ワールドトリガー もう一人の家族   作:ひよっこ召喚士

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あけましておめでとうございます。(遅いわ)
年明け初の投稿でございます。

まあ、去年から読んでくれている方も今年から読む様になったよと言う人もどうかよろしくお願いいたします。



A級合同部隊①

SIDE:オペレーター

 

「そっちの方はどうなってますか?」

 

「繋がりそうにないです」

 

「こっちも、向こうの声も届いてない」

 

「ピンポイントで此方と現場の繋がりだけ遮断してる」

 

 現在、任務で玉狛支部へと向かっているA級4部隊のオペレーターは、迅と悠菜の会話が終わった瞬間に繋がらなくなった通信を復旧させようと協力していた。本部全てのシステムが使えない訳では無く、隊員たちとの繋がりだけが遮断されているので、オペレーター同士での連携は出来るのだが、サポートどころか、映像や音声さえも届かない状態が続いている。

 

「すみません。そっちの方どうなってますか?」

 

「綾辻さん!?」

 

「まさかのお相手からの連絡?」

 

「どうなってるも、一切何も出来てないし状況が分からないのが現状よ」

 

()()()()()()って、そっちの方でも何か起きてるんですか?」

 

 同じボーダーの中までオペレーター同士でやり取りもしているが任務の関係性で現状敵対している相手に連絡して来た嵐山隊の綾辻(あやつじ)(はるか)からの連絡が来たことに驚いていると、含みのある問いかけに風間隊の三上(みかみ)歌歩(かほ)が気づき、その疑問に綾辻は答えた。

 

「こっちは情報は入ってくるし、連絡は取れるけど、操作が一切できてないです」

 

「え~、さっきの悠菜さんって言ったっけ?その人と敵対してるこっちならまだしも、何で嵐山隊の方まで?!」

 

「相手はボーダーの防御を超えて5か所同時にハッキングを仕掛けてきているってこと」

 

「はっきり言って、4人同時で妨害を何とかしようとして何も出来てない時点でお手上げですね」

 

「と言うより妨害されている事は伝えたのかしら?」

 

「今回は圧勝するために全力でサポートと妨害をしますのでどうかご了承下さいと言われて嵐山さんが許可しました」

 

 敵味方を巻き込んでオペレーターのシステムを乗っ取ったまだ見ぬ相手に5人は脅威と不安を感じたまま戦いの終わりを待つことになった。

 

 

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 歌川と菊地原を斬り飛ばさて、そのまま一気に乱戦になれば向こうの思うつぼである。こちらは既に通信すらまともに機能してないようで太刀川が迅と、三輪隊の三輪と米屋に加えて太刀川隊の出水が嵐山隊と一時的に向かい合う形に成り、その間に一度離れた地点で合流を測る。

 

「風間、どうする?通信もレーダーもいかれてるぜ。これじゃ連携どころの話じゃないぞ」

 

 当真の言う通りで、周辺の情報の確認も出来ない。通信での会話が出来ないため距離が遠い相手と細かい連携は取れない。戦闘中に何かを伝えようとすれば相手にも伝わってしまうだろう。特に遠距離からの狙撃を行う狙撃手たちは最も動きにくいだろう。

 

「っ!?跳べ!!」

 

 見えない壁の裏を通ってきた一本の線にいち早く気付いた風間が声を上げて指示を出す。全員反射的に体を動かしたが、三輪隊の古寺(こでら)が遅れ、足を両方とも斬られた。そして飛び上がった面々を狙う2つの狙撃が飛んでくる。気付けた当真はシールドで防ぐが、奈良坂は咄嗟に防ぎきず緊急脱出(ベイルアウト)。そして機動力を完全に失った古寺も此処でリタイアだろう。

 

「落ち着いて話もさせねえってか」

「すみません。指示されたのに避け切れませんでした」

「今のは佐鳥(さとり)のツイン狙撃(スナイプ)か、当真」

「ここからじゃ、流石に厳しいな。撃ち返すの(カウンター)は無理だ。それに向こうはもう移動してるだろ。流石にポイント全部は把握してねえからな。探すのは現実的じゃねえな」

 

 遠距離からの斬撃は風刃の特徴だが、確実に見えない位置にまで飛ばして来るとは想定外だった。しかし、通信もレーダーも向こうに掌握されているのだから、こちらの位置情報が全て向こうに知られていてもおかしくは無い。古寺は謝罪を伝えるとそのまま緊急脱出(ベイルアウト)した。

 

「捨て身で掛かったとしても迅をどうにか出来るか五分五分、サポートが無い状態では三輪隊も厳しいだろう。そのうえ玉狛に着いたとしてもあいつらとネイバーがいる……これ積んでんじゃねえか?」

「太刀川がそう簡単に落ちるとは考えられない。連携のしにくい現状で下手に割り込まない方が良いだろう。狙撃ポイントは逆に狙われる。スナイパーも地上で撃つ方がまだ安全だろう。三輪隊に合流して嵐山隊を撃破する。迅の風刃と佐鳥の狙撃への注意を怠るな当真」

「了解」

 

 

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SIDE:迅

 

 

 声に出していた会話の裏で予定していた作戦と遊真の置かれている現状について詳しく説明してからどうにか穏便に協力してもらえるように納得してもらえた。

 

(パワーバランスなんて考える余裕を無くす、サポートと妨害を活かして圧倒しなさいか……悪い方向にはいかないと信じて働くとしますか)

 

「楽しいタイマンなのに考え事か迅?」

 

 弧月で斬りかかり笑顔で尋ねてくる太刀川さん。確かに久しぶりにやりあうこと自体は可能なら楽しみたいが、そうも言ってられないので全力で斬り合う。

 

「まあね、色々と想定外の事が起きてね。実力派エリートとしては大変でね。と言う訳で帰ってくれると本当に助かるんだけど、どう太刀川さん?」

 

「聴くわけないだろ」

 

 俺にリロードの隙を与えないために嵐山隊と分断させて来るのは分かっていたが、今となっては()()()()はどうとでもなる。俺は距離を取った瞬間に地面に斬撃を走らせる。その斬撃は見え見えの行動を不審に思いながらもすぐに防御できる体勢を取っていた太刀川さんを素通りしていった。

 

〈角度修正左方向5度、距離300メートル、反応を視界に表示、5秒後に方向を90度転換して起動……1本は避けられたけどスナイパー1名の足を奪った。もう一人は佐鳥さんが撃破。今のうちに刃を飛ばして〉

 

「了解」

 

 指示に従い、残っていた風刃の刃を全部流すと追加の指示が出る。

 

〈残数7本中2本は時間差で攻撃、2本は目くらまし、2本は罠として、最後の一本は……〉

 

「なるほど、そりゃいい手だ」

 

 急に風刃の残弾を使い切った事で更に不審をあおったようだが、そこを攻めないわけにはいかないので、距離を詰めて斬りかかってくる。だが後ろから飛び出る斬撃とタイミングをずらしてやってきた斬撃に対処するためにまっすぐ進まず、横に跳びながら斬撃を避けてくる。

 

 目の前に来た太刀川さんの足元から斬撃が飛び出すが、見え見えの斬撃に当たる事は無くそのまま斬り結ぶ、しかし、それで良かった。先ほどからの戦いで周辺は多少傷ついており、瓦礫と言うほどの物は無いが蹴り飛ばせる程度の石があった。

 

 表面をグルグル回る様に飛んでいる斬撃ごと石を太刀川さんの方向へと飛ばす、慌てて斬撃を防ぎ石を切り伏せた太刀川さんの足を目掛けてもう一本の斬撃が太刀川さんが切った石から放たれた。斬り飛ばすとはいかなかったが動きが遅くなるのは間違いないだろう。

 

「小さい石に2本も仕込んでたのか」

「悪いね……でもそれだけじゃない」

 

 その瞬間に俺の身体から飛び出した斬撃が太刀川さんの腕を斬り飛ばした。

 

「な!?」

「なに、トリオン体も物体だ。服の下の身体に斬撃を飛ばしていただけだよ」

 

 持っていた弧月と一緒に斬り飛ばされた右腕に一瞬呆気にとられるが、慌てて左手に弧月を出すが一手遅い。態勢が崩れ気味の太刀川さんに風刃を振るって体を横に一閃する。

 

「俺が考えていた作戦とはかけ離れているけど、こっちの参謀と俺の風刃は優秀なもんでね。悪いな」

 

 

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SIDE嵐山隊

 

 相対する三輪、米屋、出水の三人。あの迅が想定できなかった事にこちらも面を喰らったが任された仕事はこなさなければならない。

 

「嵐山隊……なぜ玉狛と手を組んだ?玉狛は近界民を使って何を企んでいる?」

 

 三輪の事情は知っているので問いかけには納得がいったのでそのまま自身の考えを伝える。

 

「玉狛の狙いは正直よく知らないな。迅に聞いてくれ」

 

「なんだと……!?」

 

「近界民をボーダーに入れるなんて普通はありえない。よっぽどの理由があるんだろう。迅は意味のないことはしない男だ」

 

「そんなあいまいな理由で近界民を庇うのか!?近界民の排除がボーダーの責務だぞ!!」

 

 苛立ちを隠すことも無く叫び声を上げる三輪、だが恨みを否定するつもりは無いが、逆に恨み以外を否定させるわけにはいかない。

 

「おまえが近界民を憎む理由は知ってる。恨みを捨てろととか言う気はない。ただおまえとは()()()()()()で戦う人間もいるってことだ。納得がいかないなら迅に代わっておれたちが気が済むまで相手になるぞ」

 

「……」

 

 納得がいかない、何を言いたいのか分からないと言った表情で此方を見てくる。続くにらみ合いの空気は出水の発言で動いた。

 

()るならさっさと始めようぜ。早くこっちを片付けて太刀川さんに加勢しなきゃなんないからな」

 

〈このトリガーの反応、攻撃と見せかけた防御姿勢です。仕掛けるならその場にいる人が中距離攻撃を行ってください〉

 

 突然嵐山隊の全員に聞こえてきた声に驚きながらも、ちょうど攻撃を仕掛けようとしていた狙撃手は慌てて銃から指を離した。

 

〈さきほど迅から紹介されました空閑悠菜です。突然で申し訳ありませんが、迅と打ち合わせた結果、この戦いの後で上層部と話し合うために、皆さんには圧勝してもらう必要があります。そのため勝手ながら今回の戦いのサポートは私がやることをご了承ください〉

 

(分かった、サポートをお願いします)

 

 迅の反応からして凄い人なのだろうと思うが、悪い人でないのは分かる。そうでなければ迅があの様に慌てながらも楽しそうな表情を浮かべる訳がない。サポートを頼みながら銃を取り出し、メテオラの弾を出水に飛ばす。すると出水はあてが外れたといった顔をしたが焦った様子は無かった。

 

「まさか釣りがバレてたのか」

「位置が割れれば向かえたんだけどな。役に立たねぇな弾馬鹿」

「うるせぇ槍馬鹿」

 

 言い争う様子だが本当に喧嘩している訳でなく、いつものじゃれ合いだろう。お互いに距離を保ったまま抗戦を開始しようとしたら、迅がいた方向から少し離れた位置でベイルアウトの光が見えた。

 

「!誰か飛んだぞ」

「誰だ?」

 

「迅さんじゃないですよね」

「違うな。黒トリガーに緊急脱出機能(ベイルアウト)は付いてない」

 

〈今落ちたのは三輪隊の古寺、奈良坂です。しかし、風間、当真の2人がこちらへ向かってます。おそらくですが嵐山隊を撃破、迅を太刀川に抑えて貰っている間に捨て身で玉狛に攻め込む算段かと、現状連携が取れない状態で風刃とやらを相手にするよりは現実的な作戦かと〉

 

〈カメレオンやバッグワーム等の対策で位置情報は常に載せておきます。とりあえず、スナイパーは無視しても良いでしょう。佐鳥さんは落ち着いて風間を狙ってください。倒しきれなくても良いです警戒させて合流を遅らせてください一応カウンター狙撃のされにくいポイントを表示します〉

 

(了解、悠菜さん?ありがとうございます)

 

 通信で礼を言うと表示された地点と風間・当真コンビの移動方向を見てポイントを決めて向かって行った。

 

「今飛んだのは三輪隊の古寺と奈良坂だそうだ」

「あいつら……」

「あらら、やられちゃったのね」

 

〈当真は狙い撃ちにされるのを避けるためにあえて地上を進んでいる様です。遠距離から狙撃を避けるために直線的な位置取りにならない様に注意してください。後はとりあえず向こうは佐鳥さんが移動したことを知らないので、警戒を続けています。狙撃が来ない事に気付く前に一撃入れて起きたい所ですが……木虎さんは奇襲を狙ってください。嵐山さんと時枝さんはペアで被弾に気を付けながら一定の距離を保って戦ってください。戦況が変わったら随時連絡します〉

 

(((了解)))

 

 未だに数的有利は向こうにあるが既に4対5、さらに言えば当真の狙撃はほぼ封じられている。実際に気を付けるべきは三輪、米屋、出水、風間さんの4名。悠菜さんの狙う圧勝が出来るかは分からないが任された分の仕事を頑張るとしよう。




悠菜をぶっ込んだせいで凄い書きにくかった……

そして、オペレーターって基本的に出番少ないし、A級となるともっと少ないから口調が全然分からない。でもハッキングされた大変さは書きたいから適当に書いたけど……無くても良かったかな?微妙な書き出し。

太刀川が落ちたらその時点で完全につみますので、流石に作戦中止になるでしょう。

圧勝させるために太刀川が落ちきる前に向こうのチームの内、風間、出水、当真は最低でも倒したい。原作の様に体中斬られてはいないのでまだ、太刀川のトリオン量には余裕があるので、左手で迅と渡り合ってます。

そして、リロードした風刃と木虎の奇襲、佐鳥の狙撃、嵐山と時枝のテレポーターを上手く活用して彼らを倒す。

その後に控えた上層部とのやり取りや玉狛に顔を出した時にやり取りはもう考え付いてるんだけどなぁ。戦闘って書くのがむずい。まあ、ぼちぼち書いて行きますのでどうかよろしく。

では今年最初の挨拶を。
読んでくれている方々に多大なる感謝を。
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