暗キ海ノ底ヨリ   作:鈴木颯手

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み、皆さんお久しぶりです……。2020年内に投稿したかったのですがパソコンの破損とそれに伴うデータの消失によって一から書き直すこととなり時間が掛かってしまいました。成るべく早めに投稿できるように頑張りたいと思います


第六話「上杉真奈美・壱」

私はお父さんの仕事の関係でこの町に引っ越ししてきた。引っ越しして来た時は3歳くらいの時だったからあまり覚えていなかったけど物心つくころにはこの町の一員として過ごしていた。……いや、その時は自覚がなかったから毎日を楽しんでいただけかもしれない。

その中でも一番遊んだのが隣に住んでいる北条和也君。私はずっとかず君って言っている。家が隣同士ってことで保育園にいるときも、そのあとに帰って来てからも一緒に遊んだ。その当時は恋とか愛とか分からなかったけど好きだったってことは今でも覚えている。

 

『おおきくなったらかず君のおよめさんになる!』

 

そんな事を良く言っていたりもしたな~。……思いだしたら恥ずかしくなってきちゃった。

そしたらかず君は、

 

『えー、ぼくはやだなー』

 

なんて返されたっけ。それを聞いた時はとても悲しくて泣いちゃったなー。でもかず君は慌てた様子で私を慰めてくれたっけ。それが嬉しくて笑顔を浮かべて泣いたなー。

 

『わ、わかったよ。ならぼくがおよめさんにしてもいいっておもうひとになってよ。そしたらおよめさんにする!ぜったいに!』

『……ほんとう?』

『ほんとうだよ!』

『……わかった。ならわたしおよめさんにしてもらえるようにがんばる!』

 

これがきっかけで私は色んな事を頑張った。運動や勉強だけじゃなくてピアノを習ったり色んな知識を蓄えたりした。勿論美容にも気を使って常に笑顔を浮かべるようにした。そしたら私は優秀とか秀才とか言われるようになっていて周りにはいつも人であふれるようになっていた。皆に認められて、ほめられることはとても嬉しかったけどここまでやる事となった かず君は離れていくようになった。私にはそれが何故なのか分からなかった。

だから私は努力が足りないせいだと考えた。私は浮かれていたけどかず君からみれば滑稽だったのかもしれない。この程度で喜んでいるのか?かず君がこちらに向ける背にはそう言っている様に見えた。悔しいと思うと同時にもっと頑張らないといけないと感じた私はそれまで以上に頑張った。

私は軍事関係の勉強も始めた。今の時代、大なり小なり軍事関係の話題は出てくる。深海棲艦と艦娘、妖精さんの登場によって世界は様変わりしたらしい。私が生まれたときには変わった後だったから良く分からないけどね。将来提督になるかどうかは分からない。私はかず君の傍にいられればそれでいい。かず君だけが私を見てくれればそれ以上は何もいらない。貧乏でも、前科者でも世界中の人から嫌われてもかず君だけが見てくれれば……。

 

 

 

 

 

高校三年生になり進学か就職か、選ばなければいけない時期になった。一応進学の予定ではいるけどかず君がどうするのか教えてくれないから最終決定が出来ない。近くの大学からは直接入学しませんか?ってお誘いが来るけどかず君が行かないなら地元にいたいしな~。

何度かかず君にそれとなく聞いたこともあったけど全然教えてくれなかった。何度聞いても「まだ考え中」とか無視しして教えてくれない。先生やかず君のお母さんにも聞いてみたけどどうするのか知らないって言っていた。そのせいで何度も怒られているけどかず君は一体どうするつもりなんだろう……。働きたくないのかな?とか勉強したくないのかな?とも思ったけどそう言う訳でもないみたいだし、私にはかず君が何をしたいのか分からないよぅ……。

そんな時に提督適正検査が行われることとなった。私は別に好んでやりたい訳じゃないけどかず君がなりたいなら一緒になるつもりでいた。その程度の気持ちしかなかったけど対象は三年生全員だから私も受ける事になった。

そして私の番になり色んなコードがついたヘルメットを被せられる。十中八九これで適性を検査するんだろうな~。そんな事を考えながら結果が出るのを待っていたら検査をしてくれた人が驚いて奥の方からトレイを持ってきた。そこには2頭身くらいの小人が乗っていた。

 

「うふふ~。それいじょうはイヤン」

 

変な寝言を呟きながら幸せそうに眠っているそれを見ていると検査してくれた人は教室に戻らないで奥のテントで待機するように言われた。私としてはかず君を待っていたかったけど仕方ないか……。

そして私は検査してくれた人、吉川さんが教えてくれた。私は歴代の提督の仲でも適正はトップクラスに高い事。提督になるのならいろいろと融通してくれる事。私の思い人、かず君は私よりも適正が高くそちらにも同様の事を教えているらしかった。

トップクラスの適正という本来なら間違いなく誇れる結果を聞いた私だったけど心の中はかず君の事でいっぱいだった。かず君が凄いという事は知っていたけどまさかここまでとは思っていなかった。

 

-かず君が歴代トップの適性を持っていた!

-もしかしたらかず君は提督になるかもしれない

 

そんな事をこの日はずっと考えていた。

そしていつも通りの下校時に私はかず君が提督になる事を聞かされた。初めて私に将来を打ち明けてくれたかず君。これは私を信頼してくれていると取って問題ないよね?

 

『ほ、本当!?なら私も提督になる!』

『……』

 

だから私は決めた。かず君の横に立つにふさわしい人物になるために。私も提督になるよ。一緒に頑張ろうね、かず君。

 




最近PS4買ったので戦場のヴァルキュリア4やってます。二コラとキアラがマジでかわいい。というか帝国が凄くカッコいいんだけど

和也の最初の艦娘は?(なお、対象は作者お気に入りの駆逐艦のみです)

  • 江風
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  • 不知火
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