陰の実力者になるために!   作:琴吹天音

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アンケート結果。
欲しい40票。
要らぬ26票。
祀られてる訳が無い87票。
普通祀られてるだろ57票。

欲しい97
要らぬ113

16票差で存在しない事になりました。
ヒトガミ教団なんてありませんでした。





ミツゴシ商会3

 

 ミツゴシ商会の中に入るとそこはまるで異世界のようだった。

 綺麗に陳列され、整理された売り場はまるで前世で見たスーパーマーケットのようだ。

 

 

 店内は光を放つ魔道具で明るく照らされており、夜でも昼間のような明るさを保てるようになっている。

 こういう魔道具ってそれなりに高いらしいし、めちゃくちゃお金掛かってるんじゃないかな? 

 

 

 一階は主に食品売り場や飲食店、二階は専門店、三階は本屋。

 四階と地下、屋上は現在従業員専用のエリアとなっており立ち入ることができないみたいだ。

 というか地下まであるんだなこれ。

 

 

「ミツゴシ商会には初めて来たが、これはもはや異世界だな」

「これは凄いですね。

 未来に来たかのような感じがします」

「ねえ、二階から見ましょう!」

「俺はいいですが、

 ギレーヌもそれでいいですか?」

「あたしも構わない」

 

 

 ひょっとしたらエスカレーターやエレベーターもあるんじゃないかなんて思ったんだが、残念ながらそう言ったものはさすがにないらしい。

 移動は階段みたいだ。

 

 

 二階に登るとそこには様々な店が詰め込まれて、異世界版ショッピングモールと化している。

 全然でもあった衣料品やこの世界の電化製品に当たる魔道具は当然として、地球の百貨店にはまず売られていないであろう剣や盾、鎧なんかも売られている。

 

 

 オーダーメイドの装備も注文できるようで、どうやら一週間から一ヶ月という期間で製作してくれるらしい。

 セール中だけあって、そういった武器もかなり質のいいものが一通り揃っている。

 

 

 それなりの量が用意されているようだけど、既に冒険者や傭兵らしき人達がかなり売り場に集っている。

 さすがにすぐに売り切れるんじゃないかな? 

 

 

「ルーデウス、ギレーヌ、行くわよ!」

 

 

 と、思ったがどうやらエリスはあの中に突撃するらしく、腕をまくって気合いを入れている。

 

 

「え、行くんですか?」

「早く行かないと売り切れるでしょ?」

「あたしも予備の剣は欲しいしな。

 ルーデウスの分も確保してやろう」

「あ、ありがとうございます?」

 

 

 俺がそう言うと、二人は戦場(売り場)へと突っ込んだ。

 エリスは普通に人混みに揉まるが、ギレーヌはまさに剣王と言った素早い足運びで、あっという間に売り場からエリスと俺の分の剣を確保する事に成功した。

 

 

「あう! な、なんなのよ」

「ほらお嬢様の分もあたしが取ってきたぞ」

「ありがと! さすがはギレーヌね!」

「ありがとうございますギレーヌ」

「ルーデウス、金はあそこで払うのか?」

「はい、そうみたいですね。

 かなり人がいますけど並びますか」

 

 

 なんか今日は行列に並んでばっかりだな。

 どうやら会計は普通に人が計算して行うらしく、近代化はされていなかった。

 ま、さすがに計算機は無いよな。

 

 

「ルーデウス、あの会計の人が使ってるやつはなんなの?」

「え? あ、そろばんという計算を助けてくれるものですね」

「何? そんなものがあるのか!」

「ええ、と言ってもあくまで計算を間違えにくくするもので、単純なものは普通に計算した方が早いと思いますが」

 

 

 そろばんか、考えた事もなかったな。

 普通にこの二階で売っているようだし、授業に取り入れてもいいかもしれない。

 

 

「いらっしゃいませ! 

 本日は誠にありがとうございます。

 ゼータ製片手剣一本で、お客様のご会計は大銅貨6枚になります」

「あ、これでお願いします」

 

 

 片手剣一本で大銅貨6枚、かなり安いんじゃないだろうか? 

 頑張れば子供のお小遣いでも買えそうな値段だな。

 さすがはセール中、絶対これ儲けなんて殆ど出てないと思う。

 

 

「ふむ、いい買い物をしたな」

「そうね! この剣なら普通に買えば金貨1枚はするもの!」

「え? これそんな良い剣なんですか?」

「ああ、剣匠ゼータが作った剣を普通に買えばどんなものでも最低金貨1枚から20枚、魔剣だと金貨1000枚はすると聞く。

 それを限定20本とは言えこの値段で売るのは文字通りの赤字だろうな」

 

 

 儲けが出てないどころか本気で出血してるのか。

 一体どこでこの損を回収するつもりなんだ? 

 

 

「あたしの買い物はこのくらいだが、ルーデウスはこの階で見ておきたいものはあるか?」

「そうですね。

 あのそろばんとかは買っておきたいですね」

「授業で使うの?」

「ええ、折角なので取り入れて見ようかと」

 

 

 どこにあるかと探したら、普通に近くの雑貨屋で売っていたので俺はそこでそろばんを買った。

 こっちは商人とかに人気なようで、それなりに混みあっていたが武器屋の時よりもあっさりと買うことができた。

 そろばん3つで銅貨12枚、これは安いのか高いのかよく分からないな。

 まあ、他の物の値段的にこれもかなり安いんだと思うけど。

 

 

「これで二階は一通り回りましたし、今度は1階に降りませんか? 

 そろそろお昼時ですし、

 俺もいくつか見たいものがあるので」

 

 

 所々に置いてある時計を見ると、どうやら時刻はもう11時半らしい。

 行列に並んでいたせいで、いつの間にかかなりの時間が経ってしまったみたいだ。

 

 

「ルーデウスは何が見たいの?」

「食材と調味料、ですかね?」

「調味料? うちに一通りあるわよ?」

「いえ、なかなか売って無いような珍しい調味料なので」

「そんな調味料があるの?」

「はい、美味しいですよ」

「ほう? ルーデウスがそう言うのならあたしも一度味わってみたいな」

 

 

 そんな事を話しながら一階に降りると、そこには二階の倍以上の人がいた。

 だけどその大多数の人は店内に入れたばかりの人や、何の目的もなく見回っているだけという感じだ。

 目的があって食品売り場にいる人はたぶん二階と同じくらいだろう。

 

 

 本当に多種多様なものが売られており、世界中から色々な物を集めて回った感じがある。

 ……ん? 

 

 

「スペシャルビューティードロップDX、

 一個大銅貨一枚?」

「どうしたの? ルーデウス」

「いえ、見たことの無いものがあったので」

 

 

『戦う女性は内からキレイ、スペシャルビューティードロップDX』

 さっき手に取った客がいたから、ちょくちょく売れているんだとは思うけど、飴一個が大銅貨一枚ってどうなんだろうか? 

 

 

 他の飴は他の商品と同じで、安いんだけどこの飴だけは異様に高い。

 周りの商品を見る限りこれも安いんだと思うけど、何か特別な材料でも使っているのだろうか? 

 

 

 興味に惹かれて買ってみようかとも思ったが、ここはやっぱり辞める事にした。

 買うならまた今度でいいだろう。

 

 

「それにしても中々見つかりませんね」

「これだけ広いんだから仕方ないわね。

 あ、あの店員に聞けばいいんじゃない?」

 

 

 俺達がお菓子売り場を抜けて、醤油を探して彷徨っていると商品の補充をしている店員さんに出くわした。

 これ以上自分で探してても埒が明かないし、ここはエリスの言う通りに聞いておこうか。

 

 

「あの、すみません。

 醤油……えーと、豆を使って作られた調味料と米を探しているのですがありますかね?」

「そのしょゆう? というのは分かりませんが豆を使って作る調味料でしたらあちらに、お米はここから右に進んだ所にある麦の隣ですよ」

「ありがとうございます」

 

 

 どうやら米は普通に置いてあるようなので、先にその店員さんの言っていた調味料の所に行く。

 だけど、残念ながらそこにあったのは俺が追い求める醤油ではなかった。

 

 

 しかしその代わりに、大豆を発酵させて作った赤茶色の調味料がそこにはあった。

 

 

 それは、こちらの世界の言葉で『豆腐』と呼ばれているものであった。

 だが、俺はその食材を『味噌』と呼ぶことにした。

 

 

 だってこれ、味噌だもん。

 

 

「ルーデウスの探していた調味料というのはそれの事か?」

「確かに見たことがないわね!」

「いえ、確かに同じ材料で作られている、かなり似たようなものですがこれでは無いですね」

「そうか、一度味わって見たかったのだが」

「あ、これは醤油ではないですが、これでも物凄く美味しいスープが作れますよ!」

 

 

 そう、あの古来より日本に伝わる伝統的かつ、日本人の日常とも言えるスープ。

 ミソスープ、味噌汁だ。

 卵かけご飯程ではないが、やはり元日本人の一人として俺は味噌汁が好きだ。

 

 

 米はあるようだし、白米と鮭と味噌汁の三点を組み合わせたザ・和食セットとかも久しぶりにいいかもしれない。

 うん、明日の俺の朝食はそれで頼んでみるか。

 

 

「ほう? ルーデウス、あたしにも時間のある時にお願いできるか?」

「ならギレーヌも明日の朝は俺と一緒のメニューにしますか?」

「私もそれがいいわ!

 私の分も作りなさい」

「はい、もちろん用意しますよ」

 

 

 味噌の他に米を1キロ買い込んで俺達は昼食を食べにマグロナルドへと向かった。

 普通にハンバーガーショップなんだろうなぁと思っていたんだが、その正体はサンドイッチ専門店だった。

 

 

 まさか生のマグロをサンドイッチにして出して来る店とは思わなかったな。

 最初は驚いたが、これはこれで異世界版の寿司という感じがして意外と美味しかった。

 

 

 




ルーデウス視点終了のお知らせ。
ほんとこの書き方だと無限にかけますね( ̄▽ ̄;)

turu126様。
高評価ありがとうございます!


https://twitter.com/Kotobuki_Amane?s=09

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以下アンケート
転移事件に関する重要なアンケートです。
もし良ければお答えください。
次々回の投稿時に〆ます。
1、Route of 『陰の実力者』
2、Route of 『シド』
3、Route of 『人生』
4、Route of 『シャドウガーデン』
5、Route of 『魔王』

シャドウ様は転移

  • をレジストする。
  • によって単身転移する。
  • で七陰の誰かと転移する。
  • で七陰全員と転移する。
  • する前にアルマンフィと出会う。
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