まぁつまりそういうことです。
というわけで初投稿です。
どうやらラスーネ高原にて大量発生したスライヌの殲滅が今回のクエストのようですね。大量発生したモンスターがスライヌごときなのが少し残念です。もう少し強いモンスターであればネプテューヌ様の変身を見られるかと期待したのですが。ノワール様のように最初から渋らず変身するスタイルも良いのですが、ネプテューヌ様のようにギリギリまで踏ん張ってギリギリまで頑張ってどうにもこうにもならない時に変身するスタイルも私は好きです。なんといいますか、最終フォーム登場回にありがちなその回の引きで変身して活躍は次回って感じのやつ、あれ私はあまり好きじゃないんですよね。
「……何だろう、よくわからないけど誰かが私のことを批判してる気がする……」
「どうしたのネプギア?」
「ううん、なんでもないよ」
……つい、話が逸れてしまいました、話を戻します。おそらくノワール様は国境沿いのクエストをあえて私たちにやらせることで、ラステイションだけでなくプラネテューヌのシェアの回復を目論んでいるのでしょう。女神の心得その3『活躍はアピールすべし』ですね。
ノワール様は本当に優しいお方です。口では厳しいこと言うのは相手のことを思いやっているからこそなのでしょう。ですが、これをネプテューヌ様に伝えてしまうと今度こそ私がノワール様に殺されかねないので黙っておきましょう。女神様に殺されるなら本望ではありますが。
「ネプギア 、広報用に撮影しといたげるからね」
「ありがとうユニちゃん!」
「あーあーめんどくさいなー、まぁスライヌくらいひのきのぼうでも倒せるからねー!」
スライヌごときネプテューヌ様が出るまでもありませんが、シェアの回復のためにはネプテューヌ様自身が戦った方が良さそうですね。そもそもネプテューヌ様は怠慢癖があってもやると決めたらやるお方ですので、ここまできたら文句も言わずにスライヌ退治に尽力すると思いますし。と、なると私はここで待機していた方がいいのでしょうが、ネプテューヌ様が戦うのに私が何もせず後ろで突っ立ってるというのは耐えられません。そうですね、ネプテューヌ様やネプギア様の活躍の場を奪わない程度に端の方でチマチマとスライヌ退治をしましょうか。
「お姉ちゃん、ギンガさんって強いの?」
「弱いわよ、私やネプテューヌよりは」
「そうなんだ……」
「でも、よく見ておきなさい」
「え?」
「ユニにとっては私が戦うのを見るよりも参考になると思うわ」
ネプテューヌ様とネプギア様が武器を手にスライヌの群れに飛びかかります。では、私も続くとしましょう。女神様を立てるように慎ましく、ですね。
「てやぁぁぁ! ……ねー、ギンガー! そんな端っこの方で戦ってないでもっとこっち来てよー!」
「そう言われましてもネプテューヌ様のご活躍の場を奪うわけには……」
「そうじゃなくて、ちゃんとネプギアに指導してあげてー」
「……! はい!」
おっと、これはいけません。私としたことが女神様を立てることに気を取られ、女神補佐としての責務を放棄してしまっていました。女神候補生であるネプギア様を一人前の女神様に育て上げること、これも女神補佐官としての責務です。
「ネプギア様」
「あ、ギンガさん」
「先程のスライヌを斬った動き、お見事でした。ですが」
口を動かしながらもスライヌを倒す動きを止めずネプギア様に指導します。
「若干動きに無駄がありますね、余計な力もこもってしまっています」
「無駄……ですか?」
「スライヌ一体だけが相手なら無駄ではありませんが、敵は多数なので攻撃を1度で完結させるのではなく、即座に次の攻撃に繋げられるように動くといいでしょう」
「わかりました!」
ネプギア様への助言はこの程度でいいでしょう。1から10を全て言ってしまってはネプギア様のためになりません。そもそもネプギア様は1を聞いて10の理解ができるお方ですしね。
「あの三人なら私たちの出る幕はなさそうね」
「でも、あいちゃん、久し振りにギンガさんに見てもらいたいんじゃないです?」
「え⁉︎ ま、まぁ……そうだけど……」
「行ってきたらいいですよ」
「そうね。ありがとうコンパ。スライヌ相手ならコンパでも苦戦しなさそうだけど万が一のことがあるからコンパはここで待ってて」
「はいです」
どうやらあいちゃんも戦いに加わってくれるようですね。とても心強い。
「師匠! 私も戦います! できればご指導お願いしたいのですが!」
「ありがとうございます、あいちゃん。ですが、あいちゃんには今更教えるようなことなんてないですよ」
「え…」
「それだけあいちゃんが優秀ということです。あぁでも一つ、あいちゃんはすぐに熱くなりがちですので常に冷静さを保つように」
「はい!」
先ほどよりも良い動きになったネプギア様やあいちゃんのおかげでスライヌ殲滅はもう時間の問題でしょう。ネプテューヌ様に至ってはスライヌ退治というよりもう遊んでいますし。
「すごい……」
「綺麗でしょう? ギンガの動き」
「うん……」
「手本のような丁寧な戦い方をするのよ、伊達に私たちより長生きしてないわ」
ブラックハート様とユニ様がこちらを見ています。照れますね……ではなく、そうだ、ネプギア様とあいちゃんへの指導はもう良さそうですし、ここは剣ではなく銃を使いましょう。異空間に剣を収納し、そこから大型のライフルを取り出して……と。女神補佐官たるもの、どのような武器を使う女神様にも適切な指導ができるようにだいたいの武器は使えるようにしていますが、これを使うのは久し振りですので、ユニ様の前で上手く動けるか少し緊張しますね。
(あれ? いつのまにかギンガが銃使ってる。あーそういうことね)
敵と一定の距離を取りつつも味方に敵の狙いが向きすぎないようにある程度は引きつける。撃った後も油断せず移動しながら敵との距離を調整する。どうしても近距離の間合いに詰められた時には蹴りなどで対処する。こういったところでしょうか。久々にライフルを使いましたが、あまり腕が鈍っていなくて安心しました。見てくれましたか、ユニ様。
「ユニの方が銃の扱いは上手いし、命中率も高い、けど……」
「うん……あたしより凄い……」
(やるわね、ギンガ。さっきまでは帰って欲しくてしょうがなかったけどあいつがきたのは正解だったわ)
そのまま何事もなくスライヌの殲滅は完了しました。思っていたより数は多かったのですが、女神様たちにかかれば容易いものです。
「スライヌに纏わり付かれる、みたいなムフフなハプニングがあると思ったけどそんなことはなかったね! でも……しばらくゼリーとか肉まんとか見たくないー……」
「ネプテューヌ、どうして女神化しないの! 変身すればもっと楽に……」
「まぁでもほらぶっちゃけ余裕だったし」
「他の人になんとかしてもらったんでしょ! そんなんだからシェア…が…」
「あと変身するとほら、尺が」
「メタいこと言うのやめなさいよ! はぁ、もういいわ、あとは私がやる。せいぜい休んどきなさい」
ブラックハート様が一人でトゥルーネ洞窟に行ってしまわれた……ご機嫌が悪いのでそっとしておいた方がいいのかもしれません。私はネプテューヌ様は今のままでもいいと思っているのですが、ノワール様は幼い頃から切磋琢磨してきたネプテューヌ様の今の体たらくが許せないのでしょう。
「短気だなーノワールは。あ、ユニちゃん! 写真撮れたー?」
「え、あ、はい」
「どれどれ〜? おお、ネプギア可愛い! 私のメアドにも送っちゃえー!あとはー、私とギンガのツーショットとかないかなー」
「ありませんよ」
「ねぷぅ? なんで写真を見てないギンガにわかるのさ?」
「ネプテューヌ様と私如きが一緒に映るなど烏滸がましいので、共に写らないような位置取りを徹底したり、どうしても写ってしまいそうな時はその場で高速移動をしブレることで写らないようにしましたので」
「何その無駄に洗練された無駄のない無駄な動き……」
「これも長年の鍛錬の賜物です」
「もう! せっかく久しぶりに一緒に戦ったのにー! 次からはちゃんと写るように!」
「ですが私如きが……」
「これは女神命令!」
「……はい」
「師匠は相変わらずねえ……あれじゃネプ子が少し可哀想だわ」
「そうですね、ねぷねぷの気持ちに気付いてあげてほしいです」
「ねぇ、ネプギア……ギンガさんっていつもこんな感じなの?」
「いつもこんな感じだよ」
(ギンガさんがうちにもいればって思ったけど……やっぱたまに会うぐらいでいいかなぁ)
コンパが戦闘からハブられがちになってしまってるんですけど、戦闘員じゃない彼女をあまり戦わせたくないんですよね。
ゲームでも戦闘メンバーからは抜いてしまいます。
次回おそらくネプテューヌ様の初変身です。
祝え。