クトゥルフ系ライダーに転生した俺は掲示板のスレ民と愉快な仲間たちと世界を守る   作:響く黒雲

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お久しぶりです。なんとか形になったので新年初投稿。

今回は前編。時系列は最光初登場まで!

イッチがかなり不穏当で脈絡の無い行動をしているので気に入らなかったりするかと思いますが楽しんで戴けると幸いです。

それではどうぞ!


「次なる一手、光の剣。」

「皆さん、ボンヌ・レクチュール。ボクはタッセル。ついに飛羽真たちが世界を救ったんだよ!」

 

起こった出来事を興奮気味に語るタッセル。飛羽真を見守ってきた彼にとっても世界が救われた事は喜ばしい事だろう………しかし―――

 

「と、思っていたんだけどねぇ~?どうやら新たな波乱の予感ンン!」

 

タッセルが言うには、更なる驚異が迫りつつあるようで。そんな彼の内心を表すように雷が鳴り響く。

 

「鍵を握るのは聖剣に選ばれた剣士たち、失われた光の聖剣。そして、テリオが手にした真理の力。何が起こるか、ハラハラするねぇ~!」

 

雨露に濡れた窓を拭いながら、タッセルはこれからの事に思い馳せるのだった。

 

 

◆◆◆

 

 

「―――ん?」

 

俺がが目を覚ますとそこは自分が寝たベットでは無く、どこかワンダーワールドに似ている、それでいてふんわりとボヤけた風景が広がっていた。

 

「……おかしいな。初夢には早い気がするんだけど」

 

現実世界では12月末、既に年越しまでのカウントダウンは迫っている。世間はお祝いムード満載と言った所だろう。

 

「いえ夢ですよ。少なくとも今は」

 

「え?」

 

立ち上がろうと起き上がった所を、後ろから誰かにガバリと抱きしめられる。声からして女の人だろうけど正直心当たりがないな……

 

「誰だ」

 

「思い出せませんよ、アナタには」

 

「そういう事が聞きたいんじゃないんだけど」

 

「いいじゃないですか。今はこのまま、ゆっくりしましょう。もうすぐ、それも無くなりますから」

 

意味深な事ばかり言う人だな……ホントに誰なんだ?どうも俺の事、というよりかテリオさんの事を知っているみたいだけど。

 

「少し、答え合わせをしましょう」

 

「答え合わせ?」

 

「何故アナタがテリオに転生したのか」

 

転生―――その言葉を聞いた瞬間、俺の中でのこの人に対する警戒心が跳ね上がった。それを知っているのは同じ転生者か、あるいは転生させた神様か。

 

「まず、アナタとテリオに違いは殆どありません。平行同位体と言う存在です。強いて言うなら生まれた年と名前位でしょうか」

 

平行同位体……平行世界のテリオさんが俺って事だろうか?

 

「他の平行世界ならいざ知らず。この世界にはテリオが、()()()()()()()()バルザイが必要です。アナタ以外に星辰剣狂星は使えませんから」

 

「私たち、ね」

 

つまり俺と言う存在は複数のナニかに望まれているというわけか。だが解せないな、それが真実だとして……

 

「どうして俺だったんだ?それだけお膳立て出来るなら、他に仕立てられただろう?」

 

「……ふ、ふふふ!」

 

なぜかクスクスと笑われた、解せぬ。

 

「平行同位体と言っても中身は変わりませんね、ふふふっ…!」

 

「笑うことないでしょ?」

 

「く、ふふふ……はぁ、ごめんなさい。でも、アナタで良かった」

 

笑われているというのに不思議と悪い気分はしない。むしろこうあるべきというか、こうだったというべきなのか?いずれにせよ安らいでいるのを感じる。

 

「私は変わらずアナタを愛します。たとえアナタが私を分からなくとも、永遠に」

 

「……不思議だよね。初対面の筈なのに、そう言われて嬉しい自分がいる」

 

前世含めてもここまで愛された事親以外であったかな?とにかくスゴい嬉しい。

 

ふと、彼女の滑らかな指に填まる指輪が見えた。サイズこそ違うけど、ずっと着けてる俺の指輪とそっくりだ。

 

「この指輪、俺のとお揃いだ」

 

「――細かな所に気が回るのも変わりませんね」

 

彼女の気配が和らいだのを感じる。それと同時に抱きしめる力も強くなる。さっきまでフワッとだったのに、今はギューって感じだ。

 

「君は、俺の何?」

 

「妻です」

 

「へぇ~妻……え?」

 

「 妻 で す 」

 

「いや、強調しなくても聴こえてるから!?」

 

え?じゃあなにか?俺自分の奥さん忘れてたの?最低じゃん!?ならこの指輪って結婚指輪か!?

 

「OH MY GOD!?」

 

「呼びました?」

 

「いや呼んで……へ?」

 

「我が神よーって」

 

「もう、何がなんだか……」

 

情報が一気に開示されすぎて何がなんだか分かんないや!こんな時こそ掲示板に頼りたいのに……

 

「じ、じゃあ、君が俺を転生させたの?」

 

「正確には我が父に頼んでして貰いましたが……その認識で間違ってませんよ」

 

「で、俺の奥さん…?」

 

「はい♡」

 

滅茶苦茶イイ笑顔してるんだろうなぁ……見えないけどさぁ。

 

「さて。本題なんですが」

 

「いきなりだね」

 

「 本 題 な ん で す が 」

 

「分かった、俺が悪かったから強調止めて」

 

あと首をキュッってするのも止めてほしい。地味にミシミシ鳴ってるから!?

 

「組織の裏でコソコソと動いているモノがいるようです」

 

「……上條君の言っていた、真の敵か」

 

「その使いっ走りですがね」

 

使いが居るのか。となると、かなり組織は腐敗していると見て間違いは無いだろう。問題はそれをどう皆に告げるか……

 

「神山飛羽真、でしたか?炎の剣士の」

 

「飛羽真君?彼がどうかしたの」

 

「彼がこの世界の中心です。守ってあげて下さい」

 

それは分かっている。この仮面ライダーセイバーという世界において主人公の彼の存在は重要だ。彼が居なくなるだけで世界は容易く滅びるかもしれない。

 

「それと、これは余裕があればで良いのですが――――」

 

彼女が願うその内容はハッキリ言って博打も良いところで、正気なら絶対にしないであろう事だった。

 

「―――それ、大丈夫?」

 

「問題はありませんよ。彼らには使えませんから」

 

「でもなぁ……」

 

渋る俺に彼女はしょうがないというかのように鼻を鳴らすと、俺の頭を抱いて撫でてくる。……おっぱいおっきいな。正直苦しい。

 

「その為に、あのワンダーライドブックを用意したんですよ?テリオ」

 

「……カオティックアウターキャット」

 

あのワンダーライドブックなら、確かに飛羽真君のドラゴニックナイトと同等かそれ以上の力があるだろうが………俺に使えるだろうか。

 

「大丈夫ですよ。テリオなら」

 

「……分かった、信じるよ。ずっと愛してくれたんだし、これぐらいはね」

 

「ふふっ。……そろそろ、目覚めの時です」

 

その声と同時に、目も開けられないほどの強烈な眠気が襲ってきて、周囲の風景も更にボヤけだす。目が覚めるのだろう。その前に……

 

「また、会えるかな?」

 

「勿論です。私のテリオ」

 

その言葉と同時に彼女は俺の頬にキスをすると、俺の意識は闇に堕ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私のかぁ…」

 

目が覚めるとそこはノーザンベースの自室のベットの上で、俺はキスされた頬に触れる。当然、夢の中の出来事なので痕跡は何もない。

 

「とにかく、準備だけはしておかないとね」

 

 

◆◆◆

 

 

563:一般転生者 ID:PNh5zZd2L

 そういえばこっちはもう年末だけどみんなはどう?

 

564:一般転生者 ID:NYHaH3CKn

 あーねんまつ

 

565:一般転生者 ID:uxrXZUEs/

 大体スレ民の季節バラバラじゃない?

 

566:一般マスター ID:Kbm358o2

 俺にそんな概念ないから

 

567:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 同じく

 

568:関西転生者 ID:hnshin334

 そもそも地球やないし

 

569:一般転生者 ID:jdWbaDCAr

 >>566

 >>567

 >>568

 ニキネキ達はそうやろな

 

570:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 今年も響ちゃん達が可愛い

 

571:一般転生者 ID:fnKpDVMxF

 死ね

 

572:一般転生者 ID:b22Ka2ade

 地獄に落ちろ

 

573:一般転生者 ID:HFlJo0GSi

 結婚しろ

 

574:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 >>573

 イヤアアアアアア!!!??

 

575:一般転生者 ID:/RqVxWKm7

 結婚が一番ダメージでかいの草

 

576:一般転生者 ID:pQtGdWNnO

 さっさと決めろとあれほど……

 

577:一般転生者 ID:xV96GiOCd

 だから襲撃されるんやで

 

578:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 ユルシテ…カナデチャン…ユルシテ…マリアサン…ユルシテ…ヒビキチャン…

 

579:一般転生者 ID:NcrmwHiqa

 見事にガングニール組じゃないか

 

580:一般転生者 ID:zIR9Aop8I

 一体なにされたんだ…

 

581:一般転生者 ID:vzkRmAGrB

 勿論ナニよぉ!

 

582:一般転生者 ID:9c5RjRYGB

 やめないか!

 

583:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 コッチは夏が終わった辺りっす

 

584:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 今日も今日とて実験です

 

585:一般転生者 ID:U8XwhURhT

 お疲れ博士ニキ

 

586:一般転生者 ID:k/oGXndtK

 ゆっくりしてクレメンス

 

587:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 オッハー!年末気分の剣士参上!

  

588:一般転生者 ID:sWuzvHpQg

 あ、イッチ

 

589:一般転生者 ID:UV/f/t7e0

 そっかぁ、イッチも年末組か

 

590:一般マスター ID:Kbm358o2

 俺には年末無いのに…

 

591:一般転生者 ID:SWoMAgFbr

 代わりにマスターニキは何時でも年末味わえるジャマイカ

 

592:一般転生者 ID:5og9xzxeI

 あれは味わってるでいいのか……

 

593:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 ……反応薄くない?

 

594:一般転生者 ID:tNogy5Gbs

 イッチが狂ってるのなんて今に始まった事じゃないし

 

595:一般転生者 ID:6zqhkwqxY

 馴れたよな

 

596:一般転生者 ID:g1tlSBTnl

 馴れって怖いね

 

597:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 そも貴公、そんな気楽でいいのか?

 

598:関西転生者 ID:hnshin334

 時期的には新しいライダー加わるやろ

 

599:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 そうなの(´・ω・`)?

 

600:一般転生者 ID:LHZEPKa8G

 だいたいこの時期だろう

 

601:一般転生者 ID:b5JtCa31A

 いや~遂にイッチも販促の餌食になるんですねぇ!

 

602:一般転生者 ID:nZq/OUqd4

 >>601

 販促中のジャオウドラゴン相手に引き分けたの忘れたか

 

603:一般転生者 ID:uVYr70Db3

 しかもブランクありやぞ

 

604:一般転生者 ID:8Za0F3vxC

 そもそもクトゥルフに販促が関係あるとでも?

 

605:一般転生者 ID:YmT6C3nzv

 せやったわ

 

606:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 誰かな誰かなo(*゚∀゚*)oワクワク

 

607:一般転生者 ID:kE2VkeEZU

 草

 

608:一般転生者 ID:WI/qQbcP2

 草

 

609:一般転生者 ID:xeCUKgIt6

 味方とは限らんぞ

 

610:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 気楽すぎっすよ

 

611:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 新しい獲物にワクワクするのは狩人の性ゆえな

 

612:一般転生者 ID:VhhIYlZRC

 イッチは狩人じゃない

 

613:一般転生者 ID:8s4xbSmmc

 これだからフロム脳は…

 

614:一般転生者 ID:crNywe/kj

 オカン!新しいライダーのオモチャ買って!

 

615:関西転生者 ID:hnshin334

 前にも同じの買ったやろ?我慢しいな

 

616:一般転生者 ID:Syej0CBkn

 違うんだよかーちゃん!

 

617:一般転生者 ID:WK86wnbi2

 よくオモチャ売り場で見る光景

 

618:一般転生者 ID:0Tm5twjAA

 皆は一度は経験するヤツ

 

619:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 それじゃ、これから剣士の皆と準備するからまた後で

 

620:一般転生者 ID:6lzLW2Tv+

 はいはーい

 

621:一般転生者 ID:OQALZ6BvQ

 またねー

 

 

 

◆◆◆

 

掲示板を閉じて俺は皆が待つ飛羽真君の店、ファンタジック本屋かみやまを訪れる。

 

「こんにちわー」

 

「テリオおじいちゃん!」

 

本屋に入ると飛び込んできたのは小さな男の子そら君。尾上君の息子で前に色々あった時に懐かれてしまった。

 

「おーう、そら君!元気か~?」

 

「うん!」

 

「コラ、いきなりテリオさんに飛び込んだら危ないだろ?」

 

「いいよ尾上君。このぐらいの方が子どもらしくていい」

 

俺はそら君を抱き上げると、店内を見渡す。大体いつものメンバーで、居ないのは賢人君ぐらいか。……出来れば皆で新年を迎えたかったけどね。

 

「色々あったけど、なんとか新年を迎えられそうでなによりだよ」

 

「はい。これから大秦寺さんが三十日蕎麦を打ってくれるそうです!」

 

「任せてください……私の蕎麦は、コシが違う」

 

ウキウキした様子で話す倫太郎君と心なしかいつものよりもノリノリな大秦寺君。というか年越しそばの正式名称そういうんだぁ……

 

「よし飛羽真!どっちがキレイに掃除するか勝負だ!」

 

「面白そうだな。一丁、揉んでやるか!」

 

「ええっ!?蓮はともかく、尾上さんまで!?」

 

蓮君はいつも通り飛羽真君に勝負をふっかけ、それに乗るように尾上君が参加、なんだかげっそりした飛羽真君は仕方無しにそれに付き合っていた。

 

「楽しいですか?」

 

「ん?」

 

「おじいちゃんニコニコしてる!」

 

そんな皆を見ていると、芽依ちゃんとそら君が俺の顔を覗き込んでそんなことを言ってくる。―――そっか、俺楽しいんだ。

 

「ああ…楽しいよ」

 

こんな風に和気藹々とする事は転生してからは無かった。いつの間にか戦う事が当たり前になっていて気が付かなかったけど。

 

ただ、今は俺だけが知っている。水面下で蠢く次の事件の影が、着々と迫ってきている事を……

 

 

◆◆◆

 

 

622:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 いや~大秦寺君の年越しそば楽しみンゴね~

 

623:一般転生者 ID:wz9GF9R/7

 うらやま

 

624:一般転生者 ID:SKFucptgt

 何でも出来んな、あの鍛冶屋

 

625:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 こっちでもS.O.N.Gの皆と食べますよー

 

626:一般転生者 ID:MgmnX7NiJ

 中継して

 

627:一般転生者 ID:HImf5sJcG

 裏山

 

628:一般転生者 ID:Jj+oSWGaO

 クリスちゃんの生食事が見られるんですか!?

 

629:一般転生者 ID:6gZbJpxvp

 変態がいますね…

 

630:一般転生者 ID:jWgjkQRoK

 クリスちゃんの食事は芸術点が高いから

 

631:一般転生者 ID:m4oWN1ghk

 食い方汚いだけやぞ

 

632:一般転生者 ID:Z7o+yNfzI

 経緯が経緯だから許したげて

 

633:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 いいすね~皆さん。こちとら新学期っすよ

 

634:一般転生者 ID:3eDpwkYqh

 なんの。ワイは仕事や

 

635:一般転生者 ID:GHdmBPNoH

 あっ(察し)

 

636:一般転生者 ID:mM3SEBPZu

 あっ(察し)

 

637:一般転生者 ID:jpqfI5oAO

 し、仕事納めは……?

 

638:一般転生者 ID:X5rLMjlJH

 ないです

 

639:一般転生者 ID:WJCLd/aYM

 ついでに仕事始めもないです

 

640:一般転生者 ID:OBh+Lzsyw

 転生してまで社畜……

 

641:一般転生者 ID:TWc1ZVv0P

 かなしいなぁ…

 

642:一般マスター ID:Kbm358o2

 みんないいな~

 

643:一般転生者 ID:IOL1OUlZx

 マスターニキ家来る?

 

644:一般マスター ID:Kbm358o2

 マ?行く行く!

 

645:一般転生者 ID:69PwK/9W9

 ウキウキで草

 

646:一般転生者 ID:Zmhhlt+FH

 しょうがないよ。兄貴分っていってもリクと一つしか違わないし

 

647:一般マスター ID:Kbm358o2

 >>643

 どの世界!?

 

648:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 アズールレーン

 

649:一般転生者 ID:75fA0acyI

 は?

 

650:一般転生者 ID:f38+xwz/H

 は?

 

651:一般転生者 ID:hAcEh3LYE

 は?

 

652:一般転生者 ID:Q45Ebv4H7

 お前もハーレムかよぉ!

 

653:一般転生者 ID:42XJsLiEt

 所属は?

 

654:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 独立した

 

655:一般転生者 ID:aj2F32lvJ

 いや強っ!?

 

656:一般転生者 ID:Vj8ETAWJy

 あの世界で独立って相当やろ

 

657:一般転生者 ID:vOeU0+l5h

 特典は?

 

658:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 架空の戦艦をKAN-SENにする力

 

659:一般転生者 ID:rSe64VKZT

 ツヨスギィ!?

 

660:一般転生者 ID:jm7bBVS2v

 そら独立出来ますわ

 

661:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 エターナル作ったらラクス・クライン出てきて焦ったわ

 

662:一般転生者 ID:2k644K7Qs

 それは焦る

 

663:一般転生者 ID:EQBYauoNP

 え?じゃあアークエンジェルは?

 

664:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 作った

 

665:一般転生者 ID:JFSfB5JXz

 アーガマは?

 

666:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 作った

 

667:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 あの、プトレマイオスとかは…

 

668:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 勿論です。プロですから

 

669:一般転生者 ID:nB6DQ4SaZ

 はぇ~壮観

 

670:一般転生者 ID:NVNwGIgnR

 じゃあじゃあ!ガウは!

 

671:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 それは作ってない

 

672:一般転生者 ID:myY9bII8Q

 なんだぁ?てめぇ

 

673:一般転生者 ID:jxUyFDTOR

 ジオン、キレた!

 

674:一般転生者 ID:9ludUnE7H

 全ジオニストを敵に回しましたねコレは…

 

675:一般マスター ID:Kbm358o2

 よし、見つけた!今からイクゾー!

 

 

 着いた。

 

676:一般転生者 ID:zpw0izgHj

 早っ!?

 

677:一般転生者 ID:yNKLlY89X

 そんなに食べたかったんか年越しそば

 

678:一般マスター ID:Kbm358o2

 イエーイ!みんな見てるー?

 

 『画像』

 

 

679:一般転生者 ID:8H+q5uIgg

 マスターニキ過去最高に浮かれてて草

 

680:一般転生者 ID:0H9peLRYl

 二人ともイケメン……

 

681:一般転生者 ID:63ycd8bZF

 これは有能指揮官ですね間違いない

 

682:一般転生者 ID:VsqUiSmiz

 ジオンの戦艦作らんクズやぞ

 

683:一般転生者 ID:qzYfhyprW

 ジオニスト兄貴は落ち着け

 

684:一般転生者 ID:aqZWzVD/J

 マスターニキ黒コートやん

 

685:一般転生者 ID:ubonnxu26

 絶対敵に間違われたの一度や二度じゃないゾ

 

686:一般マスター ID:Kbm358o2

 そうなんだよなぁ。全部マスターが悪い

 

687:一般転生者 ID:eZg01XDLg

 その通り過ぎて草

 

688:一般転生者 ID:eCk3TT8zM

 でも便利だよなあのコート

 

689:一般転生者 ID:hftaMgOU+

 一着は欲しい

 

690:一般マスター ID:Kbm358o2

 蕎麦楽しくぁwせdrftgyふじこlp

 

691:一般転生者 ID:WhTtjwScC

 お?

 

692:一般転生者 ID:Xtbdf+tD1

 どった?

 

693:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 あー……うちのKAN-SENがマスターニキ撃った

 

694:一般転生者 ID:m70MTRck5

 はぁ!?

 

695:関西転生者 ID:hnshin334

 いや死ぬやろ。ちゃんと監督しんかい

 

696:一般転生者 ID:M149ig/oc

 これは無能指揮官ですね

 

697:一般マスター ID:Kbm358o2

 そうかいそうかい……そんなに遊んで欲しいか……上等だァ!野郎オブクラッシャアアアアアア!!!!

 

698:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 あっ、ちょ、待てよ!

 

699:一般転生者 ID:dR9xpo8rf

 >>697

 マスターニキかなりキレてたな

 

700:一般転生者 ID:9aICCZeCj

 そりゃ楽しみにしてた所を横槍入った訳だし

 

701:一般転生者 ID:LBr4SUgCY

 食べ物の怨みは恐ろしいってそれ一

 

702:一般転生者 ID:0CZZb9aeG

 つかマスターニキKAN-SENの攻撃食らって大丈夫?

 

703:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 直前でリフレクガード使ってたから逆にうちの奴らがぶっ飛ばされてったぞ

 

704:一般転生者 ID:/dyWPn1aJ

 はぇ~流石

 

705:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 流石、連盟に連なる狩人よ

 

706:一般転生者 ID:alEw3Wu+8

 だから違う

 

707:一般転生者 ID:bG7CEHURq

 いい加減しつこいぞ狩人ニキ

 

708:一般転生者 ID:Gd1yeLurg

 >>703

 つか指揮官ニキはさっさと止めんかい!

 

709:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 いや死ぬから。他の超人と一緒にしないで

 

710:一般転生者 ID:cPj5QSxd+

 ケッ、クソザコがよぉ……

 

711:一般転生者 ID:UojJl1zUP

 指揮官ならKAN-SENに素手で勝てや

 

712:一般転生者 ID:j8Ot4TdXc

 転生者の面汚しが

 

713:一般転生者 ID:Ocpc2OiM5

 至極普通の事言っただけでこの始末www

 

714:一般転生者 ID:7Oy+LPoP1

 他のマジカル指揮官が可笑しいだけだから

 

 

 

◆◆◆

 

 

掲示板の荒れ模様を眺めながら町を歩いていた俺は不意に現れた女性に呼び止められていた。

 

「テリオ=カーターですね」

 

「…君に名乗った覚えは無いんだけどな」

 

その女性は感情を見せない冷徹な表情で俺を見ていた。まるで人を道具か駒としか見ていない様なイヤな目だ。

 

「私は神代玲花、サウザンベースの使者です。今日は貴方にお話があってきました。星の剣士バルザイ」

 

「サウザンベース……」

 

確か南極にあるもう一つのソードオブロゴスの拠点だったか。大秦寺君の話しだと俺も昔はそこに居たらしいが……

 

「そのサウザンベースの君が、俺にどんな話を?」

 

「貴方を、サウザンベースにスカウトしに来ました」

 

「随分と急だな」

 

しかもかなり核心に近い事を言っているように聞こえる。まさかこの人が上條君が追っていた組織の敵、もしくはそれに連なる者か?

 

「そっちにも剣士は居るだろう?わざわざ俺が行く必要あるのかな?」

 

「今、ノーザンベースには聖剣の剣士が貴方を含めても6人は居ます。そんなに必要ありません」

 

「そのうち三人は歳が若い子だけど」

 

「残りの二人でも出来るでしょう」

 

取りつく島も無いな、こっちの反論を徹底的に潰して来てる。……正直な所、怪し過ぎる。このメギドの大作戦が失敗した直ぐのタイミングでこんな話を持ち掛けるのはちょっと可笑しいだろう。

 

「まだメギド達が残っている。それにソフィアさんだって―――」

 

「彼女は、メギド側に拉致されました」

 

「―――何?」

 

そんな話はデザストからも上條君からも仲間達からも聞いていない。皆は話すだろうし上條君はともかく、デザストは性格上嬉々として話すだろうに。そもそもこの女は何処でそれを知った……?

 

「今後は、サウザンベースも彼女の捜索に加わります。返答は」

 

「……少し待ってくれ。整理したい」

 

「そうですか。分かりました、色良き返答をお待ちしてます」

 

そう、事務的に返答すると彼女は去っていった。あんまり人を疑うのは得意じゃないんだがな……

 

「繋がっている可能性大、か」

 

俺は懐からライドブックを取り出して起動した。

 

 

【クリエイティブスパイダー!】

 

 

◆◆◆

 

 

一方、テリオと別れた神代玲花はその場を離れた後、直ぐにガトライクフォンで何処かに連絡を取り始める。

 

「はい。セイバーはダメでしたがバルザイは迷っているようです。バルザイは引き続き勧誘、セイバーの聖剣とライドブックは回収します」

 

通話を切ると玲花は嘲笑を浮かべて手のひらで踊っている剣士を無様と見下し、感情を見せ始める。

 

「最強の剣士、とは言っても所詮は過去の遺物を奉り上げているだけ。星の剣士も大したことないわね……問題は」

 

玲花は苦々しく表情を歪めると、あの警告された時に呼び起こされた恐怖を思い出して身震いしながらも、そんな自分を認めない様に拳を握る。

 

「奴は必ず計画の邪魔になる……排除しなければ」

 

そんな恐怖を無理矢理振り切る様にツカツカと歩き出す玲華。そんな彼女を愉快そうに、玩具で弄ぶ様に眺める女性が一人。

 

「まぁ…可愛らしいこと。まだ、自分の思い通りに進んでいると思ってる。そも、()()()()()()をどう排除するつもりなのかしら」

 

クスクスとまた玲花を嘲笑う彼女の身体を蜘蛛が這い寄ってくる。それを彼女はなんとも思わないように眺めると一言だけ残し、また姿を消した。

 

「ご苦労様です。まだ、私の事はテリオには内密に」

 

 

◆◆◆

 

 

715:一般マスター ID:Kbm358o2

 蕎麦ウマウマー

 

716:一般転生者 ID:SGLia9dx2

 旨そう

 

717:一般転生者 ID:LcYA+IKxj

 うらやま。指揮官ニキいつも誰かの手料理食べれて幸せやな

 

718:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 ホント、何時もお世話になってます

 

719:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 マスターニキ凄いっす!あんなたくさんの戦艦の砲弾ぶった斬りまくってなんなんすか!

 

720:一般マスター ID:Kbm358o2

 キーブレードマスターだぞ(ズルズルー)

 

721:関西転生者 ID:hnshin334

 こら。飲み込んでから話しや

 

722:一般マスター ID:Kbm358o2

 すまんてオカン

 

723:一般転生者 ID:7TCMWmjll

 流石オカン

 

724:一般転生者 ID:DX7m70Q7/

 >>719

 がろくんは可愛いなぁ

 

725:一般転生者 ID:po6EswGhU

 イッチには期待出来ない反応

 

726:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 >>725

 俺がなんだって?<●><●>ジー

 

727:一般転生者 ID:JmqWRA4+7

 うわっ!?イッチ目怖っ!

 

728:あくせるがろ ID:burstlinkGARO

 あ、イッチさん。席外してたみたいですけどなんかあったんですか?

 

729:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 ちょっと話が進んでさ。知恵を借りに来た

 

730:一般転生者 ID:751bmI4Gh

 ほう?どったん?

 

731:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 サウザンベースからスカウト入りました

 

732:一般転生者 ID:7/gWdCWQE

 あ~。もうそんな所か

 

733:一般転生者 ID:G1qyygYBB

 クッソ面倒な事件が起こる前触れだぞ、それ

 

734:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 やっぱり?どうしよ蕎麦処じゃなくなる

 

735:一般転生者 ID:iOh8t8YJW

 まあ、そうだな

 

736:一般転生者 ID:J7Bi03A8O

 飛羽真以外皆敵になるしな

 

737:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 は?なんで?

 

738:一般転生者 ID:KdYfvG+qy

 組織内の敵に嵌められてな、セイバーとその他とメギドの三つ巴になるんだよ

 

739:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 ……随分動きが速いんだね。本当にどうしようか

 

740:関西転生者 ID:hnshin334

 イッチの好きにしたらええんやで

 

741:上位者狩人(幼年期) ID:keimou99

 うむ。転生したのだから役割を演じきるのも良かろう

 

742:一般指揮官 ID:daiyatrini9090

 俺たち結構好きにやってるしね

 

743:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 決めた。裏で皆を支えることにする

 

744:クトゥルー博士 ID:iaiaFuguTn

 それでいいんですか?

 

745:一般マスター ID:Kbm358o2

 経験者から言わせて貰うとかなり辛いぞ?

 

746:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 だからって見捨てられる?

 

747:関西転生者 ID:hnshin334

 まぁ、イッチは無理やろなあ

 

748:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 うん。みんなには力借りるけど良いよね

 

749:一般転生者 ID:ncmpNrpV5

 モチロン!

 

750:一般転生者 ID:oVC7FOz5o

 いつでもこいやぁ!

 

751:一般転生者 ID:1W2k0fvt2

 水臭い事言いっこなしだぞ

 

752:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 じゃ、早速翻訳ニキに力借りるね

 

753:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 僕ですか?

 

754:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 詳しい事はDMでね。簡単だけど翻訳ニキにしか頼めないから

 

755:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 わっかりました!お手伝いしますよ!

 

756:星の剣士 ID:Q106FU0SAN

 ありがとう!お礼に良い式場用意しとくね!

 

757:翻訳蒟蒻 ID:doradora0903

 >>756

 イヤアアアアアア!!!!???

 

758:一般転生者 ID:ups2AK7Zx

 >>756

 鬼畜で草

 

759:一般転生者 ID:2a9kjQrFR

 >>756

 イッチはさぁ…

 

760:一般転生者 ID:M0KStFSO1

 そういうところやぞ?

 

 

 

◆◆◆

 

 

「……よし!」

 

方針は決まった。あの女が動いている以上は事前に防ぐのはもう無理だろう。掲示板の兄貴たちが言うに皆相当翻弄されるみたいだ。

 

「お、戻ってきた」

 

先程クリエイティブスパイダーから召喚したレンの蜘蛛が戻ってきた。俺の身体を伝ってよじ登り、肩まで来ると俺に調査報告をしてくれる。

 

「そっか、彼女が誰かの指示で動いているのは間違いないのか。しっかし飛羽真君まで……」

 

これで事態は完全に動き出した、もう止めることは出来なくなってしまった。

 

「だからなんだ。皆を、仲間を、もう失うものか」

 

飛羽真君とソードオブロゴス、俺はどっちも選ばない。両方を助ける為にサポートに徹する。そのために……

 

 

―――彼がこの世界の中心です。守って上げてください。

 

 

「君を信じる。まずはメギド、出来ればストリウスに会わなければ」

 

決意を新たに俺は歩き出す。……きっと皆にたくさん迷惑を掛けるだろうし、最悪敵として扱われるかもしれない。それでも……!

 

「俺は、人も世界も、仲間も守りたいんだ……!」

 

 

◆◆◆

 

 

メギドにはそれぞれのジャンルを司る幹部が存在している。神獣を司るレジエル、動物を司るズオス、そして……

 

「まさか貴方に呼び出されるとは思いませんでしたよ。星の剣士バルザイ」

 

「……」

 

今テリオの目の前に居る軽薄そうな笑みを浮かべている痩身の男、物語を司るストリウスも幹部の一人だ。

 

「さて、こちらも忙しい身だ。用件は手短にしましょうか……カリバーの様に此方に与しますか?」

 

「それも考えたんだけどね。どうにもそれは性に合わないからさ……取引だ」

 

「ほう…そう来ましたか」

 

ストリウスは虚を突かれたかの様に振る舞うが立ち振舞い全てが、テリオは胡散臭く感じていた。ストリウスは軽薄な笑みを更に深めて嘲笑うかの様に駆け引きを始める。

 

「それで?貴方に私達を満たすモノが有るとは思いませんが?」

 

「内容は二つ。お前たちの次の策、そしてジャオウドラゴン製作に使ったブランクブック」

 

「ふむ……では貴方は?」

 

テリオは自分が変身に使う黒いワンダーライドブックを三冊取り出してストリウスに提示する。

 

「俺のライドブック三冊の譲渡」

 

「……解せませんね。そこまでする理由はなんですか?」

 

「何も変わりはしないさ」

 

正直に言えば、ストリウスはテリオを全く信用してなどいない。自身が作成したジャオウドラゴンと引き分け、デザストとも互角以上に戦い、自分たちに匹敵しかねないテリオを最大限警戒していた故に、今まで一度も接触はしなかった―――だが。

 

「良いでしょう。何を考えているのかは定かではありませんが、取るに足りません」

 

結局の所、ストリウスは好奇心には勝てなかったのだ。以前から目を着けていた黒いワンダーライドブックが手に入る機会が目の前にあり、他の二人を出し抜くチャンスでもある。その上次の策は分かった所で突破出来ないと言う自信もあり、思いの外あっさりと了承した。

 

「我々の次の策は、ワンダーワールドを認識出来る人間を使ってメギドを産み出し、アルターブックを完成させ黙示録を復活させること。幾ら聖剣と言えど、人間ごと斬ってしまうかもですねぇ~」

 

「……悪趣味だな」

 

「人間がどうなろうが知った事ではありませんから。では、ライドブックを頂戴しましょう」

 

悪びれも無く宣うストリウスに、怒りを隠すこと無くテリオはライドブックを投げた。

 

「確かに。中々良い取引でしたよ」

 

暗い笑みを浮かべたままストリウスは大型のブランクブックをテリオに投げ渡し、そのまま姿を消した。残されたテリオは、ストリウスから得た情報が思ったより深刻で危険極まりないものと知り愕然とする。

 

「人を、メギドに…?それじゃ、手が出せな――」

 

そう口にした時、テリオは一つの事実を思い出す。

 

「――皆はこの事を知らない。何時も通り戦ったら人死にが出るぞ…!?」

 

今この時点で事実を知っているのはテリオだけだ。まだその事を知らない剣士たちは使命に従ってメギドを倒すだろう。

 

「ストリウスの口振りからするに、人間の安全は全く考慮されてない……やってくれる!!」

 

情報を整理すればする程怒りが込み上げてくるテリオはこれからどうすべきかを思案するが、その時偵察に出していたレンの蜘蛛が戻ってきた。

 

「……どうした?――――飛羽真君たちが!?」

 

蜘蛛から受けた報告、ノーザンベースの剣士たちが飛羽真の聖剣とライドブックを回収するために動き出したというものだった。

 

 

◆◆◆

 

 

走る、走る、走る。急いで戦っている仲間たちの元へ急ぐ。そもそも話が急展開しすぎだ!俺と飛羽真君がスカウトを受けてからそんなに日は経ってないのに……!

 

「あっ!?飛羽真君!」

 

現場に着くと1対4の状態で飛羽真君がノーザンベースの剣士たちに襲い掛かられていた。

 

「くそっ!」

 

 

【スパイダー!ふむふむ……】

 

【習得一閃!】

 

 

「ハァッ!」

 

俺は星辰剣狂星にクリエイティブスパイダーを読み込ませて斬撃を放つ。斬撃は蜘蛛の糸に変化して尾上君と大秦寺君の下半身にへばり着き、動きを封じる。

 

「これは!?」

 

「テリオさん!?」

 

驚く二人を尻目に、飛羽真君に駆け寄って落ちていた火炎剣烈火を拾い上げて倫太郎君の聖剣を受け止め星辰剣狂星で蓮君の聖剣を受け止める。

 

「皆何やってるんだ!」

 

「退いてください!飛羽真君は組織を裏切ったんです!」

 

「賢人君の仇のカリバーを信じてるんだ!コイツも裏切り者だ!」

 

「落ち着くんだ二人供!飛羽真君!」

 

怒りで冷静な判断が出来てない。飛羽真君に状況の説明を求めるが………

 

「俺は……俺は組織が信用出来ないんです!」

 

駄目だ!?こっちも混乱してちゃんと喋れてない!その言い方じゃ誤解されても文句言えない上、敵に隙を与えてしまう。

 

「分かったでしょう!?飛羽真君は僕たちの敵になったんですよ!」

 

「分かったらそこ退けぇ!」

 

倫太郎君と蓮君の聖剣に圧されて飛羽真君から引き剥がされる。さすがに聖剣を二つ持っても変身しないとと駄目か……

 

「テリオさん、火炎剣烈火を渡して下さい……」

 

「……渡したら、飛羽真君はどうなる!?」

 

「当然、然るべき処分を受ける事になる」

 

蜘蛛の糸から抜け出してきた大秦寺君と尾上君がやってくる。……然るべき処分か、どうせ録なものじゃないだろうな。こんな強引な手を使ってくる位なんだから。

 

「そもそもどうしてこんなことに」

 

「小説家が大いなる力に触れて、上條さんと同じように力を求め始めたと聞いた」

 

「今後、私達もサウザンベースの管轄になります」

 

サウザンベース……やはりあの女が関わっているのか。動きが早いが、まだ付け入る隙はあるだろう―――その為にも!

 

「……ハァ。良くも悪くも、利用されるだけになったな」

 

「……どういう意味ですか」

 

「こういう事さ。飛羽真君!」

 

「……ッ!テリオさん!」

 

俺は飛羽真君に呼び掛け、火炎剣烈火を投げつけて受け渡す。それを受け止めた飛羽真君は炎の斬撃で二人を弾き飛ばす。

 

「な、正気ですか!?」

 

「貴方も組織を敵に回すのか!!」

 

「ハッハッハ!忘れたのかい?二人供。16年前、組織に喧嘩売って今の今まで生き残ってる狂人の事をさぁ!」

 

変身しないまま何処までやれるか分からないが、足止め位は出来るだろう。それまでに飛羽真君、芽依ちゃんを連れて逃げてくれよ…!

 

「くっ!?尾上!」

 

「こりゃ本腰入れないと不味いな……」

 

いや入れなくても良いよ?こっち変身したくないし。正直、カオティックアウターキャットは何が起こるか分からないのに仲間に使えない。

 

「もう止めて!」

 

と、そんなことを考えている時。唐突に響き渡る芽依ちゃんの叫びに反応してそちらを見ると、芽依ちゃんが飛羽真君の前に躍り出て蓮君の聖剣に斬られようとしていた。

 

「あっ!?芽依さん!」

 

「芽依ちゃん……!」

 

だが、それを防ぐ者が影から現れたのだ。

 

「ふん……ハッ!」

 

「何!?うわっ!?」

 

軽々と蓮君を投げ飛ばし、飛羽真君と芽依ちゃんを守るように立ち塞がるぼろ布を纏った男。その男は考えるような仕草をして言った。

 

「聖剣は世界を守る為にある。今の状況は良くないな」

 

「あ、貴方は!?」

 

「俺は世界を守る、剣だ」

 

そうして男はあるものを取り出して腰に取り付けると、聞き覚えがあるガイダンスサウンドが鳴り響く。

 

 

【聖剣サイコウドライバー!】

 

【金の武器!銀の武器!】

 

【GOLD or SILVER】

 

 

ドライバーを展開して聖剣が現れると、クリスタルの様なライドブックを起動して聖剣に装填する。軽快なオーケストラの待機音が鳴り響く。

 

「変身!」

 

 

【最光発光!】

 

 

男が聖剣を引き抜くと再び軽快なトランペットが鳴り渡り、ライドブックが展開する。すると俺たちからしたらあり得ないとまで言えてしまえる光景が起こったのだ。

 

 

【Who is the Shining sword?】

 

【最光一章!金銀の力を得た輝く剣。最光!(さあ、行こう!)

 

 

男が光の粒子に変わって聖剣に吸収されていき、男の姿が無くなると聖剣が独りでに飛び回り、剣から男の声が聞こえてくる。

 

【俺が剣で、剣こそが俺だ!】

 

「ひ、人が……」

 

「剣に、なった……!?」

 

これが、俺たちの前に現れた【仮面ライダー最光 金の武器 銀の武器】光の剣との衝撃的すきる出逢いだった……

 

 

◆◆◆

 

「さあさあ大変な事になったよ!飛羽真と仲間たちの絆に亀裂が入ってしまった。自らを剣と名乗った彼がどうにかしてくれるかな?」

 

一旦一息吐くと、タッセルは物憂げな表情を浮かべて紅茶を飲む。

 

「それにしても……テリオはどうして自分のライドブックをストリウスに渡しちゃったのかな?な・ん・だ・か狂気の香りがするよ!」

 




次回でバルザイの新フォーム出せればいいなぁ、等と云いつつ。かなり滅茶苦茶だろうから後編書いてる俺に全投げします。

それではコテハン紹介

翻訳蒟蒻 
イッチにあるお願いをされ、協力する。
S.O.N.Gの忘年会にお呼ばれされ年越しそばを食べる。尚、前後左右はガングニール組と393で固められていた模様。

一般マスター 
年越しそばが食べられない事に嘆いていたが、一般指揮官のお誘いを受け、アズールレーンの世界に直行。指揮官ニキとツーショットを撮るも、現地のKAN-SENに砲撃されキレた。尚、彼女たちから見たら唐突に現れた黒コートなのでマスターニキは彼女たちを責められない。


新規コテハン紹介

一般指揮官
アズールレーンに転生したプレイヤー。翻訳ニキと違い甲斐性しかない漢なので結婚に躊躇はない。特典を駆使して独立陣営を設立。巧くバランスを取りながら戦っている。
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