絶対守護 ヒーロー嫌いのヒーローアカデミア 作:ひよっこ召喚士
私は実家住まいなのですが引っ越しをすることになり、パソコンが使えなかったというちゃんとした理由がありますので何卒ご容赦を……
とりあえず本編をどうぞ。
熱狂に包まれている会場、全ての科が入り混じって集まっているなか、A組のメンバーはそれぞれが自分に出来る事を見せつけるために今日この日を迎えようとしている。日本最難関のヒーロー科を抱える国立雄英高校にて行われる、個性ありの体育祭、TVでも放送され、高視聴率をキープ中な日本のビッグイベント。スポーツの祭典と呼ばれたかつてのオリンピックに代わり、全国を熱狂させている。
「ついに来たね」
誰かが漏らした言葉に全員がそれぞれの目標を胸に気を引き締める。
『雄英体育祭』
これは一大イベントであると同時に現役プロヒーローもスカウト目的で大勢観戦に来るため自分自身を売り込む場となっている。活躍した生徒・注目を集めた生徒は今後の進路で有利となるため、業界への個性アピールには最適の行事となっている。
だが何もアピールしたいのはヒーロー科だけでは無い。雄英高校にはヒーロー科受験に落ちて普通科に入った生徒もおり、成績次第ではヒーロー科生徒の枠を取れる可能性もあり、密かに下克上を狙う者も多い。更にはサポート科の生徒が自分のアイテムを企業の目に留まらせるためアイテム持ち込みで意欲的に参加する事もある。
誰もが自分なりの目的を持って臨むこの場、既にウォーミングアップは全員が終わらしており、体は温まっている。心を落ち着かせて、競技に備えるばかりである。
「全員であれだけ練習したんだ。第1種目突破は当たり前、第2種目以降はルールや通過人数がどうなるか分からないけど、上位独占するぐらいの気概で行けるよね?」
最近に大けがして意識不明だったとは一切思わせないような強気な発言をあえて周囲に聞こえる様に言い放つ、
『一年ステージ!生徒の入場だ!』
「行くよ!!」
『おー!!』
薄暗い廊下から会場へと足を踏み出し明るさに目を慣れさせる。見渡す限りの人、人、人。打ち上げられた花火、歓声、拍手、覚悟して来たはずだがあまりのスケールの違いに圧倒されている者もいる。
『雄英体育祭!ヒーローの卵たちが我こそはと鎬を削る年に一度の大バトル!!どうせお前らの目当てコイツらだろ!敵の襲撃を受けたにもかかわらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!ヒーロー科!1年A組だろぉ!?』
「凄い人だね」
「向こうの観客席すげぇな。有名どころのヒーローばかりだ」
「けっ、喧しい奴らだ」
他のクラス同様に、教師、18禁ヒーロー・ミッドナイトが待つお立ち台前に並ぶ。
「18禁なのに高校にいても良いものか」
「いい!」
常闇のもっともな疑問に、声を出して答えたのは峰田であったが、上鳴と瀬呂も頷いていた。三人が響香から侮蔑の視線が送られていることには気付いていないようだった。
「緊張が解れてるみたいだし、大目に見てやっても良いんじゃない?」
「放っておけば調子に乗るよ。あいつら」
「そんときゃ、心操が二度とそう言う気が起きない様に洗脳するよ」
「「「普通に怖い事言ってるんだけど!?」」」
「俺にそんな事させるなよ。なあ、お前ら?」
「「「はいっ、分かりました!!」」」
『選手宣誓! 代表、1年A組、山稜瞳空!」
「行ってくる」
「そっか、首席がやるのか、あれ」
A組のみんなに見送られて前へと出ていく、全員の注目が集まる中でおもむろに口を開く。
『宣誓! 我々選手一同はスポーツマンシップに則り、正々堂々と戦いぬくことを誓います!』
ありきたりだが、場の雰囲気に合っており、気が引き締まる宣誓だなぁと考え、会場からまばらに拍手が送られ始めたあたりで、山稜はスタンドからマイクを取り外して持ち直した。その後で個性を用いて浮かび上がり、会場の中心で止まった。
突然の行動に周囲の注目を一点に集めた。何をする気なのかと期待に胸を躍らせるミッドナイト先生は止めることなく見守る事を選んだ。
『と、そんな形だけの言葉じゃ伝えたい言葉も響かないでしょう?』
問いかけるような、賛同を募るその言葉にノリのいい生徒や観客、一部のヒーローもそうだ!と声を上げる。それを確認し、会場の空気を自分に持って行った所でもう一度口を開く。
『ここは、全てを見せる場であり、誰かにとっては魅せるための場でもある。それはヒーロー科、普通科、サポート科、経営科、全ての科において差は無い』
『今日この日の為に準備をしてきた奴もいる。下克上を狙い、牙を研いできた侮れない奴もいる。だが実際に注目されているのはヒーロー科と言う枠組みの
良い訳あるか!!ヒーロー科ばかり注目を受けやがって!!俺達だって!!と言った声が上がってくる。焚きつけることが出来たがこれだけでは足りない。
『そもそもスタートラインを決めつけちゃぁ駄目でしょう?この日の為にどれだけの時間を費やしてきたと思ってるんですか?』
山稜の言葉を聞いて他の科の者たちから何を偉そうに、上から目線と言った意見も出てきているが半分以上、7割~8割くらいの賛同が得られている状況だった。だが、次の一言で全てが覆った。
『科で纏めちゃいけませんよ。ヒーロー科なんて言う名前を出さなくてもウチのA組が一番に決まってるんですから』
ん?え?と言った困惑に近い感情が会場を包み込んだ。A組の面々からは何を言う気だ?という山稜のヤバさを感じ取った者達が嫌な冷や汗を掻き出した。
『ヴィランの襲撃を乗り切った奇跡のクラス?奇跡でヴィランを倒せるんならこの場にいる皆さんで神や仏に祈ればいいでしょう?私たちは持てる力を使い、文字通り命を懸けて戦ったからこそ、今この場に立っている』
その言葉を聞き、確かにと頷く者も居れば、子どもが調子に乗っていると鼻で笑う者もいる。実況席で苦い顔で笑っている先生もいる。
『下克上を狙う普通科、自分を魅せ付けるサポート科、経営科、努力をしてきた人も多いでしょう。だけどそれはこちらも同じですよ。他の科を選んだ人達の中に個性を理由に諦めた人もいる事でしょう。ですがウチのクラスの1人は戦闘系の個性では無いのに入試を7位で合格してるぞ。入試のやり方が問題だった?お前らの努力不足を他に押し付けるな』
その言葉にふざけるな!!と激情に駆られる者も居れば、思い当たる節があり居心地が悪そうにしている者もいる。だが、全体的に山稜への、いやA組への感情は良い物ではなくなっている。突き刺さる視線を山稜はまったく気にしていないが、A組のメンバーの中には委縮している者もいる。
『「襲撃を乗り越えたヒーロー科」ではなく「襲撃を乗り越えたA組」と紹介してほしかったですね。私はその時入院していたのですが、何でも話題に上がっているからという理由でイチャモン付けてくるクラスと一纏めにされたくはないですね。それと練習時間を削って宣戦布告やらこちらの活動の邪魔をしてきた普通科の一部の方達に関してはもうどうでも良いですね』
入院していたという単語を混ぜる事でそれだけの危険があったことを暗に示す。そして事実ではあるが悪意をもって語られる内容にB組から、眼中にないと言外に告げる山稜の姿に普通科から、プチンと何かが切れるような音が聞こえた気がした。そしてそれは気の所為ではない様だ。怒り一色という訳では無いが確実にヘイトはA組に向かっている。
『スタートラインを決めつけちゃダメですよ。A組は皆さんが思っている以上に先を進んでいるんですから』
そう言ってにっこりと笑って会場をぐるりと見渡して、さも「えっ、当たり前のことですよね」といった表情を浮かべて見せる。その後で見下ろすのではなく、見下すように下にいる生徒たちを見る。
『勝ちが決まった勝負なんてつまらないですからね~そうでしょう?「雄英体育祭」、それをつまらない物で終わらせないでくださいよ。そうでないと』
『全て貰いますよ?』
そう言い切ると、マイクをミッドナイトに投げ渡して、会場中に自身の声を届かせるために、自分の個性を魅せ付けるために、それを行った。
『これが本当の宣誓だ。この雄英体育祭A組が貰い受ける!!
文句があるやつは行動で示せ!!己を魅せ付けてやれ!!』
『激闘の雄英体育祭のスタートだ!!』
怒りが熱気が会場の全てを巻き込んで、まるで嵐の直撃の様な轟音を響き渡らせた。A組の面々は聞いてる途中は一部怖気づいている者もいたが、既に堂々とした立ち振る舞いを見せている。
また、やり方に問題はあったが全ての生徒と観客を巻き込んで盛り上げさせたその様子を見たミッドナイト先生は「熱い…熱すぎる!!最高の展開よ!!」と蕩ける様な表情で余韻に浸っていた。
「熱気が冷めない内に行くわよ!!さっそく第一種目の発表!激闘の幕開けを飾る最初の競技は」
「障害物競争!!」
ちょっと読みにくいですよね。色とか付けたり、他にも特殊タグをやって工夫を入れたり、読みやすくして行きたいんですが、ちょっと時間が足りないので、そのうちやります。はい、きっと、たぶん……
とりあえず、基本的には爆豪以上にヘイトをかって、盛り上げていく方針で行いました。一応理由があって、山稜はとある過去から『考え無し』や『努力を怠る者』が嫌いです。そして、本質を見抜けずに、噂や他人の評価をあてにするヒーローなどはもっと嫌いです。
だからこそ、逆に自分たちは噂や評価以上に優れていると見せつける事でそう言った考えを否定しようとしています。まあ、まだ書いてませんがA組の特訓も踏まえて、不当な評価をするなと訴えているのもきちんとあります。個人的な感情だけで巻き込むことはしません。
文中に在りましたが、ちゃんと焚き付けるという意味合いもあります。これで本来居たメンバーやオリジナルの個性などを出来る限り入れていきたい。
B組はちょっと考え中、一部の常識的な者たちを特訓に加えていた事にするか、完全に敵対にするか、山稜の言葉に胸を打たれて真正面からぶつかりに行くか、等々次までに決めときます。
第1種目は変えません。これは障害物競走の方がやり易いので。
第3種目は基本的に1対1の戦闘であるという点は変えません。
第2種目は未だに悩んでます。
騎馬戦で流れを完全に自作にするか、新しい競技で自作にするか。
どっちも、どっちなんですよね。
まあ、まだ余裕はある。
まあ、こんな感じの滑り出しで雄英体育祭やっていく予定です。
温かい目で見守って下さるとありがたいです。
それではいつもの挨拶でさようなら。
読んでくれている方々に多大なる感謝を。