紫の星を紡ぐ銀糸   作:烊々

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前回の後書きでも言いましたが、幕間の番外編みたいな感じの回です。

シェアエネルギー、原作でも作品ごとに設定は違いますが、とても面白い設定だと思ったので、自分なりの考えをまとめてみた初投稿です。



ギンガのパーフェクトシェアエネルギー教室

 

 

 

『シェアエネルギー』、それは、女神様の力の源で、ゲイムギョウ界の「本質」ともいえるエネルギーです。基本的に国同士のパワーバランスはその国の教会にあるシェアエネルギーの総量で決まります。

 

 あ、そういえばシェアエネルギーはシェアエナジーとも言われます。文字が少し違うだけで同じ意味です。

 

 ゲイムギョウ界に生きる人間のほぼ全ては、微々たる量ながらシェアエネルギーを有しています。ちなみにこれはこの作品の独自設定ですからね。

 

 とりあえず、シェアエネルギーの説明はこういった感じで4つに分けてしようと思います。

①女神様とシェアエネルギー

②人間とシェアエネルギー

③戦闘におけるシェアエネルギー

④私「ギンガ」のシェアエネルギー

 

 なお、この回は原作の『ネプステーション』のような、本編とは違う時間軸になっています。つまり、今は本編が色々とやべーことになっていますが、この回には関係ありません。ですので、先程のようなメタ発言も本編より多いと思いますがご了承ください。また、これも先程言いましたが、原作のゲームやアニメとは異なったこの作品の独自の設定を解説することにもなるので、そこについてもご了承ください。

 

 

①女神様とシェアエネルギー

 

 「女神様」は人間と比べ物にならないほどの強い身体と膨大なシェアエネルギーを持って生まれてくる存在です。しかし、それ故に女神様は生命活動にシェアエネルギーが不可欠なのです。

 

 女神様と違い、人間は生命活動にシェアエネルギーを必要としません。また、シェアエネルギーを自身で使用し何かをするということはほとんどできません。唯一できることは、自らの持つシェアエネルギーを女神様を信じることで女神様に譲渡することです。この行為がゲイムギョウ界における『信仰』です。

 

 信仰により譲渡されたシェアエネルギーは、女神様もしくは教会の「シェア」というものになります。というわけでシェアエネルギーが変化したものがシェアなので、シェアエネルギーはほぼ全ての人間が持っているということと、シェアの源が国民の女神様を信じる心ということは矛盾しません。

 

 信仰は人間にのみ行えて、女神様は信仰により別の女神様にご自身のシェアエネルギーを譲渡することができません。しかし、シェアエネルギーそのものではなく、それを別の力に変換したものなら可能です。別の次元の女神様ならシェアエネルギーそのものの譲渡も可能なのかもしれませんが。

 

 信仰によるシェアエネルギーの譲渡は人間が女神様を信じることでほぼ自動的に行われるので、何か特別なことは必要ありません。そして国民にとって信仰は、メリットが多くデメリットがほぼないためしない理由がありません。…まぁ私的に言わせてもらうと、信仰は国民の義務で、女神様への信仰をメリットデメリットで考える時点で死罪級の不敬ですが。

 

 また、信仰は自動的に行われると言いましたが、女神様はその信仰で得られるシェアエネルギーを受け取らないこともできます、しかしこれは女神様にはメリットがなくデメリットしかありません。

 

 あまりこういう話はしたくないのですが、シェアエネルギーがあれば、女神様は四肢が取れようが、内臓が潰れようが、時間が経てば身体の傷が再生します。信仰によるシェアエネルギーが多ければ多いほど回復も早くなります。

 

 そうして、信仰で女神様に譲渡されたシェアエネルギーは、教会に集められシェアとなり、そのシェアが再び女神様の変身や女神様のご加護に用いられるシェアエネルギーとなるのです。

 

 変身というのは所謂「女神化」で、女神様がシェアエネルギーを使用しもう1つの姿になることです。身体能力の向上とプロセッサユニットの装備により絶大な力を得ることができる代わりに、必要なシェアエネルギーはとても多いため、信仰によって大量のシェアエネルギーを得ていなければ行えません。また、シェアエネルギーの量は充分でも、女神様のコンディションが悪い場合に変身ができないことがあります。

 

 女神様のご加護というのは、女神様が国そのものや国民に与えるパッシブスキルのようなものです。これも信仰による大量のシェアエネルギーが必要となります。有名な例を挙げると、人間が暮らすのが厳しいほどの極寒の大地に位置するルウィーが、女神ホワイトハート様のご加護により国内が暖かく国民が快適に過ごせるようになっていることです。

 

 それ以外に重要な女神様のご加護があるのですが、それは③の内容と関連しているので、そこで説明します。

 

 また、国民からの信仰によるシェアエネルギーがその国の女神様が用いる量よりも過剰に溢れることで、その国に新たな女神様が誕生します。これは前回も話しましたが、もし何か良くないことが起こり、ある国に女神様が存在しなくなった場合にも、その国に信仰によるシェアエネルギーが多く残っていれば即座に新しい女神様が誕生します。

 

 1つ勘違いされがちなのが、女神様は信仰されなかったら絶命するというわけではありません。先程言った変身やご加護を行えなくなるというだけで、最低限の生命活動は、信仰で得られるシェアエネルギーではなく、ご自身の持つシェアエネルギーでまかなうことができます。

 

 しかし、生物が長い年月を生きると老化して身体が衰える様に、女神様も見た目は変わらずともご自身の持つシェアエネルギーの量が低下し、それだけでは最低限の生命活動すらまかなえなくなってきます。そしてそうなった、またその兆候を感じた女神様は、その国に次の世代の女神様がいれば『守護女神』としての座を託し、引退します。

 

 また、逆に、国民がその国の守護女神の交代を望み、今の女神様への信仰を減らし、その結果女神様の世代交代が起こることがあります。それが起こる期間、もしくはその兆候がある期間を『転換期』と呼びます。転換期にはしばしば今の女神様へのネガティヴキャンペーンが行われがちです。また、転換期が来ることで一度失われそうなった信仰が、今の女神様に戻ってきて、結局世代交代が起こらないというパターンも多々あります。国民如きが女神様を選ぶなど烏滸がましいですし、あまつさえネガキャンをするなど憤死ものですよ。つまり転換期はクソです。

 

 引退した女神様はご自身のものではまかなえずとも、信仰によるシェアエネルギーを用いれば半永久的に生命活動を続けることができます。しかし、引退した身であるご自身が生き続けるのではなく、完全に次の世代の守護女神に国を託すために、信仰によるシェアエネルギーを受け取ることをやめて安らかな眠りにつく女神様が殆どです。人間と比べものにならないほど長い年月を生きる女神様は、人間のように逝くことに憧れている、とも言われています。

 

 先程言った通り女神様同士ではシェアエネルギーの譲渡はできませんが、女神様同士がお互いを思い合うことで、お互いのシェアエネルギーが反応し合い、それにより一時的に片方、もしくは両方の女神様のシェアエネルギーが爆発的に増加する『共鳴』という現象があります。しかしその現象は女神様が能動的に起こすことはできず、ゲイムギョウ界の長い歴史の中でも見られたことはほとんどありません。2人の女神様で行われる小規模なものならともかく、4人以上の女神様で行われる大規模な共鳴は長らくこのゲイムギョウ界で生きている私ですら見たことがありません。

 

 また、『共鳴』によるシェアエネルギーの爆発的な増加に何か別の要因が重なれば女神化を超えた更なる進化をすることができるかもしれない、と私は考えているのですが、その「何か別の要因」が見当もつかない以上、机上の空論に過ぎません。

 

 

②人間とシェアエネルギー

 

 先程言ったように、人間は微々たる量のシェアエネルギーを持って生まれてきて、信仰以外ではシェアエネルギーを使えません。しかし、例外があり、その『例外』をこの章で取り扱うことになります。

 

 例外は2種類に分けられます。

⑴:シェアエネルギーを先天的に常人より多く持つ人間

⑵:⑴に加えて、信仰以外のことにシェアエネルギーを扱うことができる人間

 

 ⑴の人間は1000人に1人ぐらいの割合で生まれてきます。⑵の人間は国中を探して10人も見つかれば御の字という程度の割合でしか生まれません。

 

 これらの人間は、常人より質の高い信仰をすることができて、 女神様のご加護を常人より多く受けることができます。また、女神様を信じる心が強い性格になりやすいので、教会などの女神様と近い場所で働く場合が多いです。

 

 身近な方で例を挙げるなら⑴はあいちゃんとコンパさん、おそらく5pb.さんもそうでしょう。⑵はイストワール以外の教祖の皆さんです。コンパさんや5pb.さんのように、⑴に該当していても、教会で働くよりも自分のやりたいことで働いている方ももちろんいます。

 

 教祖の皆さんは多量のシェアエネルギーを用いることでそれを結晶状にしたシェアクリスタルを生成することができます。シェアクリスタルというのはシェアが具体的な形となった結晶で、これがあった方が女神様にシェアエネルギーを供給しやすくなります。ただでさえ少ない⑵の中で、シェアクリスタルの生成が行えるほどシェアエネルギーを扱う才能のある人間のみが、教祖になることができるわけです。

 

 また、これらとは逆に、シェアエネルギーが少なかったり、シェアエネルギーを全く持たない、つまりシェアエネルギーが「0」の人間も存在します。それはまぁこの私、ギンガなんですけど、そのことについては④で説明します。

 

 イストワールは完全な人口生命体であるため、例外中の更に例外なので今回は触れません。…ていうか彼女のことは私でもよくわかってません。

 

 ……ちなみにあえて言っておきますけど、ネプテューヌ様とあいちゃんとコンパさんの関係は、シェアエネルギーや信仰が関係のない純粋な友情ですからね。

 

 

③戦闘におけるシェアエネルギー

 

 このゲイムギョウ界における戦闘行為で、自身の持つシェアエネルギーを直接用いることができるのは女神様と⑵に該当する人間だけです。

 ⑵も含む信仰を行なっている全ての人間は「信仰で譲渡したシェアエネルギーの分だけそれに相応した戦闘力を得る」という女神様のご加護を受けています。このご加護には名称はないのですが、私は説明を楽するために『戦闘加護』と呼称しています。ちなみにこの戦闘加護は、女神様の意識に関係なく自動的に行われています。

 

  シェアエネルギーや戦闘加護で手に入れた力を『魔力』によって変換したものを『魔法』といいます。魔力もシェアエネルギーと同じく先天的に決まります。残念ながら、魔力を持っていなければどれだけシェアエネルギーを持っていても魔法は使えません。おそらく、このゲイムギョウ界で最も多くの魔力を持っているのは、ロム様とラム様だと思われます。

 

 というわけで、基本的には「ゲイムギョウ界における戦闘力は先天的なシェアエネルギー量に比例する」ということになります。しかし当たり前のことですが、ある程度身体も鍛えてなければそれを戦いに活かすことができず、宝の持ち腐れとなってしまいます。また、これも当たり前のことですが、シェアエネルギーが少なく戦闘加護をあまり得られていないが、高い身体能力や極めた技により戦闘力が高い者ももちろんいます。

 

 シェアエネルギーや戦闘加護の力は、ただの戦闘力の向上だけではなく、技にも使われます。例えば、ネプテューヌ様の「クロスコンビネーション」は斬撃にシェアエネルギーを使用しているため、シェアエネルギーを込めていない通常の斬撃より威力が底上げされています。シェアエネルギーや戦闘加護の力の使い方が上手ければ上手いほど、戦闘力も上がります。

 

 また、自らの戦闘力の『核心』を理解し、それに近づくと更なる戦闘力が得られたり、使える技や魔法が増えたりします。この核心は人によって異なるので、10人いれば10種類の核心がある、ということですね。しかしその核心に近づくのは難しく、女神様ですら己の力の核心に迫り切れてはいません。ちなみに私はとっくに掴んでますよ。それができなければ私如きが生物としての格が違う女神様の相手にはならないので。まぁ私の場合はその核心が他者よりも単純かつ明解だったというのもありますが、それについては後で説明します。

 

 

④私「ギンガ」のシェアエネルギー

 

 最後に、これらの例外中の例外である私自身について説明します。

 

 先程言いましたが、私にはシェアエネルギーが全く存在しません。シェアエネルギーが存在しないということは、信仰もできず、女神様のご加護を受け取ることもできず、戦闘加護も得られません。

 以前ベール様に言った「私如きが移ったところで国同士のパワーバランスは変わらない」というのは、先程「国同士のパワーバランスはその国の教会にあるシェアエネルギーの総量で決まる」と言った通り、シェアエネルギーを持たない私が移動する、つまり0が移っても何も変わらないということです。……しかしこれをベール様に言ったらそれはそれで「でしたらむしろギンガがリーンボックスの女神補佐官になっても何も問題ないということでありませんか?」みたいなこと言い出しかねませんね。

 

 これだけ聞けば、私の身体は常人の下位互換、ゴミです。しかし、どうやら私の身体はシェアエネルギーが全く存在しないことにより他者と一線を画しているようで、「ゲイムギョウ界においてシェアエネルギーを持たずに生まれてきた」という欠陥が、「女神様ほどではないが生まれつき強靭な身体」と「シェアエネルギーや戦闘加護を介さずに魔法を使える特殊な魔力」という利点で帳消しにされています。それにより、私は常人よりも高い戦闘力を持つことができているのです。

 

 これを知っているのはこのゲイムギョウ界ではイストワールだけです。ネプテューヌ様にも説明したことがあるのですが、その時のネプテューヌ様の視線は私ではなく私の周りを飛んでいた蝶々に向いていたので、おそらく聞いていなかったと思われます。

 

 信仰ができないとしても女神様を想う気持ちはこのゲイムギョウ界で1番強いと自負していますが、結局それができない私は女神様や国のシェアに常人未満の貢献もできません。だから私は女神様に全身全霊で尽くすのです。それでようやく私は常人と同じ貢献ができる…と思っています。その思いで女神様に長年仕え続けたから、他者に狂信者と言われる私の性格が出来上がったのかもしれませんね。

 

 「人間」の私は、シェアエネルギーを持たず、扱うこともできません。しかし、私は半分は人間でもう半分は人工生命体なので、まるでモード切り替えのようにして、シェアエネルギーを扱うことができるようになります。そのモード切り替えというのは「強靭な身体能力と魔力を半減させ、減らした分だけ戦闘用のシェアエネルギーを創造する」というものです。これをすれば私もシェアエネルギーを用いた戦闘が可能になります。例えるならウルトラマンZのアルファエッジとガンマフューチャーのタイプチェンジみたいな感じですかね、いや、ベータスマッシュとガンマフューチャーか?

 

 しかし、そのシェアエネルギーはこの世に本来存在しないはずのエネルギー、つまり虚数のシェアエネルギーなので、信仰にも使えず、教会のシェアエネルギーの総量にもカウントされません。

 

 私にとっても、身体能力と魔力を犠牲にしてシェアエネルギーを得るメリットはあまりないのですが、女神補佐官として女神様にシェアエネルギーを用いた戦闘を教えなければならないということで付いている機能です。その少ないメリットの1つが前回の引きでやった『シェアリングフィールド』なのですが、それについては次回の私から説明されるでしょう。

 

 これは余談となりますけど、それが無意識か意識的かは女神様によって分かれていますが、女神様は戦闘中、敵の身体のシェアエネルギーや戦闘加護の力の流れから、敵の次の行動をある程度予測しています。ですが、シェアエネルギーがない私に対してはそれができないため、女神様には私の動きは読みづらいようで、予備動作無しで出ててくる私の『ギャラクティカエッジ』は、女神様にとって、いきなり無から攻撃が飛んでくるように思えるらしいです。

 

 色々解説しましたが、シェアエネルギーについてはまだ未知なる部分も多く、全てを解説はできません。

 

 というわけで、とりあえず今回の「ギンガのパーフェクトシェアエネルギー教室」は終了となります。

 

 何度も言いますが、この作品のシェアエネルギーの設定は作者の稚拙で勝手な解釈により行われているので、この設定の時点で理屈が通ってなかったり、この先の展開でどうしようもない矛盾が起こったりするかもしれません。その場合、この回は削除され、初めからなかったことになりますので、皆さんもこの回のことをお忘れください。あとこの作品を読んでいる人がいるかわかりませんが、この設定の疑問点や問題点があったらどんどん指摘してください。

 

 それでは、引き続き本編をお楽しみください。

 

 




ある作品の中でそれと別の作品の力でキャラを戦わせる、二次創作の醍醐味ですが、せっかくシェアエネルギーなんていう面白い設定があるのでそれを最大限活用してみようと思いました。

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