを使った、それこそ何度も。だと言うのに飛羽真君たちが発狂する兆候は見られない。これは多分……

 

「前回の変身である程度の耐性が出来たんじゃないか?あまり喜ぶべき事なのかは分からんけど」

 

「何故ですか?」

 

「君たち俺が不老不死になった原因忘れてない?」

 

「「「あ…」」」

 

あ~必死すぎて頭から抜け落ちてたなこりゃ。俺はまあそれでいいや位に受け入れてるけど、普通の人間が身体を作り替えられると聞いていい顔はしないだろう。

 

「まあ、心配しなくても長く使わなければいいし、三冊で変身なんてする機会もないだろうし?大丈夫だと思うよ。」

 

なんならまだ一冊ずつ技を使うだけでもこんなにヘロヘロになるぐらいだしね。そう思いつつ、黒いワンダーライドブックを回収して三人のワンダーライドブックを返す。

 

「あの、テリオさんは大丈夫なんですか?」

 

「前にも聞いたと思うけどこのライドブックは俺にしか適合してない。感覚としては普通のライドブックとそんなに変わらないよ」

 

ま、あくまで()()()だけど。

 

「僕たちは一冊でもこの調子なのに」

 

「なんて精神力だ……」

 

「う~ん、それは少し違うかな」

 

俺の言葉に疑問符を浮かべる三人だったが、構わずリベラシオンから出ようと歩きながら言った。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

ノーザンベースのロビーに戻ろうとリベラシオンの暗い回廊を歩いていると、唐突にガトライドフォンから着信音が鳴り出した。

 

 

【Gatling!Gatling!】

 

 

「個性的な着信だな、誰だろ?……もしもし」

 

特に着信者に思い当たる節はなく、居たとしてもソードオブロゴスの関係者だろうと着信ボタンを押して通話を始めると、聞き覚えの無い声が聞こえてくる。

 

『お久しぶりです。テリオ先生』

 

「君は……誰だい?というか()()()()()()()

 

率直に言って知らない人とあまり通話なんてしたくないんですが。そんなことを思っていると、向こうからため息の様な音が聴こえる。

 

『やはり記憶はありませんか』

 

「そうだけど。で、君は誰なんだ」

 

『知りたくばここに来てください』

 

そう言うと相手は一方的に通話を切り、居場所と思わしき場所に印がついた地図を送りつけてきた。正直こういうのは罠って相場が決まっているんだけどな……相手が誰かを知っておく必要があるし、行ってみるか。

 

「テリオ一体どちらに?」

 

「ちょっと呼び出しがあってね」

 

ノーザンベースから出ていこうとするとちょうどソフィアさんが出てきた所で鉢合わせてしまった。

 

「貴方を呼び出し?誰からですか」

 

「さあね、これから確かめに行くとこ。―――あっ、飛羽真君たちをよろしくね」

 

ソフィアさんはなんだか解せない様な顔をしていたが、それは俺だって同じだ。でもどのみち確認はしなければならないだろう。なんせ16年も封印されていた男を呼び出す奴なんだから。

 

 

 

この時俺は地図にばかり気を取られていて気付かなかったが――――差出人の名前に『上條大地』と表示されていた。

 

 

◆◆◆

 

 

テリオを呼び出した件の男、上條大地は先程の少ない会話を思い出す。

 

 

―――君は誰だい?というか()()()()()()()

 

 

「記憶を失っても……全く変わりませんね、貴方は」

 

かつては自身もテリオに師事し、仲間と共に世界を守っていた……だが今は――――

 

「全てを捨てたつもりだったが、まだ未練と云うのはあるらしい……」

 

闇の邪剣、闇黒剣月闇を握り締め、片方の手には通常の物よりも巨大な紫のワンダーライドブックが握られていた。

 

「今日こそ越えさせて貰いますよ、先生」

 

――――彼は真理を追い求める探求者の道を選んだのだ。

 

 

◆◆◆

 

160:一般転生者 ID:C9ypXCoqM

 っていう感じだから、基本負けなきゃ大丈夫だよ

 

161:一般転生者 ID:xfqntK57Q

 ありがとナス!いやー剣術初心者なんで助かりました!

 

162:一般マスター ID:Kbm358o2

 運が良かったな。ここにはイッチ始め、剣術に明るい奴が多いスレだから相談にきて正解だぞ。

 

163:一般転生者 ID:ZFnp6xxrG

 イッチも剣士の先生の適正あるっぽいし

 

164:一般転生者 ID:JRvfroaru

 へぇー。さっきスレに来たばかりっすけどイッチさん凄いんすね?

 

165:一般転生者 ID:z2mxMJUJv

 うん。スゴい(SAN値0)

 

166:一般転生者 ID:CEnhZ9HRT

 ホント、スゴい(狂人)

 

167:一般転生者 ID:wsHoaGpFm

 >>165

 >>166

 え……?

 

168:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 気にしたら負けです。

 

169:一般転生者 ID:UGbA/mBvb

 あ、はい。

 

170:関西転生者 ID:hnshin334

 どしたん?盛り上がっとるけど新人さん?

 

171:一般転生者 ID:/nwZuSiOo

 あ、オカン

 

172:一般転生者 ID:wmaSz0CQP

 オカン!?

 

173:関西転生者 ID:hnshin334

 無視してええで新人さん。

 

174:一般マスター ID:Kbm358o2

 いやな?アクセルワールドにVR牙狼のアバターで転生したけど剣術なんてやったこと無いらしくてな

 

175:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 マスターニキ、狩人ニキが指南してたんですよ

 

176:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 マスターニキと狩人ニキやアクセルワールドに詳しい兄貴たちがいて助かったっす!

 

177:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 うむ。これで貴公も立派な狩人だ

 

178:一般マスター ID:Kbm358o2

 狩人じゃない

 

179:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 狩人じゃないっす

 

180:一般転生者 ID:zTZNKNM0e

 これだからフロム脳は……

 

181:一般転生者 ID:8dKv1H+7n

 >>177

 どちらかと言えば魔戒騎士だろ

 

182:一般転生者 ID:P4I8l6qlI

 そういやイッチ来ないな

 

183:一般転生者 ID:zAZDt6nDg

 飛羽真君たちの修行終わってからまだスレに来てないよな?

 

184:関西転生者 ID:hnshin334

 ん?まだ来とらんの?

 

185:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 少なくとも俺が来てからは来てないっすね

 

186:一般転生者 ID:g2RzKkPKv

 どうしたんだろ?

 

187:一般転生者 ID:9uW/jM/Vu

 いくらイッチが狂人ってもオレらに報告無しはな

 

188:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 そも掲示板はスレ主が死ねば自動で閉鎖されるであろうに

 

189:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 便りがないのが何よりの、とは言いますが心配ですね

 

190:関西転生者 ID:hnshin334

 博士ニキが来るって相当やな

 

191:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 博士ニキさん始めまして!自分は

 

192:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 スレはちゃんと見てるので大丈夫ですよ。

 

193:一般マスター ID:Kbm358o2

 だから博士ニキ来てるのがヤバいって言ってるんだ

 

194:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 う~ん。俺もイッチさんに会いたいっすねー

 

195:一般転生者 ID:fxAPo8wMb

 >>194

 まあ、いい奴よ。狂人だけど

 

196:一般転生者 ID:5otEW44lU

 >>194

 悪い奴じゃないぞ?狂人だけど

 

197:一般転生者 ID:b++sUCGEW

 >>194

 優しい奴だぞ、狂人だけど

 

198:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 二言目には狂人じゃないっすか!?心配になるっすよー

 

 

【実況モードに移行します】

 

199:一般転生者 ID:8EdqvRseO

 ん?

 

200:一般転生者 ID:vT/LWe2NN

 あれ?

 

201:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 実況モードが起動したな

 

202:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 なんすかコレ?

 

203:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 スレ民の行動をリアルタイムで見れるんですよ。確か起動条件はスレ民が起動するかスレ主が戦闘に入るかだったはず

 

204:一般転生者 ID:Y1CV65q/E

 てことは翻訳ニキと393の痴話喧嘩は戦闘だったの?

 

205:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 ちょっ!?

 

206:関西転生者 ID:hnshin334

 結局あのあとどうなったん?

 

207:一般転生者 ID:G+cIduSnB

 393にしばかれたんでしょ(適当)

 

208:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 ………えっと

 

209:一般転生者 ID:GhAdjhBTZ

 翻訳ニキ?

 

210:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 おいしくいただきあいました……(/ω\*)

 

211:一般転生者 ID:I4hkXyHwo

 あっ(察し)

 

212:一般転生者 ID:ycOiesVFf

 ……がんばって?

 

213:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 御愁傷様っす

 

214:関西転生者 ID:hnshin334

 がんばりぃや

 

215:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 励まさないで!?

 

216:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 

「……君が俺を呼び出したのかい?」

 

『ええ。貴方なら来ると思いましたよ、テリオ先生』

 

 

217:一般転生者 ID:6r9OrJRuB

 上條大地!?

 

218:一般転生者 ID:St16Rdi3R

 は!?

 

219:一般マスター ID:Kbm358o2

 一体何があったイッチ

 

220:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 何故カリバーといる!?

 

221:一般転生者 ID:elOmY7EeH

 しかも先生って

 

222:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 あのー、話に着いて行けてないっす

 

223:一般転生者 ID:HU7qOaAiN

 説明省略するが、若い男がイッチで向こうに居るのが敵の仮面ライダーのカリバーだ。

 

224:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 え!?ヤバいじゃないですか!?

 

225:一般転生者 ID:GmOmVNlZo

 >>224

 こういう反応よな、イッチに期待してたの

 

226:一般転生者 ID:DB0Dslis7

 最初っから狂人ムーヴしてたしな

 

227:関西転生者 ID:hnshin334

 この程度で態度変えんかったもんな

 

228:一般マスター ID:Kbm358o2

 冷静すぎて逆にこっちが怖くなるしな

 

229:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 言ってる場合ですか!

 

 

 

◆◆◆

 

呼び出された場所、なかなかに遠かったからもう夕方で日も沈み始めてる。人気の無い場所だ、気味が悪い。そんなことを思ってキョロキョロと辺りを見回すと、紫の剣を持った尾上君よりも壮年な男が立っていた。

 

「……君が俺を呼び出したのかい?」

 

「ええ、貴方なら来ると思いましたよ。テリオ先生」

 

男は俺が来ることを確信していたようで、ほとんど無表情に近い顔で俺を見ていた。

 

「悪いが、俺は君を知らない」

 

「でしょうね。記憶が無いのは先程の通話で気付きました――――だがそれがどうした?」

 

男はいきなり表情を喜色に染めると、紫の剣を俺に突き付けて待ちかねた様に言う。

 

「私はこの時を待っていた。今日ここで貴方を越え、全てを捨て去る」

 

「勝手だね」

 

「人はそういうものですよ。先生」

 

この男がこういう事を言ってくるたびに、俺に沸き上がる気持ちは身勝手なことを言っている事に対する怒りではなく、ただただ悲しいしやるせない気持ちになる。

 

そうして彼は懐から紫色のワンダーライドブックを取り出して起動した。

 

 

 

【ジャアクドラゴン!】

 

【かつて世界を包み込んだ暗闇を生んだのは、たった一体の神獣だった。】

 

 

 

起動したライドブックを彼が持つ聖剣らしき紫の剣に読み込ませると、荘厳な恐怖を思い起こさせる音が鳴り響く。

 

 

【ジャアクリード!】

 

 

そうして、ライドブックをベルトのバックルに装填して柄頭をバックルに叩き込むと、ライドブックが開き、闇が溢れだす。

 

【闇黒剣月闇!】

 

 

「変身!」

 

 

Get go un(月光!)der conquer (暗黒!) than get keen!(斬撃!)

 

【ジャアークードーラゴーン!!】

 

 

開いたライドブックから闇を纏ったブレイブドラゴンに似た龍が現れて彼の身を闇で包み込んで、彼は邪剣、闇黒剣月闇で叩き斬ると、そこにいたのは鉄仮面の騎士。

 

 

【月闇翻訳!光を奪いし漆黒の剣が、冷酷無情に暗黒竜を支配する!】

 

 

【仮面ライダーカリバー ジャアクドラゴン】が、俺の目の前にいた。

 

「……16年前のリベンジかい?」

 

「それだけじゃない。私―――俺は一度たりとも貴方には勝てなかった。16年前のこともそうだ。あの時は俺だけでなく数多くの剣士が貴方に挑んだ。だが、貴方はギリギリまで手加減を重ね、自身の全てを磨り潰すまで剣士たちを生かし続けた……そんなものを勝利とは認めない。」

 

激情に駆られる様にカリバーは話し続ける。俺も俺で16年前の事を知りたかったから、彼の話を聞き続ける。

 

「全てを捨て去り、真理の探求者として生きると決めた!だがその前に……剣士としての心残りである貴方に勝つ!」

 

「真理の探求、それが君の目的か。馬鹿なことを―――――とは言わないよ。そこまでの覚悟はあるんだろうしね」

 

そう言いつつソードライバーを腰に着けて、黒いワンダーライドブックを起動させる。

 

 

【聖剣ソードライバー!】

 

 

「だからこそ手加減はしない」

 

 

【ストレイブラックキャット!】

 

【この黒く気高き野良猫が、闇夜を優雅に駆け巡る。】

 

 

ストレイブラックキャットを生物のスロットに嵌めて星辰剣狂星を引き抜き、その場で逆さ十字を刻んだ。

 

「変身!」

 

 

【ストレイブラックキャット!】

 

【気高く駆ける黒猫と、星辰剣狂星が交わる時、狂気の剣が闇夜を裂く!】

 

 

【仮面ライダーバルザイ ストレイブラックキャット】――――黒と紫の剣士が、本気の斬り合いを始める。

 

 

◆◆◆

 

 

230:一般転生者 ID:DYoEW88Sp

 戦い始めたぞ

 

231:一般転生者 ID:Y9/o0GppR

 どうなるかな?カリバーも強キャラだし

 

232:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 なんすか……コレ

 

233:一般転生者 ID:rKOza79xm

 がろくんイッチの戦い見るの初めてか

 

234:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 これじゃまるっきり殺し合いじゃないですか!

 

235:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 珍しくもなかろう。まあ、我々も本気のイッチを見るのは初めてだが

 

236:一般マスター ID:Kbm358o2

 君はアクセルワールドの住民だが、バトル系ならこのぐらいの殺し合いは日常だ。

 

237:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 ……それでいいんすか?

 

238:関西転生者 ID:hnshin334

 自分の行動ぐらいには責任持たなアカンよ?

 

239:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 だからこそ、私たちはイッチを責めたりはしないんですよ。紛れもなく彼が選んだのですから

 

240:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 まあ、転生して日も浅いイッチがやってるのが可笑しいんですけどね

 

241:一般転生者 ID:HI1KS+487

 それな

 

242:一般転生者 ID:D1Ra47MIn

 イッチは狂人。ハッキリわかんだね。

 

243:一般マスター ID:Kbm358o2

 結局いつもそこに落ち着くんだよなあ

 

244:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 ちょっ!?ホントにいいんすか!?

 

245:関西転生者 ID:hnshin334

 心配してないわけじゃないで?

 

246:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 なにもしてはやれぬがな

 

247:一般転生者 ID:fkxW6Suef

 あ、イッチか二冊目を使った。

 

248:一般転生者 ID:VkqkA/Igb

 また封神仮面演義か

 

249:一般転生者 ID:BIz3zWoc6

 いや……ハウンドドッグティンダロスだ!

 

250:関西転生者 ID:hnshin334

 なんやて!?

 

251:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 そこまでしますか、イッチ………

 

 

 

◆◆◆

 

「フンッ!」

 

「ハアッ!」

 

闇の斬撃が俺の仮面スレスレを横切り、星を伴った斬撃はカリバーの邪剣に受け止められる。何度やってもその繰り返し……いや、俺の方が少し押されてるか。

 

「ぐ……!」

 

闇黒剣月闇の一撃が、俺の腹部を鋭く斬り裂く。強烈な一撃に思わず膝を付いてしまった。

 

「ハァ… ハァ…あの頃よりも衰えましたね。先生」

 

「16年も、眠っていたからね……そういう君は強いじゃないか」

 

「いや、お互いに本気は出していない。貴方の本気はこんなものじゃないはずだ!」

 

期待しているのは違う、そう言わんばかりの彼に少しホッとする。スタンスが変わったとしても、本質は何も変わっちゃいないんだ。そう思うと少し、顔が綻ぶ。

 

「は、ははっ。そんなに期待するなよ、応えたくなるじゃないか!」

 

そうして俺は二冊目の黒いワンダーライドブックを起動した。

 

 

【ハウンドドッグティンダロス!】

 

【かつて全てを憎み、この世の影より獲物を狩る神獣がいた…。】

 

 

ハウンドドッグティンダロスは神獣のワンダーライドブックだから神獣のスロットに嵌めてストレイブラックキャットのページを綴じ、星辰剣狂星をドライバーから引き抜いた。

 

 

【狂星抜刀!】

 

 

二冊のライドブックのページが開かれ、絵柄が繋がり、黒き剣士の新たな姿が現れ、右半身にティンダロスの黒鎧が纏われる。

 

 

【怨敵!宿敵!キャーットティンダロ~ス!】

 

【狂星二冊!】

 

【獲物を逃がさぬ猟犬と気高き野良猫が出会う時、狂気の対決が始まる!】

 

 

ティンダロスの鎧………初めて使ったけど、肩のやせ細った猟犬の他にも腕に蝙蝠とチェシャ猫、胴体に人狼と人間の要素が組み込まれている。背中からは捻れた角のような管があり、新品の腰マントには引っ掻いた様な噛みついた様な模様が施されている。

 

俺の黒きワンダーコンボ二冊【仮面ライダーバルザイ キャットティンダロス】黒猫の鎧だけだった一冊よりもはるかに狂暴で獰猛、残された理性は全て獲物を狩るために使われる。

 

「ヴヴヴ………ガァッ!!」

 

「グゥッ?!」

 

獣と変わらない呻き声を上げながらカリバーを斬り裂いていく。彼は斬り裂かれながら歓喜にうち震えていた

 

「グォッ!?―――こ、これだ!これこそ剣士の誰もが目指し、恐れた星の剣士バルザイの……テリオ=カーターの力ッ!」

 

「御託を並べている場合かッ!」

 

 

【ハウンドドッグティンダロス!】

 

 

俺はライドブックを押し込んで技を発動させるが、それを察知したカリバーが俺の右半身を斬り崩す。

 

「させん!」

 

 

【必殺リード!ジャアクドラゴン!】

 

 

「ハアッ!!」

 

 

【月闇必殺撃!習得一閃!】

 

 

闇の力を纏った邪剣の一撃、逃れるのはタイミング的にも不可能………普通なら。

 

「甘い……!」

 

「な、なんだと!?」

 

既に技を発動させていた俺は、ハウンドドッグティンダロスの力で右半身だけを分割、左手に聖剣を持った俺と正しくティンダロスの猟犬となった右半身がカリバーに襲いかかる。

 

ハアッ!(ガウッ!)

 

「グォアッ!」

 

二方向からの同時攻撃は流石の彼にも厳しいようで、更にティンダロスの多方向からの触角の乱舞、逃げられるわけがなかった。

 

「ま、まだだ!」

 

 

【月闇居合!】

 

 

カリバーが腰のホルダーに邪剣を納め、居合必殺を放とうとしてくる。だったら俺だって!

 

 

【狂星居合!】

 

 

右半身を身体に戻し、星辰剣狂星をホルダーに納めて居合必殺を放つ。そのタイミングは全く同時だった。

 

「ムゥウン!!」

 

「ステラ・インパルス!」

 

 

【【読後一閃!】】

 

 

暗黒の斬撃と黒緑の星光の斬撃。その威力は拮抗していて、互いに譲らずぶつかり合ったまま留まり続け、爆発してお互いを吹き飛ばす。

 

「グハァッ!!」

 

「うおおおお!?」

 

爆風でゴロゴロとお互いに転がり、ダメージもそれなりに溜まってきた。そろそろ決めに掛からないとヤバいかもしれない。

 

「ハァ…ハァ…やはり強い。貴方は名乗りたがらなかったが、貴方こそ最強の剣士!」

 

「ふぅ…ふぅ…買い被り過ぎだよ。俺は自分にすら勝てなかった小心者だ。だから皆に沢山迷惑を掛けた」

 

「謙遜を。だからこそ皆貴方を慕った、恐れた。故に16年前のあの時の様に三冊使ってもらいます。今の私の全てを使って!」

 

そういうとカリバーは通常とは異なる分厚いワンダーライドブックを取り出した。

 

「それは……ワンダーライドブック、なのか?」

 

「使えばどうなるかは私にもわからないが……貴方を斬り伏せるには今のままではダメらしい!」

 

分厚いワンダーライドブックが開かれた時、邪悪と呼ぶに相応しい程の強大な闇が解放された。

 

 

【邪道を極めた暗闇を纏い、数多の竜が秘めた力を開放する…。】

 

 

そしてワンダーライドブックを闇黒剣月闇に読み込ませ、バックルに装填して柄頭を叩き込んだ。

 

 

【ジャオウリード!】

 

 

「フンッ!」

 

 

【闇黒剣月闇!】

 

【Jump out the book. open it and burst. the fear of the darkness. You make right a just. no matter dark joke. Fury in the dark.】

 

 

闇から黄金の龍が四匹現れ、暗黒龍と共にカリバーの身体に闇を纏わせる。すると今までの銀の胸部装甲と鉄仮面は弾け飛び、黄金の鎧と龍の王冠、鉄仮面に隠れていた赤いマスクが顕になり【仮面ライダーカリバー ジャオウドラゴン】が姿を現す。

 

 

【ジャオウドラゴン!誰も逃れられない……】

 

 

紫のマントを翻し、闇のオーラを増幅させながら構える姿に俺は戦慄を覚えた。不味い、転生してから何度か思ったがそれはいずれも自分のライドブックが原因だった。

 

純粋に相手を脅威に感じるのは初めてかもしれない。

 

「凄まじい程の闇の力だ……確かに君の言う通り、三冊使わないと不味いかもね」

 

「不思議と、ここまでしてもまだ貴方には届く気はしていない」

 

「君こそ謙遜だろう?一体誰に似たのやら」

 

「少なくとも目の前にいるとだけ言っておきます」

 

ハハハッと乾いた笑い声を上げる俺たち。今の彼の問答でこちらも覚悟が決まった。俺は最後の黒いワンダーライドブックを起動させた。

 

 

【レジェンド・オブ・クトゥルフ!】

 

【とある創作作家が書き綴った、神々の恐怖と狂気の神話。】

 

 

レジェンド・オブ・クトゥルフを物語のスロットに嵌め込み、星辰剣狂星の柄を握る。……正直恐い。今まで掲示板の兄貴たちが散々警告していたが、実際に使う日が来るなんて思わなかった。

 

「スゥー……ハァー……スゥー……ハッ!」

 

だが恐がってもいられない。目の前に明確な脅威があって、それに対抗出来るかもしれない力がある……なら、使ってやるさ!

 

深呼吸をし、勢いと共に星辰剣狂星を引き抜いた。三冊のワンダーライドブックの絵柄は重なり合い、黒き剣士の完全な姿が現れる。

 

 

【狂星抜刀!】

 

【憎しみ越えし野良猫が夢を駆け抜ける。ドリーマーキャット!】

 

 

左半身に出現した黒鎧は緑色の瞳が覗いている神殿を象った肩にそこから延びた無数の触手が手甲や胴体の鎧になり、腰マントは無数の五芒星の中心に燃える瞳や塔が描かれた柄だった。

 

 

【狂星三冊!】

 

【気高き狂気の剣が闇夜を裂き、夢を駆け抜ける!】

 

 

【仮面ライダーバルザイ ドリーマーキャット】三冊のワンダーコンボは正直使いたくなかった。今のところ狂いそうな感覚は無いが、この先どうなるかはわからない。用心しよう。

 

「行きます!」

 

カリバーが邪剣を振るうと、先程の居合必殺と遜色無いレベルの斬撃が俺に襲いかかる。だが、俺もただではやらせない。

 

 

【レジェンド・オブ・クトゥルフ!】

 

 

ライドブックを押し込んで技を発動、その瞬間神殿の瞳が光輝き、襲いかかってきていたカリバーの斬撃は石化して止まり砕け散る。

 

「なんだと!?」

 

「そら、こっちの番だ」

 

左腕を殴り付ける様に突き出すと、触手が無数に出現し、カリバーに向かっていくが………

 

「この攻撃は知っている!」

 

マントを翻し、触手を受け止めるとその触手は全てマントに吸収されて闇のオーラに変換された。……技はここぞって時にしか使えなさそうだ。

 

「直接斬り合うしかないか……」

 

「振り出しに戻っただけだよ。何も変わっていない、さッ!」

 

それぞれ斬撃や技を飛ばす技に意味は無いと悟り、俺は彼に掛けよって聖剣で斬りかかる。

 

「クッ!?相変わらず手癖の悪い……!」

 

「ガッ!?そっちだってしっかり当てているじゃないか!」

 

聖剣で斬る、邪剣で斬る、斬る、斬る、斬る!決定打が打てず決着が着かない。それでも敵である以上は斬らねばならない。でもここまで来るのにお互いにダメージを負いすぎた。技を決められるのはあと一度だろう。

 

「ハッ…!ハッ…!」

 

 

【ジャオウ必殺読破!】

 

 

「フーッ!フーッ!」

 

 

【必殺読破!】

 

 

俺とカリバーは静かに睨み合い、最後の必殺技を放つ。

 

 

【ジャオウ必殺撃!】

 

【ティンダロス!ブラックキャット!クトゥルフ!三冊撃!】

 

 

カリバーには五匹のドラゴンが付き従う様に身体を浮かび上がらせ、俺は黒きオーラを放ち炎の様に燃え揺らめく三つ目を具現化させる。

 

「ハアアアアアッ!」

 

「ロコス・ティメンタス!」

 

その状態から俺たちは互いの命に目掛けて、強力な跳び蹴り(ライダーキック)を放った。カリバーの蹴りと俺の蹴りがぶつかり合った瞬間、大爆発が起こり周囲は吹き飛んだ。

 

 

【ス・ス・ス・スター!】

 

【you are over…】

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

252:一般転生者 ID:DEHCOIXu5

 どっちが勝った!?

 

253:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 分からぬ。実況モードが機能してない

 

254:一般マスター ID:Kbm358o2

 カリバーがジャオウドラゴン使った辺りから映像乱れまくっていたが……イッチ、三冊使っていたな

 

255:関西転生者 ID:hnshin334

 普段と変わってる様子はなかったけど心配やな

 

256:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 正直呆然っす……

 

257:一般転生者 ID:jOmm0ZsS9

 心配すんながろくん。俺たちもだから

 

258:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 安心要素を下さい

 

259:一般転生者 ID:JLDngvU1n

 >>258

 ないです

 

260:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 最後に拾えたのはライダーキックが当たる直前か

 

261:一般転生者 ID:pqv/B488l

 二人のオーラが干渉しあって爆発したって感じか……翻訳ニキ、最後の技に解説よろ

 

262:一般転生者 ID:ZB4HayhPO

 だから丸投げするなと

 

263:一般転生者 ID:Naeyj+8Q2

 翻訳ニキは今、装者たちとの痴話喧嘩で忙しいから……

 

264:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 >>261

 ロコス・ティメンタス。ロコスは宇宙、ティメンタスは恐怖のラテン語です。つまり……

 

265:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 宇宙的恐怖。クトゥルフ共通のテーマ、コズミックホラーからですね。

 

266:一般転生者 ID:yDAbDL+NA

 はぇー、物騒(小並感)

 

267:一般転生者 ID:Avd3ekQDd

 よくこの技の名前思い付いたなテリオさん

 

268:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 >>265

 博士ニキ正解!三冊の技に相応しい名前ですよね

 

269:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 >>265

 あの、ついでにいいすか?

 

270:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 どうかしましたか?がろくん。

 

271:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 映像途切れる直前に燃えてる三つ目の瞳がイッチさんの背後に浮かび上がってたんですけど……

 

272:一般転生者 ID:6+wxJAXQz

 は?

 

273:一般転生者 ID:Z6KHjD639

 やばくね?

 

274:関西転生者 ID:hnshin334

 >>271

 嘘やろがろくん

 

275:一般マスター ID:Kbm358o2

 やっぱり干渉受けてたのかイッチ

 

276:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 上位者の干渉……厄介な

 

277:一般転生者 ID:gou02GgSH

 一番厄介なのはその上位者倒した狩人ニキなんですがそれは

 

278:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 ……燃える三つ目の瞳ということは、這いよる混沌ですか。本当に厄介じゃないですか

 

 

【実況モードを終了します。】

 

279:一般転生者 ID:V7Nf/XHuq

 あっ…

 

280:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 実況モード終わっちゃいましたけど…

 

281:一般マスター ID:Kbm358o2

 戦闘じゃなくなったのか、気絶したのか……

 

282:関西転生者 ID:hnshin334

 掲示板は続いとるから死んではおらんやろうけど……心配やな……

 

283:一般転生者 ID:mCpMGl/Yf

 オカンさっきから心配しかしてねぇ

 

284:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 善きことだ。

 

285:一般転生者 ID:xqceDH2kM

 実際俺たちもイッチに会えてないから多少はね?

 

286:一般転生者 ID:wFU55fNXA

 がろくんなんてまだ映像でしかイッチ知らんぞ

 

287:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 しゅごい、決闘でした………

 

288:一般転生者 ID:Fcrbp9j62

 大丈夫?SAN値減ってない?

 

289:一般マスター ID:Kbm358o2

 狂人はイッチ一人で充分だから

 

290:関西転生者 ID:hnshin334

 心配やなぁ……(´・ω・`; )

 

 

 

◆◆◆

 

 

「…………」

 

「…………」

 

お互いに背中を向けて立ち尽くす俺とカリバー。どちらにも相当なダメージが入ったから、変身は既に解かれている。

 

「うぐっ……」

 

立っているのも限界で俺は膝を着いてしまう。振り返るとカリバーが邪剣をこちらに向けていた。

 

「貴方は不老不死だ。ジャオウドラゴンでも完全な死を迎える事は出来ないかもしれない」

 

「……だろうね」

 

「だが……何事にも例外はある」

 

そう言うと彼は俺のストレイブラックキャットを拾って、邪剣に読み込ませる。

 

 

【必殺リード!ジャアクキャット!】

 

 

黒きオーラを纏った邪剣が俺の首に狙いを定めて、構えた。待機音がまるでこれから死ぬ事を告げる様に鳴り響く。

 

「黒きライドブックなら殺せる―――かつての貴方が教えてくれた事だ」

 

「へぇ……記憶を失くす前の俺はそんなこと言ってたんだ」

 

「……さらばです。テリオ先生」

 

 

【月闇必殺撃!習得一閃!】

 

 

邪剣のトリガーが引かれ、死刑を執行する合図の様に、無慈悲に告げられ闇黒剣月闇が振り下ろされる。

 

……ここまでか、案外短かったな。

 

走馬灯の様な物を見ながら、振り下ろされる邪剣を見つめていた。

 

「大断断!」

 

「スナック・音・ザ・チョッパー!」

 

だが、そんな安易な結末を認めない者たちはどこにでも存在しているもんだ。

 

「何ッ?!―――ハアッ!」

 

カリバーは俺に振り下ろしていた邪剣を止め、襲いかかる巨岩の大剣と音の衝撃斬を黒いオーラで受け流す。

 

「オオオオオオ、ラァッ!!!」

 

「変身!――グゥッ!」

 

その直後、砂煙から出てきた岩の甲羅の様な鎧を纏った大剣の剣士がカリバーに斬りかかり、カリバーは再びジャアクドラゴンに変身して大剣を受け止めた。

 

「大丈夫ですか、テリオさん」

 

「……その声、大秦寺君か?」

 

後から追ってくる様にやって来たお菓子の鎧を纏ったファンシーな剣士(大秦寺君らしい)がやって来て、俺を肩に担ぐ。

 

「退くぞ!尾上」

 

「ああ!コイツはテリオさんのライドブックだろ?返して貰うぜ!」

 

あっちの大剣の剣士は尾上君らしい。俺のライドブックを取り返した尾上君は俺を護るように大剣を構えた。

 

「…待って、彼にまだ―――」

 

「今は退きますよ!」

 

「ああ、上條さんの事は後だ!」

 

カリバー、上條君っていうのか……途切れる意識の中でそんなことを考えていた。

 

 

◆◆◆

 

テリオ達が退却したあと、上條大地は追うこともなくその背を見送った。

 

「くっ……」

 

膝を付くと同時に変身が解かれる。その身体は既にボロボロで限界に近い事は明白だった。上條はテリオ達を追わなかったのではなく、追えなかったのだ。

 

「ずいぶんと、派手にやられましたね?」

 

「………ストリウスか」

 

そんな上條の元に本を持った痩躯の男、ストリウスが現れる。ストリウスは軽薄そうな笑みを浮かべると引き笑いしながら上條に訊ねる。

 

「やはり人間には扱えませんでしたか」

 

「いや、このダメージはジャオウドラゴンによるものではない」

 

そういう上條の身体と闇黒剣月闇には不気味な黒いオーラが纏わりついている。

 

「その妙な気配ですか」

 

「黒いワンダーライドブック。アレはある意味でジャオウドラゴンよりも危険だ」

 

軽く答えた上條は闇黒剣月闇を振るい、次元を斬り裂いて何処かへ消えた。その場に残されたストリウスはポツリと呟いた。

 

「黒いワンダーライドブックですか……興味深いですね」

 

そう言うとテリオ達が去っていった方角を見て暗い笑みを浮かべる。―――だが忘れてはならない、テリオのワンダーライドブックの力の根源は外なる神のもの。興味本意で関われば、破滅するのは何時だって探求者の方なのだから……

 

 

◆◆◆

 

 

「上條大地とテリオ=カーターの関係、そしてメギド側の新たな企みの兆し。色々明かされてボクもハラハラドキドキだよ~!」

 

不思議な世界の自身の小屋で、タッセルははしゃぎ踊る。だが、不意にピタリと動きを止めて真面目な表情に変わって警告するかの様に語り始める。

 

「でもね。テリオが三冊を使って変身したことで一時的に外なる神が干渉しやすい状況になってしまった。16年前と同じ様にね」

 

そうしてタメ息を一つ吐き、これから起こる事に思い馳せるタッセル。その顔は何時もより重々しいものだった。

 

「あまり干渉はしないでと言っておいたけど……お気に入りだからなぁ……彼は」

 

 

◆◆◆

 




勢い余ってこんな感じになってしまいましたが、許してクレメンス。

まだ強化あるかもだしするかもだし、バランスが難しいのが悩みどころ。

今回のコテハン転生者紹介

翻訳蒟蒻 
我らが女神393とおいしくいただきあった(意味深)がこのあとそれが彼を受難に導く(確信)

一般マスター 
狩人ニキと新人がろくんを教育。

新規転生者

上位者狩人(幼年期) 
実は最初からいたヤーナムスレ民。古めかしい喋りは本人曰くロールプレイ。現在はクソツヨナメクジ状態で人形ちゃんと悠々自適に過ごしている。いずれ人の姿に戻る模様。豚は絶対許さん。

あくせるがろ 
気がついたらアクセルワールドに転生。バーストリンカーなので当然加速世界に行けるが、アバターがなんとVR牙狼。周りのバーストリンカーからしたら自然に発生した金色装甲に生物を模したアバターということで関係各所、特に加速研究会に狙われる(白の王に執着されているのも一因)掲示板における常識人枠。

次の絡みは?

  • セイバーかブレイズ
  • エスパーダ(この話より前)
  • 剣斬
  • バスター
  • スラッシュ
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