絶対守護 ヒーロー嫌いのヒーローアカデミア   作:ひよっこ召喚士

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投稿の仕方間違えました。今回は4話登校します。
これが一話目です。残りも急いで投稿します。


多機能入力フォーム?とやらを使い始めて見ました。
慣れないし、知れない単語ばかり。

USJはガラッと展開が違います。
理由は後書きにて書く予定です。
嫌だなと言う人は此処でリターン。


08 USJ襲撃①

 昼休みに起こったマスコミ騒動の後、緑谷は自ら学級委員長の座を飯田に譲り渡した。なんでも、食堂での混乱をいち早く収めることが出来たんだとか、飯田も緑谷の言葉に心打たれた事もあってそれを素直に引き受けた。まあ、馬鹿が付くほど真面目な奴だし、やりたがっている奴がやるのが一番だろうしな。

 

「バスの席順でスムーズにいくよう、番号順に2列で並ぼう!」

 

 ヒーロー基礎学の授業で『人命救助(レスキュー)』の訓練を行うためにバスに乗るそうだ。早速委員長として、意気揚々と二列ずつにクラスメイトを並ばせたはいいが、バスの席配置は飯田の思っていたものとは違った座席であったことから結局自由に座る事となった。

 

「クソッ!!こういうタイプだったか!!」

 

「もうちょい柔らかく考えることが課題だな。委員長は」

 

 そんな経緯があって私たちは、レスキュー訓練を行う訓練場へと向かうバスに乗り込んだところだ。私は電車の様に一列に横並びに並んだ席ではなく、二席ずつ区切られた席に心操と腰かける。全員が腰を下したのを確認した運転手がバスを走らせたと同時に蛙水が緑谷に問いかけた。

 

「貴方の個性、オールマイトに似てる」

 

 突然、蛙水の口から飛び出た言葉に緑谷は言葉に詰まった。増強型である事と、出力の高さから考えても似てる個性と結びつけるのは何らおかしくはない。緑谷が何を言うかあたふたとしていると、見かねたのか切島が梅雨に声を掛けた。

 

「待てよ梅雨ちゃん、オールマイトは怪我しないぜ?似て非なるアレだって」

 

 切島の言う通り緑谷の肉体が彼の持つ個性に追いついていないという事。思い切り個性を行使すれば行使した箇所の骨が折れたり、筋繊維がズタズタになって使い物にならなくなるのだ。これは余りにもデメリットが大きい。回復系の個性は少なく、サイドキックで探しても可能性はほぼ0である。制御できなければこの先はどんどん厳しくなることだろう。

 

「しっかし増強型のシンプルな個性はいいなぁ!派手で出来る事が多い!俺の硬化は、対人じゃ強ぇけどいかんせん地味なんだよなぁ」

「僕は凄いカッコいいと思うよ!プロでも十分通用する個性だよ!」

「プロなぁ、しかしヒーローも人気商売みたいなトコあるぜ?」

 

 ガチリ、と自分の腕を硬化させる切島。しかし、攻撃を防げるというのは結構な強みである。硬さはそのまま威力にもつながる。私の個性だって工夫しやすいがゆえに派手に見えるが、本質は防御よりでどちらかといえば切島と同じ分類である。

 

「僕のネビルレーザーは派手さも強さもプロ並みさ」

「でもおなか壊しちゃうのは良くないね」

 

 待っていましたとばかりに会話に割り込んできた青山の個性のネビルレーザーも威力や精度はとても素晴らしい物があるが、芦戸の言う通りお腹を壊すと言うのが、そのままデメリットになってしまう。壊しても出ない様に絶食でもしてみたらどうだろうか。まあ、痛みで動きが落ちればどちらにせよ戦えなくなるだろうが。

 

「でもまぁ派手で強ぇって言ったら轟と爆豪、それに断トツで山稜だよな!」

 

 切島が後部座席の勝己と焦凍、そして私を見る。勝己はどうでもいいという具合に鼻を鳴らし、焦凍はそもそも寝ているようで話は聞いていないようだった。私としては手札をばらす気は無いので、我関せずとすまし顔で返す。

 

「余裕ですって顔だな。意外と勝気な性格なのか山稜?」

「まあ、良い性格してるとよく言われるかな」

「それ誉め言葉じゃねえぞ!?」

 

 主に言ってくる相手は隣で私以上に話に参加する気が無く、寝たふりを続けている心操なのだが、二人で訓練となると基本的には個性無しでの物が多くなるのだが、戦い方がうざったい、やらしいなどとよく言われる。女子に対してやらしいとはなんだ。私は純粋に嫌がりそうな手を打ち続けているだけだ。

 

「でも爆豪ちゃんはキレてばっかりだから人気出なさそう」

「んだとコラ出すわ!!」

「ほら」

 

「この付き合いの浅さで既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されてるってすげぇよ」

「テメェのボキャブラリは何だコラ!!コロスぞ!!」

 

 勝己が蛙水の全くと言っていい程オブラートに包まない言葉に対して怒って身を乗り出したが、上鳴の煽りに反応して即座に矛先が変わった。そうこうしているうちに騒がしくなった車内に相澤先生の到着の合図がかかった。

 

「…そろそろ着くぞ。いい加減にしとけよ」

「「はいっ!」」

 

 担任の一言に全員すぐさま静まり返る。言葉通りに、ほどなくバスは停車し、順に降り立った。訓練場らしきドーム型の建物の前でバスから降りた私たちを迎えたのは、宇宙服と思わしきコスチュームを着込んだ初めて会う先生。

 

「皆さん、待ってましたよ」

 

「スペースヒーロー、"13号"だ! 災害救助でめざましい活躍をしてる、紳士的なヒーロー!」

 

 緑谷の言葉通り、救助活動を主とするヒーローで、そういった方面での活動をメインにと考える奴らは喜びを隠せない表情だ。中でも麗日の喜びようは一際激しい。たしかに麗日の個性は救助向きである。瓦礫などの撤去は勿論、必要な物資の運搬などでも彼女が居れば一気に効率が上がる。高い所からの脱出などにも持って来いである。まあ、本人は酔ってしまうのでその脱出は利用できないのだが。

 

「すっげー!USJかよ!」

 

 13号の案内で建物の中へと入ると、ウォータースライダーの様な物や、また別の小さなドームがいくつかあったりと、鋭児郎の言うUSJという例えもよくわかる程エリアごとに分割されたテーマパークのようだった。

 

「水難事故、土砂災害、火災、暴風、その他…ありとあらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です。その名もウソの(U)災害や(S)事故ルーム(J)!略してUSJ!!」

 

 それで良いのか雄英高校。一応国立の学校のはずなんだが、好き勝手し過ぎでは無いだろうか。ホントにUSJだったと心の中で突っ込みを入れている者達が多くいる中、先生たちは生徒の反応を無視するかのように話を進めていく。

 

「じゃぁ始めるか」

「わかりました、それでは始める前に一つ…二つ…三つ…四つ…五つ…六つ…七つ…。ゴホン、皆さんご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、僕の個性はブラックホール。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」

 

 成程、となるとその個性で瓦礫を除去したりできる訳か…とても便利な個性だ。吸い込むという事は引力、物理的な力になる訳だが、たぶん継続的に使用が可能だろう。となると私の『プリズム』では比較的防ぎにくい個性となる。

 

 一応、プリズムの固定化は出来るが、固定し続けようと思ったらどれくらいエネルギーのストックを使うだろう。物理エネルギーは貯めにくく、変換してある分しか使えない。殴る蹴るなどのその場での衝撃を吸収するのとは別で此方に向かってこない攻撃はどうしようもない。『引き寄せる』などの個性に対しては防げないのだ。対策としては範囲外にワープして外から削るなどしかないだろう。

 

「しかし、この個性は簡単に人を殺せてしまいます。皆の中にもそういう個性がいるでしょう。超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制する事で一見成り立っているようには見えます。しかし、一歩間違えれば容易に人を殺せる行き過ぎた個性を個々が持っている事を忘れないでください。相澤さんの体力テストで、自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘訓練でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では、心機一転!人命の為に個性をどう活用するかを学んで行きましょう。君たちの力は人を傷つける為にあるのではない。助ける為にあるのだと、心得て帰ってくださいな。以上、ご清聴ありがとうございました!!」

 

 素晴らしい演説をしてくれた13号先生にほぼ全員が拍手と称賛を送った。そう言ったヒーローばかりであれば本当にいいのになと、悪態をつく様に私は形だけの拍手を送った。人の本質なんてそうそう変わらない。上っ面だけのヒーローも助けてもらえると高を括っている連中もそうだ。助けるためになんて殊勝な考え方で動いているヒーローがどれだけいるのか手をあげて訊いてみたいね。

 

「『落ち着け』」

「……分かってるよ」

 

 少しクラスの面々が落ち着いたのを見計らって相澤先生が生徒を誘導しようとしたとき、周囲の照明がバチリと明滅を繰り返して切れ、噴水の勢いが断続的に途切れた。何事かと周囲を見回した時、噴水の手前に黒い靄の様な物が現れたのが見える。靄は大きさを増し、靄の中から人の様な物が見えた瞬間相澤先生の表情が緊迫した物に変わった。

 

「一塊になって動くな!13号!!生徒を守れ!!」

 

 靄からゾロゾロと出て来る人間を見てクラスメイトが首を傾げる。同じく靄の中からゾロゾロと様々な人間が出て来るのを見ながら、何人かは手に凶器のような物を握っているのが見えた。

 

 

「何だありゃ、また入試の時みたいなもう始まってるパターンか?」

「止まれ鋭児郎。あれは恐らく――」

「ヴィランだ」

 

 一歩前に出ようとしていた切島を心操が慌てて肩を押さえて引き留めた。私は心操の言葉に続くよう、全員に聞こえる声でヴィランの襲撃を伝えた。相澤先生は生徒の様子を一度確認した後に改めて緊急事態である事を認識させるために叫んだ。

 

「ひとかたまりになって動くな! あれは、ヴィランだ!」

 

「例の連中かな」

「となると俺の対応はされてそうだな」

 

 考え無しの多数の手を付けていた男だけであれば怒りのままに向かってきてくれそうだが、黒い霧の男は戸惑いから対応が遅れたが瞬時に仲間の口を封じて、その場から逃げ出すだけの頭があった。危険と判断し、個性を調べられていてもおかしくない。

 

「ハァ!?ヴィラン!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホ過ぎるぞ!!」

「先生!侵入者用センサーは?」

「勿論ありますが…」

 

 八百万の言葉を聞き13号は周囲を見渡す。恐らくここにもセンサー自体は設置されているのだろう。しかしそれが反応しないとなると、故障かはたまた故意に妨害されているのか。まぁ間違いなく後者だろう。

 

「現れたのはUSJここだけか…学校全体か…。なんにせよセンサーが反応しねぇなら相手にそういうことが出来る奴がいるってこと。校舎と離れた隔離空間、そこにクラスが入る時間割……馬鹿だがアホじゃねぇ。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」

 

 落ち着いた様子で焦凍は相手の目的を推測していく。こういった場面で冷静な人間がいてくれるのは心強い。しかし、ヴィランの目的については幾つか引っかかる所があるが、元々の予定ではこの授業にオールマイトの参加予定があったはずだ。そう考えると足手まといな生徒が居る場で襲撃と言うのも納得がいく。

 

「どこだよ、オールマイト…。せっかくこんなに大勢引き連れてきたのにさ…」

 

 

子供を殺せば来るのかな?

 

 

「先生、あいつが死柄木です」

「情報通りの姿だな」

 

 死柄木と呼ばれていたリーダー格であろう男が物騒な事を言いながら現れた。先生方には個性を伝えてあるので心配は要らないだろうが、クラスメイトは知らないはずだ。

 

「あいつは死柄木、個性は『崩壊』発動条件は五指で触れる事だ。触られない様注意しろ」

 

 どうしようかと思っていると、相澤先生がいち早く情報を全員に伝えた。どうして知っているのだろうかと考える者もいたが、ほとんどは個性の危険性を感じ取り、体を震わせた。

 

「13号、避難開始。学校に電話してみろ。センサーの対策も頭にあるヴィランだ、電波系の奴が妨害している可能性がある。上鳴、お前も個性で連絡試せ」

「先生は一人で戦うんですか!?あの数相手じゃいくら個性を消すと言っても……。イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ、正面戦闘は…」

「一芸だけじゃヒーローは務まらん。任せた13号」

「さぁ!行きましょう!皆さんこっちへ!!」

 

 一気に階段を駆け下りてヴィラン達へと向かっていく相澤先生。相澤先生は応戦しようとした数人のヴィランを個性を用いて無力化し、首元の捕縛武器で捕縛すると地面に叩きつけて気絶させた。多対一の戦闘にも慣れているようだ。

 

 13号の指示にクラスメイトは大人しく従い、出口へと向かっていく。私も何もせずに13号先生にとりあえず付いて行くことにする。相澤先生も突然の事で思い出せていないのだろうが、私の個性を使えばこの場から逃げる事は簡単にできる。ヴィランの目的や動きを把握するまでは、このまま泳がせておくのが良いだろう。万が一にも先生やクラスメイトに危険がある場合は即発動できるよう準備はしておく。そう考えていると全員が走って向かっていた出口の前に黒い靄が現れた。

 

「させませんよ」

「お出ましか。ワープ男」

「黒霧って呼ばれてたっけ?」

 

「……」

 

「ダンマリか」

 

 黒霧は心操を確認するや否や口を閉ざした。その後、一息置いてから、心操の声掛けとは関係のない事を話し出した。

 

「初めまして、我々は敵連合。僭越ながらこの度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせて頂いたのは…。平和の象徴オールマイトに、息絶えて頂きたいと思っての事でして」

 

 ()()()()とは言え、チート級の能力を誇るオールマイトを本当に殺しに来るとは、それだけ勝算があるのか、それとも夢を見る馬鹿なのか。私がヴィランなら寿命で死ぬのを待つ方がまだマシだと考えるが、それは今はどうでも良いだろう。

 

「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃる筈、ですが何か変更があったのでしょうか」

「シャラアァァァッ!」

「俺たちにやられる事は考えてなかったか!?」

 

 爆豪と切島が飛び出すが、効果は無い。どうやら靄で体をつかめないようだ。厄介な個性みたいだ。

 

「危ない危ない…そう、生徒といえど優秀な金の卵」

「ダメだ! どきなさい2人とも!」

 

 13号の言葉は、少しばかり遅かった。こちらにも十分すぎるくらいの馬鹿が居た様だ。あれでは13号の邪魔にしかならないだろうに、仲間の射線を潰して、攻撃は何の効果も無い。少しは後先と言う物を考えて行動してほしい所だ。

 

 

散らして、嫐り、殺す」 

 

 

 急激に広がったモヤが、集団を包み込むように動く。周囲を確認すると範囲外に逃れられた奴は居ないみたいだが、それで問題はない。私がどうやってお前らの前に訪れたのか忘れたのか、それともバラバラにしてしまえば大丈夫と思ったのか。すぐに戻ってやるから精々あざ笑ってろとでも言うように私はUSJ全体を覆うようなプリズムを張り終えた。

 




黒霧「散らして、嬲り、殺す」
山稜「いや、私もワープ使えるから。即集合ね」
黒霧「(´・ω・`)」

という事で、この作品において黒霧さんの個性で出来る事は殆ど主人公にも可能なわけでして、バラバラに分かれて戦うというのは出来ないんですよね。転生主人公じゃないから、原作沿いでいこうみたいな発想もある訳ないし、とは言え戦う機会が無いというのは他の面々の成長的に良くないので、無理くりピンチにはする予定。

それと、ようやく主人公の個性の弱点が一つ出てきましたね。主人公の個性はあくまで吸収や防御よりの為、向かってくる物には対応が可能ですが、逆に引き寄せたりする個性は防げませんし。無理に防ごうと思ったら無駄にエネルギーを消費します。

そして、ほんの少しだけ触れてますが、対処するエネルギーにはそれぞれ対応するエネルギーがあります。

今回出てきたのは物理エネルギーと称している物で、運動エネルギーなども含まれ、打撃などの衝撃、引力や重力、浮力など、『力』に対して全般という設定で使ってます。

おかしいなと思われる部分もあると思いますが、私は物理は苦手(他が得意と言う訳では無い)なので、それとなく伝える程度に抑えてくれると嬉しいです。

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