絶対守護 ヒーロー嫌いのヒーローアカデミア 作:ひよっこ召喚士
やり方で間違っている点や理解できていない点がありそうで怖いです。
気になる点があったらお教えいただけると嬉しいです。
別サイトでオリジナル小説を書いていたのですが、スランプと時間が取れない事が重なり、息抜きを兼ねてネタが思いつく限りやってみようと思い投稿しました。とりあえず書きあがってる部分まで投稿します。(現段階でUSJ前まで、マスコミの騒動までです)続きが書けるかどうかは分かりません。書きたいとは思ってますが打ち切る可能性も普通にあります。
以上の点を踏まえても読んでくれる方のみ進むことを推奨します。
準備は十分と言えるだけの事はやって来た。それこ幼少期から訓練を怠ったことは無い。感慨深い気持ちで心が埋め尽くされる。不思議と緊張感は無く、落ち着いた心持で目の前の壁に立ち向かっている。
「雄英高校、ついに来ちゃったのか」
「何だ。嫌なら今から帰るか?」
「嫌な訳ないでしょ。
我が相棒にして親以上に信頼している友人、
「思う所はあるけど、思い切りやるよ。それこそ徹底的にね」
心配性と言うかお節介と言うか、ヒーローらしい性格をしているとは思うが自分も試験を受けるのだから人に構っている場合では無いだろう。そっちはどうだと振ってみるが、聞くまでも無いだろうと力強い動作で返された。少し
試験会場に居る人数はやはり多く、入試倍率300倍と言う情報のヤバさが伝わってくる。見ただけでも”個性”豊かな人物たちが多く、全員がライバルであると考えると私も楽しくなってくる。先ずは筆記試験だが雄英高校の偏差値は79と難関校である。この時点で落ちる人物もいるのだろう。
「アレ、お願いしても良いかな?」
「お互い筆記は平気だろ。それに個性の使用ってありか?」
「勉強して無いと意味ないんだし、問題ないと思うけど」
関係ないだろうけど異形系の子は普段から個性使用状態だし、心操のこれは勉強していないと意味が無いのだからずるには当たらないだろう。私の能力でカンニングとかをするのは確実にアウトだろうが、心操のは補助でしかないし、証拠も残らないから別に良いだろう。そう言うと呆れたような顔をしてから二人にしか聞こえなぐらい小声で呟く。
「いくぞ」
「オーケー」
「『俺らは賢い、俺らは賢い、俺らは賢い、俺らは賢い、俺らは賢い』これで良いだろ」
催眠術や自己暗示に近い形での個性の使用が練習により可能になった心操、だがあくまで暗示の域を出ず、知らない問題が解ける訳では無いが、学業が負担にならず、記憶能力や情報の引き出し速度が暗示を続けて行ってきたことにより向上している。要するに勉強に対する集中状態を個性によって引き出す事でうっかりミスやど忘れを防ぐことが出来、回答速度も上げることが出来る。しかし、先にも言った通り勉強をしていないと意味が無い。
目標の為にこなして来た努力は無駄ではなく、筆記試験は問題なく終了と言うより時直しや確認をしたうえでまあまま時間を残して終えることが出来た。確かに難しい物も多く、入試特有の引っ掛けなどのいやらしい問題もあったが集中状態で引っ掛かることは無い。
「次は実技だな」
「さあ皆、実技試験の時間だ! 盛り上がれ-!! エヴィバディセイヘイ!」
サングラスに逆立った金髪が特徴的なボイスヒーロー、プレゼント・マイクが説明を行うのか受験者の注目を集めるために全体に声を届けている。
「こいつはシヴィー!! それじゃあさっそく演習内容を説明していくぜ!! アーユーレディー!! イエー!!」
思っていた反応が返って来なかったからかついには自分で返答までも担当し始めた。ラジオDJを務めておりエンターテイナーとしての色が強く、正直少し煩く感じるが説明はしっかり聞いておく必要があるので耳を傾ける。説明を終えると最後にと付け加えてから学校の校訓と受験生への言葉を送り始めた。
「それでは諸君、かのフランスの英雄ナポレオンボナパルトは言った!『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていくもの!」
「
「それでは皆、良い受難を!」
ヒーローを目指している者達の気を引き締めさせるような言葉に私も多少は感じる所はあったが、周りの人たちと比べると感動の様な物は少ないだろう。だが、とっくの昔に決めた覚悟を再確認するのには十分だ。
「
「そうだな。それにしても実技の内容がロボット相手か。強化を入れれば戦えるが……少しきついか?」
心操の様に直接的な戦闘に向いた個性では無い者達にとっては少し厳しい実技試験と成りそうだ。ロボットの性能にもよるが下手な個性だと何もできずに終わる可能性もあるからとれる手段がある心操はまだマシな方だろう。
「同じ学校で組まれない様に会場はバラバラになってるみたいだね」
「徒党を組んでいる状態では正確に実力を測れないだろうからな」
身体能力や戦闘技術では問題が無いのでせめて武器があればなと呟く心操、ロボット相手に素手と言うのは適した個性が無ければ無謀とも言える。動き回って配線や関節部分を狙うか、他の奴が壊したロボットを利用するなど既に対策を考えているようだが、実技の内容のせいで心操が受からないというのはちょっと認められない。
「心操、手を出せ『プリズム』」
私は心操の手を取って個性を使う、基本的に認識した場所にしか個性を発動できないが一度固定した個性は限界はあるがこちらが解除しない限りは解けることは無い。攻撃に転用する必要があるので衝撃吸収は付けず、純粋な硬度と掌の方に衝撃反射を付与したバリアグローブを取り付ける。
「それだけ硬ければ殴っても結構ダメージが入る。掌の方は衝撃反射がついてるけど倍の衝撃を支えないといけないから負荷が凄いから気を付けて」
「これは流石に無しだろ」
自分の個性ではない力を利用して倒しても正当な評価を貰えるとは思えないという心操の言葉によりバリアグローブは却下された。よっぽどすごい者でない限り持ち込みは禁止されていないが何か適当な物はあっただろうかとポケットを探す。
「あ、これなら」
取り出したのはナックルダスター、不良が使っているイメージがあるメリケンサックと言う呼び名の方が知っている人は多いかもしれない。それを取り出して差し出す、これならかさばらないし持っててもおかしくない。威力的にもまあまあ出せるだろう。
「助かるが、何故そんな物を仕舞いこんでるんだ?」
個性の応用で出来るようになった持ち物の大量収納能力、実質無限に物を仕舞えるであろう能力はゲームの魔法や漫画のアイテムのようで結構気に入っており、ポケットの愛称で呼んでいるのだが、面白がって色々な物を仕舞っているので、何が仕舞ってあるかは把握しているが何で仕舞ったかまでは覚えてない物もある。取り出された武器もその一つだ。
「それじゃあ、お互い頑張ろうか」
「そうだな。また帰りに集合な」
そう言って別れてそれぞれの実技試験の会場へと向かった。人数が多く移動にどうしても時間が掛かってしまうので多めに時間が用意されているが少々話しすぎた。急いで会場まで向かった方が良いだろう。同じ会場で試験を受ける面々は既に集まっていたようで戦った様子は無いから間に合ったようだ。
「それじゃあ、実技試験を開始するぜぇ!リスナー共、準備は良いか!!」
少ししてから会場全体に響き渡る形でプレゼント・マイクの声が届いた。その声に全員が集中していく。
「スタート」
言葉と共に全員がロボットを目掛けて駆け抜けていく、素早い者は既にロボットと相対している。負けてられないという思いと自身の目的のために自分の個性を振るう。自分の試験会場を包み込む大きさのバリアを展開し、バリアの内側の状況を把握、ロボットを捕捉する。
どの様な形だろうと認識出来れば個性を展開できる。流石に既に誰かが戦っているロボットを奪うなんて行為はヒーロー高校の試験の意義に反しそうなので止めるが、まだ誰も触れていないロボット全てをバリアで覆いつくした。
突然会場全体を覆ったバリアに気付いていた者も気づかなかった者も目の前の光景に目を持って行かれる。会場全体に配置されていたロボットの全てが捕捉され、手出しできない状態になっていた。既にロボットを行動不能にはしているがそれだけでは終わらない。
「『シュリンクラッシュ』」
その呟きと共にロボットを囲んでいたバリアが次々に収縮し、最初はロボットの軋んで壊れていく様子が見られたが最終的には圧縮された金属の塊が捕捉したロボットの数だけ出来上がった。何が起こっているのか、もはや理解できないと言った様子で他の受験者たちから見られたが、私は別にルールは破っていないので見つめられる筋合いは無いのだが、それだけ衝撃的だったということだろう。
その後、追加でロボットを会場に回すという連絡が流れたが、他の受験者のレベルが測れないのでこれ以上ロボットの破壊は辞めて欲しいと受験番号で名指しで注意を受けた。これで終わりというのも詰まらないので、ヒーローらしく危ないと思った者をバリアでサポートしたり、会場の破損を防いだり、怪我人の治療などをして過ごした。
合格しているとは思うが結果は分からない。実力を見せることは出来たがヒーローらしさと言う観点からどのように採点されるのかが分からないので結果が届くのを待つしかないだろう。結果は後日家に届くという事で心操と合流して帰路に着いた。お互いやれるだけの事はやったようで結果が届く日を楽しみにする。