絶対守護 ヒーロー嫌いのヒーローアカデミア 作:ひよっこ召喚士
急いで残りも投稿します。
はい、という事で連続投稿の2話目です。
今日は比較的筆が進みました。
基本的に書けた物を投稿という方式なので出せる時は一気に出して、出せないときは全然でないので、そこんところ4649。
「で、ここは……どこかな?」
「た、多分だけど……火災現場を模したエリア、ってとこじゃないかな? USJはもともと、災害現場での救助訓練のための施設だから……」
一緒に飛ばされたらしい尾白と、周囲の状況を確認しながら、他の仲間が何処に飛ばされたのか確認すると、どうやら全員USJの範囲内に居る様だった。所在と状況を確認していると13号先生が傷を負っているようだ。私は少し無理をしてプリズムの範囲をさらに広げるよう個性を使う。
「さて、お客さんが居るようだけど素直に戦うのも馬鹿らしいからね。とは言え逃げ帰るのもヒーローらしくは無いだろう」
「何かごちゃごちゃ喋ってるが、恐怖で気でも触れたか?」
「来た来た……こいつらを殺せばいいんだな?」
「おう、ボーナスだボーナス、へへへ……」
「ちっ、たった2人かよ……もっと送ってくれりゃいいのに、しけてやがる」
「冥土の土産に良い事を教えてやるよ。俺達はそれぞれが個性に合った場所に配置されてる。つまり俺たちの個性とここの火なんかは相性がいいって訳だ」
「嬲って弄んでから殺してやるよ。ぎゃはははは」
周囲にぞろぞろと現れる、数人じゃ利かない数の不審者たち。恐らくは、いや間違いなく……全員『敵』だろう。だが本当にいい事を教えてくれた。なら有利ではない地形にご同行願うとしよう。のんびりと話している間に校舎の方にまで私の領域は広がった。私は先に襲撃があったことを伝えるメモ書きと飛ばされた後に攻撃をされたのか、治療しなければ死んでしまう怪我を負っている13号を保健室にワープさせる。
「『プリズム』」
「『
「『配置転換』」
私はUSJ内に居る者全員、クラスメイトとヴィランを全て、相澤先生が残って戦っているセントラル広場へと転送した。分かりやすいようにプリズムには色を付けてやるサービス付きだ。というか色を付けてないとたぶん気付かずクラスメイトからも攻撃されかねない。因みに転送先はヴィランの方は空中、それも相澤先生が応戦しているヴィランの真上に落としてやった。戦闘不能になっているのは少ないが、まあまあの痛手を全体に与えられたと思う。
「あれ、ここは」「さっきの場所か」「良かった相澤先生無事みたい」
「ちっ、チビ女の仕業か」「た、助かったのか」
「ふむ、山稜君の個性か」「……訓練でも使ってたワープか」
「相澤先生、既に職員室に連絡は済んでいます。13号先生は負傷していたので保健室に、USJに潜んでいるヴィランは目の前に居るので全てです」
「ああ、なるほど。よくやったと言ってやりたいが、なぜだ?」
ヴィランへの対応中で顔が強張ってるのもあるだろうが、ギロリと睨むのに近い視線で此方に訴えかけてくる。相澤先生の言葉は何故生徒であるお前らが逃げず、応援を直接此処に呼ばず、此処に集めたのかという点だろう。
「良い経験になるというのが一つ、必要以上に警戒をさせず、逃がさない為と言うのが一つ、……自分以外を飛ばそうと思うともうエネルギーが足りないのが一つ、ヴィランの個性がバラバラの為、私では倒しにくいというのも理由の一つです」
ヴィランと直接かかわる経験というのはヒーローを目指す者として、非常に大きい物になるだろう。そして、ヒーローを目指すうえで危険は承知なはずである。この場である程度対応が出来ないのなら、ヒーローに成るべきではないと思うぐらいである。
次は警戒されればヴィランがどの様な行動に出るのか分からないという点とこれだけの数のヴィランを野放しにはしておけないという点。全員がその場から姿を消した際に逃げ帰ってくれればいいのだが、先ほど生徒を殺そうという言葉とワープの個性を考えると、一か八かと雄英高校自体にあれだけの数のヴィランを送られたら、一気にパニックになるだろう。
此処に応援を呼ばない理由も同じであるが、あまりエネルギーがなく呼び寄せ可能な人数が少ない状況でだれを呼んで良いのか分からないというのもある。狙いであるオールマイトを呼び寄せるのはどちらかと言えば餌を与えるような物だから控えたい。となると他の教員だが、まだ教員の個性を知らないので必用な人員の用意などは向こうに任せた方がトラブルが無いと考えた。
殺さずに全員を無力化するのは私の個性では出来ない。各々の個性で抵抗された場合の話だが、把握しきれずに攻撃ごとに
まとめると逃がさずに倒していくためには私だけでは出来ず、教員は私では呼びにくい。警戒させずにヴィランと戦える戦力となるとA組の人員が経験にもなるからちょうどいいだろうと考えた。
「危険を考えなければ理論的で、先生が言う合理にもかなっていると思いますが、どうしますか?」
「お前、聞く気が無いだろ。それでいい」
その後、相澤先生の指示の下、A組の面々でヴィランとの戦闘が行われた。私は少し後ろから見ながら本当に危険だと思う攻撃を防いだりとサポートに徹した。心操は捕縛したヴィランを黙らせたり、一部のヴィランを混乱させて同士討ちするよう仕向けた。
「またあいつか、あのイレギュラーチートめ」
「どうしますか。既に応援を呼ばれているそうですが」
「このままで終われるか、黒霧あいつらの後ろ側にアレを出せ」
順調にヴィランが減りだしたが、当たり前だがヴィラン側の連中は面白くないようで、荒々しく黒霧と呼ばれる男に命じると、ヴィランと挟み撃ちするような形で何やら筋骨隆々の肉体と黒い体表で大きい口が特徴的な化け物が黒い霧の中から現れた。
「はははは、これで終わりだ。それは対平和の象徴 改人 『脳無』だ!!お前らみたいな餓鬼にもどうにか出来るようなもんじゃない。先ずはさっきから個性の邪魔をする糞教師からだ。脳無、イレイザーヘッドをやれ!!」
死柄木の声に反応を示すと、脳無は相澤先生の方をしっかりと見据える。危険性を察知した相澤先生がその巨体を睨みつけるが、勢いや力に変化は無い。
(くそっ! 俺の『個性』は身体の一部でも見れば消せる!つまり素の力でこれか!!)
「『個性を消せる個性』素敵だけどなんてことは無いね、圧倒的な力の前ではただの『無個性』だもの」
そのままの勢いで脳無と呼ばれた存在は相澤先生を掴みあげると叩きつけた。私は目視で対応することは不可能だと感じ、元々無理をして広範囲に広げていた探知用のプリズムを広場周辺に範囲を縮小し、相手の動きを捉えることに集中する。だがすぐに動き出さないようなので急いで相澤先生を回収し、以前心操にも使っていた回復用プリズムに入れた。
「さて、想定外だが、どうにかするしかないね」
「山稜さん。さっきのワープで逃げれないの?」
緑谷の言葉にその手があると喜色の表情を浮かべるが、残念ながら難しい。長距離のワープには全員分のエネルギーは無いし、私はしっかりと認識した場所にしかワープできない。つまり探知用のプリズムの範囲内にしかワープは出来ないが、現在は目の前の敵に対応するために範囲を狭めてしまっている。相澤先生だけでも逃したいが悠長にプリズムを広げている暇もなさそうだ。
「応援が来るまで持たせる。心操、轟はこっちを手伝ってくれ。他のみんなは残ったヴィランとの戦闘を、いちいち指示を仰ぐ必要は無いけど、お互いの邪魔にならない様に立ち位置に気を付けて、既に応援は呼んである。それまで持たせること、生き残る事を考えて」
私の予想が当たっていればどうにかなるとは思うが、はっきり言って賭けに近い。あのパワーを完全に防げる回数は1回までだろう。だが、相澤先生が倒れている現状で、首謀者である死柄木と黒霧の妨害が出来そうなのは私である。となればやるべきことは決まってる。
「このデカブツ、とっとと倒しちゃおうか」
すでに半分以上は虚勢でしかないのだが、先生がやられ士気が下がっている状況で、安心感を与え、勇気づけるためにはこれ位は言っておくべきだろう。さてさて……
「守らせてもらうよ。私の為にも」
という事でまた主人公の個性の弱点の一部が判明しました。
攻撃をエネルギーとして捉える際にも限界がある。
(設定的にエネルギーの変換速度、変換効率はトップクラスではある)
対応できないプリズムを使用した場合反動がある。
限界以上まで防ごうとした場合反動がある。
殺しても良いのなら、プリズムに負荷が加わる前に握りつぶす。
『シュリンクラッシュ』があるんですがね。入試参照。
因みに「シュリンク(収縮)」+「クラッシュ(破壊)」の造語です。
という事で、実際にはかなり使いにくい個性の設定ですね。
分かりやすく言うと
対応した属性に合わせたバリアを瞬時に選ばなければならない。バリアの強度に限界がある。間違えたり、限界を超えるとダメージを負う。
といった感じです。エネルギーの設定は、火や氷は熱エネルギーとして纏めるか、電機はそのまま電気エネルギーで良いかとか、後は光(闇)エネルギー、体力や回復に直結する生命エネルギーとかですかね。他にもいくつか考えてますが後々の展開で使う物が多いのでここには書きません。
何とかなると高を括って失敗する。まあ、子どもなら全然あることですね。個性とかある世界だから大事になってるけどね。山稜以外の戦闘の視点も出来る限り入れていきたいが、そこまで行けるか分からない。
まあ、バラバラに分かれるという不安は無くなりましたが、大量のヴィラン相手に生徒だけで立ち向かうというのは試練的には丁度良いのではないでしょうか。